JP3747985B2 - 情報処理システム - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、少なくとも処理の一部分を、回路構成を再構成できるプログラマブル論理回路で処理することが可能であり、ソフトウエアによる処理と、プログラマブル論理回路を用いたハードウエアによる処理とを組み合わせた処理を行う情報処理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
デジタル回路装置、特に特定用途向け集積回路(ASIC)の分野において、製品の開発期間を短縮するために、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)やプログラマブルロジックデバイス(PLD)などで構成されたプログラマブル論理回路が広く使われている。
【0003】
これらのプログラマブル論理回路は、論理回路を記述する回路情報をこれらに読み込ませることで、内部の論理回路と論理回路間の結線を自由に構成することができる。このため、プログラマブル論理回路装置を用いることで、従来は回路設計の終了後に数週間から数か月を必要とした集積回路の作製時間が不要になるというメリットがある。特に、米国特許第4,700,187号の発明のような電気的に再構成可能なプログラマブル論理回路装置は、一度作製した回路を必要に応じて自由に何度でも変更できるという利点があり、プログラマブル論理回路装置は、ますます広く使われるようになってきている。
【0004】
ところで、最近の論理回路は複雑さが増し、一つのプログラマブル論理回路装置では実現できない規模にまで回路規模が大きくなっている。
【0005】
この問題を解決するためのひとつの方法として、異なる時間に異なる論理回路を実現するためにプログラマブル論理回路を処理の途中で再構成することが提案されている。この方法を用いることにより、携帯情報端末のように、装置が小型であるため、内蔵できる回路規模に制約がある場合でも、様々な処理が比較的高速に行えるという利点がある。
【0006】
しかし、プログラマブル論理回路を再構成するときには、回路全体の回路情報を再度読み込ませるため、再構成に時間がかかるという欠点がある。さらに、処理の途中で再構成することは、処理を一時中断し、その時のデータをプログラマブル論理回路の外部の記憶装置に待避させ、新たな回路情報を読み込んで再構成し、再構成前のデータと再構成に伴う新しいデータを入力するという余分な処理が必要で、データを出し入れする処理は冗長なものとなる。
【0007】
この問題を解決するために、米国アトメル社の「CONFIGURABLE LOGIC」という名のデータブックに記載されているプログラマブル論理回路、および米国ザイリンクス社の「THE PROGRAMMABLE LOGIC」という名のデータブックに記載されているプログラマブル論理回路では、データを記憶するためのデータ記憶装置を有し、回路の動作中でも外部の記憶装置から回路情報の一部を読み込んで部分的に再構成を行うことで、再構成するための時間を最小に留めるようにしている。
【0008】
このようなプログラマブル論理回路を情報処理システムに用いるときの問題は、処理を、プログラマブル論理回路で行う処理と、マイクロプロセッサなどの回路構成を変更できない固定的な論理回路装置で行う処理とで、分離する技術が確立していないことである。
【0009】
この問題を解決する方法として、アプリケーションプログラムで行う処理の一部を、プログラマブル論理回路の再構成機能を用いてハードウエア化する手法がいくつか考えられている。
【0010】
従来例1として挙げる特開平6−301522号公報に開示される計算機の例は、複数のプログラムを元に、プログラマブル論理回路上にハードウエアを構成する例である。これを、図23を参照しながら説明する。
【0011】
すなわち、図23の従来例1においては、計算機で実行するソースプログラム1000は、回路構成を変更できない固定部と、プログラマブル論理回路のように回路構成を変更できる可変部とで構成される。ライブラリ1001には、固定部の構成に関する情報と、可変部が構成することができる回路の情報が格納されている。
【0012】
コンパイラ1002は、ソースプログラム1000を解析し、ライブラリ1001を参照しながら、オブジェクトコードと、ハードウエア構成データに変換する。例えば、コンパイラ1002は、ソースプログラムのフロー解析を行い、関数の頻度を検出し、その検出した頻度に基づいて、呼び出し回数の多い関数をハードウエアで処理する関数として決定し、ハードウエア構成データ1003を作成し、出力する。
【0013】
次に、コンパイラ1002は、ハードウエアで処理すると決めた部分を所定の可変部で処理することを示すコードを生成する。そして、このコードを、残りのソフトウエアで処理する部分に付加してオブジェクトコード1004を作成し、出力する。計算機1005は、固定部と、ハードウエア構成データにより構成された可変部とを用いて、オブジェクトコードに応じた処理を実行する。
【0014】
このようにして、従来例1では、コンパイル時に呼び出し回数の多い関数をハードウエア化することにより処理全体の高速化を図っている。
【0015】
次に、前記問題を解決する従来例2として、特開平5−150943号公報に開示されるコンピュータ装置の場合を説明する。この従来例2においては、プログラマブル論理回路で行う処理と、固定的な論理回路装置で行う処理とに分離された処理を、アプリケーションプログラムとして、情報処理システムとしてのコンピュータ装置で実行する。
【0016】
この従来例2のコンピュータ装置は、CPU、メモリ、プログラマブル論理回路、ハードディスクなどの外部記憶装置、およびその他の入出力インターフェースで構成される。
【0017】
外部記憶装置には、プログラマブル論理回路の回路データと、アプリケーションプログラムが記憶してある。メモリには、外部記憶装置からアプリケーションプログラムをロードするイニシャルローディングプログラムが記憶してある。
【0018】
CPUは、これらのプログラムを実行するとともに、プログラマブル論理回路に回路データを書き込む。プログラマブル論理回路は、CPUのバスラインに接続され、バスライン上の信号を入力し、論理処理を施してバスラインへ信号を返す。この従来例2における処理手順を、図24に示す。
【0019】
まず、実行すべきプログラムファイルを指定する(ステップS1)。次に、指定したプログラムファイルに回路データが含まれるか否か判別し(ステップS2)、含まれる場合は、回路データ書き込みプログラムをロードして実行し(ステップS3)、続いて回路データをロードして(ステップS4)、その回路データをプログラマブル論理回路に書き込む(ステップS5)。その後、アプリケーションプログラムをロードし(ステップS6)、実行する(ステップS7)。
【0020】
指定したプログラムファイルに回路データが含まれていない場合には、ステップS2からステップS6に飛び、そのまま、アプリケーションプログラムをロードし、実行する。
【0021】
以上のように、この従来例2の場合、プログラマブル論理回路上の機能を用いる命令実行時に、回路が所定の論理処理を行う。これにより、アプリケーションごとに特殊なハードウエアを設けることなく、必要に応じた論理回路を構成して処理の高速化を図ることができる。
【0022】
以上に述べた処理の一部分をプログラマブル論理回路で処理する情報処理システムは、ネットワークに接続して利用することができる。その場合の例のひとつとして、特開平9−74556号公報に開示される画像再生装置を、従来例3として次に示す。
【0023】
この画像再生装置は、図25に示すように、処理系をプログラマブル論理回路により再構成することが可能な動画像復号部1100と、動画像復号部1100を再構成するためのプログラムと符号化された動画像データとをネットワークNTからダウンロードするための受信部1200と、受信データがプログラムか動画像データかによって伝送先を切り換える切り換え手段1300と、該プログラムを動画像復号部1100の構成に変更できる形式に変換するプログラム変換部1400と、受信部1200と切り換え手段1300とプログラム変換部1400と動画像復号部1100の制御を行うための制御部1500とからなる。
【0024】
動画像復号部1100は、量子化された画像データを逆量子化するものであってその逆量子化処理内容を変更できる逆量子化部1101と、変換された画像データを逆変換するものであってその逆変換処理内容を変更できる逆変換部1102とを備える。
【0025】
プログラム変換部1400は、前記プログラムを、動画像復号部1100の構成を変更できる形式に変換する第1プログラム部分(ハードウエア処理部分)と、動画像再生時において制御部1500が行う第2プログラム部分(ソフトウエア処理部分)とに分割する分割部1401と、第1プログラム部分を動画像復号部1100の構成を変更できる形式に変換する第1の変換部(ハードウエアコンパイラ)1402と、第2プログラム部分を制御部1500が解読して処理を実行できる形式に変換する第2の変換部(ソフトウエアコンパイラ)1403とを備える。
【0026】
この画像再生装置は、ネットワークNTから、動画像再生用のプログラムと符号化された動画像データとを受信し、次にように動作する。
【0027】
まず、論理記述言語で記述された再生アルゴリズムプログラムを受信部1200で受信する。受信データは、伝送切り換え手段1300を通じてプログラム変換部1400に伝送され、分割部1401でハードウエア処理部分とソフトウエア処理部分とに分割される。
【0028】
ハードウエア処理部分は、第1の変換部1402に渡され、プログラマブル論理回路(FPGA)を書き換えることができる形式(ビットストリーム)に変換され、逆量子化部1101と逆変換部1102とを制御部1500からの制御によって書き換える。また、ソフトウエア処理部分は、第2の変換部1403に渡され、プロセッサで処理できる形式に変換された後、制御部1500に渡される。
【0029】
このように構成された図25の画像再生装置に、ネットワークNTから動画像データが送られると、受信部1200で受信し、切り換え手段1300によって動画像復号部1100に伝送され、復号データとして出力される。
【0030】
以上のようにして、逆量子化部1101と逆変換部1102とを、回路構成が変更可能な素子で構成することにより、異なるアルゴリズムによって再生される画像データにも対応することができ、動画像復号部のハードウエアが最適な処理能力を有するようにしている。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、以上説明した、処理の一部分をプログラマブル論理回路で処理する情報処理システムに関する従来例1〜3は、次のような問題がある。
【0032】
従来例1では、プログラマブル論理回路で実行する処理は、ひとつのプログラム内で、呼び出し回数の多い関数というように一元的に決めている。このため、情報処理システムが複数のプログラムを用いて複数の処理を一連の処理として一度に行うときには、プログラマブル論理回路を用いた処理を効率的に利用できない欠点がある。
【0033】
例えば、ひとつのプログラム内での呼び出し回数は少ないが、一連の処理として順次に実行される処理全体で共通に数多く呼び出される関数が存在する場合には、プログラマブル論理回路で処理を実行した方が効率的に良い。しかし、従来例1では、一つのプログラム内で呼び出し回数の少ない当該関数の処理をプログラマブル論理回路で実行するようには決定することができない。
【0034】
また、関数によっては、対応する回路情報のサイズが大きいため、プログラマブル論理回路に、回路情報を再構成する時間が長くかかり、たとえ呼び出し回数が多くともソフトウエア処理のほうが処理時間が短い場合もあるが、従来例1では、そのような関数処理であっても、呼び出し回数が多いことからプログラマブル論理回路による処理と決定してしまうことになる。
【0035】
また、従来例2では、アプリケーション毎にハードウエアで処理する部分が予め定められ、そのハードウエアでの処理部分を、プログラム開始前にプログラマブル論理回路に実装している。このため、ハードウエア処理を必要としないソフトウエア処理も回路構成が終了するまで開始されないという問題がある。
【0036】
特に、回路データのサイズが大きいためプログラマブル論理回路への書き込み時間が長いときには、ハードウエア処理よりも処理速度の遅いソフトウエアで処理したほうが、全体の処理時間が短い場合もある。
【0037】
すなわち、従来例2の場合には、個々のハードウエア処理とソフトウエア処理の処理時間だけに注目し、プログラマブル論理回路の再構成時間も含めた処理時間全体の短縮を考慮していないことに問題がある。また、個々のプログラム毎にプログラマブル論理回路を再構成しているので、複数のプログラムを実行するときに共通に用いられる回路も重複して構成されてしまい、非効率であるという問題もある。
【0038】
従来例3では、ネットワークから論理記述言語で記述されたプログラムをダウンロードするので、画像再生装置内でそのプログラムを回路情報に変換する処理に時間がかかるという問題がある。
【0039】
すなわち、論理記述言語から回路情報に変換する処理は、論理記述言語からネットリストに変換し、それをデバイスに合わせてテクノロジーマッピングを行い、配置配線のレイアウト処理を施し、さらに、その結果を回路情報に変換する必要がある。特に、配置配線の処理はアルゴリズムが複雑で、時間がかかることが知られている。
【0040】
つまり、従来例3では、ネットワーク上のサーバに格納されていてクライアントが共有するプログラムに、互換性を持たせる目的で、論理記述言語のような抽象度の高い記述方法を用いるために、クライアントでの前処理量が大きくなり、ハードウエア処理による処理時間の短縮を損なうほどに全体の処理時間が長くなる問題がある。
【0041】
また、従来例3では、プログラムをネットワークから取得しているが、ネットワークでの伝送は、途中で通信が切断し、プログラムをダウンロードできないことも起こり得るため、信頼性の点で問題がある。
【0042】
さらに、ネットワーク上の伝送は、情報処理システム内部のバスの伝送に比較すると伝送速度が遅い。また、ネットワークやサーバーの負荷が一定ではなく、混む場合は、転送速度が非常に遅くなるなどの問題がある。
【0043】
このため、ソフトウエア処理では時間のかかる処理を、プログラマブル論理回路によるハードウエア処理に置き換えて高速化しようとしても、そのハードウエア処理の時間を、ネットワークからプログラムをダウンロードする最初のステップから処理の終了までの時間と考えると、ネットワークからの転送速度の不安定性による処理時間の増大の問題は無視できなくなる。
【0044】
すなわち、プログラマブル論理回路によるハードウエア処理において、ネットワーク転送時間と、回路情報のプログラマブル論理回路への再構成時間は、本来のハードウエアによる処理時間に対し、オーバーヘッドとなり、これが小さいほど望ましい。
【0045】
以上のように、以上の従来例1〜3に共通した課題として、回路情報を取得する時間も含めたプログラマブル論理回路の再構成時間と、一連の処理として実行される複数のプログラムで共通して用いられる処理を考慮しないで、処理をハードウエア処理とソフトウエア処理に一元的に分離していることが挙げられる。
【0046】
また、ネットワークを通じて必要な情報を取得する場合の問題も、全体の処理時間や効率化の点で解決しなければならない課題である。
【0047】
この発明は、プログラマブル論理回路を利用して一部の処理を実行できる情報処理システムにおいて、ソフトウエアとハードウエアとを組み合わせて処理を行う場合の処理速度など処理の効率化の問題を解決するとともに、必要な情報を、ネットワークから取得するときの上述のような問題点を解決することを目的とする。
【0048】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、この発明による情報処理システムは、
一連の処理が複数の処理モジュールに分割され、各処理モジュールが、プログラム言語で処理を記述したソフトウエアモジュールで構成されるプログラムで記述される前記一連の処理を実行するものであり、かつ、前記一連の処理の少なくとも一部分が、プログラマブル論理回路で処理可能である情報処理システムであって、
前記プログラム内のソフトウエアモジュールが行う処理と同じ処理を、前記プログラマブル論理回路に再構成する回路情報で記述したハードウエアモジュールを、ネットワーク上の記憶装置から入手して、前記プログラマブル論理回路を再構成するハードウエアモジュール取得手段と、
前記プログラムに記述された処理モジュールを、前記ソフトウエアモジュールと、前記ハードウエアモジュールのどちらで実行するかを、前記プログラムの実行前または実行時に決める実行モジュール決定手段と、
を備え、
前記ソフトウエアモジュールが行う処理と同じ処理を行う前記ハードウエアモジュールを示す識別符号が、前記プログラム内に記述されており、
前記ハードウエアモジュール取得手段は、
前記プログラム内に記述されている前記識別符号に対応するハードウエアモジュールを、前記ネットワーク上の記憶装置から入手するものであって、
前記ネットワーク上の複数の記憶装置に対して、前記プログラム内に記述されている前記識別符号に対応する複数個のハードウエアモジュールの取得要求を同時に送出する取得要求送出手段と、
前記取得要求送出手段よりの要求に応じて前記ネットワークを通じて送られてくる前記ハードウエアモジュールの情報を、実行順と異なる場合であっても、到着順に取得して、その回路情報により前記プログラマブル論理回路を再構成する取得再構成手段と、
を有することを特徴とする。
【0049】
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記ハードウエアモジュールにより取得し、前記プログラマブル論理回路に再構成した前記ハードウエアモジュールの識別符号を記録する識別符号記録手段を設け、
前記ネットワークからの前記ハードウエアモジュールの情報の到着時に、その到着したハードウエアモジュールの識別符号が、前記識別符号記録手段に記録されているときには、当該ハードウエアモジュールの転送を中止することを特徴とする。
【0050】
【作用】
上述の構成の発明による情報処理システムにおいては、予め、ソフトウエアモジュールプログラム内に記述され、ハードウエアモジュールが、ネットワーク上の複数の記憶装置部に記憶されている。
【0051】
このネットワーク上の複数の記憶装置部に記憶されているハードウエアモジュールは、ハードウエア取得手段により読み出され、プログラマブル論理回路に回路情報が再構成される。
【0052】
実行モジュール決定手段は、プログラムの実行時またはプログラム実行前に、ソフトウエアモジュールとハードウエアモジュールのどちらで処理単位を実行するかを決定する。
【0053】
従来のように、アプリケーションプログラムにおいて、ソフトウエア処理部分と、ハードウエア処理部分とを事前に固定的に決定するものではないので、その実行モジュールの決定時点における、プログラマブル論理回路の再構成時間も考慮に入れた種々の条件に基づいて、プログラムに記述された処理全体として効率のよい実行モジュールを選択するように決定することができる。
【0054】
そして、上記の構成の請求項1の発明においては、取得要求送出手段は、プログラム内に記述されるハードウエアモジュールの識別符号から、取得の必要なすべてのハードウエアモジュールの取得要求を送出する。この場合、この取得要求には、ハードウエアモジュールの取得順序などに関する情報は含まれない。
【0055】
また、この場合の取得の必要なハードウエアモジュールは、プログラム実行時に、ソフトウエアモジュールとハードウエアモジュールのどちらで実行するかを決める場合には、プログラム内に記述された識別符号で示されるハードウエアモジュールのすべてであり、また、プログラム実行前に、ソフトウエアモジュールとハードウエアモジュールのどちらで実行するかを決める場合には、使用すると決定されたハードウエアモジュールである。
【0056】
ネットワーク上の複数の記憶装置のそれぞれは、この取得要求に対して、自分が有している要求されたハードウエアモジュールの情報を送出するようにする。この送出順序は、各記憶装置に対するアクセスの混雑度や、ネットワーク上での複数の記憶装置のアクセス権の優先順位などの影響のために、定まったものではない。したがって、取得要求したハードウエアモジュールが、どのような順番で情報処理システムに到着するかは定まらない。
【0057】
この発明の情報処理システムの取得再構成手段は、情報処理システムに到着したハードウエアモジュールを、その到着順に取り込んで、プログラマブル論理回路に再構成する。
【0058】
もしも、ハードウエアモジュールの情報処理システムへの取り込みおよびプログラマブル論理回路への再構成の順序を、プログラムに記述された処理順というように限定をした場合には、情報処理システムにハードウエアモジュールが到着しても、決められた順序のものでないとして、その取得およびプログラマブル論理回路への再構成がなされない場合が生じる。また、定められた最初のハードウエアモジュールのファイルサイズが大きく、その取得時間およびプログラマブル論理回路への再構成時間が長くかかる場合には、その時間分は、ソフトウエアモジュールで処理を実行しなければならない。
【0059】
これに対して、この発明においては、上述のように、ネットワーク上の複数の聞く装置に対し、必要なハードウエアモジュールの要求を一度に出し、ネットワークから到着したハードウエアモジュールの順にプログラマブル論理回路に再構成する。したがって、プログラマブル論理回路の再構成が効率的に行われ、アプリケーションによる一連の処理において、再構成が完了したプログラマブル論理回路での処理の機会が増加し、全体としての処理時間の短縮化が期待できる。
【0060】
また、請求項2の発明においては、既に情報処理システム内の記憶装置に取り込まれ、また、プログラマブル論理回路に再構成されたハードウエアモジュールは、識別符号により識別符号記録手段に記録される。
【0061】
そして、ネットワークからのハードウエアモジュールの情報の到着時に、識別符号記録手段に記録されている識別符号が参照されて、その到着したハードウエアモジュールの識別符号が、既に識別符号記録手段に記録されているか否か判断され、既に記録されているときには、当該ハードウエアモジュールの転送が中止される。これにより、無駄なデータ転送を排除して、ネットワークからの転送作業を、効率良く行うようにすることができる。
【0062】
【発明の実施の形態】
以下、この発明による情報処理システムの実施の形態を、図を参照しながら説明する。
【0063】
[第1の実施の形態]
この発明による、少なくとも処理の一部分が回路構成を再構成できるプログラマブル論理回路で処理される情報処理システムの第1の実施の形態の主要な概念構成を図1に示す。
【0064】
この実施の形態において、対象とするアプリケーションプログラム(以下の説明においては、単にプログラムという場合もある)100は、当該プログラムにより実行しようとする一連の処理を複数個の処理に分離し、分離された各処理ごとにモジュールとして構成したものである。このモジュールを、この明細書では処理モジュールと称することとする。
【0065】
この第1の実施の形態では、プログラム100を構成する各処理モジュールは、CPUが処理を実行するように、処理がプログラム言語で記述されたソフトウエアプログラムで構成される。この処理モジュール単位のソフトウエアプログラムを、この明細書では、ソフトウエアモジュールと称することとする。したがって、この実施の形態の場合、アプリケーションプログラム100は、複数個のソフトウエアモジュールSMの集合からなる。
【0066】
この実施の形態においては、ソフトウエアモジュールSMのそれぞれが行う処理と同じ処理をプログラマブル論理回路に再構成する回路情報で記述したモジュール(この明細書では、このモジュールをハードウエアモジュールと称する)HMを、ネットワーク上の記憶装置200に保存して用意する。この場合、記憶装置200は、ネットワーク上の複数の記憶装置(サーバー)により構成されるものである。
【0067】
この例の場合、プログラム100は、図2に示すように、ヘッダ部HEDと、本体部PRGとからなり、本体部PRGが前述したように複数個のソフトウエアモジュールSMの集合で構成されている。そして、ヘッダ部HEDには、各ソフトウエアモジュールSMと同じ処理をプログラマブル論理回路に再構成する回路情報で記述した、対応するハードウエアモジュールHMの識別符号IDが記述されている。
【0068】
この場合、プログラム100には、同じ処理を行うソフトウエアモジュールSMとハードウエアモジュールHMとの対応が付くように識別符号IDが記述されている。例えば、この例では、本体部PRGの複数個のソフトウエアモジュールSMのプログラム上の処理実行順に従った順番で、各ソフトウエアモジュールSMに対応するハードウエアモジュールHMの識別符号IDが、ヘッダ部HEDに記述される。したがって、繰り返し使用されるモジュールは、重複して繰り返し記述される。
【0069】
ハードウエアモジュール取得手段300は、プログラム100中に記述されている識別符号IDを用いて、ソフトウエアモジュールSMが実行する処理と同じ処理を実行するハードウエアモジュールHMを、ネットワーク上の記憶装置200から取得する。そして、ハードウエアモジュール取得手段300は、取得したハードウエアモジュールHMによる回路をプログラマブル論理回路400上に再構成する。
【0070】
ハードウエアモジュール取得手段300は、取得要求送出手段310と、取得再構成手段320とを備える。そして、ハードウエアモジュールHMの取得時、取得要求送出手段310は、必要なすべてのハードウエアモジュールHMの取得要求をネットワークに対して送出する。
【0071】
この場合、取得要求送出手段310は、実行モジュールを、ソフトウエアモジュールとするかハードウエアモジュールとするかをプログラムの実行時に決定する場合には、プログラム100のヘッダ部HEDに記述されているすべてのハードウエアモジュールHMの識別符号を含むハードウエアモジュール取得要求を送出する。また、実行モジュールの決定を、プログラムの実行前に行った場合には、ハードウエアモジュール処理により実行すると決定されたハードウエアモジュールHMの識別符号を含むハードウエアモジュール取得要求を送出する。
【0072】
ネットワーク上の記憶装置200を構成する複数の記憶装置は、要求されたハードウエアモジュールHMの情報が自己のサーバー内に存在するか否かを、識別符号により判断して、存在していれば、当該要求されたハードウエアモジュールの情報を、その識別符号を付加して、ネットワークを通じて情報処理システムに宛てて転送する。
【0073】
ハードウエアモジュール取得手段300の取得再構成手段320は、ネットワークを通じて到着したハードウエアモジュールHMの情報を、それに付加されている識別符号により、認識し、いまだ、システム内に取り込んでいないハードウエアモジュールであることを確認した後、プログラマブル論理回路400に、そのハードウエアモジュールによる回路を再構成する。このとき、再構成したハードウエアモジュールHMの識別符号を、識別符号記録手段800に記録するとともに、システム内の記憶装置に、そのハードウエアモジュールHMの情報を格納する。
【0074】
プログラム100のソフトウエアモジュールSMによるソフトウエア処理は、CPU500が実行する。
【0075】
実際のアプリケーションプログラム100の処理は、処理モジュールごとに、実行モジュール決定手段600により、ソフトウエアモジュールSMまたはハードウエアモジュールHMのいずれで実行するかが選択されて、実行される。この実施の形態では、実行モジュール決定手段600は、選択条件設定手段700に設定されている実行モジュール選択条件に基づいて、どちらのモジュールで処理モジュールを実行するかを決定する。
【0076】
選択条件設定手段700には、予め、例えばソフトウエアやハードウエアによる処理時間、メモリ消費量、プログラマブル論理回路の再構成時間などの種々の選択条件項目を想定し、その一つの条件項目あるいは複数個の条件項目を組み合わせて、実行モジュール選択条件を設定することができる。
【0077】
なお、選択条件設定手段700は、実行モジュール選択条件をユーザにより設定変更可能なように設けられるものである。したがって、実行モジュール決定手段600に対して、予め、特定の実行モジュール選択条件が定められて、その選択条件を変えることなく、その選択条件に従って実行モジュールを決定する場合には、この選択条件設定手段700は、実行モジュール決定手段600に包含されていることになるので、その場合には、特に設ける必要がなくなる。
【0078】
実行モジュール決定手段600での実行モジュールの決定は、前述したように、プログラム実行前に行う場合と、プログラム実行時に行う場合の2通りがある。
【0079】
[第1の実施の形態のハードウエア構成例]
図3は、この発明の第1の実施の形態の情報処理システム10のハードウエア構成例を示すブロック図である。この実施の形態の情報処理システム10においては、CPU11のホストバス11Bに、チップセット12に含まれるメモリコントローラ(図示せず)を介して、例えばDRAMで構成されるメインメモリ13が接続される。
【0080】
ホストバス11Bは、また、チップセット12に含まれるホスト−PCIバスブリッジ(図示せず)を介して、PCIバス14に接続される。PCIバス14には、プログラマブル論理回路インターフェース15を介してプログラマブル論理回路16と、ハードディスクインターフェース17を介してハードディスクドライブ18と、通信インターフェース19とが接続される。
【0081】
通信インターフェース19は、LANやインターネットなどのネットワーク20を介して、プログラマブル論理回路16に再構成される回路情報が格納されている複数個の記憶装置(サーバ)21、22、23に接続される。
【0082】
ハードディスクドライブ18により読み書きされるハードディスクには、アプリケーションプログラムが格納されている。また、アプリケーションプログラムは、ネットワーク20上の記憶装置に格納されている場合もある。
【0083】
また、ハードディスクドライブ18のハードディスクやメインメモリ13には、ネットワーク20上の記憶装置21〜23から取得されたハードウエアモジュールHMが、一時格納される。また、プログラマブル論理回路16が、ローカルメモリを備え、そのローカルメモリにネットワークから取得してハードウエアモジュールHMの回路情報を格納しておくようにしてもよい。
【0084】
これら情報処理システム内の記憶装置に格納されたハードウエアモジュールHMの情報は、例えば、当該ハードウエアモジュールの繰り返し使用時であって、プログラマブル論理回路16に、例えば上書きされるなどして構成されていない場合に、利用される。すなわち、ネットワークからハードウエアモジュールHMを入手することなく、このシステム内の記憶装置からプログラマブル論理回路16にハードウエアモジュールHMの回路情報を転送して、再構成する。この場合には、ネットワーク20からの転送に比べて、システム内のバス転送であるので、高速に行うことができる。
【0085】
この実施の形態では、ハードウエアモジュール取得手段300と、実行モジュール決定手段600が、図3で示した情報処理システム10のOSのひとつの機能としてソフトウエア的に実装される。
【0086】
次に、プログラマブル論理回路16の構造を図4に示す。プログラマブル論理回路16は、図5に示すように、回路情報を格納するためのコンフィギュレーションメモリ160と、論理セル161と、配線領域162と、入出力端子163とで構成される。
【0087】
コンフィギュレーションメモリ160は、論理セル161内および配線領域162内のSRAM、DRAMなどの書き換え可能なメモリ素子で構成されている。コンフィギュレーションメモリ160にアドレスADRが与えられて、新しい回路情報のデータDAが格納されると、この回路情報に従って、論理セル161内の回路構成と、論理セル161および入出力端子163を相互に接続する配線領域162の接続状態が再構成される。この一連の動作をコンフィギュレーションと呼ぶ。コンフィギュレーションメモリ160の一部分を書き換えることで、プログラマブル論理回路が動作中であっても、回路を部分的に再構成することができる。
【0088】
図5に示すように、プログラマブル論理回路16に再構成されて形成された回路素子164に、処理すべきデータが入力され、また、その処理結果が出力される。
【0089】
[第1の実施の形態による処理の説明]
図6は、この発明の第1の実施の形態における基本的な処理の流れを示すフローチャートである。この例では、実行モジュール決定手段600での決定時点は、プログラム実行時であって、どちらのモジュールを使用するかの決定は、各処理モジュールの実行開始の際に行う。
【0090】
前述したように、この実施の形態では、図1のハードウエア取得手段300と実行モジュール決定手段600とが、図3の情報処理システム10のOSのひとつの機能としてソフトウエア的に実装されており、アプリケーションプログラム100の開始により、当該OSにより処理が実行される。
【0091】
以下に説明する例においては、図1の選択条件設定手段700は設けられず、実行モジュール決定手段600内に含まれているものとする。そして、この第1の実施の形態では、コンフィギュレーションが完了したプログラマブル論理回路によるハードウエア処理は、一般に、対応するソフトウエア処理よりも高速処理が可能であることから、実行モジュール選択条件として、「実行する処理モジュールに対応するハードウエアモジュールのプログラマブル論理回路16への再構成が終了しているか否かを判別し、再構成が終了しているときには、その処理モジュールをハードウエアモジュールにより再構成されたプログラマブル論理回路で実行する」という条件が設定されている。
【0092】
実際のアプリケーションプログラムの実行に先立ち、まず、図2に示したようにプログラム100内のヘッダ部HEDに記述されているハードウエアモジュールHMの識別符号IDが読み込まれ、当該アプリケーションプログラムで使用される、プログラマブル論理回路16上に構成する必要のあるハードウエアモジュールHMのすべてが、ハードウエアモジュール取得手段300で認識される(ステップS11)。
【0093】
次に、アプリケーションプログラムの実行となり、2つのルーチンが並行して実行される。ひとつは、ハードウエアモジュール取得手段300によるネットワークからのハードウエアモジュール転送およびプログラマブル論理回路16へのコンフィギュレーションの実行で、もうひとつは、実行モジュール決定手段600によるプログラムで実行される、処理モジュールごとのソフトウエアモジュールSMまたはハードウエアモジュールHMの決定およびその処理モジュールの実行である。
【0094】
ハードウエアモジュール取得手段300は、この例では、先に読み込んだヘッダ部HEDの識別符号IDのすべてを含むハードウエアモジュール取得要求を、ネットワーク20に送出する(ステップS12)。
【0095】
そして、このハードウエアモジュール取得要求に対して、ネットワーク20上の記憶装置21〜23のいずれかから、速いもの順に情報処理システム10に到来するハードウエアモジュールHMを取得して、その転送およびプログラマブル論理回路16へのコンフィギュレーションを行う。そして、そのコンフィギュレーションが完了したら、実行モジュール決定手段600からの問い合わせに対し、完了したハードウエアモジュールHMを通知する(ステップS13)。
【0096】
そして、ハードウエアモジュール取得手段300は、まだプログラマブル論理回路16にコンフィギュレーションしていないハードウエアモジュールHMがあるか否か判断し(ステップS14)、まだコンフィギュレーションしていない他のハードウエアモジュールHMがあれば、ステップS13に戻って、ネットワークからのハードウエアモジュールの到着を待って、上述と同様にして、ハードウエアモジュールHMの転送およびコンフィギュレーションを実行する。
【0097】
ハードウエアモジュール取得手段300は、先に読み込んだ識別符号IDのすべてのハードウエアモジュールHMについて、上述の処理が終了すれば、転送およびコンフィギュレーションを終了する。
【0098】
実行モジュール決定手段600は、実行しようとする処理モジュールに対応するハードウエアモジュールHMのコンフィギュレーションが完了しているか否か、ハードウエアモジュール取得手段300に問い合わせて判断し(ステップS15)、当該対応するハードウエアモジュールHMのコンフィギュレーションが完了していれば、ハードウエアモジュールHMによる処理を行い(ステップS16)、コンフィギュレーションが完了していなければ、対応するソフトウエアモジュールSMによる処理を実行する(ステップS17)。
【0099】
そして、当該処理モジュールの処理が終了すると、次の処理モジュールがあるか否か判断し(ステップS18)、次の処理モジュールがあれば、ステップS15に戻り、次の処理モジュールがなければ、このアプリケーションによる処理を終了する。
【0100】
ここで、ハードウエアモジュール取得手段300と、実行モジュール決定手段600との間でのコミュニケーションは、図3のシステム10においては、具体的には、次のようにしてなされる。
【0101】
すなわち、ハードウエアモジュールHMがプログラマブル論理回路16上にコンフィギュレーションされると、PCIバス14を介してCPU11上で稼動するOSに検知され、そのOSの一部として機能しているハードウエアモジュール取得手段300から、実行モジュール決定手段600に通知される。
【0102】
また、プログラムの処理状況がCPU11上で稼動するOSで検知され、このOSの一部として機能している実行モジュール決定手段600から、ハードウエアモジュール取得手段300に対して、ハードウエアモジュールHMの回路情報の転送およびコンフィギュレーションの開始や中断が指示される。
【0103】
以上のようにして、この実施の形態では、処理モジュールの実行をするときに、対応するハードウエアモジュールHMが、プログラマブル論理回路16に再構成されていれば、当該処理モジュールの処理は、ハードウエアモジュールで実行するようにする。
【0104】
前述もしたように、通常、プログラマブル論理回路へのコンフィギュレーションのための時間を考慮しなければ、ハードウエアで処理した方が高速処理が可能である。したがって、上述のように、コンフィギュレーションが完了した時点から、そのコンフィギュレーションが完了したハードウエアモジュールで処理を実行することで、アプリケーションプログラムによる一連の処理を高速に行うことができるようになる。
【0105】
そして、この実施の形態では、ハードウエアモジュールHMの回路情報は、ネットワーク上の最も転送処理能力が高い記憶装置から取得するようにしたので、コンフィギュレーション時間のオーバヘッドとしてのネットワークからの転送時間は、最小とすることができる。
【0106】
[処理の具体例(第1の実施例)]
次に、図7、図8および図9のフローチャートを用いて、第1の実施の形態の処理の具体例である第1の実施例を、以下に説明する。
【0107】
図7は、この第1の実施例における、図6のフローチャートに対応する詳細な処理の流れの全体を示したフローチャートである。図8は、図7におけるハードウエアモジュールHMの転送およびコンフィギュレーションのルーチンR40のステップS22の詳細なフローチャートを示している。また、図9は、図7におけるソフトウエアモジュールSMまたはハードウエアモジュールHMによる処理ルーチンR50のステップS32の詳細なフローチャートを示している。
【0108】
図7において、ソフトウエアモジュールSMまたはハードウエアモジュールHMによる処理のルーチンR30と、ハードウエアモジュールHMのコンフィギュレーションのルーチンR20は並行して実行される。
【0109】
ここで、この第1の実施例では、ソフトウエアモジュールSMまたはハードウエアモジュールHMによる処理モジュールをM種類行い、これらのM種類の処理モジュールからなる一連の処理を、N回繰り返すものとする。
【0110】
図7に示すように、アプリケーションプログラムの実行に先立ち、ハードウエアモジュールHMの識別符号がアプリケーションプログラムのヘッダ部HEDから読み取られる(ステップS11)。このあと、ハードウエアモジュールHMのコンフィギュレーションを行うルーチンR20と、ソフトウエアモジュールSMまたはハードウエアモジュールHMによる処理を行うルーチンR30とが並行して実行される。
【0111】
ルーチンR20においては、まず、M種類のハードウエアモジュールHMの取得要求をネットワーク20に送出する(ステップS20)。次に、M種類のハードウエアモジュールHMのうちの、いくつのハードウエアモジュールHMがコンフィギュレーションされたかを示す変数iを初期化し(ステップS21)、その後、ハードウエアモジュールHMのコンフィギュレーションの処理ルーチンR40を実行するステップS22に進む。
【0112】
このステップS22のコンフィギュレーションの処理ルーチンR40においては、図8に示すように、現在、情報処理システムにネットワーク20から到着しているハードウエアモジュールHMが、どの処理モジュールに対応したものであるかを、そのハードウエアモジュールHMに付加されている識別符号IDにより確認し、それを識別符号記録手段800により記録されている識別符号と照合し(ステップS41)、既に、そのハードウエアモジュールHMが転送されたものであるか否か判断する(ステップS42)。
【0113】
このステップS41での判断の結果、既に転送されている場合には、そのハードウエアモジュールを送ってきているネットワーク上の記録装置に対し、転送中止のコマンドを送り、転送を中止する(ステップS42)。
【0114】
一方、まだ、到来したハードウエアモジュールHMが、情報処理システム10内には転送されていなかったハードウエアモジュールHMであると判別したときには、そのハードウエアモジュールHMによる回路が、プログラマブル論理回路16上に存在するかどうかを確認し(ステップS44)、存在すれば、既にプログラマブル論理回路16上に構成されていることをOSに通知する(ステップS46)。このとき、コンフィギュレーションは行わない。つまり、プログラマブル論理回路16には、既に必要な回路が存在するので、重ねてコンフィギュレーションするような無駄はしない。
【0115】
また、転送中のハードウエアモジュールHMが、プログラマブル論理回路16上に存在しなければ、コンフィギュレーションを実行する(ステップS45)。そして、ハードウエアモジュールHMのプログラマブル論理回路16への再構成が終了した時点で、ステップS46に移り、コンフィギュレーションの終了をOSに通知する。そして、図7に戻って変数iをカウントアップする(ステップS23)。
【0116】
ハードウエアモジュールHMのコンフィギュレーションが完了する前に、このハードウエアモジュールHMに対応する処理が開始される場合には、ソフトウエアモジュールSMまたはハードウエアモジュールHMによる処理を行うルーチンR30で、ソフトウエアモジュールSMによる処理が行われるが、ハードウエアモジュールHMのコンフィギュレーションは続行される。
【0117】
そして、M種類のハードウエアモジュールHMのすべてを、コンフィギュレーションする途中で、アプリケーションプログラム100により実行される一連の繰り返し処理数をカウントする変数jが、j>Nとなったと判別され(ステップS24)、アプリケーションが終了する場合には、M種類のハードウエアモジュールHMのうちの一部は、コンフィギュレーションされない。
【0118】
しかし、情報処理システム10内の記憶装置に余裕があれば、ネットワーク20上の記憶装置からの回路情報の取得を続行して、システム10内の記憶装置に格納するようにすることもできる。そのようにすれば、同種のアプリケーションが、その後に実行されるときに、ネットワーク20からの回路情報のシステム内の記憶装置への取り込みが完了しており、その分のアクセス時間を短縮することができる。また、後で、ネットワーク20から取得しようとしたときに、ネットワーク20に障害が生じていて、必要なハードウエアモジュールHMが取得できない事態になっても、その影響が最小限に押さえられる。
【0119】
次に、コンフィギュレーションするべきハードウエアモジュールHMが残っているかを確認するために、変数iと変数Mを比較する(ステップS25)。変数iが、変数Mと等しいか小さければ、次のハードウエアモジュールHMのコンフィギュレーションを開始し、変数iが変数Mよりも大きければ、必要なすべてのハードウエアモジュールHMがプログラマブル論理回路16上に構成されたことがわかり、図8のコンフィギュレーション処理を終了する。
【0120】
次に、図7において、ルーチン20と並行して実行されるルーチンR30では、まず、一連の繰り返し処理数をカウントする変数jが初期化され(ステップS31)、その後、ソフトウエアモジュールSMまたはハードウエアモジュールHMによる処理を実行するルーチンR50のステップS32に移る。
【0121】
このステップS32のルーチンR50においては、図9に示すように、まず、何番めの処理モジュールによる処理であるかをカウントする変数kが初期化される(ステップS51)。
【0122】
次に、k番目のハードウエアモジュールHMが、プログラマブル論理回路16上に構成されたかどうかを確認するために、OSに問い合わせに行く(ステップS52)。すなわち、転送及びコンフィギュレーションのルーチンR40から、処理順がa番めのハードウエアモジュールが転送及びコンフィギュレーションされたことが、どのハードウエアモジュールが転送及びコンフィギュレーションされたかを検出する手段を通して通知されるので、a番目のハードウエアモジュールが、プログラマブル論理回路16上に構成されたかを確認するためと併せて、OSに問い合わせに行く。
【0123】
この場合、OSは、M種類の処理モジュールにそれぞれ対応するフラグを用意して、それらのうちa番目の処理モジュールのフラグを立てるなどして、a番目のハードウエアモジュールのコンフィギュレーション終了が確認できるようにしておく。
【0124】
プログラマブル論理回路16上に、k番目の処理モジュールに対応するハードウエアモジュールHMの構成が終了していれば、ハードウエアモジュールHMで処理を実行する(ステップS53)。
【0125】
一方、まだ、k番目の処理モジュールに対応するハードウエアモジュールHMが、プログラマブル論理回路16上に構成されていなければ、ソフトウエアモジュールSMで処理を実行する(ステップS54)。
【0126】
次に、処理モジュールが何番目のものであるかを示す変数kをカウントアップし(ステップS55)、次のk+1番目の処理モジュールについて、その前のk番目の処理モジュールと同様にしてステップS52からステップS55のステップを実行し、それを、最後のM番目の処理モジュールまで繰り返す(ステップS56)。そして、最後のM番目の処理モジュールについての処理が終了したときには、図7のルーチンに戻る。
【0127】
図7においては、繰り返しの変数jをカウントアップし(ステップS33)、次の繰り返し処理が開始される。繰り返し処理をN回行うとアプリケーションは終了する(ステップS34)。
【0128】
以上説明したように、第1の実施例においては、M種の処理モジュールのN回の繰り返しを行う処理のアプリケーションプログラムにおいて、最初は、ソフトウエアモジュールSMによる処理が実行されるが、処理を行っている間に、M種のハードウエアモジュールHMのコンフィギュレーションが、徐々に完了し、その完了したハードウエアモジュールHMが順次に使用される。したがって、繰り返し処理の繰り返しの回数が増加するにつれて、コンフィギュレーションが完了するハードウエアモジュールHMの数も増加し、処理速度が徐々に上がり、全体としての処理時間は、短縮化されるものである。
【0129】
[第1の実施の形態の処理の他の実施例(第2の実施例)]
次に、この発明の第1の実施の形態を、画像処理に適用したより詳細な実施例(第2の実施例という)について説明する。この第2の実施例では、線形変換処理、ノイズ除去処理および輪郭強調処理の3種の処理を、それぞれ以下に説明するような3種の画像フィルタを用いて画像データについて行うことにより、不鮮明な画像を鮮明にする画像処理を行うようにする。まず、各画像フィルタについて説明する。
【0130】
[ノイズ除去処理用フィルタの例の説明]
画像処理のひとつである空間フィルタ処理は、単位画素から構成される画像ファイルの単一もしくは複数画素に対して演算を行う。これは、ある画素(データxl,m )の近傍の画素(データpl,m )に、マスクデータfilterl,m を掛けて足し合わせ、係数Nを乗じたものを処理後の画素値xl,m として得る処理として、次の式(1)のように表すことができる。ここで、マスクデータfilterl,m や係数Nの値を変えることにより、空間フィルタは様々な処理を実行することが可能である。
【0131】
【数1】
Figure 0003747985
【0132】
図10は、画像にガウス分布の平滑化処理を施してノイズ除去を行うGaussianフィルタと呼ばれる画像フィルタのマスクデータの例である。中心画素のデータxl,m およびその近傍の3×3画素内にある8画素のデータpl,m に、マスクデータの係数filterl,m を掛けて足し合わせ、係数N(=1/16)を乗じて中心画素のデータと置き換える。このフィルタ処理を施すことにより、画像のノイズを除去することができる。
【0133】
図11は、図10のGaussianフィルタ処理を実現するソフトウェアモジュールSmABC001のプログラムを示すものである。また、図12は、図10のGaussianフィルタ処理を実現するハードウエアモジュールHmABC001の回路を示すものである。
【0134】
そして、前述もしたように、ある任意の処理モジュールに対し、同一の入出力仕様を持つソフトウェアモジュールとハードウェアモジュールを対にして持つ。それぞれのモジュールには唯一の識別符号が付けられている。例えば、Gaussianフィルタ処理に、「ABC001」という処理を識別する符号を付けるとすれば、ソフトウェアモジュールSMには、ソフトウエアモジュールであることを示す接頭語Smを付けて、SmABC001という識別符号を付け、ハードウェアモジュールHMには、ハードウエアモジュールであることを示す接頭語Hmを付けて、HmABC001という識別符号を付けることにする。
【0135】
ソフトウェアモジュールSMは、例えばC/C++言語などで記述されたソースプログラムをコンパイルしたものであり、ハードウェアモジュールHMは、例えば図12に示すような回路構成を、プログラマブル論理回路16上に構成する回路情報である。
【0136】
図11は、GaussianフィルタのソフトウェアモジュールとなるCプログラムの一例である。演算を施す元の画像データp[l][m]に対し、for文を用いた二重ループ構成によって、あらかじめ図10に示すフィルタ係数を代入した配列filter[l][m]を乗算し、累積した後、ビットシフト演算子によって4ビット下位にシフトすることで、1/16の演算を実現する。
【0137】
図12は、ハードウェアによる、対応するGaussianフィルタの回路構成の一例である。元の画像ファイルからフィルタ処理を行うマスク領域のうち、p[l-1][m-1],p[l][m-1],p[l+1][m-1]の3画素分のデータを、一つのデータとして、ハードウェアモジュールHMに転送する。例えば、1画素当たり8ビットのデータであれば、3つのデータを結合して、24ビットのデータとして転送する。
【0138】
転送されたデータは、ハードウェアモジュールのINに入力され、最初のクロックでレジスタ101,102,103に入力される。結合したデータはここで分離されて出力D1,D2,D3とされ、これらの出力D1,D2,D3が、それぞれレジスタ111,112,113および加算器211、212、213に入力される。
【0139】
そして、次のクロックで、p[l-1][m],p[l][m],p[l+1][m]の3画素分のデータが、同様にして出力D1,D2,D3に現れる。この時点で、加算器211,212,213の出力A1,A2,A3は、それぞれ、
A1=p[l-1][m-1]+p[l-1][m]
A2=p[l][m-1]+p[l][m]
A3=p[l+1][m-1]+p[l+1][m]
となる。
【0140】
この加算器211,212,213の出力は、同時に、レジスタ121,122,123および加算器221,222,223に入力されている。
【0141】
そして、その次のクロックで、p[l-1][m+1],p[l][m+1],p[l+1][m+1]の3画素分のデータが、同様にして、出力D1,D2,D3に現れる。
【0142】
このとき、加算器211,212,213の出力A1,A2,A3は、それぞれ、
A1=p[l-1][m]+p[l-1][m+1]
A2=p[l][m]+p[l][m+1]
A3=p[l+1][m]+p[l+1][m+1]
であり、また、加算器221,222,223の出力A4,A5,A6は、それぞれ、
A4=p[l-1][m-1]+p[l-1][m]×2+p[l-1][m+1]
A5=p[l][m-1]+p[l][m]×2+p[l][m+1]
A6=p[l+1][m-1]+p[l+1][m]×2+p[l+1][m+1]
となる。
【0143】
ここで、レジスタ101,102,103,111,112,113,121,122,133を動作させているクロックを止め、シフトレジスタ301により、1ビット上位にシフトさせることで、加算器222の出力A5が2倍されて、シフトレジスタ301の出力A7とされる。
【0144】
次に、加算器231,232により、加算器221、223の出力A4,A6と、シフトレジスタ301の出力A7との総和をとり、シフトレジスタ302によって、下位に4ビットシフトすることで、1/16の演算が実行される。以上で、単位マスク領域でのGaussianフィルタ処理が終了する。以降この処理を繰り返すことで、画像全体の処理が施される。
【0145】
以上のように、この実施例では、Bi−nominalフィルタ回路構成によって、Gaussianフィルタを実現しているが、他にも様々なアルゴリズムが考えられる。
【0146】
[輪郭強調処理用のフィルタの例の説明]
図13は、2次微分によりエッジを検出するLaplacianフィルタと呼ばれる画像フィルタに原画像を加えたマスクデータである。このフィルタ処理を施すことにより、画像の輪郭強調を行うことができる。
【0147】
図14は、図13のLaplacianフィルタ処理を実現するソフトウェアモジュールSmXYZ001のプログラム例を示すものである。また、図15は、図13のLaplacianフィルタ処理を実現するハードウエアモジュールHmXYZ001の回路例を示すものである。
【0148】
図14は、図13と同様なアルゴリズムを持つCプログラムの一例で、フィルタ係数を代入した配列filter[l][m]が、図13に示すエッジ強調フィルタの係数に置き換えられたものである。
【0149】
図15は、ハードウェアによるLaplacianフィルタの回路構成の一例である。まず、元の画像データの演算する単位領域から、データストリームとして、例えば、p[l][m],p[l-1][m],p[l][m-1],p[l][m+1],p[l+1][m]を構成し、時系列的にハードウェアモジュールの入力端INへ入力する。
【0150】
4クロックによって、前記のデータストリームを入力した時点で、画像データp[l][m],p[l-1][m],p[l][m-1],p[l][m+1],p[l+1][m]が、それぞれレジスタ44、43、42、41の出力端34,33,32,31および入力端INに現れている。そして、このとき、加算器45,46および47による演算によって、加算器47の出力端38には、
p[l-1][m]+p[l][m-1]+p[l][m+1]+p[l+1][m]
が出力されている。
【0151】
一方、シフトレジスタ50により、その入力データが2ビット左シフトされることで、このシフトレジスタ50の出力端37には、
4×p[l][m]
が出力される。
【0152】
そして、減算器48により、シフトレジスタ50の出力端37のデータと、加算器47の出力端38のデータとの減算が行われ、この減算器48の出力端39には、
4×p[l][m]−(p[l-1][m]+p[l][m-1]+p[l][m+1]+p[l+1][m])
が出力され、さらに加算器49により、この出力端39の出力データに、レジスタ44の出力端34の出力データp[l][m]が加算されることで、エッジ強調出力がOUTに得られる。
【0153】
[線形変換処理用のフィルタの例の説明]
図16は、画像の単一画素の線形変換を行うフィルタを実現するソフトウェアモジュールSmPQR001のプログラム例を示し、また、図17は、そのハードウェアモジュールHmPQR001の回路例を示す。このフィルタ処理を施すことにより、画像の濃度分布を線形に変換してコントラストなどを補正することができる。
【0154】
図16の例は、画像の単一画素の線形変換を行うフィルタを、C言語で記述したソフトウェアモジュールの一例であり、次の式(2)で示す線形変換を用いている。
【0155】
x(l,m)=a×p(l,m)+b 式(2)
図17は、この線形変換を実現する回路の一例である。この例では、線形変換は、ルックアップテーブル(LUT)方式を用いている。すなわち、入力データINに対し、テーブル60を参照して、前記式(2)に対応する値OUTを出力する。
【0156】
テーブル60は、SRAMやROMなどのメモリ回路でテーブルデータをあらかじめ設定することで実現することができる。また、式(2)に従った入出力の真理値表を作って、アンドゲート、オアゲート、イクスクルーシブオアゲートなどの基本的ロジックゲートで、回路を構成することでテーブルを実現することもできる。
【0157】
この線形変換の動作は、元の画像データから、画素データp[l][m]を、順次、入力データINとしてハードウェアモジュールに転送し、この入力データに対する出力データOUTをテーブル60を参照して求め、出力するものである。
【0158】
[第2の実施例の処理の説明]
第2の実施例では、以上説明した3つの画像フィルタを連続して処理することにより、画像のコントラストを上げ、ノイズを除去し、輪郭の強調をすることができ、不鮮明な画像を鮮明にするという画像処理アプリケーションを実現するものである。
【0159】
このアプリケーションプログラムAPの構造を、図18を用いて説明する。このアプリケーションプログラムAPで利用するソフトウェアモジュールSMと、ハードウェアモジュールHMとを関連付ける識別符号IDのリストが、アプリケーションプログラムAPのヘッダ部HEDに付加されている。
【0160】
プログラムAP内では、ハードウェアモジュールSMとソフトウェアモジュールHMとが、二重化された処理として呼び出される。
【0161】
利用する処理モジュールは、ABC001,XYZ001,PQR001の3つとされるので、ヘッダ部HEDには、これらの処理に対応するハードウエアモジュールHMの識別符号HmABC001,HmXYZ001,HmPQR001が記載されている。
【0162】
ソフトウェアモジュールSMとハードウェアモジュールHMとは同一の引数および戻り値を持って互換性が完全に保たれており、アプリケーションプログラムAPからは同じ処理モジュールに見えるように構成されている。
【0163】
次に、この画像処理の動作を図19およびその続きである図20に示したフローチャートに示す。この図19および図20のフローチャートは、図7〜図9を用いて説明した処理動作に対応しており、対応する各ステップには、同一ステップ番号を付してある。
【0164】
図21は、この画像処理動作のタイミングチャートを示すものである。また、図22は、この実施の形態の処理と比較するための他の画像処理動作のタイミングチャートを示す図である。
【0165】
図19、図20のフローチャートと、図21のタイミングチャートを用いて、この第2の実施例の画像処理動作を以下に説明する。なお、図21および図22では、処理αが線形変換PQR001、処理βがGaussianフィルタを使ったノイズ除去処理ABC001、処理γがLaplacianフィルタを使った輪郭強調処理XYZ001をそれぞれ示している。
【0166】
また、使用する処理モジュールは、線形変換PQR001、ノイズ除去処理ABC001、輪郭強調処理XYZ001の3種類なので、図7〜図9における処理モジュール数Mは3となる。また、画像のR(赤データ)、G(緑データ)、B(青データ)の各プレーンに対して、処理αから処理γまでを繰り返し実行するので、図7〜図9における繰り返し数Nは3となる。また、図21の例では、プログラムに記述された実行される処理モジュールの順序はα→β→γの順であるが、ネットワークから転送されてきた対応するハードウエアモジュールの転送順序はβ→γ→αであるとしている。
【0167】
図21において、時点t0で、アプリケーションプログラムが起動すると、プログラムAPの初期化処理や処理画像の準備などが行われる。同時にアプリケーションプログラムAPのヘッダ部HEDにある識別符号IDを読み込み、そこに記載されているハードウェアモジュールHMの回路情報を取得して、プログラマブル論理回路上にコンフィギュレーションする処理を、時点t1から開始する。この時点t1において、必要なすべてのハードウエアモジュールHMの取得要求がネットワークに送出され、ネットワーク上のサーバーへのアクセスが開始する。
【0168】
そして、図19において、繰り返し数をカウントするjが初期化されてj=1となり(ステップS31)、画像のRプレーンに対する処理を開始する。次に何番めのモジュールデータについての処理かを示す変数kを初期化してk=1とする(ステップS51)。
【0169】
ネットワークへのハードウエアモジュールのアクセスが終了すると、この例では、図21に示すように、時点t2から、処理β(ABC001)の、ネットワークから情報処理システムへの転送及びコンフィギュレーションが開始される。
【0170】
そして、処理α(PQR001)を実行する直前の時点t2で、OSにどのハードウエアモジュールが転送及びコンフィギュレーションされているか、そしてそのモジュールのコンフィギュレーションは完了したかを問い合わせる(ステップS52)。コンフィギュレーションされるモジュールが、処理されるモジュールと一致していないか、あるいは一致していてもコンフィギュレーションが完了していない場合、アプリケーションプログラムAPは、ソフトウェアモジュールSmPQR001を使って処理を実行する(ステップS54)。
【0171】
そして、処理βのハードウェアモジュールHmABC001が、プログラマブル論理回路16上にコンフィギュレーションされると、OSに対しコンフィギュレーションの完了が通知される(時点t3)。また、時点t4から処理γ(XYZ001)のハードウエアモジュールの転送が始まり、時点t5で完了する。
【0172】
このため、処理βの直前の時点t4で、また、処理γの直前の時点t6で、OSに対し同様の問い合わせを行うと(ステップS52)、この例では、図21のタイミングチャートに示すように、ハードウエアモジュールHmABC001およびハードウエアモジュールHmXYZ001のコンフィギュレーションが、それぞれ完了しているので、それぞれ、これらハードウエアモジュールHmABC001,HmXYZ001を用いて処理βおよび処理γを、それぞれ実行して(ステップS53)、繰り返し処理の1回目が終了する。
【0173】
上述した繰り返し処理の1回目が終了した後に、画像のGプレーンを処理する繰り返し処理の2回目が始まり(j=2)、再び、処理αの直前の時点t9までプログラムが進行すると、再び、OSに、どのハードウエアモジュールが転送及びコンフィギュレーションされているか、そしてそのモジュールのコンフィギュレーションは完了したかを問い合わせる(ステップS52)。ここでは、処理αは、まだコンフィギュレーションまで完了されていないので、Rプレーンの処理同様、時点t9から時点t11 までの2回目の処理αも、ソフトウエアモジュールSmPQR001で処理を行う。
【0174】
次に、処理βの直前の時点t12 で、OSに対し問い合わせを行うと(ステップS52)、対応するハードウエアモジュールHmABC001は、すでにコンフィギュレーションまで完了しているので、プログラムデータをハードウエアモジュールHmABC001に渡し、ハードウエアで処理した結果のみをプログラムへ戻す(ステップS53)。
【0175】
次に、2回目の処理γの直前の時点t16 で、OSに対し問い合わせを行うと(ステップS52)、ここでも同様に、対応するハードウエアモジュールHmXYZ001は、コンフィギュレーションまで完了しているので、このハードウエアモジュールHmXYZ001で処理を行って(ステップS53)、繰り返し処理の2回目が終了する。
【0176】
繰り返し処理の2回目が終了した後に、画像のBプレーンを処理する繰り返し処理の3回目が始まる(j=3)。このときには、各処理の直前の時点t18 、t20 、t22 で、OSにコンフィギュレーションを問い合わすと、対応するハードウエアモジュールHmPQR001,HmABC001,HmXYZ001の全てがプログラマブル論理回路16上にコンフィギュレーションされているので、処理α,β、γは、全て、ハードウェアモジュールHmPQR001,HmABC001,HmXYZ001にて処理が実行され、くり返し処理の3回目が終了し、アプリケーションも終了する。
【0177】
図22は、ハードウエアモジュールHMのネットワークからの取得順を、プログラム順である、α→β→γの順にして処理を実行した場合のタイミングチャートである。図22では、処理α、β、γの回路情報は、それらが格納されているサーバに対して、最初に、処理αの情報へ、次に、処理βの情報へ、最期に処理γの情報へ、個別にアクセスが行われる。
【0178】
したがって、図21と比較して、各ハードウエアモジュールの回路情報は必ずプログラムで実行される処理順序に従ってアクセスする必要があることから、個別にアクセスしなければならず、アクセス時間の総和が長くなる分だけ、コンフィギュレーション終了までに費やされる時間も長くなる。
【0179】
一方、この実施の形態の図21の例では、プログラム実行の処理順序と異なった転送順序でハードウエアモジュールが転送されてくることに対応可能であることから、プログラム実行の処理順序にしたがってアクセスする必要が無い。そのため、アクセスに必要な時間は、各ハードウエアモジュールの回路情報のうち、アクセス時間が最長のものの分だけであり、ハードウエアモジュール全体のアクセスからコンフィギュレーション終了までの時間は、従来に比べて短縮されている。
【0180】
以上のようにして、この第1の実施の形態においては、ソフトウエアモジュールによる処理を実行しながら、ハードウエアモジュールのプログラマブル論理回路16へのコンフィギュレーションを並行して行い、コンフィギュレーションが完了したものについては、プログラマブル論理回路16によるハードウエア処理を行うようにしたので、コンフィギュレーションの時間を考慮することなく、効率的にソフトウエア処理とハードウエア処理とを行って、全体としての処理時間の短縮化を図ることができる。
【0181】
[第2の実施の形態]
以上の第1の実施の形態は、各処理モジュールをソフトウエアモジュールSMで行うか、ハードウエアモジュールHMで行うかを、アプリケーションプログラムの実行時に決定するようにしたが、前述もしたように、アプリケーションプログラムの実行前に行うようにすることもできる。
【0182】
この第2の実施の形態は、図1または図11において、実行モジュール決定手段600での実行モジュールの決定を、アプリケーションプログラムの実行前に行うようにする場合である。
【0183】
この第2の実施の形態の場合、アプリケーションプログラムのヘッダ部HEDには、各ソフトウエアモジュールSMの識別符号と、ハードウエアモジュールHMの識別符号とが、対応して記述されるとともに、それぞれのモジュールの能力などに関する情報、例えば、それぞれの処理にかかる時間、ソフトウエアモジュールのメモリ使用量、ハードウエアモジュールのプログラマブル論理回路セル使用量などが、記述されている。
【0184】
この第2の実施の形態の情報処理システムは、アプリケーションプログラムの実行前に、このヘッダ部HEDの情報を取得する。そして、前記のソフトウエアモジュールSMおよびハードウエアモジュールHMについての能力等に関する情報を、情報処理システムのディスプレイの画面に表示する。
【0185】
ユーザは、期待する処理時間、情報処理装置が備えているメモリ量、プログラマブル論理回路が備えているセル数を考慮して、各処理モジュールをどちらのモジュールで行うかを、キー操作部を用いて指示する。
【0186】
この第2の実施の形態の場合には、ハードウエアモジュール取得手段300の取得要求送出手段310が送出するハードウエアモジュールHMの取得要求は、プログラムのヘッダ部HEDに識別符号が記述されているすべてのハードウエアモジュールHMの取得要求ではなく、事前に選択されたハードウエアモジュールHMのみの取得要求となる。
【0187】
ハードウエアモジュールの転送およびコンフィギュレーションも、プログラムの実行前に行うことも考えられるが、コンフィギュレーションメモリの容量を考慮した場合、必要なすべての回路を、予めプログラマブル論理回路に構成して用意することは困難である。
【0188】
このため、この第2の実施の形態においても、転送およびコンフィギュレーションは、プログラムの実行時に行われる。そして、その転送およびコンフィギュレーションは、第1の実施の形態において説明したのと同様にして、効率良く行われるものである。
【0189】
実行モジュール決定手段600は、各処理モジュールを、ソフトウエアモジュールと、ハードウエアモジュールのいずれで実行するかの、予めユーザにより設定された指示の情報を格納する。そして、実行モジュール決定手段600は、各処理モジュールの実行時に、設定されたモジュールで処理を実行するように制御する。ただし、コンフィギュレーションが終了していないときには、ソフトウエアモジュールにより、その処理モジュールを実行する。
【0190】
このように、この第2の実施の形態の場合には、プログラム開始前に、各処理モジュールの実行について、ソフトウエアモジュールとハードウエアモジュールのいずれを使用するかを、ユーザが自由に選択指示することができる。したがって、処理速度だけでなく、メモリ使用量などを考慮した適切な処理を行うようにすることができる。
【0191】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、少なくとも処理の一部分が回路構成を再構成できるプログラマブル論理回路で処理される情報処理システムにおいて、ソフトウエアで処理を実行するか、プログラマブル論理回路によるハードウエアで処理を実行するかを、柔軟に決定することができ、従来のように、アプリケーションプログラムにおいて、ソフトウエアモジュールとハードウエアモジュールとで、処理する部分を事前に固定的に決定する必要が無い。
【0192】
そして、この発明によれば、プログラム実行の処理順序とは異なった転送順序で、ネットワークからハードウエアモジュールの情報が転送されてきても、処理内容に影響をあたえることなく、ハードウエアモジュールの転送順序とプログラム実行の処理順序との差異に柔軟に対応することが可能となる。
【0193】
また、ハードウエアモジュールのコンフィギュレーションの順序がプログラム実行の処理順序にとらわれることなく、逐次、プログラマブル論理回路へのコンフィギュレーションが実行されるため、ハードウエアモジュール全体のコンフィギュレーション時間を削減することができ、ハードウエアによる処理の時間短縮というメリットを十分引き出すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による情報処理システムの第1の実施の形態の概念構成を示すブロック図である。
【図2】この発明による情報処理システムの第1の実施の形態で用いるアプリケーションプログラムの一例を説明するための図である。
【図3】この発明による情報処理システムの第1の実施の形態のハードウエア構成例を示す図である。
【図4】プログラマブル論理回路の一例を説明するための図である。
【図5】プログラマブル論理回路の一例を説明するための図である。
【図6】この発明による情報処理システムの第1の実施の形態の主要な処理動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】この発明による情報処理システムの第1の実施の形態の処理の具体例を説明するためのフローチャートである。
【図8】図7の一部の処理ルーチンを説明するためのフローチャートである。
【図9】図7の一部の処理ルーチンを説明するためのフローチャートである。
【図10】この発明による情報処理システムの第1の実施の形態における処理の具体例で用いる処理モジュールの一つを説明のための図である。
【図11】第1の実施の形態の実施例で用いるソフトウエアモジュールの一つを説明するための図である。
【図12】第1の実施の形態の実施例で用いるハードウエアモジュールの一つを説明するための図である。
【図13】第1の実施の形態の実施例で用いる処理モジュールの一つを説明するための図である。
【図14】第1の実施の形態の実施例で用いるソフトウエアモジュールの一つを説明するための図である。
【図15】第2の実施の形態の実施例で用いるハードウエアモジュールの一つを説明するための図である。
【図16】第1の実施の形態の実施例で用いるソフトウエアモジュールの一つを説明するための図である。
【図17】第1の実施の形態の実施例で用いるハードウエアモジュールの一つを説明するための図である。
【図18】第1の実施の形態の実施例で用いるアプリケーションプログラムを説明するための図である。
【図19】第1の実施の形態の実施例の処理の流れを説明するためのフローチャートである。
【図20】図19のフローチャートの一部のフローチャートである。
【図21】第1の実施の形態の実施例の処理の流れを説明するためのタイミングチャートである。
【図22】この発明の第1の実施の形態との処理の状態の比較をするための比較例を示すタイミングチャートである。
【図23】従来の情報処理システムの一つを説明するための図である。
【図24】従来の情報処理システムの他の一つを説明するための図である。
【図25】従来の情報処理システムの、さらに他の一つを説明するための図である。
【符号の説明】
10 情報処理システム
11 CPU
12 チップセット
13 メインメモリ
14 バス
15 プログラマブル論理回路インターフェース
16 プログラマブル論理回路
17 ハードディスクインターフェース
18 ハードディスクドライブ
19 通信インターフェース
20 ネットワーク
21、22、23 ネットワーク上の記憶装置
100 アプリケーションプログラム
160 コンフィギュレーションメモリ
200 ネットワーク上の記憶装置
300 ハードウエアモジュール取得手段
310 取得要求送出手段
320 取得再構成手段
400 プログラマブル論理回路
500 CPU
600 実行モジュール決定手段
700 選択条件設定手段
800 識別符号記憶手段

Claims (2)

  1. 一連の処理が複数の処理モジュールに分割され、各処理モジュールが、プログラム言語で処理を記述したソフトウエアモジュールで構成されるプログラムで記述される前記一連の処理を実行するものであり、かつ、前記一連の処理の少なくとも一部分が、プログラマブル論理回路で処理可能である情報処理システムであって、
    前記プログラム内のソフトウエアモジュールが行う処理と同じ処理を、前記プログラマブル論理回路に再構成する回路情報で記述したハードウエアモジュールを、ネットワーク上の記憶装置から入手して、前記プログラマブル論理回路を再構成するハードウエアモジュール取得手段と、
    前記プログラムに記述された処理モジュールを、前記ソフトウエアモジュールと、前記ハードウエアモジュールのどちらで実行するかを、前記プログラムの実行前または実行時に決める実行モジュール決定手段と、
    を備え、
    前記ソフトウエアモジュールが行う処理と同じ処理を行う前記ハードウエアモジュールを示す識別符号が、前記プログラム内に記述されており、
    前記ハードウエアモジュール取得手段は、
    前記プログラム内に記述されている前記識別符号に対応するハードウエアモジュールを、前記ネットワーク上の記憶装置から入手するものであって、
    前記ネットワーク上の複数の記憶装置に対して、前記プログラム内に記述されている前記識別符号に対応する複数個のハードウエアモジュールの取得要求を同時に送出する取得要求送出手段と、
    前記取得要求送出手段よりの要求に応じて前記ネットワークを通じて送られてくる前記ハードウエアモジュールの情報を到着順に取得して、その回路情報により前記プログラマブル論理回路を再構成する取得再構成手段と、
    を有することを特徴とする情報処理システム。
  2. 請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
    前記ハードウエアモジュールにより取得し、前記プログラマブル論理回路に再構成した前記ハードウエアモジュールの識別符号を記録する識別符号記録手段を設け、
    前記ネットワークからの前記ハードウエアモジュールの情報の到着時に、その到着したハードウエアモジュールの識別符号が、前記識別符号記録手段に記録されているときには、当該ハードウエアモジュールの転送を中止することを特徴とする情報処理システム。
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