JP3756658B2 - 振動式移送装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、チップ状電子部品などの各種ワーク(被移送物)を直線方向に移送(搬送)するのに使用する振動式の移送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
多数のワークを並び順序を変えずに直線方向に移送するリニアフィーダー装置として、図7〜8に示すようなものが使用されている。
すなわちこの移送装置1は、断面角形のトンネル状通路2が形成された磁性体製のシューター3を、側面視で後傾状に傾斜した板ばね4を介してベース5に取付け、ベース5に、シューター3に振動を付与する電磁コイル(電磁石)6を取付けたものである。
【0003】
そして、電磁コイル6に短いサイクルで断続的に通電すると、シューター3には図8に矢印Aで示すように傾斜方向の振動が付与され、その際、図9に示すように、シューター3が斜め上向きに移動するときにワークWが斜め上向きに跳ね飛ばされて、その繰り返しによってワークWが通路を移動して行く。通路2は、その内部でワークWが上下に重ならないように、ワークWの高さ(厚さ)の2倍よりも小さい寸法の高さに設定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このトンネル型の移送装置はワークWを順序良く移送できるのであるが、従来の装置1は移送速度に限界がある点に問題があった。
すなわち、この移送装置1において移送速度を速くするためには、シューター3に強い振動を付与してワークWの跳ね上げ高さを高くすれば良いと考えられるが、通路3の高さはワークWの高さとの関係で限界があるため、シューター3に強い振動を付与すると、図9(A)に示すように、ワークWは、後退状態にあるシューター3の上面2aに当たって打ち返されてしまうことになり、このため、長い距離を飛ばすことができないのであった。このため従来の移送装置1では、図9(A)に示すように、ワークWが通路2の上面2aに当たることなく飛ぶように設定しており、このため、移送速度を速くすることができないのであった。
【0005】
更に述べると、従来技術では、最も速く移送できる振幅を越えると、ワークWがシューター3の上面2aに当たって移送能力が極端に落ちるため、移送速度(換言すると単位時間当りの移送量)の設定範囲が狭いのであった。
本発明は、トンネル型の通路を備えた移送装置において、ワークの移送速度を向上させると共に、移送能力の設定範囲を拡大できるようにすることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため本発明は、「ワークが通るトンネル状の通路を備えたシューターを、通路の上面を構成する上シューターと通路の下面を構成する下シューターとに分離構成し、これら上下シューターを一緒に上下動しつつ長手方向に前後往復動するように振動させることにより、ワークを通路の下面と上面とに交互に当てて前進動させる移送装置において、前記上シューターと下シューターを、ワークが下シューターに当たった状態では当該下シューターは前進状態にあって上シューターは後退状態にあり、ワークが上シューターに当たった状態では当該上シューターは前進状態にあって下シューターは後退状態にあるように、互いに逆方向に往復動するように設定する」という構成にした。
【0007】
【発明の作用・効果】
この構成において、ワークは、下シューターが斜め上向きに上昇動するときに斜め上向きに跳ね上げられ、その繰り返しによってワークは通路内を移動して行く。この場合、本発明では、上下シューターは一緒に上下動しつつ水平方向には逆方向に移動するため、ワークが上昇し切った状態では下シューターは後退状態にあり、上シューターは前進状態にある。
【0008】
従って、ワークが通路の高さよりも高く跳ね飛ばされるように上下シューターに強い振動を付与すると、下シューターによって斜め上向きに跳ね飛ばされたワークは、前進状態にある上シューターに当たって前方に押される状態になる。すなわち、ワークは上シューターによって前進動が助長されるのであり、このため、上下シューターの1回の振動によってワークが飛ばされる距離を従来よりも長くすることができる。
【0009】
従って本発明によると、シューターに強い振動を付与してワークの跳ね上げ速度を速くできることと、シューターの1回当たりの振動によってワークが飛ばされる距離を長くできることとが相俟って、ワークの移送速度を格段に向上することができ、延いては、ワークの移送能率を向上できる。
また、シューターに対して強い振動を与える(振幅を大きくする)と、それに応じてワークの速度を速くできるため、ワークの速度を低速から高速の広い範囲に設定することができ、延いては単位時間当たりのワークの移送量の設定範囲を広くすることができる利点もある。
【0010】
【発明の実施形態】
次に、本発明の実施形態を図面(図1〜図6)に基づいて説明する。
図1は移送装置11の斜視図、図2は移送装置11の側面図、図3は図2の III-III視断面図である。
移送装置11のシューター12は、通路13の上面及び一方の内側面を構成する上シューター14と、通路13の下面及び他方の内側面を構成する下シューター15とから成っており、上下シューター14,15 は、その長手方向に自在に摺動する状態に重なり合っている。また、上下シューター14,15 の下面は同一面状に揃えられている。上下シューター14,15 は鋼材のような磁性体製である。
【0011】
上下シューター14,15 は、それぞれ複数本の板ばね16,17 を介してベース18に支持されており、ベース18のうち板ばね16,17 の対の間には電磁コイル19を取付けている。下シューター15を支持する第1板ばね16はワークWの進行方向に向かって後傾した姿勢であり、他方、上シューター14を支持する第2板ばね17は、ワークWの進行方向に向かって前傾した姿勢になっている。
【0012】
電磁コイル19は上下シューター14,15 に磁力が作用するように配置されており、従って、電磁コイル19に断続的に通電すると、上下シューター14,15 は、一体に上下動しつつ前後逆向きに往復動し、このため、下シューター15は図4に矢印Aで示すような運動を行い、上シューター14は図4に矢印Bで示すような運動を行う。
【0013】
なお、上下シューター14,15 は下面の個所のみを磁性体製として、他の部位は被磁性体製としても良い。また、電磁コイル19の個所のみに磁性体製の板を固着しても良い。
次に、図5及び図6に基づいて作用を詳述する。
図5のうち (A)は、上下シューター14,15 の水平方向(図4のx方向)の動きを示したグラフ、 (B)は、上下シューター14,15 の上下方向(図4のy方向)の動きを示したグラフであり、これらに示すように、上下シューター14,15 は、図5(A)(B) に示すように一体に上下動しつつ逆方向に水平往復動する。
【0014】
図5(C)はワークWの運動と時間との関係を示したグラフであり、下シューター15の上昇動によってワークWは撥ね上げられる。また、上下シューター14,15 とワークWとは同じ周期tで振動及び飛躍する。このため、ワークWが上昇し切った状態では上下シューター14,15 の水平移動方向が切り替わっており、上シューター15は前進域にある。
【0015】
図6に示すように、ワークWが通路13を越えた高さまで飛ばされ得るように強い振動を加えて振幅λを大きくすると、ワークWは上シューター14に当たるが、この段階では、図6に白抜き矢印Cで示すように、下シューター15は後退し、上シューター14は前進するように水平運動の向きが変わっているため、ワークWは、上シューター14によって前方に押される(加速される)状態になる。このため、上下シューター14,15 の1回の振動当たりにワークWが飛ぶ距離Lが長くなる。また、上下シューター14,15 の振動数も高いため、ワークWに加えられる初速も大きい。このため、ワークWの移送速度を向上できるのである。また、移送能力の設定範囲も拡大できる。
【0016】
上下シューターを水平面に対して傾斜した斜め方向に往復運動させる手段としては必ずしも板ばねを使用する必要はないが、板ばねや棒状ばねのような直線形ばね手段を使用すると構造が簡単になる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態の側面図である。
【図3】図2の III-III視断面図である。
【図4】移送状態を示す一部破断側面図である。
【図5】作用を説明するためのグラフである。
【図6】作用を説明するための断面図である。
【図7】従来例の斜視図である。
【図8】従来例の一部破断側面図である。
【図9】従来例の問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
11 移送装置
12 シューター
13 通路
14 上シューター
15 下シューター
16,17 板ばね
19 電磁コイル
Claims (1)
- ワークが通るトンネル状の通路を備えたシューターを、通路の上面を構成する上シューターと通路の下面を構成する下シューターとに分離構成し、これら上下シューターを一緒に上下動しつつ長手方向に前後往復動するように振動させることにより、ワークを通路の下面と上面とに交互に当てて前進動させる移送装置であって、
前記上シューターと下シューターを、ワークが下シューターに当たった状態では当該下シューターは前進状態にあって上シューターは後退状態にあり、ワークが上シューターに当たった状態では当該上シューターは前進状態にあって下シューターは後退状態にあるように、互いに逆方向に往復動するように設定している、
振動式移送装置。
Priority Applications (1)
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JP06673798A JP3756658B2 (ja) | 1998-03-17 | 1998-03-17 | 振動式移送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JPH11263424A JPH11263424A (ja) | 1999-09-28 |
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ID=13324508
Family Applications (1)
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JP06673798A Expired - Fee Related JP3756658B2 (ja) | 1998-03-17 | 1998-03-17 | 振動式移送装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3756658B2 (ja) |
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1998
- 1998-03-17 JP JP06673798A patent/JP3756658B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11263424A (ja) | 1999-09-28 |
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