JP3749154B2 - 布地噛み込み防止テープ及びそれを備えたファスナー - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、布地噛み込み防止テープ及びそれを備えたファスナー、より詳細には、スライダーを移動させて一対のファスナーテープを分離させたり、連結させたりする際に、スライダーとファスナーテープの咬合子との間に布地が噛み込まれることを防止するためのテープ、並びに、それを備えたファスナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
衣服、身回品、布団カバーその他の日用品において、開閉部の開閉にファスナー(ジッパー)が広く用いられている。ファスナーは、無数の咬合子が小ピッチで取付けられた一対のファスナーテープと、スライダーとから構成されており、スライダーをスライドさせて各ファスナーテープの咬合子を咬合又は分離させることにより、衣服等の開口部の開閉を行なう。
【0003】
しかるに、このスライダーの移動の際に、ファスナーテープの表側又は裏側に当接する開閉部の表地又は裏地の端縁が、スライダーと咬合子との間に挟まって噛み込まれることがあり、その場合、外そうとしてスライダーを無理に移動させると、更に噛み込みの度合いが増してしまうという不具合を生ずる。
【0004】
この不具合を回避するために、種々の提案がなされているが、その多くは、咬合子とスライダーの構成を変更するものであって、既存の一般的構成のファスナーをそのまま用いることに対する対策ではない。従って、既存の咬合子とスライダーの構成をそのまま使用することを前提に、布地端縁の噛み込みを確実に防止し得るファスナーが求められることろである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる要請に応えるためになされたもので、ファスナー取付部における布地端縁が、スライダー操作時に噛み込まれることがなく、開閉動作を常に円滑に行なうことを可能にした布地噛み込み防止テープ及びそれを備えたファスナーを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明に係る布地噛み込み防止テープは、幅方向一半部が櫛歯状にバラけた状態にされ、他半部が、咬合子を備えたファスナーテープに定着可能にされていることを特徴とする。
【0007】
前記一半部の櫛歯状物はループを成すことがあり、その場合、前記ループは、蛇行状態にした太糸を編成することにより形成することができる。
【0008】
また、上記課題を解決するための本発明に係るファスナーは、上記布地噛み込み防止テープを、一対のファスナーテープそれぞれの表側及び/又は裏側に定着し、前記櫛歯状物の端部が咬合子上に掛かるようにして成るものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図面に依拠して説明する。図1は本発明に係る布地噛み込み防止テープを備えたファスナーの一実施例を示す斜視図で、図中1はファスナーであり、一般のものと同様端縁に無数の咬合子2、3を固定した一対のファスナーテープ4、5と、スライドさせることによって、対向する咬合子2、3同士を噛み合わせ、又は、その噛み合わせを解くスライダー6とから成る。
【0010】
ファスナーテープ4、5の幅方向外半部には、それぞれ、ファスナー取付部の表地又は裏地の端縁の噛み込みを防止するための噛み込み防止テープ7、8が、縫着、接着等の手段により固定される。噛み込み防止テープ7、8の内端側は、咬合子列上において突き合わされ、ファスナーテープ4、5に固定されない内半部は、櫛歯状にバラけた状態にされる。
【0011】
このようなバラけた櫛歯状物9を有する構成は、ナイロン、ビニロン等の繊維糸の一半部を編成することによって実現可能である。その場合、長めの繊維糸の両端縁を編成し、中心線に沿って切断することにより、一対の噛み込み防止テープ7、8を一度に製造することが可能である。
【0012】
噛み込み防止テープ7、8のファスナーテープ4、5上固定面に粘着剤を塗布し、その上に剥離紙を被装しておき、ファスナーテープ4、5に固定する際に、剥離紙を除去して粘着することとしてもよい。粘着剤として、ホットメルトタイプの接着剤を用いることもできる。
【0013】
図1に示す如き形態の櫛歯状物9は、また、ある程度の厚さを有する樹脂製テープ材に、櫛歯状に切れ目を入れることによって形成することもできる。
【0014】
図2及び図3に示す例は、櫛歯状物9の端部をループにしたものである。この構成は、1本の太めの繊維糸を蛇行させ、その一半部を編成したり、細い粘着テープで固定したりする方法によって容易に実施することができる。
【0015】
以上いずれの実施形態の噛み込み防止テープ7、8も、櫛歯状物9を内側にしてファスナーテープ4、5の表側及び/又は裏側に定着した後、ファスナーテープ4、5を、開閉部の布地端縁に固定する。かくしてファスナーテープ4、5の咬合子列部分上に櫛歯状物9が存在することとなり、これが、ファスナーテープ4、5上の表地又は裏地の端縁を咬合子2、3から隔てる。従って、その布地端縁が咬合子2、3とスライダー6との間に噛み込まれることが確実に防止される。仮に櫛歯状物9が噛み込まれたとしても、布地と異なって引き抜くことは容易である。
【0016】
【発明の効果】
本発明は上述した通りであって、簡易な構成で、既存のファスナーをそのまま利用することができ、スライダーの操作に際し、開閉部の表地又は裏地の端縁の噛み込みを確実に防止することができ、以て、ファスナーの開閉動作を、常にスムーズに行なうことを可能ならしめる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る布地噛み込み防止テープ及びそれを備えたファスナーの一実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る布地噛み込み防止テープ及びそれを備えたファスナーの他の実施例を示す正面図である。
【図3】本発明に係る布地噛み込み防止テープ及びそれを備えたファスナーの底面図である。
【符号の説明】
1 ファスナー
2 咬合子
3 咬合子
4 ファスナーテープ
5 ファスナーテープ
6 スライダー
7 噛み込み防止テープ
8 噛み込み防止テープ
9 櫛歯状物
10 裏地
11 表地
Claims (5)
- 幅方向一半部が櫛歯状にバラけた状態にされ、他半部が、咬合子を備えたファスナーテープに定着可能にされたことを特徴とする布地噛み込み防止テープ。
- 前記一半部に形成される櫛歯状物がループを成している請求項1に記載の布地噛み込み防止テープ。
- 前記ループが、蛇行状態にした太糸を編成することにより形成される請求項2に記載の布地噛み込み防止テープ。
- 前記一半部に形成される櫛歯状物が、樹脂製テープ材に櫛歯状に切り込みを入れることにより形成される請求項1に記載の布地噛み込み防止テープ。
- 請求項1乃至4のいずれかに記載のテープを、一対のファスナーテープそれぞれの表側及び/又は裏側に定着し、前記櫛歯状物の端部が咬合子上に掛かるようにしたファスナー。
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JP2001325186A JP3749154B2 (ja) | 2001-10-23 | 2001-10-23 | 布地噛み込み防止テープ及びそれを備えたファスナー |
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