JP3750233B2 - 空調ダクトに隣接又は交差するケーブルの配線方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、空調ダクトに隣接又は交差するケーブルの配線方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、照明器具の電源線、空調ダクトの設備配線等の強電配線のケーブルや、OA端末器の情報ケーブルや通信線等の弱電配線のケーブル(以下単にケーブルという)は、天井裏を利用したケーブルラックで行っている。
【0003】
即ち、図6に示すように、ダクト10とケーブル21とを同一ルートで配設する場合、吊り元(全ねじ)1及びバー2により吊り支えたダクト10と、吊り元1及びバー2により吊り支えたケーブルラック20とを並置して、同一方向に配設し、このケーブルラック20によりケーブル21を支持している。
【0004】
また、ダクト10とケーブル21とを交差させて配設する場合は、同一平面内では交差が実現できないため、どちらかを迂回させている。例えば、図7に示すように、既にダクト10が吊り支えられているときは、ケーブルラック20を湾曲させてダクト10の下側又は上側に迂回させ、ダクト10の両側にて吊り元1及びバー2によりケーブルラック20を吊り支えることにより、ケーブル21を支持している。
【0005】
これは、ダクトが空調工事業者により施工され、またケーブルラックが電気工事業者により施工されるためである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ケーブル21をダクト10と同一ルートで配設する場合に、ダクト10とは別個に、ケーブル21のための吊り元1やバー2やケーブルラック20等の設備を用意し設置しなければならず、不経済である。また天井面の専有面積が必然的に大きくなるという問題もある。
【0007】
また、ケーブル21をダクト10に交差させる場合、ケーブルラック20自体を湾曲させて迂回させることは非常に手数がかかる。
【0008】
更にまた、天井裏などにケーブルを配線する際、独自にケーブルラック20を設置すると、空調ダクトに隣接又は交差する場所では、互いに施工スペースが不足する。
【0009】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、空調ダクトにケーブルが隣接又は交差する場所で、互いに施工スペースが不足せず、かつ、一方が迂回しなくて済む空調ダクトに隣接又は交差するケーブルの配線方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明による空調ダクトに隣接又は交差するケーブルの配線方法は、天井裏などにケーブルを配線するに際し、ケーブルが空調ダクトに隣接又は交差する場所においては、ダクトの構成部材の接合部のフランジ同士の結合部に、前記フランジ同士の結合部が嵌入する嵌合溝部を下面中央部に有すると共に、この中央部からダクト上面に向かって傾斜しながら延在する裾部を上面に有するケーブル保護具を被せて、ケーブルを空調ダクトの上面に直接載せて配線するものである。
【0011】
ケーブルをダクトと同一ルートで配設する場合には、ケーブルを空調ダクトの上面に直接載せて配線することで、ダクトのための吊り元やバーをケーブルのために兼用でき、またケーブルラックの設備を省略することができるので、非常に経済的である。またケーブルとダクトとは上下に重なるので天井面の面積空間を大きくとらず、施工も容易となる。
【0012】
また、ケーブルをダクトに交差させて配設する場合、その交差している部分においては、ケーブルをダクト上面に直接に載せて支持させるので、従来のように、ケーブルラックを湾曲させてダクトの下側又は上側に迂回させる必要がない。従って、資材の節約になり、また、上下方向の空間も必要とせず、施工も容易になる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
図1は、ダクト10とケーブル21とを同一ルートで配設する場合を示したものであり、吊り元(全ねじ)1及びバー2により吊り支えられたダクト10の上面11には、複数本のケーブル21が直接載せられてダクト10と同一方向に延在されている。ダクト10の上面11の両側部には、このケーブル21が側方に脱落するのを防止するための脱落防止具30が設けられている。この脱落防止具30は、ここでは図3に示すように、L字断面形状のゴム製の条片31から成り、そのL字の内側面32が互いに向き合うように配置され、かつ、その底面33を接着剤34にて接着することにより、ダクト上面11に固定されている。
【0015】
ダクト10の構成部材接続部の突出部つまりフランジ12同士の結合部13には、図4に示すように、ゴム製のクッション部材から成るケーブル保護具40が被せられている。このケーブル保護具40は、フランジ12同士の結合部13が嵌入する嵌合溝部42を形成するリブ41を下面中央部に有し、さらに、この中央部から前後になめらかにダクト上面11に向かって傾斜しながら延在する裾部43を有する。ダクト10上のケーブル21は、このケーブル保護具40の断面山形の表面に沿って、なめらかにダクトフランジ12の結合部13を乗り越えるため、その損傷がまぬがれる。
【0016】
更に、ダクト10は、その上面11から吊り元1にかけて張り渡した荷重保持具50により支持されている。この荷重保持具50は、図5に示すように、ダクト上面11に接着剤で固定した引掛け金具51と、吊り元1の途中に固定した引掛け金具52との間を、ターンバックル54付の連結棒53により連結し、これに緊張を与えてダクト10を上方から支持するものである。但し、この荷重保持具50は、ダクト10の上面11に直接載せるケーブルの重さとの関係によっては、省略することもできる。
【0017】
なお、ダクト10及びケーブルラック20は低圧屋内配線用として必ず接地される。
【0018】
図2は、ケーブル21をダクト10に交差させて配設する場合を示したものである。従来では、同一平面内では交差が実現できないため、どちらかが迂回しなければならなかったが、ここでは交差している部分においては、ケーブル21をダクト上面11に直接に載せて支持させることにより、ケーブルラック20を省略している。即ち、吊り元1及びバー2によりケーブルラック20を吊り支えてケーブル21を支持するという形態は、ここではダクト10と交差する直前まで及び交差した直後からのみ行われている。従って、従来のように、ケーブルラック20を湾曲させてダクト10の下側又は上側に迂回させる必要がなく、資材の節約になる。また、上下方向の空間も必要とせず、施工も容易になる。
【0019】
この図2のダクト10の上面11にも、ケーブル21群の両側方に、このケーブル21が側方に脱落するのを防止するための脱落防止具30が設けられている。この脱落防止具30は、ここでは図3に示したものと同じである。
【0020】
なお、上記脱落防止具30及びケーブル保護具40はゴム以外の弾性体又は合成樹脂で形成することもできる。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ケーブルが空調ダクトに隣接又は交差する場所においては、ケーブルを空調ダクトの上面に直接載せて配線するので、次のような効果が得られる。即ち、ケーブルをダクトと同一ルートで配設する場合には、ケーブルを空調ダクトの上面に直接載せて配線することで、ダクトのための吊り元やバーをケーブルのために兼用でき、またケーブルラックの設備を省略することができるので、非常に経済的である。またケーブルをダクトとは上下に重なるので天井面の面積空間を大きくとらず、施工も容易となる。
【0022】
また、ケーブルをダクトに交差させて配設する場合、その交差している部分においては、ケーブルをダクト上面に直接に載せて支持させるので、従来のように、ケーブルラックを湾曲させてダクトの下側又は上側に迂回させる必要がない。従って、資材の節約になり、また、上下方向の空間も必要とせず、施工も容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるケーブルの配線方法の実施形態を示す図である。
【図2】本発明によるケーブルの配線方法の他の実施形態を示す図である。
【図3】本発明による図1及び図2の実施形態に用いたケーブルの脱落防止具を示す図である。
【図4】本発明による図1の実施形態に用いたケーブル保護具を示す図である。
【図5】本発明による図1の実施形態に用いた荷重保持具を示す図である。
【図6】従来の空調ダクトに隣接するケーブルの配線方法を示した図である。
【図7】従来の空調ダクトに交差するケーブルの配線方法を示した図である。
【符号の説明】
1 吊り元
2 バー
10 ダクト
11 上面
12 フランジ
13 結合部
20 ケーブルラック
21 ケーブル
30 脱落防止具
31 条片
32 内側面
33 底面
34 接着剤
40 ケーブル保護具
41 リブ
42 嵌合溝部
50 荷重保持具
51 引掛け金具
52 引掛け金具
53 連結棒
54 ターンバックル
Claims (1)
- 天井裏などにケーブルを配線するに際し、ケーブルが空調ダクトに隣接又は交差する場所においては、ダクトの構成部材の接合部のフランジ同士の結合部に、前記フランジ同士の結合部が嵌入する嵌合溝部を下面中央部に有すると共に、この中央部からダクト上面に向かって傾斜しながら延在する裾部を上面に有するケーブル保護具を被せて、ケーブルを空調ダクトの上面に直接載せて配線することを特徴とする空調ダクトに隣接又は交差するケーブルの配線方法。
Priority Applications (1)
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JP31100396A JP3750233B2 (ja) | 1996-11-21 | 1996-11-21 | 空調ダクトに隣接又は交差するケーブルの配線方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP31100396A JP3750233B2 (ja) | 1996-11-21 | 1996-11-21 | 空調ダクトに隣接又は交差するケーブルの配線方法 |
Publications (2)
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JPH10155223A JPH10155223A (ja) | 1998-06-09 |
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Family
ID=18011961
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31100396A Expired - Fee Related JP3750233B2 (ja) | 1996-11-21 | 1996-11-21 | 空調ダクトに隣接又は交差するケーブルの配線方法 |
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JP (1) | JP3750233B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP5554526B2 (ja) * | 2009-08-31 | 2014-07-23 | 矢崎総業株式会社 | ワイヤハーネス配索構造、ワイヤハーネス配索方法、及び、外装代替部・部材 |
-
1996
- 1996-11-21 JP JP31100396A patent/JP3750233B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH10155223A (ja) | 1998-06-09 |
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