JP3162237U - スライドファスナー用スライダー - Google Patents
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Abstract
【課題】スライドファスナーの閉止動作に於いて、スライドファスナーのファスナーテープを縫い付けている被服等の布地の端縁をスライダーに噛み込むことを防止するスライドファスナー用スライダーを提供する。【解決手段】上・下翼片２１、２２はその後端から略中央位置にかけては同一の形状を有するが、その略中央位置から前端に向かって下翼片２２が上翼片２１に対して幅広かつ前方に長い寸法に形成した。【選択図】図１
Description
本考案は、スライドファスナー用のスライダーに係るものであって、スライドファスナーの閉止動作に於いて、スライドファスナーのファスナーテープを縫い付けている被服等の布地の端縁をスライダーに噛み込むことことを防止するスライドファスナーのスライダーに関する。
従来、この種、スライドファスナーは、無数の咬合子が小ピッチで取付けられた一対のファスナーテープと、スライダーとから構成されており、スライダーをスライドさせて各ファスナーテープの咬合子を咬合し又は分離させることにより、被服等の開口部の開閉を行なうことを特徴とする。
従来の技術は叙上の構成・作用であるので次の課題が存在した。
すなわち、スライドファスナーの閉止動作に於いて、ファスナーテープの表側又は裏側に当接する開閉部の表地又は裏地の端縁が、スライダーと咬合子との間に挟まって噛み込まれることがあり、その場合、外そうとしてスライダーを無理に移動させると、更に噛み込みの度合いが増してしまうという不具合があった。特にスライドファスナーのスライダーの上翼片と下翼片の外形形状及び寸法が略同一であるために、スライダーをスライドさせる動作において視認が困難な裏地の端縁をスライダーと咬合子との間に噛み込み、スライドファスナーを外せなくなるという不具合があった。またスライダーと咬合子との間に人体の皮膚を挟み込み、負傷するという不具合があった。
すなわち、スライドファスナーの閉止動作に於いて、ファスナーテープの表側又は裏側に当接する開閉部の表地又は裏地の端縁が、スライダーと咬合子との間に挟まって噛み込まれることがあり、その場合、外そうとしてスライダーを無理に移動させると、更に噛み込みの度合いが増してしまうという不具合があった。特にスライドファスナーのスライダーの上翼片と下翼片の外形形状及び寸法が略同一であるために、スライダーをスライドさせる動作において視認が困難な裏地の端縁をスライダーと咬合子との間に噛み込み、スライドファスナーを外せなくなるという不具合があった。またスライダーと咬合子との間に人体の皮膚を挟み込み、負傷するという不具合があった。
本考案はかかる問題点を解決するためになされたものであって、次の構成から成立する。
すなわち請求項１記載の考案によれば、上・下翼片を案内柱で連結したスライダー胴体と、該上翼片の上面に起立・連結した引手保持体と、該引手保持体に連結した引手とでなるスライダーであって、前記下翼片がその略中央位置から前端に向かって前記上翼片に対し幅広かつ前方に長い寸法で形成したことを特徴とする。
すなわち請求項１記載の考案によれば、上・下翼片を案内柱で連結したスライダー胴体と、該上翼片の上面に起立・連結した引手保持体と、該引手保持体に連結した引手とでなるスライダーであって、前記下翼片がその略中央位置から前端に向かって前記上翼片に対し幅広かつ前方に長い寸法で形成したことを特徴とする。
本考案に係るスライドファスナー用スライダーは叙上の構成を有するので次の効果がある。
請求項１記載の考案によれば、上・下翼片を案内柱で連結したスライダー胴体と、該上翼片の上面に起立・連結した引手保持体と、該引手保持体に連結した引手とでなるスライダーであって、前記下翼片がその略中央位置から前端に向かって前記上翼片に対し幅広かつ前方に長い寸法で形成したことを特徴とするスライドファスナー用スライダーを提供する。
このような構成としたので、スライドファスナーの閉止動作に於いて、ファスナーテープの裏側に当接する開閉部の裏地の端縁がスライダーと咬合子との間に挟まって噛み込まれることがなく、またスライダーと咬合子との間に人体の皮膚を挟み込む事故を防止できるという効果がある。
このような構成としたので、スライドファスナーの閉止動作に於いて、ファスナーテープの裏側に当接する開閉部の裏地の端縁がスライダーと咬合子との間に挟まって噛み込まれることがなく、またスライダーと咬合子との間に人体の皮膚を挟み込む事故を防止できるという効果がある。
以下、本考案に係るスライドファスナー用スライダーに於ける実施の形態について図１に基づき詳細に説明する。
図１は、本考案に係るスライドファスナー用スライダーの実施の形態に於けるスライダーの斜視図である。
１はスライダーであって、図１に示すように、スライダー１はスライダー胴体２、引手３、引手保持体４の三部材により構成する。前記スライダー胴体２、引手３、引手保持体４の三部材は、それぞれポリアミド、ポリプロピレン、ポリアセタール、ポリプチレンテレフタレートなどの熱可塑性樹脂や耐摩耗性強化材を添加した熱可塑性樹脂材料などを用いて射出成形により製造する。なお、前記スライダー胴体２、引手３、引手保持体４の三部材は、前記樹脂材料に代えてそれぞれアルミニウム合金、亜鉛合金などの金属材料によるダイキャスト成形によって製造してもよい。
前記スライダー胴体２は、図１に示すように、上翼片２１と、下翼片２２と、この上・下翼片２１、２２の相互を連結する案内柱２３とを有しこれらを一体成形している。前記上・下翼片２１、２２は、その後端から略中央位置にかけて、それぞれに左右の上・下フランジ２１ａ、２２ａを有しており、前記上・下翼片２１、２２の間にはＹ字形の噛合エレメント案内通路（図示せず）を形成している。そして、前記上・下翼片２１、２２はその後端から略中央位置にかけては同一の形状を有するが、その略中央位置から前端に向かって下翼片２２が上翼片２１に対して幅広かつ前方に長い寸法に形成した。
尚、上翼片２１を図１に示すように下翼片２２の後端から幅広かつ後方に長い寸法を形成してもよい。
尚、上翼片２１を図１に示すように下翼片２２の後端から幅広かつ後方に長い寸法を形成してもよい。
前記スライダー胴体２の前後には、細長い横Ｃ字状のカバー体として引手保持体４の前・後端４１、４２が上翼片２１の上面に一体に成形され又はビス等で結合して起立・連結している。
前記引手３は、図１に示すように、長尺状の短冊状板材により構成されている。この引手３の一端側で把持し、その他端側は引手保持体４を長い略楕円形の孔部を形成した環状保持部３ａに嵌入・連結している。
次に、本考案に係るスライドファスナー用スライダーの動作について説明する。
スライダー１の案内柱２３の左右両側に無数の咬合子（図示せず）が小ピッチで取付けられた一対のファスナーテープ（図示せず）が挿通され、上・下フランジ２１ａ、２２ａの間、すなわち上・下翼片２１、２２間で無数の咬合子同志が噛合わされる。
スライダー１の案内柱２３の左右両側に無数の咬合子（図示せず）が小ピッチで取付けられた一対のファスナーテープ（図示せず）が挿通され、上・下フランジ２１ａ、２２ａの間、すなわち上・下翼片２１、２２間で無数の咬合子同志が噛合わされる。
本考案に係るスライドファスナー用スライダーは、被服等の開口部の開閉に用いる他寝袋、靴や各種のスライドファスナーにも適用できる。
１ スライダー
２ スライダー胴体
２１ 上翼片
２１ａ 上フランジ
２２ 下翼片
２２ａ 下フランジ
２３ 案内柱
３ 引手
３ａ 環状保持部
４ 引手保持体
４１ 引手保持体の前端
４２ 引手保持体の後端
２ スライダー胴体
２１ 上翼片
２１ａ 上フランジ
２２ 下翼片
２２ａ 下フランジ
２３ 案内柱
３ 引手
３ａ 環状保持部
４ 引手保持体
４１ 引手保持体の前端
４２ 引手保持体の後端
Claims (1)
- 上・下翼片を案内柱で連結したスライダー胴体と、該上翼片の上面に起立・連結した引手保持体と、該引手保持体に連結した引手とでなるスライダーであって、前記下翼片がその略中央位置から前端に向かって前記上翼片に対し幅広かつ前方に長い寸法で形成したことを特徴とするスライドファスナー用スライダー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2010003952U JP3162237U (ja) | 2010-06-10 | 2010-06-10 | スライドファスナー用スライダー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2010003952U JP3162237U (ja) | 2010-06-10 | 2010-06-10 | スライドファスナー用スライダー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP3162237U true JP3162237U (ja) | 2010-08-26 |
Family
ID=54865076
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2010003952U Expired - Fee Related JP3162237U (ja) | 2010-06-10 | 2010-06-10 | スライドファスナー用スライダー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3162237U (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN113631060A (zh) * | 2021-02-09 | 2021-11-09 | 浙江华圣达拉链科技有限公司 | 一种拉链的拉头结构和拉链 |
| JP7433070B2 (ja) | 2020-02-11 | 2024-02-19 | Ykk株式会社 | スライダー |
-
2010
- 2010-06-10 JP JP2010003952U patent/JP3162237U/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP7433070B2 (ja) | 2020-02-11 | 2024-02-19 | Ykk株式会社 | スライダー |
| CN113631060A (zh) * | 2021-02-09 | 2021-11-09 | 浙江华圣达拉链科技有限公司 | 一种拉链的拉头结构和拉链 |
| WO2022170504A1 (zh) * | 2021-02-09 | 2022-08-18 | 浙江华圣达拉链科技有限公司 | 一种拉链的拉头结构和拉链 |
| CN113631060B (zh) * | 2021-02-09 | 2024-04-19 | 浙江华圣达拉链科技有限公司 | 一种拉链的拉头结构和拉链 |
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