JP3755187B2 - 軸受支持装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術の分野】
本発明は、軸受支持装置に関し、特に工作機械の軸受支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術の分野】
工作機械は、主軸装置を有しており、この主軸装置は、フロントベアリング及びリヤベヤリングにより軸支されている。フロントベアリングは工具が装着される主軸の先端を軸支し、リヤベアリングは主軸の後端を軸支する。フロントベアリング及びリヤベアリングには、主軸の剛性を高くしかつ主軸の振れ精度をよくするために予荷重が加えられる。この予荷重は、主軸の熱変位等により軸受間寸法が伸びても、コイルスプリングや環状板バネ等により一定となる。
【0003】
このような主軸装置としては、米国特許4,211,454号に記載された工作機械の主軸装置があり、この工作機械の主軸装置を以下、図1を参照しながら説明する。
【0004】
図1において工作機械の主軸装置1は、ハウジング2と、スピンドル3と、スピンドル3を軸支する二つの転がり軸受4、5とを備える。また、主軸装置1は、ハウジング2に取り付けられた外側支持部材6と、転がり軸受4に取り付けられた内側支持部材7とを含む。この主軸装置1は、互いに一定間隔及び平行な関係に取り付けられた一組の可撓性の板バネからなるダイアフラム8を含む。ダイアフラム8は、内側支持部材7及び転がり軸受4を半径方向に固定し、高速軸回転が可能なように転がり軸受4を長手軸方向に予荷重が加えられるように内側支持部材7と外側支持部材6との間に伸長している。ダイアフラム8の内周縁と外周縁は、支持部材の表面10, 11, 12, 13及び支持部材に結合した結合保持リング14, 15, 16, 17の間で固定されている。ダイアフラム8は、スピンドル3の熱変位などにより転がり軸受4, 5の軸受間寸法が伸びても、常に一定の予荷重を転がり軸受4に付加している。
【0005】
転がり軸受4に予荷重を加えるために外側支持部材6をハウジング2の内壁にねじ込むことによりダイアフラム8を撓ませている。ハウジング2に固定されているもう一つの転がり軸受5は、ダイアフラム8によってスピンドル3を介して予荷重が加えられている。内側支持部材7の前方端は、転がり軸受4を受容する開口18を含む。内側支持部材7の後方端は、熱を取り除くための熱交換器19を含む。オイルミスト給油システム20は、スピンドル3の高速回転を許容するように転がり軸受4, 5と、熱交換器19とにオイルミスト潤滑油を供給する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図1に示される主軸装置1では、転がり軸受4に加えられている予荷重が、可撓性の板バネからなるダイアフラム8の弾性変形を使用しているので振動の減衰に対しほとんど効果を持たない。このため、該主軸装置1は、長手軸方向及び半径方向の振動を起こしやすく、振動による回転精度や軸受の損傷を発生するという問題点がある。
【0007】
本発明の目的は、振動による主軸の回転精度の低下や転がり軸受の損傷を防止する軸受支持装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の請求項1の軸受支持装置は、ハウジングに取り付けられた円筒状の外側支持部材と、回転する軸体の軸受を支持すると共に前記外側支持部材の中に同軸的に収容された円筒状の内側支持部材と、前記外側支持部材の一端において外周縁が前記外側支持部材の内周面に封止的に固定されており、内周縁が前記内側支持部材の外周面に封止的に固定された第1の環状板バネと、前記外側支持部材の他端において外周縁が前記外側支持部材の内周面に封止的に固定されており、内周縁が前記内側支持部材の外周面に封止的に固定された第2の環状板バネとを備える軸受支持装置において、前記第1の環状板バネ及び前記第2の環状板バネの間において、前記外側支持部材及び前記内側支持部材の一方に一体的に固定されており、前記外側支持部材及び前記内側支持部材の他方と協働して半径方向の隙間が微小となる環状の微小空間を画定し、前記外側支持部材の一端側において前記第1の環状板バネと協働して環状の第1の空間を画定すると共に前記外側支持部材の他端側において前記第2の環状板バネと協働して環状の第2の空間を画定する環状の突出部材と、前記第1の空間、前記微小空間及び前記第2の空間を満たして封入された粘性流体とを備え、前記第1の空間及び前記第2の空間は前記微小空間を介して連通されることを特徴とする。
【0009】
前述の軸受支持装置は、前記環状の突出部材が、前記外側支持部材に一体的に固定されており、前記内側支持部材と協働して半径方向の隙間が微小となる前記環状の微小空間を画定する環状の内側突出部からなるのがよい。
【0010】
上記目的を達成するために本発明の請求項2の軸受支持装置は、ハウジングに取り付けられた円筒状の外側支持部材と、回転する軸体の軸受を支持すると共に前記外側支持部材の中に同軸的に収容された円筒状の内側支持部材と、前記外側支持部材の一端において外周縁が前記外側支持部材の内周面に封止的に固定されており、内周縁が前記内側支持部材の外周面に封止的に固定された第1の環状板バネと、前記外側支持部材の他端において外周縁が前記外側支持部材の内周面に封止的に固定されており、内周縁が前記内側支持部材の外周面に封止的に固定された第2の環状板バネとを備える軸受支持装置において、
前記第1の環状板バネ及び前記第2の環状板バネの間において、前記外側支持部材に一体的に固定されており、前記内側支持部材と協働して半径方向の隙間が微小となる環状の微小空間を画定し、前記外側支持部材の一端側において前記第1の環状板バネと協働して環状の第1の空間を画定する環状の内側突出部材と、前記内側突出部材と前記第2の環状板バネとの間において、前記内側支持部材に一体的に固定されており、前記外側支持部材と協働して半径方向の隙間が微小となる環状の他の微小空間を画定し且つ前記内側突出部材と協働して軸方向の隙間が微小となる環状のさらに他の微小空間を画定すると共に、前記外側支持部材の他端側において前記第2の環状板バネと協働して環状の第2の空間を画定する環状の外側突出部材と、前記第1の空間、前記微小空間、前記他の微小空間、前記さらに他の微小空間及び前記第2の空間を満たして封入された粘性流体とを備え、前記第1の空間及び前記第2の空間は、前記微小空間、前記他の微小空間及び前記さらに他の微小空間により連通されることを特徴とする。
【0011】
請求項1の軸受支持装置によれば、環状の突出部材が、第1の環状板バネ及び第2の環状板バネの間において、外側支持部材及び内側支持部材の一方に一体的に固定されており、外側支持部材及び内側支持部材の他方と協働して半径方向の隙間が微小となる環状の微小空間を画定し、外側支持部材の一端側において第1の環状板バネと協働して環状の第1の空間を画定すると共に外側支持部材の他端側において第2の環状板バネと協働して環状の第2の空間を画定し、第1の空間と微小空間と第2の空間とを満たして粘性流体が封入され、第1の空間及び第2の空間は微小空間を介して連通されるので、内側支持部材が長手中心軸方向に沿って一端側に移動するときは、第2の空間の体積が減少し、第1の空間の体積が増加する。このとき、第2の空間で減少した体積部分の粘性流体は、微小空間を通って第1の空間へ移動するので、微小空間において粘性流体の粘性抵抗による振動減衰効果が生じる。また、内側支持部材が長手中心軸方向に沿って他端側に移動するときは、第1の空間の体積が減少し、第2の空間の体積が増加する。このとき、第1の空間で減少した体積部分の粘性流体は、微小空間を通って第2の空間へ移動するので、微小空間において粘性流体の粘性抵抗による振動減衰効果が生じる。さらに、内側支持部材が一の半径方向に移動したときは、一の半径方向側の微小空間の間隔が減少し、一半径方向と反対の他の半径方向側の微小空間の間隔が増加する。このとき、一の半径方向側の微小空間で減少した体積部分の粘性流体は、他の半径方向側の微小空間に移動するので、微小空間において粘性流体の粘性抵抗による振動減衰効果が生じる。内側支持部材が他の半径方向に移動したときも上記と同様に粘性流体の粘性抵抗による振動減衰効果が生じる。従って、長手中心軸方向及び半径方向の振動による主軸の回転精度の低下や転がり軸受の損傷を防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示す好ましい実施の形態を参照しながら説明する。
【0013】
図2は、本発明の軸受支持装置の第1の実施の形態を有する軸受装置の縦断面図である。
【0014】
本軸受装置は、工作機械において、砥石等の加工用工具を保持する軸を軸支するものである。
【0015】
本軸受装置は、長手中心軸が水平に配向された円筒状のハウジング30と、ハウジング30における前側開口端31を閉鎖するように前側開口端31に取り付けられた円板状のエンドプレート32と、ハウジング30における後側開口端33を閉鎖するように後側開口端33に取り付けられた円板状のエンドプレート34とからなる。ハウジング30は、ハウジング30の長手中心軸方向に関してハウジング30の外周部のほぼ中央部にフランジ35を一体的に有する。フランジ35には適宜な角度間隔でハウジング取付用のボルト穴36が設けられている。
【0016】
ハウジング30の内周面には、ハウジング30における後側開口端33の近傍に後述する円環状の軸受支持装置37が取り付けられており、ハウジング30の内周面において前側開口端31と軸受支持装置37との間において環状凹所40が形成されている。また、ハウジング30の内周面において環状凹所40の対向位置には、環状凹所40を閉鎖するように環状のステータ41が取り付けられている。これにより、環状凹所40は、ステータ41を冷却するための水が流入するウォータジャケット42を構成する。ハウジング30の上部には、一端がフランジ35の後部面に開口していると共に、他端が環状凹所40に開口したクランク状の通路43を有する。
【0017】
エンドプレート32には、ハウジング30の長手中心軸と同軸的に円状の凹所44及び円状の孔45が設けられており、その凹所44の中には、ボールベアリングからなるフロントベアリング46が配設されている。
【0018】
一方、軸受支持装置37には、ハウジング30の長手中心軸と同軸的にボールベアリングからなるリヤベアリング47が設けられている。
【0019】
本軸受装置は、軸50を有する。軸50は、ハウジング30の長手中心軸上に同軸的に配置されており、その後端がリアベアリング47に軸支されていると共に、その前端が孔45を貫通し、かつフロントベアリング46に軸支されている。軸50の先端には、砥石51が取り付けられている。また、環状のロータ52は、フロントベアリング46とリヤベアリング47との間において微小空間を隔てて環状のステータ41と対面するように軸50に取り付けられている。
【0020】
凹所44の底部には、環状の凹所48がさらに設けられている。凹所48の底部には、ノズル53の一端が接続されている。ノズル53の他端は、エンドプレート32、ハウジング30の下部及びエンドプレート34に設けられた通路54を介してエンドプレート34の後端面に開口している。通路54及びノズル53を介してオイルミスト又はオイルエアが、フロントベアリング46に供給される。
【0021】
エンドプレート34の内面中央部は、軸受支持装置37の中に収容されるように円筒状の凸部80がハウジング30の長手中心軸と同軸的に突出している。凸部は、ノズル81を介して一端がリアベアリング47に対向して開口すると共に、他端がエンドプレート34の後端面に開口する通路82を有する。この通路82及びノズル81を介してオイルミスト又はオイルエアが、リヤベアリング47に供給されている。
【0022】
以下、図3を参照しながら本発明の軸受支持装置の第1の実施の形態の構成を詳述する。ここに、図3は、本発明の軸受支持装置の第1の実施の形態の部分拡大断面図である。
【0023】
図3において軸受支持装置37は、ハウジング30の内周面に取り付けられた円筒状の外側支持部材55と、外側支持部材55の中に外側支持部材55と同軸的に収容されてた円筒状の内側支持部材61とを備える。
【0024】
内側支持部材61の内周面62には、ハウジング30の長手中心軸方向に関して前端側にリヤベアリング47が装着されている。
【0025】
外側支持部材55は、その内周面65に、内周面60が内側支持部材61の外周面56に微小空間57を介して対面するように突出した環状の内側突出部68を有する。内側突出部68は、内周面60と、前側環状平面66と、後側環状平面70とで画定される。
【0026】
環状の板バネ71は、外周縁が、外側支持部材55の前側において外側支持部材55の内周面65に封止的に固定されていると共に、内周縁が、内側支持部材61の外周面56に封止的に固定され、かつ外側支持部材55の前側環状平面66と長手中心軸方向に所定の間隔をおいて配置されている。
【0027】
環状の板バネ72は、外周縁が、外側支持部材55の後側において外側支持部材55の内周面65に封止的に固定されていると共に、内周縁が、内側支持部材61の外周面56に封止的に固定され、かつ外側支持部材55の後側環状平面70と長手中心軸方向に所定の間隔をおいて配置されている。
【0028】
外側支持部材55の内周面65と、内側支持部材61の外周面56と、板バネ71と、前側環状平面66との間に第1の空間63が画定され、かつ外側支持部材55の内周面65と、内側支持部材61の外周面56と、板バネ72と、後側環状平面70との間に第2の空間64が画定される。
【0029】
外側支持部材55の上部には、第1の空間63、第2の空間64及び微小空間57に粘性流体75を注入するための注油口76が設けられている。注油口76には、注油口76に栓をするプラグ77が埋め込まれている。第1の空間63、第2の空間64及び微小空間57には、注入口76を介して粘性流体75が封入されている。
【0030】
以下、図2、3を参照しながら本発明の軸受支持装置の第1の実施の形態の作動を説明する。
【0031】
図2の軸受装置において、フロントベアリング46及びリヤベアリング47によって回転自在に軸支されている軸50は、ロータ52及びステータ41の作用により回転する。フロントベアリング46の潤滑及び冷却のために通路54及びノズル53を介してオイルミスト又はオイルエアがフロントベアリング46に供給され、リヤベアリング47の潤滑及び冷却のために通路82及びノズル81を介してオイルミスト又はオイルエアがリヤベアリング47に供給される。また、軸50を回転させる際に生じるステータ41の熱はウォータジャケット42に封入された水により冷却される。
【0032】
軸50に取り付けられた砥石51により被加工部材の研磨加工を行うとき、軸50は回転しつつ軸方向及び半径方向に振動する。
【0033】
軸受支持装置37は、軸50の軸方向及び半径方向の振動に対して減衰効果を奏する。
【0034】
まず、軸受支持装置37が、軸50の軸方向の振動に対して減衰効果を奏する理由を説明する。
【0035】
図3の軸受支持装置37において、軸50の軸方向の振動により内側支持部材61が軸50の軸方向に沿って前端側に移動するときは、第2の空間64の体積が減少し、第1の空間63の体積が増加する。このとき、第2の空間64で減少した体積部分の粘性流体75は、微小空間57を通って第1の空間63へ移動するので、微小空間57において粘性流体75の粘性抵抗による振動減衰効果が生じる。また、軸50の軸方向の振動により内側支持部材61が軸50の軸方向に沿って後端側に移動するときは、第1の空間63の体積が減少し、第2の空間64の体積が増加する。このとき、第1の空間63で減少した体積部分の粘性流体75は、微小空間57を通って第2の空間64へ移動するので、微小空間57において粘性流体75の粘性抵抗による振動減衰効果が生じる。
【0036】
次に、軸受支持装置37が、軸50の半径方向の振動に対して減衰効果を奏する理由を説明する。
【0037】
内側支持部材61が軸50の一の半径方向に移動したときは、一の半径方向側の微小空間57の間隔が減少し、一半径方向と反対の他の半径方向側の微小空間57の間隔が増加する。このとき、一の半径方向側の微小空間57で減少した体積部分の粘性流体75は、他の半径方向側の微小空間57に移動するので、微小空間において粘性流体75の粘性抵抗による振動減衰効果が生じる。
【0038】
内側支持部材61が前記他の半径方向に移動したときも上記と同様に粘性流体75の粘性抵抗による振動減衰効果が生じる。
【0039】
図4は、本発明の軸受支持装置の第2の実施の形態の部分拡大断面図である。
【0040】
図4において、図3の装置に対応する構成要素及び部分には、同じ参照番号を付しており、これらの構成要素の説明は、図3の説明と同様である。また、図4において、図3の装置と異なる構成要素には異なる参照番号を付し、その構成要素のみ説明する。
【0041】
図3の軸受支持装置37は、ハウジング30の内周面に取り付けられた円筒状の外側支持部材55と、外側支持部材55の中に外部支持部材55と同軸的に収容された円筒状の内側支持部材61とを備える。
【0042】
内側支持部材61の内周面62には、ハウジング30の長手中心軸方向に関して前端側にリヤベアリング47が装着されている。
【0043】
外側支持部材55は、その内周面103に、内周面104が内側支持部材61の外周面105に微小空間106を介して対面するように突出した環状の内側突出部107を有する。内側突出部107は、内周面104と、前側環状平面110と、後側環状平面111とで画定される。内側支持部材61は、内側突出部107の後側においてその外周面105に、外周面112が外側支持部材55の内周面103に微小空間113を介して対面するように突出した環状の外側突出部114を有する。外側突出部114は、外周面112と、前側環状平面115と、後側環状平面116とで画定される。
【0044】
後側環状平面111と、前側環状平面115とは、微小空間117を画定する。
【0045】
環状の板バネ120は、外周縁が、内側突出部107の前側において外側支持部材55の内周面103に封止的に固定されると共に、内周縁が、内側支持部材61の外周面105に封止的に固定され、かつ外側支持部材55の前側環状平面110と長手中心軸方向に所定の間隔をおいて配置されている。
【0046】
環状の板バネ121は、外周縁が、外側突出部114の後側において外側支持部材55の内周面103に封止的に固定さると共に、内周縁が、内側支持部材61の外周面105に封止的に固定され、かつ内側支持部材61の後側環状平面116と長手中心軸方向に所定の間隔をおいて配置されている。
【0047】
外側支持部材55の前側環状平面110と、板バネ120と、外側支持部材55の内周面103と、内側支持部材61の外周面105とは第1の空間122を画定する。
【0048】
内側支持部材61の後側環状平面116と、板バネ121と、外側支持部材55の内周面103と、内側支持部材61の外周面105とは第2の空間123を画定する。空間122, 123及び微小空間106, 113, 117には粘性流体75が満たされている。
【0049】
以下、図4を参照しながら本発明の軸受支持装置の第2の実施の形態の作動を説明する。
【0050】
前述の本発明の軸受支持装置の第1の実施の形態の作動と異なる点のみについて述べる。
【0051】
まず、軸受支持装置37が、軸50の軸方向の振動に対して減衰効果を奏する理由を説明する。
【0052】
軸受支持装置37において、軸50の軸方向の振動により内側支持部材61が軸50の中心軸方向に沿って前端側に移動するときは、第2の空間123の体積が減少し、第1の空間122の体積が増加する。このとき、第2の空間123で減少した体積部分の粘性流体75は、微小空間106, 113, 117を通って第1の空間122へ移動するので、微小空間106, 113, 117において粘性流体75の粘性抵抗による振動減衰効果が生じる。また、軸50の軸方向の振動により内側支持部材61が軸50の軸方向に沿って後端側に移動するときは、第1の空間122の体積が減少し、第2の空間123の体積が増加する。このとき、第1の空間122で減少した体積部分の粘性流体75は、微小空間106, 113, 117を通って第2の空間123へ移動するので、微小空間106, 113, 117において粘性流体75の粘性抵抗による振動減衰効果が生じる。
【0053】
ここで、軸受支持装置37において、内側支持部材61が軸50の軸方向に沿って前端側に移動するときは、その移動距離に比例して微小空間117の間隔が減少するので、この区間における流路断面積が減少して振動減衰力を増加させることができる。
【0054】
次に、軸受支持装置37が、軸50の半径方向の振動に対して減衰効果を奏する理由を説明する。
【0055】
内側支持部材61が軸50の一の半径方向に移動したときは、一の半径方向側の微小空間106及び微小空間113の間隔が減少し、一の半径方向と反対の他の半径方向側の微小空間106及び微小空間113の間隔が増加する。このとき、一の半径方向側の微小空間106及び微小空間113で減少した体積部分の粘性流体75は、他の半径方向側の微小空間106及び微小空間113に移動するので、微小空間106及び微小空間113において粘性流体75の流路抵抗による振動減衰効果が生じる。
【0056】
内側支持部材55が軸50の他の半径方向に移動したときも上記と同様に粘性流体75の流路抵抗による振動減衰効果を生じる。
【0057】
以上の実施の形態によれば、粘性流体75は、軸50の長手軸方向及び半径方向の振動に対し、軸受支持装置37に封入されていることにより粘性抵抗による振動減衰効果を生じさせ、さらに軸受支持装置37に在る微小空間57,106,113,117に封じ込められ、これら微小空間の間隔が減少することにより粘性抵抗を大きくし振動減衰効果を生じさせ、かかる二つの振動減衰効果の相乗効果により制振効果を生じさせている。この制振効果をスクイズフィルム効果という。
【0058】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、請求項1の軸受支持装置によれば、環状の突出部材が、第1の環状板バネ及び第2の環状板バネの間において、外側支持部材及び内側支持部材の一方に一体的に固定されており、外側支持部材及び内側支持部材の他方と協働して半径方向の隙間が微小となる環状の微小空間を画定し、外側支持部材の一端側において第1の環状板バネと協働して環状の第1の空間を画定すると共に外側支持部材の他端側において第2の環状板バネと協働して環状の第2の空間を画定し、第1の空間と微小空間と第2の空間とを満たして粘性流体が封入され、第1の空間及び第2の空間は微小空間を介して連通されるので、内側支持部材が長手中心軸方向に沿って一端側に移動するときは、第2の空間の体積が減少し、第1の空間の体積が増加する。このとき、第2の空間で減少した体積部分の粘性流体は、微小空間を通って第1の空間へ移動するので、微小空間において粘性流体の粘性抵抗による振動減衰効果が生じる。また、内側支持部材が長手中心軸方向に沿って他端側に移動するときは、第1の空間の体積が減少し、第2の空間の体積が増加する。このとき、第1の空間で減少した体積部分の粘性流体は、微小空間を通って第2の空間へ移動するので、微小空間において粘性流体の粘性抵抗による振動減衰効果が生じる。さらに、内側支持部材が一の半径方向に移動したときは、一の半径方向側の微小空間の間隔が減少し、一半径方向と反対の他の半径方向側の微小空間の間隔が増加する。このとき、一の半径方向側の微小空間で減少した体積部分の粘性流体は、他の半径方向側の微小空間に移動するので、微小空間において粘性流体の粘性抵抗による振動減衰効果が生じる。内側支持部材が他の半径方向に移動したときも上記と同様に粘性流体の粘性抵抗による振動減衰効果が生じる。従って、長手中心軸方向及び半径方向の振動による主軸の回転精度の低下や転がり軸受の損傷を防止することができる。
【0059】
また、粘性流体は、軸の長手軸方向及び半径方向の振動に対し、軸受支持装置に封入されていることにより粘性抵抗による振動減衰効果を生じさせ、さらに軸受支持装置に在る微小空間に封じ込められ、この微小空間の間隔が減少することにより粘性抵抗を大きくし振動減衰効果を生じさせ、かかる二つの振動減衰効果の相乗効果により制振効果を生じさせている。この制振効果をスクイズフィルム効果という。
また、請求項2の軸受支持装置によれば、環状の内側突出部材が、第1の環状板バネ及び第2の環状板バネの間において、外側支持部材に一体的に固定されており、内側支持部材と協働して半径方向の隙間が微小となる環状の微小空間を画定し、外側支持部材の一端側において第1の環状板バネと協働して環状の第1の空間を画定し、また、環状の外側突出部材が、内側突出部材と第2の環状板バネとの間において、内側支持部材に一体的に固定されており、外側支持部材と協働して半径方向の隙間が微小となる環状の他の微小空間を画定し且つ内側突出部材と協働して軸方向の隙間が微小となる環状のさらに他の微小空間を画定すると共に、外側支持部材の他端側において第2の環状板バネと協働して環状の第2の空間を画定し、第1の空間、微小空間、他の微小空間、さらに他の微小空間及び第2の空間を満たして粘性流体が封入され、第1の空間及び第2の空間は、微小空間、他の微小空間及びさらに他の微小空間により連通されるので、粘性流体は、長手中心軸方向及び半径方向の振動に対し、軸受支持装置に封入されていることにより粘性抵抗による振動減衰効果を生じさせ、さらに軸受支持装置に在る微小空間、他の微小空間及びさらに他の微小空間に封じ込められ、これら微小空間の間隔が減少することにより粘性抵抗を大きくし振動減衰効果を生じさせ、かかる二つの振動減衰効果の相乗効果により制振効果を生じさせる。従って、長手中心軸方向及び半径方向の振動による主軸の回転精度の低下や転がり軸受の損傷を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の工作機械の主軸装置である。
【図2】本発明の軸受支持装置の第1の実施の形態を有する軸受装置の縦断面図である。
【図3】本発明の軸受支持装置の第1の実施の形態の部分拡大断面図である。
【図4】本発明の軸受支持装置の第2の実施の形態の部分拡大断面図である。
【符号の説明】
47 リヤベアリング
55 外側支持部材
57 微小空間
61 内側支持部材
63, 122 第1の空間
64, 123 第2の空間
68 内側突出部
71, 72, 120, 121 板バネ
75 粘性流体
106, 113, 117 微小空間
107 内側突出部
114 外側突出部
【発明の属する技術の分野】
本発明は、軸受支持装置に関し、特に工作機械の軸受支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術の分野】
工作機械は、主軸装置を有しており、この主軸装置は、フロントベアリング及びリヤベヤリングにより軸支されている。フロントベアリングは工具が装着される主軸の先端を軸支し、リヤベアリングは主軸の後端を軸支する。フロントベアリング及びリヤベアリングには、主軸の剛性を高くしかつ主軸の振れ精度をよくするために予荷重が加えられる。この予荷重は、主軸の熱変位等により軸受間寸法が伸びても、コイルスプリングや環状板バネ等により一定となる。
【0003】
このような主軸装置としては、米国特許4,211,454号に記載された工作機械の主軸装置があり、この工作機械の主軸装置を以下、図1を参照しながら説明する。
【0004】
図1において工作機械の主軸装置1は、ハウジング2と、スピンドル3と、スピンドル3を軸支する二つの転がり軸受4、5とを備える。また、主軸装置1は、ハウジング2に取り付けられた外側支持部材6と、転がり軸受4に取り付けられた内側支持部材7とを含む。この主軸装置1は、互いに一定間隔及び平行な関係に取り付けられた一組の可撓性の板バネからなるダイアフラム8を含む。ダイアフラム8は、内側支持部材7及び転がり軸受4を半径方向に固定し、高速軸回転が可能なように転がり軸受4を長手軸方向に予荷重が加えられるように内側支持部材7と外側支持部材6との間に伸長している。ダイアフラム8の内周縁と外周縁は、支持部材の表面10, 11, 12, 13及び支持部材に結合した結合保持リング14, 15, 16, 17の間で固定されている。ダイアフラム8は、スピンドル3の熱変位などにより転がり軸受4, 5の軸受間寸法が伸びても、常に一定の予荷重を転がり軸受4に付加している。
【0005】
転がり軸受4に予荷重を加えるために外側支持部材6をハウジング2の内壁にねじ込むことによりダイアフラム8を撓ませている。ハウジング2に固定されているもう一つの転がり軸受5は、ダイアフラム8によってスピンドル3を介して予荷重が加えられている。内側支持部材7の前方端は、転がり軸受4を受容する開口18を含む。内側支持部材7の後方端は、熱を取り除くための熱交換器19を含む。オイルミスト給油システム20は、スピンドル3の高速回転を許容するように転がり軸受4, 5と、熱交換器19とにオイルミスト潤滑油を供給する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図1に示される主軸装置1では、転がり軸受4に加えられている予荷重が、可撓性の板バネからなるダイアフラム8の弾性変形を使用しているので振動の減衰に対しほとんど効果を持たない。このため、該主軸装置1は、長手軸方向及び半径方向の振動を起こしやすく、振動による回転精度や軸受の損傷を発生するという問題点がある。
【0007】
本発明の目的は、振動による主軸の回転精度の低下や転がり軸受の損傷を防止する軸受支持装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の請求項1の軸受支持装置は、ハウジングに取り付けられた円筒状の外側支持部材と、回転する軸体の軸受を支持すると共に前記外側支持部材の中に同軸的に収容された円筒状の内側支持部材と、前記外側支持部材の一端において外周縁が前記外側支持部材の内周面に封止的に固定されており、内周縁が前記内側支持部材の外周面に封止的に固定された第1の環状板バネと、前記外側支持部材の他端において外周縁が前記外側支持部材の内周面に封止的に固定されており、内周縁が前記内側支持部材の外周面に封止的に固定された第2の環状板バネとを備える軸受支持装置において、前記第1の環状板バネ及び前記第2の環状板バネの間において、前記外側支持部材及び前記内側支持部材の一方に一体的に固定されており、前記外側支持部材及び前記内側支持部材の他方と協働して半径方向の隙間が微小となる環状の微小空間を画定し、前記外側支持部材の一端側において前記第1の環状板バネと協働して環状の第1の空間を画定すると共に前記外側支持部材の他端側において前記第2の環状板バネと協働して環状の第2の空間を画定する環状の突出部材と、前記第1の空間、前記微小空間及び前記第2の空間を満たして封入された粘性流体とを備え、前記第1の空間及び前記第2の空間は前記微小空間を介して連通されることを特徴とする。
【0009】
前述の軸受支持装置は、前記環状の突出部材が、前記外側支持部材に一体的に固定されており、前記内側支持部材と協働して半径方向の隙間が微小となる前記環状の微小空間を画定する環状の内側突出部からなるのがよい。
【0010】
上記目的を達成するために本発明の請求項2の軸受支持装置は、ハウジングに取り付けられた円筒状の外側支持部材と、回転する軸体の軸受を支持すると共に前記外側支持部材の中に同軸的に収容された円筒状の内側支持部材と、前記外側支持部材の一端において外周縁が前記外側支持部材の内周面に封止的に固定されており、内周縁が前記内側支持部材の外周面に封止的に固定された第1の環状板バネと、前記外側支持部材の他端において外周縁が前記外側支持部材の内周面に封止的に固定されており、内周縁が前記内側支持部材の外周面に封止的に固定された第2の環状板バネとを備える軸受支持装置において、
前記第1の環状板バネ及び前記第2の環状板バネの間において、前記外側支持部材に一体的に固定されており、前記内側支持部材と協働して半径方向の隙間が微小となる環状の微小空間を画定し、前記外側支持部材の一端側において前記第1の環状板バネと協働して環状の第1の空間を画定する環状の内側突出部材と、前記内側突出部材と前記第2の環状板バネとの間において、前記内側支持部材に一体的に固定されており、前記外側支持部材と協働して半径方向の隙間が微小となる環状の他の微小空間を画定し且つ前記内側突出部材と協働して軸方向の隙間が微小となる環状のさらに他の微小空間を画定すると共に、前記外側支持部材の他端側において前記第2の環状板バネと協働して環状の第2の空間を画定する環状の外側突出部材と、前記第1の空間、前記微小空間、前記他の微小空間、前記さらに他の微小空間及び前記第2の空間を満たして封入された粘性流体とを備え、前記第1の空間及び前記第2の空間は、前記微小空間、前記他の微小空間及び前記さらに他の微小空間により連通されることを特徴とする。
【0011】
請求項1の軸受支持装置によれば、環状の突出部材が、第1の環状板バネ及び第2の環状板バネの間において、外側支持部材及び内側支持部材の一方に一体的に固定されており、外側支持部材及び内側支持部材の他方と協働して半径方向の隙間が微小となる環状の微小空間を画定し、外側支持部材の一端側において第1の環状板バネと協働して環状の第1の空間を画定すると共に外側支持部材の他端側において第2の環状板バネと協働して環状の第2の空間を画定し、第1の空間と微小空間と第2の空間とを満たして粘性流体が封入され、第1の空間及び第2の空間は微小空間を介して連通されるので、内側支持部材が長手中心軸方向に沿って一端側に移動するときは、第2の空間の体積が減少し、第1の空間の体積が増加する。このとき、第2の空間で減少した体積部分の粘性流体は、微小空間を通って第1の空間へ移動するので、微小空間において粘性流体の粘性抵抗による振動減衰効果が生じる。また、内側支持部材が長手中心軸方向に沿って他端側に移動するときは、第1の空間の体積が減少し、第2の空間の体積が増加する。このとき、第1の空間で減少した体積部分の粘性流体は、微小空間を通って第2の空間へ移動するので、微小空間において粘性流体の粘性抵抗による振動減衰効果が生じる。さらに、内側支持部材が一の半径方向に移動したときは、一の半径方向側の微小空間の間隔が減少し、一半径方向と反対の他の半径方向側の微小空間の間隔が増加する。このとき、一の半径方向側の微小空間で減少した体積部分の粘性流体は、他の半径方向側の微小空間に移動するので、微小空間において粘性流体の粘性抵抗による振動減衰効果が生じる。内側支持部材が他の半径方向に移動したときも上記と同様に粘性流体の粘性抵抗による振動減衰効果が生じる。従って、長手中心軸方向及び半径方向の振動による主軸の回転精度の低下や転がり軸受の損傷を防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示す好ましい実施の形態を参照しながら説明する。
【0013】
図2は、本発明の軸受支持装置の第1の実施の形態を有する軸受装置の縦断面図である。
【0014】
本軸受装置は、工作機械において、砥石等の加工用工具を保持する軸を軸支するものである。
【0015】
本軸受装置は、長手中心軸が水平に配向された円筒状のハウジング30と、ハウジング30における前側開口端31を閉鎖するように前側開口端31に取り付けられた円板状のエンドプレート32と、ハウジング30における後側開口端33を閉鎖するように後側開口端33に取り付けられた円板状のエンドプレート34とからなる。ハウジング30は、ハウジング30の長手中心軸方向に関してハウジング30の外周部のほぼ中央部にフランジ35を一体的に有する。フランジ35には適宜な角度間隔でハウジング取付用のボルト穴36が設けられている。
【0016】
ハウジング30の内周面には、ハウジング30における後側開口端33の近傍に後述する円環状の軸受支持装置37が取り付けられており、ハウジング30の内周面において前側開口端31と軸受支持装置37との間において環状凹所40が形成されている。また、ハウジング30の内周面において環状凹所40の対向位置には、環状凹所40を閉鎖するように環状のステータ41が取り付けられている。これにより、環状凹所40は、ステータ41を冷却するための水が流入するウォータジャケット42を構成する。ハウジング30の上部には、一端がフランジ35の後部面に開口していると共に、他端が環状凹所40に開口したクランク状の通路43を有する。
【0017】
エンドプレート32には、ハウジング30の長手中心軸と同軸的に円状の凹所44及び円状の孔45が設けられており、その凹所44の中には、ボールベアリングからなるフロントベアリング46が配設されている。
【0018】
一方、軸受支持装置37には、ハウジング30の長手中心軸と同軸的にボールベアリングからなるリヤベアリング47が設けられている。
【0019】
本軸受装置は、軸50を有する。軸50は、ハウジング30の長手中心軸上に同軸的に配置されており、その後端がリアベアリング47に軸支されていると共に、その前端が孔45を貫通し、かつフロントベアリング46に軸支されている。軸50の先端には、砥石51が取り付けられている。また、環状のロータ52は、フロントベアリング46とリヤベアリング47との間において微小空間を隔てて環状のステータ41と対面するように軸50に取り付けられている。
【0020】
凹所44の底部には、環状の凹所48がさらに設けられている。凹所48の底部には、ノズル53の一端が接続されている。ノズル53の他端は、エンドプレート32、ハウジング30の下部及びエンドプレート34に設けられた通路54を介してエンドプレート34の後端面に開口している。通路54及びノズル53を介してオイルミスト又はオイルエアが、フロントベアリング46に供給される。
【0021】
エンドプレート34の内面中央部は、軸受支持装置37の中に収容されるように円筒状の凸部80がハウジング30の長手中心軸と同軸的に突出している。凸部は、ノズル81を介して一端がリアベアリング47に対向して開口すると共に、他端がエンドプレート34の後端面に開口する通路82を有する。この通路82及びノズル81を介してオイルミスト又はオイルエアが、リヤベアリング47に供給されている。
【0022】
以下、図3を参照しながら本発明の軸受支持装置の第1の実施の形態の構成を詳述する。ここに、図3は、本発明の軸受支持装置の第1の実施の形態の部分拡大断面図である。
【0023】
図3において軸受支持装置37は、ハウジング30の内周面に取り付けられた円筒状の外側支持部材55と、外側支持部材55の中に外側支持部材55と同軸的に収容されてた円筒状の内側支持部材61とを備える。
【0024】
内側支持部材61の内周面62には、ハウジング30の長手中心軸方向に関して前端側にリヤベアリング47が装着されている。
【0025】
外側支持部材55は、その内周面65に、内周面60が内側支持部材61の外周面56に微小空間57を介して対面するように突出した環状の内側突出部68を有する。内側突出部68は、内周面60と、前側環状平面66と、後側環状平面70とで画定される。
【0026】
環状の板バネ71は、外周縁が、外側支持部材55の前側において外側支持部材55の内周面65に封止的に固定されていると共に、内周縁が、内側支持部材61の外周面56に封止的に固定され、かつ外側支持部材55の前側環状平面66と長手中心軸方向に所定の間隔をおいて配置されている。
【0027】
環状の板バネ72は、外周縁が、外側支持部材55の後側において外側支持部材55の内周面65に封止的に固定されていると共に、内周縁が、内側支持部材61の外周面56に封止的に固定され、かつ外側支持部材55の後側環状平面70と長手中心軸方向に所定の間隔をおいて配置されている。
【0028】
外側支持部材55の内周面65と、内側支持部材61の外周面56と、板バネ71と、前側環状平面66との間に第1の空間63が画定され、かつ外側支持部材55の内周面65と、内側支持部材61の外周面56と、板バネ72と、後側環状平面70との間に第2の空間64が画定される。
【0029】
外側支持部材55の上部には、第1の空間63、第2の空間64及び微小空間57に粘性流体75を注入するための注油口76が設けられている。注油口76には、注油口76に栓をするプラグ77が埋め込まれている。第1の空間63、第2の空間64及び微小空間57には、注入口76を介して粘性流体75が封入されている。
【0030】
以下、図2、3を参照しながら本発明の軸受支持装置の第1の実施の形態の作動を説明する。
【0031】
図2の軸受装置において、フロントベアリング46及びリヤベアリング47によって回転自在に軸支されている軸50は、ロータ52及びステータ41の作用により回転する。フロントベアリング46の潤滑及び冷却のために通路54及びノズル53を介してオイルミスト又はオイルエアがフロントベアリング46に供給され、リヤベアリング47の潤滑及び冷却のために通路82及びノズル81を介してオイルミスト又はオイルエアがリヤベアリング47に供給される。また、軸50を回転させる際に生じるステータ41の熱はウォータジャケット42に封入された水により冷却される。
【0032】
軸50に取り付けられた砥石51により被加工部材の研磨加工を行うとき、軸50は回転しつつ軸方向及び半径方向に振動する。
【0033】
軸受支持装置37は、軸50の軸方向及び半径方向の振動に対して減衰効果を奏する。
【0034】
まず、軸受支持装置37が、軸50の軸方向の振動に対して減衰効果を奏する理由を説明する。
【0035】
図3の軸受支持装置37において、軸50の軸方向の振動により内側支持部材61が軸50の軸方向に沿って前端側に移動するときは、第2の空間64の体積が減少し、第1の空間63の体積が増加する。このとき、第2の空間64で減少した体積部分の粘性流体75は、微小空間57を通って第1の空間63へ移動するので、微小空間57において粘性流体75の粘性抵抗による振動減衰効果が生じる。また、軸50の軸方向の振動により内側支持部材61が軸50の軸方向に沿って後端側に移動するときは、第1の空間63の体積が減少し、第2の空間64の体積が増加する。このとき、第1の空間63で減少した体積部分の粘性流体75は、微小空間57を通って第2の空間64へ移動するので、微小空間57において粘性流体75の粘性抵抗による振動減衰効果が生じる。
【0036】
次に、軸受支持装置37が、軸50の半径方向の振動に対して減衰効果を奏する理由を説明する。
【0037】
内側支持部材61が軸50の一の半径方向に移動したときは、一の半径方向側の微小空間57の間隔が減少し、一半径方向と反対の他の半径方向側の微小空間57の間隔が増加する。このとき、一の半径方向側の微小空間57で減少した体積部分の粘性流体75は、他の半径方向側の微小空間57に移動するので、微小空間において粘性流体75の粘性抵抗による振動減衰効果が生じる。
【0038】
内側支持部材61が前記他の半径方向に移動したときも上記と同様に粘性流体75の粘性抵抗による振動減衰効果が生じる。
【0039】
図4は、本発明の軸受支持装置の第2の実施の形態の部分拡大断面図である。
【0040】
図4において、図3の装置に対応する構成要素及び部分には、同じ参照番号を付しており、これらの構成要素の説明は、図3の説明と同様である。また、図4において、図3の装置と異なる構成要素には異なる参照番号を付し、その構成要素のみ説明する。
【0041】
図3の軸受支持装置37は、ハウジング30の内周面に取り付けられた円筒状の外側支持部材55と、外側支持部材55の中に外部支持部材55と同軸的に収容された円筒状の内側支持部材61とを備える。
【0042】
内側支持部材61の内周面62には、ハウジング30の長手中心軸方向に関して前端側にリヤベアリング47が装着されている。
【0043】
外側支持部材55は、その内周面103に、内周面104が内側支持部材61の外周面105に微小空間106を介して対面するように突出した環状の内側突出部107を有する。内側突出部107は、内周面104と、前側環状平面110と、後側環状平面111とで画定される。内側支持部材61は、内側突出部107の後側においてその外周面105に、外周面112が外側支持部材55の内周面103に微小空間113を介して対面するように突出した環状の外側突出部114を有する。外側突出部114は、外周面112と、前側環状平面115と、後側環状平面116とで画定される。
【0044】
後側環状平面111と、前側環状平面115とは、微小空間117を画定する。
【0045】
環状の板バネ120は、外周縁が、内側突出部107の前側において外側支持部材55の内周面103に封止的に固定されると共に、内周縁が、内側支持部材61の外周面105に封止的に固定され、かつ外側支持部材55の前側環状平面110と長手中心軸方向に所定の間隔をおいて配置されている。
【0046】
環状の板バネ121は、外周縁が、外側突出部114の後側において外側支持部材55の内周面103に封止的に固定さると共に、内周縁が、内側支持部材61の外周面105に封止的に固定され、かつ内側支持部材61の後側環状平面116と長手中心軸方向に所定の間隔をおいて配置されている。
【0047】
外側支持部材55の前側環状平面110と、板バネ120と、外側支持部材55の内周面103と、内側支持部材61の外周面105とは第1の空間122を画定する。
【0048】
内側支持部材61の後側環状平面116と、板バネ121と、外側支持部材55の内周面103と、内側支持部材61の外周面105とは第2の空間123を画定する。空間122, 123及び微小空間106, 113, 117には粘性流体75が満たされている。
【0049】
以下、図4を参照しながら本発明の軸受支持装置の第2の実施の形態の作動を説明する。
【0050】
前述の本発明の軸受支持装置の第1の実施の形態の作動と異なる点のみについて述べる。
【0051】
まず、軸受支持装置37が、軸50の軸方向の振動に対して減衰効果を奏する理由を説明する。
【0052】
軸受支持装置37において、軸50の軸方向の振動により内側支持部材61が軸50の中心軸方向に沿って前端側に移動するときは、第2の空間123の体積が減少し、第1の空間122の体積が増加する。このとき、第2の空間123で減少した体積部分の粘性流体75は、微小空間106, 113, 117を通って第1の空間122へ移動するので、微小空間106, 113, 117において粘性流体75の粘性抵抗による振動減衰効果が生じる。また、軸50の軸方向の振動により内側支持部材61が軸50の軸方向に沿って後端側に移動するときは、第1の空間122の体積が減少し、第2の空間123の体積が増加する。このとき、第1の空間122で減少した体積部分の粘性流体75は、微小空間106, 113, 117を通って第2の空間123へ移動するので、微小空間106, 113, 117において粘性流体75の粘性抵抗による振動減衰効果が生じる。
【0053】
ここで、軸受支持装置37において、内側支持部材61が軸50の軸方向に沿って前端側に移動するときは、その移動距離に比例して微小空間117の間隔が減少するので、この区間における流路断面積が減少して振動減衰力を増加させることができる。
【0054】
次に、軸受支持装置37が、軸50の半径方向の振動に対して減衰効果を奏する理由を説明する。
【0055】
内側支持部材61が軸50の一の半径方向に移動したときは、一の半径方向側の微小空間106及び微小空間113の間隔が減少し、一の半径方向と反対の他の半径方向側の微小空間106及び微小空間113の間隔が増加する。このとき、一の半径方向側の微小空間106及び微小空間113で減少した体積部分の粘性流体75は、他の半径方向側の微小空間106及び微小空間113に移動するので、微小空間106及び微小空間113において粘性流体75の流路抵抗による振動減衰効果が生じる。
【0056】
内側支持部材55が軸50の他の半径方向に移動したときも上記と同様に粘性流体75の流路抵抗による振動減衰効果を生じる。
【0057】
以上の実施の形態によれば、粘性流体75は、軸50の長手軸方向及び半径方向の振動に対し、軸受支持装置37に封入されていることにより粘性抵抗による振動減衰効果を生じさせ、さらに軸受支持装置37に在る微小空間57,106,113,117に封じ込められ、これら微小空間の間隔が減少することにより粘性抵抗を大きくし振動減衰効果を生じさせ、かかる二つの振動減衰効果の相乗効果により制振効果を生じさせている。この制振効果をスクイズフィルム効果という。
【0058】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、請求項1の軸受支持装置によれば、環状の突出部材が、第1の環状板バネ及び第2の環状板バネの間において、外側支持部材及び内側支持部材の一方に一体的に固定されており、外側支持部材及び内側支持部材の他方と協働して半径方向の隙間が微小となる環状の微小空間を画定し、外側支持部材の一端側において第1の環状板バネと協働して環状の第1の空間を画定すると共に外側支持部材の他端側において第2の環状板バネと協働して環状の第2の空間を画定し、第1の空間と微小空間と第2の空間とを満たして粘性流体が封入され、第1の空間及び第2の空間は微小空間を介して連通されるので、内側支持部材が長手中心軸方向に沿って一端側に移動するときは、第2の空間の体積が減少し、第1の空間の体積が増加する。このとき、第2の空間で減少した体積部分の粘性流体は、微小空間を通って第1の空間へ移動するので、微小空間において粘性流体の粘性抵抗による振動減衰効果が生じる。また、内側支持部材が長手中心軸方向に沿って他端側に移動するときは、第1の空間の体積が減少し、第2の空間の体積が増加する。このとき、第1の空間で減少した体積部分の粘性流体は、微小空間を通って第2の空間へ移動するので、微小空間において粘性流体の粘性抵抗による振動減衰効果が生じる。さらに、内側支持部材が一の半径方向に移動したときは、一の半径方向側の微小空間の間隔が減少し、一半径方向と反対の他の半径方向側の微小空間の間隔が増加する。このとき、一の半径方向側の微小空間で減少した体積部分の粘性流体は、他の半径方向側の微小空間に移動するので、微小空間において粘性流体の粘性抵抗による振動減衰効果が生じる。内側支持部材が他の半径方向に移動したときも上記と同様に粘性流体の粘性抵抗による振動減衰効果が生じる。従って、長手中心軸方向及び半径方向の振動による主軸の回転精度の低下や転がり軸受の損傷を防止することができる。
【0059】
また、粘性流体は、軸の長手軸方向及び半径方向の振動に対し、軸受支持装置に封入されていることにより粘性抵抗による振動減衰効果を生じさせ、さらに軸受支持装置に在る微小空間に封じ込められ、この微小空間の間隔が減少することにより粘性抵抗を大きくし振動減衰効果を生じさせ、かかる二つの振動減衰効果の相乗効果により制振効果を生じさせている。この制振効果をスクイズフィルム効果という。
また、請求項2の軸受支持装置によれば、環状の内側突出部材が、第1の環状板バネ及び第2の環状板バネの間において、外側支持部材に一体的に固定されており、内側支持部材と協働して半径方向の隙間が微小となる環状の微小空間を画定し、外側支持部材の一端側において第1の環状板バネと協働して環状の第1の空間を画定し、また、環状の外側突出部材が、内側突出部材と第2の環状板バネとの間において、内側支持部材に一体的に固定されており、外側支持部材と協働して半径方向の隙間が微小となる環状の他の微小空間を画定し且つ内側突出部材と協働して軸方向の隙間が微小となる環状のさらに他の微小空間を画定すると共に、外側支持部材の他端側において第2の環状板バネと協働して環状の第2の空間を画定し、第1の空間、微小空間、他の微小空間、さらに他の微小空間及び第2の空間を満たして粘性流体が封入され、第1の空間及び第2の空間は、微小空間、他の微小空間及びさらに他の微小空間により連通されるので、粘性流体は、長手中心軸方向及び半径方向の振動に対し、軸受支持装置に封入されていることにより粘性抵抗による振動減衰効果を生じさせ、さらに軸受支持装置に在る微小空間、他の微小空間及びさらに他の微小空間に封じ込められ、これら微小空間の間隔が減少することにより粘性抵抗を大きくし振動減衰効果を生じさせ、かかる二つの振動減衰効果の相乗効果により制振効果を生じさせる。従って、長手中心軸方向及び半径方向の振動による主軸の回転精度の低下や転がり軸受の損傷を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の工作機械の主軸装置である。
【図2】本発明の軸受支持装置の第1の実施の形態を有する軸受装置の縦断面図である。
【図3】本発明の軸受支持装置の第1の実施の形態の部分拡大断面図である。
【図4】本発明の軸受支持装置の第2の実施の形態の部分拡大断面図である。
【符号の説明】
47 リヤベアリング
55 外側支持部材
57 微小空間
61 内側支持部材
63, 122 第1の空間
64, 123 第2の空間
68 内側突出部
71, 72, 120, 121 板バネ
75 粘性流体
106, 113, 117 微小空間
107 内側突出部
114 外側突出部
Claims (2)
- ハウジングに取り付けられた円筒状の外側支持部材と、回転する軸体の軸受を支持すると共に前記外側支持部材の中に同軸的に収容された円筒状の内側支持部材と、前記外側支持部材の一端において外周縁が前記外側支持部材の内周面に封止的に固定されており、内周縁が前記内側支持部材の外周面に封止的に固定された第1の環状板バネと、前記外側支持部材の他端において外周縁が前記外側支持部材の内周面に封止的に固定されており、内周縁が前記内側支持部材の外周面に封止的に固定された第2の環状板バネとを備える軸受支持装置において、前記第1の環状板バネ及び前記第2の環状板バネの間において、前記外側支持部材及び前記内側支持部材の一方に一体的に固定されており、前記外側支持部材及び前記内側支持部材の他方と協働して半径方向の隙間が微小となる環状の微小空間を画定し、前記外側支持部材の一端側において前記第1の環状板バネと協働して環状の第1の空間を画定すると共に前記外側支持部材の他端側において前記第2の環状板バネと協働して環状の第2の空間を画定する環状の突出部材と、前記第1の空間、前記微小空間及び前記第2の空間を満たして封入された粘性流体とを備え、前記第1の空間及び前記第2の空間は、前記微小空間により連通されることを特徴とする軸受支持装置。
- ハウジングに取り付けられた円筒状の外側支持部材と、回転する軸体の軸受を支持すると共に前記外側支持部材の中に同軸的に収容された円筒状の内側支持部材と、前記外側支持部材の一端において外周縁が前記外側支持部材の内周面に封止的に固定されており、内周縁が前記内側支持部材の外周面に封止的に固定された第1の環状板バネと、前記外側支持部材の他端において外周縁が前記外側支持部材の内周面に封止的に固定されており、内周縁が前記内側支持部材の外周面に封止的に固定された第2の環状板バネとを備える軸受支持装置において、
前記第1の環状板バネ及び前記第2の環状板バネの間において、前記外側支持部材に一体的に固定されており、前記内側支持部材と協働して半径方向の隙間が微小となる環状の微小空間を画定し、前記外側支持部材の一端側において前記第1の環状板バネと協働して環状の第1の空間を画定する環状の内側突出部材と、
前記内側突出部材と前記第2の環状板バネとの間において、前記内側支持部材に一体的に固定されており、前記外側支持部材と協働して半径方向の隙間が微小となる環状の他の微小空間を画定し且つ前記内側突出部材と協働して軸方向の隙間が微小となる環状のさらに他の微小空間を画定すると共に、前記外側支持部材の他端側において前記第2の環状板バネと協働して環状の第2の空間を画定する環状の外側突出部材と、
前記第1の空間、前記微小空間、前記他の微小空間、前記さらに他の微小空間及び前記第2の空間を満たして封入された粘性流体とを備え、
前記第1の空間及び前記第2の空間は、前記微小空間、前記他の微小空間及び前記さらに他の微小空間により連通されることを特徴とする軸受支持装置。
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1996
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