JP3750265B2 - ポンプ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インダクタモータ等の同期モータを用い、遠心力型インペラにより洗濯機等からの排水を行うためのポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のポンプは図4、図5に示すような構成であった。即ち、図4に示すように、ロータ1は、磁石6、軸7、インサート8から構成されており、図5に示すように、ケース2に保持された負荷側軸受け3とケース2に固定されたキャップ4に保持された反負荷側軸受け5により回転自在に支持されていた。また、軸7は、ケース2に軸受け3と隣接して固定されたオイルシール13によりシールされていた。
【0003】
また、インペラ15は、軸7に固定したボス14の先端においてクラッチ機構で係合しており、インペラ15に固定したプレート16とボス14によってインペラ15の回転を妨げない程度に軸方向の移動を制限されている。また、前記のインペラ15とボス14の先端での係合部への浸水を防止するため、ボス14の外周部にリングA17を装着している。
【0004】
ここで、インペラ15は、入り口18Aと出口18bを有するケーシング18で覆われ、ケーシング18は、リングb19によりシールされた状態でケース2にねじ20で固定されている。また、ケース2内にボビン9に巻かれたコイル10を装着したコア11が樹脂12で固定されている。
【0005】
上記構成においてその動作について説明すると、コイル10に端子21を介して外部電源より通電することにより、ロータが回転し、軸7の回転がインペラ15に伝達され、インペラ15の回転により入り口18Aより流入する水は出口18bから排出されることとなる。
【0006】
なお、クラッチ機構は、インダクタモータ等の小さな起動トルクを補うために用いられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の構成では、インペラ15の回転により、入り口18Aに流入した水に含まれる砂等の異物は、オイルシール13と接触し、あるいはプレート16とボス14の隙間やリングA17に付着しやすいため、当該砂などの粒子によりリングA17の摩耗が大きくなったり、プレート16とボス14との隙間に砂等が詰まり、回転異常が発生しやすくなるものであった。
【0008】
また、オイルシール13が摩耗してロータ部に浸水すると、ロータ1の回転異常となりやすく、キャップ4とケース4のすきまから水漏れしてしまう、等の問題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のポンプは、ロータと、前記ロータを内包するケースと、前記ケースより突出させた前記ロータの軸に固定されたボスと、前記ボスに内部を係合するインペラと、前記インペラを内包し前記ケースに固定され入口と出口を有するケーシングと、前記インペラ内部の前記ボス部への水等の浸入を防止するために前記係合部への入口近傍に設けられたシーリングと、前記ケーシング側から前記ケース内部の前記ロータへの水等の侵入を防止するために前記ケース内部への軸の入口近傍に設けられたオイルシールとを備え、前記ケースと一体に設けられ前記インペラ側へ突出するとともに前記オイルシールを内包し保持する円筒状のリングボスと、前記インペラと一体に設けられ前記ケース側に突出するとともに前記リングボスより径方向内側に位置する円筒状のハウジングと、前記ケースと一体に設けられ前記インペラ側へ突出するとともに前記リングボスより径方向外側に位置する円筒状のツバとを設け、前記リングボスの先端部分が前記ハウジングとツバより構成される円筒形の空間部分に位置させるように構成するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
請求項1記載の発明は、ロータと、前記ロータを内包するケースと、前記ケースより突出させた前記ロータの軸に固定されたボスと、前記ボスに内部を係合するインペラと、前記インペラを内包し前記ケースに固定され入口と出口を有するケーシングと、前記インペラ内部の前記ボス部への水等の浸入を防止するために前記係合部への入口近傍に設けられたシーリングと、前記ケーシング側から前記ケース内部の前記ロータへの水等の侵入を防止するために前記ケース内部への軸の入口近傍に設けられたオイルシールとを備え、前記ケースと一体に設けられ前記インペラ側へ突出するとともに前記オイルシールを内包し保持する円筒状のリングボスと、前記インペラと一体に設けられ前記ケース側に突出するとともに前記リングボスより径方向内側に位置する円筒状のハウジングと、前記インペラと一体に設けられ前記ケース側へ突出するとともに前記リングボスより径方向外側に位置する円筒状のツバとを設け、前記リングボスの先端部分が前記ハウジングとツバより構成される円筒形の空間部分に位置させるように構成することにより、ポンプのインペラ部への異物の侵入を効果的に防止することができる。
【0011】
請求項2記載の発明は、特に、インペラを、軸に固定されたボスに係合して配設し、前記ボスの外周にインペラ内部への水等の侵入を防止するリングAを設けたことにより、一層、インペラ部への異物の侵入を効果的に防止することができる。
【0012】
請求項3記載の発明は、特に、ロータを回転自在に支持する軸受けを備え、前記軸受けとケースとの勘合部にリングCを設けたことにより、ロータへの浸水による回転異常と、オイルシールのライフエンドでのケースからの水漏れを効果的に防止することができる。
【0013】
【実施例】
以下、本発明の一実施例について、図1〜図4を参照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略する。
【0014】
図1に示すように、インペラ15は、軸7に固定されたシールリング22と回転自在に接触するシールプレート23を保持するハウジング24、及びツバ25を有している。また、ケース2は、負荷側軸受け3用のオイルシール13を保持するハウジングのリングボス26を有している。ここで、前記ハウジング24とツバ25により構成する円筒形の空間部分に、前記リングボス26を位置させることにより、前記ハウジング24、ツバ25、リングボス26からなる二重のラビリンス構造を形成している。
【0015】
また、ロータ1を支持する反負荷側軸受け5を保持するキャップ4にリングC27を設けている。
【0016】
以下、上記構成における動作について説明する。
【0017】
コイル10に端子21を介して外部電源より通電することによって、ロータ1が回転し、軸7の回転がインペラ15に伝達される。インペラ15の回転により入り口18Aより流入する水は出口18bから排出されるが、この際、前記ハウジング24、ツバ25、リングボス26により二重のラビリンス構造が形成されているため、シールリング22とオイルシール13との間にある空間には、砂等を含んだ水が流入しにくい状態となる。
【0018】
また、オイルシール13のライフエンドに於いて、仮に、負荷側軸受け3と軸7の隙間からのロータ1部に水が浸水したとしても、リングC27によりキャップ4からケース2の外部への流出を遮断することができるものである。
【0019】
【発明の効果】
以上のように、請求項1、2記載の発明によれば、インペラのハウジングとツバ、及びケースのリングボスにより二重のラビリンス構造を形成してなることにより、シールリングとオイルシールとの間にある空間に水等が流入しにくく、インペラ内への異物の侵入による軸とオイルシールの摩耗が原因で起きるインペラ部の回転異常を防止することができる。
【0020】
また、請求項3記載の発明によれば、ロータを回転自在に支持する軸受けを備え、前記軸受けとケースとの勘合部にリングCを設けたことにより、ロータへの浸水による回転異常と、オイルシールのライフエンドでのケースからの水漏れを効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例のポンプの側面断面図
【図2】 同ポンプの前面図
【図3】 同ポンプの後面の一部切欠き断面図
【図4】 同ポンプのロータの側面断面図
【図5】 従来のポンプの側面断面図
【符号の説明】
1 ロータ
2 ケース
4 キャップ
7 軸
13 オイルシール
14 ボス
17 リングA
22 シールリング
23 シールプレート
24 ハウジング
25 ツバ
26 リングボス
27 リングC
Claims (3)
- ロータと、前記ロータを内包するケースと、前記ケースより突出させた前記ロータの軸に固定されたボスと、前記ボスに内部を係合するインペラと、前記インペラを内包し前記ケースに固定され入口と出口を有するケーシングと、前記インペラ内部の前記ボス部への水等の浸入を防止するために前記係合部への入口近傍に設けられたシーリングと、前記ケーシング側から前記ケース内部の前記ロータへの水等の侵入を防止するために前記ケース内部への軸の入口近傍に設けられたオイルシールとを備え、前記ケースと一体に設けられ前記インペラ側へ突出するとともに前記オイルシールを内包し保持する円筒状のリングボスと、前記インペラと一体に設けられ前記ケース側に突出するとともに前記リングボスより径方向内側に位置する円筒状のハウジングと、前記インペラと一体に設けられ前記ケース側へ突出するとともに前記リングボスより径方向外側に位置する円筒状のツバとを設け、前記リングボスの先端部分が前記ハウジングとツバより構成される円筒形の空間部分に位置させるように構成することで、前記インペラのハウジングとツバ、および前記ケースのリングボスにより二重のラビリンス構造を形成してなるポンプ。
- ボスの外周にインペラ内部への水等の侵入を防止するリングAを設けてなる請求項1記載のポンプ。
- ロータを回転自在に支持する軸受けを備え、前記軸受けとケースとの勘合部に水等の通過を防止するリングCを設けてなる請求項1記載のポンプ。
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- 1997-03-31 JP JP07945897A patent/JP3750265B2/ja not_active Expired - Fee Related
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