JPH08193618A - 動圧軸受スピンドルモータ - Google Patents

動圧軸受スピンドルモータ

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JPH08193618A
JPH08193618A JP7004689A JP468995A JPH08193618A JP H08193618 A JPH08193618 A JP H08193618A JP 7004689 A JP7004689 A JP 7004689A JP 468995 A JP468995 A JP 468995A JP H08193618 A JPH08193618 A JP H08193618A
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JP
Japan
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magnetic fluid
dynamic pressure
bearing
shaft
hub
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JP7004689A
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English (en)
Inventor
Kenji Tomita
謙二 富田
Takashi Kono
敬 河野
Masaaki Nakano
正昭 仲野
Takashi Yoshida
吉田  隆
Tomoaki Inoue
知昭 井上
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C17/00Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement
    • F16C17/02Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement for radial load only
    • F16C17/028Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement for radial load only with fixed wedges to generate hydrodynamic pressure, e.g. multi-lobe bearings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C17/00Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F16C33/06Sliding surface mainly made of metal
    • F16C33/10Construction relative to lubrication
    • F16C33/1025Construction relative to lubrication with liquid, e.g. oil, as lubricant
    • F16C33/103Construction relative to lubrication with liquid, e.g. oil, as lubricant retained in or near the bearing
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/72Sealings
    • F16C33/74Sealings of sliding-contact bearings
    • F16C33/741Sealings of sliding-contact bearings by means of a fluid
    • F16C33/743Sealings of sliding-contact bearings by means of a fluid retained in the sealing gap
    • F16C33/746Sealings of sliding-contact bearings by means of a fluid retained in the sealing gap by a magnetic field

Abstract

(57)【要約】 【構成】ハブ4の一端には磁性流体シール25を固定
し、他端には圧力調整板32を備えたキャップ30を固
定する。圧力調整板32は、温度変動および内部圧力変
動等に応じて変形し、また、シャフト7内部に軸方向お
よび径方向流通路を設け、磁性流体24の循環路を形成
する。 【効果】外部振動および衝撃や温度変動があっても、磁
性流体の漏洩を防止でき、耐久性に優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は動圧軸受スピンドルモー
タに係り、特に、磁気ディスク装置用スピンドルモー
タ,光ディスク装置用スピンドルモータ,レーザビーム
プリンタ用のポリゴンミラーモータ,VTR用シリンダ
モータなどの潤滑剤の漏洩および蒸発を防止できる動圧
軸受スピンドルモータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、情報機器等に用いられるスピンド
ルモータは、回転体の支持に玉軸受を用いたものが主で
あった。しかし、玉軸受を用いた場合、回転の高精度化
や高速回転化に限界があり、情報機器等の高精度化およ
び高速化の妨げとなる。これに対して、潤滑流体の動圧
効果を利用した動圧流体軸受では、流体により回転体が
非接触で支持されるので非常に高精度な回転が可能であ
り、高速回転化にも適している。
【0003】しかし、携帯型コンピュータに搭載される
磁気ディスク装置のように、移動時に振動あるいは衝撃
が加わったり、気圧や温度の異なる環境下で使用される
場合には潤滑剤の漏洩および蒸発が大きな問題となるこ
とが予想される。
【0004】潤滑剤の漏洩および蒸発を防止するため
に、特開平3−272318 号公報では、軸受装置内を潤滑剤
である磁性流体で満たし、ラジアル軸受の両外側に磁性
流体シールを設けた構造が開示されている。さらに、こ
の発明ではラジアル軸受と磁性流体シールとの間に、動
圧発生用の溝と連通している流体溜りを設け、流体溜り
から軸受隙間に潤滑剤を補給できるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開平3−272318 号公
報では、軸受装置内が磁性流体で満たされているので、
スピンドル回転時の磁性流体の温度上昇あるいは外気温
の上昇により、磁性流体の体積が膨張し溢れ出してしま
う。また、衝撃が加わったときに発生する圧力はすべて
磁性流体シールにかかるので、シールが破れ磁性流体が
漏洩する恐れがある。磁性流体の漏洩は軸受の潤滑不良
を引き起こし、軸受寿命を低下させる。また、磁気ディ
スク装置に用いた場合には、磁気ディスクおよび磁気ヘ
ッドを汚染し、ヘッドクラッシュを発生させる原因とも
なる。
【0006】本発明の目的は、温度変動,気圧変化,衝
撃,振動等の使用条件の厳しい環境下でも、潤滑剤の漏
洩および蒸発を防止できる動圧軸受スピンドルモータを
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の動圧軸受スピン
ドルモータは、ハブ内に二つの動圧ラジアル軸受と,そ
の動圧ラジアル軸受の外側端面に二つの動圧スラスト軸
受を設け、前記ハブを回転自在に支持するシャフトを備
えたベースを有し、前記ベースに設けたステータと前記
ハブ内に設けたロータマグネットによりモータを構成
し、前記ハブを回転駆動させ、前記動圧スラスト軸受の
外側で前記ハブの一端に永久磁石と磁性体からなる一対
のヨークを備えた磁性流体シールを、他端にはキャップ
を配置し、前記動圧軸受と前記シャフトおよび前記磁性
流体シール,前記キャップよりなる空間に磁性流体を充
填し、前記シャフトと対向する前記キャップ端面に薄い
金属板もしくはゴムもしくはプラスチックよりなる弾性
変形可能な圧力調整板を配置し、前記キャップと前記圧
力調整板の間に前記圧力調整板が動圧軸受内の圧力変動
に応じて変形可能な空間を設け、前記空間を外部に解放
したことを特徴とする。
【0008】さらに、前記シャフト内部に前記二つの動
圧ラジアル軸受中央部と,前記動圧スラスト軸受および
前記磁性流体シールの間に径方向の流通路を設け、前記
径方向の流通路をつなぐ軸方向の流通路を設け、磁性流
体の循環路を設けたことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明による動圧軸受スピンドルモータでは、
磁性流体の温度上昇による体積膨張,外気圧変化,衝撃
および振動が加わったときの動圧軸受内圧力変動を圧力
調整板の変形により、圧力調整板とキャップにより形成
される空間の容積変化として吸収できるので、スピンド
ルの静止,回転にかかわらず磁性流体シールに加わる圧
力を低減することができ、磁性流体シール部からの磁性
流体の漏洩を防止できる。
【0010】さらに、回転時にはシャフト内部および動
圧軸受部に形成された循環路により磁性流体を循環させ
磁性流体の温度上昇を抑制し、動圧軸受部に磁性流体を
常に供給することができるので、磁性流体の蒸発および
性能劣化を防止できる。
【0011】このように、本発明による動圧軸受スピン
ドルモータは使用条件が厳しい環境下でも磁性流体の漏
洩および蒸発を防止でき、耐久性に優れている。
【0012】
【実施例】以下、本発明の動圧軸受スピンドルモータを
磁気ディスク装置に適用した例を図面を用いて詳細に説
明する。
【0013】図1は本発明の動圧軸受スピンドルモータ
を用いた磁気ディスク装置の縦断面図である。図2は図
1に示す磁気ディスク装置のスピンドルモータ部の第一
の実施例の断面図である。図3は本発明の動圧軸受スピ
ンドルモータに用いられる軸受の平面図である。図4は
図3に示す軸受のA−A矢視断面図である。図5は本発
明の動圧軸受スピンドルモータに用いられる磁性流体シ
ール部の断面拡大図である。図6は磁性流体の循環路を
示す断面図である。
【0014】図1で、磁気ディスク1はスペーサリング
2を介してクランプ3により締結され、二重円筒状のハ
ブ4に装着される。二重円筒状のハブ4の最内周部には
軸受5が嵌着されており、ベース6にシャフトスリーブ
8を介して固定されたシャフト7によって回転自在に支
持されている。ベース6と一体に形成されるハウジング
9の外周部には、鉄心に巻線したステータ10が取り付
けられ、これに対向するハブ4の内周面にはロータマグ
ネット11が固着され、ステータ10とロータマグネッ
ト11はモータを構成して磁気ディスク1,ハブ4等の
回転系を回転駆動させる。
【0015】磁気ディスク1の両面には磁気ヘッド13
が設けられており、磁気ディスク1の回転にともないこ
の磁気ヘッド13は磁気ディスク1から微小な浮上量で
浮上し、この状態で磁気ディスク1に磁気情報の読み書
きを行う。磁気ヘッド13はロードアーム14を介して
キャリッジ15に連結されている。また、キャリッジ1
5は中心軸16の回りに揺動可能に支持されており、磁
気ディスク1上の任意のトラックにアクセスできる構造
となっている。さらに、キャリッジ15の磁気ヘッド1
3側と反対側にはVCMコイル17が取り付けられ、ベ
ース6に設けられているVCMマグネット18とのあい
だでモータを形成し、磁気ヘッド13を高速で任意のト
ラック位置に移動させる。
【0016】これらの構成部品を外部塵埃から保護する
目的でカバー19がベース6に取り付けられ、これによ
り構成部品は外界から遮断されている。
【0017】次に、図2をもとに本発明のスピンドルモ
ータ部について詳細に説明する。
【0018】軸受5の内周面は図3に示すように三円弧
形状となっており、シャフト7の外周面との間で二つの
ラジアル軸受20a,20bを形成している。ラジアル
軸受20a,20bには磁性流体24が封入され、回転
により発生する動圧効果によって磁気ディスク1,ハブ
4等の回転系をラジアル方向に支持する。また、シャフ
ト7のラジアル軸受20a,20bの間の部分には溝が
設けられ、回転時の磁性流体24の粘性による負荷を低
減している。軸受5の両端面には図4に示すようなテー
パランド状の溝が設けられており、シャフト7の上端面
に固定されたスラストプレート23の端面との間で上ス
ラスト軸受21を形成し、同様にシャフトスリーブ8の
上端面との間で下スラスト軸受22を形成している。上
下スラスト軸受21,22には磁性流体24が封入さ
れ、回転により発生する動圧効果によって回転系をスラ
スト方向に支持する。このように、回転中はラジアル軸
受20a,20b,上下スラスト軸受21,22により
回転系が支持されるので、どのような姿勢でも安定した
回転を維持できる。なお、動圧効果を得るために、軸受
5の内周面あるいはシャフト7の外周面に二つの動圧発
生溝(例えばグルーブ溝,へリングボーン溝等)を設け
ラジアル軸受を形成し、軸受5の両端面あるいはスラス
トプレート23端面およびシャフトスリーブ8端面に動
圧発生溝(例えばスパイラル溝等)を設け上下スラスト
軸受を形成するようにしても良い。
【0019】磁性流体24は、ハブ4の内周部下端に取
り付けられた磁性流体シール25と,ハブ4の上部に取
り付けられたキャップ30の間に形成されるすべての空
間に満たされており、磁性流体シール25とキャップ3
0により磁性流体24の外部への漏洩を防止する。
【0020】キャップ30の中央部には、クランプ3を
締結するためのねじ穴と,スラストプレート23に対向
する面に圧力調整板32が設けられている。圧力調整板
32はねじ穴を塞ぐように取り付けられ、キャップ30
をハブ4に固定することにより、軸受上方からの磁性流
体24の漏洩を防止できる。
【0021】図5に示すように磁性流体シール25は、
軸方向に着磁された円環状の永久磁石26と,この永久
磁石26の両端面に接着された磁性体からなる円環状の
一対のヨーク27を備え、ヨーク27の内周面は磁性体
からなるシャフトスリーブ8外周面と微小な隙間を介し
て対向している。その隙間に充填された磁性流体24は
図5に示すような永久磁石26,ヨーク27,シャフト
スリーブ8に形成される磁気回路28によって保持さ
れ、磁性流体24の漏洩を防いでいる。また、磁性流体
24が回転による遠心力あるいは衝撃によって飛散して
も、磁性流体シール25外周側に磁気回路29が形成さ
れているので、ヨーク27の外周面で磁性流体24を捕
捉することができる。
【0022】圧力調整板32は、薄い金属板(例えば
鉄,ステンレス鋼,アルミニウム等)あるいはゴムのよ
うに弾性変形しやすい部材からなり、圧力調整板32と
クランプねじ31の間には空間が設けられ、この空間は
クランプねじ31に設けられた貫通孔33を介して外部
に開放されている。したがって、回転により磁性流体2
4の温度が上昇し体積膨張しても、体積膨張に応じて圧
力調整板32が弾性変形し、内部圧力が常に外気圧と等
しく保たれるので、磁性流体シール25に加わる圧力を
低減することができ、磁性流体シール25は破れにくく
なる。また、衝撃あるいは振動が加わり内部圧力が高ま
ったときや、外気圧が変動した場合にも同様に、圧力調
整板の変形により磁性流体シール25にかかる圧力を小
さくすることができる。
【0023】なお、クランプねじ31に貫通孔33を設
けるかわりに、キャップ30およびクランプ3のねじ穴
の外周部に軸方向の溝を設けて圧力調整板32とクラン
プねじ31の間の空間を外部に開放してもよい。
【0024】また、スピンドル組立て時に磁性流体24
を高温にして充填することにより、磁性流体24の温度
が上昇しても充填時より体積が大きくなることはなく、
磁性流体24の外部への漏洩を防止することができる。
【0025】図6に示すようにシャフト7には、ラジア
ル軸受20a,20bの間に設けられたシャフト7の溝
に通じる径方向の流通路35が形成されている。また、
シャフト7およびシャフトスリーブ8には、下スラスト
軸受22と磁性流体シール25の間に通じる径方向の流
通路36が形成されている。さらに、これら二つの径方
向流通路35,36およびスラストプレート23固定用
のねじ穴に連通するように軸方向流通路37が形成され
ている。スラストプレート23固定用のねじ34には軸
方向に貫通孔39を設け、スラストプレート23をねじ
34で固定してもスラストプレート23上方の空間と軸
方向流通路37が連通するようになっている。流通路3
5,36,37および貫通孔39は磁性流体24で満た
されている。
【0026】軸受5がハブ4と一体で回転すると、シャ
フト7内の磁性流体24はシャフト7に設けられた溝か
らラジアル軸受部20a,20bに流出し、さらに遠心
力により上下スラスト軸受部21,22へと流出する。
このため流通路35の内部圧力は負となり、下スラスト
軸受22と磁性流体シール25の間にある磁性流体24
は流通路36,37を介してシャフト7に設けられた溝
へと戻る。また、スラストプレート23上方の磁性流体
24は貫通孔39,流通路37を介して流通路35へと
流入し、シャフト7に設けられた溝へと戻る。したがっ
て、図6に示すような循環路が形成され、軸受部の磁性
流体24を切らすことなく連続的に補給することが可能
であり、また、回転による温度上昇を抑制し、磁性流体
24の蒸発および性能劣化を防止できるので、信頼性お
よび耐久性に優れている。
【0027】図7は、本発明の動圧軸受スピンドルモー
タの第二の実施例の断面図である。
【0028】本発明の第一の実施例では、クランプ3を
中心でねじ止めするようにキャップ30にねじ穴が設け
てあったが、本実施例ではハブ4にねじ穴を設けクラン
プ3をねじ止めするようになっている。キャップ30は
有底の円筒形状で、円筒部端面とハブ4の間に圧力調整
板32を取り付け、キャップ30をハブ4に固定する。
キャップ30と圧力調整板32の間に形成される空間
は、キャップ30の底部に設けられた貫通孔33を介し
て外部に開放されている。このような構造にすることに
より、圧力調整板32の面積を大きくすることができ、
大きな圧力変動を吸収することができ、使用条件の厳し
い環境下でも磁性流体24の漏洩を防止できる。なお、
圧力調整板32とキャップ30は、プラスチック等を用
いて一体で型形成してもよい。
【0029】また、キャップ30の外周面はクランプ3
の位置決めガイドとすることができるので、ハブ4にク
ランプ3の位置決めガイドを設ける必要がなく、ハブ4
の加工が容易になる。
【0030】図8は、本発明の動圧軸受スピンドルモー
タの第三の実施例の断面図である。
【0031】本実施例は、シャフト7の下端をベース6
に、上端を磁性体からなるスラストカラー40を介して
カバー19に固定した両持ち構造とし、支持剛性を高め
ている。
【0032】シャフト7の上端部に嵌合されたスラスト
カラー40の一端面と軸受5の上端面の間で上スラスト
軸受21が形成される。また、スラストカラー40の外
周側には、磁性流体シール25aが設けられ、磁性流体
24の漏洩を防止している。磁性流体シール25aはハ
ブ4に固定され、磁性流体シール25aの上端面にはシ
ールカバー41が取り付けられている。
【0033】シャフト7の内部は貫通しており、軸方向
流通路37を形成している。このシャフト7の両端面に
は圧力調整板32a,32bが固定され、ここで内部圧
力変動を吸収できるようになっている。また、シャフト
7およびスラストカラー40には、上スラスト軸受21
と磁性流体シール25aの間に通じる径方向の流通路3
8が形成されており、ラジアル軸受20a,上スラスト
軸受21,流通路38,流通路37,流通路35,ラジ
アル軸受20aからなる循環路が形成される。
【0034】本実施例によれば、シャフトの支持剛性を
大きくすることができ、モータ振動あるいは外部衝撃に
対して耐え得る構造とすることができる。
【0035】以上、本発明の動圧軸受スピンドルモータ
を磁気ディスク装置に用いた例について説明したが、光
ディスク装置用モータ,ポリゴンミラーモータ,VTR
用シリンダモータに用いても同様の効果を奏する。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、磁性流体シールと内部
圧力変動を吸収する圧力調整板を設けることにより、温
度変動や気圧変化,衝撃が加えられたときでも磁性流体
の漏洩を防止でき、磁性流体による外部の汚染を防ぐこ
とができる。
【0037】また、磁性流体の循環路を設けたことによ
り、回転による磁性流体の温度上昇を抑制でき、磁性流
体の蒸発および性能劣化を防ぐことができる。
【0038】さらに、シャフトを両持ち構造とすること
により、回転体の支持剛性を大きくすることができ、モ
ータ振動あるいは外部衝撃に対してより信頼性の高い構
造とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の動圧軸受スピンドルモ
ータを用いた磁気ディスク装置の縦断面図。
【図2】本発明の動圧軸受スピンドルモータの第1の実
施例の断面図。
【図3】本発明の動圧軸受スピンドルモータに用いられ
る軸受の平面図。
【図4】図3に示す軸受のA−A断面図。
【図5】本発明の動圧軸受スピンドルモータに用いられ
る磁性流体シール部の断面図。
【図6】本発明の動圧軸受スピンドルモータに用いられ
る磁性流体の循環路の第一の実施例の断面図。
【図7】本発明の動圧軸受スピンドルモータの第二の実
施例の断面図。
【図8】本発明の動圧軸受スピンドルモータの第三の実
施例の断面図。
【符号の説明】
4…ハブ、5…軸受、7…シャフト、20a,20b…
ラジアル軸受、21…上スラスト軸受、22…下スラス
ト軸受、23…スラストプレート、24…磁性流体、2
5…磁性流体シール、30…キャップ、32…圧力調整
板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 隆 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 井上 知昭 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハブ内に二つの動圧ラジアル軸受と,その
    動圧ラジアル軸受の外側端面に二つの動圧スラスト軸受
    を設け、前記ハブを回転自在に支持するシャフトを備え
    たベースを有し、前記ベースに設けたステータと前記ハ
    ブ内に設けたロータマグネットによりモータを構成し、
    前記ハブを回転駆動させる動圧軸受スピンドルモータに
    おいて、前記動圧スラスト軸受の外側で前記ハブの一端
    に磁性流体シールを、他端にはキャップを配置し、前記
    動圧軸受と前記シャフトおよび前記磁性流体シール,前
    記キャップよりなる空間に磁性流体を充填し、前記シャ
    フトと対向する前記キャップ端面に薄い金属板もしくは
    ゴムもしくはプラスチックよりなる弾性変形可能な圧力
    調整板を配置し、前記キャップと前記圧力調整板の間に
    前記圧力調整板が動圧軸受内の圧力変動に応じて変形可
    能な空間を設け、前記空間を外部に解放したことを特徴
    とする動圧軸受スピンドルモータ。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記シャフト内部に前
    記二つの動圧ラジアル軸受中央部と,前記動圧スラスト
    軸受および前記磁性流体シールの間に径方向の流通路を
    設け、前記径方向の流通路をつなぐ軸方向の流通路を設
    け、磁性流体の循環路を設けた動圧軸受スピンドルモー
    タ。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2において、前記キ
    ャップと前記圧力調整板を一体で形成した動圧軸受スピ
    ンドルモータ。
  4. 【請求項4】請求項1において、前記シャフトを前記ベ
    ースとカバーに固定し、前記シャフトは内部に軸方向の
    貫通孔を有し、前記ハブの両端に永久磁石と磁性体から
    なる一対のヨークを備えた磁性流体シールを配置し、前
    記動圧軸受と前記シャフトおよび前記磁性流体シールよ
    りなる空間に磁性流体を充填し、前記シャフトの両端に
    薄い金属板もしくはゴムもしくはプラスチックよりなる
    弾性変形可能な圧力調整板を配置した動圧軸受スピンド
    ルモータ。
  5. 【請求項5】請求項4において、前記シャフト内部に前
    記二つの動圧ラジアル軸受中央部と,前記二つの動圧ス
    ラスト軸受および前記二つの磁性流体シールの間に夫々
    径方向の流通路を設け、前記流通路は前記貫通孔と通
    じ、磁性流体の循環路を形成した動圧軸受スピンドルモ
    ータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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KR101485258B1 (ko) * 2013-09-10 2015-01-21 명남수 고진공 하에서 레이저 및 이온 빔을 통과시키는 병진-회전 갠트리용 속이 빈 샤프트들을 연결하고 조작하기 위한 유체 씰
CN112332157A (zh) * 2020-11-24 2021-02-05 国创新能源汽车智慧能源装备创新中心(江苏)有限公司 一种用于底盘充电口的弹性防护装置

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