JP3752636B2 - バルブの開閉表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種産業設備に用いられるバルブにおいて、バルブの開閉状態を外部から確認できるようにしたバルブの開閉表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種の産業設備には、数多くのバルブが用いられており、それらのバルブは閉まっている状態であるか、開いている状態であるかをたびたび確認する必要がある。その際には、バルブのハンドルを動かしてみて、開方向に動けばそのバルブは閉まっていたバルブであり、閉方向に動けばそのバルブは開いていたバルブであるということで確認を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このようなバルブの開閉状態の確認作業は極めて煩わしく、多数のバルブの確認を行うには多くの手数と時間を要することとなる。そのために、バルブのハンドルをいちいち回さずに、バルブの開閉状態を確認できるようにすることが望まれている。
【0004】
一方、各種バルブの開閉状態の確認手段として、例えば、特開平7−280133号公報に示される装置が提案されている。この装置は、ハンドルの下方にピンを突出し、このピンに対して両側で係合可能な突起を外周に備えた表示板をハンドルの下方に回転自在に配置し、ハンドルの回転方向に表示板を回転することにより表示板に表示した開閉の字をハンドルの上面から見ることができるようにしたものである。このバルブの開閉表示装置においては、バルブの開閉作動時のハンドルの回動に対して表示板が一時的に停止し、その後つれ回りするので、開閉状態を自動的に表示することができるものの、このバルブではハンドルを1回転、即ち360度回転することによりバルブの開閉を行うダイヤフラムバルブに適用するためのものであり、例えば、水道栓のように、ハンドルを数回回転して開閉を行うような、いわゆるパックレスバルブのようなものに適用することは困難である。また、この表示装置は多くの部品を必要とし、部品代、及び組立の手数のために高価なものとならざるを得ない。
【0005】
バルブの開閉表示装置としては、そのほか、例えば特開平9−49582号公報に示されるような、ハンドルと共に回転する表示窓の下に、弁本体に固定された開閉表示板を配置し、表示板に突出した突起を表示窓に係合させるようにしたものも提案されている。このバルブ開閉表示装置においても、そのバルブは表示窓の開放範囲のみ回転させるものであり、上記のような水道栓のように、ハンドルを数回回転して開閉するいわゆるパックレスバルブのようなものに適用することはできない。
【0006】
したがって、本発明は、パックレスバルブのようにハンドルを数回回転するバルブにおいても、確実にバルブの開閉状態を外部から一見してわかるように表示することができ、構造の簡単なバルブの開閉表示装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するため、第1の発明においては、スピンドルに固定したハンドルを回転することにより弁体を上下動して開閉するバルブにおいて、ハンドルの下方においてスピンドルに回転自在に設けられ、上面に弁開閉表示部と外周に切り欠きを備えた作動板と、下端部が弁本体に対して固定され、上端部が作動板に固定されるコイルスプリングと、ハンドルに固定され、作動板の切り欠き内で周方向に移動可能に係合する係止部を備えた固定板とを備え、ハンドルには開口を有し、該開口は作動板の開閉表示のいずれかのみが透視できる大きさに設定したものであり、また、第2の発明においては、スピンドルに固定したハンドルを回転することにより弁体を上下動して開閉するバルブにおいて、ハンドルの下方においてスピンドルに回転自在に設けられ、上面に弁開閉表示部と外周に突起を備えた作動板と、下端部が弁本体に対して固定され、上端部が作動板に固定されるコイルスプリングとを備え、ハンドルには作動板の突起に係合する周方向に離れた複数の突出部と、開口とを有し、該開口は作動板の開閉表示のいずれかのみが透視できる大きさに設定したものである。
【0008】
本発明は、上記のように構成したので、第1の発明においては、スピンドルに固定したハンドルを一方向に回転すると、弁体は上下動し弁の開閉を行う。このとき、ハンドルの回転により固定板がハンドルと共に回転し、固定板に設けた係止部が作動板の切り欠きに係合しているので作動板を回転し、作動板の回転によりコイルスプリングがねじ込まれる。このとき、ハンドルの開口からは作動板の表示部の「開」「閉」のいずれかの表示が透視される。ハンドルの回転と共にこの状態はそのまま回転移動し、最終回転位置においてハンドルの回転が止まると、ハンドルの開口からは弁の開閉のいずれかの表示を見ることができる。この状態からハンドルを逆方向に回転すると、弁体は逆方向に上下動し、弁は逆の開閉を行う。このとき、同様に固定板が回転し、固定板の係止部は作動板の切り欠き内で先の位置と同じ状態で作動板と共に回転する。ハンドルを更に逆方向に回転すると、先にねじ込まれたコイルスプリングのねじ込みが解除されるので、コイルスプリングの復元力が無くなり、ハンドルが回転して固定板が更に回転するにも関わらず作動板は回転せず、それにより固定板の係止部は作動板の切り欠き内で周方向に移動し、ハンドルと作動板の相対位置がずれる。そのためハンドルの開口からは作動板の表示部の開閉表示が、先とは逆の状態を示す表示が透視される。ハンドルを更に回転すると、この状態が維持され、最終回転位置においてハンドルの回転が止まると、ハンドルの開口からは上記表示が透視されるようになる。
【0009】
第2の発明においては、第1の発明と同様に、スピンドルに固定したハンドルを一方向に回転すると、弁体は上下動し弁の開閉を行う。このとき、ハンドルに設けた突出部の一つが作動板の突起に係合して作動板を回転し、作動板の回転によりコイルスプリングがねじ込まれる。このとき、ハンドルの開口からは作動板の表示部の「開」「閉」のいずれかの表示が透視される。ハンドルの回転と共にこの状態はそのまま回転移動し、最終回転位置においてハンドルの回転が止まると、ハンドルの開口からは弁の開閉のいずれかの表示を見ることができる。この状態からハンドルを逆方向に回転すると、弁体は逆方向に上下動し、弁は逆の開閉を行う。このとき、作動板の突起はハンドルの突出部において先の位置と同じ状態で作動板と共に回転する。ハンドルを更に逆方向に回転すると、先にねじ込まれたコイルスプリングのねじ込みが解除されるので、コイルスプリングの復元力が無くなり、ハンドルが回転するにも関わらず作動板は回転せず、それにより作動板の突起はハンドルの複数の突起において先に係合していた突起に隣接する突起側に移動し、ハンドルと作動板の相対位置がずれる。そのためハンドルの開口からは作動板の表示部の開閉表示が、先とは逆の状態を示す表示が透視される。ハンドルを更に回転すると、この状態が維持され、最終回点位置においてハンドルの回転が止まると、ハンドルの開口からは上記表示が透視されるようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例を図面に沿って説明する。図1乃至図3は本発明をパックレスバルブに適用した第1実施例を示し、図1(イ)に弁体組立状態の断面図を示すように、弁本体1は、第1開口2と第2開口3とそれを連通する弁通路4及び弁通路4に設けた弁室5、弁室5において上方に向けられた弁座面6、上方に突出する弁保持筒7を備えている。弁室5内には弁座面6に対向するシール体8を固定した弁体10が配置され、弁体10の中央上部には角筒11がねじで固定されている。角筒11の外周は、角筒11と嵌合する内面を有するガイド12と摺動自在に嵌合しており、ガイド12の外周に形成したねじ13は弁本体1の弁保持筒7内周に設けたねじ14と螺合し、ガイド12の外周上部に設けたシール15により密封状態を維持して固定されている。
【0011】
角筒11の上端部外周に設けたフランジ16とガイド12の上端面との間にはベローズ17が設けられ、このベローズ17により角筒11の外周とガイド12内周の間隙から漏れる弁室5内の流体が、外部に流出することを防護シール作用を行っている。角筒11の上端部中央には雌ねじ18が形成され、この雌ねじ18にはスピンドル20の下端の雄ねじ21が螺合している。弁本体1の弁保持筒7の外周には袋ナット22の下端の袋ナット部が螺合し、この袋ナット22の上端部に設けたスピンドル支持部23の内周面で、スピンドル20の中央部の外周を、Oリング24を介して支持している。スピンドル20の上部には外周が角形のハンドル嵌合部25を設け、このハンドル嵌合部25にはハンドル26の中心に設けたスピンドル挿通部27を挿通しており、スピンドル20の上端にはワッシャ30を介してナット31を締め付け、ハンドルを固定している。また、ハンドル26の下面と袋ナット22の上端面間には円筒状の座金32が嵌合している。
【0012】
袋ナット22の上端部のスピンドル支持部23の外周には、リング状のスリーブ33が嵌合固定されており、このスリーブ33と座金32の外周に嵌合する作動板34との間にはコイルスプリング35の両端が固定されている。作動板34の外周には3個の表示部44が等間隔で設けられ、表示部44の上面には「開」「閉」の文字を表示しており、表示部の間には外周が切り欠かれた切り欠き部46が設けられている。この切り欠き部46には、ハンドル26の上部においてワッシャ30を介してナット31で固定される固定板36の外周から下方に突出する係止部37が係合している。これらのスリーブ33、作動板34、コイルスプリング35、固定板36の配置関係については、下記のこれらの組立の説明において詳述する。
【0013】
上記バルブの組立に際しては、図2に示すように、弁本体1にガイド12、弁体10、角筒11、ベローズ17、スピンドル20を組み込んだものに対して、袋ナット22を固定する。この袋ナット22の固定に際しては、最初、図3A(イ)に示すように、袋ナット22の上端外周にスリーブ33を圧入する。この圧入時には、スリーブ33に設けた切り口40が広がることにより、容易に圧入され、かつ強固に固定される。この袋ナット22には、図3A(ロ)に示すように、Oリング24を設ける。この袋ナット22を弁本体1に螺合して固定する。
【0014】
次いで、袋ナット22から突出したスピンドル20に対して、図3A(ハ)に示すように、上部から座金32を挿入する。このとき、スピンドル20は予め全閉位置まで回動しておく。その後、図3A(ニ)乃至(へ)にその裏返した状態を図示しているように、作動板34の下面に設けた3個の爪41にコイルスプリング35の小径側の最終の1巻き42を嵌入する。この爪41の一つは図3A(へ)に示すように2つに分割しており、コイルスプリング35側に一端42における端部の折り曲げ部43をこの爪41,41間に入れてコイルスプリング35の回り止めを行う。その後、この爪41をカシメてコイルスプリング35を作動板34の下面に固定する。この作動板34の外周には、3個の表示部44が等間隔で設けられ、表示部44の上面には「開」「閉」の文字45を表示しており、表示部44の間には外周が切り欠かれた切り欠き部46が設けられている。
【0015】
上記のように、コイルスプリング35が固定された作動板34を、図3A(ト)に示すように、作動板34の表示部44の文字45が上方になるように元に戻し、コイルスプリング35をスピンドル20の上方から被せる。コイルスプリング35の台形側の端部には、図3B(チ)に示すように、略9の字状に折り曲げられた折り曲げ部47が形成されており、この折り曲げ部47の端部、即ちコイルスプリング35の台形側端部は半径方向内方に折り曲げられ、最終端部48となっている。一方、前記スリーブ33の切り口40の近傍には、孔49が形成されており、この孔49に対して、スリーブ33の外周からコイルスプリング35の最終端部48を挿入する。このとき、コイルスプリング35の折り曲げ部47は、図3B(リ)に示すように、スリーブ33の切り口40を巻くようにしてはめ込まれる。
【0016】
その後、コイルスプリング35によって浮き上がっている作動板34を押し下げ、この状態で図3B(ヌ)に示すようにワッシャ50を上方からスピンドル20に挿通し、その上からハンドル26をスピンドル20に対して挿入する。ハンドル26は、図に示すように6本のアーム51がボス部52から放射状に等間隔に、即ち60度ずつ設けられ、アーム51の端部には円環状の握り部53が形成されている。この握り部には、各アーム51の連結部に相当する位置に略球状の突出部54が設けられている。上記のように、アーム51が6本等間隔で設けられているため、各アーム51の間にはボス部52と握り部53とで囲まれる図中円形の開口55が等間隔で形成される。
【0017】
前記作動板34の表示部44に設けた「開」「閉」の文字45は、各々前記円形の開口55内に収まるように、また、小さすぎないように設定され、開口55内に「開」または「閉」のいずれかの文字が現れているときには、他の「閉」または「開」の文字はアーム51の下面に隠れて見えないようになっている。したがって、前記のようにハンドル26をスピンドル20に対して挿入した後、作動板34を指で回転し、図3B(ル)に示すように、ハンドルの開口55から作動板34の表示部の「閉」の字が上方から見えるようにする。このときの回転は多くても120度の範囲の回転によって、「閉」の字が開口55に位置させることができる。
【0018】
この状態でハンドル26の上から固定板36を被せる。固定板36には放射状に等間隔で延びる3本のアーム57が形成され、各アームの端部からは、下方に伸びる係止部37間に開口を設けている。この開口の先端の幅は、前記作動板の切り欠き部46の幅の半分程度としている。この固定板36の上面には、互いに逆方向の矢印60,61と、各矢印に対して「O」,「S」の字を添えており、各矢印方向に回転するとそれぞれ開放側か閉鎖側かを表示されている。この固定板36の上面には、そのほか適宜社名等を入れておいてもよい。上記固定板36をハンドル26の上から被せる時、係止部37は前記ハンドルの開口に文字が表示されていない開口に対して挿通する。係止部37の上記挿通により、各係止部37は作動板34の切り欠き部46内に挿通されることとなる。しかも、各係止部37は切り欠き部46内において、係止部37における「開」「閉」の文字の「開」側に位置する。このように設定した後、ワッシャ30をスピンドルに挿通し、その上からナット31をスピンドルに螺合して強固に固定する。このとき、ハンドルは、ワッシャ30が存在するので、これより下に下がることはなく、それにより、コイルスプリング35は所定の圧縮状態を維持する。
【0019】
上記のように組み立てられた弁の使用に際しては、ハンドル26を例えば全開状態から閉方向に回転すると、ハンドル26の回転によりスピンドル20が回転し、スピンドルの下端のねじの回転により、角筒11は降下し、弁体10が下降して閉方向に移動する。このとき、ハンドル26の回転により固定板36がハンドル26と共に回転すると、固定板36の係止部37は、作動板34の切り欠き部46内にコイルスプリング35の復元力によって係合された状態で作動板34とともに回転する。ハンドル26を更に閉方向に回転すると、ねじ込まれたコイルスプリング35のねじ込みが解除されるので、コイルスプリング35の復元力がなくなり、ハンドル26が回転して固定板36が更に回転するにも関わらず作動板34は回転せず、それにより固定板36の係止部37は作動板34の切り欠き部46内で周方向に移動し、ハンドル26と作動板34の相対位置がずれる。そのためハンドル開口55からは作動板34の表示部44の開閉表示に「閉」の表示が透視される。ハンドル26を更に回転すると、この状態がそのまま回転移動し、最終回転位置付近においてハンドル26の開口55からは上記「閉」の表示が透視されるようになる。
【0020】
この状態からハンドル26を逆方向に回転すると、弁体10は上方に移動し、弁を開方向に移動する。このとき、同様に固定板36が回転し、固定板36の係止部37は、作動板34の切り欠き部46内で先の位置と同じ状態で作動板34と共に回転する。ハンドル26を更に逆方向に回転すると、すぐに先にねじ込まれたコイルスプリング35のねじ込みが解除されるので、コイルスプリング35の復元力が無くなり、ハンドル26が回転して固定板36が更に回転するにも関わらず作動板34は回転せず、それにより固定板36の係止部37は作動板34の切り欠き部46内で周方向に移動し、ハンドル26と作動板34の相対位置がずれる。そのためハンドルの開口55からは作動板34の表示部44の開閉表示が、先とは逆の状態を示す「開」の表示が透視される。ハンドル26を更に回転すると、この状態が維持され、ハンドル26の開口55からは上記「開」の表示が透視されるようになり、ハンドル26の最終回転位置までこの状態が維持される。このように、バルブの開閉状態を外部からハンドル26の開口を通して容易に確認することができる。
【0021】
本発明の第2実施例を図4及び図5に沿って説明する。この実施例においては、上記第1実施例のものと基本構成は同様であるので、第1実施例と特に相違している点を重点に述べる。
第1実施例と異なる点は、固定板36を設けることなく、作動板65には切り欠き部を設けることなく、その外周に突起67を設け、この突起67とハンドル26に設けられている突出部54とを係合させ、また、コイルスプリング35を円筒状のものとし、コイルスプリングの下端部を、第1実施例のようなスリーブを用いることなく、袋ナットの上端面に形成したスプリング受け58の外周部の切り欠き59に契合させている点である。作動板65についてこれを詳述すると、作動板65はその平面図を図5のハンドルの開口から見える範囲内で示されているように、作動板65には第1実施例におけるような切り欠き部を設けることなく略平板状をなし、その表面全体が表示部66となっており、図5にも示すように、その外周は上方に折り曲げられた突起67が5個形成されている。この突起67は、組立状態においてハンドル26の6本のアーム51の連結部に相当する位置に設けた略球状の突出部54に係合するように延びている。
【0022】
上記のような前記第1実施例と異なる構造を有する弁の組立は、図5に示すように、前記第1実施例と大きく異なることはないが、固定板を組み込む必要が無くなることがもっと大きな相違点である。
【0023】
この弁の使用に際しては、第1の発明と同様に、スピンドル20に固定したハンドル26を例えば全開位置から閉方向に回転すると、弁体10は下降し、弁体を閉方向に移動する。このとき、ハンドル26に設けた突出部54の一つが作動板65の突起67に係合して作動板65を回転する。ハンドル26を更に閉方向に回転すると、コイルスプリング35のねじ込みが解除されるので、コイルスプリング35の復元力がなくなり、ハンドル26が回転するにも関わらず作動板65は回転せず、それにより作動板65の突起67はハンドル26の複数の突出部において先に係合していた突出部に隣接する突出部に移動し、ハンドル26と作動板65の相対位置がずれる。そのためハンドル26の開口55からは作動板65の表示部の「閉」の表示が透視され、「開」の表示はハンドルのアームの陰にかくれて見えない。ハンドル26の回転と共にこの状態はそのまま回転移動し、最終回転位置付近においてハンドル26の開口55から上記「閉」の表示が透視されるようになる。
【0024】
この状態からハンドル26を逆方向に回転すると、弁体10は上昇し、弁は開方向に移動する。このとき、作動板65の突起67はハンドル26の突出部54において先の位置と同じ状態で作動板65と共に回転する。ハンドル26を更に逆方向に回転すると、すぐに先にねじ込まれたコイルスプリング35のねじ込みが解除されるので、コイルスプリング35の復元力が無くなり、ハンドル26が回転するにも関わらず作動板65は回転せず、それにより作動板65の突起67はハンドル26の複数の突出部において先に係合していた突出部に隣接する突出部側に移動し、ハンドル26と作動板65の相対位置がずれる。そのためハンドルの開口からは作動板65の表示部の「開」の表示が透視され、「閉」の表示がハンドルのアームの陰に隠れる。ハンドル26を更に回転すると、この状態が維持され、ハンドル26の開口55からは上記「開」の表示のみが透視されるようになり、ハンドル26の最終回転位置までこの状態が維持される。
【0025】
この第2実施例の弁においては、上記第1実施例の弁と異なり、固定板を設けることがないので部品点数が減少し、より安価なものとなるばかりでなく、組立工数も減少して制作も容易となる。
【0026】
【発明の効果】
本発明は、上記のように構成したので、パックレスバルブのようにハンドルを数回回転するバルブにおいても確実にバルブの開閉状態を外部から一見してわかるように表示することができ、しかも構造の簡単なバルブの開閉表示装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示し、(イ)はその断面図、(ロ)はハンドル部分を上面から見た平面図である。
【図2】同実施例の弁のハンドル及び開閉表示部の分解図である。
【図3A】(イ)ないし(ト)は同弁の袋ナットからハンドルまでの組立説明斜視図である。
【図3B】(チ)ないし(オ)は同弁の袋ナットからハンドルまでの(イ)ないし(ト)に続く組立説明斜視図である。
【図4】本発明の第2実施例を示し、(イ)はその断面図、(ロ)はハンドル部分を上面から見た平面図である。
【図5】同実施例の弁のハンドル及び開閉表示部の分解図である。
【符号の説明】
1 弁本体
5 弁室
6 弁座面
7 弁保持筒
8 シール体
10 弁体
11 角筒
17 ベローズ
20 スピンドル
22 袋ナット
23 スピンドル支持部
26 ハンドル
33 スリーブ
34 作動板
35 コイルスプリング
36 固定板
37 係止部
41 爪
44 表示部
45 文字
46 切り欠き部
51 アーム
52 ボス部
53 握り部
54 突出部
55 開口
65 作動板
66 表示部
Claims (3)
- スピンドルに固定したハンドルを回転することにより弁体を上下動して開閉するバルブにおいて、ハンドルの下方においてスピンドルに回転自在に設けられ、上面に弁開閉表示部と外周に切り欠きを備えた作動板と、下端部が弁本体に対して固定され、上端部が作動板に固定されるコイルスプリングと、ハンドルに固定され、作動板の切り欠き内で周方向に移動可能に係合する係止部を備えた固定板とを備え、ハンドルには開口が設けられており、前記コイルスプリングはねじ込みが解除され復元力がなくなることにより、前記開口における開閉表示が変更されるようにしたことを特徴とする弁開閉表示装置。
- スピンドルに固定したハンドルを回転することにより弁体を上下動して開閉するバルブにおいて、ハンドルの下方においてスピンドルに回転自在に設けられ、上面に弁開閉表示部と外周に突起を備えた作動板と、下端部が弁本体に対して固定され、上端部が作動板に固定されるコイルスプリングとを備え、ハンドルには作動板の突起に係合する周方向に離れた複数の突出部と開口とが設けられており、前記コイルスプリングはねじ込みが解除され復元力がなくなることにより、前記開口における開閉表示が変更されるようにしたことを特徴とする弁開閉表示装置。
- 前記開口は作動板の開閉表示のいずれかのみが透視できる大きさに設定した請求項1又は請求項2記載の弁開閉表示装置。
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