JP3750882B2 - 自動心線切替型光ファイバケーブル終端装置 - Google Patents
自動心線切替型光ファイバケーブル終端装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光通信網において高密度に実装された光ファイバケーブル心線相互を選択的且つ自動的に接続切替え可能な光ファイバケーブル終端装置に関するものである。
【0002】
従来から存在する心線切替型光ファイバケーブル終端装置(FTM:Fiber Termination Module)の一例として、電子情報通信学会技術研究報告CS95-50, OCS95-16, 59-66頁の「光線路試験システムの高速化・大容量化技術に関する検討」に記載されているものがある。一般的にFTMは加入者光ファイバケーブルと局内光ファイバケーブルの接続点において設置されている。この従来のFTMの構成について以下に説明する。
【0003】
図7は従来のFTMを含む局内配線設備を示す構成図であり、100 はFTM、2は光分岐モジュール、3は光カプラー、4は光フィルタ、5は心線選択装置、6は光加入者線端局装置収容架、7は映像系光加入者線端局装置、8は通信系光加入者線端局装置、9はスターカプラー架、10はスターカプラー型光分岐モジュール、11は試験架(TEM:Test Equipment Module )、12は試験装置、13は心線選択制御装置、14はマスター側光ファイバ心線、15は試験用分岐ファイバ心線、16は局内光ファイバケーブル、17は加入者光ファイバケーブル、18はお客様宅、19は映像系光加入者線終端装置、20は通信系光加入者線終端装置である。
【0004】
図7におけるFTMは、光ファイバを通じて通信系サービス或いは映像系サービス等の多種多様なサービスを提供するために所内に設置されているアクセス系装置の一つであり、所内にはこれ以外に光加入者線端局装置収容架6、スターカプラー架9及びTEM11が設置されている。
【0005】
ここでFTM100 を用いる通信並びに映像サービスの提供形態の概要を説明すると、通信並びに映像サービスを提供する通信系光加入者線端局装置8及び映像系光加入者線端局装置7から出力される複数波長の通信光(複数サービス)は、まず局内光ファイバケーブル16を通じてスターカプラー架9に入射する。次にスターカプラー架9のスターカプラー型光分岐モジュール10により合波(波長多重)され、更に合波された通信光は波長多重されたまま複数ルート(心線)に分波され、別の局内光ファイバケーブル16を通じてFTM100 に入射する。
【0006】
その後FTM100 に入射した通信光は、内部に光カプラー3及び試験光を遮断し通信光を透過させる光フィルタ4を有する光分岐モジュール2を通過し、加入者光ファイバケーブル17を通じてお客様宅18に到達し、最終的にお客様宅18に設置されている通信系光加入者線終端装置20及び映像系光加入者線終端装置19により、通信及び映像サービスを分割受信することによりサービスが提供されることとなる。
【0007】
また、建設及び保守の際は、FTM100 の別の構成部品である心線選択装置5が重要な役割を果たす。この装置は、光分岐モジュール2内の光カプラー3から分岐させた試験用分岐ファイバ心線15と、TEM11に設置してある心線選択制御装置13から試験装置12に接続されているマスター側光ファイバ心線14とを、選択的に光結合させる機能を持っており、スムーズなスイッチング技術により効率的に損失測定等を実施できるため、光ファイバ心線の故障点検出に役立つ。
【0008】
図8は光分岐モジュール2及び心線選択装置5を具えた従来のFTM100 を示す構成図であり、図7の各部に対応する部分には同一の参照符号を付している。図8において、21は余長振り分け部材、22は余長処理棚である。FTM100 の左側は光分岐モジュール2が各段毎に複数ユニット並設収容されており、この各光分岐モジュール2内の光カプラー3から分岐された試験用分岐ファイバ心線15が最下部に配置されている心線選択装置5に接続される。また、FTM100 の右側には、主に局内光ファイバケーブル16の接続余長を収容するため、余長振り分け部材21及び余長処理棚22が配備された余長収容スペースが確保されている。
【0009】
図9は従来のFTMにおける接続部の構成を示す説明図であり、図7及び8の各部に対応する部分には同一の参照符号を付している。図9において、23は光コネクタアダプタ、24は光コネクタ、25は単心テープ心接続部である。この図において、光分岐モジュール2には予め単心テープ心接続部25及び光コネクタ24が装着された状態にある。サービス開始の時には、まず加入者光ファイバケーブル17及び試験用分岐ファイバ心線15と光分岐モジュール2内部でコネクタ接続を行う。次に、光分岐モジュール2と接続された光コネクタアダプタ23に局内光ファイバケーブル16側の光コネクタ24を手作業により接続しサービス開始となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のFTMは、上述したように構成されているため次のような問題がある。即ち、加入者光ファイバケーブルと局内光ファイバケーブルとの接続において、その接続は手作業によるため、建設工事で接続を行う時、故障復旧工事で切替え接続を行う時等に、光ファイバ心線が絡まったり、時には誤接続をしてしまう危険性を伴うため、接続作業に長時間を要していた。
【0011】
また、最近の社会情勢から加入者光ファイバケーブルの需要が著しく増大しており、FTMにおいては、従来のスペースにより多くの設備を設置するため一層の高密度化が要請されているが、これまでは支障移転工事或いは故障復旧工事等の接続替えを考慮し、局内光ファイバケーブルはどの部分の光分岐モジュールとも接続可能な余長が必要なため、この余長収容部のスペースとして架の約半分程度のスペースを確保する必要があり、これが高密度化に対して大きな障害となっていた。
【0012】
本発明の目的は、上述の問題点に鑑み、加入者光ファイバケーブルと局内光ファイバケーブルとの接続において、接続作業を効率化すると共に、接続余長収容スペースを削減して高密度実装を実現する、自動心線切替型光ファイバケーブル終端装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の自動心線切替型光ファイバーケーブル終端装置は、このような目的を達成するため、互いに対向する第1及び第2の面を有し、第1の面には第1の光ファイバ心線群の各光ファイバ心線の一端がそれぞれ接続固定され、第2の面には光ファイバコネクタアダプタが規則的に設けられている接続盤(28)と、
互いに対向する第1及び第2の面を有し、第1の面には第2の光ファイバ心線群の各光ファイバ心線の一端がそれぞれ接続固定されている保持盤(26)と、
前記保持盤(26)と接続盤(28)との間に並設され、光ファイバ心線をしゅう動可能に保持する複数の保持穴を有する配列盤(27)と、
一端に光コネクタが接続され、他端が前記保持盤の第2の面を経て前記第1の光ファイバ心線群の各光ファイバ心線にそれぞれ光接続され、前記光コネクタは前記接続盤(28)の光ファイバコネクタアダプタに挿抜可能に接続され、前記配列盤(27)の各保持穴をそれぞれ通過する複数の挿抜光ファイバ(29)と、
前記第1の光ファイバ心線群を複数本単位で収容し、光カプラー及び試験光を遮断し通信光を透過させる光フィルタを有する光分岐モジュールと、
光分岐モジュールの光カプラーから分岐させた試験用分岐心線を試験器に接続されているマスター側光ファイバと選択的に光結合させる心線選択装置とをそれぞれ有する第1及び第2のユニットを具え、
これら第1及び第2のユニットの保持盤、接続盤及び配列盤をほぼ同一平面上に配置すると共に、保持盤の第1の面と接続盤の第2の面とが同一方向を向くように配置し、
第1のユニットの接続盤と第2のユニットの接続盤とを直接隣接するように配置し、第1のユニットの保持盤と第2のユニットの保持盤とを最も遠く離間するように配置し、
前記第1及び第2のユニットの接続盤の第2の面と対向する側に、前記挿抜光ファイバの光コネクタを接続盤の光ファイバコネクタアダプタに対して挿抜する心線挿抜ロボットを配置し、前記第1及び第2のユニットの保持盤の第1の面と対向する側に挿抜すべき挿抜光ファイバを選択する心線選択ロボットをそれぞれ配置したことを特徴とする。
【0014】
本発明においては、とりわけロボット及び接続用ファイバによるジャンパリング接続方法を採ることにより、接続時における誤接続及び心線の絡みを防止できるだけでなく、接続余長収容スペースの削減も可能になり、従ってFTM自体の高密度化を図ることができる。
【0015】
また、前記保持盤、接続盤及び配列盤を複数に分割し、心線選択ロボットを複数設置すれば、接続時間を短縮することができる。更に、前記保持盤又は接続盤に光分岐モジュール及び心線選択装置を組合せてモジュール構成とすれば、経済化及び作業の効率化を図ることができる。
【0016】
このような本発明によれば、例えば接続前の加入者光ファイバケーブルは一旦光分岐モジュールとコネクタ接続され、その光分岐モジュールの反対側から出た光ファイバ心線が、規則的に例えばマトリクス状に配列された保持盤の接続部で挿抜光ファイバ心線と接着接続されている。この保持盤の背面から出た挿抜光ファイバ心線は、背面から保持盤に対応する配列盤の保持穴を通って摺動可能な状態で緩く保持され、配列盤の前面に移動側光コネクタが下に垂れ下がった状態にある。
【0017】
接続を行う時は、この挿抜光ファイバ心線の心線部分は配列盤の背面に設置している心線選択ロボットにより選択的に把持され、挿抜光ファイバ心線が、先端に取付けている移動側光コネクタが配列盤の前面に突き当たるまで選択的に引き上げられる。その後、心線挿抜ロボットにより配列盤の前面にあるコネクタを把持し、接続盤上の選択されたコネクタ位置の前面まで移動させ、接続盤上のコネクタに挿入することになる。これら一連の動作は人手を介することなく自動的にロボットにより実行されるので、接続作業の効率化を図ることができる。
【0018】
また、ロボットによるジャンパリング接続方法を用いることにより、局内光ファイバケーブル接続余長収容スペースが削減できるだけでなく、手作業では操作不可能な簡易構造の小型の光コネクタで高密度実装を行うことができるようになり、従って装置自体の高密度化を図ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に図面を用いて本発明による自動心線切替型光ファイバケーブル終端装置(以下、自動FTMという)の好適な実施例について説明する。
【0020】
〔第1実施例〕
図1は本発明による自動FTMの第1実施例を示す正面図であり、図7乃至9の各部に対応する部分には同一の参照符号が付されている。図1において、1は自動FTM、26は保持盤、27は配列盤、28は接続盤、29は挿抜光ファイバ心線、30は保持穴、31は移動側光コネクタ、32は心線挿抜ロボット、33は心線選択ロボットである。
【0021】
この図の上段には、左側から接続盤28、配列盤27及び保持盤26がこの順に並設されており、各盤の前後部には接続盤28から配列盤27にかけての前面を動作領域とする心線挿抜ロボット32と、配列盤27の背面を動作領域とする心線選択ロボット33がそれぞれ配置されている。また、下段には、ファイバ突き合わせ型心線接続装置5及び8ch光分岐モジュール2が設置されている。
【0022】
図2は第1実施例による自動FTMを示す構成図であり、図1及び図7乃至9の各部に対応する部分には同一の参照符号が付されている。図2において光コネクタ24は市販最小のMUコネクタを使用することができる。ここで、加入者光ファイバケーブル17と局内光ファイバケーブル16との接続工程を説明する。
【0023】
接続前の加入者光ファイバケーブル17は、まず光分岐モジュール2と光コネクタ24で接続され、その光分岐モジュール2の反対側から出たファイバ心線が、マトリクス状に配列された保持盤26の接続部で挿抜光ファイバ心線29と接着接続された状態にある。この保持盤26の背面から出た挿抜光ファイバ心線29は、配列盤27の背部から保持盤26に対応するマトリクス状に配列された配列盤27の保持穴30を通過し摺動可能な状態で緩く保持され、先端部分に取付けられた移動側光コネクタ31を下にして配列盤27の前面に垂れ下がった状態にある。
【0024】
接続する時には、この挿抜光ファイバ心線29の心線部分は、配列盤27の背面に設置されている心線選択ロボット33により選択的に把持されると共に、挿抜光ファイバ心線29の先端に取付けている移動側光コネクタ31が配列盤27の保持穴30の前面に突き当たるまで挿抜光ファイバ心線29の心線部分が引き上げられ、その後心線部分は心線選択ロボット33から解放される。次に、心線挿抜ロボット32が配列盤27の前面にある移動側光コネクタ31を把持し、心線部分を巻き取りながら接続盤28の選択されたコネクタ位置の前面まで移動させ、最終工程では接続盤28上にある移動側光コネクタ31の方向を反転させ、接続盤28の選択された位置にコネクタを挿入し接続が完了する。
【0025】
また、支障移転等により心線を切替える場合は、接続盤28のマトリクス状に配列されたコネクタ部の任意の位置に挿入されている移動側光コネクタ31の挿入位置を他の位置に変更する。この手順としては、まず心線挿抜ロボット32により接続盤28の前面に挿入された移動側光コネクタ31を選択的に抜き出す。この状態は前述した加入者光ファイバケーブル17の接続前の状態と同様の状態であり、その後の工程は上述の手順と同様の工程である。
【0026】
このように、接続に関わる全ての工程を人手を介することなくロボットによって実施することができ、従って、誤接続もなく円滑に自動接続を行うことができ、作業の効率化を図ることができる。また、ロボット及び挿抜光ファイバ心線29を用いたジャンパリング接続方法を採用することにより、局内光ファイバケーブル16による接続替えは不用になり、従って従来のFTMの約半分程度のスペースを占める局内光ファイバケーブル接続余長収容スペースを大幅に削減することができる。
【0027】
更には挿抜光ファイバ心線29の移動側光コネクタ31は、ロボットでのみ挿抜操作が可能(手作業では操作不可能)な簡易構造の小型化された光コネクタ24(特願平7−339921参照)を適用できること、及び挿抜光ファイバ心線29についても同様の理由により、従来の局内光ファイバケーブル16として使用していた2mm径のファイバ心線に対して、2次被覆としてポリアリレート繊維を被覆しただけの0.25mm径の細形コードを適用することが可能になり、ロボットのスムーズな動作を確保すると共に自動FTM1自体の高密度化を実現することができる。
【0028】
〔第2実施例〕
図3は本発明による自動FTMの第2実施例を示す正面図であり、図1、2、7乃至9の各部に対応する部分には同一の参照符号が付されている。この実施例においては、前述の第1実施例の保持盤26、配列盤27及び接続盤28を左右対称に2分割して配置し、更に心線選択ロボット33を左右にそれぞれ設置したものである。
【0029】
図3に示す自動FTMの上段には、外側から保持盤26、配列盤27及び接続盤28の順に左右対称に2ユニットが並設されている。また、これらの前後部には、左側配列盤27から右側配列盤27にかけての前面を動作領域とする心線挿抜ロボット32と、各々の配列盤27の背面を動作領域とする二つの心線選択ロボット33が配置されている。ここで、挿抜光ファイバ心線29の長さについては、最大動作距離が実施例1と比較して約3/4程度になり、心線の長さも約3/4に短縮することができるので、心線挿抜ロボット32及び心線選択ロボット33の引き上げ又は巻取り作業時間もそれぞれ約3/4程度に短縮される。
【0030】
また、心線選択ロボット33は、心線挿抜ロボット32と同様に、左側配列盤27から右側配列盤27にかけての動作範囲を持つように一つ設置するのではなく、左右の配列盤27の背面にそれぞれ個別的に複数設置することにより、最大動作長を約3/5に短縮することが可能であり、上述の点と合わせるとかなりの接続作業時間の短縮を実現することができる。更には、このような左右分割配置構成を採用することにより、光ファイバ需要に対応したユニット単位での配備(例えば需要が少ない場合は左側ユニット及び心線選択ロボット33を一つだけ設置)が可能になり経済化を図ることができる。
【0031】
〔第3実施例〕
図4及び5は本発明による自動FTMの第3実施例を示す正面図であり、図1乃至3及び図7乃至9の各部に対応する部分には同一の参照符号が付されており、更に34はモジュール盤を示す。この実施例においては、前述の第2実施例の保持盤26、配列盤27及び接続盤28を更に縦に複数に分割して配置し、保持盤26に光分岐モジュール2及び心線選択装置5を組合せてモジュール構成としたものである。
【0032】
図4において、保持盤26と配列盤27とは各々独立した盤ではなく一体化しており、また実施例1及び2では下段に設置していた心線選択装置5及び光分岐モジュール2についても対象心線数に見合う数の両者を組合せ、更にこれに挿抜光ファイバ心線29を加えて一つのモジュール盤34を構成している。
【0033】
このモジュール盤34を含む構成図を図5に示すが、ここで保持盤26の前面は縦13列、横16列の接続部を持っており、モジュール盤1個当たり208心線の自動接続が可能になる。また、保持盤26の後部側には、ファイバ突き合わせ型2×400スイッチ心線選択装置5が1ユニット、導波路型光カプラー3及び光フィルタ4を内蔵した16ch光分岐モジュール2が13個、それぞれ固定設置されており、この光分岐モジュール2から出ているファイバの一端と挿抜光ファイバ心線29とは融着接続された状態である。
【0034】
即ち、図4でモジュール盤34が片側10段、両側で20段配備されており、この構成に合致させるため接続盤28も同様に分割した構成としている。従って、このような構成を採ることにより、建設時及び保守時において、モジュール盤34を加入者光ファイバケーブル17又は局内光ファイバケーブル16の数に応じて配備することができるようになり、経済化を図ることができる。また、建設時においては、モジュール盤34及び接続盤28を最下段から設置し、その後にロボットによる段単位の接続を行う手順で作業ができるので、手作業によるモジュール盤34等の設置及びケーブルとの接続と並行してロボットによる自動接続処理を行うことが可能になり、作業の能率を向上させることができる。
【0035】
なお、図4及び5によれば、保持盤26に光分岐モジュール2等を組合せてモジュール構成とし、これに加入者光ファイバケーブル17を接続しているが、この加入者光ファイバケーブル17の代わりに局内光ファイバケーブル16を接続する(接続盤28に加入者光ファイバケーブル17を接続する)方式、又は、保持盤26の代わりに接続盤28を光分岐モジュール2等と組合せて局内光ファイバケーブル16と接続する(保持盤26は単独構成とし、加入者光ファイバケーブル17を接続する)方式、又は、保持盤26の代わりに接続盤28を光分岐モジュール2等と組合せて加入者光ファイバケーブル17を接続する(保持盤26は単独構成とし、局内光ファイバケーブル16を接続する)方式があり、どの方法を採用しても上述の方式と同様の効果が得られる。
【0036】
〔第4実施例〕
図6は本発明による自動FTMの第4実施例を示す正面図であり、図1乃至5及び図7乃至9の各部に対応する部分には同一の参照符号が付されている。この実施例においては、第3実施例の接続盤28にスターカプラー型光分岐モジュール10を組合せたものである。
【0037】
図6に示すこの実施例の自動FTM1は、従来スターカプラー架9に収容されているスターカプラー型光分岐モジュール10を接続盤28に組み込んだ構成となっている。従来のスターカプラー型光分岐モジュール10は、ISDNサービス等同種サービスを複数のお客様に提供する場合に光加入者線端局装置の端子を有効に活用するために設けられた分配器の役割を果たすことを目的としたものであり、図7に示すように光加入者線端局装置収容架6と自動FTM1との間に設置しているスターカプラー架といわれる専用の架9に配備されていた。
【0038】
しかしながら、この実施例によれば、スターカプラー型光分岐モジュール10を自動FTM1に組み込むことによって従来のスターカプラー架9を省略できることとなり、経済化と共に局舎スペースの有効活用を図ることができる。また、光加入者線端局装置収容架6−スターカプラー架9−自動FTM1間の接続において、従来2本の局内ケーブルが必要であったが、スターカプラー架9の省略により、光加入者線端局装置収容架6−スターカプラー架9間のケーブルも合わせて省略することができ、更に経済化を実現できる。更に、局内ケーブル設置における設計から施工更には接続に関わる全ての工程を省くことができるため、作業性をかなり向上させることができる。
【0039】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明による自動FTMによれば、加入者光ファイバケーブルと局内光ファイバケーブルとの接続において、保持盤、配列盤、接続盤、挿抜光ファイバ及び2種類のロボットを具える構成により、人手を介することなく自動的に接続することが可能になるので、誤接続がなくなると共に、接続作業時間を短縮することができる。また、ロボット及び挿抜光ファイバ心線を用いたジャンパリング接続方式を採用することにより、局内光ファイバケーブル接続余長収容スペースを大幅に削減できるだけでなく、手作業では操作不可能な簡易構造の小型光コネクタを高密度に実装することができるようになり、自動FTM自体の高密度化を実現できる。更には、スターカプラー型光分岐モジュールを組み込むことにより、スターカプラー架及び局内ケーブルの削減も可能になり、従って、経済化と共に作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動心線切替型光ファイバケーブル終端装置の第1実施例を示す正面図である。
【図2】第1実施例の自動心線切替型光ファイバケーブル終端装置の構成図である。
【図3】本発明による自動心線切替型光ファイバケーブル終端装置の第2実施例を示す正面図である。
【図4】本発明による自動心線切替型光ファイバケーブル終端装置の第3実施例を示す正面図である。
【図5】第3実施例の自動心線切替型光ファイバケーブル終端装置の構成図である。
【図6】本発明による自動心線切替型光ファイバケーブル終端装置の第4実施例を示す正面図である。
【図7】従来の局内配線設備の構成図である。
【図8】従来の心線切替型光ファイバケーブル終端装置の構成図である。
【図9】従来の心線切替型光ファイバケーブル終端装置のジャンパ面を示す説明図である。
【符号の説明】
1 自動心線切替型光ファイバケーブル終端装置
2 光分岐モジュール
3 光カプラー
4 光フィルタ
5 心線選択装置
6 光加入者線端局装置収容架
7 映像系光加入者線端局装置
8 通信系光加入者線端局装置
9 スターカプラー架
10 スターカプラー型光分岐モジュール
11 試験架
12 試験装置
13 心線選択制御装置
14 マスター側光ファイバ心線
15 試験用分岐ファイバ心線
16 局内光ファイバケーブル
17 加入者光ファイバケーブル
18 お客様宅
19 映像系光加入者線終端装置
20 通信系光加入者線終端装置
21 余長振り分け部材
22 余長処理棚
23 光コネクタアダプタ
24 光コネクタ
25 単心テープ心接続部
26 保持盤
27 配列盤
28 接続盤
29 挿抜光ファイバ心線
30 保持穴
31 移動側光コネクタ
32 心線挿抜ロボット
33 心線選択ロボット
34 モジュール盤
100 心線切替型光ファイバケーブル終端装置
Claims (3)
- 互いに対向する第1及び第2の面を有し、第1の面には第1の光ファイバ心線群の各光ファイバ心線の一端がそれぞれ接続固定され、第2の面には光ファイバコネクタアダプタが規則的に設けられている接続盤(28)と、
互いに対向する第1及び第2の面を有し、第1の面には第2の光ファイバ心線群の各光ファイバ心線の一端がそれぞれ接続固定されている保持盤(26)と、
前記保持盤(26)と接続盤(28)との間に並設され、光ファイバ心線をしゅう動可能に保持する複数の保持穴を有する配列盤(27)と、
一端に光コネクタが接続され、他端が前記保持盤の第2の面を経て前記第1の光ファイバ心線群の各光ファイバ心線にそれぞれ光接続され、前記光コネクタは前記接続盤(28)の光ファイバコネクタアダプタに挿抜可能に接続され、前記配列盤(27)の各保持穴をそれぞれ通過する複数の挿抜光ファイバ(29)と、
前記第1の光ファイバ心線群を複数本単位で収容し、光カプラー及び試験光を遮断し通信光を透過させる光フィルタを有する光分岐モジュールと、
光分岐モジュールの光カプラーから分岐させた試験用分岐心線を試験器に接続されているマスター側光ファイバと選択的に光結合させる心線選択装置とをそれぞれ有する第1及び第2のユニットを具え、
これら第1及び第2のユニットの保持盤、接続盤及び配列盤をほぼ同一平面上に配置すると共に、保持盤の第1の面と接続盤の第2の面とが同一方向を向くように配置し、
第1のユニットの接続盤と第2のユニットの接続盤とを直接隣接するように配置し、第1のユニットの保持盤と第2のユニットの保持盤とを最も遠く離間するように配置し、
前記第1及び第2のユニットの接続盤の第2の面と対向する側に、前記挿抜光ファイバの光コネクタを接続盤の光ファイバコネクタアダプタに対して挿抜する心線挿抜ロボットを配置し、前記第1及び第2のユニットの保持盤の第1の面と対向する側に挿抜すべき挿抜光ファイバを選択する心線選択ロボットをそれぞれ配置したことを特徴とする自動心線切替型光ファイバケーブル終端装置。 - 請求項1に記載の自動心線切替型光ファイバケーブル終端装置において、前記保持盤、光分岐モジュール及び配列盤を組み合わせてモジュール構成としたことを特徴とする自動心線切替型光ファイバケーブル終端装置。
- 互いに対向する2つの面を有し、一方の面には第1の光ファイバ心線群の各光ファイバ心線の一端がそれぞれ接続固定され、他方の面には光ファイバコネクタアダプタが規則的に設けられている接続盤と、
光カプラー及び試験光を遮断し通信光を透過させる光フィルタを含む光分岐モジュール、及び光ファイバ心線をしゅう動可能に保持する複数の保持穴を有する配列盤を有すると共に、第2の光ファイバ心線群を収容するモジュール盤と、
一端が前記モジュール盤の光分岐モジュールに接続され、他端には前記光ファイバコネクタアダプタに装着される光ファイバコネクタが接続され、前記モジュール盤の配列盤の各保持穴をそれぞれ通過する複数の挿抜光ファイバと、
光分岐モジュールの光カプラーに接続されている光ファイバ心線と試験装置に接続されているマスター側光ファイバとを選択的に光結合させる心線選択装置とを具え、
前記挿抜光ファイバの光ファイバコネクタを前記接続盤に設けた光ファイバコネクタアダプタに装着し又は光ファイバコネクタアダプタから脱着する心線挿抜光ロボットが前記接続盤の光ファイバコネクタアダプタが設けられている面と対向するように配置され、挿抜すべき挿抜光ファイバを選択する心線選択ロボットが前記接続盤の第1の光ファイバ心線群が接続固定されている面と対向するように配置されていることを特徴とする自動心線切替型光ファイバケーブル終端装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20671396A JP3750882B2 (ja) | 1996-08-06 | 1996-08-06 | 自動心線切替型光ファイバケーブル終端装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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