JP3747883B2 - 凝縮器および冷凍装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、凝縮器および冷凍装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、冷凍装置の凝縮器としては、図4の断面図に示すようなものがある。この凝縮器は、冷媒ガスの導入口102を有する円筒形状のシェル101内に、上記導入口102に対向して配置された分流板104と、冷却水が流れる複数の伝熱管106(1つのみ示す)と、この伝熱管を支持するチューブサポート107とを備える。図示しない圧縮機で圧縮された高温高圧の冷媒ガスが、矢印Aで示すように上記導入口102からシェル101内に入る。そうすると、上記冷媒ガスは、上記分流板104によって流れの方向が変更され、分流されて、主に矢印Bで示すように上記シェル101の長手方向両側に向って流れる。この分流された冷媒ガスは、上記シェル101の長手方向に延在する伝熱管106に接触し、この伝熱管106内を流れる冷却水と熱交換し、凝縮して液冷媒になる。この液冷媒は凝縮器の出口から膨張機構に向って排出される。
【0003】
上記分流板104は、多孔のパンチングプレートで形成されており、この分流板104で分流した冷媒ガスが上記シェル101内の長手方向両端に達するように、上記パンチングプレートの孔の大きさや寸法が調節されている。これによって、冷媒ガスと伝熱管106との接触面積を増大し、冷媒ガスと冷却水との熱交換効率を向上して、凝縮器による冷媒ガスの凝縮効率を向上するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の凝縮器は、上記分流板104によって冷媒ガスを分流するので、この分流された冷媒ガスが流れる方向に偏りが生じるという問題がある。例えば、上記シェル101内の長手方向両端に冷媒ガスが達するように分流板104を調節すると、上記シェル101内の長手方向中央の冷媒ガス流量が減少する。一方、シェル101内の長手方向中央の冷媒ガス流量が増えるように分流板104を調節すると、上記シェル101内の長手方向両端に供給される冷媒ガスが減少する。
【0005】
さらに、上記導入口102からシェル101内に流入する冷媒ガスの流量が変化すると、分流された冷媒ガスのシェル101の長手方向に対する供給割合が変化するという問題がある。
【0006】
このような冷媒ガスの流れ方向の偏りや変化によって、熱交換効率が低下して、凝縮器による冷媒ガスの凝縮効率が低下するという問題がある。
【0007】
また、上記シェル101内の長手方向両端に冷媒ガスを十分量到達させるためには、シェル101内に導く冷媒ガスの流速を高速にする必要がある。そうすると、冷媒ガスから伝熱管106に作用する力が増大し、この伝熱管106に過大な振動が生じる場合がある。この振動に起因して、伝熱管106とチューブサポート107との摩擦や応力集中などによって伝熱管106が破損して、凝縮器が故障に至る虞がある。
【0008】
そこで、本発明の目的は、良好な凝縮効率を有すると共に故障し難い凝縮器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明の凝縮器は、第1熱媒体の導入口が設けられたシェル内に、
上記シェルの長手方向に延在すると共に、内側に第2熱媒体が導かれる複数の伝熱管と、
上記シェルの長手方向に延在すると共に上記複数の伝熱管の上方に配置され、上記導入口からシェル内に導かれた第1熱媒体を長手方向に分配する分配ボックスと、
上記分配ボックスに配置されて、この分配ボックスからシェル内の他の部分に流れる第1熱媒体を整流する整流部材と
を備え
上記分配ボックスは、短手方向の両側に配置されて長手方向に延びる側板の上端に、この分配ボックスからシェル内の他の部分に上記第1熱媒体を流出させる流出口を有することを特徴としている。
【0010】
請求項1に記載の凝縮器によれば、上記導入口からシェル内に導かれた第1熱媒体は、上記伝熱管の上方に配置されている分配ボックスによって長手方向に分配される。また、上記第1熱媒体は、上記分配ボックスに配置された整流部材で整流されて、この分配ボックスの短手方向の両側に配置されて長手方向に延びる側板の上端に設けられた流出口からシェル内の他の部分に流れる。これによって、上記導入口からシェル内への第1熱媒体の流入量や、その流入量の変化にかかわらず、上記分配ボックスからシェル内の他の部分への第1熱媒体の流量が、上記分配ボックスの長手方向において、略均一になる。したがって、上記伝熱管への第1熱媒体の接触量が、上記伝熱管の長手方向において略均一になる。その結果、上記第1熱媒体と第2熱媒体とが、上記シェル内において偏ることなく均一に熱交換されるので、この熱交換の効率が向上して、この凝縮器による第1熱媒体の凝縮効率が向上する。
【0011】
また、上記凝縮器は、上記第1熱媒体が導入口からシェル内に導かれる流量にかかわらず、この第1熱媒体が上記分配ボックスからシェル内の他の部分に均一に流れるから、従来におけるように熱媒体をシェルの端部に到達させるためにシェル内に高速に流入させる必要がない。したがって、従来におけるような高速でシェル内に導かれた熱媒体によって伝熱管が振動し、この振動に起因して伝熱管が破損するという不都合が確実に回避できる。
【0012】
請求項2の発明の凝縮器は、請求項1に記載の凝縮器において、
上記整流部材はデミスタであることを特徴としている。
【0013】
請求項2に記載の凝縮器によれば、上記デミスタは第1熱媒体の抵抗として作用するので、上記デミスタが上部に配置された分配ボックスは、第1熱媒体が導かれることによって圧力が上昇する。この第1熱媒体による圧力が上記デミスタの抵抗を上回ると、上記第1熱媒体はデミスタを通過して分配ボックス外に流出する。すなわち、第1熱媒体は、上記デミスタによって分配ボックス内で一旦昇圧されてから流出するので、上記分配ボックスの長手方向において、分配ボックスからの流出量が略均一になる。その結果、上記伝熱管の長手方向において、この伝熱管と上記第1熱媒体との接触量が略均一になるので、上記第1熱媒体と第2熱媒体との熱交換効率が向上して、この凝縮器の凝縮効率が向上する。
【0014】
また、上記第1熱媒体と共にシェル内に流入した例えば冷凍機油などが、上記デミスタによって効果的に除去される。
【0015】
請求項3の発明の凝縮器は、請求項1または2に記載の凝縮器において、
上記分配ボックス内に、上記シェルの導入口から導かれた第1熱媒体が衝突する衝突板を備えることを特徴としている。
【0016】
請求項3の凝縮器によれば、上記導入口からシェル内に導かれた第1熱媒体は、上記衝突板に衝突して流れの方向が変更されて、上記分配ボックス内に導かれる。したがって、上記第1熱媒体は上記分配ボックスに直接衝突しないので、この分配ボックスに作用する力が大幅に削減されて、上記分配ボックスの破損などが防止されると共に、上記第1熱媒体を分配ボックス内に効率良く導くことができる。その結果、この凝縮器の耐久性と凝縮効率が向上する。
【0017】
請求項4の発明の凝縮器は、請求項1乃至3のいずれか1つに記載の凝縮器において、
上記分配ボックス内に、上記シェルの外部に連通するドレン管を備えることを特徴としている。
【0018】
請求項4の凝縮器によれば、上記分配ボックス内で凝縮した第1熱媒体や、第1熱媒体と共に流入して分配ボックス内に溜まった例えば冷凍機油などが、上記ドレン管によって凝縮器の外部に排出される。その結果、この凝縮器の第1熱媒体の凝縮効率が向上する。
【0019】
請求項5の発明の凝縮器は、請求項4に記載の凝縮器において、
上記分配ボックスはV字形断面を有し、
上記分配ボックス内の上部に上記整流部材が配置されていると共に、上記分配ボックス内の下部に上記ドレン管が配置されていることを特徴としている。
【0020】
請求項5の凝縮器によれば、上記第1熱媒体と共にシェル内に導かれた例えば冷凍機油などが、上記分配ボックス内の上部に配置された整流部材によって効果的に捕集される。この捕集された冷凍機油などは、上記分配ボックス内で凝縮した第1熱媒体と共に、上記V字形断面を有する分配ボックス内の下部に効果的に集められる。そして、上記冷凍機油および第1熱媒体は、上記分配ボックス内の下部に配置されたドレン管によって、凝縮器外部に効率良く排出される。
【0021】
請求項6の発明の凝縮器は、請求項5に記載の凝縮器において、
上記シェルの長手方向両端近傍に、上記第1熱媒体の導入口が各々配置され、
上記分配ボックスの長手方向両端近傍に、上記第1熱媒体が衝突する衝突板が各々配置され、
上記分配ボックスの上記衝突板よりも長手方向内側に、上記流出口を備えることを特徴としている。
【0022】
請求項6の凝縮器によれば、上記第1熱媒体は、上記シェルの長手方向両端近傍に配置された導入口から流入し、上記衝突板に衝突して流速が低減されて、上記分配ボックスの上記衝突板よりも長手方向内側に設けられた流出口から、上記シェル内の他の部分に流出する。したがって、この第1熱媒体の分配ボックスからの流出量が、上記シェルの長手方向において均一になり、また、上記第1熱媒体がシェル内部を効率良く流れる。
【0023】
請求項7の発明の凝縮器は、第1熱媒体の導入口が設けられたシェル内に、
上記シェルの長手方向に延在すると共に、内側に第2熱媒体が導かれる伝熱管と、
上記シェルの長手方向に延在すると共に上記伝熱管の上方に配置され、上記導入口からシェル内に導かれた第1熱媒体を長手方向に分配する分配ボックスと、
上記分配ボックスに配置されて、この分配ボックスからシェル内の他の部分に流れる第1熱媒体を整流する整流部材と
を備え、
上記分配ボックス内に、上記シェルの外部に連通するドレン管を備え、
上記分配ボックスはV字形断面を有し、
上記分配ボックス内の上部に上記整流部材が配置されていると共に、上記分配ボックス内の下部に上記ドレン管が配置されており、
上記シェルの長手方向の両端近傍に、上記第1熱媒体の導入口が各々配置され、
上記分配ボックスの長手方向の両端近傍に、上記第1熱媒体が衝突する衝突板が各々配置され、
上記分配ボックスの上部かつ上記衝突板よりも長手方向内側に、上記第1熱媒体を分配ボックスからシェル内の他の部分に流出させる流出口を備えることを特徴としている。
【0024】
請求項7の冷凍装置によれば、上記第1熱媒体は、上記シェルの長手方向両端近傍に配置された導入口から流入し、上記衝突板に衝突して流速が低減されて、上記分配ボックスの上部かつ上記衝突板よりも長手方向内側に設けられた流出口から、上記シェル内の他の部分に流出する。したがって、この第1熱媒体の分配ボックスからの流出量が、上記シェルの長手方向において均一になり、また、上記第1熱媒体がシェル内部を効率良く流れる。
【0025】
請求項に記載の冷凍装置は、請求項1乃至のいずれか1つに記載の凝縮器を備える。
【0026】
請求項の冷凍装置によれば、良好な凝縮効率を有すると共に良好な耐久性を有する凝縮器を備えるので、冷凍効率が高くて高信頼の冷凍装置が得られる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0028】
図1(a)は、本発明の実施形態の凝縮器を示す縦断方向の部分断面図であり、図1(b)は、図1(a)のC−C線における横断面図である。この凝縮器10は、円筒形状のシェル1を備え、このシェル1の長手方向両端部かつ上部に、内側に第1熱媒体としてのR134a冷媒を導く導入口2を備える。図1(a),(b)では、シェル1の一端近傍のみを示している。上記シェル1の内側かつ上部には、断面V字形の分配ボックス3が設けられている。この分配ボックス3は、上記シェル1の長手方向に延在すると共に下端縁が互いに固定された2つの側板3a,3aと、この側板3a,3aの両端に固定されていると共に上記シェル1の内側面に固定された端面板3bとを有する。
【0029】
上記分配ボックス3の長手方向両端の部分は、上記シェル1の冷媒ガスの導入口2近傍に位置すると共に、上記側板3a,3aの上端縁が所定長さに亘って上記シェル1の内側面に固定されている。一方、上記分配ボックス3の長手方向両端以外の部分は、上記側板3a,3aの上端縁が上記シェル1の内側面と所定の離隔をなして、この分配ボックス3の内部と外部とを連通する連通口4を形成している。この連通口4が、冷媒ガスを分配ボックス3からシェル1内の他の部分に流出させる流出口として機能する。
【0030】
また、上記分配ボックス3の内側には、長手方向両端の部分に、上記導入口2から導入された冷媒ガスが衝突する衝突板31が設けられている。一方、分配ボックス3の長手方向両端部以外の部分には、上記連通口4に近接して、整流部材としてのデミスタ(後述する)が配置されている。また、上記分配ボックス3の内側、かつ、V字形断面の下端近傍に、この分配ボックス3の長手方向に延在するドレン管32が配置されている。このドレン管32は、接続管33を介してシェル1の外部に連通している。
【0031】
上記シェル1内かつ上記分配ボックス3の外側には、上記シェル1の長手方向に延在する複数の伝熱管6(1つのみ示す)が、チューブサポート7に支持されて配置されている。この伝熱管6の内側に第2熱媒体としての水を流して、この水と、上記導入口2からシェル1の内側に導かれる冷媒とを熱交換するようにしている。
【0032】
図2(a)は、上記分配ボックス3の部分平面図であり、図2(b)は、分配ボックス3の縦断方向の部分断面図である。図2(a),(b)は、上記分配ボックス3の一端側のみを示している。上記分配ボックスの側板3a,3aの上端縁近傍であって上記連通口4の近接位置に、デミスタ35が配置されている。このデミスタ35は繊維状金属からなり、支持部材36によって支持されている。このデミスタ35の長手方向両端の外側に、隔壁34で隔てられて、上記衝突板31が配置されている。
【0033】
図3は、本発明の実施形態の冷凍装置を示す図である。この冷凍装置は、上記凝縮器10と、膨張機構11と、蒸発器12と、圧縮機13とを順に接続して構成されている。
【0034】
上記凝縮器10は、上記シェル1の導入口2が上記圧縮機13の吐出口に接続されていると共に、上記シェル1の図示しない排出口が膨張機構11に接続されている。上記ドレン管32に一端が接続された接続管33は、他端を上記圧縮機13の吸入側に接続している。また、上記凝縮器10は、図示しない冷却塔に接続し、上記伝熱管6を通過した高温水を上記冷却塔に送出すると共に、この冷却塔で冷却された低温水を上記伝熱管6に導いている。
【0035】
上記蒸発器12は、図示しない空気調和機に接続し、この空気調和機から導かれた高温水を内部に導き、この高温水と冷媒ガスとを熱交換して低温水を得て、この低温水を上記空気調和機に送出するようになっている。
【0036】
上記構成の冷凍装置を動作すると、上記圧縮機13で圧縮された高温高圧の冷媒ガスが、凝縮器10に導かれる。
【0037】
この凝縮器10では、図1(a)および図2(b)の矢印Eで示すように、上記高温高圧の冷媒ガスが導入口2からシェル1内に導かれる。シェル1内に導かれた冷媒ガスは、まず、衝突板31によって流れの方向が変更され、分配ボックス3内に導かれて、この分配ボックス3内を長手方向中央に向って流れる(図2(b)の矢印F)。このとき、シェル1の他端に設けられた入口においても、上記圧縮機13からの冷媒ガスがシェル1内部に導かれ、衝突板で流れの方向が変更されて、他端側から分配ボックス3内の長手方向中央に向って導かれる。このとき、上記分配ボックス3の上部に配置されたデミスタ35は冷媒ガスの抵抗として作用するので、上記分配ボックス3内の冷媒ガス圧力が上昇する。この冷媒ガス圧力が所定の圧力を越えると、冷媒ガスがデミスタ35を通過して矢印Gで示すように分配ボックス3外に流出する。上記デミスタ35では、通過する冷媒ガスの流速が、このデミスタ35の長手方向の略全ての位置において略同じになって、冷媒ガスの整流効果が奏される。その結果、上記分配ボックス3の連通口4から、分配ボックス3の外側かつシェル1の内側に、このシェル1の長手方向に略均一に冷媒ガスが流出する。これによって、上記シェルの内側かつ分配ボックス3の外側に配置された伝熱管6に、長手方向に略均一に冷媒ガスが接触して、この冷媒ガスと伝熱管6内の冷却水とが効率良く熱交換する。そして、良好な効率で冷媒ガスが凝縮されて、低温高圧の液冷媒になり、この液冷媒は、シェル1の図示しない排出口から膨張機構11に向って排出される。
【0038】
上記凝縮器10の分配ボックス3内に導かれた冷媒ガスは、この冷媒ガスに含まれる冷凍機油が上記デミスタ35によって濾し取られて、分配ボックス3の下部に溜まる。この分配ボックス3の下部に溜まった冷凍機油は、凝縮器10と圧縮機13の吸入側との圧力差によって上記ドレン管32に吸入され、上記接続管33を経て上記圧縮機13の吸入側に戻される。
【0039】
上記凝縮器10で凝縮されて低温高圧になった液冷媒は、上記膨張機構11で減圧されて低温低圧になり、蒸発器12に送られる。この蒸発器12に導かれた液冷媒は、図示しない空気調和機から導かれた高温水と熱交換して蒸発し、圧縮機13に戻される。上記蒸発器12に導かれた高温水は、上記液冷媒と熱交換して温度が下降して低温水になり、図示しない空気調和機に送出される。
【0040】
本実施形態の凝縮器10によれば、上記デミスタ35によって冷媒ガスが整流されるので、シェル1内における冷媒ガスの流量が、上記分配ボックス3の長手方向において略均一の所定流量になる。その結果、冷媒ガスと伝熱管6とがシェル1の長手方向において均一に接触でき、冷媒ガスと伝熱管6内の水との熱交換効率が向上できる。その結果、この凝縮器10は冷媒ガスの凝縮効率が向上でき、ひいては冷凍装置の冷凍効率が向上できる。
【0041】
また、上記シェル1における冷媒ガスの流量は、上記デミスタ35の整流作用によって長手方向において略均一にされるので、従来におけるようにシェル内の端部に冷媒ガスを到達させるために冷媒ガスの流入速度を高速にする必要がない。したがって、上記冷媒ガスからシェル1内の各部に作用する力が少なくなるので、従来におけるような高速の冷媒ガスから伝熱管に作用する力の増大に起因する凝縮器の破損などが、効果的に回避できる。その結果、良好な耐久性を有する凝縮器10が得られ、ひいては冷凍装置の信頼性が向上できる。
【0042】
また、上記デミスタ35によって、凝縮器10に導かれた冷媒ガスに含まれる冷凍機油などを効率良く回収して、圧縮機13に戻すことができる。その結果、冷凍機油の冷凍装置内における偏在が防止できて、冷凍装置の冷凍効率が向上できる。
【0043】
上記実施形態において、分配ボックス3上部に配置されたデミスタ35は、整流効果を奏するものであれば、フィンなど他のものでもよい。
【0044】
また、上記分配ボックス3の断面は、V字形以外の矩形などでもよい。また、上記分配ボックス3を画定する端面板3bは、シェル1の端面によって兼用してもよい。また、上記シェル1への冷媒ガスの導入口2は、上記シェル1の長手方向両端に設けたが、シェル1のどの位置に設けてもよく、また、何個設けてもよい。
【0045】
また、上記ドレン管32に一端が接続された接続管33は、上記圧縮機の吸入口以外の他の部分に他端を接続してもよい。
【0046】
また、上記分配ボックス3内に配置した衝突板31は、無くてもよい。
【0047】
上記第1熱媒体はR134a冷媒以外の他の熱媒体でもよく、上記第2熱媒体は、水以外の他の熱媒体でもよい。
【0048】
上記実施形態では、上記蒸発器12で冷却した水を図示しない空気調和機に送出したが、上記蒸発器は水以外の他の被冷却物を冷却してもよく、この冷却された被冷却物を空気調和機以外の他の装置に送出してもよい。
【0049】
また、上記凝縮器10は、例えばターボ冷凍機や吸収式冷凍機などの種々の冷凍装置に用いることができる。
【0050】
【発明の効果】
以上より明らかなように、請求項1の発明の凝縮器によれば、第1熱媒体の導入口が設けられたシェル内に、上記シェルの長手方向に延在すると共に、内側に第2熱媒体が導かれる複数の伝熱管と、上記シェルの長手方向に延在すると共に上記複数の伝熱管の上方に配置され、上記導入口からシェル内に導かれた第1熱媒体を長手方向に分配する分配ボックスと、上記分配ボックスに配置されて、この分配ボックスからシェル内の他の部分に流れる第1熱媒体を整流する整流部材とを備え、上記分配ボックスは、短手方向の両側に配置されて長手方向に延びる側板の上端に、この分配ボックスからシェル内の他の部分に上記第1熱媒体を流出させる流出口を有するので、上記シェル内への第1熱媒体の流入量などにかかわらず、上記分配ボックスからシェル内の他の部分への第1熱媒体の流量が、上記分配ボックスの長手方向において略均一にできる。その結果、上記第1熱媒体と第2熱媒体とを、シェル内において偏り無く均一に熱交換できるので、良好な凝縮効率を有する凝縮器が得られる。
【0051】
請求項2の発明の凝縮器によれば、上記整流部材はデミスタであるので、上記第1熱媒体を分配ボックス内で一旦昇圧されてから流出させることができ、これによって、上記分配ボックスからの第1熱媒体の流出量を、効果的に長手方向に略均一にできる。また、上記第1熱媒体と共にシェル内に流入した例えば冷凍機油などを効果的に除去できる。
【0052】
請求項3の発明の凝縮器によれば、上記分配ボックス内に、上記シェルの導入口から導かれた第1熱媒体が衝突する衝突板を備えるので、上記導入口からシェル内に導かれた第1熱媒体の流れ方向を効果的に変更して上記分配ボックス内に効率良く導くことができ、また、上記分配ボックスに第1熱媒体から作用する力を効果的に低減できる。
【0053】
請求項4の発明の凝縮器によれば、上記分配ボックス内に、上記シェルの外部に連通するドレン管を備えるので、上記分配ボックス内で凝縮した第1熱媒体や、第1熱媒体と共に流入して分配ボックス内に溜まった例えば冷凍機油などを、凝縮器の外部に排出できて、この凝縮器の第1熱媒体の凝縮効率が向上できる。
【0054】
請求項5の発明の凝縮器によれば、上記分配ボックスはV字形断面を有し、上記分配ボックス内の上部に上記整流部材が配置されていると共に、上記分配ボックス内の下部に上記ドレン管が配置されているので、上記第1熱媒体と共に流入した冷凍機油などが効果的に捕集し、また、上記分配ボックス内で凝縮した第1熱媒体と共に効果的に集めることができ、この集めた第1熱媒体および冷凍機油を、上記ドレン管によって凝縮器外部に効率良く排出できる。
【0055】
請求項6の発明の凝縮器によれば、上記シェルの長手方向両端近傍に、上記第1熱媒体の導入口が各々配置され、上記分配ボックスの長手方向両端近傍に、上記第1熱媒体が衝突する衝突板が各々配置され、上記分配ボックスの上記衝突板よりも長手方向内側に、上記流出口を備えるので、上記分配ボックスから長手方向に均一に第1熱媒体を流出させ、この流出した第1熱媒体をシェル内部に効率良く流すことができる。
【0056】
請求項7の発明の凝縮器によれば、第1熱媒体の導入口が設けられたシェル内に、上記シェルの長手方向に延在すると共に、内側に第2熱媒体が導かれる伝熱管と、上記シェルの長手方向に延在すると共に上記伝熱管の上方に配置され、上記導入口からシェル内に導 かれた第1熱媒体を長手方向に分配する分配ボックスと、上記分配ボックスに配置されて、この分配ボックスからシェル内の他の部分に流れる第1熱媒体を整流する整流部材とを備え、上記分配ボックス内に、上記シェルの外部に連通するドレン管を備え、上記分配ボックスはV字形断面を有し、上記分配ボックス内の上部に上記整流部材が配置されていると共に、上記分配ボックス内の下部に上記ドレン管が配置されており、上記シェルの長手方向の両端近傍に、上記第1熱媒体の導入口が各々配置され、上記分配ボックスの長手方向の両端近傍に、上記第1熱媒体が衝突する衝突板が各々配置され、上記分配ボックスの上部かつ上記衝突板よりも長手方向内側に、上記第1熱媒体を分配ボックスからシェル内の他の部分に流出させる流出口を備えるので、上記分配ボックスから長手方向に均一に第1熱媒体を流出させ、この流出した第1熱媒体をシェル内部に効率良く流すことができる。
【0057】
請求項の発明の冷凍装置によれば、良好な凝縮効率を有すると共に良好な耐久性を有する凝縮器を備えるので、冷凍効率が高くて高信頼の冷凍装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(a)は、本発明の実施形態の凝縮器を示す部分断面図であり、図1(b)は、図1(a)のC−C線における横断面図である。
【図2】 図2(a)は、分配ボックス3の部分平面図であり、図2(b)は、分配ボックス3の縦断方向の部分断面図である。
【図3】 本発明の実施形態の冷凍装置を示す図である。
【図4】 従来の凝縮器を示す断面図である。
【符号の説明】
1 シェル
2 導入口
3 分配ボックス
4 連通口
6 伝熱管
10 凝縮器
11 膨張機構
12 蒸発器
13 圧縮機
31 衝突板
32 ドレン管
33 接続管
35 デミスタ

Claims (8)

  1. 第1熱媒体の導入口(2)が設けられたシェル(1)内に、
    上記シェル(1)の長手方向に延在すると共に、内側に第2熱媒体が導かれる複数の伝熱管(6)と、
    上記シェル(1)の長手方向に延在すると共に上記複数の伝熱管(6)の上方に配置され、上記導入口(2)からシェル(1)内に導かれた第1熱媒体を長手方向に分配する分配ボックス(3)と、
    上記分配ボックス(3)に配置されて、この分配ボックス(3)からシェル(1)内の他の部分に流れる第1熱媒体を整流する整流部材(35)と
    を備え
    上記分配ボックス(3)は、短手方向の両側に配置されて長手方向に延びる側板(3a,3a)の上端に、この分配ボックス(3)からシェル(1)内の他の部分に上記第1熱媒体を流出させる流出口(4,4)を有することを特徴とする凝縮器。
  2. 請求項1に記載の凝縮器(10)において、
    上記整流部材(35)はデミスタであることを特徴とする凝縮器。
  3. 請求項1または2に記載の凝縮器(10)において、
    上記分配ボックス(3)内に、上記シェル(1)の導入口(2)から導かれた第1熱媒体が衝突する衝突板(31)を備えることを特徴とする凝縮器。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の凝縮器(10)において、
    上記分配ボックス(3)内に、上記シェル(1)の外部に連通するドレン管(32)を備えることを特徴とする凝縮器。
  5. 請求項4に記載の凝縮器(10)において、
    上記分配ボックス(3)はV字形断面を有し、
    上記分配ボックス(3)内の上部に上記整流部材(35)が配置されていると共に、上記分配ボックス(3)内の下部に上記ドレン管(32)が配置されていることを特徴とする凝縮器。
  6. 請求項5に記載の凝縮器(10)において、
    上記シェル(1)の長手方向の両端近傍に、上記第1熱媒体の導入口(2)が各々配置され、
    上記分配ボックス(1)の長手方向の両端近傍に、上記第1熱媒体が衝突する衝突板(31)が各々配置され、
    上記分配ボックス(3)の上記衝突板(31)よりも長手方向内側に、上記流出口(4)を備えることを特徴とする凝縮器。
  7. 第1熱媒体の導入口(2)が設けられたシェル(1)内に、
    上記シェル(1)の長手方向に延在すると共に、内側に第2熱媒体が導かれる伝熱管(6)と、
    上記シェル(1)の長手方向に延在すると共に上記伝熱管(6)の上方に配置され、上記導入口(2)からシェル(1)内に導かれた第1熱媒体を長手方向に分配する分配ボックス(3)と、
    上記分配ボックス(3)に配置されて、この分配ボックス(3)からシェル(1)内の他の部分に流れる第1熱媒体を整流する整流部材(35)と
    を備え、
    上記分配ボックス(3)内に、上記シェル(1)の外部に連通するドレン管(32)を備え、
    上記分配ボックス(3)はV字形断面を有し、
    上記分配ボックス(3)内の上部に上記整流部材(35)が配置されていると共に、上記分配ボックス(3)内の下部に上記ドレン管(32)が配置されており、
    上記シェル(1)の長手方向の両端近傍に、上記第1熱媒体の導入口(2)が各々配置 され、
    上記分配ボックス(1)の長手方向の両端近傍に、上記第1熱媒体が衝突する衝突板(31)が各々配置され、
    上記分配ボックス(3)の上部かつ上記衝突板(31)よりも長手方向内側に、上記第1熱媒体を分配ボックス(3)からシェル(1)内の他の部分に流出させる流出口(4)を備えることを特徴とする凝縮器。
  8. 請求項1乃至のいずれか1つに記載の凝縮器(10)を備える冷凍装置。
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