JP3755797B2 - 摺動抵抗付与装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、車両、船舶、飛行機等の乗り物の内部における空調用吹出口に設けられる風向変更装置、前記乗り物に搭乗した搭乗者が握って身体を支えるためのアシストグリップ、トランクケース、アタッシュケース等を搬送するために握られるグリップ等において具体化され、可動部材に対して摺動抵抗を付与するようにした摺動抵抗付与装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
前述した風向変更装置においては、風向変更のためのフィンを有する可動部材が操作されることにより、フィンの向きが変更されて風向が変更される。そして、可動部材は軸により、前記乗り物室内の固定部に対して回転可能に支持されている。さらに、可動部材の動作を安定化するために、回転軸と固定部との間に抵抗を付与するための抵抗付与手段が講じられている。この抵抗付与手段は、例えば金属製の回転軸に対して樹脂製のシムをしまり嵌めにすることにより構成されるのが一般的である(第1の従来構成)。
【0003】
また、前述したグリップにおいては、前記不使用時には搭乗者の邪魔にならないように、あるいは意匠性の向上のために格納状態に保持される。この状態では、グリップは、乗り物あるいはケースの本体に対してほぼ平行状態となるように保持される。一方、使用時においては、グリップが回転軸を中心に回動されて、本体に対してほぼ垂直状態となるように引き起こされ、把持状態とされる。この種のグリップには、把持状態において人手による把持が解除されると、そのグリップが自動的に格納状態に復帰するようにねじりばね等の復帰手段が装備されている。
【0004】
そして、この種のグリップには、格納状態と把持状態との切換時に、そのグリップが急激に引き起こされたり、そのグリップが急激に格納状態に復帰して本体に対して衝突したりしないように、回転軸とその固定部との間に抵抗を付与するための抵抗付与手段が講じられている。この抵抗付与手段としては、例えばオイルダンパ等のダンパ部材を回転軸と固定部との間に装着する方法が一般的に採用されている(第2の従来構成)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記第1の従来構成では、回転軸、シム等に変形や温度変化による膨張度合いの変化が生じたりすることがある。このため、回転体の円滑な動きが阻害されたりすることがあって、回転軸と支持部との間等にグリスを塗るという手間がかかるという問題があった。また、繰り返しの回転により、回転軸、シム、あるいは回転軸を支持する支持部が摩耗して抵抗付与ができなくなって、がたついたりすることがあるという問題があった。
【0006】
また、第2の従来構成では、オイルダンパ内に封入されたオイルの粘性が温度変化等によって変化し、引き起こし時の抵抗及び復帰時におけるグリップの回動速度が変化することがあった。このような抵抗及び回動速度の変化は、搭乗者に違和感を与えることがあるという問題があった。
【0007】
この発明は、上記のような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、摺動抵抗の温度依存性を低減できて、常に適正な摺動抵抗を確保しつつ、耐久性に優れた摺動抵抗付与装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、凸部及び凹部が形成された固定部材と、少なくとも一部がその固定部材に対向配置されると共に前記凹部内に位置して回転範囲を規制する突起が形成された可動部材と、それらの固定部材と可動部材との間には、可動部材の回転方向に延びるように形成された細長い間隙に介装され、前記突起に両端部を保持させて前記可動部材と一体的に回転される弾性部材としての板ばねとを備え、前記板ばねに余長を持たせることにより、可動部材または固定部材の他方の一部に弾性接触させて、前記板ばねが前記可動部材または固定部材に対して摺動抵抗を付与するように構成されたことを要旨としている。
【0009】
このようにすれば、摺動抵抗を付与する板ばねの摩耗や変形を回避しつつ摺動抵抗の温度依存性を抑制することができ、常に安定した摺動抵抗が付与される。また、摺動抵抗付与装置は、板ばねが可動部材または固定部材に対して摺動抵抗を付与するように構成されている。このため、板ばねと可動部材との間に多少の隙間が形成されても、板ばねがその拡大された隙間を埋めるように弾性変形する。これにより、弾性接触を維持した状態で、可動部材等の変形等が充分に許容され、常に適正な摺動抵抗を確保できて、耐久性に優れたものとなる。さらに、板ばねに余長を持たせることにより、板ばねが可動部材または固定部材に弾性接触するため、摺動抵抗を効率よく付与できる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記固定部材および可動部材は、同心の円形をなすとともに、間隙が環状をなし、可動部材がその中心を中心として回転することを要旨としている。
【0011】
このようにすれば、可動部材が回転動作する構成を採用した場合に好適であるとともに、コンパクトな構成にすることができ、乗り物室内の風向変更装置として好適である。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記固定部材は乗り物内部における空調用吹出口に支持され、可動部材は風向変更部を備えたことを要旨としている。
【0013】
このようにすれば、前記請求項1または請求項2に記載の発明の作用を有する乗り物空調用の風向変更装置を実現できる。
【0026】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、この発明を車両の車室内空調等に使用される空調用吹出口に具体化した第1実施形態について、図1〜図9に基づいて詳細に説明する。
【0027】
空調用風向変更装置31は、例えば、車室内の空調用空気通路Dの出口において図6に示すように取り付けられる。
図1および図2に示すように、空調用風向変更装置31は、円形の第1ボディ42,同第1ボディ42に連結された同じ円形の第2ボディ43、リング44およびステンレス鋼よりなる板ばね45から構成されている。この実施形態においては、リング44により固定部材が、第1及び第2ボディ42,43により可動部材が構成されている。
【0028】
第1ボディ42、第2ボディ43およびリング44は、例えばポリプロピレン等の樹脂製で、第1,第2ボディ42,43の円盤部42a,43aの外側に、略半円筒形の風向変更部としての半円筒部42b,43bが一体的に形成されている。そして、半円筒部42b,43bの内側と円盤部42a,43aとの間には、風向変更部としてのフィン46が放射状に複数形成されている。
【0029】
両ボディ42,43は、それらの円盤部42a,43aの間にリング44および板ばね45を挟んだ状態で互いに固定される。そして、両ボディ42,43とリング44とは相対回転されるとともに、板ばね45は両ボディ42,43と一体的に回転されるようになっている。
【0030】
ここで、以下にこれらの構成について詳述する。
図2に示すように、第1ボディ42の円盤部42aの内面には、環状突起47が形成され、その一部に切除部48が形成されている。その環状突起47の内周面にはほぼ等間隔をおいて係合突起49a〜49dが一体形成され、その一端には壁部50が形成されるとともに、各係合突起49a〜49dと円盤部42aの内面との間には隙間が形成されている。一つおきの係合突起49b,49dには嵌合凹部51が形成されている。
【0031】
前記切除部48と対応するように、円盤部42aの内面には保持突起52が形成され、そこには円盤部42aの中心方向に向かって開口する保持凹部53が形成されている。
【0032】
図7に示すように、第2ボディ43の円盤部43aの内面には環状突起54が形成されている。その環状突起54は、前記第1ボディ42の環状突起47と同心をなし、環状突起47よりも小径である。環状突起54の外周面にはほぼ等間隔をおいて係合突起55a〜55dが形成され、図8に示すように、その一端には壁部56が形成されるとともに、係合突起55a〜55dと円盤部43aの内面との間には隙間が形成されている。前述した、一つおきの係合突起49b,49dと対応するように、環状突起54には嵌合突起57が形成されている。
【0033】
図2および図7に示すように、第1ボディ42の円盤部42aの中央部には環状をなす規制部58が突出形成され、その一部には切欠部59が形成されている。第2ボディ43の円盤部43aには規制ピン60が突出形成されている。そして、両円盤部42a、43aが所定の位置関係で対向したときに、規制部58の切欠部59と規制ピン60とが対応して、両円盤部42a、43aが組み付けのために近接することが許容される。
【0034】
図8および図9に示すように、両円盤部42a、43aが所定の位置関係、すなわち、環状突起47および環状突起54の中心がほぼ同一軸線上に位置するとともに、第1ボディ42の係合突起49a〜49dと第2ボディ43の係合突起55a〜55dとが対向しない位置関係になったときに、切欠部59と規制ピン60とが対向して、両円盤部42a、43aが近接重合される。この状態から、両ボディ42,43が一方向へ相対回転されることにより、第2ボディ43の各係合突起55a〜55dは、対応する第1ボディ42の各係合突起49a〜49dの下部へ入り込み、第1ボディ42の係合突起49a〜49dは第2ボディ43の係合突起55a〜55dの下部へ入り込む。このとき、前記嵌合突起57と、嵌合凹部51とが嵌合される。これにより、図9に示すように、両円盤部42a、43aが組み付け固定される。なお、前記の相対回転がオーバーして、嵌合突起57と嵌合凹部51とが外れても、壁部50と前記係合突起55a〜55dとが当たり、それ以上の相対回転が阻止される。なお、図9においては、前記半円筒部42b,43b及びフィン46は省略されている。
【0035】
図2に示すように、前記リング44は、両円盤部42a、43aの外周部間において、その環状突起47の外側の隙間に配置されており、リング44の中心を中心として同心状に両円盤部42a、43aが回転可能となる。リング44の外周には180度隔てて軸部61a,61bが設けられ、図6に示すように、これらの軸部61a,61bが車両インパネ62の空調吹出口の両側に上下回動可能に支持されることにより、この風向変更装置31が車両インパネ62に組み込まれる。従って、この風向変更装置31は、軸部61a,61bを中心に上下に回動されるとともに、両ボディ42,43が左右に回転される。このため、前記二方向の回動及び回転により、風向変更部としてのフィン46の向きが変更され所望する風向を得ることができる。
【0036】
図2及び図5に示すように、前記リング44と環状突起47との間には、両ボディ42,43の回転方向に延びる環状間隙65が形成されている。リング44の内周面には複数の凸部63a〜63fが形成され、それらの間には同じく複数の凹部64a〜64dが形成されている。そして、前記凹部64a〜64dのうち、最も幅広の凹部64a内に前記第1ボディ42の保持突起52が位置しており、この凹部64aの両側の凸部63a、63bにより保持突起52の移動範囲が規制され、両ボディ42,43とリング44との間の相対回転角度が規制される。
【0037】
前記板ばね45は、その両端において保持突起52の保持凹部53内に保持され、残りの部分が環状間隙65内に位置している。従って、板ばね45は、両ボディ42,43とともに一体的に回転する。この板ばね45は、余長を有していて、環状間隙65の周長より長く形成されている。また、前記各凸部63a〜63fと環状突起47との間の環状間隙65の幅は、板ばね45の厚みよりわずかに広いだけであって、これらの各凸部63a〜63fと環状突起47とにより板ばね45に対して摺動抵抗が付与される。さらに、前記各凹部64a〜64dは、板ばね45の余長分のたるみを許容する。
【0038】
以下、空調用風向変更装置31の動作について説明する。
両ボディ42,43が、保持突起52を凹部64aの中央に位置させた図3に示す中立位置から図面向かって右方向に回転されると、図4に示すように、保持突起52が凸部63aに当接することにより、それ以上の回転を抑止される。同様に、両ボディ42,43が、図3に示す中立位置から図面向かって左方向に回転されると、図5に示すように、保持突起52が凸部63bに当接することにより、それ以上の回転を抑止される。ここで、両ボディ42,43の回転に追従して板ばね45も回転される。
【0039】
このとき、前記各凸部63a,63bと環状突起47との間の環状間隙65の幅が急激に狭くなっている。このため、主に凹部64aで生じていた一方側の板ばね45の撓みは、行き場を失い、前記環状突起47及び凸部63a(63b)と板ばね45との各間に摺動抵抗を発生させる。この他、板ばね45はその撓みにより他の凸部63c〜63fにも摺接しており、板ばね45と他の凸部63c〜63fとの間でも摺動抵抗を発生させる。
【0040】
このとき、リング44の複数の凹部64a〜64dは、両ボディ42,43の回転時に起こる板ばね45の様々な変形を許容する。
以上のようにして、両ボディ42,43に対して摺動抵抗が付与され、両ボディ42,43は外部操作を受けない限り、自身では回転せず、操作された位置を維持する。
【0041】
次に、本実施形態によって発揮される効果について説明する。
(1) 本実施形態は、両ボディ42,43の回転に対する抵抗付与の手段として、板ばね45とリング44の各凸部63a〜63fあるいは第1ボディ42の環状突起47との摺動抵抗を利用している。そのため、前述した従来の軸のしまり嵌め構成の場合と異なり、板ばね45と、凸部63a〜63fあるいは環状突起47との接触面積を大きくとることができる。従って、凸部63a〜63fや環状突起47の摩耗を抑制して耐久性を向上させることができる。仮に、凸部63a〜63fや環状突起47が摩耗したとしても、板ばね45は、その弾性によって摩耗分を追従するように変形する。
【0042】
すなわち、凸部63a〜63fや環状突起47の摩耗による影響はほとんど表れず、常に適正な摺動抵抗を得ることができる。また、両ボディ42,43が温度により変形したとしても、板ばね45はその変形分を許容し、吸収する。以上のように、この空調用風向変更装置31においては、常に節度のある良好な摺動抵抗を確保でき、グリスを塗るような手間を省くことができる。
【0043】
(2) 本実施形態では、板ばね45が余長を有していて、環状間隙65の周長より長く形成されている。このため、板ばね45を凸部63a〜63fあるいは環状突起47に確実に弾性接触させることができる。従って、この空調用風向変更装置31においては、常に節度のある良好な摺動抵抗がより確実に、効率よく付与される。
【0044】
(3) 本実施形態では、両ボディ42,43がリング44に対して回転する構成で、板ばね45を収容する隙間も環状をなしているため、全体をコンパクトにすることができる。
【0045】
(4) 本実施形態では、板ばね45の両端が保持突起52の保持凹部53内に止められている。従って、板ばね45の端部がリング44に引掛かって、両ボディ42,43の回転動作に支障をきたしたり、リング44が破損したりすることを抑制できる。
【0046】
(5) 本実施形態では、リング44の内周側には、形状や大きさの異なる複数の凹部64a〜64dが形成されているため、両ボディ42,43の回転に伴う板ばね45の様々な変形を吸収して、板ばね45の複雑な変形を許容できる。従って、適切な摺動抵抗を確保できるばかりでなく、板ばね45が自在に変形できるため、良好な操作性を得ることができる。
【0047】
(第2実施形態)
以下、前記第1実施形態とは異なるタイプの空調用吹出口に具体化した第2実施形態について、図10〜図13に基づいて詳細に説明する。
【0048】
図10〜図12に示すように、空調用風向変更装置(以下、「レジスタ」という)71は、固定部材をなす車両インパネ62の前面において筒状に開口された空調用空気通路Dに取り付けられる。このレジスタ71は、例えばポリプロピレン等の樹脂製で、略四角筒状をなす可動部材としての本体ケース72を備えている。その本体ケース72には、水平方向に延びる複数枚の固定板73が一体的に設けられている。この本体ケース72は、その両側から延びる回転軸74により前記車両インパネ62に対して空調用空気通路Dの上下方向(図10の矢印方向)に回動可能に支持されている。
【0049】
本体ケース72内における固定板73の後方には、上下方向に延びる複数枚(本実施形態では5枚)の風向偏向板75が所定の間隔をおいて列設されている。各風向偏向板75は、板状部76とその板状部76の上端及び下端から同一直線上に突設された軸部77と、板状部76の後端下部に突設された連結軸部78とを有している。本体ケース72の上下の壁板72a,72bの内側には、前記軸部77に対応する軸孔79がそれぞれ形成されている。そして、軸部77の先端が各軸孔79にはめ込まれている。
【0050】
前記連結軸部78には長尺状の連結ロッド80が取り付けられおり、この連結ロッド80により各風向偏向板75が連動可能に連結されている。また、中央に位置する風向偏向板75には、操作レバー81が本体ケース72の前面から突出するように取着されている。そして、この操作レバー81を操作することにより、各風向偏向板75が連動して、各軸部77を中心に回動されるようになっている。
【0051】
ここで、前記軸孔79の内の1つの周囲には、環状の凸部82が形成されている。この凸部82は、前記軸部77の先端が軸孔79にはめ込まれた状態で、板状部76の端縁に当接して、前記風向偏向板75を回動させる際の摺動抵抗を付与するようになっている。
【0052】
図10、図11及び図13に示すように、前記回転軸74は円柱状をなしている。また、前記車両インパネ62の内壁部83には、平面四角形状をなす支持孔84が穿設されている。そして、前記回転軸74が、弾性部材としての金属製の板ばね85を介して支持孔84内に収容されている。この板ばね85には、平面略円形状をなし前記回転軸74の外周面に弾性接触状態で摺接する軸受部86と、平板状をなし前記支持孔84の内周面84aに押圧状態で接合する支持部87とを備えている。これら軸受部86と支持部87とは、1枚の金属板の折曲により一体形成されている。そして、この板ばね85は、その支持部87同士が若干接近する方向に圧縮された状態で装着されている。
【0053】
これにより、板ばね85は、その軸受部86が回転軸74に弾性接触するとともに、支持部87が支持孔84の内周面84aを押圧した状態で当接される。このため、本体ケース72の空調用空気通路Dの上下方向への回動に伴って回転軸74が回動されると、板ばね85の押圧力により回転軸74に対して摺動抵抗が付与される。そして、本体ケース72の回動時において、所定の荷重が付与されるようになっている。
【0054】
次に、本実施形態によって発揮される効果について説明する。
(6) 本実施形態では、本体ケース72の回転軸74と車両インパネ62の内壁部83の支持孔84の内周面84aとの間に金属製の板ばね85が介装されている。そして、この板ばね85が回転軸74に弾性接触することで、回転軸74に摺動抵抗が付与されている。
【0055】
このように、回転軸74への摺動抵抗の付与は、専ら金属製の板ばね85の押圧力により支配されているため、周囲の温度変化等の影響をほとんど受けることがない。また、仮に回転軸74に摩耗が生じたとしても、その摩耗に追従した板ばね85自身の弾性変形により回転軸74に対する弾性接触が確保される。これらにより、板ばね85は、回転軸74に対して常に安定した摺動抵抗を付与することができる。従って、空調用風向変更装置71においては、常に節度のある良好な摺動抵抗を確保できる。
【0056】
(7) 本実施形態では、板ばね85が回転軸74に外周面に弾性接触状態で摺接される軸受部86と、支持孔84の内周面84aに押圧状態で当接される支持部87とを備えている。
【0057】
このような板ばね85の構成は極めて簡単なものであり、簡素な構成で前記(6)に記載したような優れた効果を得ることができる。
(第3実施形態)
以下、前記各実施形態とは異なるタイプの空調用吹出口に具体化した第3実施形態について、図14及び図15に基づいて詳細に説明する。
【0058】
図14〜図15に示すように、この第3実施形態のレジスタ91は、前記第2実施形態のレジスタ71と同様の本体ケース72の両側に突設された回転軸92が円筒状をなしている。一方、車両インパネ62の支持孔93は、平面略円形状に形成されている。この支持孔93の内周面93aには、所定のほぼ等角度間隔おきに複数(本実施形態では4つ)の凸部94が支持孔93の中心に向かうように突設されている。そして、回転軸92が支持孔93内に収容された状態で、回転軸92と各凸部94との間に、回転軸92の回転方向に延びる環状間隙95が形成されるようになっている。
【0059】
前記回転軸92の先端部には、所定の間隔をおいて第1係止溝96及び第2係止溝97が形成されている。この第1係止溝96は、第2係止溝97の2倍の深さを有している。この両係止溝96,97には、前記第1実施形態と同様の板ばね45の両端がそれぞれ係止されている。ここで、板ばね45は、その両端の近傍の一部が回転軸92の軸方向に平行にならぶように少しねじられた状態で装着されている。
【0060】
また、この板ばね45は、余長を有しており、前記環状間隙95における対応部分の合計周長より長く形成されている。ここで、回転軸92の外周面と前記各凸部94との間の環状間隙95の幅は、板ばね45の厚みよりわずかにわずかに広いだけであって、これらの各凸部94、板ばね45及び回転軸92の間で摺動抵抗が発生される。また、前記板ばね45の余長分のたるみが、各凸部94間の凹部98により許容されるようになっている。
【0061】
このように構成しても、前記第1実施形態に記載の(1)及び(2)とほぼ同様の効果を得ることができる。
(第4実施形態)
以下、この発明を、車両用のアシストグリップの摺動抵抗付与装置に具体化した第4実施形態について、図16〜図20に基づいて詳細に説明する。
【0062】
図16、図18及び図19に示すように、この第4実施形態のアシストグリップ(以下、単に「グリップ」という)101は、図示しない本体としての車両の天井部に基体をなす2つの取付部材102を介して取着されている。この取付部材102には、位置決めピン103及びボルト孔104が形成されている。この位置決めピン103が前記天井部に穿設された位置決め孔にはめ込まれるとともに、図示しないボルトがボルト孔104を通して天井部のネジ孔に螺合される。これにより、取付部材102が天井部に位置決め固定されている。
【0063】
取付部材102には、一対の軸支部105が形成され、この軸支部105には回転軸106が挿通されている。一方、グリップ101の両端部には、前記取付部材102を収容可能な収容凹部107が形成され、その収容凹部107の両側壁に穿設された軸孔に前記回転軸106が一体回動可能にはめ込まれている。これにより、グリップ101が取付部材102に対して回動可能に支持された状態となっている。
【0064】
また、図19及び図20に示すように、回転軸106には、前記両軸支部105の間の外周面上にコイルばねからなる復帰ばね108が巻装されている。この復帰ばね108の両端は、ほぼ直線状に延ばされており、一端が取付部材102に、他端がグリップ101の収容凹部107の内壁面に当接された状態となっている。
【0065】
そして、常には、この復帰ばね108ねじり方向への付勢力によって図18に二点鎖線で示す天井部に対してほぼ平行な格納状態に保持されるようになっている。一方、使用時においては、グリップ101が復帰ばね108の付勢力に抗して、図18に実線で示す天井部に対してほぼ垂直な把持状態に回動されて把持される。この把持により、搭乗者の身体が支えられる。また、この把持が解除されると、復帰ばね108の付勢力によって、グリップ101は自動的に天井部側へ回動され、元の格納状態に保持される。
【0066】
さて、図17に示すように、本実施形態においては、前記軸支部105の内部に、摺動抵抗付与装置109が装備されている。この摺動抵抗付与装置109は、支持部としての側壁110と対向面部としてのカラー111と、弾性部材としての押しばね112とからなっている。前記側壁110は、取付部材102に一体形成されている。前記カラー111は、その側壁110と対向するように配置されるとともに、回転軸106に対して一体回動可能に挿嵌されている。前記押しばね112は、コイルばねからなり軸支部105の内部において回転軸106に外周面上に巻装されている。
【0067】
また、押しばね112とカラー111との間には、複数枚(本実施形態では3枚ずつ)の円環状をなす樹脂板113と金属板114とが交互に接合するように介装されている。この樹脂板113と金属板114とは摺動抵抗調節部材を構成している。そして、前記押しばね112は、前記側壁110及び側壁110側の樹脂板113に圧縮状態で弾性接触するようになっている。
【0068】
つまり、前記側壁110は押しばね112を受ける役割を、押しばね112は樹脂板113及び金属板114をカラー111に強く押し付ける役割を、それぞれ担っている。この押し付けにより、これらのカラー111、樹脂板113及び金属板114相互間の摩擦力が高められる。これにより、グリップ101の回動に伴って回転軸106が回動されると、所定の摺動抵抗が発生される。
【0069】
次に、本実施形態によって発揮される効果について説明する。
(8) 本実施形態では、取付部材102の側壁110と、回転軸106に一体回転可能に止着されカラー111との間に押しばね112が介装されている。そして、この押しばね112の付勢力に基づいてカラー111、樹脂板113及び金属板114相互間の摩擦力が高められることにより、回転軸106の回動時における所定の摺動抵抗が発生されるようになっている。
【0070】
このため、前述した従来の軸のしまり嵌め構成の場合と異なり、カラー111、樹脂板113及び金属板114相互間における接触面積を大きくとることができる。従って、カラー111、樹脂板113及び金属板114の摩耗を抑制して耐久性を向上させることができる。また、仮に、カラー111、樹脂板113及び金属板114が摩耗したとしても、押しばね112は、その弾性によって摩耗分を追従するように変形する。このため、カラー111、樹脂板113及び金属板114の摩耗による影響はほとんど表れず、常に適正な摺動抵抗を得ることができる。
【0071】
また、摺動抵抗の付与が、専らカラー111、樹脂板113及び金属板114相互間の摩擦力により支配されているため、従来のオイルダンパを用いた場合のように周囲の温度変化等の影響をほとんど受けることがない。以上のように、このグリップ101においては、常に節度のある良好な摺動抵抗を確保することができる。
【0072】
(9) 本実施形態では、押しばね112とカラー111との間に複数の樹脂板113と金属板114とが介装されている。
このため、これらの樹脂板113及び金属板114の枚数及び厚みを変更することで容易に回転軸106の回動時における摺動抵抗を容易に調節することができる。
【0073】
(変更例)
なお、前記各実施形態を次のように変更して構成することもできる。
・ 前記第1及び第3実施形態のリング44に設けられる複数の凹部64a〜64dは、その数や形状を問うものでない。
【0074】
・ 前記第1及び第3実施形態では、固定部材をなすリング44と可動部材をなす両ボディ42,43とを同心の円形をなすとともに、両ボディ42,43がその中心を中心として回転する構成とした。これを、例えば、可動部材が直線上にある二つの固定部材間を摺動する構成としてもよい。
【0075】
・ 前記第1及び第3実施形態において、板ばね45を固定部材をなすリング44または車両インパネ62の支持孔93の内周面93aに固定してもよい。
・ 前記第2及び第3実施形態において、風向偏向板75の軸部77と本体ケース72の軸孔79との間に、板ばね45,85を介装して摺動抵抗を付与するようにしてもよい。
【0076】
・ 前記第2実施形態において、支持孔84を平面円形状に形成するとともに、板ばね85をその支持孔84に対応する形状に形成する。そして、板ばね85が、その支持孔84の内周面84aに弾性接触するように構成してもよい。この場合、これら板ばね85の支持部87が軸受部86を兼ねることになり、その支持部87と支持孔84の内周面84aとの間で摺動抵抗が発生することになる。また、この場合、板ばね85と回転軸74とが、一体的に回動するような構成であってもよい。
【0077】
・ 前記第1〜第3実施形態では、本発明を車両用の空調用風向変更装置31,71,91において具体化したが、例えば船舶、航空機等の他の乗り物用の空調用風向変更装置において具体化してもよい。
【0078】
・ 前記第4実施形態において、樹脂板113及び金属板114の枚数を前記実施形態に記載したものとは異なるものとしてもよい。すなわち、1,2枚あるいは4枚以上としてもよい。また、樹脂板113または金属板114のいずれかを省略してもよい。
【0079】
・ 前記第4実施形態において、樹脂板113及び金属板114を、側壁110と押しばね112との間に介装してもよい。また、樹脂板113及び金属板114を、カラー111と押しばね112との間と側壁110と押しばね112との間との両方に介装してもよい。
【0080】
・ 前記第4実施形態では、本発明を車両用のグリップ101の摺動抵抗付与装置109に具体化したが、例えば例えば船舶、航空機等の他の乗り物用のグリップ等、あるいはトランクケース、アタッシュケース等を搬送するために握られるグリップ等の摺動抵抗付与装置に具体化してもよい。
【0081】
【発明の効果】
この発明は、以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、摺動抵抗を付与する板ばねの摩耗や変形を回避しつつ摺動抵抗の温度依存性を抑制することができ、常に安定した摺動抵抗を付与することができる。加えて、板ばねが可動部材に対して摺動抵抗を付与するように構成されている。そのため、常に適正な摺動抵抗を確保でき、耐久性に優れた摺動抵抗付与装置となる。さらに、板ばねに余長を持たせることにより、板ばねが可動部材または固定部材に弾性接触するため、摺動抵抗を効率よく付与できる。
【0082】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、固定部材および可動部材は同心の円形をなし、その中心を中心として回転するため、回転体に対する摺動抵抗付与装置を提供できる。
【0083】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1または請求項2に記載の発明の効果に加えて、摺動抵抗付与装置を乗り物内部における空調用吹出口として実用化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の空調用風向変更装置を示す斜視図。
【図2】 図1の空調用風向変更装置を分解して示す斜視図。
【図3】 図1のボディ、リング、板ばねの配置関係を示す図。
【図4】 図3の状態からボディが回転した状態を示す図。
【図5】 ボディが図4と逆方向に回転した状態を示す図。
【図6】 図1の空調用風向変更装置の設置状態を示す図。
【図7】 図1の第2ボディの円盤部の内面を示す正面図。
【図8】 図1の第1ボディと第2ボディとの接合関係を示す図。
【図9】 図8の9−9線断面図。
【図10】 第2実施形態の空調用風向変更装置の要部を示す分解斜視図。
【図11】 図10の11−11線断面図。
【図12】 図10の12−12線断面図。
【図13】 図11の13−13線断面図。
【図14】 第3実施形態の空調用風向変更装置の要部の拡大分解斜視図。
【図15】 図14の回転軸、支持孔、板ばねの配置関係を示す断面図。
【図16】 第4実施形態のグリップの取付部材を示す斜視図。
【図17】 図16の軸支部の断面図。
【図18】 図16の取付部材を取着したグリップを示す斜視図。
【図19】 グリップの収納状態における図16の取付部材を示す斜視図。
【図20】 グリップの把持状態における図16の取付部材を示す斜視図。
【符号の説明】
42…可動部材としての第1ボディ、42b,43b…風向変更部としての半円筒部、43…可動部材としての第2ボディ、44…固定部材としてのリング、45,85…弾性部材を構成する板ばね、46…風向変更部としてのフィン、62…固定部材をなす車両インパネ、63a〜63f,94…固定部材の一部としての凸部、65,95…間隙としての環状間隙、72…可動部材としての本体ケース、74,92,106…回転軸、75…風向変更部としての風向偏向板、84,93…支持孔、84a,93a…支持孔の内周面、86…軸受部、87…支持部、101…可動部材としてのアシストグリップ、102…固定部材及び基体としての取付部材、109…摺動抵抗付与装置、110…支持部を構成する側壁、111…対向面部を構成するカラー、112…弾性部材及びコイルばねとしての押しばね、113…摺動抵抗調節部材を構成する樹脂板、114…摺動抵抗調節部材を構成する金属板。
Claims (3)
- 凸部及び凹部が形成された固定部材と、少なくとも一部がその固定部材に対向配置されると共に前記凹部内に位置して回転範囲を規制する突起が形成された可動部材と、それらの固定部材と可動部材との間には、可動部材の回転方向に延びるように形成された細長い間隙に介装され、前記突起に両端部を保持させて前記可動部材と一体的に回転される弾性部材としての板ばねとを備え、前記板ばねに余長を持たせることにより、可動部材または固定部材の他方の一部に弾性接触させて、前記板ばねが前記可動部材または固定部材に対して摺動抵抗を付与するように構成された摺動抵抗付与装置。
- 前記固定部材および可動部材は、同心の円形をなすとともに、間隙が環状をなし、可動部材がその中心を中心として回転する請求項1に記載の摺動抵抗付与装置。
- 前記固定部材は乗り物内部における空調用吹出口に支持され、可動部材は風向変更部を備えた請求項1または請求項2に記載の摺動抵抗付与装置。
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