JP3756392B2 - 情報記録再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばミニディスク等のディスク状記録媒体に複数の情報を記録・再生することのできる情報記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
記録媒体としてのミニディスクにおける情報トラックの記録方式は、次のようになっている。
【0003】
先ず、ミニディスクの記録可能な領域は、ユーザTOC領域等の副領域とプログラム領域である主領域とに大別される。このうち、プログラム領域は、本来の記録対象であるトラック情報(音声)を記録するための領域である。一方、ユーザTOC領域は、プログラム領域に記録された一連のトラック情報毎にトラック番号や記録位置及び記録範囲等の管理情報並びに付加情報(テキスト等)を記録するための領域である。
【0004】
上記ユーザTOC領域について説明する。
【0005】
ミニディスクのユーザTOC領域では、セクタという単位で複数種類の情報が独立して格納される。トラック情報の記録状況は、セクタ0の領域にて管理される。
【0006】
具体的には、セクタ0の領域には、図21(b)に示すように、記録されているデータのアドレス範囲を各スロットに格納するためのスロット部と、図21(a)に示すように、各スロットに格納された内容とトラック番号とを対応づける情報を格納するポインタ部とが用意されている。
【0007】
したがって、例えば、ユーザTOC領域において、図21(a)(b)に示すように、セクタ0の副領域のポインタ部及びスロット部にデータが格納されている場合は、トラック番号1のトラック情報は、図21(c)に示すように、主領域であるプログラム領域の0032〜0080のアドレス範囲に記録されていることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のミニディスクを記録再生する情報記録再生装置においては、1枚のディスク上に収録可能なトラック数としては、最大「255」とされているが、収録トラック数が多くなるほど、特定のトラックを選択する操作は困難となる。
【0009】
例えば、1回のキー操作毎にトラック選択を+1/−1する仕様とした場合、現在選択しているトラック番号と目標とするトラック番号との差の回数だけキー操作が必要となる。
【0010】
また、ディスク中の多くのトラックから希望のトラックを番号によって選び出すこと自体、利用者にとっては負担の大きな操作である。
【0011】
このため、従来は、多数のトラックを記録する場合、1枚のミニディスクに収録して上記操作性の悪さを容認するか又は1枚のミニディスク中に格納するトラック数が余り多くならないように利用者側で考慮して使用するかのいずれかを選択することとなっていた。
【0012】
したがって、操作性の悪化又はミニディスクの記録可能容量を最大限に利用することができないこととのいずれかの問題が発生することとなっていた。
【0013】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、1つの記録媒体の記録可能容量を最大限に利用して多数の情報トラックを記録することができるとともに、トラック選択を容易に行って操作性を向上し得る情報記録再生装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の情報記録再生装置は、上記課題を解決するために、記録情報本体を記録するための主領域と、上記主領域における情報の管理情報及び/又は付加情報を記録するための副領域とからなる記録媒体を使用して、本来の記録情報の記録開始時及び/又は記録終了時に、上記本来の記録情報と異なる所定情報を記録する特定トラックを、主領域と副領域とに追加するように構成されたことを特徴としている。
【0015】
上記の発明によれば、本来記録すべき情報の記録と同時に、それとは別な特定の特徴を持たせた所定情報を記録する特定トラックを、主領域と副領域とに追加する。
【0016】
このため、例えば、記録媒体に存在する複数の情報トラックを、より少数な群単位に区別することができるので、記録媒体中の多数の情報トラックの中から、まず区別されたいずれかの群を選択し、その後、選択された群の中から指定のトラックの選択をするというように、情報トラックの選択操作を階層的に行うことができ、情報トラック選択の操作性を向上することができる。
【0017】
したがって、従来に比べて情報トラックの選択が容易となり、多数の情報トラックを記録することによる目的情報トラックの検索の煩わしさによって記録可能容量を充分に使用しないという問題も解消できる。
【0018】
この結果、1つの記録媒体の記録可能容量を最大限に利用して多数の情報トラックを記録することができるとともに、トラック選択を容易に行って操作性を向上し得る情報記録再生装置を提供することができる。
【0019】
本発明の情報記録再生装置は、上記課題を解決するために、上記記載の情報記録再生装置において、所定情報を記録する特定トラックの主領域への記録データは、再生時に該所定情報の存在を操作者が認識困難な例えば無音等の情報であることを特徴としている。
【0020】
上記の発明によれば、所定情報を記録する特定トラックの主領域への記録データは、再生時に該所定情報の存在を操作者が認識困難な例えば無音等の情報としているので、操作者には実用上の違和感を殆どないものとすることが可能となる。
【0021】
本発明の情報記録再生装置は、上記課題を解決するために、上記記載の情報記録再生装置において、特定トラックの主領域への記録データ長として、最小記録単位を割り当てるように構成されたことを特徴としている。
【0022】
上記の発明によれば、特定トラックの主領域への記録データ長として、例えば、記録媒体としてのミニディスクでは、再生時間にして約11msecの最小記録単位を割り当てるだけであるので、特定トラックを主領域へ記録することが記録媒体の記録容量に影響することは殆どない。また、極めて短い時間で再生終了するため、操作者には実用上の違和感を殆どないものとすることが可能となる。
【0023】
本発明の情報記録再生装置は、上記課題を解決するために、上記記載の情報記録再生装置において、特定トラックの再生順序位置によって、記録媒体に存在する複数の本来の記録情報のための情報トラックを群として区別し、この区別された群単位で再生するように構成されたことを特徴としている。
【0024】
上記の発明によれば、特定トラックの再生順序位置によって記録媒体に存在する複数の本来の記録情報のための情報トラックを群として区別し、この区別された群単位で再生する。
【0025】
このため、記録媒体に存在する複数の情報トラックを、より少数な群単位に区別し、分類することができるので、記録媒体中の多数の情報トラックの中から、まず区別された、いずれかの群を選択し、その後、選択された群の中から指定のトラックの選択をするというように、情報トラックの選択操作を階層的に行うことができ、情報トラック選択の操作性を向上することができる。
【0026】
したがって、従来に比べて情報トラックの選択が容易となり、多数の情報トラックを記録することによる目的情報トラックの検索の煩わしさによって記録可能容量を充分に使用しないという問題も解消できる。
【0027】
この結果、確実に、1つの記録媒体の記録可能容量を最大限に利用して多数の情報トラックを記録することができるとともに、トラック選択を容易に行って操作性を向上し得る情報記録再生装置を提供することができる。
【0028】
本発明の情報記録再生装置は、上記課題を解決するために、上記記載の情報記録再生装置において、記録媒体に存在する複数の本来の記録情報のための情報トラックを群単位として区別し、群単位で分類する場合において、いずれの群にも属さない複数の本来の記録情報のための情報トラックの範囲を定義できるよう構成されたことを特徴としている。
【0029】
上記の発明によれば、情報トラックを一つにまとめて分類する際に、特定トラックを作成しないことにより、従来機で記録された記録媒体の情報トラックは全て群に属さないとすることができるので、従来機との互換性がとれる。また、特定の群に属さない情報トラックを一まとめに分類する際に、特定トラックを用意する必要が無くなり、限られた記録媒体の記録容量を無駄なく使うことができる。
【0030】
本発明の情報記録再生装置は、上記課題を解決するために、上記記載の情報記録再生装置において、特定トラックの副領域に記録された付加情報を、対応する群の情報として処理するよう構成されたことを特徴としている。
【0031】
上記の発明によれば、特定トラックの副領域に記録された付加情報を、対応する群の情報として処理するつまり群の情報として扱うので、例えば、操作者が固有の群情報を付加することにより、操作者は検索を行う際に群情報を用いることができる。この結果、検索操作を操作者の固有の群情報により行うことができるので、検索操作が容易となる。また、逆に、検索操作における操作者の負担を小さくすることができる。
【0032】
本発明の情報記録再生装置は、上記課題を解決するために、上記記載の情報記録再生装置において、記録媒体に存在する複数の本来の記録情報のための情報トラックの群単位での区別を、本来記録すべき情報のための新規の情報トラックの記録時に行うよう構成されたことを特徴としている。
【0033】
すなわち、記録直後の情報トラックには操作者による付加情報がないため、これらを操作者が1トラックずつ内容を確認して分類するのは大変な負担を強いられる。
【0034】
しかし、本発明では、新規の情報トラックの記録時に分類する群を操作者が選択し自動で群単位で区別して、分類することができるので、新規の情報トラックの記録後に操作者が内容の確認を行い1トラックずつ群に分類するという負担を取り除くことができる。
【0035】
本発明の情報記録再生装置は、上記課題を解決するために、上記記載の情報記録再生装置において、記録媒体に既に記録されている本来記録すべき情報のための情報トラックを、他の群単位へ分類変更可能とするように構成されたことを特徴としている。
【0036】
上記の発明によれば、従来機によって記録されたトラック情報を群に分類することができるので、従来機との互換性を持たすとともに情報トラックの管理に利便性を持たすことができる。
【0037】
本発明の情報記録再生装置は、上記課題を解決するために、上記記載の情報記録再生装置において、特定トラックによっていくつかの群に分けられた複数の本来記録すべき情報のための情報トラックに対して、ある特定の群を一括して例えば消去、移動、結合等の処理可能とするように構成されたことを特徴としている。
【0038】
上記の発明によれば、特定トラックにより群に分けられた一群を1つの単位として例えば消去、移動、結合等の処理を1回の操作で行うことが可能となり、操作者の利便性を向上することが可能となる。
【0039】
本発明の情報記録再生装置は、上記課題を解決するために、上記記載の情報記録再生装置において、本来記録すべき情報のための情報トラックの処理によって群に属するトラックが存在しなくなった場合、相当する特定トラックを同時に消去するか否かを選択可能に構成されていることを特徴としている。
【0040】
上記の発明によれば、情報トラックの定義変更により、群に属するトラックが存在しなくなった場合、相当する特定トラックを消去したり、そのまま残したり、操作者の意思により選択することが可能となる。
【0041】
本発明の情報記録再生装置は、上記課題を解決するために、上記記載の情報記録再生装置において、特定トラックにより区別された、記録媒体内の本来記録すべき情報のための情報トラックのトラック群の存在有無を、外部機器へ対して表明する通信手段を備えたことを特徴としている。
【0042】
上記の発明によれば、特定トラックにより区別されたトラック群の存在有無を外部機器に連絡することができるので、外部機器において区別された群の分類が可能になる。
【0043】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について図1ないし図4に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態では、情報記録再生装置としてのMDプレーヤについて説明するが、必ずしもこれに限らず、他の情報記録再生装置であっても良い。
【0044】
また、本実施の形態では、本来記録すべき例えば5件の音楽情報を1つの群として分類記録する場合を例示して、以下に説明する。
【0045】
本実施の形態のMDプレーヤに備えられた図示しない操作手段にて分類記録機能の設定操作を行った後、本来記録すべき情報記録の開始操作をすると、記録すべき音声情報が記録媒体としてのミニディスクの主領域へ順次記録されるとともに、1件の音声情報の記録が完了する毎に副領域におけるユーザTOC領域にそのアドレス情報が定義される。
【0046】
そのようにして例えば5曲の音声情報が記録された後、記録終了操作を行うと、5件の情報トラックの後に、通常の記録情報とは異なる別の特定の特徴を持たせたトラック(以下、「しおりトラック」と呼ぶ)の作成が行われる。すなわち、このときのミニディスクの記録状態は、図2に示すように、トラック1からトラック5まで音声情報が記録された後、トラック6には無効情報が記録されたものとなっている。
【0047】
この無効情報は、例えば、無音の情報であり、同図においては、アドレス番号が「01B1〜01B1」となっている。すなわち、この特定トラックの主領域への記録データ長としては、ミニディスクの場合の最小記録単位である1サウンドグループつまり時間にして約11msecとするのが好ましい。
【0048】
これによって、例えば、従来のMDプレーヤにてこのミニディスクを再生したときにも、無音として再生されるとともに、かつ極めて短時間にて再生が終了するので、実用上の違和感が殆どないものとなる。
【0049】
なお、実際には、ミニディスク上には、図1(a)(b)(c)に示すように、前記トラック6の無効情報について、主領域及び副領域を使用して追加記録されかつ定義される。
【0050】
上述のように記録されたディスクの内容を読み出すときには、MDプレーヤに備えられた後述する特定トラック判別手段(図19において示す特定トラック判別部15)は、先ず、情報トラックに割り当てられる情報の容量及び記録内容を、副領域に記録されているアドレス情報と主領域の情報内容とによって判別する。また、このとき同時にトラック6がしおりトラックであることを判別する。具体的には、副領域に記録されているアドレス情報が最小記録単位か否か、及び主領域の情報内容が有効であるか又は無効であるかのいずれであるかを判別する。
【0051】
その結果、特定トラック判別手段は、ミニディスク内の先頭トラックからしおりトラックの手前までのトラック1〜5が、1つの群であると認識する。
【0052】
次に、上述した5件の情報を記録した後、さらに、続けて、同様にして3件の情報を、別の群として記録すると、図3に示すようになる。
【0053】
すなわち、同図に示すように、トラック1〜5が一つの群となる一方、さらに後続トラック7から次のしおりトラックであるトラック10の手前までのトラック7〜9が別の群として認識される。
【0054】
以下、同様の操作を行うことにより、ミニディスク内に任意の数の群を定義することが可能となる。
【0055】
なお、上記の例では、本来の情報トラックの後に、しおりトラックを配置するようになっているが、必ずしもこれに限らず、例えば、本来の情報トラックの前に、しおりトラックを配置することができる。このように、本来の情報トラックの前にしおりトラックを配置した場合には、そのしおりトラックから次のしおりトラック又は最終トラックを群として認識させれば、同様に構成することが可能である。
【0056】
次に、上述のように分類して記録された情報を選択し、再生する動作について説明する。
【0057】
先ず、前提として、本実施の形態のMDプレーヤには、トラックを表示するためのトラック表示と群を表示するための群表示とを表示するための図示しない表示部と、それら各トラック表示及び群表示を表示させるための図示しない表示操作手段が設けられている。したがって、操作者が、トラックを再生したり選択した場合には、そのトラック及びそのトラックが属する群が常に表示されるようになっている。上記のトラック表示は、例えばトラックに付加された名称又はトラック番号によって行われる。また、群表示は、例えば、群に付加された名称又はミニディスク内に存在する群を定義順に並べた番号等のテキストデータや画像によって行われるようになっている。
【0058】
すなわち、本実施の形態のMDプレーヤは、いわゆるマルチユース(多機能)MDプレーヤとしてなっており、文字や画像情報を扱うことができるようになっている。したがって、本実施の形態では、特定トラックに付加された当該情報を群全体の情報として扱うことができるようになっている。
【0059】
具体的には、操作者又はMDプレーヤの内部操作により、MDプレーヤの再生を開始させた場合、現在プレイ中の群情報を内部の処理により、自動的に、図4(a)に示すトラック情報の一覧に基づき、図4(b)に示す表示が行われるようになっている。
【0060】
したがって、操作者は、所望のトラック情報を再生するときの再生操作においては、先ず、上記の表示部のトラック表示及び群表示の内容を確認しながら、図示しない例えばキースイッチやダイヤル等の群選択操作手段にて目的の群を選択する。例えば、上記の図3に示す例では、トラック7〜9が属する群を選択する。
【0061】
次いで、必要であれば、さらにその群に属する例えばトラック8等の一つのトラックを、上記トラック表示の内容を確認しながら、図示しない例えばキースイッチやダイヤル等のトラック選択操作手段にて選択することも可能である。
【0062】
その後、再生開始指示操作を行うと、指示された群に属するトラックの再生又は指示されたトラックの再生が開始される。すなわち、群選択のみを行った場合には、その群の最初のトラックから再生が開始され、その群の最後のトラックまでの再生が行われる。また、群選択の後、トラック選択を行った場合には、そのトラックから再生が開始され、同様にして、その群の最後のトラックまでの再生が行われる。
【0063】
なお、このとき、再生開始以降の動作については、指定された群の範囲だけでなく、それに続く群に属するトラックの再生を行わせることも可能である。
【0064】
このように、本実施の形態のMDプレーヤでは、記録情報本体を記録するための主領域と、主領域における情報の管理情報及び/又は付加情報を記録するための副領域とからなるミニディスクを使用して、本来の記録情報の記録開始時及び/又は記録終了時に、本来の記録情報と異なる所定情報を記録する特定トラックを、主領域と副領域とに追加するように構成されている。
【0065】
このため、本来記録すべき情報の記録と同時に、それとは別な特定の特徴を持たせた所定情報を記録する特定トラックを、主領域と副領域とに追加する。
【0066】
したがって、ミニディスクに存在する複数の情報トラックを、より少数な群単位に分類することができるので、ミニディスク中の多数の情報トラックの中から、まず分類されたいずれかの群を選択し、その後、選択された群の中から指定のトラックの選択をするというように、情報トラックの選択操作を階層的に行うことができ、情報トラック選択の操作性を向上することができる。
【0067】
この結果、従来に比べて情報トラックの選択が容易となり、多数の情報トラックを記録することによる目的情報トラックの検索の煩わしさによって記録可能容量を充分に使用しないという問題も解消できる。
【0068】
これにより、1つのミニディスクの記録可能容量を最大限に利用して多数の情報トラックを記録することができるとともに、トラック選択を容易に行って操作性を向上し得るMDプレーヤを提供することができる。
【0069】
また、本実施の形態のMDプレーヤでは、所定情報を記録する特定トラックの主領域への記録データは、再生時に該所定情報の存在を操作者が認識困難な例えば無音等の情報である。
【0070】
このため、所定情報を記録する特定トラックの主領域への記録データは、再生時に該所定情報の存在を操作者が認識困難な例えば無音等の情報としているので、操作者には実用上の違和感を殆どないものとすることが可能となる。
【0071】
また、本実施の形態のMDプレーヤでは、特定トラックの主領域への記録データ長として、最小記録単位を割り当てるように構成されている。
【0072】
このため、特定トラックの主領域への記録データ長として、例えばミニディスクでは、再生時間にして約11msecの最小記録単位を割り当てるだけであるので、特定トラックを主領域へ記録することがミニディスクの記録容量に影響することは殆どない。また、極めて短い時間で再生終了するため、操作者には実用上の違和感を殆どないものとすることが可能となる。
【0073】
また、本実施の形態のMDプレーヤでは、特定トラックの再生順序位置によってミニディスクに存在する複数の本来の記録情報のための情報トラックを群単位に分類し、この群単位で再生するように構成されている。
【0074】
このため、特定トラックの再生順序位置によってミニディスクに存在する複数の本来の記録情報のための情報トラックを群単位に分類し、この群単位で再生する。
【0075】
したがって、ミニディスクに存在する複数の情報トラックを、より少数な群単位に分類することができるので、ミニディスク中の多数の情報トラックの中から、まず分類されたいずれかの群を選択し、その後、選択された群の中から指定のトラックの選択をするというように、情報トラックの選択操作を階層的に行うことができ、情報トラック選択の操作性を向上することができる。
【0076】
この結果、従来に比べて情報トラックの選択が容易となり、多数の情報トラックを記録することによる目的情報トラックの検索の煩わしさによって記録可能容量を充分に使用しないという問題も解消できる。
【0077】
したがって、確実に、1つのミニディスクの記録可能容量を最大限に利用して多数の情報トラックを記録することができるとともに、トラック選択を容易に行って操作性を向上し得るMDプレーヤを提供することができる。
【0078】
また、本実施の形態のMDプレーヤでは、特定トラックの副領域に記録された付加情報を、対応する群の情報として処理するよう構成されている。
【0079】
このため、特定トラックの副領域に記録されたテキストや画像等の付加情報を、対応する群の情報として処理するつまり群の情報として扱うので、例えば、操作者が固有の群情報を付加することにより、操作者は検索を行う際に群情報を用いることができる。
【0080】
この結果、検索操作を操作者の固有の群情報により行うことができるので、検索操作が容易となる。また、逆に、検索操作における操作者の負担を小さくすることができる。
【0081】
また、本実施の形態のMDプレーヤでは、記録されたミニディスク内の複数の本来の記録情報のための情報トラックと特定のトラックとを判別する特定トラック判別手段が設けられている。
【0082】
このため、本来の記録情報のための情報トラックと特定のトラックとを判別することにより、ミニディスクに存在する複数の情報トラックを、より少数の群単位に分類することができる。
【0083】
また、本実施の形態では、特定トラックの追加に際し、複数の本来の記録情報のための情報トラックの再生順序における後の位置に特定トラックを配置するように構成されている。
【0084】
さらに、本実施の形態では、特定トラックの追加に際し、複数の本来の記録情報のための情報トラックの再生順序における前の位置に特定トラックを配置するように構成されている。
【0085】
したがって、これらにより、情報トラックの再生順序におけるいずれの側についても容易に群に分類することができる。
【0086】
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図5ないし図7に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、前記実施の形態1で述べた各種の特徴点については、本実施の形態についても組み合わせて適用し得るものとする。
【0087】
本実施の形態のMDプレーヤでは、いずれの群にも属さないトラック群について説明する。
【0088】
例えば、特定の群に属さないトラックを一つにまとめて分類する際に、前記実施の形態1にて説明した特定トラックを用意しないとすることができる。これによって、従来のMDプレーヤにて録音されたミニディスクのトラックは全て群に属さないと判定されるので互換性がとれる。また、特定の群に属さないトラックを一つにまとめて分類する際に、特定トラックを用意する必要が無くなるので、限られたディスク情報を無駄なく使うことができる。
【0089】
例えば、図5に示すように、トラック4及びトラック8が特定トラックとなって、トラック4〜トラック7がGROUP1の群に属し、トラック8〜トラック11がGROUP2の群に属するとした場合には、最初の特定トラックとなるトラック4までのトラック1〜トラック3は、いずれの群にも属さない群となる。
【0090】
このように、必ずしも特定トラックを設けて全てのトラックについていずれかの特定の群に属させる必要はなく、特定の群に属さない再生始め側のトラックを一つにまとめて分類することができる。
【0091】
一方、同図の例では、最初のトラック1から最初に出現する特定トラックの前までを特定の群に属さない群として一まとめにしているが、必ずしもこれに限らず、例えば、図6に示すようにすることも可能である。
【0092】
すなわち、同図においては、トラック4及びトラック8が特定トラックとなっているが、最初の特定トラック4によってトラック1〜トラック4がGROUP1の群に属し、次の特定トラック8によってトラック5〜トラック8がGROUP2の群に属するとする場合もある。この場合、特定トラック8の次のトラック9以降から最後のトラックまでつまりトラック9〜トラック11までは、いずれの群にも属さない群となる。このように、必ずしも特定トラックを設けて全てのトラックについていずれかの特定の群に属させる必要はなく、特定の群に属さない再生最後側のトラックを一つにまとめて分類することができる。
【0093】
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、上記実施の形態では、特定トラックをトラック4及びトラック8とし、その前又は後ろのトラックに対してGROUP1又はGROUP2等の群情報となる名称を付しているが、特にこれに限定するものではなく、GROUP1又はGROUP2等の群情報となる名称を付さないとすることも可能である。
【0094】
例えば、図7に示すように、特定トラックをトラック4及びトラック8としているが、それぞれには「NoNAME」と記載しているように群情報となる名称を付していない。しかし、この場合には、最初に特定トラックがあったときからのトラックをGROUP1として扱い、さらに、次に特定トラックがあったときからのトラックをGROUP2というように、以下順にGROUP3…として各群に属するとすることが可能である。
【0095】
ただし、この場合の操作手順について説明すると、例えばトラック番号10のTRACK2−2をトラック番号1から検索する場合には、10回送りする必要がある。
【0096】
なお、前記図5及び図6に示すように、特定トラックに群情報が記載されている場合には、例えば図5においてトラック番号10のTRACK2−2を最初から検索する場合には、先ず、「GROUP2」を選択することによってトラック番号9のTRACK2−1が選択できるので、その後、1回送りすることによって、トラック番号10のTRACK2−2に到達することができる。
【0097】
このように、本実施の形態のMDプレーヤでは、群単位への分類において、いずれの群にも属さない複数の本来の記録情報のための情報トラックの範囲を定義できるよう構成されている。
【0098】
このため、情報トラックを一つにまとめて分類する際に、特定トラックを作成しないことにより、従来機で記録されたミニディスクの情報トラックは全て群に属さないとすることができるので、従来機との互換性がとれる。また、特定の群に属さない情報トラックを一まとめに分類する際に、特定トラックを用意する必要が無くなり、限られたミニディスクの記録容量を無駄なく使うことができる。
【0099】
また、本実施の形態のMDプレーヤでは、群単位への分類において、いずれの群にも属さない複数の本来の記録情報のための情報トラックの範囲を、ミニディスクの先頭から特定トラックの前までに定義できるよう構成することが可能である。
【0100】
また、本実施の形態のMDプレーヤでは、群単位への分類において、いずれの群にも属さない複数の本来の記録情報のための情報トラックの範囲を、ミニディスクの最後の特定トラックの後ろに定義できるよう構成することが可能である。
【0101】
これらにより、いずれの群にも属さない複数の本来の記録情報のための情報トラックの範囲を操作者の好みに合わして設定することができるので、従来機との互換性を持たすに際して利便性を有するものとなる。
【0102】
〔実施の形態3〕
本発明のさらに他の実施の形態について図8及び図9に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1及び実施の形態2の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、前記実施の形態1及び実施の形態2で述べた各種の特徴点については、本実施の形態についても組み合わせて適用し得るものとする。
【0103】
本実施の形態では、新な情報トラックを新規に録音するに際しての、然るべき群への分類及び配属方法について説明する。
【0104】
先ず、記録直後のトラックには操作者による付加情報がないため、これらを操作者が1トラックずつ内容を確認して分類するのは大変な負担を強いられる。
【0105】
そこで、本実施の形態では、新規記録時には分類する群を操作者が選択するだけで後は自動的に分類配属させることによって、新規記録後に操作者が内容の確認を行って1トラックづつ群に分類しなければならないという負担を取り除く。
【0106】
具体的には、情報トラックの新規録音時の群への分類は、以下の手順によって行われる。
(1)操作者の操作により、これから記録する情報トラックの分類先を、「所属無し」、「既存の群」又は「新規群」の中から選択する。
(2)次に、操作者又は内部操作により、情報トラックの記録を開始し、その後、内部操作により情報トラックが目標群に配属されるべく記録する。
【0107】
ここで、(1)の手順においては、「所属無し」、「既存の群」又は「新規群」のそれぞれで内部操作が異なるので、以下、順に説明する。
【0108】
最初に、分類先を「新規群」とした場合について、例えば、図8(a)に示すように、初期状態として特定トラック1によって「群1」として分類されるトラック番号2〜4の情報トラック1〜3があったときに、内部操作にて「特定トラック2」を新規作成した後、(2)の内部操作にて情報トラックが新規群に配属されるべく情報トラック4を記録する場合について説明する。
【0109】
この場合には、操作者が「新規群」の選択を行った後、新規な情報を記録すると、内部操作では、図8(b)に示すように、先ず、トラック番号5に特定トラック2を定義及び記録し、その後、トラック番号6に情報トラック4を記録する。
【0110】
これによって、新たな情報トラック4が新規群「群2」に分類されて記録されたものとなる。
【0111】
次に、分類先を「既存の群」とした場合について、例えば、図9(a)に示すように、初期状態としてトラック番号4の特定トラック1によって既存の群「群1」として分類されるトラック番号5の情報トラック4があったときに、(2)の内部操作にて情報トラックが「群1」に配属されるべく新たな情報トラック5を記録する場合について説明する。
【0112】
この場合には、操作者が「既存の群」として「群1」を選択した後、新規な情報を記録すると、内部操作では、図9(b)に示すように、トラック番号6に情報トラック5を記録する。
【0113】
これによって、新たな情報トラック5が既存の群「群1」に分類されて記録されたものとなる。
【0114】
なお、分類先が「所属無し」の場合についても、同様に行われる。
【0115】
このように、本実施の形態のMDプレーヤでは、群単位への分類を、本来記録すべき情報のための新規の情報トラックの記録時に行うよう構成されている。
【0116】
すなわち、記録直後の情報トラックには操作者による付加情報がないため、これらを操作者が1トラックずつ内容を確認して分類するのは大変な負担を強いられる。
【0117】
しかし、本実施の形態では、新規の情報トラックの記録時に分類する群を操作者が選択し自動で分類することができるので、新規の情報トラックの記録後に操作者が内容の確認を行い1トラックずつ群に分類するという負担を取り除くことができる。
【0118】
また、本実施の形態のMDプレーヤでは、群単位への分類を、本来記録すべき情報のための新規の情報トラックの記録時に行うに際して、新規特定トラックの追加記録を伴って、該新規群に属するように構成されている。
【0119】
すなわち、新規記録情報トラックを、既存の特定トラックの群に分類するのではなく、新規群を作成して分類を行う場合には、始めに特定トラック作成を必要とし、録音を急ぐ場合に支障がでる。
【0120】
そこで、録音開始時に操作者が新規群の設定要求を行った場合に、自動で新規群を作成し、新規記録トラックを自動分類することにより、操作者の負担を小さくすることができる。
【0121】
また、本実施の形態のMDプレーヤでは、群単位への分類を、本来記録すべき情報のための新規の情報トラックの記録時に行うに際して、既存特定トラックを使用して、該既存群に属するように構成されている。
【0122】
このため、新規の情報トラックの記録を既存の群に分類することができる。
【0123】
〔実施の形態4〕
本発明のさらに他の実施の形態について図10及び図11に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1ないし実施の形態3の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、前記実施の形態1ないし実施の形態3で述べた各種の特徴点については、本実施の形態についても組み合わせて適用し得るものとする。
【0124】
本実施の形態では、既存の情報トラックを他の群に分類変更する場合について説明する。
【0125】
先ず、既存の情報トラックを他の群に分類変更する場合には、以下の手順で行われる。
(1)操作者の操作により、所属を変更する情報トラックと所属変更先を「所属無し」、「既存の群」又は「新規群」の中から選択し、変更起動を設定する。
(2)内部操作により、情報トラックが目標群に配属されるべく変更する。
【0126】
ここで、(1)の手順においては、「所属無し」、「既存の群」又は「新規群」のそれぞれで内部操作が異なるので、以下、順に説明する。
【0127】
最初に、分類先を「新規群」とした場合について説明する。例えば、図10(a)に示すように、初期状態として「所属無し」として分類されるトラック番号1〜5の情報トラック1〜5があったときに、情報トラック4を新規群「群1」に分類するときには、(1)における操作者の操作によって分類先として「新規群」を選択し、次いで、群に属させたい情報トラック4を設定する。これによって、(2)の内部操作では、図10(b)に示すように、トラック番号5に特定トラック1を定義記録して「群1」を作成し、その後、トラック番号4の情報トラック4を「群1」に配属させるべくトラック番号6に変更する。この結果、情報トラック4が新規群「群1」に分類変更されたものとなる。
【0128】
次に、分類先を「既存の群」とした場合について説明する。例えば、図11(a)に示すように、初期状態として「所属無し」として分類されるトラック番号1〜3の情報トラック1〜3と既存の群「群1」として分類されるトラック番号5〜6の情報トラック4〜5とがあったときに、情報トラック3を既存の群「群1」に分類変更することを考える。
【0129】
このときには、(1)における操作者の操作によって、所属変更する情報トラックを「情報トラック3」とし、変更先の所属を既存の群「群1」として設定する。これによって、(2)の内部操作では、図11(b)に示すように、トラック番号3の情報トラック3を「群1」に配属させるべく「群1」の最後のトラック番号であるトラック番号6に変更する。この結果、情報トラック3が既存の群「群1」に分類変更されたものとなる。
【0130】
なお、分類先が「所属無し」の場合についても、同様に行われる。
【0131】
このように、本実施の形態のMDプレーヤでは、ミニディスクに既に記録されている本来記録すべき情報のための情報トラックを、他の群単位へ分類変更可能とするように構成されている。
【0132】
このため、従来機によって記録されたトラック情報を群に分類することができるので、従来機との互換性を持たすとともに情報トラックの管理に利便性を持たすことができる。
【0133】
また、本実施の形態のMDプレーヤでは、新規特定トラックの追加記録により、群の新規作成を可能とするように構成されている。ただし、この場合、追加場所については規定しない。
【0134】
さらに、本実施の形態のMDプレーヤでは、既存特定トラックを使用して、各本来記録すべき情報の情報トラックの移動又は特定トラックの移動にて、各情報トラックの所属を変更する。
【0135】
このため、これらにより、ある特定群内の情報トラックにおいて行われる共通の処理を、操作者が群に対する設定を行うだけで、情報トラック数分だけ行なう必要の有る操作を一括にて行うことができる。
【0136】
〔実施の形態5〕
本発明のさらに他の実施の形態について図12ないし図14に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1ないし実施の形態4の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、前記実施の形態1ないし実施の形態4で述べた各種の特徴点については、本実施の形態についても組み合わせて適用し得るものとする。
【0137】
本実施の形態では、群として一括処理する場合について説明する。なお、ここでの一括処理とは、群を一括して消去、移動、結合することをいう。
【0138】
最初に、群の一つを情報トラックとともに消去する場合には、以下の手順で行われる。
(1)操作者の操作により消去する群を設定した後、変更開始要求を操作者が設定する。
(2)内部操作により、指定された群の情報トラック及び特定トラックを自動的に消去する。
【0139】
例えば、図12(a)に示すように、消去編集前の状態として、群「GP1」として分類されるトラック番号2〜4の情報トラックT1−1〜T1−3と、群「GP2」として分類されるトラック番号6〜8の情報トラックT2−1〜T2−3と、群「GP3」として分類されるトラック番号10〜13の情報トラックT3−1〜T3−4とがあったときに、群「GP2」として分類されるトラック番号6〜8の情報トラックT2−1〜T2−3を消去することを考える。なお、これらの各群は、例えば群「GP1」について述べると、トラック番号2〜4の情報トラックT1−1〜T1−3が、その先頭のトラック番号1の特定トラックGP1によって群「GP1」として分類されるものとなっている。
【0140】
このときには、操作者の操作によって、消去する群「GP2」を選択し、変更開始要求を設定する。これによって、内部操作では、図12(b)に示すように、群「GP2」として分類されるトラック番号6〜8の情報トラックT2−1〜T2−3を群「GP2」とともに消去する。
【0141】
次に、各群の先頭に特定トラックが配置され、次の特定トラックまでを一つの群として定義される場合において、操作者の指定する群を先頭に移動する場合には、以下の手順で行われる。
(1)移動する群を操作者が設定した後、変更開始要求を操作者が設定する。
(2)内部操作により、指定された群の情報トラック及び特定トラックを自動的に移動する。
【0142】
例えば、図13(a)に示すように、移動編集前の状態として、群「GP1」として分類されるトラック番号2〜4の情報トラックT1−1〜T1−3と、群「GP2」として分類されるトラック番号6〜8の情報トラックT2−1〜T2−3と、群「GP3」として分類されるトラック番号10〜13の情報トラックT3−1〜T3−4とがあったときに、群「GP3」として分類されるトラック番号10〜13の情報トラックT3−1〜T3−4を先頭に移動することを考える。なお、これらの各群は、前記同様に、先頭のトラック番号の特定トラックによって群として分類されるものとなっている。
【0143】
このときには、操作者の操作によって、移動する群「GP3」を選択し、変更開始要求を設定する。これによって、内部操作では、図13(b)に示すように、群「GP3」として分類されるトラック番号10〜13の情報トラックT3−1〜T3−4をトラック番号9の特定トラックとともに、先頭に移動する。
【0144】
次に、各群の先頭に特定トラックが配置され、次の特定トラックまでを一つの群として定義される場合において、操作者の指定する群を、副領域にて指定される再生順の早い群の後に結合する場合には、以下の手順で行われる。
(1)操作者が、結合する一つの群と結合される他の群とを設定した後、変更開始要求を操作者が設定する。
(2)内部操作により、指定された群の情報トラック及び特定トラックを自動的に移動する。
(3)さらに、内部操作により、指定された、結合される群の特定トラックを自動的に消去し、1つの群とする。
【0145】
例えば、図14(a)に示すように、移動編集前の状態として、群「GP1」として分類されるトラック番号2〜4の情報トラックT1−1〜T1−3と、群「GP2」として分類されるトラック番号6〜8の情報トラックT2−1〜T2−3と、群「GP3」として分類されるトラック番号10〜13の情報トラックT3−1〜T3−4とがあったときに、群「GP3」として分類されるトラック番号10〜13の情報トラックT3−1〜T3−4を群「GP1」に結合することを考える。なお、これらの各群は、前記同様に、先頭のトラック番号の特定トラックによって群として分類されるものとなっている。
【0146】
このときには、操作者の操作によって、結合する群「GP3」と結合される群「GP1」とを選択し、変更開始要求を設定する。これによって、内部操作では、図14(b)に示すように、群「GP3」として分類されるトラック番号10〜13の情報トラックT3−1〜T3−4をトラック番号9の特定トラックとともに、群「GP1」の後ろに移動する。次いで、内部操作により、群「GP3」の特定トラックGP3を消去する。
【0147】
これによって、群「GP1」は、情報トラックT1−1〜T1−3と情報トラックT3−1〜T3−4とが結合されて一つの群として構成される。
【0148】
このように、本実施の形態のMDプレーヤでは、特定トラックによっていくつかの群に分けられた複数の本来記録すべき情報のための情報トラックに対して、ある特定の群を一括して例えば消去、移動、結合等の処理可能とするように構成されている。
【0149】
このため、特定トラックにより群に分けられた一群を1つの単位として例えば消去、移動、結合等の処理を1回の操作で行うことが可能となり、操作者の利便性を向上することが可能となる。
【0150】
また、本実施の形態のMDプレーヤでは、指定の群に属するよう定義された複数の本来記録すべき情報のための情報トラックを、一括して消去可能なように構成されている。
【0151】
また、本実施の形態のMDプレーヤでは、指定の群に属するよう定義された複数の本来記録すべき情報のための情報トラックを、一括してミニディスク上での群定義順序を変更可能なように構成されている。
【0152】
また、本実施の形態のMDプレーヤでは、特定トラックによる定義群がミニディスク上に複数存在する場合において、指定された複数の本来記録すべき情報のための情報トラックからなる群を他の群へ結合可能なように構成されている。
【0153】
これらにより、特定トラックにより群に分けられた一群を1つの単位とし、具体的に消去、移動、結合等の処理を1回の操作で行うことが可能となり、操作者の利便性を向上することが可能となる。
【0154】
〔実施の形態6〕
本発明のさらに他の実施の形態について図15ないし図18に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1ないし実施の形態5の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、前記実施の形態1ないし実施の形態5で述べた各種の特徴点については、本実施の形態についても組み合わせて適用し得るものとする。
【0155】
本実施の形態では、特定トラックの存在を認識し、群単位に分類が可能なミニディスクを認識している場合において、群に属する情報トラックの全てを消去する方法について説明する。ここで、群に属する情報トラックの全てを消去するときに、その群を残すか否かによって、処理が2つに別れる。
【0156】
先ず、群に属する情報トラックの全てを消去するときに、その群を残す場合について、図15に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0157】
先ず、操作者の操作により、消去する情報トラックを設定した後、群を残す旨を選択した後、変更開始要求を設定する(S1)。次いで、内部操作により、指定された情報トラックを消去する(S2)。これにより、群に属する情報トラックの全てを消去しても、その群は残る。
【0158】
上記の動作について、具体的に説明する。
【0159】
図16(a)に示すように、消去編集前の状態として、群「GP1」として分類されるトラック番号2〜4の情報トラックT1−1〜T1−3と、群「GP2」として分類されるトラック番号6〜8の情報トラックT2−1〜T2−3と、群「GP3」として分類されるトラック番号10〜13の情報トラックT3−1〜T3−4とがあったときに、群「GP2」として分類されるトラック番号6の情報トラックT1−1を削除することを考える。
【0160】
このときには、操作者の操作によって、消去する情報トラックT2−1を設定した後、群を残す旨を選択し、その後、変更開始要求を操作者が設定する。これによって、内部操作では、図16(b)に示すように、トラック番号5の特定トラックGP2はそのまま残された状態で、トラック番号6に存在していた情報トラックT2−1のみが消去される。すなわち、この場合には、特定トラックGP2が残っているので、群「GP2」は残っていることになる。したがって、後に、再度この群「GP2」に新たな情報トラックを分類配属させることが容易となる。
【0161】
次に、群に属する情報トラックの全てを消去するときに、その群を残さない場合について、図17に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0162】
先ず、操作者の操作により、消去する情報トラックを設定した後、その群の情報トラックが0になっても群を残さない旨を選択した後、変更開始要求を設定する(S11)。次いで、内部操作により、指定された情報トラックを消去する(S12)。そして、群に属する情報トラックの再チェックを行い(S13)、消去した情報トラックが属していた群のトラック数をチェックする(S14)。このチェックにおいて、トラック数が0か否かを判断し(S15)、トラック数が0のときには、消去した情報トラックが属していた群の特定トラックを消去する(S16)。なお、S15においてトラック数が0でないときには、そのまま終了する。
【0163】
上記の動作について、具体的に説明する。
【0164】
図18(a)に示すように、消去編集前の状態として、群「GP1」として分類されるトラック番号2〜4の情報トラックT1−1〜T1−3と、群「GP2」として分類されるトラック番号6〜8の情報トラックT2−1〜T2−3と、群「GP3」として分類されるトラック番号10〜13の情報トラックT3−1〜T3−4とがあったときに、群「GP2」として分類されるトラック番号6の情報トラックT1−1を削除することを考える。
【0165】
このときには、操作者の操作によって、消去する情報トラックT2−1を設定し、さらに、群「GP2」を残さない旨を選択した後、変更開始要求を操作者が設定する。これによって、内部操作では、図18(b)に示すように、トラック番号6に存在していた情報トラックT2−1とともに、トラック番号5の特定トラックGP2も一緒に消去される。
【0166】
このように、本実施の形態のMDプレーヤでは、本来記録すべき情報のための情報トラックの処理によって群に属するトラックが存在しなくなった場合、相当する特定トラックを同時に消去するか否かを選択可能に構成されている。
【0167】
このため、情報トラックの定義変更により、群に属するトラックが存在しなくなった場合、相当する特定トラックを消去したり、そのまま残したり、操作者の意思により選択することが可能となる。
【0168】
〔実施の形態7〕
本発明のさらに他の実施の形態について図19及び図20に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1ないし実施の形態6の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、前記実施の形態1ないし実施の形態6で述べた各種の特徴点については、本実施の形態についても組み合わせて適用し得るものとする。本実施の形態では、同時送受信通信手段を有するMDプレーヤについて説明する。
【0169】
本実施の形態のMDプレーヤ1では、図19に示すように、通信許可状態を知らせるためのSTB(入力)ポート11と、クロック同期とするためのクロック(出力)ポート12と外部機器2からMDプレーヤ1をコントロールするためのコマンド(出力)ポート13とMDプレーヤ1の状態を読み出すためのモード(入力)ポート14とを備えている。なお、本説明においては、入出力の表現は、外部機器2側から見た表現としている。また、通信は、クロック同期型とし、同時送受信としている。また、これら各ポート11〜14等は、本発明の通信手段としての通信部10を構成している。
【0170】
上記の通信部10を有するMDプレーヤ1では、図20(a)(b)(c)(d)に示すように、STB(入力)ポート11が「H」のときには、MDプレーヤ1は通信不可であるので、STB(入力)ポート11が「L」となるまで待つ。そして、STB(入力)ポート11が「L」になると、外部機器2はクロックを出力する。そして、外部機器2はMDプレーヤ1をコントロールするとき、つまりコマンドを転送するときには、クロックに同期して転送する。ここで、コマンド通信時及びモード通信時等においては、ビット数を増やすことにより、MDプレーヤ1の動作モード以外にはMDプレーヤ1の情報を引き出すことができる。また、コマンドに、特定トラックの総数とトラック番号とを呼び出し、コマンドを規定することによって、外部機器2にてミニディスクに記録された特定トラックの位置つまりトラック番号を知ることができる。
【0171】
この結果、上記の各ポート11〜14からなる通信部10を有するMDプレーヤ1において、外部機器2から、MDプレーヤ1に特定トラックの総数と各特定トラックのトラック番号とを読み出すコマンドを規定することにより、外部機器2からミニディスクに記録されている特定トラックの数と場所とを知ることが可能となる。
【0172】
したがって、特定トラックの場所が外部機器2にて知ることが可能となれば、決まりによって、群も認識できることになる。
【0173】
このことにより、外部から群単位の再生が可能になる。さらに、MDプレーヤ1にプログラム機能が備えられている場合には、簡単に群再生を行うには、外部機器2の群認識に伴って、プログラム化を行えば、プログラムされたものしか再生されないために、簡単に群再生を実現することができる。
【0174】
なお、上記の説明では、クロック同期式の同時送受信の通信手段を例にとって説明を行ったが、必ずしもこれに限らず、例えば、MDプレーヤ1に特定トラックの読み出しコマンドを送ることが可能であって、かつその情報を読み出し可能な通信手段であれば、通信手段はどんな手法でも構わない。
【0175】
このように、本実施の形態のMDプレーヤ1では、特定トラックによるミニディスク内の本来記録すべき情報のための情報トラックのトラック分類の存在有無を、外部機器2に対して表明する通信部10を備えている。
【0176】
このため、特定トラックによるトラック分類の存在有無を外部機器2に連絡することができるので、特定トラックの場所等を外部機器2に連絡することができるので、外部機器2において群への分類が可能になる。
【0177】
また、キーや表示を持たない記録情報本体を記憶するための主領域と、当該主領域における情報の記録位置や再生順序や、付加情報等の管理情報を記録するための副領域からなるミニディスクを再生するためのMDプレーヤ1において、特定トラック判定手段である特定トラック判別部15を有していれば、通信部10にを追加することのみで、外部からの群としての再生手順を指定することによって部別の再生を行うことが可能となる。したがって、MDプレーヤ1の変更を最小限にとどめて、群に分類された再生を行うシステムを構築できる。
【0178】
〔実施の形態8〕
本発明のさらに他の実施の形態について前記図19に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1ないし実施の形態7の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、前記実施の形態1ないし実施の形態7で述べた各種の特徴点については、本実施の形態についても組み合わせて適用し得るものとする。本実施の形態においても、通信手段を有するMDプレーヤ1について説明を行う。
【0179】
本実施の形態のMDプレーヤ1は、図19に示すように、特定トラックの判別手段としての特定トラック判別部15と、特定トラックによる群単位への分類手段としての特定トラック群分類部16とを有している。さらに、MDプレーヤ1は、通信部10によって、群の数を外部機器2へ連絡することが可能な通信フォーマットとなっている。
【0180】
このことにより、外部機器2では、群再生と群番号とを指定することにより、群再生機能が実現可能となる。
【0181】
さらに、外部機器2から、指定されるトラックの属する群の付加情報(例えば、特定トラックのトラック名=群名)を読み出すための読出手段としての付加情報読出部17を備えることにより、例えば、再生中に、再生中のトラックの付加情報以外に、外部機器2からのコマンドに基づき、そのトラックの属する群の付加情報の読み出しが可能となる。
【0182】
このように、本実施の形態のMDプレーヤ1では、特定トラックによるミニディスク内の本来記録すべき情報のための情報トラックのトラック分類の存在有無を、外部機器2に対して表明する特定トラック群分類部16を備えている。
【0183】
このため、特定トラックによるトラック分類の存在有無を外部機器2に連絡することができるので、特定トラックの場所等を外部機器2に連絡することができ、外部機器2において群への分類が可能になる。したがって、外部機器2では、群種別情報に基づき、群再生機能が実現可能となる。
【0184】
また、本実施の形態のMDプレーヤ1では、再生対象となる情報トラックが属する群種別情報を、外部機器2に対して表明する付加情報読出部17を備えている。
【0185】
このため、外部機器2からの指定トラックの属する群の付帯情報が読み出せることとなる。したがって、外部機器2においては、群を意識することなく、指定トラックの属する群の付帯情報つまり群名を読み出すことが可能となる。
【0186】
また、外部機器2から見れば、必要な時に、郡の付帯情報つまり群名を読み出し可能となる。このため、事前に読み出しを行いメモリに蓄積しなくて良いので、そのために確保するメモリを省略することが可能となる。
【0187】
〔実施の形態9〕
本発明のさらに他の実施の形態について前記図19に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1ないし実施の形態8の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、前記実施の形態1ないし実施の形態8で述べた各種の特徴点については、本実施の形態についても組み合わせて適用し得るものとする。本実施の形態においても、通信手段を有するMDプレーヤ1について説明を行う。
【0188】
前記図19に示すように、MDプレーヤ1は、特定トラック判別部15と、特定トラック群分類部16とを有している。なお、前記同様に、通信部10では、群の数を外部機器2へ連絡することが可能な通信フォーマットとしておく。
【0189】
このことにより、外部機器2では、群再生と群番号とを指定することにより、群再生機能が実現可能となる。
【0190】
さらに、MDプレーヤ1は、記録を行う際に、既に群が存在する場合には、これから記録を行うトラックの属する群を指定することを可能とする。なお、この場合には、記録開始時に、所属させる群を指定できるコマンドを受け付けることとする。
【0191】
実際には、外部機器2の記録待機キー3にて、MDプレーヤ1を記録待機状態にすることができるものとする。このときには、外部機器2から、記録待機コマンドを転送する。
【0192】
次に、群の選択を操作者が行う。外部機器2は、群選択のための群の付帯情報の読み出しを行う。そして、外部機器2は、群番号を変更して、MDプレーヤ1により、各群の付帯情報の読み出しを行う。群に、既に付加情報が記録されている場合には、操作者は、実際に群を指定して再生を行わなくても、群の付加情報により群の選択が可能となる。
【0193】
群の選択が終了すると、操作者は記録開始を行う。これによって、外部機器2からは、記録群番号を指定して、記録開始コマンドを転送する。
【0194】
記録待機キー3にて、MDプレーヤ1は、最終トラックに記録されたトラックを記録前に指定された群の最後に移動する。
【0195】
なお、本実施の形態では、MDプレーヤ1にはて指定群への移動を行ったが、必ずしもこれに限らず、外部機器2により、最後に記録されたトラックを指定群の最後に移動することによっても、実現可能である。
【0196】
また、上記においては、群の付帯情報(群名)のみを対象に説明を行ったが、必ずしもこれに限らず、例えば、群の総演奏時間や総トラック数の情報を合わせて表示することも群の付帯情報としても良い。
【0197】
このように、本実施の形態のMDプレーヤでは、新規記録される情報トラックを属させる予定の群種別情報を外部機器2へ対して表明する手段としての記録待機キー3を備えている。
【0198】
このため、既存特定トラックの付帯情報(群名、総演奏時間、総曲数)が外部で知ることが可能となる。このことを利用して、既に特定トラックに付帯情報が入力してある場合には、付帯情報として群名や総演奏時間や総曲数にて、群の内容を再生して群の内容を確認することなくこれから記録させようとする群を判別することが可能となる。
【0199】
【発明の効果】
本発明の情報記録再生装置は、以上のように、記録情報本体を記録するための主領域と、上記主領域における情報の管理情報及び/又は付加情報を記録するための副領域とからなる記録媒体を使用して、本来の記録情報の記録開始時及び/又は記録終了時に、上記本来の記録情報と異なる所定情報を記録する特定トラックを、主領域と副領域とに追加するように構成されたものである。
【0200】
それゆえ、記録媒体に存在する複数の情報トラックを、より少数な群単位に分類することができるので、記録媒体中の多数の情報トラックの中から、まず分類されたいずれかの群を選択し、その後、選択された群の中から指定のトラックの選択をするというように、情報トラックの選択操作を階層的に行うことができ、情報トラック選択の操作性を向上することができる。
【0201】
したがって、従来に比べて情報トラックの選択が容易となり、多数の情報トラックを記録することによる目的情報トラックの検索の煩わしさによって記録可能容量を充分に使用しないという問題も解消できる。
【0202】
この結果、1つの記録媒体の記録可能容量を最大限に利用して多数の情報トラックを記録することができるとともに、トラック選択を容易に行って操作性を向上し得る情報記録再生装置を提供することができるという効果を奏する。
【0203】
本発明の情報記録再生装置は、以上のように、上記記載の情報記録再生装置において、所定情報を記録する特定トラックの主領域への記録データは、再生時に該所定情報の存在を操作者が認識困難な情報である。
【0204】
それゆえ、操作者には実用上の違和感を殆どないものとすることが可能となるという効果を奏する。
【0205】
本発明の情報記録再生装置は、以上のように、上記記載の情報記録再生装置において、特定トラックの主領域への記録データ長として、最小記録単位を割り当てるように構成されたものである。
【0206】
それゆえ、特定トラックの主領域への記録データ長として、最小記録単位を割り当てるだけであるので、特定トラックを主領域へ記録することが記録媒体の記録容量に影響することは殆どない。また、極めて短い時間で再生終了するため、操作者には実用上の違和感を殆どないものとすることが可能となるという効果を奏する。
【0207】
本発明の情報記録再生装置は、以上のように、上記記載の情報記録再生装置において、特定トラックの再生順序位置によって記録媒体に存在する複数の本来の記録情報のための情報トラックを群単位に分類し、この群単位で再生するように構成されたものである。
【0208】
それゆえ、記録媒体に存在する複数の情報トラックを、より少数な群単位に分類することができるので、記録媒体中の多数の情報トラックの中から、まず分類されたいずれかの群を選択し、その後、選択された群の中から指定のトラックの選択をするというように、情報トラックの選択操作を階層的に行うことができ、情報トラック選択の操作性を向上することができる。
【0209】
したがって、従来に比べて情報トラックの選択が容易となり、多数の情報トラックを記録することによる目的情報トラックの検索の煩わしさによって記録可能容量を充分に使用しないという問題も解消できる。
【0210】
この結果、確実に、1つの記録媒体の記録可能容量を最大限に利用して多数の情報トラックを記録することができるとともに、トラック選択を容易に行って操作性を向上し得る情報記録再生装置を提供することができるという効果を奏する。
【0211】
本発明の情報記録再生装置は、以上のように、上記記載の情報記録再生装置において、群単位への分類において、いずれの群にも属さない複数の本来の記録情報のための情報トラックの範囲を定義できるよう構成されたものである。
【0212】
それゆえ、情報トラックを一つにまとめて分類する際に、特定トラックを作成しないことにより、従来機で記録された記録媒体の情報トラックは全て群に属さないとすることができるので、従来機との互換性がとれる。また、特定の群に属さない情報トラックを一まとめに分類する際に、特定トラックを用意する必要が無くなり、限られた記録媒体の記録容量を無駄なく使うことができるという効果を奏する。
【0213】
本発明の情報記録再生装置は、以上のように、上記記載の情報記録再生装置において、特定トラックの副領域に記録された付加情報を、対応する群の情報として処理するよう構成されたものである。
【0214】
それゆえ、検索操作を操作者の固有の群情報により行うことができるので、検索操作が容易となる。また、逆に、検索操作における操作者の負担を小さくすることができるという効果を奏する。
【0215】
本発明の情報記録再生装置は、以上のように、上記記載の情報記録再生装置において、群単位への分類を、本来記録すべき情報のための新規の情報トラックの記録時に行うよう構成されたものである。
【0216】
それゆえ、新規の情報トラックの記録時に分類する群を操作者が選択し自動で分類することができるので、新規の情報トラックの記録後に操作者が内容の確認を行い1トラックずつ群に分類するという負担を取り除くことができるという効果を奏する。
【0217】
本発明の情報記録再生装置は、以上のように、上記記載の情報記録再生装置において、記録媒体に既に記録されている本来記録すべき情報のための情報トラックを、他の群単位へ分類変更可能とするように構成されたものである。
【0218】
それゆえ、従来機によって記録されたトラック情報を群に分類することができるので、従来機との互換性を持たすとともに情報トラックの管理に利便性を持たすことができるという効果を奏する。
【0219】
本発明の情報記録再生装置は、以上のように、上記記載の情報記録再生装置において、特定トラックによっていくつかの群に分けられた複数の本来記録すべき情報のための情報トラックに対して、ある特定の群を一括して例えば消去、移動、結合等の処理可能とするように構成されたものである。
【0220】
それゆえ、特定トラックにより群に分けられた一群を1つの単位として例えば消去、移動、結合等の処理を1回の操作で行うことが可能となり、操作者の利便性を向上することが可能となるという効果を奏する。
【0221】
本発明の情報記録再生装置は、以上のように、上記記載の情報記録再生装置において、本来記録すべき情報のための情報トラックの処理によって群に属するトラックが存在しなくなった場合、相当する特定トラックを同時に消去するか否かを選択可能に構成されているものである。
【0222】
それゆえ、情報トラックの定義変更により、群に属するトラックが存在しなくなった場合、相当する特定トラックを消去したり、そのまま残したり、操作者の意思により選択することが可能となるという効果を奏する。
【0223】
本発明の情報記録再生装置は、以上のように、上記記載の情報記録再生装置において、特定トラックによる記録媒体内の本来記録すべき情報のための情報トラックのトラック分類の存在有無を、外部機器へ対して表明する通信手段を備えたものである。
【0224】
それゆえ、特定トラックによるトラック分類の存在有無を外部機器に連絡することができるので、外部機器において群への分類が可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における情報記録再生装置の実施の一形態を示すものであり、記録媒体の記録情報管理状態を示す説明図であって、(a)は副領域のポインタ部を示すもの、(b)は副領域のスロット部を示すもの、(c)は主領域を示すものである。
【図2】 上記情報記録再生装置において、特定トラックを定義記録した状態を示す説明図である。
【図3】 上記図2の状態から、さらに特定トラックを追加した状態を示す説明図である。
【図4】 (a)は上記情報記録再生装置におけるトラック情報の一覧を示す説明図であり、(b)は「トラック番号3」を再生しているのときの表示例を示す説明図である。
【図5】 本発明における情報記録再生装置の他の実施の形態を示すものであり、ミニディスクにおける再生順序の先頭にいずれの群にも属さないトラック群を配する状態を示す説明図である。
【図6】 上記情報記録再生装置において、ミニディスクにおける再生順序の最後にいずれの群にも属さないトラック群を配する状態を示す説明図である。
【図7】 上記情報記録再生装置において、特定トラックに名称を定義しない状態を示す説明図である。
【図8】 本発明における情報記録再生装置のさらに他の実施の形態を示すものであり、新規な情報トラックを記録するに際して、新規特定トラックの追加記録を伴う状態を示す説明図であり、(a)は初期状態を示すもの、(b)は記録及びグループ化終了後状態を示すものである。
【図9】 上記情報記録再生装置において、新規な情報トラックを記録するに際して、既存の群に追加記録を行う状態を示す説明図であり、(a)は初期状態を示すもの、(b)は記録及びグループ化終了後状態を示すものである。
【図10】 本発明における情報記録再生装置のさらに他の実施の形態を示すものであり、「所属無し」の「情報トラック4」を新規な「群1」に移動する状態を示す説明図であり、(a)は初期状態を示すもの、(b)は記録及びグループ化終了後状態を示すものである。
【図11】 上記情報記録再生装置において、「所属無し」の「情報トラック3」を既存の「群1」に移動する状態を示す説明図であり、(a)は初期状態を示すもの、(b)は記録及びグループ化終了後状態を示すものである。
【図12】 本発明における情報記録再生装置のさらに他の実施の形態を示すものであり、既存の「情報トラックT2−1〜T2−3」を特定トラック「GP2」ごと一括消去する状態を示す説明図であり、(a)は消去編集前の状態を示すもの、(b)は消去編集後の状態を示すものである。
【図13】 上記情報記録再生装置において、既存の群「GP3」の「情報トラックT3−1〜T3−4」を群「GP3」ごと群「GP1」の前に一括移動する状態を示す説明図であり、(a)は移動編集前の状態を示すもの、(b)は移動編集後の状態を示すものである。
【図14】 上記情報記録再生装置において、既存の群「GP3」の「情報トラックT3−1〜T3−4」を群「GP1」に一括結合する状態を示す説明図であり、(a)は移動編集前の状態を示すもの、(b)は移動編集後の状態を示すものである。
【図15】 本発明における情報記録再生装置のさらに他の実施の形態を示すものであり、情報トラックを消去する際に、群の情報トラックが全てなくなる場合に、群名称を残す場合の動作を示すフローチャートである。
【図16】 上記情報記録再生装置において、情報トラックを消去する際に、群の情報トラックが全てなくなる場合に、群名称を残す場合の動作を示す説明図であり、(a)は消去編集前の状態を示すもの、(b)は消去編集後の状態を示すものである。
【図17】 上記情報記録再生装置において、情報トラックを消去する際に、群の情報トラックが全てなくなる場合に、群名称を残さない場合の動作を示すフローチャートである。
【図18】 上記情報記録再生装置において、情報トラックを消去する際に、群の情報トラックが全てなくなる場合に、群名称を残さない場合の動作を示す説明図であり、(a)は消去編集前の状態を示すもの、(b)は消去編集後の状態を示すものである。
【図19】 本発明における情報記録再生装置のさらに他の実施の形態を示すものであり、外部機器を備えた状態を示すブロック図である。
【図20】 上記情報記録再生装置における外部機器との通信制御状態を示すタイミングチャートである。
【図21】 従来の情報記録再生装置における記録媒体の記録情報管理状態を示す説明図であって、(a)は副領域のポインタ部を示すもの、(b)は副領域のスロット部を示すもの、(c)は主領域を示すものである。
【符号の説明】
1 MDプレーヤ(情報記録再生装置)
2 外部機器
3 記録待機キー
10 通信部(通信手段)
15 特定トラック判別部
16 特定トラック群分類部
17 付加情報読出部
Claims (10)
- 記録情報本体を記録するための主領域と、上記主領域における情報の管理情報及び/又は付加情報を記録するための副領域とからなる記録媒体を使用して、本来の記録情報の記録開始時及び/又は記録終了時に、上記本来の記録情報と異なる所定情報を記録する特定トラックを、主領域と副領域とに追加するように構成されており、
上記特定トラックの再生順序位置によって、記録媒体に存在する複数の本来の記録情報のための情報トラックを群単位として区別し、この区別された群単位で再生するように構成されていることを特徴とする情報記録再生装置。 - 所定情報を記録する特定トラックの主領域への記録データは、再生時に該所定情報の存在を操作者が認識困難な情報であることを特徴とする請求項1記載の情報記録再生装置。
- 特定トラックの主領域への記録データ長として、最小記録単位を割り当てるように構成されたことを特徴とする請求項1記載の情報記録再生装置。
- 記録媒体に存在する複数の本来の記録情報のための情報トラックを群単位として区別し、群単位で分類する場合において、いずれの群にも属さない複数の本来の記録情報のための情報トラックの範囲を定義できるよう構成されたことを特徴とする請求項1記載の情報記録再生装置。
- 特定トラックの副領域に記録された付加情報を、対応する群の情報として処理するよう構成されたことを特徴とする請求項1記載の情報記録再生装置。
- 記録媒体に存在する複数の本来の記録情報のための情報トラックの群単位への区別を、本来記録すべき情報のための新規の情報トラックの記録時に行うよう構成されたことを特徴とする請求項1記載の情報記録再生装置。
- 記録媒体に既に記録されている本来記録すべき情報のための情報トラックを、他の群単位へ分類変更可能とするように構成されたことを特徴とする請求項1記載の情報記録再生装置。
- 特定トラックによっていくつかの群に分けられた複数の本来記録すべき情報のための情報トラックに対して、ある特定の群を一括して処理可能とするように構成されたことを特徴とする請求項1記載の情報記録再生装置。
- 本来記録すべき情報のための情報トラックの処理によって群に属するトラックが存在しなくなった場合、相当する特定トラックを同時に消去するか否かを選択可能に構成されていることを特徴とする請求項1記載の情報記録再生装置。
- 特定トラックにより区別された、記録媒体内の本来記録すべき情報のための情報トラックのトラック群の存在有無を、外部機器へ対して表明する通信手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の情報記録再生装置。
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