JP3755309B2 - Game machine - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、第1の状態と、当該第1の状態と比較して遊技者に有利な第2の状態とをとりうる可変入賞装置を備えたパチンコ機等の遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、遊技機の一種として、複数種類の図柄等を、予め定められた配列で変動表示するための変動表示装置を備えたパチンコ機が知られている。
【0003】
このパチンコ機では、表示装置での変動表示停止時の表示図柄(停止図柄)に応じて、リーチ状態を経た後に遊技者に有利な状態となる「特別遊技状態(大当たり状態)」、リーチ状態を経た後に特別遊技状態とはならない「外れリーチ状態」、又は、リーチ状態を経ず、かつ、特別遊技状態ともならない「外れ状態」が発生させられる。停止図柄には、特別遊技状態を発生させるための特別遊技図柄、外れリーチを発生させるための外れリーチ図柄、及び、外れ状態を発生させるための外れ図柄がある。
【0004】
前記のようなパチンコ機では、遊技者の操作に応じて変化する遊技状況が、所定の条件を満たすこと(例えば、遊技球が作動口に入賞すること等)に基づいて、表示装置において、図柄の変動表示が開始される。また、上記特別遊技図柄(大当たり図柄)、外れリーチ図柄、及び、外れ図柄の中から、遊技状況に応じた停止図柄が選択される。そして、その選択された停止図柄で前記変動表示が停止させられる。この場合、停止図柄が予め定められた特定の図柄(大当たり図柄)であることを必要条件に、上述した特別遊技状態が発生させられる。より詳しくは、別途設けられた可変入賞装置の大入賞口が所定時間(又は所定個数入賞するまでの時間)、所定ラウンド数(例えば16ラウンド)だけ開放され、その開放時において、当該大入賞口に遊技球を入賞させることにより、遊技者に対し多くの景品球が払い出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来技術では、次に記すような不具合が発生しうる。すなわち、上記技術では、総合のラウンド数は予め定められており、遊技者は、単に大入賞口に遊技球を入賞させるという単調な操作を行うにすぎず、消化ゲームを行っているという感覚を覚えるおそれがあった。かかる場合、興趣の著しい低減を招くおそれがあった。
【0006】
また、特別遊技状態の発生に際し、ラウンド数を可変とするパチンコ機も知られている。例えば、表示装置における停止図柄の種類によってラウンド数を変更したり(「7」「7」「7」で停止した場合には16ラウンドで、「4」「4」「4」で停止した場合には2ラウンド)、また、別途設けられたラウンド判定図柄によりラウンド数が振り分けられたりするものが知られている。
【0007】
しかしながら、これらの技術においても、大入賞口の1回目の開放前において、遊技者に何ラウンドの開放が行われるのかが認識されてしまっていた。そのため、特別遊技状態発生中におけるわくわく感や面白味が低減されてしまうおそれがあった。また、特に選択決定されたラウンド数が少なかった場合、入賞数が少なくなることも相まって、特別遊技状態発生中における興趣の低下に拍車がかけられるおそれがあった。
【0008】
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、第1の状態と、当該第1の状態と比較して遊技者に有利な第2の状態とをとりうる可変入賞装置を備えたパチンコ機等の遊技機において、特別遊技状態に際しての興趣の飛躍的な向上を図ることのできる遊技機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明においては、遊技球が入球可能な作動口と、前記作動口に遊技球が入球することに基づき、表示部において図柄の可変表示を行う可変表示装置と、第1の状態と、当該第1の状態と比較して遊技球の入球しやすい第2の状態とで切換可能な可変入賞装置とを備え、
前記作動口に遊技球が入球することに基づき、抽選を行い、その抽選結果が特定の条件を満たす場合に前記可変表示装置の前記表示部において特定の当たり図柄を停止表示し、特別遊技状態を発生させる遊技機において、
前記特別遊技状態が発生した場合に、ラウンドカウンタのカウント値を初期値に設定するカウント値初期化手段と、
前記カウント値初期化手段にてカウント値が初期値に設定された後、後記する判定手段により判定されるに際し、前記カウンタのカウント値を更新するカウント値更新手段と、
前記カウント値が次に更新されるまでの間に、前記可変入賞装置を第2の状態とするか否かの判定を行う判定手段とを備え、
前記判定手段により前記可変入賞装置を前記第2の状態とすると判定された場合には、第1の状態とされていた前記可変入賞装置を第2の状態とし、その後第1の状態として、前記カウント値更新手段が前記カウント値を更新し、
前記判定手段により前記可変入賞装置を前記第2の状態としないと判定された場合には、前記可変入賞装置の第1の状態を維持し、前記カウント値更新手段が前記カウント値を更新し、
前記カウント値が所定値に達した場合に、前記特別遊技状態を終了させることをその要旨としている。
【0010】
また、請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の遊技機において、前記判定手段に よる判定の結果を表示することをその要旨としている。
【0011】
(作用)
上記請求項1に記載の発明によれば、作動口に遊技球が入球することに基づき、可変表示装置の表示部において図柄の可変表示が行われる。作動口に遊技球が入球することに基づき、抽選が行われ、その抽選結果が特定の条件を満たす場合に可変表示装置の表示部において特定の当たり図柄が停止表示され、特別遊技状態が発生させられる。
【0012】
前記特別遊技状態が発生した場合に、ラウンドカウンタのカウント値が初期値に設定される。カウント値が初期値に設定された後、後記する判定手段により判定されるに際し、ラウンドカウンタのカウント値が更新される。カウント値が次に更新されるまでの間に、判定手段では、可変入賞装置を第2の状態とするか否かの判定が行われる。判定手段により可変入賞装置を第2の状態とすると判定された場合には、第1の状態とされていた可変入賞装置が第2の状態とされ、その後第1の状態とされ、前記カウント値が更新される。また、判定手段により可変入賞装置を第2の状態としないと判定された場合には、可変入賞装置の第1の状態が維持され、カウント値が更新される。そして、カウント値が所定値に達した場合に、特別遊技状態が終了させられる。
【0013】
そのため、特別遊技状態の間、遊技者はわくわくどきどきしながら遊技を行いうる。
【0014】
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、判定手段による判定の結果が表示される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明における遊技機を、パチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という)に具体化した一実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0016】
図1に示すように、パチンコ機1の遊技盤2には、作動口3及び大入賞口4が設けられている。作動口3は、遊技球5の通路を備えており、その通路入口には羽根6が開閉可能に支持されている。大入賞口4の奥には、シーソー7が設けられており、その右側にはVゾーン8が、左側には入賞通路9が設けられている(左右逆でもよい)。そして、大入賞口4に入賞した遊技球5は、シーソー7上を転がって、Vゾーン8又は入賞通路9のいずれか一方を通って図示しない入賞球処理装置の方へと導かれる。また、大入賞口4の前には、シャッタ11が設けられている。このシャッタ11は、大入賞口4の側部に設けられた大入賞口用ソレノイド12により作動させられ、大入賞口4を開閉する。詳しくは、当該ソレノイド12が励磁状態となることにより、シャッタ11が略水平に傾き、これにより大入賞口4が開かれる。また、ソレノイド12が非励磁状態となることにより、シャッタ11が略垂直状態となり、これにより大入賞口4は閉鎖される。本実施の形態では、これら大入賞口4、シャッタ11及び大入賞口用ソレノイド12等によって可変入賞装置が構成されている。
【0017】
前記大入賞口4の一側部には、シーソー用ソレノイド10が設けられている。シーソー用ソレノイド10は通常、非励磁状態となっており、この状態においては、遊技球5がVゾーン8を通過するようにシーソー7を傾けている。また、シーソー用ソレノイド10が励磁状態となることにより、シーソー7は、遊技球5が入賞通路9を通過するように傾動させられる。本実施の形態では、シャッタ11が開状態において、遊技球5が1つでもVゾーン8を通過した場合には、シーソー用ソレノイド10が励磁される。そして、シャッタ11が閉じられることにより、シーソー用ソレノイド10が非励磁状態となる。
【0018】
遊技盤2の中央部分には、特別図柄表示装置(以下、単に「表示装置」という)13が組込まれている。表示装置13は、液晶ディスプレイ(LCD)よりなる表示部13aを備えており、ここに複数の図柄列が表示される。図2に示すように、本実施の形態では、これらの図柄列として左図柄列14、中図柄列15及び右図柄列16の3つの図柄列が表示されるが、それ以外の数の図柄列が表示されてもよい。前記表示部13aには、その下部において、大当たりラインを構成する表示領域が備えられている。
【0019】
各図柄列14〜16は、基本的には、図2,3に示すように、複数種類(12種類)の主図柄17A〜17Lによって構成されている。各主図柄17A〜17Lは、基本的には皿に盛られた魚等の絵と、「一」〜「十二」の数字との組合せによって構成されており、「一」〜「十二」の数字は、昇順に配列されている。より詳しくは、「一」が「タイ」の絵と、「二」が「ウズラ」の絵と、「三」が「カッパ」の絵と、「四」がヒラメの絵と、「五」が「プリン」の絵と、「六」が「サザエ」の絵と、「七」が「女の子」の絵と、「八」が「タコ」の絵と、「九」が「キツネ」の絵と、「十」が「クジラ」の絵と、「十一」が「タケノコ」の絵と、「十二」が「カニ」の絵と組み合わされている。これらの主図柄17A〜17Lは、特別遊技図柄としての大当たり図柄、外れリーチ図柄及び外れ図柄のいずれかになりうる(これらについては後述する)。
【0020】
各々の図柄列14〜16においては、あたかも回転寿司店における複数の(3つの)回転テーブル上に載置されたように表示される主図柄17A〜17Lが、テーブルとともに回転可能に表示される。なお、回転表示される都合上、各図柄列14〜16には、大当たりラインに配置表示される主図柄17A〜17L以外にも、大当たりラインとは無関係の複数の主図柄17A〜17Lが表示されるようになっている(例えば次に大当たりラインに並びうる主図柄17A〜17Lや、既に大当たりラインに並んだ後の主図柄17A〜17L等)。しかし、このような表示態様に何ら限定されるものではなく、例えば各図柄列14〜16に1つずつの主図柄17A〜17Lが表示される態様であってもよい。
【0021】
図4(a)に示すように、表示装置13の表示部13aでは、各図柄列14〜16の図柄変動(回転変動)が、遊技球5の作動口3への入賞に基づいて開始させられる。また、大当たり図柄、外れリーチ図柄、外れ図柄の中から1つが選択され、これが停止図柄として設定される。停止図柄とは、各図柄列14〜16が図柄変動を停止したときに表示される図柄である。本実施の形態では、図柄変動は、左図柄列14、右図柄列16、中図柄列15の順に停止させられるが、これはあくまでも1例にすぎず、別の順序で停止させられるようにしてもよい。
【0022】
図4(b)は、表示部13aにおける大当たり報知画面を示す図であって、大当たり状態が発生したときに、それを再度遊技者に報知させるものである。同図に示すように、大当たり図柄は、リーチ状態を経た後、遊技者に有利な特別遊技状態としての大当たり状態を発生させるための図柄である。詳しくは、全ての図柄列14〜16の変動が停止させられたとき、表示されている主図柄17A〜17Lの組合せが、予め定められた大当たりの組合せ、すなわち、同一種類の主図柄17A〜17Lが大当たりラインに沿って並んでいるときの同主図柄17A〜17Lの組合せ(例えば、同図に示すように、「一」、「一」、「一」の主図柄17A)となる場合がある。この組合せを構成する図柄が「大当たり図柄」である。大当たりの組合せが成立すると、特別電動役物が作動し(大入賞口4が開かれ)、遊技者にとって有利な大当たり状態(特別遊技状態)が到来する。より詳しくは、大入賞口4の開放が16ラウンドを上限に所定回数開放され、その間に遊技球5を大入賞口4に入賞させることにより、多量の景品球が払い出され、結果的により多くの賞球を獲得することが可能となる。
【0023】
また、図5(a),(b)に示すように、リーチ状態とは、大当たり直前の状態をいう。リーチ状態には、右図柄列16の図柄変動が、大当たりライン上において左図柄列14の停止図柄と同一種類の図柄で停止する状態が含まれる。図に示す例では、大当たりラインが、表示部13aの下部において水平方向へ延びるように位置しており、かつ、同ライン上で停止している左・右両図柄列14,16の主図柄17A〜17Lが共に「一」の付された主図柄17Aとなっている。
【0024】
上記のリーチ状態には、中図柄列15の図柄変動が、最終的に左・右両図柄列14,16の停止図柄と同一種類の図柄(大当たり図柄)で停止して大当たり状態になるもの以外にも、異なる種類の図柄(これを「外れリーチ図柄」という)で停止して、大当たり状態とならないもの(以下、「外れリーチ状態」という)が含まれる。さらには、中図柄列15の図柄変動が一旦停止した後、同一種類の主図柄17A〜17Lが大当たりラインに沿って並んだ状態で、再度全図柄列が変動し、その後全図柄列14〜16の主図柄17A〜17Lが同時に停止するような場合(再変動全回転リーチとも称される)も含まれる。
【0025】
さらに、前述した各図柄列14〜16での図柄変動に加え、図2(a),(b)に示すように、主図柄17A〜17Lとは別の、複数種類(本実施の形態では2種類)のキャラクタが表示部13aに表示される。本実施の形態におけるキャラクタとしては、寿司屋の源さんGC及びカンナちゃんKCが設定されている。本実施の形態では、遊技中において所定の条件が満たされる毎に、源さんGC及びカンナちゃんKC間でのキャラクタの入れ替えが適宜行われるようになっている。
【0026】
上記リーチ状態においては、各キャラクタに対応した種々のリーチパターンが設定されている。リーチパターンとしては、「ノーマルリーチ」、「スーパーリーチ」等が挙げられるが、本発明とは直接関係がないため、ここでの細かな説明は省略する。
【0027】
遊技球5の作動口3への入賞に基づいて各図柄列14〜16の図柄変動が開始させられることはすでに説明したが、この変動表示中にさらに遊技球5が作動口3に入賞した場合には、その分の変動表示は、原則として現在行われている変動表示の終了後に行われる。つまり、変動表示が待機(保留)される。この保留される変動表示の最大回数は、パチンコ機の機種毎に決められている。本実施の形態では保留最大回数が4回に設定されているが、これに限られるものではない。
【0028】
図1に示すように、表示装置13において、表示部13aの上方には、遊技者に保留状態(記憶状態)を可視表示するための発光ダイオード(LED)からなる保留ランプ18a,18b,18c,18dが組み込まれている。保留ランプ18a〜18dの数は、前述した保留最大回数と同じ(この場合4個)である。保留ランプ18a〜18dは、変動表示の保留毎に点灯させられ、その保留に対応した変動表示の開始に伴い消灯させられる(従って、変動開始時には保留個数は1個減らされている)。このほかにも、パチンコ機1の複数箇所には、遊技効果を高めるための各種ランプが取付けられている。これらのランプは、遊技の進行に応じて点灯状態(消灯、点灯、点滅等)が変えられる。さらに、パチンコ機1には、遊技の進行に応じて効果音を発生する図示しないスピーカが設けられている。
【0029】
遊技者の操作に応じて変化するパチンコ機1の遊技状態を検出するべく、本実施の形態では、遊技盤2には、作動口用スイッチ21、Vゾーン用スイッチ22及びカウントスイッチ23等がそれぞれ取付けられている。作動口用スイッチ21は、遊技球5の作動口3への入賞を検出し、Vゾーン用スイッチ22は遊技球5の大入賞口4のうちのVゾーン8への入賞を検出し、カウントスイッチ23は、遊技球5の大入賞口4への入賞を検出する。
【0030】
本実施の形態では、各スイッチ21〜23の検出結果に基づきソレノイド10,12、表示装置13、各保留ランプ18a〜18d等をそれぞれ駆動制御するために制御装置24が設けられている。制御装置24は、読み出し専用メモリ(ROM)、中央処理装置(CPU)、ランダムアクセスメモリ(RAM)等を備えている。ROMは所定の制御プログラムや初期データを予め記憶しており、CPUはROMの制御プログラム等に従って各種演算処理を実行する。RAMは、CPUによる演算結果を、図6に示す図柄乱数バッファ31〜36、図7に示す図柄乱数エリア41(i)〜45(i)、図8に示す停止図柄エリア46〜48等に一時的に記憶する。
【0031】
図6に示すように、図柄乱数バッファは、左・中・右の3つの外れ図柄乱数バッファ31,32,33と、左・中・右の3つの外れリーチ図柄乱数バッファ34,35,36とによって構成されている。図7に示すように、図柄乱数エリアは、5つの内部乱数エリア41(i)と、5つの外れリーチ乱数エリア42(i)と、5つの左外れ図柄乱数エリア43(i)と、5つの中外れ図柄乱数エリア44(i)と、5つの右外れ図柄乱数エリア45(i)とによって構成されている。iは、5つずつ存在する各図柄乱数エリアを区別するためのものであり、「0」、「1」、「2」、「3」、「4」の値をとる。iの各値は、保留されている変動表示の回数に対応している。また、図8に示すように、停止図柄エリアは、左・中・右の各停止図柄乱数エリア46,47,48によって構成されている。
【0032】
次に、前記のように構成されたパチンコ機1の作用及び効果について説明する。図10〜図16のフローチャートは、制御装置24によって実行される各種ルーチンを示している。これらのルーチンの処理は、カウンタ群及び入賞判定フラグFE等に基づいて実行される。カウンタ群は、ラウンドカウンタCR、保留カウンタCH、入賞カウンタCE、内部乱数カウンタCI、外れリーチ乱数カウンタCO、大当たり図柄乱数カウンタCB、左・中・右の各図柄乱数カウンタCDL,CDC,CDR、リーチ種別決定カウンタCV、及び大入賞口開放決定カウンタCA等よりなっている。
【0033】
なお、ラウンドカウンタCRは、ラウンド回数をカウントするためのものであり、入賞カウンタCEは大入賞口4への遊技球5の入賞個数をカウントするためのものである。また、保留カウンタCHは変動表示の保留回数をカウントするためのものであり、「0」,「1」,「2」,「3」,「4」の値を順にとる。これらの値は、前述した図柄乱数エリア41(i)〜45(i)の「(i)」に対応している。従って、CH=0は、保留されていない状態を意味する。
【0034】
図9(a)に示すように、内部乱数カウンタCIは、表示装置13での大当たり状態を決定するためのものである。また、外れリーチ乱数カウンタCOは外れリーチ状態時の表示を行うか否かを決定するためのものであり、大当たり図柄乱数カウンタCBは大当たり図柄を決定するためのものである。これらのカウンタCI,CO,CBはそれぞれ所定時間(例えば「2ms」)毎に値を所定範囲内で更新する。各値は、所定の条件に従って乱数として読み出される。また、各カウンタCI,CO,CBは、各値がそれぞれ特定の値になった場合に、初期値に戻すようになっている。
【0035】
左・中・右の各図柄乱数カウンタCDL,CDC,CDRは、停止図柄等を決定するためのものである。左図柄乱数カウンタCDLは、所定時間(例えば「2ms」)毎に値を所定範囲内で更新し、特定の値になると初期値に戻す。中図柄乱数カウンタCDCは、左図柄乱数カウンタCDLが一巡する毎に値を所定範囲内で更新し、特定の値になると初期値に戻す。右図柄乱数カウンタCDRは、中図柄乱数カウンタCDCが一巡する毎に値を所定範囲内で更新し、特定の値になると初期値に戻す。
【0036】
また、図9(b)に示すように、リーチ種別決定カウンタCVは、上述した複数種類のリーチパターンのうちの1つを選択するために用いられるものであり、上述したキャラクタに応じて、例えば左図柄乱数カウンタCDLが一巡する毎に値(乱数値)を更新し、特定の値になると初期値に戻す。
【0037】
さらに、大入賞口開放決定カウンタCAは、大当たり状態の発生に際し、各ラウンド毎に大入賞口4を開放させるか否かを決定するために用いられるものであり、所定時間(例えば「2ms」)毎に値を所定範囲内で更新する。大入賞口開放決定カウンタCAの値は、後述する「開放フラグ設定ルーチン」において乱数として読み出される。また、当該カウンタCAは、値がそれぞれ特定の値になった場合に、初期値に戻すようになっている。
【0038】
併せて、入賞判定フラグFEは、Vゾーンへの入賞の有無を判定するために用いられるものである。同フラグFEは、入賞なしの場合に「0」に設定され、入賞ありの場合に「1」に設定される。
【0039】
さて、図10のフローチャートは、上述した各カウンタCI,CO,CB,CL,CDL,CDC,CDR,CVの更新後に、図柄乱数カウンタCDL,CDC,CDRの値(乱数)の組合せを分別し(振分け)、その振分けられた値を対応する図柄乱数バッファ31〜36に格納するための「乱数振分けルーチン」を示している。このルーチンは、パチンコ機1の電源投入後、所定時間(2ms)毎に実行される。このルーチンが開始されると、制御装置24はまずステップS1において、内部乱数カウンタCI、外れリーチ乱数カウンタCO、大当たり図柄乱数カウンタCBにそれぞれ「1」を加算する(更新する)。
【0040】
また、ステップS2において、左図柄乱数カウンタCDLに「1」を加算する。中・右図柄乱数カウンタCDC,CDRに関しては、それぞれ左・中図柄乱数カウンタCDL,CDCの値に応じて更新処理を行う。詳しくは、左図柄乱数カウンタCDLが初期値に戻されるタイミングであれば中図柄乱数カウンタCDCに「1」を加算し、それ以外のタイミングであれば同カウンタCDCの値を維持する。また、中図柄乱数カウンタCDCが初期値に戻されるタイミングであれば右図柄乱数カウンタCDRに「1」を加算し、それ以外のタイミングであれば同カウンタCDRの値を維持する。さらに、ステップS3において、制御装置24は、リーチ種別決定カウンタCVを更新する。
【0041】
次に、ステップS4において、図柄乱数カウンタCDL,CDC,CDRの値の組合せが、予め定められた「外れ図柄の組合せ」であるか否かを判断する。そして、この条件が満たされていると、ステップS5において各図柄乱数カウンタCDL,CDC,CDRの値を、対応する外れ図柄乱数バッファ31,32,33に格納する。ここで、対応する外れ図柄乱数バッファ31〜33とは、具体的には左図柄乱数カウンタCDLに関しては左外れ図柄乱数バッファ31を指し、中図柄乱数カウンタCDCに関しては中外れ図柄乱数バッファ32を指し、右図柄乱数カウンタCDRに関しては右外れ図柄乱数バッファ33を指すものとする(後述するステップS7に関しても同様)。そして、制御装置24は、ステップS5の処理を実行した後、その後の処理を一旦終了する。
【0042】
一方、前記ステップS4の条件が満たされていない場合には、ステップS6において、図柄乱数カウンタCDL,CDC,CDRの値の組合せが、予め定められた「外れリーチ図柄の組合せ」であるか否かを判断する。そして、この条件が満たされていると、ステップS7において各図柄乱数カウンタCDL,CDC,CDRの値を、対応する外れリーチ図柄乱数バッファ34,35,36に格納し、その後の処理を一旦終了する。
【0043】
なお、ステップS6の条件が満たされていない場合には、前記ステップS5,7のいずれの処理をも行うことなく、「乱数振分けルーチン」を終了する。この場合とは、各図柄乱数カウンタCDL,CDC,CDRの値の組合せが、外れ図柄、外れリーチ図柄のいずれの組合せでもない場合、すなわち、大当たり図柄の組合せの場合である。
【0044】
このように、「乱数振分けルーチン」では、所定時間毎に3つの図柄乱数カウンタCDL,CDC,CDRの値の組合せがチェックされる。そして、外れ図柄の組合せの場合には、外れ図柄乱数バッファ31〜33に乱数が格納され、外れリーチ図柄の場合には、外れリーチ図柄乱数バッファ34〜35に乱数が格納される。また、大当たり図柄の組合せの場合には、乱数はどの図柄乱数バッファ31〜36にも格納されない。
【0045】
次に、図11のフローチャートに示す「格納処理ルーチン」について説明する。このルーチンの主な機能は、遊技球5が作動口3に入賞する毎に、乱数カウンタCI,CO,CDL,CDC,CDRの値を図柄乱数エリア41(i)〜45(i)に格納することである。
【0046】
当該「格納処理ルーチン」が開始されると、制御装置24は、ステップS10において、始動口用スイッチ21の検出結果に基づき、遊技球5が作動口3に入賞したか否かを判定する。そして、この判定条件が満たされていない場合には、その後の処理を一旦終了し、満たされている場合には、ステップS11において、保留カウンタCHの値が最大保留回数(この場合「4」)よりも小さいか否かを判定する。
【0047】
保留カウンタCHの値が最大保留回数よりも小さい場合には、ステップS12において、保留カウンタCHに「1」を加算する。また、続くステップS13において、制御装置24は対応する保留ランプ(18aから18dのうちの1つ)を点灯させ、ステップS14へ移行する。一方、前記ステップS11の判定条件が満たされていない場合には、前述したステップS12以降の処理を行うことなくその後の処理を一旦終了する。従って、図柄変動表示は、4回までしか保留されず、それ以上の入賞があっても保留は記憶されない。
【0048】
ステップS14において、制御装置24は、内部乱数カウンタCIの値を内部乱数エリア41(i)に格納する。また、次のステップS15において、外れリーチ乱数カウンタCOの値を、外れリーチ乱数エリア42(i)に格納する。さらに、ステップS16において、制御装置24は、左・中・右の各外れ図柄乱数バッファ31〜33の値(CDL,CDC,CDR)を、対応する左・中・右の各外れ図柄乱数エリア43(i)〜45(i)に格納し、その後の処理を一旦終了する。
【0049】
このように、「格納処理ルーチン」においては、乱数カウンタCI,CO,CDL,CDC,CDRの値が各図柄乱数エリア41(i)〜45(i)に格納される。なお、ステップS14〜ステップS16では、例えばステップS12での更新後の保留カウンタCHの値が「3」であれば、内部乱数エリア41(i=3)、外れリーチ乱数エリア42(i=3)、左外れ図柄乱数エリア43(i=3)、中外れ図柄乱数エリア44(i=3)、右外れ図柄乱数エリア45(i=3)が、今回制御周期での格納場所となる。
【0050】
次に、図12、図13、図14のフローチャートに示す「特別電動役物制御ルーチン」について説明する。このルーチンは、前述した「乱数振分けルーチン」、「格納処理ルーチン」等の演算結果を用いて、主として特別電動役物等(表示装置13等も含まれる)を制御するためのものであり、パチンコ機1の電源投入後、所定時間毎に実行される。
【0051】
この「特別電動役物制御ルーチン」が開始されると、制御装置24はまずステップS20において、保留カウンタCHの値が「0」でないか否かを判定する。そして、否定判定された場合、つまり、保留カウンタCHの値が「0」の場合には、その後の処理を一旦終了する。これに対し、前記判定条件が満たされている(CH=1,2,3,4)場合には、ステップS30において、「i」を「0」に設定し、次のステップS40において保留カウンタCHが「i」と同一でないか否かを判定する。
【0052】
そして、この判定条件が満たされている場合(CH≠i)には、ステップS50において、内部乱数エリア41(i+1)、外れリーチ乱数エリア42(i+1)、外れ図柄乱数エリア43(i+1)〜45(i+1)の各データを、1つ前のエリア41(i)〜45(i)にそれぞれシフトする。次いで、ステップS60において、制御装置24は、「i」に「1」を加算し、ステップS40へ戻る。
【0053】
一方、ステップS40の判定条件が満たされない場合(CH=i)には、ステップS70へ移行し、保留ランプ18a〜18dのうち前記保留カウンタCHに対応するものを消灯させる。また、次のステップS80において保留カウンタCHから「1」を減算する。
【0054】
次に、制御装置24は、ステップS90において、図柄の変動開始処理を実行する。詳しくは、図15の「変動開始処理ルーチン」に示すように、ステップS901において、キャラクタの取得を行う。すなわち、表示画面として源さんGCを表示させるのか、カンナちゃんKCを表示させるのかを決定する。ただし、所定の条件(ここでは説明を省略)が満たされない限り、基本的にはそれまでと同じキャラクタが取得される。また、続くステップS902においては、内部乱数カウンタCIの値が大当たり値であるか否かを判定する。そして、内部乱数カウンタCIの値が大当たり値の場合には、ステップS903において、大当たり値に対応する大当たり図柄を停止図柄としてメモリに記憶し、ステップS906へ移行する。
【0055】
一方、ステップS902における判定条件が満たされていないと、ステップS904において、外れリーチ乱数カウンタCOの値が予め定められた外れリーチ値と同じであるか否かを判定する。そして、外れリーチ乱数カウンタCOの値が外れリーチ値と同一である場合には、ステップS905において、外れリーチ値に対応する図柄(外れリーチ図柄)を停止図柄としてメモリに記憶し、ステップS906へ移行する。
【0056】
また、ステップS904の判定条件が満たされていない場合には、ステップS907において、ステップS16での外れ図柄を停止図柄としてメモリに記憶し、ステップS908へ移行する。
【0057】
さて、ステップS903又はステップS905から移行して、ステップS906においては、リーチパターンを取得する。この処理により種々のリーチパターンの中から1つのリーチパターン(ノーマルリーチ、スーパーリーチ等)が選択決定される。
【0058】
そして、ステップS906又はステップS907から移行して、ステップS908においては、前記表示装置13の図柄変動を開始させ、「変動開始処理ルーチン」を終了する。
【0059】
上記のように、ステップS90(「変動開始処理ルーチン」)の処理を実行した後、制御装置24は、ステップS110において、左右両図柄列14,16における主図柄17A〜17Lを、前記ステップS903,S905,S907のいずれかの処理で記憶した停止図柄に差替える。また、左右両図柄列14,16での図柄変動を停止させ、差替え後の主図柄17A〜17Lを左右両図柄列14,16に表示する。
【0060】
次に、ステップS120において、制御装置24は、リーチ動作処理を行う。例えば、キャラクタが源さんGCである場合の「ノーマルリーチ」が選択決定(取得)されている場合には、源さんノーマルリーチ動作処理を行う。この場合においては、キャラクタである源さんGCがそれまでとは異なる動きをする(例えば源さんGCが主図柄17A〜17Lとは無関係に踊る)等の処理が行われる。また、例えば、スーパーリーチの1つである「握りリーチ」が選択決定(取得)されている場合には、握りリーチ動作処理を行う。この場合においては、源さんGCが主図柄17A〜17Lを握り(作り)、それを回転テーブル上に配列させる動作を行う等の処理が行われる。
【0061】
上記のように、ステップS120(「リーチ動作処理ルーチン」)の処理を実行した後、制御装置24は、ステップS130において、中図柄列15での図柄変動を停止させる。
【0062】
続いて、制御装置24は、ステップS135において、再変動処理を実行する。詳しくは、再変動処理を実行する条件が成立しているか否かを判定し、再変動処理実行条件が成立している場合には、前記リーチ動作処理における各リーチ動作と同じ背景で、全図柄列14〜16の主図柄17A〜17H,17Kを同時に再変動させる。そして、所定条件が成立した後、全図柄列14〜16の主図柄17A〜17H,17Kを停止させる。一方、再変動処理を実行する条件が成立していない場合には、何らの処理をも実行しない。
【0063】
さて、再変動処理を行った後、制御装置24は、次に、ステップS140において、主図柄17A〜17Lの組合せが大当たりの組合せであるか否かを判定する。なお、この際には、停止図柄の差替えが正しく行われたか否かの確認も行われる。そして、この判定条件が満たされていない場合には、「特別電動役物制御ルーチン」を終了する。また、主図柄17A〜17Lの組合せが大当たりの組合せである場合(実際に再変動が行われた場合も、この場合に該当する)には、ステップS150において、ラウンドカウンタCRを「0」にクリヤする。なお、このとき、制御装置24によって図4(b)に示すような大当たり報知表示がなされる。
【0064】
次に、制御装置24は、ステップS160(図13参照)において、入賞カウンタCEを「0」にクリヤするとともに、入賞判定フラグFEを「0」に設定する。また、続くステップS170においては、ラウンドカウンタCRを「1」ずつインクリメントする。
【0065】
さらに、ステップS171において、制御装置24は、当該ラウンドにおける開放フラグFOPを設定する。より詳しくは、図16のフローチャートに示すように、まずステップS1711において、現在の大入賞口開放決定カウンタCAが予め定められた所定値(例えば2分の1で該当するような奇数値)であるか否かを判断する。そして、大入賞口開放決定カウンタCAが所定値である場合には、ステップS1712において、当該ラウンドにおいて大入賞口4の開放を許容するべく開放フラグFOPを「1」に設定し、その後の処理を一旦終了する。これに対し、大入賞口開放決定カウンタCAが所定値に該当しない場合には、ステップS1713において、当該ラウンドにおいて大入賞口4の開放を禁止するべく開放フラグFOPを「0」に設定し、その後の処理を一旦終了する。
【0066】
このように、開放フラグFOPが「1」又は「0」に設定された後、制御装置24は、ステップS172(図13参照)において、表示装置13の表示部13aでの抽選があたかも行われているかの如く図柄の回転表示を行う。すなわち、図17に示すように、表示部13aに最大ラウンド数に相当する16個の疑似ランプを表示させる。そして、当該ラウンドにおける疑似ランプを赤色にて点滅表示するとともに、大入賞口4が開放されたラウンドの疑似ランプを例えば白色に、大入賞口4が開放されなかったラウンドの疑似ランプを例えば黒色に点灯表示する。また、開放を示す「OPEN」のプレート及び非開放を示す「CLOSE(残念)」のプレートを交互に回転表示する。これにより、遊技者は、どちらのプレートにて回転が停止するのかをどきどきわくわくしながら表示部13aを見守ることとなる。
【0067】
続いて、ステップS173においては、前述したステップS171にて設定された開放フラグFOPが「1」であるか否かを判定する。そして、開放フラグFOPが「1」でない場合(「0」の場合)には、ステップS174において、表示部13aにおける回転表示を「CLOSE(残念)」にて停止させる(図17(c)参照)。この場合には、制御装置24は、大入賞口4を開放させることなくステップS220へ処理を移行する。
【0068】
一方、開放フラグFOPが「1」の場合には、ステップS175において、表示部13aにおける回転表示を「OPEN」にて停止させる(図17(b)参照)。そして、次のステップS180(図14参照)において、制御装置24は、大入賞口用ソレノイド12を励磁させる。すると、シャッタ11が倒れて略水平状態となり、大入賞口4が開放される。この開放により、遊技球5のVゾーン8及び入賞通路9への入賞が可能となる。
【0069】
次に、ステップS190において、制御装置24は、入賞カウンタCEの値が予め定められた所定値CEmaxよりも小さいか否かを判定する。そして、この判定条件が満たされている場合には、ステップS200において、未だ大入賞口4の閉鎖予定時期がまだか否かを判定する。閉鎖予定時期がまだである場合には、処理をステップS190へ戻す。その結果、大入賞口4の開放開始後に所定値CEmax個以上の遊技球5が入賞するか、閉鎖予定時期が到来するかしない限りは、大入賞口4が開放され続ける。これに対し、ステップS190又はステップS200のいずれか一方が満たされていないと、ステップS210において、制御装置24は、大入賞口用ソレノイド12を消磁する。すると、シャッタ11が起こされて略垂直状態となり、大入賞口4が閉鎖される。
【0070】
ステップS174又はステップS210から移行して、ステップS220においては、制御装置24は、ラウンドカウンタCRの値が予め定められた所定値CRmaxよりも小さいか否かを判定する。そして、ラウンドカウンタCRの値が所定値CRmaxよりも小さい場合には、続くステップS230において入賞判定フラグFEが「1」であるか否かを判定する。入賞判定フラグFEが「1」の場合には、処理をステップS160へと戻す。従って、一旦大当たり遊技状態が発生すると、遊技球5がVゾーン8に入賞することによる継続条件が、最大で所定値CRmax回数満たされるまでは、大入賞口4が開閉のサイクルを繰り返す(但し、表示部13aにおける回転表示が「CLOSE(残念)」にて停止させられたラウンドについては大入賞口4の開放は行われない)。例えば、所定値CEmaxが「10」に設定され、大入賞口4の開放時間が「約29.5秒」に設定され、所定値CRmaxが「16」に設定されている場合には、大入賞口4の開放後、(1)遊技球5が大入賞口4へ10個入賞すること、(2)約29.5秒が経過すること、のいずれか一方の条件が満たされた時点で大入賞口4が閉鎖される。この大入賞口4の開閉のサイクルが遊技球5のVゾーン8への入賞及び表示部13aにおける回転表示が「OPEN」にて停止させられること、を条件に最大で16回繰り返されることとなる。そして、ステップS220又はステップS230の判定条件のいずれか一方が満たされていない場合には、「特別電動役物制御ルーチン」を一旦終了する。
【0071】
以上詳述したように、本実施の形態によれば、大入賞口4は、通常時には閉鎖され、大当たり状態の発生に際し開放されうる。当該大当たり状態に際しては、予め定められた最大ラウンド数CRmaxを上限に所定ラウンド数だけ前記大入賞口4の開放が行われる。特に、本実施の形態では、少なくとも最終ラウンドの直前までは、開放ラウンド数の遊技者に対する報知が抑制される。換言すれば、最終ラウンドが始まるまでは(最終ラウンドにおいて表示部13aにおける回転表示が停止されるまでは)遊技者は、合計何ラウンドの開放が行われるのかを把握することができない。そのため、特別遊技状態の間、遊技者はわくわくどきどきしながら遊技を行いうる。その結果、特別遊技状態の間、単に消化ゲームを行っているという感覚を覚えることなく、楽しみながら遊技を行うことができ、ひいては興趣の飛躍的な向上を図ることができる。また、大当たり発生という期待感とも相まって、遊技全体の面白味に拍車がかけられることとなる。
【0072】
また、本実施の形態では、大当たり状態の発生中において、各ラウンド毎に、大入賞口4の開放が行われるか否かが選択決定される。このため、上記作用効果をより確実に奏せしめることができる。
【0073】
さらに、本実施の形態では、各ラウンド毎に、大入賞口4の開放が行われるか否かを、表示部13aにおいて表示することとした。従って、遊技者は大当たり状態の発生のみならず、大当たり中において、回転表示が「OPEN」で停止することを期待しつつ表示部13aを注視することとなる。従って、従来では大当たり中において、ラウンド数や入賞個数の表示を行うにすぎなかった表示装置13をフルに活用することができ、ひいてはより一層の興趣の向上を図ることができる。
【0074】
尚、本発明は上述した実施の形態の記載内容に限定されるものではなく、従って、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、例えば次のように実施してもよい。
【0075】
(a)上記実施の形態では、主図柄17A〜17Lを、魚等の絵と、「一」〜「十二」の数字との組合せによって構成することとしたが、遊技者に認識されるものであればいかなる図柄であってもよい。例えば数字のみからなる図柄や、絵や記号のみからなる図柄であってもよい。
【0076】
(b)上記実施の形態では、各ラウンド毎に大入賞口4の開放が行われるか否かを選択決定することとしていた。これに対し、大当たり状態の発生時あるいはその近時において、何ラウンドの開放が行われるか(第何ラウンドと第何ラウンドとを開放させるかということも含む)を選択決定することとしてもよい。
【0077】
(c)また、図柄の種類に応じて開放されるラウンド数を可変としてもよい。例えば「七」「七」「七」、「三」「三」「三」などの特別な図柄で大当たりとなった場合には、確実に最大ラウンド数(16ラウンド)の開放が行われることとしてもよい。
【0078】
さらに、特定の図柄で大当たりとなった場合には、各ラウンドにおいて大入賞口4が開放される確率を高めるようにしてもよい(例えば3分の2等)。
【0079】
(d)上記実施の形態では、図17に示すように、表示部13aに、疑似ランプを表示させるとともに、「OPEN」及び「CLOSE(残念)」のプレートを交互に回転表示することとした。これに対し、他の方法で、開放されるか否かを表示するようにしてもよい。例えば図18に示すように、表示部13aにルーレットの如き絵を回転表示するとともに、矢印が○の付された箇所と対向した場合に大入賞口4が開放されることとしてもよい。とにかく、いかなる方法を用いて当該ラウンドにおける開放の有無を表示してもよい。
【0080】
さらには、現在が第何ラウンドであるかを報知する疑似ランプを省略することとしてもよい。かかる構成とすることにより、より一層わくわく感が増すこととなる。
【0081】
(e)また、開放されるか否かを表示(報知しない)構成としてもよい。この場合には、大入賞口4が実際に開放されるまで、開放の有無を把握することができないため、より一層面白味が増すこととなる。
【0082】
(f)上記実施の形態では、再変動処理を行うこととしたが、かかる処理を省略してもよい。また、再変動処理に際しては、それまでのリーチパターンを維持することとしたが、そのようなリーチパターンを維持せずとも、単に全図柄列14〜16の主図柄17A〜17Lを再変動させるだけの構成としてもよい。また、それまでとは異なったリーチパターンを採用してもよい。
【0083】
(g)上記実施の形態では、源さんGC及びカンナちゃんKCといった複数種類のキャラクタを用意し、それらを適宜切替表示することとしたが、このような切り替えを行わないこととしてもよい。また、キャラクタを省略しても何ら差し支えない。
【0084】
(h)表示装置13としては、上述した液晶ディスプレイ以外にも、CRT、ドットマトリックス、LED、エレクトロルミネセンス(EL)、蛍光表示菅等を用いてもよい。
【0085】
(i)乱数に関するカウンタ(内部乱数カウンタCI、外れリーチ乱数カウンタCO、大当たり図柄乱数カウンタCB、左・中・右の各図柄乱数カウンタCDL,CDC,CDR、リーチ種別決定カウンタCV及び大入賞口開放決定カウンタCA等)を適宜変更してもよい。例えば、1つの乱数カウンタを用い、その値に基づき大当たり状態、外れリーチ状態等を決定してもよい。
【0086】
(j)本発明は、上記実施の形態とは異なるタイプのパチンコ機等にも適用できる。また、本発明は、パチンコ機以外にも、雀球、アレンジボール等の各種遊技機にも適用できる。
【0087】
(k)さらに、上記実施の形態では特に説明しなかったが、確率変動モードや時間短縮モードをとりうるパチンコ機にも適用することができる。
【0088】
(l)また、大当たり状態の発生に際しては少なくとも所定ラウンド数の開放が行われるような構成としてもよい。かかる補償を持たせることで、大当たり状態が発生したにもかかわらず、大入賞口4が一回も開放されなかったといった遊技者にとってはさほど有益でない事態を回避することができる。
【0089】
(m)前記実施の形態では、ステップS1711のタイミングでもって、大入賞口開放決定カウンタCAを決定することとしていたが、他の契機に基づいて(例えば特定の入賞口に入賞したタイミングでもって)大入賞口開放決定カウンタCAを決定してもよい。例えば、第1ラウンドにおいては確実に大入賞口4を開放させることとして、当該大入賞口4に1球目に入賞したタイミングでもって次回ラウンドにおける大入賞口開放決定カウンタCAを決定することとしてもよい。この場合、1球目に入賞したタイミングでもって決定された大入賞口開放決定カウンタCAが大入賞口4を開放させる値でない場合、2球目又はそれ以降に入賞したタイミングでもって、次々回以降の大入賞口開放決定カウンタCAを決定しておいてもよい。さらに、大入賞口開放決定カウンタCAを決定するために、1個のみを入賞可能とするべく、「OPEN」でない場合であっても比較的短い時間大入賞口4を開放するようにしてもよい。
【0090】
また、Vゾーン(継続入賞口)に最初に入賞したタイミングでもって、大入賞口開放決定カウンタCAを決定することとしてもよい。
【0091】
(n)前記実施の形態では、最大ラウンド数として所定値CRmax(例えば16回)が設定されていて、16ラウンドよりも少ない回数での開放が行われることになっていた。
【0092】
これに対し、16ラウンドよりも多い回数を設定しておいてもよい(例えば抽選許容回数を最大20ラウンドとする等)。但し、この場合でも、開放される最大ラウンド数は16ラウンドとするのが望ましい。このように設定することで、所定回数(例えば4回まで)開放されなかったラウンドがあったとしても、最大の16ラウンドの開放を期待することができ、さらなる興趣の向上を図ることが可能となる。
【0093】
また、上記のような設定は、稀に出現するものであってもよい。かかる構成とすることで、遊技内容に深みが増す。
【0094】
(o)前記実施の形態では、所定時間(所定個数の入賞)の開放が行われるか行われないかの2通りの決定しか行われなかったが、小・中当たり等の概念を導入して、多種のパターンの決定を行うこととしてもよい。
【0095】
特許請求の範囲の請求項に記載されないものであって、上記実施の形態から把握できる技術的思想について以下にその効果とともに記載する。
【0096】
(1)遊技機において、
前記可変入賞装置が前記第2の状態をとるか否かは各ラウンド毎に決定されるものであることを特徴とする遊技機。
【0097】
(2)遊技機において、
前記可変入賞装置が前記第2の状態をとるか否かは、所定の入賞口(例えば大入賞口や継続入賞口)への遊技媒体の入賞タイミングに基づいて決定されるものであることを特徴とする遊技機。
【0098】
(3)遊技機において、前記所定ラウンド数は、特別遊技状態の発生時又はその近時に選択決定されるものであることを特徴とする遊技機。
【0099】
(4)遊技機において、
前記可変入賞装置が前記第2の状態をとるか否かを各ラウンド毎に表示する表示手段を設けたことを特徴とする遊技機。
【0100】
(5)遊技機において、
前記特定の条件は、遊技機に設けられ、所定の遊技条件の成立に基づき可変表示を行う可変表示装置における可変表示の結果が所定の停止表示態様となることであることを特徴とする遊技機。
【0101】
(6)遊技機において、
前記所定ラウンド数は、前記可変表示装置における可変表示の結果に応じて決定されることを特徴とする遊技機。
【0102】
(7)遊技機において、
前記可変表示の結果は、前記可変表示装置に表示される図柄の種類に基づくものであることを特徴とする遊技機。
【0103】
(8)遊技機において、
前記所定ラウンド数は、1ラウンド以上の補償ラウンド数以上であることを特徴とする遊技機。
【0104】
(9)遊技機において、
前記可変入賞装置が各ラウンド毎に前記第2の状態をとったか否かの履歴を表示する履歴表示手段を設けたことを特徴とする遊技機。
【0105】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、第1の状態と、当該第1の状態と比較して遊技者に有利な第2の状態とをとりうる可変入賞装置を備えたパチンコ機等の遊技機において、特別遊技状態に際しての興趣の飛躍的な向上を図ることができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態におけるパチンコ機を示す正面図である。
【図2】(a),(b)ともに表示部の表示状態の例を示す模式図である。
【図3】表示部に表示されうる主図柄の種類を説明する図である。
【図4】(a)は表示部における図柄列の変動状態を示す図であり、(b)は表示部における大当たり報知画面を示す図である。
【図5】(a)は表示部におけるリーチ状態の一態様を示す図であり、(b)は表示部におけるリーチ状態の他態様を示す図である。
【図6】図柄乱数バッファの概念を説明する図表である。
【図7】図柄乱数エリアの概念を説明する図表である。
【図8】停止図柄エリアの概念を説明する図表である。
【図9】(a)は乱数カウンタの概念を、(b)はリーチ種別決定カウンタの概念を、(c)は大入賞口開放決定カウンタの概念をそれぞれ説明する図表である。
【図10】制御装置により実行される「乱数振分けルーチン」を示すフローチャートである。
【図11】「格納処理ルーチン」を示すフローチャートである。
【図12】「特別電動役物制御ルーチン」の一部を示すフローチャートである。
【図13】「特別電動役物制御ルーチン」の一部を示すフローチャートである。
【図14】「特別電動役物制御ルーチン」の一部を示すフローチャートである。
【図15】「変動開始処理ルーチン」を示すフローチャートである。
【図16】「開放フラグ設定ルーチン」を示すフローチャートである。
【図17】各ラウンド毎の開放の有無を表示するための表示部画面を示す模式図である。
【図18】別の実施の形態における開放の有無を表示するための表示部画面を示す模式図である。
【符号の説明】
1…パチンコ機、2…遊技盤、3…作動口、4…大入賞口、5…遊技球、11…シャッタ、12…大入賞口用ソレノイド、13…表示装置、13a…表示部、14…左図柄列、15…中図柄列、16…右図柄列、17A〜17L…主図柄、18a〜18d…保留ランプ、24…制御装置。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a gaming machine such as a pachinko machine equipped with a variable winning device that can take a first state and a second state that is more advantageous to the player than the first state.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, as a type of gaming machine, a pachinko machine equipped with a variable display device for variable display of a plurality of types of symbols and the like in a predetermined arrangement is known.
[0003]
In this pachinko machine, according to the display pattern (stop pattern) when the variable display is stopped on the display device, the “special game state (big hit state)”, which reaches the player's advantageous state after reaching the reach state, After the elapse of time, an “outgoing reach state” that does not enter the special gaming state or an “outgoing state” that does not pass through the reach state and does not become the special gaming state is generated. The stop symbols include a special game symbol for generating a special game state, a release reach symbol for generating a release reach, and a release symbol for generating a release state.
[0004]
In the pachinko machine as described above, the game situation that changes in accordance with the player's operation satisfies a predetermined condition (for example, a game ball wins an operating slot). The change display of is started. Further, a stop symbol corresponding to the game situation is selected from the special game symbol (big hit symbol), the missed reach symbol, and the missed symbol. Then, the variable display is stopped at the selected stop symbol. In this case, the above-described special gaming state is generated on the condition that the stop symbol is a predetermined symbol (a jackpot symbol). More specifically, a special prize opening of a variable prize device provided separately is opened for a predetermined time (or a time until a predetermined number of prizes) and a predetermined number of rounds (for example, 16 rounds). By awarding a game ball to the player, a lot of premium balls are paid out to the player.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above prior art, the following problems may occur. That is, in the above technique, the total number of rounds is predetermined, and the player simply performs a monotonous operation of winning a game ball at the big prize opening, and feels that he is playing a digest game. There was a risk of memorizing. In such a case, there is a risk that the interest will be significantly reduced.
[0006]
A pachinko machine is also known in which the number of rounds is variable when a special gaming state occurs. For example, when the number of rounds is changed depending on the type of stop symbol in the display device (when stopping at “7”, “7”, “7”, it is 16 rounds, when stopping at “4”, “4”, “4”) 2 rounds), and the number of rounds is distributed according to a separately provided round determination symbol.
[0007]
However, even in these technologies, it has been recognized how many rounds are opened to the player before the first opening of the big prize opening. For this reason, there is a risk that the feeling of excitement and fun during the special gaming state will be reduced. In addition, particularly when the number of rounds selected and decided is small, there is a risk that the interest will be reduced during the occurrence of the special gaming state, coupled with the decrease in the number of winnings.
[0008]
The present invention has been made in view of the above-described problems, and its purpose is a variable that can take a first state and a second state that is advantageous to the player as compared with the first state. In a gaming machine such as a pachinko machine equipped with a winning device, an object is to provide a gaming machine capable of dramatically improving interest in a special gaming state.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, according to the first aspect of the present invention, the display unit can variably display a symbol based on the operation port into which a game ball can enter and the game ball entering the operation port. A variable display device that performs switching, and a variable winning device that can be switched between a first state and a second state in which a game ball is easier to enter compared to the first state,
A lottery is performed based on the game ball entering the operating port, and when the lottery result satisfies a specific condition, a specific winning symbol is stopped and displayed on the display unit of the variable display device, and a special game state In gaming machines that generate
When the special gaming state occurs,roundCount value initialization means for setting the count value of the counter to an initial value;
After the count value is set to the initial value by the count value initialization means,In determining by the determination means described later,Count value updating means for updating the count value of the counter;
Determination means for determining whether or not the variable prize-winning device is in the second state until the count value is updated next;
When it is determined by the determination means that the variable winning device is in the second state, the variable winning device that has been in the first state is set to the second state, and then the first state is set. The count value update means updates the count value,
If it is determined by the determination means that the variable prize apparatus is not in the second state, the variable prize apparatus is maintained in the first state, and the count value update means updates the count value,
The gist is to terminate the special gaming state when the count value reaches a predetermined value.
[0010]
In the invention according to
[0011]
(Function)
According to the first aspect of the present invention,Based on the game ball entering the operation port, the variable display of the symbol is performed on the display unit of the variable display device. A lottery is performed based on the game ball entering the operation port, and when the lottery result satisfies a specific condition, a specific winning symbol is stopped and displayed on the display unit of the variable display device, and a special game state is generated. Be made.
[0012]
When the special gaming state occurs,roundThe count value of the counter is set to the initial value. After the count value is set to the initial value,When judged by the judging means described later, the roundThe count value of the counter is updated. Until the count value is next updated, the determination means determines whether or not the variable winning device is in the second state. When it is determined by the determination means that the variable winning device is in the second state, the variable winning device that has been in the first state is set in the second state, and then is set in the first state, and the count value Is updated. Further, when it is determined by the determination means that the variable winning device is not in the second state, the first state of the variable winning device is maintained and the count value is updated. Then, when the count value reaches a predetermined value, the special gaming state is ended.
[0013]
Therefore, the player can play the game while being excited during the special game state.
[0014]
According to the invention described in
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment in which a gaming machine according to the present invention is embodied as a pachinko gaming machine (hereinafter simply referred to as a “pachinko machine”) will be described in detail with reference to the drawings.
[0016]
As shown in FIG. 1, the
[0017]
A
[0018]
A special symbol display device (hereinafter simply referred to as “display device”) 13 is incorporated in the central portion of the
[0019]
As shown in FIGS. 2 and 3, each of the
[0020]
In each of the
[0021]
As shown in FIG. 4A, in the
[0022]
FIG. 4B is a diagram showing a jackpot notification screen on the
[0023]
Further, as shown in FIGS. 5A and 5B, the reach state means a state immediately before the big hit. The reach state includes a state in which the symbol variation in the
[0024]
In the above reach state, the symbol variation of the
[0025]
Furthermore, in addition to the symbol variation in each of the
[0026]
In the reach state, various reach patterns corresponding to each character are set. Examples of the reach pattern include “normal reach”, “super reach”, and the like, but since they are not directly related to the present invention, detailed description thereof is omitted here.
[0027]
Although it has already been described that the symbol variation of each
[0028]
As shown in FIG. 1, in the
[0029]
In this embodiment, in order to detect the gaming state of the
[0030]
In the present embodiment, a
[0031]
As shown in FIG. 6, the symbol random number buffer includes three left, middle, and right out symbol random number buffers 31, 32, and 33, and three left, middle, and right out symbol design random number buffers 34, 35, and 36. It is constituted by. As shown in FIG. 7, the design random number area includes five internal random number areas 41 (i), five outreach reach random number areas 42 (i), five left left design random number areas 43 (i), and five It is composed of an out-of-line design random number area 44 (i) and five out-of-right design random number areas 45 (i). i is for distinguishing each of the five design random number areas, and takes values of “0”, “1”, “2”, “3”, and “4”. Each value of i corresponds to the number of variable displays held. Further, as shown in FIG. 8, the stop symbol area is composed of left, middle, and right stop symbol
[0032]
Next, the operation and effect of the
[0033]
The round counter CR is for counting the number of rounds, and the winning counter CE is for counting the number of winning
[0034]
As shown in FIG. 9A, the internal random number counter CI is for determining the jackpot state in the
[0035]
The left, middle, and right symbol random number counters CDL, CDC, CDR are for determining stop symbols and the like. The left symbol random number counter CDL updates the value within a predetermined range every predetermined time (for example, “2 ms”), and returns it to the initial value when it reaches a specific value. The middle symbol random number counter CDC updates the value within a predetermined range every time the left symbol random number counter CDL makes a round, and returns it to the initial value when it reaches a specific value. The right symbol random number counter CDR updates the value within a predetermined range every time the middle symbol random number counter CDC makes a round, and returns it to the initial value when it reaches a specific value.
[0036]
Further, as shown in FIG. 9B, the reach type determination counter CV is used to select one of the above-described plurality of types of reach patterns. Each time the left symbol random number counter CDL makes a round, the value (random number value) is updated, and when it reaches a specific value, it is returned to the initial value.
[0037]
Further, the big prize opening determination counter CA is used to decide whether or not to open the
[0038]
In addition, the winning determination flag FE is used for determining the presence or absence of winning in the V zone. The flag FE is set to “0” when there is no winning, and is set to “1” when there is a winning.
[0039]
The flowchart of FIG. 10 discriminates combinations of the values (random numbers) of the design random number counters CDL, CDC, CDR after updating the counters CI, CO, CB, CL, CDL, CDC, CDR, CV described above ( The “random number distribution routine” for storing the distributed values in the corresponding symbol random number buffers 31 to 36 is shown. This routine is executed every predetermined time (2 ms) after the
[0040]
In step S2, “1” is added to the left symbol random number counter CDL. The middle / right symbol random number counters CDC and CDR are updated according to the values of the left and middle symbol random number counters CDL and CDC, respectively. Specifically, “1” is added to the middle symbol random number counter CDC at the timing when the left symbol random number counter CDL is returned to the initial value, and the value of the counter CDC is maintained at other timings. Further, if the middle symbol random number counter CDC is returned to the initial value, “1” is added to the right symbol random number counter CDR, and if not, the value of the counter CDR is maintained. Further, in step S3, the
[0041]
Next, in step S4, it is determined whether or not the combination of the values of the symbol random number counters CDL, CDC, CDR is a predetermined “combination symbol combination”. If this condition is satisfied, the values of the symbol random number counters CDL, CDC, CDR are stored in the corresponding off symbol random number buffers 31, 32, 33 in step S5. Here, the corresponding out symbol random number buffers 31 to 33 specifically refer to the left symbol
[0042]
On the other hand, if the condition of step S4 is not satisfied, whether or not the combination of the values of the design random number counters CDL, CDC, CDR is a predetermined “combination of outreach symbols” in step S6. Judging. If this condition is satisfied, the values of the symbol random number counters CDL, CDC, CDR are stored in the corresponding outreach symbol random number buffers 34, 35, 36 in step S7, and the subsequent processing is temporarily terminated. .
[0043]
If the condition in step S6 is not satisfied, the “random number distribution routine” is terminated without performing any of the processes in steps S5 and S7. In this case, the combination of the values of the respective symbol random number counters CDL, CDC, CDR is not a combination of an outlier symbol or an outlier reach symbol, that is, a combination of jackpot symbols.
[0044]
Thus, in the “random number distribution routine”, combinations of the values of the three symbol random number counters CDL, CDC, and CDR are checked every predetermined time. In the case of a combination of outliers, random numbers are stored in the outlier symbol random buffers 31-33, and in the case of an outlier design, random numbers are stored in the outlier symbol random buffers 34-35. In the case of a jackpot symbol combination, random numbers are not stored in any symbol random number buffers 31-36.
[0045]
Next, the “storage processing routine” shown in the flowchart of FIG. 11 will be described. The main function of this routine is to store the values of the random number counters CI, CO, CDL, CDC, CDR in the symbol random number areas 41 (i) to 45 (i) every time the
[0046]
When the “storage processing routine” is started, the
[0047]
If the value of the hold counter CH is smaller than the maximum hold count, “1” is added to the hold counter CH in step S12. In the following step S13, the
[0048]
In step S14, the
[0049]
As described above, in the “storage processing routine”, the values of the random number counters CI, CO, CDL, CDC, CDR are stored in the symbol random number areas 41 (i) to 45 (i). In steps S14 to S16, for example, if the value of the hold counter CH after the update in step S12 is “3”, the internal random number area 41 (i = 3) and the outreach random number area 42 (i = 3). , The left off symbol random number area 43 (i = 3), the off center symbol random number area 44 (i = 3), and the right off symbol random number area 45 (i = 3) serve as storage locations in the current control cycle.
[0050]
Next, the “special electric accessory control routine” shown in the flowcharts of FIGS. 12, 13, and 14 will be described. This routine is mainly for controlling special electric accessories (including the
[0051]
When this “special electric accessory control routine” is started, the
[0052]
When this determination condition is satisfied (CH ≠ i), in step S50, the internal random number area 41 (i + 1), the outreach random number area 42 (i + 1), and the out symbol random number areas 43 (i + 1) to 45 Each data of (i + 1) is shifted to the previous area 41 (i) to 45 (i), respectively. Next, in step S60, the
[0053]
On the other hand, when the determination condition of step S40 is not satisfied (CH = i), the process proceeds to step S70, and the
[0054]
Next, in step S90, the
[0055]
On the other hand, if the determination condition in step S902 is not satisfied, it is determined in step S904 whether or not the value of the outlier reach random number counter CO is the same as the predetermined outreach reach value. If the value of the outreach random number counter CO is the same as the outreach value, in step S905, the symbol corresponding to the outreach value (outreach reach symbol) is stored in the memory as a stop symbol, and the process proceeds to step S906. To do.
[0056]
If the determination condition in step S904 is not satisfied, in step S907, the off symbol in step S16 is stored in the memory as a stop symbol, and the process proceeds to step S908.
[0057]
Now, the process proceeds from step S903 or step S905, and in step S906, a reach pattern is acquired. By this process, one reach pattern (normal reach, super reach, etc.) is selected and determined from various reach patterns.
[0058]
Then, the process proceeds from step S906 or step S907, and in step S908, the symbol variation of the
[0059]
As described above, after executing the processing of step S90 ("variation start processing routine"), the
[0060]
Next, in step S120, the
[0061]
As described above, after executing the processing of step S120 (“reach operation processing routine”), the
[0062]
Subsequently, the
[0063]
Now, after performing a re-variation process, the
[0064]
Next, in step S160 (see FIG. 13), the
[0065]
Further, in step S171, the
[0066]
As described above, after the release flag FOP is set to “1” or “0”, the
[0067]
Subsequently, in step S173, it is determined whether or not the release flag FOP set in step S171 described above is “1”. If the release flag FOP is not “1” (in the case of “0”), the rotation display on the
[0068]
On the other hand, when the release flag FOP is “1”, the rotation display on the
[0069]
Next, in step S190, the
[0070]
Shifting from step S174 or step S210, in step S220, the
[0071]
As described in detail above, according to the present embodiment, the special winning
[0072]
Further, in the present embodiment, during the occurrence of the big hit state, it is selected and determined whether or not the big winning
[0073]
Further, in the present embodiment, whether or not the special winning
[0074]
The present invention is not limited to the description of the above-described embodiment, and therefore may be implemented as follows, for example, without departing from the spirit of the invention.
[0075]
(A) In the above embodiment, the
[0076]
(B) In the above embodiment, whether or not the special winning
[0077]
(C) Further, the number of rounds to be released may be variable depending on the type of symbol. For example, if you win a big hit with a special symbol such as “Seven”, “Seven”, “Seven”, “Three”, “Three”, “Three”, the maximum number of rounds (16 rounds) will be released. Also good.
[0078]
Furthermore, when a big win is made for a specific symbol, the probability that the special winning
[0079]
(D) In the above embodiment, as shown in FIG. 17, a pseudo lamp is displayed on the
[0080]
Furthermore, it is possible to omit the pseudo lamp that notifies the current round. With such a configuration, the feeling of excitement is further increased.
[0081]
(E) Moreover, it is good also as a structure (it does not alert | report) whether it is open | released. In this case, the presence or absence of the opening cannot be grasped until the special winning
[0082]
(F) In the above embodiment, the re-variation process is performed, but such a process may be omitted. Further, in the re-variation processing, the previous reach pattern is maintained, but the
[0083]
(G) In the above-described embodiment, a plurality of types of characters such as Gen-san GC and Kanna-chan KC are prepared, and are appropriately switched and displayed. However, such switching may not be performed. Also, there is no problem even if the character is omitted.
[0084]
(H) As the
[0085]
(I) Counters related to random numbers (internal random number counter CI, outreach random number counter CO, jackpot symbol random number counter CB, left / middle / right symbol random number counters CDL, CDC, CDR, reach type determination counter CV, and winning prize opening The determination counter CA etc.) may be changed as appropriate. For example, a single random number counter may be used to determine a jackpot state, a missed reach state, or the like based on the value.
[0086]
(J) The present invention can also be applied to a pachinko machine of a type different from the above embodiment. Further, the present invention can be applied to various game machines such as sparrow balls and arrange balls in addition to pachinko machines.
[0087]
(K) Furthermore, although not specifically described in the above embodiment, the present invention can also be applied to a pachinko machine that can take a probability variation mode or a time reduction mode.
[0088]
(L) Further, it is possible to adopt a configuration in which at least a predetermined number of rounds are released when the big hit state occurs. By providing such compensation, it is possible to avoid a situation that is not so beneficial for the player that the big winning
[0089]
(M) In the above embodiment, the big winning opening release determination counter CA is determined at the timing of step S1711. However, based on other triggers (for example, at the timing of winning a specific winning opening) A big prize opening determination counter CA may be determined. For example, in the first round, the
[0090]
Alternatively, the big winning opening opening determination counter CA may be determined at the timing of first winning in the V zone (continuous winning opening).
[0091]
(N) In the above embodiment, a predetermined value CRmax (for example, 16 times) is set as the maximum number of rounds, and the release is performed with a number of times smaller than 16 rounds.
[0092]
On the other hand, a number greater than 16 rounds may be set (for example, the maximum number of lotteries allowed is 20 rounds). However, even in this case, it is desirable that the maximum number of open rounds is 16 rounds. By setting in this way, even if there are rounds that have not been released a predetermined number of times (for example, up to 4 times), the maximum 16 rounds can be expected to be opened, and further enhancement of interest can be achieved. Become.
[0093]
Moreover, the above settings may appear rarely. With such a configuration, the depth of the game content is increased.
[0094]
(O) In the above embodiment, only two kinds of determinations were made as to whether or not a predetermined time (predetermined number of winnings) is to be released. Various patterns may be determined.
[0095]
The technical idea which is not described in the claims and can be grasped from the above embodiment will be described below together with the effects thereof.
[0096]
(1) In gaming machines,
Whether or not the variable winning device takes the second state is determined for each round.
[0097]
(2) In gaming machines,
Whether or not the variable winning device takes the second state is determined based on a winning timing of a game medium to a predetermined winning port (for example, a big winning port or a continuous winning port). A gaming machine.
[0098]
(3) In the gaming machine, the predetermined number of rounds is selected and determined when the special gaming state occurs or in the vicinity thereof.
[0099]
(4) In gaming machines,
A gaming machine comprising a display means for displaying, every round, whether or not the variable winning device is in the second state.
[0100]
(5) In gaming machines,
The specific condition is a gaming machine provided in a gaming machine, wherein a result of variable display in a variable display device that performs variable display based on establishment of a predetermined gaming condition is a predetermined stop display mode. .
[0101]
(6) In gaming machines,
The gaming machine according to
[0102]
(7) In gaming machines,
The gaming machine characterized in that the result of the variable display is based on the type of symbol displayed on the variable display device.
[0103]
(8) In gaming machines,
The gaming machine according to
[0104]
(9) In gaming machines,
A gaming machine comprising a history display means for displaying a history of whether or not the variable winning device has taken the second state every round.
[0105]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, a pachinko machine equipped with a variable winning device that can take a first state and a second state that is advantageous to the player as compared to the first state. This gaming machine has an excellent effect that it is possible to dramatically improve the interest in the special gaming state.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing a pachinko machine according to an embodiment.
FIGS. 2A and 2B are schematic views showing examples of display states of a display unit.
FIG. 3 is a diagram for explaining types of main symbols that can be displayed on the display unit;
4A is a diagram showing a variation state of a symbol sequence in the display unit, and FIG. 4B is a diagram showing a jackpot notification screen on the display unit.
FIG. 5A is a diagram illustrating one mode of a reach state in the display unit, and FIG. 5B is a diagram illustrating another mode of a reach state in the display unit.
FIG. 6 is a chart for explaining the concept of a symbol random number buffer.
FIG. 7 is a chart for explaining the concept of a symbol random number area.
FIG. 8 is a chart for explaining the concept of a stop symbol area.
9A is a chart for explaining the concept of a random number counter, FIG. 9B is a diagram for explaining the concept of a reach type determination counter, and FIG. 9C is a chart for explaining the concept of a big prize opening determination counter.
FIG. 10 is a flowchart showing a “random number distribution routine” executed by the control device.
FIG. 11 is a flowchart showing a “storage processing routine”;
FIG. 12 is a flowchart showing a part of a “special electric accessory control routine”;
FIG. 13 is a flowchart showing a part of a “special electric accessory control routine”.
FIG. 14 is a flowchart showing a part of a “special electric accessory control routine”;
FIG. 15 is a flowchart showing a “variation start processing routine”;
FIG. 16 is a flowchart showing an “open flag setting routine”;
FIG. 17 is a schematic diagram showing a display screen for displaying the presence / absence of opening for each round.
FIG. 18 is a schematic diagram showing a display screen for displaying the presence / absence of opening according to another embodiment.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (2)
前記作動口に遊技球が入球することに基づき、表示部において図柄の可変表示を行う可変表示装置と、
第1の状態と、当該第1の状態と比較して遊技球の入球しやすい第2の状態とで切換可能な可変入賞装置とを備え、
前記作動口に遊技球が入球することに基づき、抽選を行い、その抽選結果が特定の条件を満たす場合に前記可変表示装置の前記表示部において特定の当たり図柄を停止表示し、特別遊技状態を発生させる遊技機において、
前記特別遊技状態が発生した場合に、ラウンドカウンタのカウント値を初期値に設定するカウント値初期化手段と、
前記カウント値初期化手段にてカウント値が初期値に設定された後、後記する判定手段により判定されるに際し、前記カウンタのカウント値を更新するカウント値更新手段と、
前記カウント値が次に更新されるまでの間に、前記可変入賞装置を第2の状態とするか否かの判定を行う判定手段とを備え、
前記判定手段により前記可変入賞装置を前記第2の状態とすると判定された場合には、第1の状態とされていた前記可変入賞装置を第2の状態とし、その後第1の状態として、前記カウント値更新手段が前記カウント値を更新し、
前記判定手段により前記可変入賞装置を前記第2の状態としないと判定された場合には、前記可変入賞装置の第1の状態を維持し、前記カウント値更新手段が前記カウント値を更新し、
前記カウント値が所定値に達した場合に、前記特別遊技状態を終了させることを特徴とする遊技機。An operating port through which a game ball can enter,
A variable display device that performs variable display of symbols on the display unit based on the game ball entering the operating port;
A variable winning device that is switchable between a first state and a second state in which a game ball is easier to enter in comparison with the first state;
A lottery is performed based on the game ball entering the operation port, and when the lottery result satisfies a specific condition, a specific winning symbol is stopped and displayed on the display unit of the variable display device, and a special game state In gaming machines that generate
Count value initialization means for setting the count value of the round counter to an initial value when the special gaming state occurs;
After the count value is set to the initial value by the count value initialization unit, the count value update unit that updates the count value of the counter when determined by the determination unit described later ;
Determination means for determining whether or not the variable prize-winning device is in the second state until the count value is updated next;
If it is determined by the determination means that the variable winning device is in the second state, the variable winning device in the first state is set to the second state, and then the first state is set. The count value updating means updates the count value,
If it is determined by the determination means that the variable winning device is not set to the second state, the first state of the variable winning device is maintained, and the count value updating means updates the count value,
A gaming machine, wherein the special gaming state is terminated when the count value reaches a predetermined value.
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