JP3750252B2 - エチレン系重合体製造用触媒およびそれを用いたエチレン系重合体の製造方法 - Google Patents
エチレン系重合体製造用触媒およびそれを用いたエチレン系重合体の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3750252B2 JP3750252B2 JP02790397A JP2790397A JP3750252B2 JP 3750252 B2 JP3750252 B2 JP 3750252B2 JP 02790397 A JP02790397 A JP 02790397A JP 2790397 A JP2790397 A JP 2790397A JP 3750252 B2 JP3750252 B2 JP 3750252B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- atom
- hydrochloride
- hydrocarbon group
- catalyst
- group
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、メタロセン化合物、粘土鉱物、有機アルカリ土金属化合物および/または有機アルカリ金属化合物からなるエチレン系重合体製造用触媒、およびそれを用いたエチレン系重合体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
エチレン系重合体製造用触媒として、メタロセン化合物と有機アルミニウム化合物からなる触媒、およびメタロセン化合物と有機アルミニウム化合物と有機マグネシウム化合物からなる触媒が開示されている(特開平3−197513号および特開平3−290408号各公報)。しかし、上記触媒は活性の点で満足のいくものではなかった。
【0003】
近年、メタロセン化合物とメチルアルモキサンからなる高活性なエチレン系重合体製造用触媒が開示されている(特開昭58−19309号および特開昭60−35007号各公報)。しかし、工業的に有用な物性を示すポリマーを製造するためには、高価なメチルアルモキサンを多量に用いる必要がある。このため、この触媒を用いた場合、コスト的な問題やポリマー中に多量のアルミニウムが残存する問題があった。
【0004】
一方、高価なメチルアルモキサンを用いない触媒として、メタロセン化合物とホウ素化合物と有機アルミニウム化合物からなる高活性なエチレン系重合体製造用触媒が開示されている(特表平1−501950号および特表平1−502036号各公報)。しかし、この触媒に使用するホウ素化合物は非常に複雑な化合物であり、コストの問題を解消するには至っていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、高価な触媒成分を使用することなく、高い触媒活性で、エチレン系重合体を製造することを可能にする触媒を提供するとともに、その触媒を用いたエチレン系重合体の製造方法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成すべく鋭意検討した結果、見出されたものである。すなわち、本発明は、[A]周期表4族の遷移金属を含有するメタロセン化合物、[B]パイロフィライト、カオリナイト、ディッカイト、タルク群、スメクタイト群、バーミキュライト群、雲母群、又は脆雲母群から選ばれる粘土鉱物、[C]有機アルカリ土金属化合物および/または有機アルカリ金属化合物からなるエチレン系重合体製造用触媒を提供するものである。さらに本発明は、このエチレン系重合体製造用触媒を用いたエチレン系重合体の製造方法を提供するものである。
【0007】
本発明における成分[C]として好ましい化合物の具体例としては、下記一般式(1)
M1R1R2 (1)
(式中、M1は周期表2族のアルカリ土金属であり、R1は炭素数1〜20の炭化水素基であり、R2はハロゲン原子または炭素数1〜20の炭化水素基である。)
で表される有機アルカリ土金属化合物または下記一般式(2)
M2R3 (2)
(式中、M2は周期表1族のアルカリ金属であり、R3は炭素数1〜20の炭化水素基である。)
で表される有機アルカリ金属化合物である。これらは混合して用いることも可能である。
【0008】
一般式(1)で表される有機アルカリ土金属化合物として、例えば、メチルマグネシウムフルオライド、エチルマグネシウムフルオライド、n−プロピルマグネシウムフルオライド、イソプロピルマグネシウムフルオライド、n−ブチルマグネシウムフルオライド、イソブチルマグネシウムフルオライド、t−ブチルマグネシウムフルオライド、フェニルマグネシウムフルオライド、メチルマグネシウムクロライド、エチルマグネシウムクロライド、n−プロピルマグネシウムクロライド、イソプロピルマグネシウムクロライド、n−ブチルマグネシウムクロライド、イソブチルマグネシウムクロライド、t−ブチルマグネシウムクロライド、フェニルマグネシウムクロライド、メチルマグネシウムブロマイド、エチルマグネシウムブロマイド、n−プロピルマグネシウムブロマイド、イソプロピルマグネシウムブロマイド、n−ブチルマグネシウムブロマイド、イソブチルマグネシウムブロマイド、t−ブチルマグネシウムブロマイド、フェニルマグネシウムブロマイド、メチルマグネシウムアイオダイド、エチルマグネシウムアイオダイド、n−プロピルマグネシウムアイオダイド、イソプロピルマグネシウムアイオダイド、n−ブチルマグネシウムアイオダイド、イソブチルマグネシウムアイオダイド、t−ブチルマグネシウムアイオダイド、フェニルマグネシウムアイオダイド、ジメチルマグネシウム、エチルメチルマグネシウム、メチル−n−プロピルマグネシウム、メチルイソプロピルマグネシウム、n−ブチルメチルマグネシウム、イソブチルメチルマグネシウム、t−ブチルメチルマグネシウム、メチルフェニルマグネシウム、ジエチルマグネシウム、エチル−n−プロピルマグネシウム、エチルイソプロピルマグネシウム、n−ブチルエチルマグネシウム、イソブチルエチルマグネシウム、t−ブチルエチルマグネシウム、エチルフェニルマグネシウム、ジ−n−プロピルマグネシウム、n−プロピルイソプロピルマグネシウム、n−ブチル−n−プロピルマグネシウム、イソブチル−n−プロピルマグネシウム、t−ブチル−n−プロピルマグネシウム、フェニル−n−プロピルマグネシウム、、ジイソプロピルマグネシウム、n−ブチルイソプロピルマグネシウム、イソブチルイソプロピルマグネシウム、t−ブチルイソプロピルマグネシウム、フェニルイソプロピルマグネシウム、ジ−n−ブチルマグネシウム、n−ブチルイソブチルマグネシウム、n−ブチル−t−ブチルマグネシウム、n−ブチルフェニルマグネシウム、ジイソブチルマグネシウム、イソブチル−t−ブチルマグネシウム、イソブチルフェニルマグネシウム、ジ−t−ブチルマグネシウム、t−ブチルフェニルマグネシウム、ジフェニルマグネシウム等のマグネシウム化合物および上記化合物のマグネシウムをベリリウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、ラジウムに代えた化合物等を例示することができるが、これらのうちで好ましいものは、上記マグネシウム化合物である。さらに好ましいものは、n−ブチルエチルマグネシウムである。これらは、複数混合して用いることもできる。
【0009】
一般式(2)で表される有機アルカリ金属化合物として、例えば、メチルリチウム、エチルリチウム、n−プロピルリチウム、イソプロピルリチウム、n−ブチルリチウム、イソブチルリチウム、t−ブチルリチウム、フェニルリチウム等のリチウム化合物および上記化合物のリチウムをナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、フランシウムに代えた化合物等を例示することができるが、これらのうちで好ましいものは、上記リチウム化合物である。さらに好ましいものは、n−ブチルリチウムである。これらは、複数混合して用いることもできる。
【0010】
また、有機アルカリ土金属化合物と有機アルカリ金属化合物を組合せて用いることもできる。
【0011】
本発明における成分[A]としては、スカンジウム原子、イットリウム原子、ランタン原子、サマリウム原子、チタン原子、ジルコニウム原子、ハフニウム原子、バナジウム原子、ニオブ原子、クロム原子、モリブデン原子等の遷移金属を含有するメタロセン化合物を用いることができるが、好ましくはチタン原子、ジルコニウム原子またはハフニウム原子を含有するメタロセン化合物である。
【0012】
本発明における成分[A]として好ましい化合物の具体例としては、下記一般式(3)
【0013】
【化12】
【0014】
[式中、M3はチタン原子、ジルコニウム原子またはハフニウム原子であり、Xは各々独立して水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20の炭化水素基であり、R4は下記一般式(4)、(5)、(6)または(7)
【0015】
【化13】
【0016】
(式中、R5は各々独立して水素原子、ハロゲン原子または炭素数1〜20の炭化水素基、炭化水素基置換アミノ基もしくは酸素含有炭化水素基である。)
で表されるM3に配位する配位子である。]
で表されるメタロセン化合物、下記一般式(8)または(9)
【0017】
【化14】
【0018】
【化15】
【0019】
[式中、M4はチタン原子、ジルコニウム原子またはハフニウム原子であり、Yは各々独立して水素原子、ハロゲン原子または炭素数1〜20の炭化水素基であり、R6,R7は各々独立して下記一般式(10)、(11)、(12)または(13)
【0020】
【化16】
【0021】
(式中、R11は各々独立して水素原子、ハロゲン原子または炭素数1〜20の炭化水素基、炭化水素基置換アミノ基もしくは酸素含有炭化水素基である。)
で表されるM4に配位する配位子であり、該配位子はM4と一緒にサンドイッチ構造を形成し、R8,R9は各々独立して下記一般式(14)、(15)、(16)または(17)
【0022】
【化17】
【0023】
(式中、R12は各々独立して水素原子、ハロゲン原子または炭素数1〜20の炭化水素基、炭化水素基置換アミノ基もしくは酸素含有炭化水素基である。)
で表されるM4に配位する配位子であり、該配位子はM4と一緒にサンドイッチ構造を形成し、R10は下記一般式(18)または(19)
【0024】
【化18】
【0025】
(式中、R13は各々独立して水素原子または炭素数1〜20の炭化水素基であり、M5は珪素原子、ゲルマニウム原子または錫原子である。)
で表され、R8およびR9を架橋するように作用しており、pは1〜5の整数である。]
で表されるメタロセン化合物、および下記一般式(20)、(21)、(22)または(23)
【0026】
【化19】
【0027】
[式中、M6はチタン原子、ジルコニウム原子またはハフニウム原子であり、Zは各々独立して水素原子、ハロゲン原子または炭素数1〜20の炭化水素基であり、L1はルイス塩基であり、wは0≦w≦3であり、JR14 q-1,JR14 q-2はM6に配位するヘテロ原子配位子であり、Jは配位数が3である周期表15族の元素または配位数が2である周期表16族の元素であり、R14は各々独立して水素原子、ハロゲン原子または炭素数1〜20の炭化水素基であり、qは元素Jの配位数であり、R15は下記一般式(24)、(25)、(26)または(27)
【0028】
【化20】
【0029】
(式中、R18は各々独立して水素原子、ハロゲン原子または炭素数1〜20の炭化水素基、炭化水素基置換アミノ基もしくは酸素含有炭化水素基である。)
で表されるM6に配位する配位子であり、R17は各々独立して下記一般式(28)、(29)、(30)または(31)
【0030】
【化21】
【0031】
(式中、R19は各々独立して水素原子、ハロゲン原子または炭素数1〜20の炭化水素基、炭化水素基置換アミノ基もしくは酸素含有炭化水素基である。)
で表されるM6に配位する配位子であり、R16は下記一般式(32)または (33)
【0032】
【化22】
【0033】
(式中、R20は各々独立して水素原子または炭素数1〜20の炭化水素基であり、M7は珪素原子、ゲルマニウム原子または錫原子である。)
で表され、R17およびJR14 q-2を架橋するように作用しており、rは1〜5の整数である。]
で表されるメタロセン化合物である。これらは複数混合して用いることも可能である。
【0034】
一般式(3)で表されるメタロセン化合物として、例えば、シクロペンタジエニルジルコニウムトリクロライド、メチルシクロペンタジエニルジルコニウムトリクロライド、1,2−ジメチルシクロペンタジエニルジルコニウムトリクロライド、1,3−ジメチルシクロペンタジエニルジルコニウムトリクロライド、1,2,3−トリメチルシクロペンタジエニルジルコニウムトリクロライド、1,2,4−トリメチルシクロペンタジエニルジルコニウムトリクロライド、テトラメチルシクロペンタジエニルジルコニウムトリクロライド、ペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウムトリクロライド、n−プロピルシクロペンタジエニルジルコニウムトリクロライド、1,2−ジ−n−プロピルシクロペンタジエニルジルコニウムトリクロライド、1,3−ジ−n−プロピルシクロペンタジエニルジルコニウムトリクロライド、イソプロピルシクロペンタジエニルジルコニウムトリクロライド、n−ブチルシクロペンタジエニルジルコニウムトリクロライド、1,2−ジ−n−ブチルシクロペンタジエニルジルコニウムトリクロライド、1,3−ジ−n−ブチルシクロペンタジエニルジルコニウムトリクロライド、イソブチルシクロペンタジエニルジルコニウムトリクロライド、t−ブチルシクロペンタジエニルジルコニウムトリクロライド、インデニルジルコニウムトリクロライド、テトラヒドロインデニルジルコニウムトリクロライド、フルオレニルジルコニウムトリクロライド、オクタヒドロフルオレニルジルコニウムトリクロライド等のトリクロライド体および上記ジルコニウム化合物のトリメチル体、トリエチル体、トリヒドロ体、トリフェニル体、トリベンジル体等を例示することができる。また、上記ジルコニウム化合物のジルコニウム原子をチタン原子またはハフニウム原子に置き換えた化合物も例示することができる。さらに、上記化合物は、複数混合して用いることもできる。
【0035】
一般式(8)または(9)で表されるメタロセン化合物として、例えば、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ビス(メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ビス(1,2−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ビス(1,3−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ビス(1,2,3−トリメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ビス(1,2,4−トリメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ビス(テトラメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ビス(n−プロピルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ビス(1,2−ジ−n−プロピルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ビス(1,3−ジ−n−プロピルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ビス(イソプロピルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ビス(n−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ビス(1,2−ジ−n−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ビス(1,3−ジ−n−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ビス(イソブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ビス(t−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ビス(インデニル)ジルコニウムジクロライド、ビス(テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジクロライド、ビス(フルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ビス(オクタヒドロフルオレニル)ジルコニウムジクロライド、(シクロペンタジエニル)(インデニル)ジルコニウムジクロライド、(シクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジクロライド、(フルオレニル)(インデニル)ジルコニウムジクロライド、メチレンビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、メチレンビス(2−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、メチレンビス(3−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、メチレンビス(2,3−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、メチレンビス(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、メチレンビス(2,5−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、メチレンビス(3,4−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、メチレンビス(テトラメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、メチレンビス(2−n−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、メチレンビス(3−n−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、メチレンビス(2−t−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、メチレンビス(3−t−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、メチレンビス(インデニル)ジルコニウムジクロライド、メチレンビス(テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジクロライド、メチレンビス(2−メチル−1−インデニル)ジルコニウムジクロライド、メチレンビス(フルオレニル)ジルコニウムジクロライド、メチレンビス(オクタヒドロフルオレニル)ジルコニウムジクロライド、メチレン(シクロペンタジエニル)(インデニル)ジルコニウムジクロライド、メチレン(シクロペンタジエニル)(テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジクロライド、メチレン(シクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジクロライド、メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタヒドロフルオレニル)ジルコニウムジクロライド、メチレン(フルオレニル)(インデニル)ジルコニウムジクロライド、エチレンビス(インデニル)ジルコニウムジクロライド、エチレンビス(テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジクロライド、エチレンビス(2−メチル−1−インデニル)ジルコニウムジクロライド、エチレンビス(2−エチル−1−インデニル)ジルコニウムジクロライド、エチレンビス(2,4−ジメチル−1−インデニル)ジルコニウムジクロライド、エチレンビス(2−メチル−4−フェニル−1−インデニル)ジルコニウムジクロライド、エチレンビス(2−メチル−4−ナフチル−1−インデニル)ジルコニウムジクロライド、エチレンビス(2−メチル−4,6−ジイソプロピル−1−インデニル)ジルコニウムジクロライド、イソプロピリデンビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、イソプロピリデンビス(2−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、イソプロピリデンビス(3−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、イソプロピリデンビス(2,3−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、イソプロピリデンビス(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、イソプロピリデンビス(2,5−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、イソプロピリデンビス(3,4−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、イソプロピリデンビス(テトラメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、イソプロピリデンビス(2−n−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、イソプロピリデンビス(3−n−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、イソプロピリデンビス(2−t−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、イソプロピリデンビス(3−t−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、イソプロピリデンビス(インデニル)ジルコニウムジクロライド、イソプロピリデンビス(テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジクロライド、イソプロピリデンビス(2−メチル−1−インデニル)ジルコニウムジクロライド、イソプロピリデンビス(フルオレニル)ジルコニウムジクロライド、イソプロピリデンビス(オクタヒドロフルオレニル)ジルコニウムジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(インデニル)ジルコニウムジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(オクタヒドロフルオレニル)ジルコニウムジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジメチルフルオレニル)ジルコニウムジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジ−t−ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(2−ジメチルアミノフルオレニル)ジルコニウムジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(2−ジイソプロピルアミノフルオレニル)ジルコニウムジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(4−ジメチルアミノフルオレニル)ジルコニウムジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(4−ジイソプロピルアミノフルオレニル)ジルコニウムジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル) (2,7−ビス(ジメチルアミノ)フルオレニル)ジルコニウムジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(2,7−ビス(ジイソプロピルアミノ)フルオレニル)ジルコニウムジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(2−メトキシフルオレニル)ジルコニウムジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(4−メトキシフルオレニル)ジルコニウムジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジメトキシフルオレニル)ジルコニウムジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(2,3,7−トリメトキシフルオレニル)ジルコニウムジクロライド、イソプロピリデン(フルオレニル)(インデニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(2−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(3−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(2,3−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(2,5−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(3,4−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(テトラメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(2−n−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(3−n−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(2−t−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(3−t−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(インデニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(2−メチル−1−インデニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(2−エチル−1−インデニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(2,4−ジメチル−1−インデニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4−フェニル−1−インデニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4−ナフチル−1−インデニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4,6−ジイソプロピル−1−インデニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(フルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(オクタヒドロフルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイル(シクロペンタジエニル)(インデニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイル(シクロペンタジエニル)(テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイル(シクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイル(シクロペンタジエニル)(オクタヒドロフルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイル(フルオレニル)(インデニル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジメチルフルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジ−t−ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(2−ジメチルアミノフルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(2−ジイソプロピルアミノフルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(4−ジメチルアミノフルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(4−ジイソプロピルアミノフルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ビス(ジメチルアミノ)フルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ビス(ジイソプロピルアミノ)フルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(2−メトキシフルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(4−メトキシフルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジメトキシフルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,3,7−トリメトキシフルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルシランジイル(シクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルシランジイル(シクロペンタジエニル)(2,7−ジメチルフルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルシランジイル(シクロペンタジエニル)(2,7−ジ−t−ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルシランジイル(シクロペンタジエニル)(2−ジメチルアミノフルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルシランジイル(シクロペンタジエニル)(2−ジイソプロピルアミノフルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルシランジイル(シクロペンタジエニル)(4−ジメチルアミノフルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルシランジイル(シクロペンタジエニル)(4−ジイソプロピルアミノフルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルシランジイル(シクロペンタジエニル)(2,7−ビス(ジメチルアミノ)フルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルシランジイル(シクロペンタジエニル)(2,7−ビス(ジイソプロピルアミノ)フルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルシランジイル(シクロペンタジエニル)(2−メトキシフルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルシランジイル(シクロペンタジエニル)(4−メトキシフルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルシランジイル(シクロペンタジエニル)(2,7−ジメトキシフルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルシランジイル(シクロペンタジエニル)(2,3,7−トリメトキシフルオレニル)ジルコニウムジクロライド等のジクロライド体および上記ジルコニウム化合物のジメチル体、ジエチル体、ジヒドロ体、ジフェニル体、ジベンジル体等を例示することができる。また、上記ジルコニウム化合物のジルコニウム原子をチタン原子またはハフニウム原子に置き換えた化合物も例示することができる。さらに、上記化合物は、複数混合して用いることもできる。
【0036】
一般式(20)、(21)、(22)または(23)で表されるメタロセン化合物として、例えば、ペンタメチルシクロペンタジエニル−ジ−t−ブチルホスフィノジルコニウムジクロライド、ペンタメチルシクロペンタジエニル−ジ−t−ブチルアミドジルコニウムジクロライド、ペンタメチルシクロペンタジエニル−n−ブトキシドジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイルテトラメチルシクロペンタジエニル−t−ブチルアミドジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイル−2−t−ブチルシクロペンタジエニル−t−ブチルアミドジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイル−3−t−ブチルシクロペンタジエニル−t−ブチルアミドジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイル−2−トリメチルシリルシクロペンタジエニル−t−ブチルアミドジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイル−3−トリメチルシリルシクロペンタジエニル−t−ブチルアミドジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイルテトラメチルシクロペンタジエニルフェニルアミドジルコニウムジクロライド、メチルフェニルシランジイルテトラメチルシクロペンタジエニル−t−ブチルアミドジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイルテトラメチルシクロペンタジエニル−p−n−ブチルフェニルアミドジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイルテトラメチルシクロペンタジエニル−p−メトキシフェニルアミドジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイル−2−t−ブチルシクロペンタジエニル−2,5−ジ−t−ブチルフェニルアミドジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイル−3−t−ブチルシクロペンタジエニル−2,5−ジ−t−ブチルフェニルアミドジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイルインデニル−t−ブチルアミドジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイルテトラメチルシクロペンタジエニルシクロヘキシルアミドジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイルフルオレニルシクロヘキシルアミドジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイルテトラメチルシクロペンタジエニルシクロドデシルアミドジルコニウムジクロライド等のジクロライド体および上記ジルコニウム化合物のジメチル体、ジエチル体、ジヒドロ体、ジフェニル体、ジベンジル体等を例示することができる。また、上記ジルコニウム化合物のジルコニウム原子をチタン原子またはハフニウム原子に置き換えた化合物も例示することができる。さらに、上記化合物は、複数混合して用いることもできる。
【0037】
本発明における成分[B]は、微結晶状のケイ酸塩を主成分とする微粒子である。粘土鉱物の大部分は、その構造上の特色として層状構造を成しており、層の中に種々の大きさの負電荷を有することが挙げられる。この点で、シリカやアルミナのような三次元構造を持つ金属酸化物と大きく異なる。これらの粘土鉱物は、一般に層電荷の大きさで、パイロフィライト、カオリナイト、ディッカイトおよびタルク群(化学式当たりの負電荷がおよそ0)、スメクタイト群(化学式当たりの負電荷がおよそ0.25〜0.6)、バーミキュライト群(化学式当たりの負電荷がおよそ0.6〜0.9)、雲母群(化学式当たりの負電荷がおよそ1)、脆雲母群(化学式当たりの負電荷がおよそ2)に分類されている。ここで示した各群には、それぞれ種々の粘土鉱物が含まれるが、スメクタイト群に属する粘土鉱物としては、モンモリロナイト、バイデライト、サポナイト、ヘクトライト等が挙げられる。また、これらの粘土鉱物は天然に存在するが、人工合成により不純物の少ないものを得ることができる。本発明においては、ここに示した天然の粘土鉱物および人工合成により得られる粘土鉱物のすべてが使用可能であり、また、上記に例示がないものでも粘土鉱物の定義に属するものはすべて用いることができる。さらに、上記粘土鉱物は複数混合して用いることもできる。
【0038】
本発明における成分[B]はそのまま用いても良いし、新たに水を添加吸着させ、あるいは加熱脱水処理した後に用いても良い。
【0039】
また、成分[B]は、好ましくは酸処理、アルカリ処理、塩類処理、有機化合物処理、無機化合物処理等の化学処理を施すこともできる。
【0040】
酸処理は、塩酸、硫酸、硝酸、酢酸、シュウ酸等の酸を用いて、成分[B]表面の不純物を取り除くほか、結晶構造のAl、Fe、Mg等の陽イオンを一部または全部を溶出させることによって表面積を増大させる。
【0041】
アルカリ処理は、水酸化ナトリウム等のアルカリを用いて、成分[B]の結晶構造を破壊し、構造変化をもたらす。
【0042】
塩類処理は、塩化リチウム、リン酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、ギ酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、硝酸ナトリウム、シュウ酸ナトリウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、リン酸マグネシウム、過塩素酸マグネシウム、シュウ酸マグネシウム、硝酸マグネシウム、酢酸マグネシウム、コハク酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、リン酸アルミニウム、シュウ酸アルミニウム、硝酸アルミニウム等の塩類を用いて、成分[B]層間の交換性イオンを別のイオンと置換することによって膨潤性や層間距離を増大させる。
【0043】
有機化合物処理は、成分[B]層間に有機イオンまたは有機分子を導入し、イオン複合体または分子複合体を形成させる。また、これらの有機イオンまたは有機分子がモノマーである場合は、成分[B]層間で重合してポリマー複合体を形成する。
【0044】
無機化合物処理は、成分[B]層間に無機分子を導入し、無機複合体を形成させる。
【0045】
これらの化学処理のうち、有機化合物処理が好ましい。
【0046】
有機化合物処理で用いられる有機化合物は、好ましくは下記一般式(34)、(35)または(36)で表される化合物である。
【0047】
[R21R22 x-1M8H]a[A]b (34)
[C]a[A]b (35)
[M9L2 y]a[A]b (36)
ここで、[R21R22 x-1M8H]、[C]または[M9L2 y] は有機カチオンである。また、[A]はアニオンであり、例えばフッ素イオン、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、硫酸イオン、硝酸イオン、リン酸イオン、過塩素酸イオン、シュウ酸イオン、クエン酸イオン、コハク酸イオン、テトラフルオロホウ酸イオンまたはヘキサフルオロリン酸イオンを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。さらに、aおよびbは電荷が釣り合うように選ばれた整数である。
【0048】
式(34)中のM8は周期表の15族または16族から選ばれる元素であり、例えば窒素原子、酸素原子、硫黄原子またはリン原子である。R21は炭素数1〜30の炭化水素基であり、R22は各々独立して水素原子または炭素数1〜30の炭化水素基である。xはM8が15族元素の時x=3であり、M8が16族元素の時x=2である。
【0049】
式(34)で表される化合物のうち、M8が窒素原子であるものとしては、メチルアミン塩酸塩、エチルアミン塩酸塩、n−プロピルアミン塩酸塩、イソプロピルアミン塩酸塩、n−ブチルアミン塩酸塩、イソブチルアミン塩酸塩、t−ブチルアミン塩酸塩、アリルアミン塩酸塩、シクロペンチルアミン塩酸塩、ジメチルアミン塩酸塩、ジエチルアミン塩酸塩、ジアリルアミン塩酸塩、トリメチルアミン塩酸塩、トリ−n−ブチルアミン塩酸塩、トリアリルアミン塩酸塩、ヘキシルアミン塩酸塩、2−アミノヘプタン塩酸塩、3−アミノヘプタン塩酸塩、n−ヘプチルアミン塩酸塩、1,5−ジメチルヘキシルアミン塩酸塩、1−メチルヘプチルアミン塩酸塩、n−オクチルアミン塩酸塩、t−オクチルアミン塩酸塩、ノニルアミン塩酸塩、デシルアミン塩酸塩、ウンデシルアミン塩酸塩、ドデシルアミン塩酸塩、トリデシルアミン塩酸塩、テトラデシルアミン塩酸塩、ペンタデシルアミン塩酸塩、ヘキサデシルアミン塩酸塩、ヘプタデシルアミン塩酸塩、オクタデシルアミン塩酸塩、ノナデシルアミン塩酸塩、シクロヘキシルアミン塩酸塩、シクロヘプチルアミン塩酸塩、シクロヘキサンメチルアミン塩酸塩、2−メチルシクロヘキシルアミン塩酸塩、4−メチルシクロヘキシルアミン塩酸塩、2,3−ジメチルシクロヘキシルアミン塩酸塩、シクロドデシルアミン塩酸塩、2−(1−シクロヘキセニル)エチルアミン塩酸塩、ゲラニルアミン塩酸塩、N−メチルヘキシルアミン塩酸塩、ジヘキシルアミン塩酸塩、ビス(2−エチルヘキシル)アミン塩酸塩、ジオクチルアミン塩酸塩、ジデシルアミン塩酸塩、N−メチルシクロヘキシルアミン塩酸塩、N−エチルシクロヘキシルアミン塩酸塩、N−イソプロピルシクロヘキシルアミン塩酸塩、N−t−ブチルシクロヘキシルアミン塩酸塩、N−アリルシクロヘキシルアミン塩酸塩、N,N−ジメチルオクチルアミン塩酸塩、N,N−ジメチルウンデシルアミン塩酸塩、N,N−ジメチルドデシルアミン塩酸塩、トリヘキシルアミン塩酸塩、トリイソオクチルアミン塩酸塩、トリオクチルアミン塩酸塩、トリイソデシルアミン塩酸塩、トリドデシルアミン塩酸塩、N−メチル−N−オクタデシル−1−オクタデカンアミン塩酸塩、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン塩酸塩、N,N−ジメチルシクロヘキサンメチルアミン塩酸塩、N,N−ジエチルシクロヘキシルアミン塩酸塩、ピロリジン塩酸塩、ピペリジン塩酸塩、2,5−ジメチルピロリジン塩酸塩、2−メチルピペリジン塩酸塩、3−メチルピペリジン塩酸塩、4−メチルピペリジン塩酸塩、2,6−ジメチルピペリジン塩酸塩、3,3−ジメチルピペリジン塩酸塩、3,5−ジメチルピペリジン塩酸塩、2−エチルピペリジン塩酸塩、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン塩酸塩、1−メチルピロリジン塩酸塩、1−メチルピペリジン塩酸塩、1−エチルピペリジン塩酸塩、1−ブチルピロリジン塩酸塩、1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン塩酸塩等の脂肪族アミンの塩酸塩、アニリン塩酸塩、N−メチルアニリン塩酸塩、N−エチルアニリン塩酸塩、N−アリルアニリン塩酸塩、o−トルイジン塩酸塩、m−トルイジン塩酸塩、p−トルイジン塩酸塩、N,N−ジメチルアニリン塩酸塩、N−メチル−o−トルイジン塩酸塩、N−メチル−m−トルイジン塩酸塩、N−メチル−p−トルイジン塩酸塩、N−エチル−o−トルイジン塩酸塩、N−エチル−m−トルイジン塩酸塩、N−エチル−p−トルイジン塩酸塩、N−アリル−o−トルイジン塩酸塩、N−アリル−m−トルイジン塩酸塩、N−アリル−p−トルイジン塩酸塩、N−プロピル−o−トルイジン塩酸塩、N−プロピル−m−トルイジン塩酸塩、N−プロピル−p−トルイジン塩酸塩、2,3−ジメチルアニリン塩酸塩、2,4−ジメチルアニリン塩酸塩、2,5−ジメチルアニリン塩酸塩、2,6−ジメチルアニリン塩酸塩、3,4−ジメチルアニリン塩酸塩、3,5−ジメチルアニリン塩酸塩、2−エチルアニリン塩酸塩、3−エチルアニリン塩酸塩、4−エチルアニリン塩酸塩、N,N−ジエチルアニリン塩酸塩、2−イソプロピルアニリン塩酸塩、4−イソプロピルアニリン塩酸塩、2−t−ブチルアニリン塩酸塩、4−n−ブチルアニリン塩酸塩、4−s−ブチルアニリン塩酸塩、4−t−ブチルアニリン塩酸塩、2,6−ジエチルアニリン塩酸塩、2−イソプロピル−6−メチルアニリン塩酸塩、2−クロロアニリン塩酸塩、3−クロロアニリン塩酸塩、4−クロロアニリン塩酸塩、2−ブロモアニリン塩酸塩、3−ブロモアニリン塩酸塩、4−ブロモアニリン塩酸塩、o−アニシジン塩酸塩、m−アニシジン塩酸塩、p−アニシジン塩酸塩、o−フェネチジン塩酸塩、m−フェネチジン塩酸塩、p−フェネチジン塩酸塩、1−アミノナフタレン塩酸塩、2−アミノナフタレン塩酸塩、1−アミノフルオレン塩酸塩、2−アミノフルオレン塩酸塩、3−アミノフルオレン塩酸塩、4−アミノフルオレン塩酸塩、5−アミノインダン塩酸塩、2−アミノビフェニル塩酸塩、4−アミノビフェニル塩酸塩、N,2,3−トリメチルアニリン塩酸塩、N,2,4−トリメチルアニリン塩酸塩、N,2,5−トリメチルアニリン塩酸塩、N,2,6−トリメチルアニリン塩酸塩、N,3,4−トリメチルアニリン塩酸塩、N,3,5−トリメチルアニリン塩酸塩、N−メチル−2−エチルアニリン塩酸塩、N−メチル−3−エチルアニリン塩酸塩、N−メチル−4−エチルアニリン塩酸塩、N−メチル−6−エチル−o−トルイジン塩酸塩、N−メチル−2−イソプロピルアニリン塩酸塩、N−メチル−4−イソプロピルアニリン塩酸塩、N−メチル−2−t−ブチルアニリン塩酸塩、N−メチル−4−n−ブチルアニリン塩酸塩、N−メチル−4−s−ブチルアニリン塩酸塩、N−メチル−4−t−ブチルアニリン塩酸塩、N−メチル−2,6−ジエチルアニリン塩酸塩、N−メチル−2−イソプロピル−6−メチルアニリン塩酸塩、N−メチル−p−アニシジン塩酸塩、N−エチル−2,3−アニシジン塩酸塩、N,N−ジメチル−o−トルイジン塩酸塩、N,N−ジメチル−m−トルイジン塩酸塩、N,N−ジメチル−p−トルイジン塩酸塩、N,N,2,3−テトラメチルアニリン塩酸塩、N,N,2,4−テトラメチルアニリン塩酸塩、N,N,2,5−テトラメチルアニリン塩酸塩、N,N,2,6−テトラメチルアニリン塩酸塩、N,N,3,4−テトラメチルアニリン塩酸塩、N,N,3,5−テトラメチルアニリン塩酸塩、N,N−ジメチル−2−エチルアニリン塩酸塩、N,N−ジメチル−3−エチルアニリン塩酸塩、N,N−ジメチル−4−エチルアニリン塩酸塩、N,N−ジメチル−6−エチル−o−トルイジン塩酸塩、N,N−ジメチル−2−イソプロピルアニリン塩酸塩、N,N−ジメチル−4−イソプロピルアニリン塩酸塩、N,N−ジメチル−2−t−ブチルアニリン塩酸塩、N,N−ジメチル−4−n−ブチルアニリン塩酸塩、N,N−ジメチル−4−s−ブチルアニリン塩酸塩、N,N−ジメチル−4−t−ブチルアニリン塩酸塩、N,N−ジメチル−2,6−ジエチルアニリン塩酸塩、N,N−ジメチル−2−イソプロピル−6−メチルアニリン塩酸塩、N,N−ジメチル−2−クロロアニリン塩酸塩、N,N−ジメチル−3−クロロアニリン塩酸塩、N,N−ジメチル−4−クロロアニリン塩酸塩、N,N−ジメチル−2−ブロモアニリン塩酸塩、N,N−ジメチル−3−ブロモアニリン塩酸塩、N,N−ジメチル−4−ブロモアニリン塩酸塩、N,N−ジメチル−o−アニシジン塩酸塩、N,N−ジメチル−m−アニシジン塩酸塩、N,N−ジメチル−p−アニシジン塩酸塩、N,N−ジメチル−o−フェネチジン塩酸塩、N,N−ジメチル−m−フェネチジン塩酸塩、N,N−ジメチル−p−フェネチジン塩酸塩、N,N−ジメチル−1−アミノナフタレン塩酸塩、N,N−ジメチル−2−アミノナフタレン塩酸塩、N,N−ジメチル−1−アミノフルオレン塩酸塩、N,N−ジメチル−2−アミノフルオレン塩酸塩、N,N−ジメチル−3−アミノフルオレン塩酸塩、N,N−ジメチル−4−アミノフルオレン塩酸塩、N,N−ジメチル−5−アミノインダン塩酸塩、N,N−ジメチル−2−アミノビフェニル塩酸塩、N,N−ジメチル−4−アミノビフェニル塩酸塩、N,N−ジメチル−p−トリメチルシリルアニリン塩酸塩等の芳香族アミンの塩酸塩および上記化合物の塩酸塩をフッ化水素酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩または硫酸塩に置き換えた化合物を例示することができるが、これらに限定されるものではない。
【0050】
式(34)で表される化合物のうち、M8が酸素原子であるものとしては、メチルエーテル塩酸塩、エチルエーテル塩酸塩、n−ブチルエーテル塩酸塩、テトラヒドロフラン塩酸塩、フェニルエーテル塩酸塩等の化合物および上記化合物の塩酸塩をフッ化水素酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩または硫酸塩に置き換えた化合物を例示することができるが、これらに限定されるものではない。
【0051】
式(34)で表される化合物のうち、M8が硫黄原子であるものとしては、フッ化ジエチルスルホニウム、塩化ジエチルスルホニウム、臭化ジエチルスルホニウム、ヨウ化ジエチルスルホニウム、フッ化ジメチルスルホニウム、塩化ジメチルスルホニウム、臭化ジメチルスルホニウム、ヨウ化ジメチルスルホニウムを例示することができるが、これらに限定されるものではない。
【0052】
式(34)で表される化合物のうち、M8がリン原子であるものとしては、トリフェニルホスフィン塩酸塩、トリ(o−トリル)ホスフィン塩酸塩、トリ(p−トリル)ホスフィン塩酸塩、トリメシチルホスフィン塩酸塩等の化合物および上記化合物の塩酸塩をフッ化水素酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩または硫酸塩に置き換えた化合物を例示することができるが、これらに限定されるものではない。
【0053】
式(35)中の[C]は、カルボニウムカチオンまたはトロピリウムカチオンである。
【0054】
式(35)で表される化合物としては、臭化トリチル、塩化トリチル、テトラフルオロホウ酸トリチル、ヘキサフルオロリン酸トリチル、臭化トロピリウム、塩化トロピリウム、テトラフルオロホウ酸トロピリウム、ヘキサフルオロリン酸トロピリウムを例示することができるが、これらに限定されるものではない。
【0055】
式(36)中のM9は周期表8族の金属の陽イオンであり、L2はシクロペンタジエニル基であり、yは0<y≦2である。
【0056】
式(36)で表される化合物として、例えば臭化フェロセニウム、塩化フェロセニウム、テトラフルオロホウ酸フェロセニウム、ヘキサフルオロリン酸フェロセニウムを例示することができるが、これらに限定されるものではない。
【0057】
上記化学処理の処理条件は特に限定はないが、有機化合物処理においては、成分[B]の濃度は0.1〜30重量%、処理温度は0〜150℃の条件を選択して処理を行うことが好ましい。また、有機化合物は固体として調製して溶媒に溶解させて使用しても良いし、溶媒中での化学反応により有機化合物の溶液を調製してそのまま使用しても良い。成分[B]と有機化合物の反応量比は、成分[B]の交換可能なカチオンに対して当量以上の有機化合物を用いることが好ましい。処理溶媒としては、ペンタン、ヘキサンもしくはヘプタン等の脂肪族炭化水素類、ベンゼンもしくはトルエン等の芳香族炭化水素類、エチルアルコールもしくはメチルアルコール等のアルコール類、エチルエーテルもしくはn−ブチルエーテル等のエーテル類、塩化メチレンもしくはクロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、アセトン、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフランまたは水等を用いることができるが、アルコール類または水を単独もしくは溶媒の一成分として用いることが好ましい。
【0058】
本発明におけるエチレン系重合体製造用触媒は、成分[A]と成分[B]と成分[C]を接触させて調製される。その接触方法は特に限定はないが、成分[B]中の不純物等の影響を低減するために、成分[B]と成分[C]の一部または全部とを予め接触させておくことが好ましい。
【0059】
接触溶媒としては、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、シクロペンタンもしくはシクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエンもしくはキシレン等の芳香族炭化水素類、エチルエーテルもしくはn−ブチルエーテル等のエーテル類、塩化メチレンもしくはクロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、1,4−ジオキサンまたはテトラヒドロフラン等を用いることができる。
【0060】
接触温度は、0〜150℃の間で選択して処理を行うことが好ましい。
【0061】
触媒各成分の使用量は、触媒活性の向上やポリマー中の灰分量の低減を目的に、成分[B]1gあたり成分[A]が0.0001〜100mmol、好ましくは0.001〜10mmolであり、成分[C]が0.001〜10000mmol、好ましくは0.01〜1000mmolである。また、成分[A]と成分[C]のモル比は1:0.1〜10000、好ましくは1:1〜1000である。
【0062】
このようにして調製された触媒は、洗浄せずに用いても良く、また洗浄した後に用いても良い。また、必要に応じて新たに成分[C]を組み合わせて用いても良い。この際に用いられる成分[C]の量は、成分[A]と成分[C]のモル比で1:0〜10000になるように選ばれる。
【0063】
エチレン系重合体を製造する前に、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン、4−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、ビニルシクロアルカン、スチレン等のオレフィンを予備的に重合し、必要に応じて洗浄したものを触媒として用いることもできる。この予備的な重合は、不活性溶媒中で行うことが好ましく、固体触媒1g当たり0.01〜1000g、好ましくは0.1〜100gの重合体が生成するように行うことが好ましい。
【0064】
本発明における上記触媒を用いて、溶液状態、懸濁状態または気相状態で、エチレンを単独重合、または、エチレンと炭素数3以上のα−オレフィンを共重合することによって、エチレン系重合体を製造することができる。
【0065】
重合温度は−70〜300℃、好ましくは0〜250℃であり、重合圧力は0.5〜3000kgf/cm2、好ましくは1〜2000kgf/cm2である。また、重合系内に分子量調節剤として水素を存在させても良い。
【0066】
本発明において使用される炭素数3以上のα−オレフィンとしては特に限定はないが、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン、4−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ブテンまたはビニルシクロアルカン等を例示することができる。また、これらのα−オレフィンを2種類以上混合して用いることもできる。
【0067】
本発明において、重合を溶液状態または懸濁状態で実施する場合、重合溶媒としては、一般に用いられる有機溶剤であればいずれでもよく、具体的には、クロロホルム、塩化メチレン、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素、プロパン、n−ブタン、イソブタン、n−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン、n−ノナン、n−デカン等の炭素数3〜20の脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭素数6〜20の芳香族炭化水素等を用いることができ、またはエチレンもしくは炭素数3以上のα−オレフィン自身を溶媒として用いることもできる。
【0068】
【実施例】
以下実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0069】
触媒調製、重合反応および溶媒精製は、すべて不活性ガス雰囲気下で行った。また、触媒調製および重合反応に用いた溶媒等は、すべて予め公知の方法で精製、乾燥、脱酸素を行ったものを用いた。触媒調製に用いたメタロセン化合物は、公知の方法により合成、同定したものを用いた。触媒調製および重合反応に用いたn−ブチルエチルマグネシウムのヘプタン溶液(1.47M)は、東ソー・アクゾ(株)製[商品名:MAGALA BEM−2141、Mg:4.22重量%、Al:0.13重量%]を用いた。n−ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.63M)は、関東化学(株)製を用いた。トリエチルアルミニウムのトルエン溶液(1.44M)およびジエチルアルミニウムクロライドのトルエン溶液(1.23M)は、東ソー・アクゾ(株)製を用いた。
【0070】
なお、成分[C]としてn−ブチルエチルマグネシウムを用いた場合、n−ブチルエチルマグネシウムのヘプタン溶液中に含まれる量のAl成分により重合が進行したものではないことを比較例1に示す。
【0071】
実施例1
[ヘクトライトの有機化合物処理]
ジメチルアニリン塩酸塩6.3g(40mmol)を50mlの水に溶解し、この水溶液をヘクトライト[商品名:ラポナイトRD、日本シリカ(株)製]20gが入った水150mlに加えた。この懸濁液を室温で24時間撹拌し、上済液を除去した後、エタノールで洗浄した。その後、室温、10-5Torrで24時間乾燥し、変性ヘクトライトを得た。
【0072】
[触媒調製]
300mlのガラス製容器に、上記変性ヘクトライト1.0g、トルエン80.7mlを加え、その後、n−ブチルエチルマグネシウムのヘプタン溶液(1.47M)8.2ml(12mmol)、ビス(インデニル)ジルコニウムジクロライド15.7mg(40μmol)を加え、15時間撹拌し、触媒スラリーを得た。
【0073】
[エチレンの重合]
2lのオートクレーブに、n−ヘキサン 1200mlおよびn−ブチルエチルマグネシウムのヘプタン溶液(1.47M)0.27ml(0.4mmol)を導入し、室温で5分間撹拌した。このオートクレーブに、上記触媒スラリー4.5ml(Zr:2μmol、Mg:0.6mmol)を添加し、撹拌しながらオートクレーブの内温を75℃に昇温した。次に、エチレンを分圧が6kgf/cm2になるまで導入し、重合を開始した。重合中、分圧が6kgf/cm2に保たれるように、エチレンを連続的に導入した。また、重合温度を80℃に制御した。重合開始90分後にオートクレーブ内に3mlのエタノールを挿入し、触媒成分を分解して重合を終了した。オートクレーブの内圧を0kgf/cm2まで脱圧した後、オートクレーブの内容物を濾過し、得られたエチレン重合体を減圧下、室温で一昼夜乾燥した。結果として90gのエチレン重合体が得られた。
【0074】
[エチレンと1−ヘキセンの共重合]
2lのオートクレーブに、n−ヘキサン 1200ml、1−ヘキセン 20mlおよびn−ブチルエチルマグネシウムのヘプタン溶液(1.47M)0.27ml(0.4mmol)を導入し、室温で5分間撹拌した。このオートクレーブに、上記触媒スラリー4.5ml(Zr:2μmol、Mg:0.6mmol)を添加し、撹拌しながらオートクレーブの内温を75℃に昇温した。次に、エチレンを分圧が6kgf/cm2になるまで導入し、重合を開始した。重合中、分圧が6kgf/cm2に保たれるように、エチレンを連続的に導入した。また、重合温度を80℃に制御した。重合開始90分後にオートクレーブ内に3mlのエタノールを挿入し、触媒成分を分解して重合を終了した。オートクレーブの内圧を0kgf/cm2まで脱圧した後、オートクレーブの内容物を濾過し、得られたエチレン−1−ヘキセン共重合体を減圧下、室温で一昼夜乾燥した。結果として95gのエチレン−1−ヘキセン共重合体が得られた。
【0075】
比較例1
[触媒調製]
300mlのガラス製容器に、実施例1の[ヘクトライトの有機化合物処理]で調製した変性ヘクトライト1.0g、トルエン88.7mlを加え、その後、トリエチルアルミニウムのトルエン溶液(1.44M)0.23ml(0.33mmol)、ビス(インデニル)ジルコニウムジクロライド15.7mg(40μmol)を加え、15時間撹拌し、触媒スラリーを得た。
【0076】
[エチレンの重合]
2lのオートクレーブに、n−ヘキサン 1200mlおよびトリエチルアルミニウムのトルエン溶液(1.44M)0.04ml(58μmol)を導入した。このオートクレーブに、上記触媒スラリー22.2ml(Zr:10μmol、Al:83μmol)を添加し、撹拌しながらオートクレーブの内温を75℃に昇温した。次に、エチレンを分圧が6kgf/cm2になるまで導入し、重合を開始した。重合中、分圧が6kgf/cm2に保たれるように、エチレンを連続的に導入した。また、重合温度を80℃に制御した。重合開始90分後にオートクレーブ内に3mlのエタノールを挿入し、触媒成分を分解して重合を終了した。オートクレーブの内圧を0kgf/cm2まで脱圧した後、オートクレーブの内容物を濾過し、得られたエチレン重合体を減圧下、室温で一昼夜乾燥した。結果として1gのエチレン重合体が得られた。
【0077】
実施例2
[触媒調製]
300mlのガラス製容器に、実施例1の[ヘクトライトの有機化合物処理]で調製した変性ヘクトライト1.0g、トルエン80.7mlを加え、その後、n−ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.63M)7.4ml(12mmol)、ビス(インデニル)ジルコニウムジクロライド15.7mg(40μmol)を加え、15時間撹拌し、触媒スラリーを得た。
【0078】
[エチレンの重合]
2lのオートクレーブに、n−ヘキサン 1200mlおよびn−ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.63M)0.25ml(0.4mmol)を導入し、室温で5分間撹拌した。このオートクレーブに、上記触媒スラリー4.5ml (Zr:2μmol、Li:0.6mmol)を添加し、撹拌しながらオートクレーブの内温を75℃に昇温した。次に、エチレンを分圧が6kgf/cm2になるまで導入し、重合を開始した。重合中、分圧が6kgf/cm2に保たれるように、エチレンを連続的に導入した。また、重合温度を80℃に制御した。重合開始90分後にオートクレーブ内に3mlのエタノールを挿入し、触媒成分を分解して重合を終了した。オートクレーブの内圧を0kgf/cm2まで脱圧した後、オートクレーブの内容物を濾過し、得られたエチレン重合体を減圧下、室温で一昼夜乾燥した。結果として30gのエチレン重合体が得られた。
【0079】
比較例2
[触媒調製]
300mlのガラス製容器に、トルエン80.6mlを加え、その後、トリエチルアルミニウムのトルエン溶液(1.44M)8.3ml(12mmol)、ビス(インデニル)ジルコニウムジクロライド15.7mg(40μmol)を加え、15時間撹拌し、触媒溶液を得た。
【0080】
[エチレンの重合]
2lのオートクレーブに、n−ヘキサン 1200mlおよびトリエチルアルミニウムのトルエン溶液(1.44M)0.28ml(0.4mmol)を導入し、室温で5分間撹拌した。このオートクレーブに、上記触媒溶液4.5ml (Zr:2μmol、Al:0.6mmol)を添加し、撹拌しながらオートクレーブの内温を75℃に昇温した。次に、エチレンを分圧が6kgf/cm2になるまで導入し、重合を開始した。重合中、分圧が6kgf/cm2に保たれるように、エチレンを連続的に導入した。また、重合温度を80℃に制御した。重合開始90分後にオートクレーブ内に3mlのエタノールを挿入し、触媒成分を分解して重合を終了した。オートクレーブの内圧を0kgf/cm2まで脱圧した後、オートクレーブの内容物を濾過し、得られたエチレン重合体を減圧下、室温で一昼夜乾燥した。結果として2gのエチレン重合体が得られた。
【0081】
比較例3
[触媒調製]
300mlのガラス製容器に、トルエン50.7mlを加え、その後、ジエチルアルミニウムクロライドのトルエン溶液(1.23M)30ml(36.9mmol)、n−ブチルエチルマグネシウムのヘプタン溶液(1.47M)8.2ml(12mmol)、ビス(インデニル)ジルコニウムジクロライド15.7mg(40μmol)を加え、15時間撹拌し、触媒溶液を得た。
【0082】
[エチレンの重合]
2lのオートクレーブに、n−ヘキサン 1200mlおよびジエチルアルミニウムクロライドのトルエン溶液(1.23M)0.33ml(0.4mmol)を導入し、室温で5分間撹拌した。このオートクレーブに、上記触媒溶液4.5ml(Zr:2μmol、Al:1.87mmol、Mg:0.6mmol)を添加し、撹拌しながらオートクレーブの内温を75℃に昇温した。次に、エチレンを分圧が6kgf/cm2になるまで導入し、重合を開始した。重合中、分圧が6kgf/cm2に保たれるように、エチレンを連続的に導入した。また、重合温度を80℃に制御した。重合開始90分後にオートクレーブ内に3mlのエタノールを挿入し、触媒成分を分解して重合を終了した。オートクレーブの内圧を0kgf/cm2まで脱圧した後、オートクレーブの内容物を濾過し、得られたエチレン重合体を減圧下、室温で一昼夜乾燥した。結果として4gのエチレン重合体が得られた。
【0083】
実施例3
[触媒調製]
300mlのガラス製容器に、実施例1の[ヘクトライトの有機化合物処理]で調製した変性ヘクトライト1.0g、トルエン80.7mlを加え、その後、n−ブチルエチルマグネシウムのヘプタン溶液(1.47M)8.2ml(12mmol)、エチレンビス(インデニル)ジルコニウムジクロライド16.7mg(40μmol)を加え、15時間撹拌し、触媒スラリーを得た。
【0084】
[エチレンの重合]
上記触媒スラリーを用いたこと以外は、実施例1の[エチレンの重合]と同様に重合を行い、結果として155gのエチレン重合体が得られた。
【0085】
実施例4
[モンモリロナイトの有機化合物処理]
ジメチルアニリン塩酸塩6.3g(40mmol)を50mlの水に溶解し、この水溶液をモンモリロナイト[商品名:クニピアF、クニミネ工業社製]20gが入った水150mlに加えた。この懸濁液を室温で24時間撹拌し、上済液を除去した後、エタノールで洗浄した。その後、室温、10-5Torrで24時間乾燥し、変性モンモリロナイトを得た。
【0086】
[触媒調製]
300mlのガラス製容器に、上記変性モンモリロナイト1.0g、トルエン80.7mlを加え、その後、n−ブチルエチルマグネシウムのヘプタン溶液 (1.47M)8.2ml(12mmol)、ビス(インデニル)ジルコニウムジクロライド15.7mg(40μmol)を加え、15時間撹拌し、触媒スラリーを得た。
【0087】
[エチレンの重合]
上記触媒スラリーを用いたこと以外は、実施例1の[エチレンの重合]と同様に重合を行い、結果として120gのエチレン重合体が得られた。
【0088】
実施例5
[モンモリロナイトの塩類処理]
硫酸アルミニウム[Al2(SO4)3・14〜18H2O]14.5gを300mlの水に溶解し、この水溶液にモンモリロナイト[商品名:クニピアF、クニミネ工業社製]15.3gを分散させ、室温で30分間撹拌し、上済液を除去した後、水で洗浄した。その後、200℃、10-5Torrで2時間乾燥し、変性モンモリロナイトを得た。
【0089】
[触媒調製]
300mlのガラス製容器に、上記変性モンモリロナイト1.0g、トルエン80.7mlを加え、その後、n−ブチルエチルマグネシウムのヘプタン溶液 (1.47M)8.2ml(12mmol)、ビス(インデニル)ジルコニウムジクロライド15.7mg(40μmol)を加え、15時間撹拌し、触媒スラリーを得た。
【0090】
[エチレンの重合]
上記触媒スラリーを用いたこと以外は、実施例1の[エチレンの重合]と同様に重合を行い、結果として15gのエチレン重合体が得られた。
【0091】
実施例6
[触媒調製]
300mlのガラス製容器に、モンモリロナイト[商品名:K10、Aldrich社製]1.0g、トルエン80.7mlを加え、その後、n−ブチルエチルマグネシウムのヘプタン溶液(1.47M)8.2ml(12mmol)、ビス(インデニル)ジルコニウムジクロライド15.7mg(40μmol)を加え、15時間撹拌し、触媒スラリーを得た。
【0092】
[エチレンの重合]
上記触媒スラリーを用いたこと以外は、実施例1の[エチレンの重合]と同様に重合を行い、結果として10gのエチレン重合体が得られた。
【0093】
実施例7
[触媒調製]
300mlのガラス製容器に、実施例1の[ヘクトライトの有機化合物処理]で調製した変性ヘクトライト1.0g、トルエン80.7mlを加え、その後、n−ブチルエチルマグネシウムのヘプタン溶液(1.47M)8.2ml(12mmol)、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジクロライド22.3mg(40μmol)を加え、15時間撹拌し、触媒スラリーを得た。
【0094】
[エチレンと1−ヘキセンの共重合]
1lのオートクレーブに、脂肪族系炭化水素(商品名:IPソルベント1620、出光石油化学(株)製]600mlを加え、次に1−ヘキセン 20mlを加え、オートクレーブの温度を170℃に設定した。そして、このオートクレーブに圧力が20kgf/cm2になるようにエチレンを供給した。このオートクレーブに上記触媒スラリー2.2ml(Zr:1μmol、Mg:0.3mmol)を添加し、オートクレーブを170℃に保持したまま1500rpmで10分間撹拌した。その結果、30gのエチレン−1−ヘキセン共重合体が得られた。
【0095】
以上の実施例および比較例における重合結果を表1に示す。
【0096】
【表1】
【0097】
【発明の効果】
本発明の触媒を用いることにより、高価な触媒成分を用いることなく、高い触媒活性で、エチレン系重合体を製造することができる。
Claims (7)
- [A]周期表4族の遷移金属を含有するメタロセン化合物、[B]パイロフィライト、カオリナイト、ディッカイト、タルク群、スメクタイト群、バーミキュライト群、雲母群、又は脆雲母群から選ばれる粘土鉱物、[C]有機アルカリ土金属化合物および/または有機アルカリ金属化合物からなることを特徴とするエチレン系重合体製造用触媒。
- [C]有機アルカリ土金属化合物が、下記一般式(1)
M1R1R2 (1)
(式中、M1は周期表2族のアルカリ土金属であり、R1は炭素数1〜20の炭化水素基であり、R2はハロゲン原子または炭素数1〜20の炭化水素基である。)
で表される化合物であることを特徴とする請求項1に記載のエチレン系重合体製造用触媒。 - [C]有機アルカリ金属化合物が、下記一般式(2)
M2R3 (2)
(式中、M2は周期表1族のアルカリ金属であり、R3は炭素数1〜20の炭化水素基である。)
で表される化合物であることを特徴とする請求項1に記載のエチレン系重合体製造用触媒。 - [A]メタロセン化合物が、下記一般式(8)または(9)
で表されるM4に配位する配位子であり、該配位子はM4と一緒にサンドイッチ構造を形成し、R8,R9は各々独立して下記一般式(14)、(15)、(16)または(17)
で表されるM4に配位する配位子であり、該配位子はM4と一緒にサンドイッチ構造を形成し、R10は下記一般式(18)または(19)
で表され、R8およびR9を架橋するように作用しており、pは1〜5の整数である。]
で表される化合物であることを特徴とする請求項1〜3に記載のエチレン系重合体製造用触媒。 - [A]メタロセン化合物が、下記一般式(20)、(21)、(22)または(23)
で表され、R17およびJR14 q−2を架橋するように作用しており、rは1〜5の整数である。]
で表される化合物であることを特徴とする請求項1〜3に記載のエチレン系重合体製造用触媒。 - 請求項1〜6に記載のエチレン系重合体製造用触媒の存在下で、エチレンを単独重合すること、またはエチレンと炭素数3以上のα−オレフィンを共重合することを特徴とするエチレン系重合体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02790397A JP3750252B2 (ja) | 1997-02-12 | 1997-02-12 | エチレン系重合体製造用触媒およびそれを用いたエチレン系重合体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02790397A JP3750252B2 (ja) | 1997-02-12 | 1997-02-12 | エチレン系重合体製造用触媒およびそれを用いたエチレン系重合体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10218929A JPH10218929A (ja) | 1998-08-18 |
JP3750252B2 true JP3750252B2 (ja) | 2006-03-01 |
Family
ID=12233857
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02790397A Expired - Fee Related JP3750252B2 (ja) | 1997-02-12 | 1997-02-12 | エチレン系重合体製造用触媒およびそれを用いたエチレン系重合体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3750252B2 (ja) |
-
1997
- 1997-02-12 JP JP02790397A patent/JP3750252B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10218929A (ja) | 1998-08-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2133990C (en) | Process for preparation of monocyclopentadienyl metal complex compounds and method of use | |
JP3458656B2 (ja) | オレフィン重合用触媒およびオレフィン重合体の製造方法 | |
EP0628574B1 (en) | Olefin polymerization catalyst and olefin polymerization process | |
JP5311805B2 (ja) | オレフィン重合用触媒及びそれを用いたオレフィンの重合方法 | |
JP2001527133A (ja) | パラフィン可溶性アルキルアルモキサンで活性化されたエチレン重合反応のためのバイメタル触媒 | |
JP2001316415A (ja) | オレフィン重合用触媒およびオレフィン重合体の製造方法 | |
JP2010504405A (ja) | 触媒活性化剤、それの製造方法および触媒およびオレフィン重合におけるそれの使用 | |
EP2328939B1 (en) | Activating supports based on perfluorinated boronic acids | |
JP3785518B2 (ja) | エチレン系重合体製造用触媒およびそれを用いたエチレン系重合体の製造方法 | |
EP1222215B1 (en) | Supported metallocene catalyst system for olefin polymerization | |
KR101421309B1 (ko) | 촉매 활성화제, 이의 제조 방법, 및 올레핀 중합 및 촉매에서의 이의 용도 | |
WO1995010550A1 (en) | Process for preparation of syndiotactic vinylidene aromatic polymers using chain transfer agent | |
JP3750252B2 (ja) | エチレン系重合体製造用触媒およびそれを用いたエチレン系重合体の製造方法 | |
JP5123464B2 (ja) | 粒子状マクロモノマー製造用触媒および粒子状マクロモノマーの製造方法 | |
EP0942006B1 (en) | Catalyst for olefin polymer production and process for olefin polymer production employing the catalyst | |
JP4196493B2 (ja) | オレフィン重合体製造用触媒およびそれを用いたオレフィン重合体の製造方法 | |
JP3339441B2 (ja) | オレフィン重合体製造用触媒およびそれを用いたオレフィン重合体の製造方法 | |
JP3814960B2 (ja) | オレフィン重合体製造用触媒およびオレフィン重合体の製造方法 | |
JPH10204114A (ja) | オレフィン重合体製造用触媒およびオレフィン重合体の製造方法 | |
JP3855716B2 (ja) | オレフィン重合体の製造方法 | |
JP2006028326A (ja) | マクロモノマー製造用触媒の製造方法およびマクロモノマーの製造方法 | |
JP5966641B2 (ja) | オレフィン重合用触媒およびポリオレフィンの製造方法 | |
JP3070257B2 (ja) | オレフィン重合体の製造方法 | |
JPH1112312A (ja) | オレフィン重合体製造用触媒およびオレフィン重合体の製造方法 | |
JP4438814B2 (ja) | オレフィン重合体製造用触媒およびオレフィン重合体の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050701 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050816 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051014 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20051115 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20051128 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081216 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091216 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091216 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101216 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101216 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111216 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121216 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131216 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |