JP3749992B2 - アクティブマトリックス型有機elパネルの駆動回路および有機el表示装置 - Google Patents

アクティブマトリックス型有機elパネルの駆動回路および有機el表示装置 Download PDF

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Description

この発明は、アクティブマトリックス型有機ELパネルの駆動回路および有機EL表示装置に関し、詳しくは、携帯電話機,PHS等の装置において、アクティブマトリックス型有機ELパネルの有機EL素子を初期充電(早期に発光させるための発光開始時の充電)することができ、さらにピクセル回路のコンデンサへの駆動電流値の書込み時間を低減でき、有機EL素子の輝度を向上させることができるような高輝度カラー表示に適したアクティブマトリックス型の有機EL表示装置に関する。
有機EL表示装置は、自発光による高輝度表示が可能であることから、小画面での表示に適し、携帯電話機,PHS、DVDプレーヤ、PDA(携帯端末装置)等に搭載される次世代表示装置として現在注目されている。この有機EL表示装置には、液晶表示装置のように電圧駆動を行うと、輝度ばらつきが大きくなり、かつ、R(赤),G(緑),B(青)に感度差があることから制御が難しくなる問題点がある。
そこで、最近では、電流駆動のドライバを用いた有機EL表示装置が提案されている。例えば、特開平10−112391号などでは、電流駆動により輝度ばらつきの問題を解決する技術が記載されている(特許文献1)。
携帯電話機,PHS用の有機EL表示装置の有機EL表示パネルでは、カラムラインが396個(132×3)の端子ピン、ローラインが162個の端子ピンを持つものが提案され、カラムライン、ローラインの端子ピンはこれ以上に増加する傾向にある。
このような有機EL表示パネルの電流駆動回路の出力段は、アクディブマトリックス型でも単純マトリックス型のものでも端子ピン対応に電流源の駆動回路、例えば、カレントミラー回路による出力回路が設けられている。
アクディブマトリックス型では、表示セル(画素)対応にコンデンサと電流駆動のトランジスタとからなるピクセル回路が設けられていて、コンデンサに記憶した電圧に応じてトランジスタを駆動し、このトランジスタを介して有機EL素子(以下OEL素子)が電流駆動される。その駆動方式には、OEL素子をON/OFFの2値で制御するデジタル駆動とOEL素子の駆動電流をアナログ入力データで制御するアナログ駆動とがある。デジタル駆動の場合には、ピクセル内にサブピクセルを設けて表示面積を制御したり、発光時間を時分割して駆動時間の相違により表示画素の階調を制御する。アナログ駆動の場合には電圧指定型(電圧プログラム方式)と電流指定型(電流プログラム方式)とがあって、電圧指定型の場合には各ピクセル回路のコンデンサの端子電圧を電圧信号により設定し、電流指定型の場合には前記コンデンサの端子電圧を電流信号により設定する。 ところで、マトリックス状に配置したOEL素子を電流駆動し、かつ、OEL素子の陽極と陰極をグランドに落としてリセットするOEL素子の駆動回路が特許文献1として公知である。また、DC−DCコンバータを用いてOEL素子を低消費電力で電流駆動する技術が特許文献2として公知である。
特開平9−232074号公報 特開2001−143867号公報
このようなアクディブマトリックス型では、各ピクセル回路ごとの駆動トランジスタの動作閾値のばらつきにより輝度むらが発生し易い。製造過程において表示素子の駆動トランジスタの動作閾値を均一にすることは難しいことなので、各ピクセル回路のコンデンサの電圧を制御することで輝度むらを抑えることが考えられている。そのためピクセル回路内に閾値補償回路が設けられる。その補償回路の一例として前記の電圧プログラム方式の回路と前記の電流プログラム方式の回路とがある。
前者の電圧プログラム方式は、各ピクセル回路に4個のトランジスタと2個のコンデンサを用いるものであり、データ線,選択線のほかに、駆動トランジスタの動作閾値のばらつきを補償するために2本の線が設けられる。そして、これら2本の線へ制御信号を加えて2つのコンデンサを所定のタイミングで充電することで駆動トランジスタの閾値が影響しない電流駆動が行われる。
後者の電流プログラム方式は、駆動トランジスタを含めた3個のトランジスタと、特定の電圧設定をするスイッチトランジスタとで構成される。データ線,2本の選択線と、さらに特定の電圧Vddの電源線(ソース線)が設けられる。まず、スイッチトランジスタで駆動トランジスタを切り離してコンデンサを電流駆動で充電しておき、その後、スイッチトランジスタにより駆動トランジスタをコンデンサに接続しかつ駆動トランジスタにソース線から電力を供給してOEL素子を電流駆動する。
ところで、単純マトリックス型の有機EL表示パネルの電流駆動回路は、容量性負荷となる特性を持つOEL素子を初期充電して早期に発光させ、輝度むらを抑えるためにピーク電流を持つ駆動電流が用いられる。この点、アクディブマトリックス型は、ピクセル回路のコンデンサに一旦駆動電流値に対応する電圧値を書込み、記憶しておいて、その後に記憶された電圧値に応じた駆動電流値を発生する。そのためアクディブマトリックス型のOEL素子は、ピーク電流による駆動は行われない。その結果、OEL素子を単純マトリックス型のように早期に発光させることができず、駆動電流値の書込み期間も必要になるので、その分、発光期間が短くなる欠点がある。
駆動電流値の書込みは、通常、数百pFのピクセル回路のコンデンサを0.1μA〜10μA程度の電流で充電することによるので、ピクセル回路のコンデンサへの書込み時間が走査期間全体のうちで10%程度かそれ以上という比較的大きな割合を占める。その分発光期間が短くなって輝度が落ちる。特に、表示画素数が、例えば、VGA,XGA等のように高密度になると、電流プログラム方式の回路では、限られた時間内でタイミング制御を行う必要があるために、前記の欠点が問題になる。
この発明の目的は、このような従来技術の問題点を解決するものであって、アクティブマトリックス型有機ELパネルのOEL素子を初期充電することができ、OEL素子の輝度を向上させることができる高輝度カラー表示に適したアクティブマトリックス型有機ELパネルの駆動回路を提供することにある。
この発明の他の目的は、アクティブマトリックス型有機ELパネルのOEL素子を初期充電することができ、OEL素子の輝度を向上させることができる有機EL表示装置を提供することにある。
この発明のさらに他の目的は、ピクセル回路のコンデンサへの駆動電流値の書込み時間を低減でき、OEL素子の輝度を向上させることができるアクティブマトリックス型有機ELパネルの駆動回路および有機EL表示装置を提供することにある。
このような目的を達成するための第1の発明のアクティブマトリックス型有機ELパネルの駆動回路および有機EL表示装置の特徴は、有機EL表示パネルのデータ線あるいはカラムピンに対応して設けられ、前記データ線あるいは前記カラムピンに接続される出力ピンを有し前記データ線あるいは前記カラムピンを介してピクセル回路のコンデンサを前記電圧値に充電するための電流を発生しかつ前記有機EL素子を初期充電するための電流を発生する多数の電流駆動回路と、前記コンデンサに前記電圧値を記憶するための書込み制御をしかつ書込まれた前記コンデンサの前記電圧値をリセットする制御をする書込制御回路とを備え、
前記電流駆動回路が前記出力ピンを介して自己が接続される前記ピクセル回路の前記コンデンサを前記電圧値に短期間に充電するために前記ピクセル回路の前記コンデンサを初期充電するための電流を発生するものである。
このように、この発明にあっては、電流駆動回路がピクセル回路のコンデンサをOEL素子の駆動電流値に対応する電圧値に充電する電流を出力し、さらにOEL素子を初期充電する電流を出力するので、アクティブマトリックス型有機ELパネルにおいてもOEL素子を初期充電することが可能になる。しかも、ピクセル回路の外部からOEL素子が初期充電されるので、OEL素子の初期充電の電流値を大きく採ることができる。このことにより、ピクセル回路の駆動電流によりOEL素子を早期に発光させることができるので、OEL素子発光期間をその分、長くすることができる。しかも、前記電流駆動回路がさらにピクセル回路のコンデンサを初期充電する電流を出力するので、ピクセル回路のコンデンサへの駆動電流値記憶のための書込み時間を短くすることができる。
その結果、OEL素子の輝度を向上させることができ、高輝度カラー表示に適したアクティブマトリックス型有機ELパネルの駆動回路および有機EL表示装置を実現できる。
図1は、この発明のアクティブマトリックス型の有機EL表示装置を適用した一実施例のブロック図、図2は、Y方向(ロー方向)走査における走査対象ラインのタイミング制御テーブルの説明図、図3は、この発明の他の実施例のブロック図、そして、図4は、この発明のさらに他の実施例における表示セル駆動回路の具体例の説明図である。
図1において、1は、アクティブマトリックス型の有機EL表示装置であって、データ電極ドライバ2と、書込制御回路3、ピクセル回路4、コントロール回路5、レジスタ6、ロー側走査回路7、そしてMPU8等により構成されている。なお、ピクセル回路4は、X,Yのマトリックス配線の各交点に対応して多数設けられているが、図では、その1つのみを、それらの代表として示してある。 データ電極ドライバ2は、いわゆる有機EL駆動回路のカラムドライバ(水平走査方向のドライバ)であって、各データ線(あるいは各カラムピン,以下同じ)対応に設けられた表示セル駆動回路10をデータ線数分内蔵している。それぞれの表示セル駆動回路10の出力ピン9は、アクディブマトリックス型のX,Yのマトリックス配線(データ線,走査線)のうちの、それぞれのデータ線(X電極=X1,X2,X3,…Xn)にそれぞれに接続されている。
データ線(カラムピン)対応に設けられた各表示セル駆動回路10は、ここでは容量性負荷となるピクセル回路4の電流値書込み用コンデンサとOEL素子4aをそれぞれ初期充電して、電流駆動し、OEL素子4aの残留電荷を放電する回路となっている。なお、OEL素子4aに並列に設けた点線で示すコンデンサCpは、OEL素子4aの接合容量により形成される寄生コンデンサである。
表示セル駆動回路10は、プッシュ・プル回路で構成されて、プッシュ側の電流源11とプル側の電流源12,13とからなり、プッシュ側の電流源11は、スイッチ回路SW1を介して出力ピン9に接続され、プル側の電流源12,13は、それぞれスイッチ回路SW2,SW3を介して出力ピン9に接続されている。そして、出力ピン9は、有機ELパネルの端子1bを介してデータ線X1に接続されている。
ここで、プッシュ側の電流源11は、OEL素子4aを初期充電する電流を発生する。プル側の電流源12は、コンデンサCを初期充電する電流を発生し、また、OEL素子4aをリセットする電流源となる。そして、プル側の電流源13は、コンデンサCに所定の電圧値を書込む電流を発生する。
なお、データ線X1以外に接続される他の表示セル駆動回路10は、データ線X1に接続される表示セル駆動回路10と構成が同じであるので、それらの説明は割愛する。 スイッチ回路SW1〜SW3は、コントロール回路5からの制御信号S1,S2,S3のHighレベル(以下“H”),Lowレベル(以下“L”)の信号によりON/OFFされる。プル側の電流源12,13の電流値は、D/A変換回路14からの電流を受けて、それに応じた電流値の定電流源となる。D/A変換回路14で発生する電流は、MPU8からレジスタ6に設定された表示データDATを受けてこのデータ値を変換することで生成される。
なお、アクティブマトリックス型の有機ELパネルの駆動回路における定電流源とD/A変換回路の具体的な回路は、出願人による先行出願の米国出願、出願番号10,360,715あるいは出願番号10,463579にその一例が開示されている。
図1に示すように、カラム方向に配置されるデータ線X1,X2,X3,…Xn,行方向に配置される多数の走査線Y(選択線Y1,選択線Y2,イレーズ線Y3の3本を単位とした線)からなるX,Yのマトリックス配線を接続する交点に対応してピクセル回路(表示セル)4が設けられている。ピクセル回路4内には、例えば、図示するように選択線Y1とデータ線X1の交点においてそれぞれの線にゲートとドレインがそれぞれ接続されたPチャネルMOSトランジスタTr1が配置されている。このトランジスタTr1のソースは、PチャネルMOSトランジスタTr2のドレイン−ソースを介してOEL素子駆動用のPチャネルトランジスタTr3のゲートに接続されている。
トランジスタTr3のソース−ゲート間には駆動電流値記憶のためのコンデンサCが接続され、トランジスタTr3のソースは、例えば、+7V程度の電源ライン+Vccに接続され、そのドレインは、これの下流に設けられたOEL素子駆動用のPチャネルトランジスタTr4のソースに接続されている。そして、トランジスタTr4のドレインがOEL素子4aの陽極に接続されている。
OEL素子4aの陰極は、有機ELパネルの端子1aを介してロー側走査回路7のプッシュ・プルのスイッチ回路70の入力/出力端子7aに接続され、このスイッチ回路70を介してグランドGNDあるいは電源ライン+Vccに選択的に接続される。
トランジスタTr2のゲートは、選択線Y2に接続され、さらに選択線Y2は、インバータ4bを介してトランジスタTr4のゲートに接続されている。また、コンデンサCの両端子にはソースとドレインが接続されたリセット用のPチャネルMOSトランジスタTr5がコンデンサCに並列に設けられ、このトランジスタのゲートがイレーズ線Y3に接続されている。
選択線Y1、選択線Y2、イレーズ線Y3は、それぞれ有機ELパネルの端子1c、端子1d、端子1eを介して書込制御回路3に接続され、これら選択線Y1、選択線Y2、イレーズ線Y3を単位としたYラインが書込制御回路3の制御信号に応じて順次走査されて、Y方向(ロー方向)の走査がロー側走査回路7の走査に同期して行われる。
ところで、アクティブマトリックス型では、全画面分のOEL素子を発光させた後にリセットを行う場合と、ローライン走査に対応してピクセル回路のコンデンサCに電圧値を書込む手前でリセットを行う場合とがある。図1では、1個のピクセル回路しか図示されていないので、リセットについての説明を簡単にするために、発光後にリセットする場合を例に以下説明する。
さて、走査対象となったYラインは、その選択線Y1、選択線Y2、イレーズ線Y3が図2の表図に示すように、“H”,あるいは“L”に設定される。それにより各トランジスタTr1〜Tr5がON/OFFされる。これとともに、表示セル駆動回路10がコントロール回路5から制御信号S1,S2,S3の“H”,“L”の信号を受けて、図1に示すように、電流経路(1)でコンデンサCへの初期充電(ピーク電流駆動)が行われ、次に電流経路(2)でコンデンサCへの電流値書込みが行われ、次に電流経路(3)でOEL素子4aへの初期充電が行われ、続いて電流経路(4)でピクセル回路4によるOEL素子4aの発光駆動が行われる。そして最後に電流経路で(5)でコンデンサのリセットが行われる。これにより現在走査対象となっているYラインの走査が終了する。なお、前記の電流経路(1)〜電流経路(5)については、各図では○付き数字の1〜5で示す。
同様にして、次のYラインの走査が電流経路(1)から開始されて電流経路(2)〜電流経路(5)を経て終了し、このような走査がY方向(ロー方向)において現在の走査線から次の走査線へと順次繰り返されていく。
なお、選択線Y1,選択線Y2,イレーズ線Y3を含むYラインは、ロー方向(垂直走査方向)のピクセル回路分(走査線数分)設けられ、それらが書込制御回路3に接続されているが、ここではロー側走査回路7のスイッチ回路70と同様にロー方向に走査される1ピクセル回路1個分だけの関係しか示していない。その他の回路は省略してある。
ロー側走査回路7のスイッチ回路70は、R,G,Bの水平走査方向の1ラインに対応する1ライン分の駆動電流値が各ピクセル回路(表示セル)4のコンデンサCに書込まれた後にロー側走査回路7のスイッチ回路70のスイッチ71がONになり、OEL素子4aの陰極がグランドGNDに接続されて水平走査方向の1ライン分のOEL素子4aが同時駆動される。
プッシュ・プルのスイッチ回路70は、ロー側走査回路7においてロー方向の走査ラインに対応して多数設けられている。走査対象となるYラインに接続されたスイッチ回路70は、そのプル側のスイッチ71がONし、プッシュ側のスイッチ72がOFFする。これによりOEL素子4aの陰極がグランドGNDに接続される。このとき、走査が終了した手前のスイッチ回路70のプル側のスイッチ71はOFFし、プッシュ側のスイッチ72がONして走査が終了した走査ラインは“H”にプルアップされる。
さて、アクティブマトリックス型では、コンデンサCが駆動電流値を記憶するので、水平方向1ライン分ではなく、前記したように、1画面分の駆動電流値を1画面分のそれぞれのピクセル回路のコンデンサCに記憶させた後に各走査ラインのスイッチ回路70のスイッチ71をONさせ、スイッチ72をOFFさせてもよい。この場合には、このスイッチ回路70を1個設ければよく、ロー側走査回路7を用いる必要はない。また、R,G,Bの1画面を時分割で駆動する場合には、前記の1画面は、R,G,Bに対応して設けられるので、このスイッチ回路70は、R,G,Bのそれぞれの1画面に対応して1個づつ、合計で3個設けられることになる。
コンデンサCに書込まれた電荷は、書込制御回路3に接続された走査線Y3が書込制御回路3により“L”にされることで、トランジスタTr5がONになり、このトランジスタを介して高速に放電される。これにより、コンデンサCの電圧がリセットされる。前記したように、このリセットは、ローライン走査に対応してピクセル回路のコンデンサCに電圧値を書込むときに、その手前の帰線期間に行われてもい。
なお、選択線Y1,選択線Y2,イレーズ線Y3とは、それぞれ書込制御回路3からタイミング信号T1,T2を受けて走査される。また、前記のような走査を行う書込制御回路3は、コントロール回路5により制御される。
図2は、Y方向(ロー方向)走査における走査対象ラインのタイミング制御テーブルである。コントロール回路5の制御信号S1,S2,S3の“H”,“L”の信号と、書込制御回路3の選択線Y1,選択線Y2,イレーズ線Y3を“H”,“L”にする制御信号の発生タイミングとが制御内容に対応して示してある。表の最後の欄には、これら制御信号に応じて形成される電流経路(1)(点線参照)でのコンデンサCへの初期充電(ピーク電流駆動)、電流経路(2)(点線参照)でのコンデンサCへの電流値書込み、表示期間における電流経路(3)(細線参照)でのOEL素子4aへの初期充電(ピーク電流駆動)と電流経路(4)(点線参照)でのOEL素子4aの発光駆動、そしてリセット期間におけるコンデンサCのリセット動作に対応して電流経路(5)(細線参照)でのOEL素子4aのリセット動作が対応付けられている。
まず、この表の最初の行に示すコンデンサCへの初期充電(ピーク電流駆動)は、選択線Y1=“L”,選択線Y2=“L”,イレーズ線Y3=“H”にしてトランジスタTr1,Tr2をONにし、Tr4,Tr5をOFFにする。そして制御信号S1=“L”,S2=“H”,S3=“H”にしてスイッチ回路SW2,SW3を共にONにし、スイッチ回路SW1をOFFのままにする制御をする。
なお、スイッチ回路SW1〜SW3は、ここでは“H”でONになる。初期状態では、制御信号S1=“L”,S2=“L”,S3=“L”となっていて、スイッチ回路SW1〜SW3はOFFである。
これにより、ONしたスイッチ回路SW2,SW3と、ONしているトランジスタTr1,Tr2を介して電源ライン+Vccから電流経路(1)として示す経路で定電流源12,13による駆動電流が流れる。このとき、ピーク電流に相当する大きな充電電流が短期間に流れ、コンデンサCが早期に初期充電される。その結果、トランジスタTr3もONになる。
第2行目に示す、前記に続いて行われるコンデンサCへの電流値書込みは、選択線Y1=“L”,選択線Y2=“L”,イレーズ線Y3=“H”に維持しておき、トランジスタTr1〜Tr3をON、Tr4,Tr5をOFFのままにする。この状態で、制御信号S2を“L”にしてスイッチ回路SW2をOFFにする制御をする。このとき、各制御信号は、制御信号S1=“L”,S2=“L”,S3=“H”となり、スイッチ回路SW1はOFFのままであり、スイッチ回路SW3はONのままである。
これにより、ONしているスイッチ回路SW3と、出力ピン9、ONしているトランジスタTr1,Tr2とを介してピクセル回路4の電源ライン+Vccから電流経路(2)として示す経路で定電流源13による駆動電流が流れる。これにより、OEL素子の駆動電流値に対応するような充電電流がコンデンサCに流れ、コンデンサCが駆動電流値に応じた電圧値に設定される。
第3行目に示す、次のOEL素子4aへの初期充電(ピーク電流駆動)は、選択線Y2を“H”にしてトランジスタTr2をOFFにし、トランジスタTr4をONにする制御である。このとき、各選択線は、選択線Y1=“L”,選択線Y2=“H”,イレーズ線Y3=“H”となり、トランジスタTr1はONのままであり、トランジスタTr5はOFFのままである。
初期充電(ピーク電流駆動)は、この状態で、さらに制御信号S1を“H”,制御信号S3を“L”として、スイッチ回路SW1をピーク発生の一定期間だけONにし、スイッチ回路SW3をOFFにする。このとき、各制御信号は、制御信号S1=“H”,S2=“L”,S3=“L”となり、スイッチ回路SW2はOFFのままである。これと同時に、ロー側走査回路7は、スイッチ回路70のプル側のスイッチ71がONになり、スイッチ72がOFFになって、OEL素子4aを発光させる表示期間に入る。
その結果、ONしたスイッチ回路SW1と、出力ピン9、ONしているトランジスタTr1,Tr4とを介してピクセル回路(表示セル)4の電源ライン+Vccから電流経路(3)として示す経路で定電流源11による駆動電流が流れる。これにより、ピーク電流に相当する大きな電流がOEL素子4aに短期間に流れて早期にOEL素子4aが初期充電されるとともに、ONしたトランジスタTr3,Tr4を経てピクセル回路4の電源ライン+VccからコンデンサCの電圧値に対応した駆動電流がOEL素子4aへと流れ、OEL素子4aの発光が開始する。
第4行目に示す、次のOEL素子4aの発光駆動は、選択線Y1を“H”にしてトランジスタTr1をOFFにする制御をする。このとき、各選択線は、選択線Y1=“H”,選択線Y2=“H”,イレーズ線Y3=“H”となり、トランジスタTr2,トランジスタTr5をOFFのままにする。その結果、コンデンサCに記憶された電圧に従った駆動電流がピクセル回路4の電源ライン+VccからONしているトランジスタTr3,Tr4を介して電流経路(4)の経路で流れる。これにより、所定の駆動電流がOEL素子4aに供給されて所定の駆動電流に従った輝度で駆動OEL素子4aが発光し続ける。トランジスタTr1がOFFすることで、ピクセル回路4は、出力ピン9から切り離される。
このときには、各制御信号は、制御信号S1=“L”,S2=“L”,S3=“L”となっていて、スイッチ回路SW1〜SW3は、OFFとなり、表示セル駆動回路10には電流が流れない。
OEL素子4aを発光させる表示期間が終了してロー側走査回路7の走査対象となっていたスイッチ回路70のプル側スイッチ71がOFFになり、プッシュ側スイッチ72がONになると、コンデンサCとOEL素子4aのリセット動作の期間に入る。
リセット動作は、第5行目に示すように、選択線Y1を“L”にし、イレーズ線Y3を“L”にしてトランジスタTr1,Tr5をONにし、トランジスタTr3をOFFにする制御になる。このとき、各選択線は、選択線Y1=“L”,選択線Y2=“H”,イレーズ線Y3=“L”となり、トランジスタTr2はOFFのままである。
トランジスタTr4はONであるが、トランジスタTr3がOFFになるのでピクセル回路4からOEL素子4aに駆動電流は流れない。また、このリセット期間ときには、スイッチ回路70のプル側スイッチ71がONに保持されている。このリセット動作では、この状態で、さらに制御信号S2を“H”にしてスイッチ回路SW2をONにする。
これにより、コンデンサCの電荷は、ONしたトランジスタTr5を介して急速に放電される。このとき同時に、OEL素子4aのコンデンサCpの電荷もONしたトランジスタTr1,出力ピン9、ONしたスイッチ回路SW2、定電流源12を介して電流経路(5)として示す経路でグランドGNDへと流れて急速に放電される。
なお、このときの各制御信号は、制御信号S1=“L”,S2=“H”,S3=“L”であり、スイッチ回路SW1,SW3はOFFのままである。
ところで、有機ELのパネルの走査方式がロー側走査回路7によってローラインを順次走査するときには、前記したようにリセット期間において、コンデンサCへ電圧値を記憶する手前でリセットが行われることが多い。この場合には、現在走査するラインのコンデンサC,コンデンサCpの電荷を放電するリセット期間終了後にスイッチ回路71がONになり、走査ラインのOEL素子を発光させる制御が行われる。この発光後に次の走査ラインのリセット期間に入る。このときには走査が終了したローラインに接続されるOEL素子の陰極側は、“H”にプルアップされ、そのラインのロー側の走査が終了る。
このようなロー側走査では、リセット期間が発光期間(表示期間)の手前となる。そこで、走査対象ラインに接続されたコンデンサとOEL素子のリセットは、図2の表の電流経路(5)が先になり、電流経路(1)〜(4)がその後になる。その結果、あるピクセル回路のコンデンサとOEL素子のリセットは、図2の表において、リセット期間(電流経路(5))が先頭になる。
リセット期間が発光期間の発光期間の後にある場合には、ロー側の走査が終了したYラインは、ここで、初期状態に戻り、各制御信号は、制御信号S1=“L”,S2=“L”,S3=“L”となる。これにより、スイッチ回路SW1〜SW3は、リセット期間の後に設けられるロー側の走査ラインの切換期間(帰線期間)にOFFにされ、初期状態になる。
なお、例えば、R,G,Bの1画面対応に走査する場合など、ロー側走査回路7によりローラインを順次走査しない場合には、すべてのローラインは、OEL素子発光時に“L”にプルダウンされ、発光終了後に“H”にプルアップされる。
さて、この実施例では、OEL素子4aへの初期充電については、ピクセル回路4からの駆動電流と定電流源11から供給される駆動電流とを合わせてピーク電流を生成している。これによりOEL素子4aを駆動してOEL素子4aの発光を開始させている。しかし、このように初期充電電流と駆動電流とを同時に発生してピーク電流駆動することは必ずしも必要とされない。ピクセル回路4からの駆動電流は初期充電後に流すようにしてもよい。
この場合の制御は、先に定電流源11から初期充電のための電流を供給するためにスイッチ回路SW1を初期充電のための一定期間だけONにする。その後にロー側走査回路7のスイッチ回路70のプル側のスイッチ71をONし、スイッチ72をOFFにする。これにより、初期充電後にOEL素子4aを発光させる表示期間に入ることができる。 同様に、この実施例では、コンデンサCへの初期充電についても、図2の表に示すようにスイッチ回路SW2とSW3とをONにして書込電流に初期充電電流を加えて、これらを
合わせてピーク電流駆動を行っているが、これも初期充電電流と書込電流とを同時に発生するようなピーク電流駆動はせずに、単に初期充電電流だけ先に流して、その後に書込電流を流してもよい。
この場合の制御は、各制御信号を制御信号S1=“L”,S2=“H”,S3=“L”としてスイッチ回路SW2のみをONにして定電流源12による電流駆動でコンデンサCを初期充電した後に、制御信号S2を“L”にしてスイッチ回路SW2をOFFにし、その後に制御信号S3を“H”にしてスイッチ回路SW3をONにする。これにより、初期充電後に、定電流源13による電流駆動でコンデンサCに対して電流値の書込みを行うことができる。
さらに、コンデンサCへ電圧値を記憶する手間でリセットをするリセット期間では、スイッチ回路SW2がONになっているので、制御信号S1=“L”,S2=“L”,S3=“L”とする初期状態に設定することなく、単に、各選択線を選択線Y1=“L”,選択線Y2=“L”,イレーズ線Y3=“H”にすることで、トランジスタTr1,Tr2をONにし、Tr4,Tr5をOFFにして、OEL素子4aの残留電荷の放電に続いて電流経路(1)に沿ってコンデンサCの初期充電に入ることができる。
図3は、トランジスタTr5を削除し、コンデンサCの電荷の放電をトランジスタTr3を介して行う実施例である。これにより、リセット期間は図1の実施例よりも多少長くなるが、ピクセル回路4を構成するトランジスタは、4個で済み、イレーズ線Y3は不要になる。
この実施例におけるコンデンサCとOEL素子4aのリセット動作について説明すると、リセット動作のときには、選択線Y1を“H”,選択線Y2を“L”にする。これによりトランジスタTr1はOFFになり、トランジスタTr2がONになり、トランジスタTr4がOFFになる。このとき、トランジスタTr3は、コンデンサCに記憶された電圧でONになっているので、このトランジスタTr3とONしたトランジスタTr2とを介してコンデンサCの電荷が放電される。
なお、このリセット期間には、各制御信号は、制御信号S1=“L”,S2=“H”,S3=“L”となっていて、スイッチ回路SW2がONになり、スイッチ回路SW1,SW3がOFFのままである。そこで、コンデンサCの電荷が放電された後のタイミングで、選択線Y1=“L”,選択線Y2=“H”にする。このことで、トランジスタTr2がOFFとなり、トランジスタTr1,Tr4が共にONになる。さらに、コンデンサCの放電が終了することでトランジスタTr3がOFFとなっている。そこで、前記したように、OEL素子4aのコンデンサCpの電荷がトランジスタTr1,出力ピン9、スイッチ回路SW2、定電流源12を介してグランドGNDに急速に放電される。
図4は、この発明のさらに他の実施例における表示セル駆動回路の具体例の説明図である。
図4の表示セル駆動回路100は、図1あるいは図3の表示セル駆動回路10に置換えて使用することができる。
表示セル駆動回路100は、表示セル駆動回路10におけるプル側の電流源12が削除されている。これに換えて定電圧源101(ボルテージフォロア)が設けられ、この定電圧回路101がスイッチ回路SW2を介して出力ピン9に接続されている。
その制御は、図2の表の第2行目から第4行目のコンデンサCへの電流値書込みからOEL素子4aへの初期充電までは同じである。第1行目と第5行目の選択線,イレーズ線の制御も同じである。異なるのは、図2の第1行目のコンデンサCへ初期充電するときと、第5行目のリセットするときの各スイッチ回路をON/OFFする制御だけである。
そこで、これについて説明する。第1行目のコンデンサCへの初期充電のときの制御信号は、図2では、S1=“L”,S2=“H”,S3=“H”になっているが、これに換えて制御信号をS1=“L”,S2=“H”,S3=“L”にする。これによりスイッチ回路SW1,SW3をOFFにし、スイッチ回路SW2をONにする制御をする。
第5行目のリセットのときの制御信号は、S1=“L”,S2=“H”,S3=“L”であるが、これに換えて制御信号をS1=“L”,S2=“L”,S3=“H”にする。これによりスイッチ回路SW1,SW2をOFFにしてスイッチ回路SW3をONにする制御をする。
ピクセル回路4の各トランジスタのON/OFFの制御は、図1,図3の実施例と変わりはない。
そこで、コンデンサCへの初期充電から説明すると、前記の各スイッチ回路のON/OFF制御により、スイッチ回路SW1,SW3がOFFになり、スイッチ回路SW2がONになる。そこで、定電圧源101からの電圧がデータ線X1、ONしているトランジスタTr1,Tr2を介してコンデンサCに加えられる。これによりコンデンサCが定電圧源101の電圧に設定される。したがって、リセットされたときのコンデンサCの電圧に対して定電圧源101の電圧が高い場合には、出力ピン9から電圧差分の電流が流れ出る。逆にリセットされたときのコンデンサCの電圧に対して定電圧源101の電圧が低い場合には、出力ピン9へ電圧差分の電流が引き込まれる。このとき、図1,図3の場合よりも移動する電流量は少ない。
なお、定電圧源101の電圧は、ピクセル回路4のトランジスタTr3、Tr4の閾値に応じてプログラマブル電圧発生回路102に対して外部からデータ設定等をすることにより調整できるようになっている。この電圧調整により輝度むら等を抑えることができる。
次にコンデンサCとOEL素子4aのリセットについて説明する。前記の各スイッチ回路のON/OFF制御により、スイッチ回路SW3がONになり、スイッチ回路SW1,SW2がOFFになるので、OEL素子4aは、ONしているトランジスタTr4,Tr1,出力ピン9、電流源13を介してリセットされる。コンデンサCのリセットは、図1,図3の場合と同じであり、ONしているトランジスタTr5あるいはONしているトランジスタTr2,Tr3により行われる。
この実施例では、コンデンサCの初期充電が定電圧源101による電圧設定で行われる。この定電圧源101は、図示するように、ピクセル回路4に対応して設けられた表示セル駆動回路100に内蔵されている。
このようにコンデンサCに対して電圧設定をする場合には、定電圧源101は、必ずしも各表示セル駆動回路100に設けられる必要はない。例えば、R,G,Bのそれぞれのデータ電極ドライバ2に対応してそれぞれに1個ずつ、合計で3個設けられるだけであってもよい。又は全体で1個設けるようにしてもよい。
ところで、図1乃至図4の実施例において、発光前あるいは発光後にOEL素子4aの電荷をリセットするようにしているが、アクディブ型有機ELパネルでは、OEL素子4aのリセットはパッシブ型の有機ELパネルほどは必要とされていない。
以上説明してきたが、コンデンサCを初期充電するときには、同時にトランジスタTr3のゲートに寄生する入力容量に対しても初期充電される。さらに、コンデンサCの駆動ラインに接続されるトランジスタの入力容量やX1の寄生する浮遊容量等の初期充電もこのとき同時に行われる。これにより、OEL素子4aの駆動から発光までの時間短縮ができるとともに、発光までの初期駆動特性を改善することができる。
実施例の表示セル駆動回路10は、プッシュ・プルの電流駆動回路で構成し、プッシュ側の電流によってOEL素子4aのコンデンサCpを初期充電し、プル側の電流によって駆動電流値記憶用のコンデンサCを初期充電し、さらに駆動電流値の書込みを行っている。しかし、これは、例えば、PチャネルMOSトランジスタをNチャネルMOSトランジスタとするなど、ピクセル回路の構成によっては、逆に、プッシュ側の電流によってコンデンサCを初期充電しさらに電流値を書込み、プル側の電流によってOEL素子4aのコンデンサCpに初期充電することができる。
さらに、実施例の表示セル駆動回路10は、出力ピン9に接続される各電流源11,12,13あるいは電圧源101に対してそれぞれ直列にスイッチ回路SW1,SW2,SW3を設けている。そして、スイッチ回路SW1,SW2,SW3のON/OFFにより電流源11(あるいは電圧源101)から出力ピン9に電流を供給し、あるいは、電流源12(あるいは電圧源101),電流源13により出力ピン9から電流をシンクするようにしている。しかし、これは、回路構成を原理的に説明したものであって、スイッチ回路SW1,SW2,SW3を各電流源(電圧源)に直列に設けることなく、直接各電流源(電圧源)を制御信号S1,S2,S3に応じて選択的に起動して各電流を発生させ、あるいは発生した電流を停止するような回路構成を採ってもよいことはもちろんである。
また、実施例では、ロー側走査回路7のスイッチ回路としてプッシュ・プルのスイッチ回路を使用しているが、これは、OEL素子4aのコンデンサCpの電荷の放電路が別に形成されていれば、単に、グランドGNDに接続するスイッチ回路であってもよい。さらに、このロー側走査回路7は、ピクセル回路4と同様に有機ELパネル内に内蔵されていてもよい。
さらに、実施例の電流駆動回路は、白黒表示のものでもよいので、R,G,Bそれぞれに対応して設けられていなくてもよい。
なお、実施例では、MOSFETトランジスタを主体として構成しているが、バイポーラトランジスタを主体としても構成してもよいことはもちろんである。また、実施例のNチャンネル型トランジスタ(あるいはnpn型)は、Pチャンネル型(あるいはpnp型)トランジスタに、Pチャンネル型トランジスタは、Nチャンネル(あるいはnpn型)トランジスタに置き換えることができる。この場合には、電源電圧は負となり、上流に設けたトランジスタは下流に設けることになる。
ところで、この発明における出力ピンには、ICのパッドに接続されているバンプ等として形成される出力端子も含まれることはもちろんである。
図1は、この発明のアクティブマトリックス型の有機EL表示装置を適用した一実施例のブロック図である。 図2は、Y方向(ロー方向)走査における走査対象ラインのタイミング制御テーブルの説明図である。 図3は、この発明の他の実施例のブロック図である。 図4は、この発明のさらに他の実施例における表示セル駆動回路の具体例の説明図である。来の欠陥検査装置の要部の構成図である。
符号の説明
1…アクティブマトリックス型の有機EL表示装置、
2…データ電極ドライバ、3…書込制御回路、
4…ピクセル回路、4a…有機EL素子、4b…インバータ、
5…コントロール回路、
6…レジスタ、7…ロー側走査回路、
70…スイッチ回路、
8…MPU、9…出力ピン、
10,100…表示セル駆動回路、
11…プッシュ側の電流源、
12,13…プル側の電流源、
14…D/A変換回路、
70,SW1〜SW3…スイッチ回路、
71,72…スイッチ、
101…定電圧回路、
S1,S2,S3…制御信号、
C,Cp…コンデンサ、
Tr1〜Tr5…トランジスタ。

Claims (16)

  1. 有機EL素子とこの有機EL素子の駆動電流の電流値に応じた電圧値を記憶するコンデンサと前記電圧値に応じて前記有機EL素子に前記駆動電流を出力するためのトランジスタとを有するピクセル回路がマトリックス状に配列された有機EL表示パネルを電流駆動するアクティブマトリックス型有機ELパネルの駆動回路において、
    前記有機EL表示パネルのデータ線あるいはカラムピンに対応して設けられ、前記データ線あるいは前記カラムピンに接続される出力ピンを有し前記データ線あるいは前記カラムピンを介して前記ピクセル回路の前記コンデンサを前記電圧値に充電するための電流を発生しかつ前記有機EL素子を初期充電するための電流を発生する多数の電流駆動回路と、
    前記コンデンサに前記電圧値を記憶するための書込み制御をしかつ書込まれた前記コンデンサの前記電圧値をリセットする制御をする書込制御回路とを備え、
    前記電流駆動回路は、前記出力ピンを介して自己が接続される前記ピクセル回路の前記コンデンサを前記電圧値に短期間に充電するために前記ピクセル回路の前記コンデンサを初期充電するための電流あるいは電圧を発生する充電回路を有するアクティブマトリックス型有機ELパネルの有機EL駆動回路。
  2. 有機EL素子とこの有機EL素子の駆動電流の電流値に応じた電圧値を記憶するコンデンサと前記電圧値に応じて前記有機EL素子に前記駆動電流を出力するためのトランジスタとを有するピクセル回路がマトリックス状に配列された有機EL表示パネルを電流駆動するアクティブマトリックス型有機ELパネルの駆動回路において、
    前記有機EL表示パネルのデータ線あるいはカラムピンに対応して設けられ、前記データ線あるいは前記カラムピンに接続される出力ピンを有し前記データ線あるいは前記カラムピンを介して前記ピクセル回路の前記コンデンサを前記電圧値に充電するための電流を発生しかつ前記有機EL素子を初期充電するための電流を発生する多数の電流駆動回路と、
    前記コンデンサに前記電圧値を記憶するための書込み制御をしかつ書込まれた前記コンデンサの前記電圧値をリセットする制御をする書込制御回路とを備え、
    前記電流駆動回路は、前記出力ピンを介して自己が接続される前記ピクセル回路の前記コンデンサを前記電圧値に短期間に充電するために前記ピクセル回路の前記コンデンサを初期充電するための電流あるいは電圧を発生する充電回路を有し、
    前記コンデンサを前記電圧値に充電するための電流は、前記出力ピンから前記ピクセル回路へ吐き出される電流あるいは前記ピクセル回路から前記出力ピンへ引き込む電流のいずれか一方に応じて発生し、前記有機EL素子を初期充電するための電流は、前記出力ピンから吐き出される他のある電流あるいは前記出力ピンへ引き込む他のある電流のいずれか一方に応じて発生するアクティブマトリックス型有機ELパネルの駆動回路。
  3. 前記電流駆動回路は、プッシュ・プルの電流出力回路で構成され、この電流出力回路のプッシュ側回路が前記出力ピンから前記ピクセル回路へ電流を吐き出す動作をし、前記電流出力回路のプル側回路が前記ピクセル回路から前記出力ピンへ電流を引き込む動作をする請求項2記載のアクティブマトリックス型有機ELパネルの駆動回路。
  4. 前記書込制御回路は、前記電圧値を記憶するための書込み行う手前で前記コンデンサのリセットを行い、前記電流駆動回路も前記有機EL素子を駆動する手前で前記有機EL素子のリセットを行う請求項3記載のアクティブマトリックス型有機ELパネルの駆動回路。
  5. 前記ピクセル回路の前記有機EL素子の電圧のリセットは、自己の前記ピクセル回路が接続された前記電流駆動回路が自己の前記出力ピンに電流を引き込むことによってなされる請求項4記載のアクティブマトリックス型有機ELパネルの駆動回路。
  6. 前記コンデンサの前記電圧値のリセットは、前記コンデンサに並列に設けられたトランジスタをONにすることで行われる請求項4記載のアクティブマトリックス型有機ELパネルの駆動回路。
  7. 前記プッシュ側回路は、前記出力ピンに第1のスイッチ回路を介して接続された前記有機EL素子を初期充電するための第1の電流源を有し、前記プル側回路は、前記出力ピンに第2のスイッチ回路を介して接続された第2の電流源と前記出力ピンに第3のスイッチ回路を介して接続された第3の電流源とを有し、前記第2の電流源が前記コンデンサを初期充電するための電流を発生する前記充電回路となり、前記第3の電流源は、前記コンデンサに前記電圧値を書込むための電流を発生する請求項6記載のアクティブマトリックス型有機ELパネルの駆動回路。
  8. 前記プッシュ側回路は、前記出力ピンに第1のスイッチ回路を介して接続された前記有機EL素子を初期充電するための第1の電流源を有し、前記プル側回路は、前記出力ピンに第2のスイッチ回路を介して接続された第2の電流源を有し、この第2の電流源が前記コンデンサに前記電圧値を書込むための電流を発生し、さらに前記出力ピンに第3のスイッチ回路を介して接続された電圧源を有し、この電圧源が前記コンデンサを初期充電するための電流を発生する前記充電回路となる請求項6記載のアクティブマトリックス型有機ELパネルの駆動回路。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載されたアクティブマトリックス型有機ELパネルの駆動回路を有する有機EL表示装置。
  10. 請求項7記載アクティブマトリックス型有機ELパネルの駆動回路とコントローラとを備え、このコントローラにより前記第1の電流源を動作させて前記有機EL素子が初期充電され、前記コントローラにより前記第2および第3の電流源を動作させて前記ピクセル回路の前記コンデンサが初期充電されるとともに前記電圧値が記憶される有機EL表示装置。
  11. 請求項8記載アクティブマトリックス型有機ELパネルの駆動回路とコントローラとを備え、このコントローラにより前記第1の電流源を動作させて前記有機EL素子が初期充電され、前記コントローラにより前記電圧源を動作させて前記ピクセル回路の前記コンデンサが初期充電され、前記コントローラにより前記第2の電流源を動作させて前記電圧値が記憶される有機EL表示装置。
  12. 前記ピクセル回路は、第1,第2,第3,第4のPチャネルMOSトランジスタを有し、前記第1のトランジスタは、選択線と前記データ線の交点においてそれぞれの線にゲートとドレインがそれぞれ接続され、この第1のトランジスタのソースは、前記第2のトランジスタのドレイン−ソースを介して前記第3のトランジスタのゲートに接続され、この第3のトランジスタのソース−ゲート間に前記コンデンサが接続され、前記第3のトランジスタのソースは、電源ラインに接続され、そのドレインは、前記第4のトランジスタのソースに接続され、前記第4のトランジスタのドレインが前記有機EL素子の陽極に接続されている請求項9記載の有機EL表示装置。
  13. 前記書込制御回路は、前記第1および第4のトランジスタをONにして前記有機EL素子にこれを充電するための前記電流を流すことにより前記有機EL素子を初期充電し、前記第1および第2のトランジスタをONにして前記出力ピンから電流をシンクすることで前記コンデンサを初期充電しかつ前記コンデンサに前記電圧値を書込む請求項12記載の有機EL表示装置。
  14. さらに、前記コンデンサに並列にPチャネルMOS第5のトランジスタを有し、前記書込制御回路は、前記第5のトランジスタをONにして前記コンデンサの前記電圧値をリセットする請求項13記載の有機EL表示装置。
  15. 前記ピクセル回路は、前記有機EL素子を駆動するための第1および第2のMOSトランジスタからなる直列回路と、前記コンデンサに前記電圧値を書き込むための第3および第4のMOSトランジスタとを有し、
    前記コンデンサは、前記第1のMOSトランジスタのゲートと前記第1のMOSトランジスタのソースおよびドレインの一方の電極との間に接続され、
    前記第2のトランジスタのソースおよびドレインの一方が前記有機EL素子の陽極に接続され、
    前記第3のMOSトランジスタが前記第1のMOSトランジスタのゲートと前記第1のMOSトランジスタのソースおよびドレインの他方の電極との間に接続され、
    前記第4のMOSトランジスタが前記第1のMOSトランジスタの前記他方の電極と前記電流駆動回路の前記出力ピンとの間に接続され、そして、
    前記第2のMOSトランジスタのゲートと前記第3のMOSトランジスタのゲートのいずれか一方がいずれか他方とインバータを介して接続され、
    前記書込制御回路は、前記第4のMOSトランジスタのゲートと前記インバータの入力側が接続されたゲートとに制御信号を送出して前記第2、前記第3および前記第4のトランジスタのON/OFFを制御することで前記書込み制御を行う請求項9記載の有機EL表示装置。
  16. 前記ピクセル回路は、さらに、前記コンデンサの電荷を放電するために前記コンデンサに並列に接続されたの第5のMOSトランジスタを有し、前記書込制御回路は、前記第5のMOSトランジスタをONにして書込まれた前記コンデンサの前記電圧値をリセットする請求項15記載の有機EL表示装置。
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