JP3747962B2 - 極近接撮影が可能なズームレンズ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は極近接撮影が可能なズームレンズに関し、特に各焦点距離状態において無限遠から極近接距離までのフォーカシング(合焦)が可能な一眼レフカメラ用のズームレンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、無限遠から撮影倍率が−0.5倍程度の極近接距離までのフォーカシングが可能な、いわゆるマクロレンズが、一眼レフカメラ用に用いられている。
また、通常の最短撮影距離よりも短い距離での撮影を可能にする機能を有するいわゆるマクロ機構を付加したズームレンズが、一眼レフカメラ用に用いられている。
さらに、最短撮影距離を短縮する目的のために撮影レンズの物体側に装着するクローズアップレンズが、一眼レフカメラ用に用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のマクロレンズは、いずれも単焦点レンズである。したがって、撮影倍率を変化させるには、被写体とカメラとの距離を変化させるとともに、焦点合わせの操作を行う必要である。このため、従来のマクロレンズでは、三脚を利用して近距離物体を撮影する際の構図の変更に煩雑な操作が伴う。
また、ズームレンズのマクロ機構の大部分は、広角端(いわゆるワイドマクロ)および望遠端(いわゆるテレマクロ)のいずれか一方でのみ利用することができる。また、マクロ撮影時に焦点距離の変更を行うことができないため、操作性は単焦点のマクロレンズと同等かそれ以下である。さらに、最大撮影倍率は−0.3倍程度であり、被写体をより大きく撮影したいという要求には不十分である。
【0004】
ズームレンズのマクロ機構のなかには、すべての焦点距離状態で近接撮影を行うことのできるマクロ機構(いわゆる全域マクロ)もある。しかしながら、最大撮影倍率は−0.25倍程度であり、被写体をより大きく撮影したいという要求には不十分である。
また、クローズアップレンズ等のアクセサリーを用いる場合には、遠距離撮影時と近距離撮影時とでアクセサリーの着脱が必要であり、操作が煩雑である。
【0005】
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、無限遠から最短撮影距離までのすべての撮影距離状態において焦点距離の変更が可能で、所定の大きさの最大撮影倍率を確保することができ、すべての撮影距離状態において良好な結像性能および十分な周辺光量を有する、一眼レフカメラ用に適した極近接撮影が可能なズームレンズを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明においては、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3とを備え、
前記第1レンズ群G1と前記第2レンズ群G2との空気間隔を増大させ、前記第2レンズ群G2と前記第3レンズ群G3との空気間隔を減少させることによって、広角端から望遠端への変倍を行い、
前記第1レンズ群G1は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1-1 レンズ群G11と、正の屈折力を有する第1-2 レンズ群G12とからなり、
前記第 1-1 レンズ群G 11 は、物体側から順に、正の屈折力を有する前群GFと、負の屈折力を有する後群GRとからなり、
前記第1-1 レンズ群G11を物体側へ移動させることによって、無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングを行い、
前記第1-1 レンズ群G11の焦点距離をf11とし、広角端での無限遠合焦状態におけるレンズ系全体の焦点距離をfwとしたとき、
0.8<|f11|/fw<1.6
の条件を満足することを特徴とする極近接撮影が可能なズームレンズを提供する。
【0007】
本発明の好ましい態様によれば、前記前群GFの焦点距離をfFとし、前記第1-1 レンズ群G11の焦点距離をf11としたとき、
0.9<fF/|f11|<1.9
の条件を満足する。
【0008】
【発明の実施の形態】
ズームレンズでは、近距離物体への合焦に際して、最も物体側の第1レンズ群を物体側へ移動させるフォーカシング方式が一般的である。しかしながら、第1レンズ群が正屈折力を有する場合に、無限遠から極近接撮影距離までのフォーカシングをこの方式で行おうとすると、第1レンズ群の必要有効径が著しく増大し実用的でなくなってしまう。
そこで、本発明においては、正屈折力の第1レンズ群G1が負屈折力の第1-1 レンズ群G11と正屈折力の第1-2 レンズ群G12とを有し、負屈折力の第1-1 レンズ群G11のみを物体側へ移動させて近距離物体へのフォーカシングを行う構成としている。
【0009】
このような本発明の構成において、フォーカシングに伴う諸収差の変動を抑えるとともにフォーカシングに伴う第1-1 レンズ群G11の移動量(フォーカシング移動量)を小さく抑えるために、以下の条件式(1)を満足する。
0.8<|f11|/fw<1.6 (1)
ここで、
f11:第1-1 レンズ群G11の焦点距離
fw:広角端での無限遠合焦状態におけるレンズ系全体の焦点距離
【0010】
条件式(1)は、第1-1 レンズ群G11の焦点距離について適切な範囲を規定している。
条件式(1)の上限値を上回ると、第1-1 レンズ群G11のフォーカシング移動量が大きくなり、レンズ全長(最も物体側のレンズ面と結像面との光軸に沿った距離)が大型化してしまう。
逆に、条件式(1)の下限値を下回ると、第1-1 レンズ群G11の負屈折力が大きくなるとともに第1-2 レンズ群G12の正屈折力が大きくなる。その結果、球面収差や色収差などの諸収差の補正が困難となり、さらにフォーカシングに伴う収差変動が増大してしまう。
【0011】
また、本発明において、第1-1 レンズ群G11が、物体側から順に、正屈折力の前群GFと負屈折力の後群GRとを有する構成を採用すると、レンズ全長の短縮化や第1レンズ群G1の有効径の小型化に効果的であるとともに、フォーカシング時の球面収差およびコマ収差の変動を小さく抑えるのに効果的である。さらに、この場合、以下の条件式(2)を満足するのが望ましい。
0.9<fF/|f11|<1.9 (2)
ここで、
fF:前群GFの焦点距離
【0012】
条件式(2)は、第1-1 レンズ群G11中の前群GFの焦点距離について適切な範囲を規定している。
条件式(2)の上限値を上回ると、前群GFの正屈折力が小さくなり、レンズ全長の小型化および第1レンズ群G1の有効径の小型化が困難となる。さらに、フォーカシング時の球面収差およびコマ収差の変動が過大となってしまうので好ましくない。
逆に、条件式(2)の下限値を下回ると、前群GFの正屈折力が大きくなり、それに伴って後群GRの負屈折力も大きくなる。その結果、前群GFおよび後群GRで発生する諸収差を補正するために、前群GFおよび後群GRの構成レンズ枚数をともに増大させる必要があり、好ましくない。
【0013】
さらに、諸収差の補正やフォーカシング時の球面収差およびコマ収差の変動を抑えるために、前群GFは、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと両凸レンズとを有するのが望ましい。また、後群GRは、物体側から順に、像側により強い曲率を有する面を向けた負レンズと、物体側により強い曲率を有する面を向けた負レンズと、物体側により強い曲率を有する面を向けた正レンズとを有することが望ましい。
【0014】
また、本発明においては、以下の条件式(3)および(4)を満足するのが望ましい。
R’/ft<4 (3)
ft’/ft<0.7 (4)
ここで、
R’ :望遠端での撮影倍率が−0.5倍の状態における物体と結像面との間の軸上距離
ft :望遠端での無限遠合焦状態におけるレンズ系全体の焦点距離
ft’:望遠端での撮影倍率が−0.5倍の状態におけるレンズ系全体の焦点距離
なお、軸上距離とは、光軸に沿った距離をいう。
【0015】
条件式(3)および(4)が満足されると、望遠端において第1-1 レンズ群G11を物体側へ移動させて近距離物体へフォーカシングする際に、レンズ系全体の焦点距離が短縮し、最短撮影距離を極めて短くすることが可能である。
【0016】
また、本発明においては、以下の条件式(5)を満足するのが望ましい。
1.05<TL’/TL<1.4 (5)
ここで、
TL :望遠端での無限遠合焦状態における最も物体側の面と結像面との間の軸上距離
TL’:望遠端での撮影倍率が−0.5倍の状態における最も物体側の面と結像面との間の軸上距離
【0017】
条件式(5)の上限値を上回ると、フォーカシングに伴うレンズ全長の変化が大きくなり、レンズ鏡筒の構成を簡素化するのが困難となってしまうので好ましくない。
逆に、条件式(5)の下限値を下回ると、フォーカシングレンズ群である第1-1 レンズ群G11の単位移動量当たりの撮影倍率の変化が大きくなり、フォーカシングレンズ群の位置決めに高い精度が必要とされる。このため、マニュアルフォーカシングにおいてもオートフォーカシングにおいても、高精度なフォーカシングが困難となってしまうので好ましくない。
【0018】
【実施例】
以下、本発明の各実施例を、添付図面に基づいて説明する。
各実施例において、本発明の極近接撮影が可能なズームレンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3とを備えている。そして、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との空気間隔を増大させ、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との空気間隔を減少させることによって、広角端から望遠端への変倍を行っている。
【0019】
また、各実施例において、第1レンズ群G1は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1-1 レンズ群G11と正の屈折力を有する第1-2 レンズ群G12とから構成されている。そして、第1-1 レンズ群G11を物体側へ移動させることによって、無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングを行っている。
さらに、各実施例において、第1-1 レンズ群G11は、物体側から順に、正の屈折力を有する前群GFと、負の屈折力を有する後群GRとから構成されている。そして、前群GFは、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、両凸レンズとから構成されている。また、後群GRは、物体側から順に、像側により強い曲率を有する面を向けた負レンズと、物体側により強い曲率を有する面を向けた負レンズと、物体側により強い曲率を有する面を向けた正レンズとから構成されている。
【0020】
図1は、本発明の第1実施例および第2実施例にかかる極近接撮影が可能なズームレンズのレンズ構成を示す図である。
図1のズームレンズにおいて、第1レンズ群G1中の第1-1 レンズ群G11は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズおよび両凸レンズからなる前群GFと、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズおよび物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる後群GRとから構成されている。また、第1レンズ群G1中の第1-2 レンズ群G12は、物体側から順に、両凸レンズ、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと両凸レンズとの接合正レンズ、および物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズから構成されている。
【0021】
また、第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凹レンズと物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズとの接合負レンズ、および両凹レンズから構成されている。
さらに、第3レンズ群G3は、物体側から順に、両凸レンズ、両凸レンズと両凹レンズと物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズとの接合正レンズ、両凸レンズ、および物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズから構成されている。
なお、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間には開口絞りSが設けられ、変倍に際して第3レンズ群G3と一体的に移動する。
【0022】
図1は、広角端におけるレンズ配置を示しており、望遠端への変倍時には図中の矢印にしたがって各レンズ群が移動する。すなわち、広角端から望遠端への変倍に際して、第1レンズ群G1は固定であり、第2レンズ群G2は像側へ移動し、第3レンズ群G3は物体側へ移動する。
また、上述したように、第1-1 レンズ群G11を物体側へ移動させることによって、無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングが行われる。
【0023】
[第1実施例]
図14は、本発明の第1実施例にかかるズームレンズのレンズ断面を概略的に示す図である。図14を参照すると、第1実施例のズームレンズにおいて、第1レンズ群G1中の第 1-1 レンズ群G 11 は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズおよび両凸レンズからなる前群GFと、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズおよび物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる後群GRとにより構成されている。また、第1レンズ群G1中の第 1-2 レンズ群G 12 は、物体側から順に、両凸レンズ、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと両凸レンズとの接合正レンズ、および物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズから構成されている。また、第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凹レンズと物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズとの接合負レンズ、および両凹レンズから構成されている。さらに、第3レンズ群G3は、物体側から順に、両凸レンズ、両凸レンズと両凹レンズと物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズとの接合正レンズ、両凸レンズ、および物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズから構成されている。なお、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間には開口絞りSが設けられ、変倍に際して第3レンズ群G3と一体的に移動する。第1実施例のズームレンズでは、広角端から望遠端への変倍に際して、第1レンズ群G1は固定であり、第2レンズ群G2は像側へ移動し、第3レンズ群G3は物体側へ移動する。また、第 1-1 レンズ群G 11 を物体側へ移動させることによって、無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングを行う。
次の表(1)に、本発明の第1実施例の諸元の値を掲げる。表(1)の全体諸元において、fは焦点距離を、FNOはFナンバーを、2ωは画角をそれぞれ表している。また、レンズ諸元において、第1カラムは物体側からのレンズ面の番号を、第2カラムのrはレンズ面の曲率半径を、第3カラムのdはレンズ面の間隔を、第4カラムのνはアッベ数を、第5カラムのnはd線(λ=587.6nm)に対する屈折率をそれぞれ示している。さらに、レンズ諸元および変倍データにおいて、Bfはバックフォーカスを、TLは最も物体側の面と結像面との軸上距離をそれぞれ表している。また、最短距離撮影時の変倍データにおいて、Rは物体と結像面との軸上距離を、βは撮影倍率をそれぞれ表している。
【0024】
【表1】
Figure 0003747962
Figure 0003747962
Figure 0003747962
【0025】
図2乃至図7は、第1実施例の諸収差図である。図2は無限遠撮影時における広角端での諸収差図であり、図3は無限遠撮影時における中間焦点距離状態での諸収差図であり、図4は無限遠撮影時における望遠端での諸収差図である。一方、図5は最短距離撮影時における広角端での諸収差図であり、図6は最短距離撮影時における中間焦点距離状態での諸収差図であり、図7は最短距離撮影時における望遠端での諸収差図である。
【0026】
各収差図において、FNOはFナンバーを、NAは開口数を、Yは像高を、ωは半画角を、Aは物体高を、dはd線(λ=587.6nm)を、gはg線(λ=435.8nm)をそれぞれ示している。
また、非点収差を示す収差図において、実線はサジタル像面を示し、破線はメリディオナル像面を示している。
各収差図から明らかなように、本実施例では、各撮影距離状態および各焦点距離状態において諸収差が良好に補正され、優れた結像性能が確保されていることがわかる。
【0027】
[第2実施例]
図15は、本発明の第2実施例にかかるズームレンズのレンズ断面を概略的に示す図である。図15を参照すると、第2実施例のズームレンズにおいて、第1レンズ群G1中の第 1-1 レンズ群G 11 は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズおよび両凸レンズからなる前群GFと、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズおよび物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる後群GRとにより構成されている。また、第1レンズ群G1中の第 1-2 レンズ群G 12 は、物体側から順に、両凸レンズ、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと両凸レンズとの接合正レンズ、および物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズから構成されている。また、第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凹レンズと物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズとの接合負レンズ、および両凹レンズから構成されている。さらに、第3レンズ群G3は、物体側から順に、両凸レンズ、両凸レンズと両凹レンズと物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズとの接合正レンズ、両凸レンズ、および物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズから構成されている。なお、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間には開口絞りSが設けられ、変倍に際して第3レンズ群G3と一体的に移動する。第2実施例のズームレンズでは、広角端から望遠端への変倍に際して、第1レンズ群G1は固定であり、第2レンズ群G2は像側へ移動し、第3レンズ群G3は物体側へ移動する。また、第 1-1 レンズ群G 11 を物体側へ移動させることによって、無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングを行う。
次の表(2)に、本発明の第2実施例の諸元の値を掲げる。表(2)の全体諸元において、fは焦点距離を、FNOはFナンバーを、2ωは画角をそれぞれ表している。また、レンズ諸元において、第1カラムは物体側からのレンズ面の番号を、第2カラムのrはレンズ面の曲率半径を、第3カラムのdはレンズ面の間隔を、第4カラムのνはアッベ数を、第5カラムのnはd線(λ=587.6nm)に対する屈折率をそれぞれ示している。さらに、レンズ諸元および変倍データにおいて、Bfはバックフォーカスを、TLは最も物体側の面と結像面との軸上距離をそれぞれ表している。また、最短距離撮影時の変倍データにおいて、Rは物体と結像面との軸上距離を、βは撮影倍率をそれぞれ表している。
【0028】
【表2】
Figure 0003747962
Figure 0003747962
Figure 0003747962
【0029】
図8乃至図13は、第2実施例の諸収差図である。図8は無限遠撮影時における広角端での諸収差図であり、図9は無限遠撮影時における中間焦点距離状態での諸収差図であり、図10は無限遠撮影時における望遠端での諸収差図である。一方、図11は最短距離撮影時における広角端での諸収差図であり、図12は最短距離撮影時における中間焦点距離状態での諸収差図であり、図13は最短距離撮影時における望遠端での諸収差図である。
【0030】
各収差図において、FNOはFナンバーを、NAは開口数を、Yは像高を、ωは半画角を、Aは物体高を、dはd線(λ=587.6nm)を、gはg線(λ=435.8nm)をそれぞれ示している。
また、非点収差を示す収差図において、実線はサジタル像面を示し、破線はメリディオナル像面を示している。
各収差図から明らかなように、本実施例では、各撮影距離状態および各焦点距離状態において諸収差が良好に補正され、優れた結像性能が確保されていることがわかる。
【0031】
【効果】
以上説明したように、本発明によれば、無限遠から最短撮影距離までの各撮影距離状態において焦点距離の変更(変倍)が可能で、−0.75程度の最大撮影倍率を確保することができ、すべての撮影距離状態において良好な結像性能および十分な周辺光量を有する、一眼レフカメラ用に適した極近接撮影が可能なズームレンズを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例および第2実施例にかかるズームレンズのレンズ構成を示す図である。
【図2】第1実施例の無限遠撮影時における広角端での諸収差図である。
【図3】第1実施例の無限遠撮影時における中間焦点距離状態での諸収差図である。
【図4】第1実施例の無限遠撮影時における望遠端での諸収差図である。
【図5】第1実施例の最短距離撮影時における広角端での諸収差図である。
【図6】第1実施例の最短距離撮影時における中間焦点距離状態での諸収差図である。
【図7】第1実施例の最短距離撮影時における望遠端での諸収差図である。
【図8】第2実施例の無限遠撮影時における広角端での諸収差図である。
【図9】第2実施例の無限遠撮影時における中間焦点距離状態での諸収差図である。
【図10】第2実施例の無限遠撮影時における望遠端での諸収差図である。
【図11】第2実施例の最短距離撮影時における広角端での諸収差図である。
【図12】第2実施例の最短距離撮影時における中間焦点距離状態での諸収差図である。
【図13】第2実施例の最短距離撮影時における望遠端での諸収差図である。
【図14】 本発明の第1実施例にかかるズームレンズのレンズ断面を概略的に示す図である。
【図15】 本発明の第2実施例にかかるズームレンズのレンズ断面を概略的に示す図である。
【符号の説明】
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
G11 第1-1 レンズ群
G12 第1-2 レンズ群
GF 前群
GR 後群
S 開口絞り

Claims (6)

  1. 物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3とを備え、
    前記第1レンズ群G1と前記第2レンズ群G2との空気間隔を増大させ、前記第2レンズ群G2と前記第3レンズ群G3との空気間隔を減少させることによって、広角端から望遠端への変倍を行い、
    前記第1レンズ群G1は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1-1 レンズ群G11と、正の屈折力を有する第1-2 レンズ群G12とからなり、
    前記第 1-1 レンズ群G 11 は、物体側から順に、正の屈折力を有する前群GFと、負の屈折力を有する後群GRとからなり、
    前記第1-1 レンズ群G11を物体側へ移動させることによって、無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングを行い、
    前記第1-1 レンズ群G11の焦点距離をf11とし、広角端での無限遠合焦状態におけるレンズ系全体の焦点距離をfwとしたとき、
    0.8<|f11|/fw<1.6
    の条件を満足することを特徴とする極近接撮影が可能なズームレンズ。
  2. 前記前群GFの焦点距離をfFとし、前記第1-1 レンズ群G11の焦点距離をf11としたとき、
    0.9<fF/|f11|<1.9
    の条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の極近接撮影が可能なズームレンズ。
  3. 前記前群GFは、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、両凸レンズとを有することを特徴とする請求項1または2に記載の極近接撮影が可能なズームレンズ。
  4. 前記後群GRは、物体側から順に、像側により強い曲率を有する面を向けた負レンズと、物体側により強い曲率を有する面を向けた負レンズと、物体側により強い曲率を有する面を向けた正レンズとを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の極近接撮影が可能なズームレンズ。
  5. 望遠端での撮影倍率が−0.5倍の状態における物体と結像面との間の軸上距離をR’とし、望遠端での無限遠合焦状態におけるレンズ系全体の焦点距離をftとし、望遠端での撮影倍率が−0.5倍の状態におけるレンズ系全体の焦点距離をft’としたとき、
    R’/ft<4
    ft’/ft<0.7
    の条件を満足することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の極近接撮影が可能なズームレンズ。
  6. 望遠端での無限遠合焦状態における最も物体側の面と結像面との間の軸上距離をTLとし、望遠端での撮影倍率が−0.5倍の状態における最も物体側の面と結像面との間の軸上距離をTL’としたとき、
    1.05<TL’/TL<1.4
    の条件を満足することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の極近接撮影が可能なズームレンズ。
JP17592096A 1995-11-28 1996-06-14 極近接撮影が可能なズームレンズ Expired - Fee Related JP3747962B2 (ja)

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