JP3750358B2 - データ伝送装置及びデータ再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は画像や音声データに別のデータ(データハイディング、ウォーターマーク)を埋め込んで伝送する伝送方法及び装置に関わり、特に伝送されたデータから埋め込まれたデータを検出する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
データ・ハイディングは画像、音声やテキストデータに識別情報や注釈を埋め込む技術として、これまで研究されていた。最近では、著作権を保護するためにデータに識別情報を埋め込み、不正な操作を防止するための技術としても応用されるようになっている。これらの技術は、日経BP社「日経エレクトロニクス」(1997.2.24 P149〜P162)に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このように繰り返し埋め込まれたデータを、具体的に、どのように再生するかについては記載されていない。
【0004】
データの埋め込みの強さと元のデータに与える影響は相反する関係にある。埋め込まれるデータは、元のデータに目立たないように埋め込まれ、またデータを変換することで埋め込まれたデータが変化し、検出できなく場合がある。そのため、埋め込まれたデータの検出は1回に限らず何回か連続して検出する。ここで、データが変化しない時、例えば映像データであれば、静止画のような時には、連続して検出しても検出結果が変わらないため、信頼性を上げることが出来ない。そのため、静止画のような場合にも信頼性を上げるように工夫する必要がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、データを再生する再生装置において、データには画像や音声の情報である第1のデータと、前記第1のデータの付加情報である第2のデータが記録されており、前記第1及び第2のデータを復調するデータ復調手段と、復調されたデータに埋め込まれた第2のデータを検出する第1の検出手段と、前記第1のデータが変化していない事を検出する第2の検出手段と、を備え、前記第 1 の検出手段による第 2 のデータの検出は複数回実施され、前記第2の検出手段により、前記第1のデータが変化していない事を検出した時には前記第1の検出手段による検出を一時停止し、前記第2の検出手段により、前記第1のデータが変化している事を検出した時には一時停止していた前記第1の検出手段による検出を再開するようにしたことを特徴としたデータ再生装置を提案することである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。
【0007】
図1は埋め込みデータ検出の処理の流れの一実施例を示したものである。ここでは、映像データにコピー制御情報などの別な情報を埋め込んだ場合を例にして説明するが、勿論データは映像に限られたものではなく、音声やテキスト等限定はされない。埋め込みデータは映像データを圧縮するMPEGエンコード処理などにより、欠落する場合がある。よって、埋め込みデータの検出は信頼性を向上させるために複数回繰り返して行なう。この時、映像が静止画であったならば、検出される埋め込みデータは変化しない。
【0008】
そのため、複数回繰り返して検出を行なっても信頼性を向上させることは出来ず、誤検出する確率が増えてしまう。ここで、静止画検出手段により静止画であることを検出した場合には、繰り返し検出を一時止めて、映像が静止画でなくなるまで、待ち状態にする。そして、静止画検出手段が静止画でなくなったことを検出したら、埋め込みデータの検出を再開する。
【0009】
また、動画を圧縮する方法として、MPEG方式を用いる場合があるが、本方式では、連続した画像同士の差分をとって符号化する符号化が含まれており、このような場合にはその差分のデータを監視して、変化がなければ静止画であると判断する。
【0010】
このようにデータが変化しない時、例えば映像データであれば、静止画のような時には、連続して検出しても埋め込みデータの検出結果が変わらないため、検出された埋め込みデータに偏りが生じてしまい、埋め込みデータの検出を一時停止させることにより、偏らない検出を行なうことができ、信頼性を向上させることが出来る。また、埋め込みデータの検出は止めずに、検出数をカウントするカウンタを止めることでも同様の効果を得る。
【0011】
図2は情報伝送のための符号化復号化の処理の流れの一実施例を示したものである。
【0012】
同図において、伝送する情報ビット:nbit(b0,b1,b2,・・・bn-1)があり、これに情報ビットに誤りが発生した時に誤り訂正を行うための誤り訂正符号:mbit(bn,bn+1,・・・bn+m-1)を付加して埋め込みデータ:n+mbit(b0,b1,b2,・・bn,bn+1・・bn+m-1)とする。この埋め込みデータを伝送系によって生じるデータの変化の影響を少なくするため、同じ埋め込みデータを複数回(P回とする)繰り返し伝送するようにする。
【0013】
ここで、繰り返しの方法は各ビットごとにそれぞれ
b0,b0,b0・・・b0 P回
b1,b1,b1・・・b1 P回
:
:
bn+m-1,bn+m-1,bn+m-1・・・bn+m-1 P回
とする方法や、または、埋め込みデータを一つの単位として
(b0,b1,b2,・・・bn+m-1),(b0,b1,b2,・・・bn+m-1),・・・ P回
などとすることができ、どのように行っても構わない。
【0014】
ここまでが送信側である。この繰り返された埋め込みデータは伝送系を介して受信側に送られる。受信側では、繰り返して伝送された埋め込みデータに対して、多数決による判定を行う。b0のデータがP回伝送されたならば、P個のb0データに対して多く受信された方の値をb0の値とする。これと同様に各ビット(b0,b1,b2,・・bn,bn+1・・bn+m-1)に対してP個ずつのデータを集めて多数決判定を行い、埋め込みデータ(n+mbit)を得る。その後、mビットの誤り訂正符号により情報ビットの誤りを検出または訂正し、正しい情報ビット(nbit)を得る。
【0015】
このような方法を用いて情報を伝送することにより、伝送系によってデータの誤り率が高く誤り訂正不可能な場合にも、多数決判定を行うことにより埋め込みデータの誤り率を低くし、誤り訂正符号による訂正を可能とすることができる。
【0016】
図3は図2に示した伝送手段の処理の流れの一実施例を示したものである。これは、仮に画像データに埋め込みデータを混入させて伝送する場合の例を示したもので、混入するデータは音声データ等、特に限定はされない。
【0017】
同図において、埋め込みデータは誤り訂正符号を付加し繰り返し伝送できるようにP回分準備されており、それらの埋め込みデータを画像データに埋め込む。埋め込むポイントはあらかじめ決められているか、または、埋め込むポイントの情報をあらかじめ別の手段で伝送するものとする。この埋め込むポイントに当たる画像データは、各埋め込みデータの値にしたがって変換される。
【0018】
これらを他の画素ブロックのデータと同様に画像圧縮を行い、また必要に応じて変調する。このように処理されたデータは、パッケージメディア(例えばCD,DVDなど)のような媒体に記録されて伝送されるか、放送等のようにそのまま電波で送られる。
【0019】
次に、受信する手段としては、パッケージメディア等は再生機により、電波の場合には受信機により受け取られ、変調方式に従った復調処理を行う。その後、圧縮されたデータは伸長される。ここで、画像データに埋め込まれた埋め込みデータを検出する手段により、埋め込みデータが埋め込まれた画素ブロックの画素データから埋め込みデータを検出する。こうして求められた埋め込みデータを各ビットに対してPヶ所から検出し、多数決判定を行う。これをn+mbitに対して行い、埋め込みデータを得、その埋め込みデータに含まれた誤り訂正符号により誤りを訂正し、正しい情報ビットを得る。
【0020】
このような方式を用いることで、データに混入させて情報ビットを伝送し、誤り率の低い情報を得ることができ、信頼性の高い付加情報を伝送することができる。
【0021】
図4は、画像データに情報ビットを埋め込む処理方法の一実施例を示したものである。1枚の自然画はデータとして置き換えられ、それに対して埋め込み処理を行うためには、まず8×8画素の正方形の画素ブロックで分割する。そのうちの1画素はそれぞれ決まったビット数の64個のデータに置き換えられている。もし、9ビットのデータとするならば分解能512段階のデータである。
【0022】
ここで、この画素ブロックが埋め込みデータを埋め込むポイントである場合には、埋め込みデータの各ビットの値にしたがって処理を加える。例えば、そのポイントに埋め込まれる埋め込みデータのビットが“1”の場合には64画素データの合計が512の倍数となるように画素のデータの値を変換し、
【0023】
【数1】
(a0+a1+a2+・・・・・+a63)mod 512 = 0 (modは除算の余りを示す)
そのビットが“0”である場合には64画素データの合計が512の倍数に余り256となるように
【0024】
【数2】
(a0+a1+a2+・・・・・+a63)mod 512 = 256
データa0〜a63の値を変換するようにする。これで用いた512(及び0、256)という値は特に限定されるものではないが、この値が大きい方が判別がしやすくエラーが少なくなる代わりに、元のデータが大きく変換されることになる。
【0025】
また、埋め込みデータを埋め込む場合には、512±αの範囲(例えばα=64)となるようにデータ値を変換するようにすることも可能である。
【0026】
このような方式で、1画素ブロックの64画素データを変換し、埋め込みデータを1ビットずつに分けて埋め込む。
【0027】
これらの伝送データは、埋め込まれた後に圧縮/伸長を行う場合には、正確に再現されない場合がある。このような場合を配慮して、受信後の埋め込みデータの判定には
【0028】
【数3】
(a0+a1+a2+・・・・・+a63)mod 512 = 0
のみと限定せず、0±α(αは圧縮方式等から決まるα≦64の任意の値)とする。
【0029】
ここでは、標本値に伝送データを埋め込む例を示したが、DCTやFFT等による周波数変換された値に埋め込みデータを埋め込むことも同様に可能である。
【0030】
図5は1枚の自然画の全体における埋め込みデータを埋め込むポイントの一例を示したものである。画像データ中の(n+m)×P個のポイントに対して、埋め込みデータを埋め込む。
【0031】
受信時にはb0の埋め込みポイントからP個のb0ビットを集め、多数決判定を行う。これをn+mビットに対して行い、多数決判定後の埋め込みデータを得る。このように埋め込みデータの各ビットを複数のポイントに繰り返して埋め込むことにより、受信時に多数決判定を可能とし情報ビットを正しく再生できるようにする。
【0032】
図6は本発明による情報伝送のための符号化復号化の処理を行う信号処理装置の一実施例を示したものである。本実施例では、数十ビットの情報を画像データに重ねてしてDVDのようなディスクに記録再生する場合の一例として示す。
【0033】
1は記録情報ビット、
2は誤り訂正符号付加装置、
3は繰り返しデータ生成装置、
4は記録画像データ、
5は画素ブロック分割装置、
6は1画素のデータ化装置、
7は伝送データの埋め込み装置、
8は圧縮及び変調処理装置、
9は記録再生切り替えSW、
10はピックアップ、
11はディスク、
12はスピンドルモータ、
13は伸長及び複調処理装置、
14は埋め込みデータの検出装置、
15は多数決判定装置、
16は誤り訂正装置、
17はシステム制御装置、
18は再生出力制御装置、
19は再生画像データ
である。
【0034】
同図において、記録情報ビット1は、例えば再生時に必要なコピー制御の情報であり、その情報により、再生禁止や出力禁止等の制御を行う。誤り訂正符号付加装置2は、この記録情報ビット1に対して、誤り訂正符号としてパリティを付加し、繰り返しデータ生成装置3では、記録情報ビット1に誤り訂正符号が付加された伝送データを繰り返し伝送する回数分複製する。記録画像データ4は、オリジナルの画像データであり、これを所定のフォーマットで符号化して伝送する。画素ブロック分割装置5は、オリジナルの画像データにデータを埋め込むために8×8画素ブロックに分割する。伝送データ埋め込み装置7は、この分割されたブロックの1画素のデータ化装置6でデータ化された値に、誤り訂正符号が付加された埋め込みデータを埋め込む処理を行う。これは、決められたポイントに対して埋め込みデータを1ビットずつ複数回埋め込むように処理する。
【0035】
このようにして生成されたデータは、圧縮及び変調処理装置8により圧縮され、記録フォーマットにしたがって変調処理が行われる。これにより記録フォーマットにあった記録データを生成する。記録データは、ピックアップ10によりディスク11に書き込まれる。スピンドルモータ12はディスク11を回転駆動させるためのモータである。
【0036】
再生時には、記録再生切り替えSW9が再生側に切り替えられ、ディスク11の信号を読み出したピックアップ10から、伸長及び複調処理装置13に再生データが送られる。伸長及び複調処理装置13では、変調方式に応じた復調処理が行われ伸長される。このデータから埋め込みデータ検出装置14により、埋め込みデータが埋め込まれた画素ブロックから埋め込みデータを繰り返しの数だけ検出する。多数決判定装置15では、繰り返しの数だけ検出された埋め込みデータを、各ビットごとに多数決判定して、多い方のデータで埋め込みデータを構成する。誤り訂正装置16は、この埋め込みデータに含まれている誤り訂正符号により、情報ビットの誤りの検出および訂正を行う。こうして再生された情報ビットは、誤りである確率が低くなっている。この再生情報ビットがコピー制御の情報であり、仮にコピー禁止の情報であった場合には、システム制御装置17により、再生出力制御装置18からの再生画像データ19の出力を止めるように制御する。
【0037】
この記録情報ビット1が仮に32ビットで構成されており、誤り訂正符号6ビット、およびデータの先頭を示す信号として8ビットの計46ビットで埋め込みデータが構成されているとする。1画面に2000ポイントの埋め込みポイントを設定すると、約43回繰り返して伝送することができる。ここで、伝送系における誤り率を0.1とすると、再生時に多数決判定を行った後にビットに誤りが含まれる確率は、1×10E−11となる。伝送系における誤り率を0.2とすると5×10E−6程度となる。この誤り率であれば、6ビットの誤り訂正符号を用いて畳み込み復号を行った場合には、誤り率は1×E−9〜10となり、エラーが発生する確率は低く押さえることができる。
【0038】
図7は本発明による情報伝送のための符号化復号化の処理の流れの別の一実施例を示したものである。図2と同じ番号のものは同じものを示す。
【0039】
同図においても、図2と同様に、伝送する情報ビット(nbit)があり、これに誤り訂正符号を付加して埋め込みデータ(n+mbit)とする。この埋め込みデータを伝送系によって生じるデータの変化の影響を少なくするため、同じ埋め込みデータを複数回(P回とする)繰り返し伝送する。ここで、繰り返しの回数:Pを前もって別な手段によって伝送することで、伝送系が複数種存在し、それぞれ最適な繰り返し回数が異なる場合には、伝送系に応じた繰り返し回数を設定することができる。例えば、伝送系がディスクである場合には、記録再生時の圧縮/伸長率とディスクのエラーレートから繰り返しの回数を決定し、その値をディスク上の特定の部分、例えば、TOCの領域に記録しておき、先にそれを再生するようにする。このような方法を用いることで、伝送系に適した繰り返し回数で埋め込みデータを送ることが可能となる。
【0040】
例えば、画像データを伝送するために、MPEG等の圧縮が行われる場合、MPEGデータフォーマットでは画面のピクチャ単位でヘッダが存在しているので、そのヘッダに付加情報として繰り返し回数Pを多重してもよい。また、GOP単位で回数Pを多重してもよい。その場合、多重回数Pをピクチャ単位、GOP単位で伝送することができ、画像データに最適な繰り返しが可能となる。
【0041】
ここで、繰り返し回数Pの値は、解読されると改ざんされる恐れがあるため、Pの値を秘密にするため、暗号化して記録することで解読されにくくし、アルゴリズムを強化することができる。
【0042】
このような方法を用いて情報を伝送することにより、伝送系が複数種存在し、それぞれ最適な繰り返し回数が異なる場合には、伝送系に応じた繰り返し回数を設定することができ、それにより多数決判定を行うことにより埋め込みデータの誤り率を低くし、誤り訂正符号による訂正を可能とすることができる。また、これと同じ方法により、埋め込みデータを埋め込むポイントや、判定のしきい値を伝送することも可能である。
【0043】
図8は本発明による情報伝送のための符号化復号化の処理の流れの別の一実施例を示したものである。図1と同じ番号のものは同じものを示す。
【0044】
同図において、伝送する情報ビット(nbit)があり、これに情報ビットをある規則に従って変換する変換テーブルをもち、変換されたデータを埋め込みデータ(n+mbit)とする。このとき、変換後のデータは他のデータと間違えにくいデータとすることが望ましい。この埋め込みデータを伝送系によって生じるデータの変化の影響を少なくするため、同じ埋め込みデータを複数回(P回とする)繰り返し伝送する。ここまでが送信側である。この繰り返された埋め込みデータは伝送系を通って受信側に送られる。受信側では、繰り返し伝送された埋め込みデータに対して、繰り返された回数分の多数決による判定を行う。このデータがディジタルデータの場合にはP/2以上の方とする。各ビットに対してnビットをP回多数決判定を行い、埋め込みデータ(n+mbit)を得る。その後、変換時とは逆のテーブルにより情報ビットに逆変換し、元の情報ビット(nbit)を得る。
【0045】
このような方法を用いて情報を伝送することにより、伝送系によってデータの誤り率が高く誤り訂正不可能な場合にも、多数決判定を行うことにより埋め込みデータの誤り率を低くし、誤り訂正符号による訂正を可能とすることができる。
【0046】
図9は本発明による情報伝送のための符号化の処理の別の一実施例を示したものである。
【0047】
同図においても、図4に示した方法と同様に、画素ブロック単位で情報を埋め込むこととし、伝送する情報ビット:Kbit(例えば、K=6とする)とする。例えば、情報ビットを埋め込む場所は1枚の自然画にたいしてL箇所とすると、情報ビット“00_0000”のときには自然画の中のパターンのXの部分に情報ビットをL箇所埋め込み、情報ビット“00_0001”の時には次のパターンのYの部分に情報ビットをL箇所埋め込むようにする。このように、画素ブロックが全て重ならないような埋め込みパターンを、6ビットの場合64種類対応させて、埋め込みデータを埋め込むようにする。ここで、1枚の自然画に含まれる画素ブロックは最低でも、K×L(64×60=3840)ブロック必要となる。これより少ないと、埋め込みパターンが重なってしまい、対応する情報ビットを判別する時に誤検出する確率が増えてしまう。
【0048】
このようにして、埋め込みデータを埋め込むことにより、受信側では情報ビットに対応した特定の埋め込みパターンが有るか無いかで、埋め込みデータが埋め込まれているかをどうかを判断することができ、どの埋め込みパターンに一致または近いかで、埋め込みデータを判別することが可能となる。図4で示した埋め込みの方法が所定の範囲内の値に変換する場合や、伝送系で発生するエラーによっては、埋め込みパターン以外にも、埋め込み場所であると検出する場合も発生するが、L箇所のパターンについてしらべたときには1パターンだけに近似し、情報は確定できる。
【0049】
また、埋め込みパターンはあらかじめ定められているものを用いてもよいが、各情報ビットに対応した埋め込みパターンの情報を暗号化して、データを伝送する前に先に伝送すると、それぞれの伝送系に応じた埋め込みパターンを用いることができる。
【0050】
図10は本発明による静止画検出の処理の一実施例を示したものである。
【0051】
静止画であることを検出するには、映像の同じ位置の輝度や色差データ、またはRGBデータなどの情報を監視することで検出が可能である。図10では、輝度値を監視する事で静止画を検出する処理の一例を示す。
【0052】
所定の位置で輝度値の検出を行なう。次のフレームまたはフィールドで同じ位置の輝度値を検出し、前の輝度値と同じかどうか比較する。同じであれば、nの値を1ずつ増やしていく。同じでなければ、nを“0”とし、次のフレームまたはフィールドを検出する。そして、nがある一定の値を越えた場合には静止画と判断する。
【0053】
また、監視する位置を複数個に設定することで、一部だけ動いていてその他の部分は動いていないような状態の映像でも一部静止画として検出できる。
【0054】
また、この静止画検出手段によって映像データをエンコードする時に、静止画であることを検出し、それを示すコードをデータと一緒に送る。この時、データの一部に、例えば、データ中のリザーブの領域や、ID領域の一部や、実際には使用しないデータの領域等に書き込むようにする。その他に、垂直フィールドブランキング期間中や水平同期期間中に書き込んでもよい。
【0055】
そして、このコードを検出することにより、再生時にも静止画を検出する事が容易になり、静止画を検出する回路負担を少なくすることができる。このコードは埋め込みデータとして記録することも可能である。仮に静止画情報を誤検出した場合にも、埋め込みデータの検出が一時停止するだけなので、検出時間が長くなることはあるが、影響は少ない。
【0056】
【発明の効果】
本発明によれば、画像や音声データにコピー禁止等の別の付加情報ビットを重ねて伝送する伝送で、データが変化しない時、例えば映像データであれば、静止画のような時には、連続して検出しても埋め込みデータの検出結果が変わらないため、埋め込みデータの検出を一時停止させることにより、偏らない検出を行なうことができ、信頼性を向上させることが出来る。
【0057】
また、この静止画検出手段によって映像データをエンコードする時に、静止画であることを検出し、それを示すコードをデータと一緒に送る。この時、データの一部に、例えば、データ中のリザーブの領域や、ID領域の一部や、実際には使用しないデータの領域等に書き込むようにする。このコードを検出することにより、再生時にも静止画を検出する事が容易になり、静止画を検出する回路負担を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による埋め込みデータ検出の処理の流れの一実施例を示すフローチャートである。
【図2】本発明による情報伝送のための符号化復号化の処理の流れの一実施例を示す図である。
【図3】伝送手段の処理の流れの一実施例を示す図である。
【図4】画像データに情報ビットを埋め込む処理方法の一実施例を示す図である。
【図5】1枚の自然画の全体における伝送データを埋め込むポイントの一例を示す図である。
【図6】本発明本発明による情報伝送のための符号化復号化の処理を行う信号処理装置の一実施例を示すシステム構成図である。
【図7】本発明による情報伝送のための符号化復号化の処理の流れの別の一実施例を示すフローチャートである。
【図8】本発明による情報伝送のための符号化復号化の処理の流れの別の一実施例を示すフローチャートである。
【図9】本発明による画像データに情報ビットを埋め込む処理方法の別の一実施例を示す図である。
【図10】本発明による静止画検出の処理の一実施例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…記録情報ビット、 2…誤り訂正符号付加装置、
3…繰り返しデータ生成装置、 4…記録画像データ、
5…画素ブロック分割装置、 7…伝送データの埋め込み装置、
8…圧縮及び変調処理装置、 9…記録再生切り替えSW、
10…ピックアップ、 11…ディスク、
12…スピンドルモータ、 13…伸長及び複調処理装置、
14…埋め込みデータの検出装置、 15…多数決判定装置、
16…誤り訂正装置、 17…システム制御装置、
18…再生出力制御装置、 19…再生画像データ。
Claims (9)
- データを再生する再生装置において、データには画像や音声の情報である第1のデータと、前記第1のデータの付加情報である第2のデータが記録されており、前記第1及び第2のデータを復調するデータ復調手段と、復調されたデータに埋め込まれた第2のデータを検出する第1の検出手段と、前記第1のデータが変化していない事を検出する第2の検出手段と、を備え、
前記第1の検出手段による第2のデータの検出は複数回実施され、
前記第2の検出手段により、前記第1のデータが変化していない事を検出した時には前記第1の検出手段による検出を一時停止し、前記第2の検出手段により、前記第1のデータが変化している事を検出した時には一時停止していた前記第1の検出手段による検出を再開するようにしたことを特徴としたデータ再生装置。 - 特許請求の範囲第1項において、前記第2のデータが、コピー制御を行なうための情報である場合には、前記第1の検出手段によって検出されたコピー制御情報に従って、前記第1のデータの再生または出力を制御するようにしたことを特徴としたデータ再生装置。
- 特許請求の範囲第1項において、前記第2の検出手段は、前記第1のデータの特定の位置を監視する監視手段を備え、前記監視手段によりその特定位置のデータが変化していない事を検出するようにしたことを特徴としたデータ再生装置。
- 特許請求の範囲第1項において、前記第2の検出手段は、前記第1のデータの複数の位置を監視する監視手段を備え、前記監視手段により監視している複数の位置のデータのどの部分が変化していないかを検出し、検出された変化していない部分については、前記第2の検出手段による検出を部分的に一時停止するようにしたことを特徴としたデータ再生装置。
- データを再生する再生装置において、データには画像や音声の情報である第1のデータと、前記第1のデータの付加情報である第2のデータが記録されており、前記第1及び第2のデータを復調するデータ復調手段と、復調されたデータに埋め込まれた第2のデータを検出する第1の検出手段と、前記第1のデータが変化していない事を示す信号を検出する第3の検出手段と、を備え、
前記第1の検出手段による第2のデータの検出は複数回実施され、
前記第3の検出手段により、前記第1のデータが変化していない事を検出した時には前記第1の検出手段による検出を一時停止し、前記第3の検出手段により、前記第1のデータが変化している事を検出した時には一時停止していた前記第1の検出手段による検出を再開するようにしたことを特徴としたデータ再生装置。 - 画像や音声の情報である第1のデータと、前記第1のデータの付加情報である第2のデータと、前記第1のデータに前記第2のデータを埋め込む手段と第2のデータを埋め込んだ第1のデータを伝送するためのフォーマットに変換するデータ変換手段と前記第1のデータが変化していない事を検出する第2の検出手段と、を備え、
前記第1のデータに第2のデータを埋め込む手段による埋め込みは複数回実施され、
前記第2の検出手段により、前記第1のデータが変化していない事を検出した時には前記第1のデータを伝送するためのフォーマットに変換する時に、データが変化していない事を示す信号を付加するようにしたことを特徴としたデータ伝送装置。 - 請求項6において、前記第2のデータが、コピー制御を行なうための情報である場合には、前記第2のデータに従って伝送及び再生制御を行ない、更に前記第2のデータをコピー制御情報にしたがって書き替えるようにしたことを特徴としたデータ伝送装置。
- 請求項6において、前記第2の検出手段は、前記第1のデータの特定の位置を監視する監視手段を備え、前記監視手段によりその特定位置のデータが変化していない事を検出するようにしたことを特徴としたデータ伝送装置。
- 請求項6において、前記第2の検出手段は、前記第1のデータの複数の位置を監視する監視手段を備え、前記監視手段により監視している複数の位置のデータのどの部分が変化していないかを検出し、検出された変化していない部分を示す信号を、前記第1のデータを伝送するためのフォーマットに変換する時に付加するようにしたことを特徴としたデータ伝送装置。
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