JPH11213554A - コピー防止装置 - Google Patents

コピー防止装置

Info

Publication number
JPH11213554A
JPH11213554A JP10291968A JP29196898A JPH11213554A JP H11213554 A JPH11213554 A JP H11213554A JP 10291968 A JP10291968 A JP 10291968A JP 29196898 A JP29196898 A JP 29196898A JP H11213554 A JPH11213554 A JP H11213554A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
error
digital data
identification information
correction
encrypted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10291968A
Other languages
English (en)
Inventor
Takehisa Kato
岳久 加藤
Hiroshi Kato
拓 加藤
Naoki Endo
直樹 遠藤
Hisashi Yamada
尚志 山田
Kenjiro Endo
謙二郎 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP10291968A priority Critical patent/JPH11213554A/ja
Publication of JPH11213554A publication Critical patent/JPH11213554A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 識別情報を誤り訂正符号に記録しておき、こ
の識別情報をもとに不正なコピーを防止する。 【解決手段】 本発明は、暗号化されたデジタルデータ
を得る暗号化デジタルデータ獲得部(15)と、暗号化
及び誤り訂正符号化されたデジタルデータにおける誤り
位置及び誤りシンボル値を検出する検出部(15)と、
検出された誤り位置及び誤りシンボル値に基づいて、オ
リジナルか否かを示す識別情報を検出する識別情報検出
部(16)と、検出された識別情報に基づいて、コピー
を防止するか否かを決定する決定部(17)と、決定結
果に基づいて、情報記録媒体のコピーを防止するコピー
防止部(40)とを具備するコピー防止装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体上に記録
されたマルチメディア・データが、オリジナルなもので
あるのか、コピーされたものであるのかを判定し、コピ
ーされたものである媒体からの再生であると判定された
場合には、コピーを禁止するなどして、不正なコピーを
防止するコピー防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、DAT(Digital Audio Tape) やMD(M
ini Disc) のようなディジタル記録媒体においては、オ
リジナルなものからであれば一度限りのディジタル・コ
ピーが可能である。しかし、コピーされたものからの再
度のコピー(孫コピー)を作成することはできないよう
になっている。
【0003】このシステムを、CGMS(Copy Generation M
anagement System) やSCMS(SingleCopy Management Sys
tem) と呼ぶ。これらは、コピーされたものか否か(コ
ピー可能か否か)を、2ビットのフラグで示すものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなCG
MSやSCMSは、伝送途中で改竄をうけ、不正コピーされる
場合があり、不正にコピーされた、一般に海賊版と呼ば
れる媒体が流通する、という問題が有る。
【0005】上述したように、従来の不正コピー防止手
段では、伝送途中で改竄をうけ、不正コピーされる場合
があり、不正にコピーされた、一般に海賊版と呼ばれる
媒体が流通する、という問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記実情に鑑
みてなされたものであり、情報記録媒体に記録されたコ
ンテンツが、オリジナルなものであるか否かを示す識別
情報を誤り訂正符号に記録しておき、この識別情報をも
とに不正なコピーを防止するコピー防止装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】したがって、まず、本発明の第1の発明に
よれば、暗号化及び誤り訂正符号化されたデジタルデー
タ、前記暗号化及び誤り訂正符号化されたデジタルデー
タのための暗号化された鍵情報が記録された情報記録媒
体から、前記暗号化及び誤り訂正符号化されたデジタル
データを復調する第1の復調手段と、前記第1の復調手
段により復調された前記暗号化及び誤り訂正符号化され
たデジタルデータに誤り訂正処理を行なうことにより暗
号化されたデジタルデータを得る暗号化デジタルデータ
獲得手段と、前記暗号化デジタルデータ獲得手段による
誤り訂正処理により得られる前記暗号化及び誤り訂正符
号化されたデジタルデータにおける誤り位置及び誤りシ
ンボル値を検出する検出手段と、前記検出手段により検
出された誤り位置及び誤りシンボル値に基づいて、前記
暗号化及び誤り訂正符号化されたデジタルデータに前記
暗号化及び誤り訂正符号化されたデジタルデータの一部
と入れ替えて記録され、オリジナルか否かを示す識別情
報を検出する識別情報検出手段と、前記識別情報検出手
段により検出された識別情報に基づいて、コピーを防止
するか否かを決定する決定手段と、前記決定手段による
決定結果に基づいて、前記情報記録媒体のコピーを防止
するコピー防止手段とを具備することを特徴とするコピ
ー防止装置、である。
【0008】また、本発明の第2の発明によれば、暗号
化及び積符号により誤り訂正符号化されたデジタルデー
タ、前記暗号化及び積符号により誤り訂正符号化された
デジタルデータのための暗号化された鍵情報が記録され
た情報記録媒体から、前記暗号化及び積符号により誤り
訂正符号化されたデジタルデータを復調する第1の復調
手段と、前記第1の復調手段により復調された前記暗号
化及び積符号により誤り訂正符号化されたデジタルデー
タに外符号の誤り訂正処理を行なうことにより暗号化及
び内符号により誤り訂正符号化されたデジタルデータを
獲得する第1の獲得手段と、前記第1の獲得手段による
誤り訂正処理において得られる前記暗号化及び内符号に
より誤り訂正符号化されたデジタルデータにおける誤り
位置及び誤りシンボル値を検出する検出手段と、前記検
出手段により検出された誤り位置及び誤りシンボル値に
基づいて、前記暗号化及び内符号により誤り訂正符号化
されたデジタルデータに前記暗号化及び内符号により誤
り訂正符号化されたデジタルデータの一部と入れ替えて
記録され、オリジナルか否かを示す識別情報を検出する
識別情報検出手段と、前記識別情報検出手段により検出
された識別情報に基づいて、コピーを防止するか否かを
決定する決定手段と、前記決定手段による決定結果に基
づいて、前記情報記録媒体のコピーを防止するコピー防
止手段とを具備することを特徴とするコピー防止装置、
である。
【0009】さらに、本発明の第3の発明によれば、暗
号化及び積符号により誤り訂正符号化されたデジタルデ
ータ、前記暗号化及び積符号により誤り訂正符号化され
たデジタルデータのための暗号化された鍵情報が記録さ
れた情報記録媒体から、前記暗号化及び積符号により誤
り訂正符号化されたデジタルデータを復調する第1の復
調手段と、前記第1の復調手段により復調された前記暗
号化及び積符号により誤り訂正符号化されたデジタルデ
ータに外符号の誤り訂正処理を行なうことにより暗号化
及び内符号により誤り訂正符号化されたデジタルデータ
を獲得する第1の獲得手段と、前記第1の獲得手段によ
る誤り訂正処理により得られる暗号化及び内符号により
誤り訂正符号化されたデジタルデータにおける第1の誤
り位置及び第1の誤りシンボル値を検出する第1の検出
手段と、前記第1の獲得手段により得られた前記暗号化
及び内符号により誤り訂正符号化されたデジタルデータ
に内符号による誤り訂正処理を行なうことにより暗号化
されたデジタルデータを得る第2の獲得手段と、前記第
2の獲得手段による誤り訂正処理により得られる暗号化
されたデジタルデータにおける第2の誤り位置及び第2
の誤りシンボル値を検出する第2の検出手段と、前記第
1の検出手段により検出された第1の誤り位置及び第1
の誤りシンボル値、前記第2の検出手段により検出され
た第2の誤り位置及び第2の誤りシンボル値に基づい
て、前記暗号化及び誤り訂正符号化されたデジタルデー
タに前記暗号化及び積符号により誤り訂正符号化された
デジタルデータの一部と入れ替えて記録され、オリジナ
ルか否かを示す識別情報を検出する識別情報検出手段
と、前記識別情報検出手段により検出された識別情報に
基づいて、コピーを防止するか否かを決定する決定手段
と、前記決定手段による決定結果に基づいて、前記情報
記録媒体のコピーを防止するコピー防止手段とを具備す
ることを特徴とするコピー防止装置、である。
【0010】さらに、本発明の第4の発明によれば、暗
号化及び積符号により誤り訂正符号化されたデジタルデ
ータ、前記暗号化及び積符号により誤り訂正符号化され
たデジタルデータのための暗号化された鍵情報が記録さ
れた情報記録媒体から、前記暗号化及び積符号により誤
り訂正符号化されたデジタルデータを復調する第1の復
調手段と、前記暗号化及び積符号により誤り訂正符号化
されたデジタルデータに前記暗号化及び積符号により誤
り訂正符号化されたデジタルデータの一部と入れ替えて
記録され、オリジナルか否かを示す識別情報のパターン
に基づいて、前記第1の復調手段により復調された前記
暗号化及び積符号により誤り訂正符号化されたデジタル
データにおける識別情報を検出する識別情報検出手段
と、前記識別情報検出手段により検出された識別情報に
基づいて、コピーを防止するか否かを決定する決定手段
と、前記決定手段による決定結果に基づいて、前記情報
記録媒体のコピーを防止するコピー防止手段とを具備す
ることを特徴とするコピー防止装置、である。
【0011】さらに、本発明の第5の発明によれば、暗
号化及び誤り訂正符号化されたデジタルデータ、前記暗
号化及び誤り訂正符号化されたデジタルデータのための
暗号化された鍵情報が記録された情報記録媒体から、前
記暗号化及び誤り訂正符号化されたデジタルデータを復
調する第1の復調手段と、前記第1の復調手段により復
調された前記暗号化及び誤り訂正符号化されたデジタル
データに誤り訂正処理を行なうことにより暗号化された
デジタルデータを得る暗号化デジタルデータ獲得手段
と、前記暗号化デジタルデータ獲得手段による誤り訂正
処理により得られる前記暗号化及び誤り訂正符号化され
たデジタルデータにおける誤り位置及び誤りシンボル値
を検出する検出手段と、前記暗号化デジタルデータ獲得
手段により得られた暗号化されたデジタルデータを復号
することによりデジタルデータを得る復号手段と、前記
復号手段により得られたデジタルデータに透かし情報と
して埋め込まれた識別情報の位置情報を抽出する抽出手
段と、前記検出手段により検出された誤り位置及び誤り
シンボル値、前記抽出手段により抽出された識別情報の
位置情報に基づいて、前記暗号化及び誤り訂正符号化さ
れたデジタルデータに前記暗号化及び誤り訂正符号化さ
れたデジタルデータの一部と入れ替えて記録され、オリ
ジナルか否かを示す識別情報を検出する識別情報検出手
段と、前記識別情報検出手段により検出された識別情報
に基づいて、コピーを防止するか否かを決定する決定手
段と、前記決定手段による決定結果に基づいて、コピー
を防止するコピー防止手段とを具備することを特徴とす
るコピー防止装置、である。
【0012】さらに、本発明の第6の発明によれば、暗
号化及び誤り訂正符号化されたデジタルデータ、前記暗
号化及び誤り訂正符号化されたデジタルデータのための
暗号化された鍵情報が記録された情報記録媒体から、前
記暗号化及び誤り訂正符号化されたデジタルデータを復
調する第1の復調手段と、前記第1の復調手段により復
調された前記暗号化及び誤り訂正符号化されたデジタル
データに誤り訂正処理を行なうことにより暗号化された
デジタルデータを得る暗号化デジタルデータ獲得手段
と、前記暗号化デジタルデータ獲得手段による誤り訂正
処理により得られる前記暗号化及び誤り訂正符号化され
たデジタルデータにおける誤り位置及び誤りシンボル値
を検出する検出手段と、前記情報記録媒体に格納された
暗号化された鍵情報を圧縮する圧縮手段と、前記圧縮手
段により圧縮された鍵情報、前記検出手段により検出さ
れた誤り位置及び誤りシンボル値に基づいて、識別情報
を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された
識別情報に基づいて、コピーを防止するか否かを決定す
る決定手段と、前記決定手段による決定結果に基づい
て、コピーを防止するコピー防止手段とを具備すること
を特徴とするコピー防止装置、である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。
【0014】本実施形態においては、情報記録媒体は、
MDやDVD-RAM などの記録再生可能な媒体を意味する。ま
た、本実施形態においては、元となる画像や音声などの
マルチメディア・データが、アナログ・データであるも
のとする。
【0015】<第1の実施の形態>図1は、本発明の第
1の実施形態におけるコピー防止装置において使用され
るディスクの制作の過程を説明するための図である。
【0016】アナログデータであるマルチメディア・デ
ータ(アナログ・コンテンツ)は、A/D 変換回路1にて
標本化や量子化の手順を経て、ディジタル化される。そ
の後、伝送路中にて発生する誤りを訂正するために、誤
り訂正符号化回路2 にて誤り訂正符号化される。
【0017】誤り訂正符号化については、「符号理論」
宮川、岩垂、今井共著 昭晃堂に詳しい。誤り訂正符号
化されたディジタル・データには、ディスク(情報記録
媒体)がオリジナルであるか否かを示す識別情報が識別
情報挿入回路3にて挿入される。
【0018】ここでの挿入は、図2に示すように、特定
のアナログコンテンツのシンボルと識別情報とが置き換
えられるものである。そして、識別情報が挿入されたア
ナログコンテンツが情報記録媒体に記録される。図2で
は、データ部のシンボルのm番目からn番目のシンボル
が、それぞれ識別情報DIo,・・・,DIj に入れ替えられ
る例を示している。
【0019】なお、図2に示した例においては、連続す
るシンボルのパターンが識別情報と置き換えられている
が、ある特定のシンボルを識別情報と置き換えても良い
し、連続するシンボルではなく何シンボルか空けたシン
ボル(例えば1シンボル空けて)を識別情報と置き換え
てもよい。
【0020】またデータ部だけでなく、パリティ部のシ
ンボルと入れ替えても構わない。ただし、入れ替えるシ
ンボル数は訂正能力の限界を超えてはならず、訂正能力
に余裕を持たせるようにした方が望ましい。
【0021】次に、誤り訂正符号の特定シンボルが識別
情報に入れ替えられたディスクの再生について説明す
る。
【0022】図3は、本発明の第1の実施の形態に係る
装置を示す図である。
【0023】なお、DVD(Digital Video Disc, Digital
Versatile Disc) には、すでに不正コピー防止のための
暗号技術が導入されている。これらの技術については、
「DVD 著作保護システム」館林、松崎、石原、福島、映
像情報メディア学会技術報告、1997.5.22 ,P.15-19 、
または「DVD 、パソコン載る」日経エレクトロニクス、
1997.8.18(no.696) ,p.110-120 、に詳細に述べられて
いる。本実施形態においては、概保護技術の説明を省略
する。
【0024】文献に依れば、DVD では三種の暗号鍵を用
いてコンテンツを保護しているが、本実施形態では説明
の簡略化のために、2つの暗号鍵を用いて説明する。も
ちろん、1種のみの暗号鍵、3種以上の複数の暗号鍵、
であったとしても、本実施の形態を適用することができ
る。
【0025】図3において、AはDVD ディスクドライ
ブ、Bはバスインターフェース、Cは、例えば画像であ
ればMPEG2 復号ユニットのような復号ユニットである。
【0026】DVD ディスク11から、暗号化された鍵情
報であるEMki(Dk)とEDk(Dk) が読み出される。そして、
復調/誤り訂正回路12によって、読み出された暗号化
された鍵情報EMki(Dk)とEDk(Dk) の復調、誤り訂正処理
が行われる。
【0027】暗号化された鍵情報EMki(Dk)とEDk(Dk) 以
外の暗号化されたコンテンツ情報EDk(Data) は、復調回
路14によって復調される。
【0028】一時暗号鍵Bkは、鍵共有プロトコル21に
てDVD ディスクドライブAと復号ユニットC間で共有さ
れる。
【0029】一時暗号鍵Bkを共有したら、暗号化された
鍵情報EMki(Dk)とEDk(Dk) を一時暗号鍵Bkで暗号化回路
13にて暗号化し、EBk(EMki(Dk)) とEBk(EDk(Dk))とを
復号ユニットCヘ送る。
【0030】さて、復号ユニットCの復号回路32で
は、EBk(EMki(Dk)) とEBk(EDk(Dk))を共有した一時暗号
鍵Bkを用いて復号する。そして、鍵メモリ31に納めら
れたn個のマスタ鍵Mki(i=1,・・・,n) を順次呼び出
し、EMki(Dk)を復号回路33にて復号する。
【0031】復号回路33による復号の結果得られたD
k' を復号鍵として、復号回路34にてEDk(Dk) を復号
する。そして、復号回路34による復号により得られた
結果と復号回路33による復号の結果得られたDk' とを
判定回路35で比較し、一致すればDkを暗号化したマス
タ鍵を特定でき、かつデータを暗号化した暗号鍵Dkを得
られる。一致しなければ、制御信号CS1 にて鍵メモリか
ら新たなマスタ鍵を取り出し、上記手順を繰り返す。
【0032】一方、復調回路14にて復調された暗号化
データEDk(Data) は、誤り訂正回路15にて誤り訂正処
理を受ける。そして、誤り訂正回路15において誤り訂
正処理を施された暗号化されたEDK(Data) は、復号ユニ
ットCへ伝送される。
【0033】誤り訂正回路15では、誤り訂正処理中に
得られる暗号化及び誤り訂正符号化されたデジタルデー
タにおける誤り位置および、誤りシンボル値を取り出
し、この取り出された誤り位置及び誤りシンボル値を誤
りパターン記憶回路16に記憶する。
【0034】そして、誤りパターン記憶回路16に記憶
された誤り検出位置および誤り訂正前のシンボル値とか
ら、情報記録媒体に識別情報が存在するか否かを識別情
報判定回路17にて調べる。この判定方法について、他
の実施の形態とともに、後にまとめて説明する。
【0035】識別情報判定回路17における判定結果を
示す制御信号CS2は、暗号回路18にて先に共有され
た一時暗号鍵Bkを暗号鍵としてEBK(CS2)に暗号化され、
復号ユニットCへ伝送される。
【0036】復号ユニットCにおける復号回路39で
は、受信したEBK(CS2)を一時鍵Bkを復号鍵として復号回
路39にて復号し制御信号CS2 を得る。
【0037】そして、コピー防止回路40は、復号回路
39から出力される制御信号CS2と、例えば、CGM
Sにおけるコピー管理信号とに基づいて、コピー可能か
否かを判定し、コピー不可能であればコピーできないよ
うにする。
【0038】例えば、D/A 変換回路38の手前で、タッ
ピングなどの技術を用いてデータを取り、記録したディ
スクであるならば、誤り訂正回路を通っているので、識
別情報は存在しない。その結果、コピー防止回路40に
よりコピーが防止される。
【0039】すなわち、D/A 変換回路38の手前で採取
されたデータは、識別情報と入れ替える前のシンボルに
変わっている。従って、識別情報は特定位置にはなく、
コピーされたディスクであることが判定できる。
【0040】誤り訂正された暗号化されたデータEDk(Da
ta)は、バスインターフェースBを通して復号ユニット
Cへ送られる。そして、復号ユニットCでは、判定回路
35により得られたDkを用いて復号回路36にて暗号化
されたデータEDk(Data) を復号する。
【0041】復号されたDataは、伸長回路37にて伸長
され、さらにD/A 変換回路38にてアナログデータに変
換されて、ディスプレイ(図示せず)やアンプを通じて
スピーカ(図示せず)により再生される。
【0042】<第2の実施の形態>上述の実施の形態に
おいては、通常の誤り訂正符号の場合を説明した。しか
しながら、マルチメディアなどのディジタルデータで
は、現在ほとんどが2重符号化誤り訂正符号を用いて誤
り訂正符号化されている。そこで、次に2重符号化誤り
訂正の場合の実施形態についで説明する。
【0043】図4に、一般的な積符号の符号化および復
号化の流れを示す。
【0044】積符号の場合、二次元的にシンボルを配列
することによって構成される。図4のごとく、まず行方
向に誤り訂正符号化されて、内符号ができる。
【0045】次に、列方向に誤り訂正符号化されて外符
号ができる。そして、これを伝送する。受信された積符
号は、外符号が復号され、次に内符号が復号される。こ
のとき、外符号の復号の際に誤り訂正不可能と判定され
た場合は、その列すべてにフラグと呼ばれるビットをた
てて、誤りの存在を示す。内符号の復号の際に、そのフ
ラグが立っているシンボルは消失したものとして訂正す
ることで、訂正能力を増すことができる。これが消失訂
正である。
【0046】図5は、積符号を使用した場合の情報記録
媒体の製造手順を示す図である。
【0047】これまでと同様に、アナログ・コンテンツ
はA/D 変換回路51にてディジタル情報に変換される。
そして、内符号符号化回路52にて誤り訂正符号化され
る。そして、識別情報が規則に従って識別情報挿入回路
53にてデジタルデータのうちの所定のシンボルと入れ
替えられる。
【0048】次に、内符号により誤り訂正符号化され、
識別情報が挿入されたデジタルデータは、外符号符号化
回路54にて符号化され、その後、変調回路55により
変調処理を受け、情報記録媒体に記録される。ここで、
識別情報の挿入の方法については後述する。
【0049】図6は、本発明の第2の実施の形態に係る
コピー防止装置を示す図である。なお、図6において、
図3と同一部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。
【0050】同図において、一時鍵&データ暗号鍵判定
部61は、図3に示した復調/誤り訂正回路12、暗号
回路13、鍵共有21、復号回路32、鍵メモリ31、
復号回路33,34及び判定回路35を1つのセクショ
ンで表したものである。
【0051】DVD ディスク11から、暗号化された鍵情
報であるEMki(Dk)とEDk(Dk) が読み出される。そして、
図3において説明した場合と同様に、一時鍵生成とデー
タ暗号鍵の判定が一時鍵&データ暗号鍵判定部61にて
行われ、一時鍵Bkとデータ暗号鍵Dkが得られる。
【0052】DVD ディスク11に記録された暗号化デー
タEDk(Data) は、復調回路14により復調され、さらに
外符号誤り訂正回路62により外符号の誤り訂正処理を
受ける。
【0053】このとき、外符号誤り訂正処理が済んだデ
ータは、識別情報検出回路64にて識別情報メモリ63
に記録された識別情報のパターンと比較され、識別情報
DIが取り出される。
【0054】そして、識別情報判定回路65にてオリジ
ナルディスクかコピーであるかを判定して、制御信号CS
2 を出力する。出力された制御信号CS2 は、一時鍵Bkを
暗号鍵として暗号回路18にて暗号化され、この暗号化
されたEBk(CS2)は復号ユニットCに伝送される。
【0055】伝送されたEBk(CS2)は、一時鍵Bkを復号鍵
として復号回路39により復号され制御信号CS2 が得ら
れる。コピー防止回路40は、制得信号CS2 とコピー管
理信号とから、コピー可能か否かを判定し、コピー不可
能であればコピーできないようにする。
【0056】一方、外符号誤り訂正回路62により外符
号誤り訂正処理を受けた暗号化データは、識別情報を抽
出された後、そのシンボルにフラグが立てられる。そし
て、このフラグは、内符号誤り訂正回路66における内
符号誤り訂正処理にて消失訂正を受ける。
【0057】こうして誤り訂正された暗号化データは、
復号ユニットCに伝送される。伝送された暗号化データ
は、復号回路36にて復号され、伸長回路37にて伸長
され、さらにD/A 変換回路38 にてアナログデータに
変換されて、ディスプレイ(図示せず)やスピーカ(図
示せず)を通して再生される。
【0058】例えば、D/A 変換回路の手前で、タッピン
グなどの技術を用いてデータを取り、記録したディスク
であるならば、誤り訂正回路62,66を通っているの
で、識別情報は存在しない。
【0059】すなわち識別情報と入れ替える前のシンボ
ルに変わっているはずである。従って、識別情報は特定
位置にはなく、コピーされたディスクであることが判定
できる。
【0060】<第3の実施の形態>上述の第2の実施形
態では、外符号復号において識別情報を取り出す方式に
なっている。このため、誤り訂正符号の信頼度が低い
(誤訂正確率や訂正不能確率が高い)という問題があ
る。
【0061】また、識別情報をメモリに予め記録されて
いるパターンとの比較により取り出すという方式である
ため、誤訂正した場合や訂正不能であった場合に、識別
情報を誤検出してしまう確率が高くなるという問題があ
る。
【0062】そこで上記問題点を解決する、積符号を利
用した場合の第3の実施形態について説明する。
【0063】積符号を用いた場合の情報記録媒体の制作
手順を図7に示す。図5と異なるのは、識別情報挿入回
路53の位置である。
【0064】アナログ・コンテンツは、A/D 変換回路5
1にてディジタル情報に変換される。そして、内符号符
号化回路52にて誤り訂正符号化され、次に外符号符号
化回路54にて符号化される。
【0065】そして、識別情報が規則に従って識別情報
挿入回路53にて入れ替えられ、変調回路55で変調処
理を受け、情報記録媒体に記録される。ここで、識別情
報の挿入の方法について後述する。
【0066】次に、図7に示した方法により制作された
DVD ディスクを再生するコピー防止装置について説明す
る。
【0067】図8は、本発明の第3の実施の形態に係る
コピー防止装置を示す図である。なお、図6と同一部分
には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0068】DVD ディスク11から、暗号化された鍵情
報であるEMki(Dk)とEDk(Dk)が読み出される。そして、
一時鍵生成とデータ暗号鍵の判定が一時鍵&データ暗号
鍵判定部61にて行われ、一時鍵Bkとデータ暗号鍵Dkが
得られる。
【0069】DVD ディスク11 に記録された暗号化デ
ータEDk(Data) は、復調回路14により復調され、さら
に外符号誤り訂正回路71により外符号誤り訂正処理を
受ける。
【0070】また、外符号誤り訂正回路71は、誤り訂
正処理時に得られる誤り位置情報と訂正前の誤りシンボ
ル値を誤りパターン記憶回路73へ送る。
【0071】次に、外符号誤り訂正処理が行われたデジ
タルデータに対して内符号誤り訂正回路72にて内符号
誤り訂正処理が行われ、外符号誤り訂正と同様に、内符
号誤り訂正回路72は内符号誤り訂正処理において得ら
れる誤り位置情報と訂正前の誤りシンボル値を誤りパタ
ーン記憶回路73へ送る。
【0072】こうして誤り訂正の結果得られた誤り位置
情報と訂正前の誤りシンボル値と、識別情報メモリ74
からの識別情報とから、識別情報検出回路75にて識別
情報が検出される。
【0073】そして、識別情報判定回路76にて識別情
報が存在するか否かの判定が行われ、この判定結果を示
す制御信号CS2 が出力される。なお、識別情報判定回路
76における判定の方法について後述する。
【0074】制御信号CS2 は、一時鍵Bkを暗号鍵として
暗号回路18にて暗号化されて復号ユニットCへ伝送さ
れる。暗号化された制御信号EDK(CS2) は、復号回路3
9にて復号され制御信号CS2 が取り出され、コピー防止
回路40に出力される。
【0075】また、誤り訂正処理された暗号化されたデ
ータEDk(Data) は、復号ユニットCへ伝送され、伝送さ
れたEDk(Data) は、一時鍵生成&データ暗号鍵判定部6
1にて得られたDkを用いて、復号回路36にてEDk(Dat
a) を復号する。続いて、伸長回路812 にて圧縮された
データが伸長され、さらにD/A 変換回路38にてアナロ
グデータに変換されて、ディスプレイ(図示せず)やス
ピーカ(図示せず)を通して再生される。
【0076】例えば、D/A 変換回路38の手前で、タッ
ピングなどの技術を用いてデータを取り、記録したディ
スクであるならば、誤り訂正回路を通っているので、識
別情報は存在しない。
【0077】すなわち、識別情報は、識別情報と入れ替
える前のシンボルに変わっているはずである。従って、
識別情報は特定位置にはなく、コピーされたディスクで
あることが判定できる。
【0078】こうして得られた制御信号CS2 をもとに、
コピー防止回路40は、制御信号CS2 とコピー管理信号
(図示せず)とから、コピー可能か否かを判定し、コピ
ー不可能であればコピーできないようにする。
【0079】<第4の実施の形態>第3の実施の形態に
おいては、誤り訂正処理を終えた後に識別情報を取り出
すコピー防止装置を示した。ここでは、第4の実施形態
として、誤り訂正前に識別情報を取り出すコピー防止装
置を示す。
【0080】図9は、本発明の第4の実施の形態に係る
コピー防止装置を示す図である。同図において、図8と
同一部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0081】DVD ディスク11から、鍵情報であるEMki
(Dk)とEDk(Dk) が読み出される。そして、一時鍵生成と
データ暗号鍵の判定が一時鍵&データ暗号鍵判定部61
にて行われ、一時鍵Bkとデータ暗号鍵Dkが得られる。
【0082】DVD ディスク11に記録された暗号化され
たデータEDk(Data) は復調回路14により復調される。
復調された暗号化データは、例えば積符号ブロック単位
に識別情報メモリ81に記録されている識別情報とのパ
ターン比較が識別情報検出回路82にて行われる。
【0083】ここで識別情報が検出されれば、識別情報
DIを暗号回路83にて一時鍵Bkで暗号化し復号ユニット
Cへ送る。
【0084】復号ユニットCにおける復号回路86で
は、一時鍵BKを復号鍵として暗号回路83で暗号化され
た識別情報DIを復号し、識別情報判定回路87へ送る。
識別情報判定回路87は、識別情報DIに基づいてオリジ
ナルであるかコピーされたディスクであるかを判定し、
この判定結果を示す制御信号CS2 を出力する。この判定
方法については後述する。
【0085】コピー防止回路40は、制御信号CS2 とコ
ピー管理信号とから、コピー可能か否かを判定し、コピ
ー不可能であればコピーできないようにする。この様
に、識別情報を復号ユニットCへ暗号化して送り、復号
ユニット側で判定することにより、識別情報から制御信
号がどのようにして出力されるかを、ディスク・ドライ
ブ制作会社から隠蔽することが可能となる。
【0086】復調された暗号化されたデータEDk(Data)
は、外符号誤り訂正回路84 、内符号誤り訂正回路8
5 により、それぞれ誤り訂正処理を受け、復号ユニッ
トCへ伝送される。
【0087】伝送されたEDk(Data) は、既に得られたDk
を用いて、復号回路36にて復号される。そして、伸長
回路37にて圧縮されたデータが伸長され、さらにD/A
変換回路38にてアナログデータに変換されて、ディス
プレイ(図示せず)やスピーカ(図示せず)を通して再
生される。
【0088】例えば、D/A 変換回路38の手前で、タッ
ピングなどの技術を用いてデータを取り、記録したディ
スクであるならば、誤り訂正回路84,85を通ってい
るので、識別情報は存在しない。
【0089】すなわち、識別情報は、識別情報と入れ替
える前のシンボルに変わっているはずである。従って、
識別情報は特定位置にはなく、コピーされたディスクで
あることが判定できる。
【0090】<積符号の場合の識別情報の挿入方法>次
に、積符号の場合の識別情報の挿入方法について説明す
る。ここで、識別情報は1シンボルでも複数シンボルで
も構わない。複数シンボルである場合は、予め定められ
た異なるシンボルにしても構わない。
【0091】まず、最も簡単な積符号の特定位置に識別
情報を挿入する場合について説明する。
【0092】図5においては、ある1シンボルを識別情
報シンボルとしている。識別情報シンボルとしては、複
数存在しても構わない。これまで説明したように、メモ
リ内に識別情報シンボルを登録しておき、どの識別情報
シンボルかを特定すればよいだけである。
【0093】図10の場合、積符号のi番目の列のシン
ボルが全て識別情報であることが予め判明しているた
め、外符号の復号処理にてi番目の復号は行わず、フラ
グを立てるだけの処理にしても構わない。このような場
合、内符号の復号処理ではi番目のシンボルは、全て消
失シンボルとして扱われることになる。
【0094】逆にある特定の行が全て識別情報であって
もよい。この場合は、外符号で誤り訂正が行われてしま
うため、例えば図8に示したコピー防止装置のごとく誤
り位置と誤りシンボル情報を記憶しておき、識別情報メ
モリに登録されている識別情報との一致を調べるか、図
9に示したコピー防止装置のごとく誤り訂正前に積符号
ブロック単位に識別情報シンボルとのパターン比較を行
うこととなる。
【0095】次に、常に第i番列のシンボルに特定する
必要はなく第j行は第i列というようなルールに従って
挿入する方法について説明する。
【0096】図11に示すように、外符号の誤り訂正能
力未満のシンボル数だけ、例えば外符号が5シンボル以
上誤り訂正可能である場合に、第j、k、l行の第i列
に識別情報を挿入する(ここでは、積符号ブロック内に
3シンボル挿入される)ようにしておく。
【0097】識別情報検出時に、後述する識別情報判定
処理を行うことにより、オリジナルかコピーかを判定す
ることが可能となる。
【0098】また、図6に示したコピー防止装置の場合
には、識別情報に誤りが発生した場合にも外符号の復号
処理で誤り訂正が可能で、識別情報が得られなくなる場
合を減らすことが可能となる。しかし、この場合は外符
号の情報部にのみ挿入し、挿入後に外符号符号化を行う
必要がある。
【0099】上記2つの識別情報挿入方法の場合、特定
位置に識別情報を埋め込んでいるため、識別情報挿入位
置が漏洩した場合、不正コピーが可能となる場合があ
る。
【0100】そこで、次に、識別情報の埋め込み位置を
変化させる方法を説明する。
【0101】例えば、図12のごとく、ある複数シンボ
ルのパターンを識別情報とする場合に、積符号ブロック
単位ごとに、決められた個数のシンボルパターンを挿入
する。識別情報を取り出すときに、積符号ブロックの中
で得られたシンボルパターンの個数を計算し、その個数
がある閾値以上になればオリジナルであると判定するよ
うにしてもよい。
【0102】次に、複数のシンボルパターンによる識別
情報の挿入方法について説明する。例えば、図13に示
すように、積符号のブロックに複数のシンボルパターン
を挿入しておき、検出する際に予め登録された識別情報
シンボルパターンと照合するようにする。
【0103】このシンボルパターンは、それぞれが異な
るシンボルパターンでも構わないし、同じシンボルがn
シンボル(例えば n=5)続くパターンにしても構わな
い。この場合、識別情報の抽出は、あるシンボルが連続
してnシンボル現れたら、それは識別信号であると判定
すれば良い。
【0104】この識別信号の検出には、誤り訂正前に検
出を行う図9の方法や、内符号誤り訂正前に検出を行う
図6の方法も可能であるが、位置が変化するために誤り
位置情報が正確な図8の方法、すなわち誤り位置情報と
誤りシンボル情報とから識別信号を検出する方法が好ま
しい。
【0105】また、前記積符号に識別情報としてのシン
ボルを挿入する位置は、それぞれが重ならないように異
なる位置に挿入する必要がある。
【0106】<識別情報の判定方法>次に、識別情報の
判定方法について説明する。
【0107】図14は、識別情報の判定方法を説明する
ためのフローチャートである。
【0108】図14に示すように、例えば積符号ブロッ
ク単位で登録された識別情報がいくつ検出されたかを計
算し(step1〜step3)、予め設定された閾値
と比較する(step4)ことで、オリジナルかコピー
かを判定することが可能となる。上記方法は、シンボル
パターンをチェックする方法である。
【0109】次に識別情報の位置情報のみを利用してオ
リジナルかコピーであるかを判定する方法について説明
する。
【0110】例えば、図15のように、各行に特定シン
ボルパターンを挿入しておく。そして、識別情報抽出の
際に、何番目のシンボル位置であるかを、各行について
検出する。
【0111】そして、それら位置情報をパラメータとし
て、一方向性関数(図における関数g)に通す。一方向
性関数は、異なる入力パラメータに対して、異なる出力
をだす。このため、識別情報が挿入された位置情報を複
数定めておき、その位置情報から得られる一方向性関数
の出力結果rと照合することで、オリジナルなもである
かコピーであるかを判定することが可能となる。
【0112】次に、他の識別情報の判定方法について説
明する。
【0113】上記判定方法では、メモリや一方向性関数
の結果を照合する必要があった。
【0114】そこで、識別情報を予め決めておき、各行
に1シンボルだけ挿入する。識別情報抽出の際に、その
位置情報をパラメータとして所定の関数g 0 に入力す
る。この関数g 0 の出力rを一方向関数H 0 に入力す
る。このとき、rがある値であれば、すなわち、特定の
位置情報をパラメータとした場合は、関数H 0 の出力が
すべて同じcになるようにしておく。
【0115】こうすることで、関数H 0 の出力がcであ
るか否かでオリジナルかコピーであるか判定できる。よ
って、メモリも必要なくなり、処理時間を短縮すること
が可能となる。
【0116】<第5の実施の形態>これまでの実施形態
は、識別情報の位置情報が固定であるか、可変であって
もその位置が真に識別情報のシンボル位置であるのか、
を確定することが困難で、識別情報の個数などによる統
計処理により処理する方法であった。
【0117】そこで、現在新しい著作権保護技術として
注目されている電子透かし技術を利用した方法について
説明する。
【0118】図17は、本発明の第5の実施の形態に係
るコピー防止装置にて使用される情報記録媒体の制作過
程を示す図である。
【0119】本実施形態では、識別情報を埋め込むため
の位置情報をコンテンツに電子透かしとして埋め込むも
のとする。電子透かしは特徴として、除去しにくく、ま
た取り出しにくいという性質を持つためである。電子透
かしについては、「画像深層暗号−手法と応用−」松井
著、森北出版株式会社に詳しい。
【0120】さて、アナログ・コンテンツは、A/D 変換
回路91にてディジタル情報に変換される。識別情報の
ための位置情報は電子透かし情報埋め込み回路92にて
コンテンツに埋め込まれる。
【0121】図17では、A/D 変換回路91と電子透か
し情報埋め込み回路92とが別に示してあるが、多くの
透かし埋め込み技術は量子化する際に透かし情報を埋め
込むため、A/D 変換回路に透かし情報埋め込み回路を組
み込んでおくことが多い。図17では、説明しやすいよ
うに別にした。
【0122】識別情報のための位置情報が埋め込まれた
コンテンツは、誤り訂正符号化回路93にて誤り訂正符
号化される。そして、識別情報が識別情報のための位置
情報に従って、識別情報挿入回路94にて一部のコンテ
ンツと入れ替えられる。そして、識別情報が挿入された
コンテンツが情報記録媒体に記録される。
【0123】上記手法を用いれば、識別情報をその都度
変化させ、かつ電子透かし技術を用いて位置情報を記録
するため、不正に識別情報を埋め込んであるシンボル位
置を特定することは困難となる。
【0124】例えば図18のごとく、識別情報を埋め込
むための位置情報に従って、識別情報をi行目u列のシ
ンボル、j行目s列、k行目t列に埋め込む、というこ
とになる。もちろん場合により、識別情報がデータ部に
のみ埋め込まれる場合や、パリティ部にのみ埋め込まれ
る場合がある。ただし、識別情報は同じシンボル位置に
挿入することがないように気をつける必要がある。
【0125】次に、識別情報の位置を変化させた場合の
情報記録媒体の再生について説明する。
【0126】図19は、本発明の第5の実施の形態に係
るコピー防止装置を示す図である。なお、図9と同一部
分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0127】DVD ディスク11から、暗号化された鍵情
報であるEMki(Dk)とEDk(Dk) が読み出される。そして、
これまでと同様に一時鍵生成とデータ暗号鍵の判定が一
時鍵&データ暗号鍵判定部61にて行われ、一時鍵Bkと
データ暗号鍵Dkが得られる。
【0128】復調回路14にて復調処理を受けた暗号化
データEDk(Data) は、誤り訂正回路91により誤り訂正
処理を受ける。なお、本実施形態では、誤り訂正回路9
1において内符号、外符号ともに誤り訂正符号化される
ものとする。
【0129】暗号化データEDk(Data) の誤り訂正処理中
に得られた誤り位置情報と誤りシンボル値とから、誤り
パターンが得られる。この誤りパターンを誤りパターン
記憶回路92にて記憶する。
【0130】一方、誤り訂正回路91にて誤り訂正が行
われた暗号化データEDk(Data) は、バスインターフェー
スBを通って、復号ユニットC へ伝送される。伝送さ
れた暗号化データEDk(Data) は、一時鍵生成&データ暗
号鍵判定部61にて得られたデータ暗号鍵Dkを用いて復
号回路36にて復号される。
【0131】復号回路36において得られたDataには識
別情報の埋め込み位置情報が透かし情報として埋め込ま
れている。復号されたDataは電子透かし情報抽出回路1
01に入力され、識別情報の位置情報が抽出される。抽
出された識別情報の位置情報loc は、一時鍵Bkを復号鍵
として復号回路102にて復号され、ディスク・ドライ
ブAへ伝送される。
【0132】ディスク・ドライブAにおける暗号化回路
94においては、識別情報の位置情報loc が一時鍵Bkを
暗号鍵として暗号回路94にて暗号化され、識別情報の
位置情報loc が取り出される。
【0133】そこで、先の誤りパターン記憶回路92に
記録された誤りパターンと、識別情報の位置情報loc と
から、識別情報抽出回路93にて識別情報DIが抽出され
る。この識別情報DIから識別情報判定回路95にてディ
スクがオリジナルかコピーかが判定され、判定結果を示
す制御信号CS2 が出力される。
【0134】出力された制御信号CS2 は、暗号回路96
にて一時鍵Bkを暗号鍵として暗号化され、復号ユニット
Cへ伝送される。復号ユニットCでは、復号回路103
にて一時鍵Bkを復号鍵として復号し、制御信号CS2 を
得る。
【0135】例えば、D/A 変換回路の手前で、タッピン
グなどの技術を用いてデータを取り、記録したディスク
であるならば、誤り訂正回路91を通っているので、識
別情報は存在しない。
【0136】すなわち、識別情報は、識別情報と入れ替
える前のシンボルに変わっているはずである。従って、
識別情報は特定位置にはなく、コピーされたディスクで
あることが判定できる。
【0137】このように、識別情報判定回路95は、コ
ピーされたか、オリジナルであるかを判定し、コピー可
能か不可能かを示す制御信号CS2 を出力する。コピー防
止回路40は、制御信号CS2 を利用して、オリジナル・
ディスクとコピー管理信号とから、コピー可能か否かを
判定し、コピー不可能であればコピーできないようにす
る。
【0138】復号回路36にて復号された暗号化データ
Dataは、伸長回路37にて圧縮されたデータが伸長さ
れ、さらにD/A 変換回路38にてアナログデータに変換
されて、ディスプレイやスピーカ(図示せず)を通して
再生される。
【0139】この様に透かし情報を利用することによ
り、識別情報の位置情報を可変にし、かつ秘密裏に積符
号内に識別情報を埋め込むことが可能となる。
【0140】<制御信号を安全に伝送する方法>次に、
制御信号CS2 を安全に伝送する方法について述ベる。
【0141】制御信号CS2 はオリジナルかコピーかを示
す信号であり、少なくとも1ビットあれば済む。例え
ば、"0" であればコピー、"1" であればオリジナル、と
いう設定が考えられる。これは逆でも構わない。
【0142】このように少ないビットを暗号化した場
合、元のデータ(暗号学上では平文)を長い鍵で暗号化
しても、解読されやすい、という性質がある。
【0143】従って、バス上を一時鍵で暗号化したとし
ても、解読されてしまう恐れがある。ここで、制御信号
CS2 を安全に伝送する方法について、図20を用いて説
明する。
【0144】図20において、Aはディスク・ドライ
ブ、Bはバスインターフェース、Cは復号ユニットであ
る。なお、図20では、必要な部分のみを図示してい
る。
【0145】これまで示してきた実施形態において、識
別情報DIが取り出されたものとする。この識別情報DI
は、識別情報判定回路111にて判定され、判定結果を
示す制御信号CS2 が出力される。
【0146】一方、乱数生成回路112にて乱数R が生
成され制御信号CS2 との排他論理和演算が行われる。ま
た、乱数R は暗号回路115にて一時鍵Bkにて暗号化さ
れ、暗号化された乱数EBK(R)が復号ユニットCにおける
復号回路122に伝送される。
【0147】また乱数R と制御信号CS2 との排他論理和
R'も同様に暗号回路114にて一時鍵Bkで暗号化され、
暗号化された排他的論理和R'が復号ユニットCの復号回
路121に伝送される。
【0148】復号ユニットCでは、伝送された暗号化さ
れた乱数EBK(R)を復号回路122において一時鍵Bkで復
号し、復号回路121において暗号化された排他論理和
の結果であるEBK(R') を一時鍵Bkで復号する。
【0149】そして、乱数R と排他論理和の結果である
R'を得て、この2つの排他諭理和演算を行うことで、制
御信号CS2 を取り出すことができる。この乱数のビット
長は、暗号化を行うときの入力ビット長と同じにしてお
けば良い。
【0150】ここで、図20における乱数生成回路を使
用せず、一時鍵生成で使用される乱数を使用しても良
い。この一時鍵の生成で使用される乱数は、ディスク・
ドライプ、復号ユニットの両方で共有される乱数である
ので、図20のような乱数を暗号化して送る手順を省く
ことができる。
【0151】また、乱数生成回路により生成される乱数
が暗号などで使用される条件、任意の長さでの全系列の
等頻度性、無相関性、長周期性、非線型性、予測不可能
性、といった諸条件を満足するものであるならば、暗号
回路114、復号回路121を省略することもでき、処
理手順や回路を簡単にすることができる。
【0152】<識別情報の特定>次に、識別情報を特定
するための方法について説明する。
【0153】ここで述べる識別情報を特定するための方
法は、DVD におけるCSS(Content Scramble System)とい
うシステムを利用した方法である。CSS については、前
述した「DVD 、パソコン載る」日経エレクトロニクス、
1997.8.18(no.696) ,p.110-120 に説明されている。
【0154】文献に依れば、DVD ディスクのリードイン
領域という特殊な領域(論理ファイル・システムからは
アクセスできない領域)があり、そこに暗号化された鍵
情報を格納する領域がある。
【0155】そこで、この暗号化された鍵情報EMki(D
k),EDk(Dk)を利用して識別情報の位置情報を特定する方
法を図21に示す。なお、図21では、ディスク・ドラ
イブの必要な部分のみを図示している。
【0156】さて、DVD ディスク131から暗号化され
た鍵情報EMki(Dk),EDk(Dk) が読み出され、ハッシュ関
数(データを圧縮する関数)135を用いて圧縮され
る。この圧縮された鍵情報EMki(Dk),EDk(Dk) が識別情
報の位置情報loc となる。
【0157】従って、この方法を使用した場合には、デ
ィスク内の全ての積符号ブロックにおいて、識別情報の
挿入位置が固定となる。ただし、ディスクが異なれば識
別情報の挿入位置を異なる位置にすることも可能であ
る。
【0158】従って、識別情報を挿入する位置は、コン
テンツ・データを誤り訂正符号化して、識別情報を挿入
する前に、この記録するディスクの鍵情報EMki(Dk),ED
k(Dk) とハッシュ関数とを用いて予め計算しておき挿入
する必要がある。このときハッシュ関数は、鍵情報EMki
(Dk),EDk(Dk) を入力したときに、必ず積符号ブロック
の誤り訂正符号長さ以下となる必要がある。
【0159】ハッシュ関数135により変換された暗号
化された鍵情報EMki(Dk),EDk(Dk)は、識別情報の位置
情報loc となる。一方、読み出された暗号化データEDk
(Data) は、復調回路132にて復調処理を受け、誤り
訂正回路133により誤り訂正処理を受ける。なお、誤
り訂正回路133において内符号、外符号ともに誤り訂
正されるものとする。
【0160】暗号化されたデータEDk(Data) の誤り訂正
処理中に得られた誤り位置情報と誤りシンボル値とか
ら、誤りパターンが得られる。この誤りパターンは、誤
りパターン記憶回路134にて記憶される。
【0161】そして、識別情報の位置情報loc と、誤り
パターン記憶回路134に記憶された誤りパターンとか
ら、識別情報DIが抽出される。
【0162】<識別情報の訂正>次に、識別情報そのも
のが誤り訂正符号である場合について説明する。
【0163】すなわち、上述の実施の形態において、識
別情報が誤り訂正符号である場合である。
【0164】図22は、識別情報に誤り訂正符号を使用
した場合の識別情報の判定処理を説明するためのフロー
チャートである。
【0165】同図に示すように、識別情報が検出される
(step11)と、この検出された識別情報に対して、そ
の誤り訂正能力を使用して誤り訂正が行われる(ste
p12)。
【0166】そして、次に、この誤り訂正が施された識
別情報に対して、識別情報の決定が行われる(step
13)。従って、識別情報に誤り訂正符号を使用した場
合には、復調された識別情報自体に誤りが存在していて
も、その誤り訂正能力を使用して識別情報を訂正するの
で、より正確に識別情報が存在するか否かを決定するこ
とができる。
【0167】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明によれば、
誤り訂正符号にオリジナルの記録媒体であるのかを示す
識別信号を、誤りとして挿入することにより、誤り訂正
処理前にその識別情報を抽出することで、オリジナルな
記録媒体であるかを判定することが可能となる。
【0168】また、誤り訂正処理を終えれば、識別情報
は誤りとして処理されるため、元の正しいシンボルに訂
正される。このため、再生処理途中でデータをコピーし
たとしても、オリジナルであるための識別情報が失われ
るため、不正なコピーをした情報記録媒体を役に立たせ
なくすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるコピー防止装
置において使用されるディスクの制作の過程を説明する
ための図。
【図2】識別情報の挿入方法について説明するための
図。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るコピー防止装
置を示す図。
【図4】一般的な積符号の符号化および復号化の流れを
示す図。
【図5】積符号を使用した場合の情報記録媒体の製造手
順を示す図。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るコピー防止装
置を示す図。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係るコピー防止装
置において使用される情報記録媒体の製造方法を示す
図。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係るコピー防止装
置を示す図。
【図9】本発明の第4の実施の形態に係るコピー防止装
置を示す図。
【図10】識別情報の挿入方法を説明するための図。
【図11】識別情報の挿入方法を説明するための図。
【図12】識別情報の挿入方法を説明するための図。
【図13】識別情報の挿入方法を説明するための図。
【図14】識別情報の判定方法を説明するためのフロー
チャート。
【図15】識別情報の挿入方法を説明するための図。
【図16】識別情報の挿入方法を説明するための図。
【図17】本発明の第5の実施の形態に係るコピー防止
装置にて使用される情報記録媒体の制作過程を示す図。
【図18】識別情報の挿入方法を説明するための図。
【図19】本発明の第5の実施の形態に係るコピー防止
装置を示す図。
【図20】制御信号を安全に伝送する方法を説明するた
めの図。
【図21】鍵情報を利用して識別情報の位置を特定する
ための方法を説明するための図。
【図22】識別情報に誤り訂正符号を使用した場合の識
別情報の判定処理を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
1…A/D 変換回路、 2…誤り訂正符号化回路、 3…識別情報挿入回路、 11…DVD ディスク、 12…復調/誤り訂正回路、 13…暗号化回路、 14…復調回路、 15…誤り訂正回路、 16…誤りパターン記憶回路、 17…識別情報判定回路、 18…暗号回路、 31…鍵メモリ、 32…復号回路、 33…復号回路、 34…復号回路、 35…判定回路、 36…復号回路、 37…伸長回路、 38…D/A変換回路、 39…復号回路、 40…コピー防止回路、 51…A/D 変換回路、 52…内符号符号化回路、 53…識別情報挿入回路、 54…外符号符号化回路、 55…変調回路、 61…一時鍵&データ暗号鍵判定部、 62…外符号誤り訂正回路、 63…識別情報メモリ、 64…識別情報検出回路、 65…識別情報判定回路、 66…内符号誤り訂正回路、 71…外符号誤り訂正回路、 72…内符号誤り訂正回路、 73…誤りパターン記憶回路、 74…識別情報メモリ、 75…識別情報検出回路、 76…識別情報判定回路、 81…識別情報メモリ、 82…識別情報検出回路、 83…暗号回路、 84…外符号誤り訂正回路、 85…内符号誤り訂正回路、 86…復号回路、 87…識別情報判定回路、 93…識別情報抽出回路、 95…識別情報判定回路、 101…電子すかし情報抽出回路、 111…識別情報判定回路、 112…乱数生成回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 尚志 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町工場内 (72)発明者 遠藤 謙二郎 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町工場内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 暗号化及び誤り訂正符号化されたデジタ
    ルデータ、前記暗号化及び誤り訂正符号化されたデジタ
    ルデータのための暗号化された鍵情報が記録された情報
    記録媒体から、前記暗号化及び誤り訂正符号化されたデ
    ジタルデータを復調する第1の復調手段と、 前記第1の復調手段により復調された前記暗号化及び誤
    り訂正符号化されたデジタルデータに誤り訂正処理を行
    なうことにより暗号化されたデジタルデータを得る暗号
    化デジタルデータ獲得手段と、 前記暗号化デジタルデータ獲得手段による誤り訂正処理
    により得られる前記暗号化及び誤り訂正符号化されたデ
    ジタルデータにおける誤り位置及び誤りシンボル値を検
    出する検出手段と、 前記検出手段により検出された誤り位置及び誤りシンボ
    ル値に基づいて、前記暗号化及び誤り訂正符号化された
    デジタルデータに前記暗号化及び誤り訂正符号化された
    デジタルデータの一部と入れ替えて記録され、オリジナ
    ルか否かを示す識別情報を検出する識別情報検出手段
    と、 前記識別情報検出手段により検出された識別情報に基づ
    いて、コピーを防止するか否かを決定する決定手段と、 前記決定手段による決定結果に基づいて、前記情報記録
    媒体のコピーを防止するコピー防止手段とを具備するこ
    とを特徴とするコピー防止装置。
  2. 【請求項2】 前記情報記録媒体から前記鍵情報を復号
    する第1の復号手段と、 前記第1の復号手段により復号された鍵情報に基づい
    て、前記暗号化デジタルデータ獲得手段によって獲得さ
    れた暗号化されたデジタルデータからデジタルデータを
    復号する第2の復号手段と、 前記第2の復号手段により復号されたデジタルデータを
    再生する再生手段とをさらに具備することを特徴とする
    請求項1記載のコピー防止装置。
  3. 【請求項3】 前記決定手段は、決定結果を示す制御信
    号を暗号化して出力し、前記コピー防止手段は、前記制
    御信号を復号し、この復号された制御信号に基づいてコ
    ピーを防止することを特徴とする請求項1記載のコピー
    防止装置。
  4. 【請求項4】 前記識別情報は、誤り訂正符号化された
    後のデジタルデータのうち、所定のシンボルと置き換え
    られることを特徴とする請求項1記載のコピー防止装
    置。
  5. 【請求項5】 前記決定手段は、 前記識別情報検出手段により検出された識別情報をカウ
    ントするカウント手段と、 前記カウント手段によりカウントされた識別情報の数が
    所定の値を超えているか否かを判定する判定手段と、 前記判定手段による判定結果に基づいて、コピーを防止
    するか否かを決定する決定手段とを具備することを特徴
    とする請求項1記載のコピー防止装置。
  6. 【請求項6】 前記決定手段は、前記識別情報検出手段
    により検出された識別情報の位置情報に基づいて、コピ
    ーを防止するか否かを決定することを特徴とする請求項
    1記載のコピー防止装置。
  7. 【請求項7】 前記決定手段は、 決定結果を示す制御信号を乱数を使用して所定の演算を
    行うことにより第1の制御信号に変換する第1の変換手
    段と、 前記第1の変換手段により変換された第1の制御信号を
    暗号化する第1の暗号化手段と、 前記乱数を暗号化する第2の暗号化手段とを具備し、 前記コピー防止手段は、 前記第1の暗号化手段により暗号化された第1の制御信
    号を復号する第1の復号手段と、 前記第2の暗号化手段により暗号化された乱数を復号す
    る第2の復号手段と、 前記第1の復号手段により復号された第1の制御信号
    を、前記第2の復号手段により復号された乱数を使用し
    て前記所定の演算を行うことにより、前記制御信号に変
    換する第2の変換手段と、 前記第2の変換手段により変換された制御信号に基づい
    てコピーを防止する手段とを具備することを特徴とする
    請求項1記載のコピー防止装置。
  8. 【請求項8】 前記識別情報は誤り訂正符号であり、前
    記識別情報検出手段は、検出された識別情報を誤り訂正
    符号の誤り訂正能力を利用して訂正することを特徴とす
    る請求項1記載のコピー防止装置。
  9. 【請求項9】 暗号化及び積符号により誤り訂正符号化
    されたデジタルデータ、前記暗号化及び積符号により誤
    り訂正符号化されたデジタルデータのための暗号化され
    た鍵情報が記録された情報記録媒体から、前記暗号化及
    び積符号により誤り訂正符号化されたデジタルデータを
    復調する第1の復調手段と、 前記第1の復調手段により復調された前記暗号化及び積
    符号により誤り訂正符号化されたデジタルデータに外符
    号の誤り訂正処理を行なうことにより暗号化及び内符号
    により誤り訂正符号化されたデジタルデータを獲得する
    第1の獲得手段と、 前記第1の獲得手段による誤り訂正処理において得られ
    る前記暗号化及び内符号により誤り訂正符号化されたデ
    ジタルデータにおける誤り位置及び誤りシンボル値を検
    出する検出手段と、 前記検出手段により検出された誤り位置及び誤りシンボ
    ル値に基づいて、前記暗号化及び内符号により誤り訂正
    符号化されたデジタルデータに前記暗号化及び内符号に
    より誤り訂正符号化されたデジタルデータの一部と入れ
    替えて記録され、オリジナルか否かを示す識別情報を検
    出する識別情報検出手段と、 前記識別情報検出手段により検出された識別情報に基づ
    いて、コピーを防止するか否かを決定する決定手段と、 前記決定手段による決定結果に基づいて、前記情報記録
    媒体のコピーを防止するコピー防止手段とを具備するこ
    とを特徴とするコピー防止装置。
  10. 【請求項10】 暗号化及び積符号により誤り訂正符号
    化されたデジタルデータ、前記暗号化及び積符号により
    誤り訂正符号化されたデジタルデータのための暗号化さ
    れた鍵情報が記録された情報記録媒体から、前記暗号化
    及び積符号により誤り訂正符号化されたデジタルデータ
    を復調する第1の復調手段と、 前記第1の復調手段により復調された前記暗号化及び積
    符号により誤り訂正符号化されたデジタルデータに外符
    号の誤り訂正処理を行なうことにより暗号化及び内符号
    により誤り訂正符号化されたデジタルデータを獲得する
    第1の獲得手段と、 前記第1の獲得手段による誤り訂正処理により得られる
    暗号化及び内符号により誤り訂正符号化されたデジタル
    データにおける第1の誤り位置及び第1の誤りシンボル
    値を検出する第1の検出手段と、 前記第1の獲得手段により得られた前記暗号化及び内符
    号により誤り訂正符号化されたデジタルデータに内符号
    による誤り訂正処理を行なうことにより暗号化されたデ
    ジタルデータを得る第2の獲得手段と、 前記第2の獲得手段による誤り訂正処理により得られる
    暗号化されたデジタルデータにおける第2の誤り位置及
    び第2の誤りシンボル値を検出する第2の検出手段と、 前記第1の検出手段により検出された第1の誤り位置及
    び第1の誤りシンボル値、前記第2の検出手段により検
    出された第2の誤り位置及び第2の誤りシンボル値に基
    づいて、前記暗号化及び誤り訂正符号化されたデジタル
    データに前記暗号化及び積符号により誤り訂正符号化さ
    れたデジタルデータの一部と入れ替えて記録され、オリ
    ジナルか否かを示す識別情報を検出する識別情報検出手
    段と、 前記識別情報検出手段により検出された識別情報に基づ
    いて、コピーを防止するか否かを決定する決定手段と、 前記決定手段による決定結果に基づいて、前記情報記録
    媒体のコピーを防止するコピー防止手段とを具備するこ
    とを特徴とするコピー防止装置。
  11. 【請求項11】 暗号化及び積符号により誤り訂正符号
    化されたデジタルデータ、前記暗号化及び積符号により
    誤り訂正符号化されたデジタルデータのための暗号化さ
    れた鍵情報が記録された情報記録媒体から、前記暗号化
    及び積符号により誤り訂正符号化されたデジタルデータ
    を復調する第1の復調手段と、 前記暗号化及び積符号により誤り訂正符号化されたデジ
    タルデータに前記暗号化及び積符号により誤り訂正符号
    化されたデジタルデータの一部と入れ替えて記録され、
    オリジナルか否かを示す識別情報のパターンに基づい
    て、前記第1の復調手段により復調された前記暗号化及
    び積符号により誤り訂正符号化されたデジタルデータに
    おける識別情報を検出する識別情報検出手段と、 前記識別情報検出手段により検出された識別情報に基づ
    いて、コピーを防止するか否かを決定する決定手段と、 前記決定手段による決定結果に基づいて、前記情報記録
    媒体のコピーを防止するコピー防止手段とを具備するこ
    とを特徴とするコピー防止装置。
  12. 【請求項12】 暗号化及び誤り訂正符号化されたデジ
    タルデータ、前記暗号化及び誤り訂正符号化されたデジ
    タルデータのための暗号化された鍵情報が記録された情
    報記録媒体から、前記暗号化及び誤り訂正符号化された
    デジタルデータを復調する第1の復調手段と、 前記第1の復調手段により復調された前記暗号化及び誤
    り訂正符号化されたデジタルデータに誤り訂正処理を行
    なうことにより暗号化されたデジタルデータを得る暗号
    化デジタルデータ獲得手段と、 前記暗号化デジタルデータ獲得手段による誤り訂正処理
    により得られる前記暗号化及び誤り訂正符号化されたデ
    ジタルデータにおける誤り位置及び誤りシンボル値を検
    出する検出手段と、 前記暗号化デジタルデータ獲得手段により得られた暗号
    化されたデジタルデータを復号することによりデジタル
    データを得る復号手段と、 前記復号手段により得られたデジタルデータに透かし情
    報として埋め込まれた識別情報の位置情報を抽出する抽
    出手段と、 前記検出手段により検出された誤り位置及び誤りシンボ
    ル値、前記抽出手段により抽出された識別情報の位置情
    報に基づいて、前記暗号化及び誤り訂正符号化されたデ
    ジタルデータに前記暗号化及び誤り訂正符号化されたデ
    ジタルデータの一部と入れ替えて記録され、オリジナル
    か否かを示す識別情報を検出する識別情報検出手段と、 前記識別情報検出手段により検出された識別情報に基づ
    いて、コピーを防止するか否かを決定する決定手段と、 前記決定手段による決定結果に基づいて、コピーを防止
    するコピー防止手段とを具備することを特徴とするコピ
    ー防止装置。
  13. 【請求項13】 暗号化及び誤り訂正符号化されたデジ
    タルデータ、前記暗号化及び誤り訂正符号化されたデジ
    タルデータのための暗号化された鍵情報が記録された情
    報記録媒体から、前記暗号化及び誤り訂正符号化された
    デジタルデータを復調する第1の復調手段と、 前記第1の復調手段により復調された前記暗号化及び誤
    り訂正符号化されたデジタルデータに誤り訂正処理を行
    なうことにより暗号化されたデジタルデータを得る暗号
    化デジタルデータ獲得手段と、 前記暗号化デジタルデータ獲得手段による誤り訂正処理
    により得られる前記暗号化及び誤り訂正符号化されたデ
    ジタルデータにおける誤り位置及び誤りシンボル値を検
    出する検出手段と、 前記情報記録媒体に格納された暗号化された鍵情報を圧
    縮する圧縮手段と、 前記圧縮手段により圧縮された鍵情報、前記検出手段に
    より検出された誤り位置及び誤りシンボル値に基づい
    て、識別情報を抽出する抽出手段と、 前記抽出手段により抽出された識別情報に基づいて、コ
    ピーを防止するか否かを決定する決定手段と、 前記決定手段による決定結果に基づいて、コピーを防止
    するコピー防止手段とを具備することを特徴とするコピ
    ー防止装置。
JP10291968A 1997-11-20 1998-10-14 コピー防止装置 Pending JPH11213554A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10291968A JPH11213554A (ja) 1997-11-20 1998-10-14 コピー防止装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36198197 1997-11-20
JP9-361981 1997-11-20
JP10291968A JPH11213554A (ja) 1997-11-20 1998-10-14 コピー防止装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11213554A true JPH11213554A (ja) 1999-08-06

Family

ID=26558782

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10291968A Pending JPH11213554A (ja) 1997-11-20 1998-10-14 コピー防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11213554A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010076729A (ko) * 2000-01-27 2001-08-16 배태후 복제 차단 기능을 갖는 광학 기록 매체, 이의 제조 및재생 방법
WO2002007161A1 (fr) * 2000-07-17 2002-01-24 Sony Corporation Procede et dispositif servant a enregistrer et/ou reproduire des donnees et support d'enregistrement
KR100335302B1 (ko) * 1999-01-26 2002-05-03 포만 제프리 엘 추가 메시지 부착 방법 및 그 장치
KR100370225B1 (ko) * 2001-02-26 2003-01-29 삼성전자 주식회사 데이터변환 복사장치 및 방법
JP2006087094A (ja) * 2004-09-13 2006-03-30 Samsung Electronics Co Ltd 臨時保存を利用したマルチストリーミング方法及び装置
WO2006080521A1 (ja) * 2005-01-31 2006-08-03 Sony Corporation 光ディスク製造方法及び装置、光ディスク並びにその再生方法
US7231520B2 (en) 2000-07-17 2007-06-12 Sony Corporation Method of, and apparatus for, recording/reproducing data to/from recording medium having copyright management data recorded therein
WO2009144802A1 (ja) * 2008-05-29 2009-12-03 パイオニア株式会社 情報生成装置及び方法、情報再生装置及び方法、並びに記録媒体
WO2010001544A1 (ja) * 2008-07-01 2010-01-07 パナソニック株式会社 ドライブ装置、コンテンツ再生装置、記録装置、データ読み出し方法、プログラム、記録媒体、および集積回路

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100335302B1 (ko) * 1999-01-26 2002-05-03 포만 제프리 엘 추가 메시지 부착 방법 및 그 장치
KR20010076729A (ko) * 2000-01-27 2001-08-16 배태후 복제 차단 기능을 갖는 광학 기록 매체, 이의 제조 및재생 방법
WO2002007161A1 (fr) * 2000-07-17 2002-01-24 Sony Corporation Procede et dispositif servant a enregistrer et/ou reproduire des donnees et support d'enregistrement
US7231520B2 (en) 2000-07-17 2007-06-12 Sony Corporation Method of, and apparatus for, recording/reproducing data to/from recording medium having copyright management data recorded therein
KR100370225B1 (ko) * 2001-02-26 2003-01-29 삼성전자 주식회사 데이터변환 복사장치 및 방법
JP2006087094A (ja) * 2004-09-13 2006-03-30 Samsung Electronics Co Ltd 臨時保存を利用したマルチストリーミング方法及び装置
WO2006080521A1 (ja) * 2005-01-31 2006-08-03 Sony Corporation 光ディスク製造方法及び装置、光ディスク並びにその再生方法
US7913146B2 (en) 2005-01-31 2011-03-22 Sony Corporation Optical disk manufacturing method and device, optical disk, and reproduction method thereof
WO2009144802A1 (ja) * 2008-05-29 2009-12-03 パイオニア株式会社 情報生成装置及び方法、情報再生装置及び方法、並びに記録媒体
WO2010001544A1 (ja) * 2008-07-01 2010-01-07 パナソニック株式会社 ドライブ装置、コンテンツ再生装置、記録装置、データ読み出し方法、プログラム、記録媒体、および集積回路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100279522B1 (ko) 카피 방지장치 및 이와 같은 카피 방지장치에 사용되는 정보 기록매체
US7249305B2 (en) Signal processing method and apparatus, signal reproducing method and apparatus, and recording medium
KR100306457B1 (ko) 매립된데이터를위한데이터전송방법,데이터전송및재생장치,및그를위한정보기록매체
JP3794646B2 (ja) 内容情報とそれに関する補足情報とを転送するシステム
JP3779580B2 (ja) 信号処理方法及び装置、信号再生方法及び装置、記録媒体
JP3580041B2 (ja) 信号記録方法、信号送信方法及び装置、並びに信号受信方法及び装置
US6564322B1 (en) Method and apparatus for watermarking with no perceptible trace
US7522488B2 (en) Method and apparatus for reproducing content according to information embedded in the content
AU764069B2 (en) Copy method avoiding bit-to-bit duplication of digital data and reading device for implementing same
JPH11213554A (ja) コピー防止装置
EP0978840B1 (en) Method and system for controlling copy generations of digital data
JP4047480B2 (ja) 記録媒体、記録媒体作成装置及びデータ再生装置
US7310819B2 (en) Processing copy protection signals
JP3735591B2 (ja) 信号処理装置、信号処理方法、及び記憶媒体
JP3668176B2 (ja) 秘匿情報を伴う情報記録方法及び装置及び再生方法及び装置及び記録媒体
JP3965961B2 (ja) 記録媒体、記録方法、記録装置、再生方法及び再生装置
US20050254387A1 (en) Recording medium processing device
KR100279523B1 (ko) 카피 방지 장치 및 이러한 카피 방지 장치에 사용되는 정보 기록 매체
WO2003041072A1 (en) Method of and apparatus for preventing illicit copying of digital content
US20060285465A1 (en) Information recording processing device, information reproduction processing device, information recording medium and method, and computer program
JP2003198831A (ja) 信号処理方法及び装置、信号再生処理方法及び装置、記録媒体
JPH1185550A (ja) データ伝送方法及びデータ記録/再生装置
JPH11120015A (ja) データ伝送方法及び装置
JP2005339740A (ja) 信号生成装置、信号再生装置、記録媒体処理装置、信号生成方法、信号再生方法、および記録媒体
JP2006197606A (ja) 信号処理方法及び装置、信号再生方法及び装置、記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050713

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050713

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070821

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080325