JP3751961B2 - スプリアス測定装置 - Google Patents

スプリアス測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3751961B2
JP3751961B2 JP2003287744A JP2003287744A JP3751961B2 JP 3751961 B2 JP3751961 B2 JP 3751961B2 JP 2003287744 A JP2003287744 A JP 2003287744A JP 2003287744 A JP2003287744 A JP 2003287744A JP 3751961 B2 JP3751961 B2 JP 3751961B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
time
measurement
data
spurious
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003287744A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005057580A (ja
Inventor
圭司 亀田
良彦 本田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Anritsu Corp
Original Assignee
Anritsu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Anritsu Corp filed Critical Anritsu Corp
Priority to JP2003287744A priority Critical patent/JP3751961B2/ja
Publication of JP2005057580A publication Critical patent/JP2005057580A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3751961B2 publication Critical patent/JP3751961B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Description

本発明はバースト信号からなる被測定信号に含まれるスプリアス成分の電力を求めるスプリアス測定装置に関する。
PHS(Personal Handy phone System)において、図6(a)に示す基地局1と各移動局2との間で送受信される信号3には、図6(b)に示すように多数のフレーム4が含まれる。さらに、各フレーム4内には、図6(c)に示すように、基地局1から例えば4台の移動局2へ個別に送信する各信号が組込まれた4つのスロット5と、4台の移動局2から基地局1へ送信する各信号が組込まれた4つのスロット6がTDMA(Time Division Multiple Access 時分割多元アクセス)方式でバースト状に組込まれている。
現在実用化されているPHSにおいては、1フレーム4の時間幅が5msで、1つのスロット5、6の時間幅が625μsである。基地局1から4台の移動局2に対して5ms間隔で各種の情報が625μsのスロット5に組込まれたバースト信号として図6(c)に示すタイミングで送信される。各移動局2は基地局1から625μsのバースト状のスロット5を受信した時刻から2.5ms後に自局の送信情報を625μsのバースト状のスロット6に組込み、さらに、このスロット6をフレーム4に組込んで基地局1に送信する。
なお、基地局1の近傍に1台の移動局2のみしか存在しない場合は、図6(d)に示すように、5msの時間幅を有する1フレーム4に625μsの時間幅を有する上り、下りの各1つのスロット5、6が組込まれる。
一方、このような基地局1と各移動局2との間で送受信される信号3の信号品質を示す項目の一つとしてスプリアス成分がある。図7に示すように、基地局1又は移動局2から出力される信号3の周波数特性においは、搬送波周波数fCを中心とする搬送波成分7の他に多数のスプリアス成分8が生じる場合がある。このスプリアス成分8のスプリアス周波数fSは例えば搬送波周波数fCの3倍以上に達する場合がある。
このスプリアス成分8の電力を測定して、スプリアス成分8の電力が許容値以下であること確認する必要がある。このスプリアス成分8の発生要因は搬送波の何に起因して発生するかについては種々の考えられるが、前述したスロット5、6を含むバースト信号において、スロット5、6のバースト期間において、各スプリアス成分8もバースト状に発生する場合が多い。
TELEC((財)テレコム・エンジニアリング・センター)が推奨するバースト信号に対するスプリアス測定方法を図8を用いて説明する。
例えば基地局1又は移動局2からなる測定対象9から出力されたバースト信号からなる被測定信号aは例えば減衰器からなる擬似負荷10で信号レベルが一定値に調整されたのち、分配器11を介して広帯域検波器12及びスペクトラムアナライザ13へ入力される。
スペクトラムアナライザ13は入力された被測定信号aの周波数特性を測定して、この周波数特性から例えば最大スプリアス成分8のスプリアス周波数fSを求める。そして、分析(測定)周波数をスプリアス周波数fSに合わせる。広帯域検波器12は、入力された周波数分析をしない状態の被測定信号aを検波することによって、各バーストの開始、終了を示すトリガ信号を作成して、スペクトラムアナライザ13へ印加する。
スペクトラムアナライザ13は、トリガ信号に基づいて先に設定したスプリアス周波数fSのスプリアス成分8の各バースト期間だけ継続するスプリアス成分を次の波形記録計14へ送出する。波形記録計14は入力された各バースト期間だけ継続するスプリアス成分を記憶する。データ処理装置15は、入力された各バースト期間だけ継続するスプリアス成分の平均電力を求める。
このように、TELECが推奨するバースト信号に対するスプリアス測定方法においては、バースト期間におけるスプリアス成分の平均電力で、発生するスプリアス成分を定量的に評価していた。
しかしながら、図8に示したバースト信号に対するスプリアス測定手法においてもまだ解消すべき次のような課題があった。
すなわち、被測定信号aにおける各バースト期間を示す開始、終了を検出する必要があるので、スペクトラムアナライザ13以外に広帯域検波器12を設ける必要があった。
なお、スペクトラムアナライザ13は、スプリアス成分8の測定期間においては、分析(測定)周波数をスプリアス周波数fSに合わせて、時間掃引を実施しているので、周波数分析をしない状態の被測定信号aにおける各バースト期間を示す開始、終了を検出することは困難であった。
したがって、上述したスプリアス測定方法を採用したスプリアス測定装置の構成が複雑化する問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、被測定信号の周波数特性を求めるに際して、被測定信号における各バースト期間を示す開始、終了を検出することなく、実質的に被測定信号における各バースト期間におけるスプリアス成分を評価できるスプリアス測定装置を提供することを目的とする。
本発明は、入力されたバースト信号からなる被測定信号の周波数特性を求め、この周波数特性からバースト期間におけるスプリアス成分の電力を求めるスプリアス測定装置に適用される。
そして、上記課題を解消するために、本発明のスプリアス測定装置においては、周波数掃引モード測定時に局部発振器の周波数信号の周波数を所定の掃引時間で周波数掃引するとともに、時間掃引モード測定時に局部発振器の周波数信号の周波数を所定の掃引時間だけ固定する周波数掃引部と、局部発振器からの周波数信号を用いて被測定信号を中間周波数信号に変換する周波数変換部と、この周波数変換部から出力される中間周波数信号を検波して検波信号として出力する検波器と、この検波器から出力される検波信号を所定のサンプリング周波数でA/D変換してサンプリングされたデジタルの各データを順次出力するA/D変換器と、周波数掃引モード測定時にA/D変換器から順次出力される各周波数ポイントのデータを記憶するとともに、時間掃引モード測定時にA/D変換器から順次出力される各時間ポイントのデータを記憶するポイントデータ記憶部と、周波数掃引モード測定後のポイントデータ記憶部に記憶されている各周波数ポイントのデータから求められたスプリアス成分が最大値となる周波数を固定の周波数として時間掃引モード測定を実施し、実施後のポイントデータ記憶部に記憶されている各時間ポイントで得られたデータのうち最大値を被測定信号のスプリアス成分として出力するスプリアス検出部とを備えている。
また、本発明のスプリアス測定装置においては、測定モードを周波数掃引モード測定又は時間掃引モード測定に設定する測定モード設定部と、周波数掃引モード測定時に局部発振器の周波数信号の周波数を所定の掃引時間で周波数掃引するとともに、時間掃引モード測定時に局部発振器の周波数信号の周波数を所定の掃引時間だけ固定する周波数掃引部と、局部発振器からの周波数信号を用いて被測定信号を中間周波数信号に変換する周波数変換部と、周波数変換部から出力される中間周波数信号を検波して検波信号として出力する検波器と、この検波器から出力される検波信号を所定のサンプリング周波数でA/D変換してサンプリングされたデジタルの各データを順次出力するA/D変換器と、周波数掃引モード測定時にA/D変換器から順次出力される各周波数ポイントのデータを記憶するとともに、時間掃引モード測定時に前記A/D変換器から順次出力される各時間ポイントのデータを記憶するポイントデータ記憶部と、周波数掃引モード測定後のポイントデータ記憶部に記憶されている各周波数ポイントのデータから求められたスプリアス成分が最大値となる周波数を求める周波数値検出部と、求めた最大値の周波数を固定の周波数として時間掃引モード測定を実施し、実施後の前記ポイントデータ記憶部に記憶されている各時間ポイントで得られたデータのうち最大値を被測定信号のスプリアス成分として出力する最大ピーク検出部とを備えている。
このように構成されたスプリアス測定装置においては、バースト信号からなる被測定信号に対応する検波信号はA/D変換器で所定のサンプリング周波数でA/Dされる。A/D変換器から順次出力される各データは、各周波数ポイントのデータ又は各時間ポイントのデータとしてポイントデータ記憶部に一旦記憶される。
そして、ポイントデータ記憶部に記憶された各周波数ポイントのデータから被測定信号の周波数特性を求め、この周波数特性から求められたスプリアス成分が最大となる周波数において時間掃引を行う。時間掃引で得られた時間特性における各時間ポイントで得られたデータのうち最大値を被測定信号のスプリアス成分としている。
このように、時間ポイントで得られたデータのうち最大値を採用することによって、バースト信号からなる被測定信号のバースト期間におけるスプリアス成分を検出できる。
したがって、被測定信号における各バースト期間を示す開始、終了を検出することなく、実質的に被測定信号における各バースト期間におけるスプリアス成分を評価できる。
また別の発明は、前述した発明のスプリアス測定装置におけるスプリアス検出部は、周波数掃引モード測定実施後のポイントデータ記憶部に記憶されている各周波数ポイントの各データからスプリアス成分が最大となる周波数を求める周波数値検出部と、求めた最大値の周波数を固定の周波数として時間掃引モード測定を実施し、実施後のポイントデータ記憶部に記憶されている各時間ポイントで得られたデータのうち最大値を被測定信号のスプリアス成分として出力する最大ピーク検出部とを備えている。
また別の発明は、前述した発明のスプリアス測定装置における最大ピーク検出部は、時間掃引モード測定で得られた時間軸上に存在する複数のスプリアス波形の各ピーク値を検出するピーク値検出部と、このピーク値検出部で検出された各ピーク値のうち最大のピーク値を選択して、被測定信号のスプリアス成分として出力する最大ピーク値選択部とを備えている。
このように構成されたスプリアス測定装置においては、スプリアス成分が最大となる周波数で時間掃引を行い、時間特性を求めると、バースト信号における各バースト期間に対応する時間位置にそれぞれ時間軸上のスプリアス波形が生じる。この各スプリアス波形のピーク値が検出され、この各ピーク値の最大のピーク値が被測定信号のスプリアス成分となる。
さらに別の発明は、前述した発明のスプリアス測定装置における前記ポイントデータ記憶部は、周波数掃引モード測定時において、A/D変換器から順次出力されるサンプリングされた各データを一つの周波数ポイントに対応する所定数毎に区分けし、区分けされた各データのうち最大のデータを該当周波数ポイントのデータと設定するポジティブピーク検出部と、時間掃引モード測定時において、A/D変換器から順次出力されるサンプリングされた各データを一つの時間ポイントに対応する所定数毎に区分けし、区分けされた各データの平均値を該当時間ポイントのデータと設定する平均化部とを備えている。
このように構成されたスプリアス測定装置においては、スプリアス成分の周波数を求めるために実施する周波数掃引時における各周波数ポイントを代表するデータは、該当周波数ポイントに対して区分けされた所定数のデータのうち最大のデータである。
また、スプリアス成分の最大値を求めるために実施する時間掃引時における各時間ポイントを代表するデータは、該当時間ポイントに対して区分けされた所定数のデータの平均値のデータである。
さらに別の発明は、上述したスプリアス測定装置の平均化部における一つの時間ポイントに対応する所定のデータ数は、バースト期間長、掃引時間及びサンプリング周波数に基づいて、バースト期間内に含まれるデータ数の半分以下に設定されている。
このように構成されたスプリアス測定装置においては、平均化部において、バースト期間長、掃引時間及びサンプリング周波数に基づいて、バースト期間内に含まれるデータ数の半分以下に設定された所定データ個数ずつ順次平均化されていく。この順次平均化された各平均データは、被測定信号の時間掃引して得られる時間特性における各時間ポイントのデータ(強度値)となる。
被測定信号を時間掃引して得られる時間特性における各時間ポイントを代表するデータ(強度値)を算出するためのデータ数は、バースト期間内に含まれるデータ数の半分以下に設定されているので、バースト期間中継続するスプリアス成分の平均値は、一つの平均データに必ず含まれる。したがって、求められた時間掃引時における各時間ポイントにおけるデータ(強度値)には、バースト期間中継続するスプリアス成分の平均値が含まれる。
よって、求めた時間掃引時における各時間ポイントのデータ(強度値)の最大値を検出し、この検出した最大値をバースト期間における各スプリアス成分の電力とみなすことができる。
したがって、被測定信号における各バースト期間を示す開始、終了を検出することなく、実質的に被測定信号における各バースト期間におけるスプリアス成分を評価できる。
本発明のスプリアス測定装置においては、被測定信号の周波数特性を求めるに際して、被測定信号における各バースト期間を示す開始、終了を検出することなく、実質的に被測定信号における各バースト期間におけるスプリアス成分を評価できる。
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るスプリアス測定装置の概略構成を示すブロック構成図である。この実施形態に係るスプリアス測定装置が測定対象とする被測定信号aには、PHSにおける基地局1又は移動局2から出力される5msの時間幅を有するフレーム4に625μsの時間幅(バースト期間長T)を有する1つのスロット5(又はスロット6)が組込まれている。被測定信号aの搬送波周波数fCは約1.9GHzである。
この実施形態のスプリアス測定装置は、図4に示す被測定信号aの周波数特性42の測定時に実施される「周波数掃引モード」と、図5に示す被測定信号aの時間特性45の測定時に実施される周波数を固定した「時間掃引モード」とを実施可能である。
入力端子16から入力されたアナログの高周波の被測定信号aは、周波数変換部18の信号合成器19に入力される。この信号合成器19には局部発振器20から周波数信号が入力される。周波数掃引モードにおいては、この局部発振器20における周波数信号の周波数は周波数掃引部21にて測定周波数範囲設定部36から設定された測定周波数範囲fST〜fENに対応する周波数範囲内で掃引される。
信号合成器19は、被測定信号aの周波数を局部発振器20から周波数信号を用いて周波数変換する。この周波数変換された被測定信号aの周波数は、局部発振器23からの周波数信号を用いて信号合成器22でさらに中間周波数に変換される。そして、最終的に被測定信号aは周波数変換部18から中間周波数信号bに変換されて出力される。
したがって、周波数変換部18から出力された中間周波数信号bの中間周波数は周波数掃引部21にて掃引される。被測定信号aの周波数に換算した場合における掃引開始周波数fSTから掃引終了周波数fENまでに要する掃引時間TBは、この実施形態においては、155msに設定されている。
周波数変換部18から出力された中間周波数信号bは、RBWフィルタ24で不要な周波数成分が除去されたのち、対数変換器25で対数変換される。この対数変換器25で対数変換された中間周波数信号bは、次のVBWフィルタ26にて、図4に示すように、最終的に表示器35に周波数特性42として表示した場合における高周波成分が除去される。
高周波成分が除去された中間周波数信号bは、次の検波器27にて包絡線検波されて直流の検波信号cとなり、A/D変換器28に入力される。A/D変換器28は、入力された直流の検波信号cを例えばサンプリング周波数(サンプリングレート)FS=200ksps(kHz)でA/D変換して、サンプリングされたデジタルの各データDを順次出力する。A/D変換器28から順次出力される各データDはポイントデータ記憶部29へ入力される。
ポイントデータ記憶部29は、1ポイント分データメモリ29a、ポジティブピーク検出部29b、平均化部29c、ポイントデータメモリ29dとで構成されている。
1ポイント分データメモリ29は、周波数掃引モード時において、A/D変換器28から順次書込まれたデータDのデータ数が例えば所定数に達する毎に、この所定数のデータDをまとめてポジティブピーク検出部29bへ送出する。
ポジティブピーク検出部29bは、周波数掃引モード時において、1ポイント分データメモリ29aから所定数のデータDが入力する毎に、この所定数のデータDのうちの最大データを検出して、この最大データを各周波数ポイントPのデータAとして、次のポイントデータメモリ29dへ書込む。
ポイントデータメモリ29d内に、表示器35に表示出力すべき被測定信号aの周波数特性42における横軸の周波数の501個の周波数ポイントP1〜P501における各データA1〜A501が入力されると、信号処理部34が起動して、図4に示すように、この501個のデータA1〜A501を各周波数ポイントP1〜P501における強度値(レベル)とする被測定信号aの周波数特性42を編集して、表示出力部32を介して表示器35に表示出力する。
したがって、測定周波数範囲設定部36にて測定周波数範囲fST〜fENを適宜設定することによって、この測定された被測定信号aの周波数特性42には、搬送波成分43の他にそれぞれスプリアス周波数fSを有する多数のスプリアス成分44が現れる。
スプリアス検出部30内には、周波数値検出部31と最大ピーク検出部33が組込まれている。さらに、最大ピーク検出部33は、ピーク値検出部33aと最大ピーク値選択部33bとで構成されている。
周波数値検出部31は、周波数掃引モード時に得られた被測定信号aの周波数特性42に含まれる多数のスプリアス成分44のうちの最大のスプリアス成分44の周波数fSMを求め、信号処理部34及び最大ピーク検出部33へ送出する。
次に、最大ピーク検出部33の動作を説明する。この最大ピーク検出部33は、このスプリアス測定装置が「時間掃引モード」に設定されて、図5に示す時間特性45が求められた状態において、この時間特性45から被測定信号aのバースト期間におけるスプリアス成分44の電力Wを求める。
すなわち、測定モード設定部37は、前述したように、このスプリアス測定装置における測定モードを通常の「周波数掃引モード」、又は「時間掃引モード」に設定する。時間掃引モードは、周波数変換部18から出力される中間周波数信号bの中間周波数が、測定周波数設定部38で設定された測定周波数に対応した周波数に固定されるように、局部発振器20からの周波数信号の周波数を周波数掃引部21で一定値に固定制御している。
測定制御部40は操作部41を介した操作者の指示に基づいて、測定周波数を測定周波数設定部38に設定したり、測定モードを測定モード設定部37に設定する。さらに、測定制御部40は、タイミング発生部39を制御して、周波数掃引部21、検波器27及びA/D変換器28に起動タイミング信号を印加させる。
この場合、操作部41を介した操作者の指示に基づいて、測定周波数は最大スプリアス成分44の周波数fSMに設定される。
測定周波数が最大スプリアス成分44の周波数fSMに設定された「時間掃引モード」時において、1ポイント分データメモリ29は、A/D変換器28から順次書込まれたデータDのデータ数が例えば所定数n=62個に達する毎に、この所定数n=62個のデータDをまとめて平均化部29cへ送出する。
平均化部29dは、時間掃引モード時において、1ポイント分データメモリ29aから所定数n=62個のデータDが入力する毎に、この所定数n=62個のデータDの平均値Bを算出して、各時間ポイントQの平均データBとして、次のポイントデータメモリ29dへ書込む。
ポイントデータメモリ29d内に、表示器35に表示出力すべき被測定信号aの時間特性45における横軸の時間の501個の時間ポイントQ1〜Q501における各データB1〜B501が入力されると、信号処理部34が起動して、図5に示すように、この501個のデータB1〜B501を各時間ポイントB1〜B501における強度値(レベル)とする被測定信号aの時間特性45を編集して、表示出力部32を介して表示器35に表示出力する。
被測定信号aがバースト信号であるので、この時間特性45においては、被測定信号aの5msの時間幅を有するフレーム4に625μs(バースト期間長T)のバースト期間内にスプリアス成分44が生じていることが理解できる。
最大ピーク検出部33のピーク値検出部33aは、このこの時間特性45における時間軸上に例えば5ms間隔で存在する複数のスプリアス成分(波形)44の各ピーク値を検出して、次の最大ピーク値選択部33bへ送出する。最大ピーク値選択部33bは、ピーク値検出部33aで検出された各ピーク値のうち最大のピーク値を選択して、被測定信号aのスプリアス成分の電力Wとして、信号処理部34へ送出する。
信号処理部34は、入力された被測定信号aのスプリアス成分の電力Wを表示出力部32を介して表示器35に表示出力する。
このように構成されたスプリアス測定装置において、被測定信号aにおける625μs(バースト期間長T)のスロット5のバースト期間内に存在する各スプリアス成分44の電力Wを測定できる理由を図2及び図3を用いて説明する。
この実施形態においては、求める被測定信号aの周波数特性42における周波数ポイント数はP1〜P501の501個とし、コンピュータの処理速度等の制約からA/D変換器28のサンプリング周波数FSは200ksps(kHz)とし、被測定信号aのバースト期間長Tは625μsとする。
検波器27から出力された検波信号cは、A/D変換器28で200ksps(kHz)で各データDに順次サンプリングされる。A/D変換器28から出力される各データDは、周波数掃引モード時において、ポジティブピーク検出部29bにおいて、最大データAを、周波数特性42における1個の周波数ポイントPにおける強度値(レベル)とする。
また、A/D変換器28から出力される各データDは、時間掃引モード時において、平均化部29cにおいて、n=62個の平均データBを、時間特性45における1個の時間ポイントQにおける強度値(レベル)とする。
次に、周波数特性42、時間特性45における1個の周波数ポイントP、時間ポイントQにおける最大値、平均値を求める個数n=62の理由を説明する。図3に示すように、被測定信号aにおけるスロット5期間であるバースト期間長T=625μsには、サンプリング周波数FS=200ksps(kHz)でサンプリングされるので、625μs×200ksps(kHz)=123個のデータDが含まれる。
625μsのバースト期間中継続するスプリアス成分の平均値は、n個のデータD(時間幅TA)からなる少なくとも一つの平均データBに必ず含まれる必要がある。したがって、123個のデータD数の半分の62個のデータD(時間幅TA=310μs)の平均データBで、時間特性45における1個の時間ポイントQにおける強度値(レベル)としている。したがって、求められた時間特性45の各時間ポイントQにおけるデータB(強度値)には、バースト期間中継続するスプリアス成分44の平均値が必ず含まれる。
同様に、求められた周波数特性42の各周波数ポイントPにおける最大のデータA(強度値)を求める過程には、バースト期間中継続するスプリアス成分44の値が必ず含まれる。
なお、周波数特性42の各周波数ポイントPは62個のデータD(時間幅TA=310μs)で形成されるので、501個の周波数ポイントPのデータA1〜A501を得るための掃引開始周波数fSTから掃引終了周波数fENまでの掃引時間TBは、
B=500×310μs=155ms
となる。
このように、図4に示す周波数特性42の各周波数ポイントPにおけるデータA(強度値)には、バースト期間中継続するスプリアス成分44の値が必ず含まれる。したがって、この周波数特性42にて得られた最大のスプリアス成分44の周波数fSMで時間掃引を実施して得られる時間特性45における各時間ポイントQのテデータBの最大値を検出して、この最大値を被測定信号aのバースト期間Tにおける各スプリアス成分44の電力Wとすることが可能である。
さらに、被測定信号aのバースト期間Tにおける最大スプリアス成分44の平均電力(最大平均電力)WMを測定可能である。
このように、実施形態のスプリアス測定装置においては、被測定信号aにおける各バースト期間を示す開始、終了を検出することなく、実質的に被測定信号aにおける各バースト期間におけるスプリアス成分44の平均電力Wを定量的に求めることが可能となった。よって、図8に示した広帯域検波器21を用いる必要はない。
本発明の一実施形態に係るスプリアス測定装置の概略構成を示すブロック構成図 同実施形態のスプリアス測定装置におけるスプリアス測定原理を示す図 被測定信号におけるバースト期間長とデータの平均数との関係を示す図 同実施形態のスプリアス測定装置の表示器に表示された周波数特性を示す図 同実施形態のスプリアス測定装置の表示器に表示された時間特性を示す図 PHSの基本構成を示す模式図 被測定信号の周波数特性を示す図 従来のスプリアス測定方法を示す模式図
符号の説明
4…フレーム、5,6…スロット、17…減衰器、18…周波数変換部、19,22…信号合成器、20,23…局部発振器、21…周波数掃引部、25…対数変換器、27…検波器、28…A/D変換器、29…ポイントデータ記憶部、29a…1ポイント分データメモリ、29b…ポジティブピーク検出部、29c…平均化部、29d…ポイントデータメモリ、30…スプリアス検出部、31…周波数値検出部、32…表示出力部、33…最大ピーク検出部、33a…ピーク値検出部、33b…最大ピーク値選択部、34…信号処理部、35…表示器、36…測定周波数範囲設定部、37…測定モード設定部、38…測定周波数設定部、39…タイミング発生部、40…測定制御部、41…操作部、42…周波数特性、43…搬送波成分、44…スプリアス成分、45…時間特性

Claims (6)

  1. 入力されたバースト信号からなる被測定信号(a)の周波数特性(42)を求め、この周波数特性からバースト期間におけるスプリアス成分(44)の電力(W)を求めるスプリアス測定装置において、
    周波数掃引モード測定時に局部発振器の周波数信号の周波数を所定の掃引時間で周波数掃引するとともに、時間掃引モード測定時に前記局部発振器の周波数信号の周波数を所定の掃引時間だけ固定する周波数掃引部(21)と、
    前記局部発振器からの周波数信号を用いて前記被測定信号を中間周波数信号に変換する周波数変換部(18)と、
    この周波数変換部から出力される中間周波数信号を検波して検波信号として出力する検波器(27)と、
    この検波器から出力される検波信号を所定のサンプリング周波数でA/D変換してサンプリングされたデジタルの各データを順次出力するA/D変換器(28)と、
    前記周波数掃引モード測定時に前記A/D変換器から順次出力される各周波数ポイントのデータを記憶するとともに、前記時間掃引モード測定時に前記A/D変換器から順次出力される各時間ポイントのデータを記憶するポイントデータ記憶部(29)と、
    周波数掃引モード測定後の前記ポイントデータ記憶部に記憶されている各周波数ポイントのデータから求められたスプリアス成分が最大値となる周波数を固定の周波数として時間掃引モード測定を実施し、実施後の前記ポイントデータ記憶部に記憶されている各時間ポイントで得られたデータのうち最大値を前記被測定信号のスプリアス成分として出力するスプリアス検出部(30)と
    を備えたことを特徴とするスプリアス測定装置。
  2. 入力されたバースト信号からなる被測定信号(a)の周波数特性(42)を求め、この周波数特性からバースト期間におけるスプリアス成分(44)の電力(W)を求めるスプリアス測定装置において、
    測定モードを周波数掃引モード測定又は時間掃引モード測定に設定する測定モード設定部(37)と、
    前記周波数掃引モード測定時に局部発振器の周波数信号の周波数を所定の掃引時間で周波数掃引するとともに、前記時間掃引モード測定時に前記局部発振器の周波数信号の周波数を所定の掃引時間だけ固定する周波数掃引部(21)と、
    前記局部発振器からの周波数信号を用いて前記被測定信号を中間周波数信号に変換する周波数変換部(18)と、
    この周波数変換部から出力される中間周波数信号を検波して検波信号として出力する検波器(27)と、
    この検波器から出力される検波信号を所定のサンプリング周波数でA/D変換してサンプリングされたデジタルの各データを順次出力するA/D変換器(28)と、
    前記周波数掃引モード測定時に前記A/D変換器から順次出力される各周波数ポイントのデータを記憶するとともに、前記時間掃引モード測定時に前記A/D変換器から順次出力される各時間ポイントのデータを記憶するポイントデータ記憶部(29)と、
    周波数掃引モード測定後の前記ポイントデータ記憶部に記憶されている各周波数ポイントのデータから求められたスプリアス成分が最大値となる周波数を求める周波数値検出部(31)と、
    前記求めた最大値の周波数を固定の周波数として時間掃引モード測定を実施し、実施後の前記ポイントデータ記憶部に記憶されている各時間ポイントで得られたデータのうち最大値を前記被測定信号のスプリアス成分として出力する最大ピーク検出部(33)と
    を備えたことを特徴とするスプリアス測定装置。
  3. 前記スプリアス検出部(30)は、
    周波数掃引モード測定実施後の前記ポイントデータ記憶部に記憶されている各周波数ポイントの各データからスプリアス成分が最大となる周波数を求める周波数値検出部(31)と、
    前記求めた最大値の周波数を固定の周波数として時間掃引モード測定を実施し、実施後の前記ポイントデータ記憶部に記憶されている各時間ポイントで得られたデータのうち最大値を前記被測定信号のスプリアス成分として出力する最大ピーク検出部(33)と
    を備えたことを特徴とする請求項1記載のスプリアス測定装置。
  4. 前記最大ピーク検出部(33)は、
    前記時間掃引モード測定で得られた時間軸上に存在する複数のスプリアス波形の各ピーク値を検出するピーク値検出部(33a)と、
    このピーク値検出部で検出された各ピーク値のうち最大のピーク値を選択して、前記被測定信号のスプリアス成分として出力する最大ピーク値選択部(33b)と
    を備えたことを特徴とする請求項2又は3記載のスプリアス測定装置。
  5. 前記ポイントデータ記憶部(29)は、
    前記周波数掃引モード測定時において、前記A/D変換器から順次出力されるサンプリングされた各データを一つの周波数ポイントに対応する所定数毎に区分けし、区分けされた各データのうち最大のデータを該当周波数ポイントのデータと設定するポジティブピーク検出部(29b)と、
    前記時間掃引モード測定時において、前記A/D変換器から順次出力されるサンプリングされた各データを一つの時間ポイントに対応する所定数毎に区分けし、区分けされた各データの平均値を該当時間ポイントのデータと設定する平均化部(29c)と
    を備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載のスプリアス測定装置。
  6. 前記平均化部(29c)における一つの時間ポイントに対応する所定のデータ数は、前記バースト期間長、前記掃引時間及び前記サンプリング周波数に基づいて、前記バースト期間内に含まれるデータ数の半分以下に設定されていることを特徴とする請求項記載のスプリアス測定装置。
JP2003287744A 2003-08-06 2003-08-06 スプリアス測定装置 Expired - Fee Related JP3751961B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003287744A JP3751961B2 (ja) 2003-08-06 2003-08-06 スプリアス測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003287744A JP3751961B2 (ja) 2003-08-06 2003-08-06 スプリアス測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005057580A JP2005057580A (ja) 2005-03-03
JP3751961B2 true JP3751961B2 (ja) 2006-03-08

Family

ID=34366642

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003287744A Expired - Fee Related JP3751961B2 (ja) 2003-08-06 2003-08-06 スプリアス測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3751961B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005057580A (ja) 2005-03-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6239812B2 (ja) 周波数スパン設定方法及び試験測定装置
US6233437B1 (en) Method and apparatus for testing mobile communication device employing frequency hopping
JP3942790B2 (ja) 信号分析装置
JP5357942B2 (ja) 移動体通信装置試験システムおよび試験方法
JPH04229B2 (ja)
JP3057132B2 (ja) 隣接チャネル漏洩電力測定装置
JP5189767B2 (ja) 周波数追跡を用いて電波干渉レベルを測定する方法および装置
US6268738B1 (en) Method and apparatus for high-speed scanning of electromagnetic emission levels
US9851383B1 (en) Method and system for performing vector spectral measurements of a radio frequency (RF) signal having a repetitive waveform
US8792542B2 (en) Method and device for improved detection and analysis of partial discharge activity in and around high voltage electrical equipment
JP2002296310A (ja) 電力分布表示制御装置および電力分布表示制御方法
US7634239B2 (en) Generator for agile frequency signals
JP3751961B2 (ja) スプリアス測定装置
EP0483527A2 (en) Burst signal spectrum measuring system with stepwise sweeping
JP3375919B2 (ja) 信号分析装置
JP4260344B2 (ja) スペクトラムアナライザ
JP2001249149A (ja) 信号分析装置
US6574310B1 (en) Apparatus and method for a wide band spectral balance measurement
JP3163497B2 (ja) 信号解析装置
JP2662406B2 (ja) 部分放電測定装置のデータ収集装置
JP3121776B2 (ja) 変調信号発生装置
JP3433846B2 (ja) デジタル無線器試験装置
JP3035820B2 (ja) アクセスプローブ測定装置
Bertocco et al. Experimental comparison of spectrum analyzer architectures in the diagnosis of RF interference phenomena
JP3127017B2 (ja) 周波数分析装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050908

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050913

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051208

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081216

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091216

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091216

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101216

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101216

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111216

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111216

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121216

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121216

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131216

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees