JP3746419B2 - 真空保持容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は真空保持容器に関し、特に、真空式太陽熱収集装置に使用される平板形の真空保持容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
太陽熱は、ガスや石油などの代替エネルギーとして、特に自然環境にやさしいクリーンな無尽蔵のエネルギーとして、注目されている。太陽熱エネルギーを利用する装置としては、給湯装置等に使用される真空式太陽熱収集装置が知られている。この真空式太陽熱収集装置は真空保持容器を有し、その内部には太陽熱を吸収する受熱体(熱吸収体)を備えている。
【0003】
従来、真空保持容器として、大気圧を受けるのに合理的な形状である円筒形ガラス管を二重に配置した二重管型真空保持容器が知られている。かかる容器において、内側ガラス管の内部には太陽熱を輸送する熱輸送媒体(例えば水)が流され、一方、外側のガラス管と内側のガラス管との隙間は真空とされる。一般に、真空式太陽熱収集装置では、空気による伝熱損失は無視でき、エネルギー損失の殆どは受熱体の表面から放射される赤外線(二次放射)によるものである。その放射損失は、放射効率が同じであれば、放射面積に比例する。それゆえ、太陽光に対する受熱面積が同じであれば、円筒形の受熱体は、平板形の受熱体に比較して、放射損失が大きい。したがって、エネルギー効率の点から言えば、受熱体が平板形をなす太陽熱収集装置が理想的と言い得る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特開2000−055481号公報及び特開平11−270912号公報には、平板の受熱板(受熱体)を利用した太陽熱収集装置が開示されている。これらの装置における真空保持容器は、ガラス製のカバープレートと、底部及び側壁とからなる金属製のベース容器と、で構成され、それ全体として平板形を有しており、真空保持容器の内部には、平板形の受熱板が設けられている。
【0005】
そのような真空保持容器におけるカバープレート、ベース容器には、例えば10トン/mという大きな大気圧が加わる。よって、真空保持容器は、それ全体として、そのような大気圧に十分耐え得る構造を有している必要がある。
【0006】
ちなみに、上記二つの公報に開示された真空保持容器においては、前述したように、ベース容器の周縁部がカバープレート側に起立屈曲した側壁を構成している。側壁の上端部とベース容器の周縁部分との間にはシール部材が設けられ、其れにより容器内部の気密性が保持されている。
【0007】
上記ベース容器において、側壁は座屈しないように底部に比べて十分厚みを持って構成されるが、ベース容器の側壁と底部は一体として形成されており、側壁のみに厚み持たせて形成するには大変手間がかかる。そこで、ベース容器全体を厚みをもって形成することもできるが、そのようにするのは容器の軽量化の観点から好ましくない。また、ベース容器の屈曲部位には応力が集中するため、容器の構造を強化するという観点からも問題があった。
【0008】
本発明の目的は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、長期間にわたって大気圧に十分耐え得る全体構造をもった堅牢な容器でありながら、軽量でかつ製作容易な真空保持容器を提供することにある。
【0009】
また、本発明の他の目的は、高い真空保持機能をもった真空保持容器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る太陽熱収集装置に使用される真空保持容器は、全体として水平方向に広がった透明部材であって、周縁部に第1接合面を有するカバープレートと、前記カバープレートに対向しつつ配置され、全体として水平方向に広がった部材であって、周縁部に第2接合面を有するベースプレートと、前記第1接合面に接合された第1端部と、前記第2接合面に接合された第2端部と、前記第1端部と前記第2端部とを連結する中間部と、で構成され、容器内の気密を保持するシール部材と、前記カバープレートと前記ベースプレートとの間に前記シール部材と共に設けられ、それらを支持する支持部材と、を含み、前記シール部材は、カバープレートとベースプレートの離間距離に比べて長く弛みを持たせた中間部を有し、かつ、第1端部から第2端部まで一体形成されたU字状の部材であることを特徴とする。
【0011】
上記構成によれば、カバープレート及びベースプレートは全体として水平方向に広がっている簡単な構造を有しているので、平板型の受熱板を収容するのに合理的であり、かつ構造が簡易であるので製作も容易である。
【0012】
また、上記支持部材により容器の垂直方向にかかる大気圧を受けることができ、シール部材により容器の気密性が確実に保持される。したがって、従来、容器側方にある側壁が持っていた二つの機能、容器の気密性の保持機能とカバープレートの周縁部及びベースプレートの周縁部の支持機能、を分離することができる。
【0013】
容器側方にかかる大気圧は容器の垂直方向にかかる大気圧に比べて一般に弱いので、シール部材の厚みは比較的薄くても十分大気圧を受けるよう構成することができる。
【0014】
望ましくは、カバープレートはガラス部材として構成される。また、上記ベースプレートは金属部材等として構成される。カバープレートの周縁部及びベースプレートの周縁部はともに水平方向に広がった平坦な構造をしているのが望ましい。周縁部を平らに構成することにより、第1接合面及び第2接合面の面積を十分に取ることができ、シール部材の接合領域を確保できる。ここで、接合とは接着剤や溶接等の直接的な接合ばかりでなく、例えばシール部材と接合面との間に金属薄板や、金属ガスケット等を介して接合される間接的なものも含まれる。
【0015】
上記支持部材は、側壁、支持柱等を含む。側壁又は支持柱の形状、個数又は設けられる位置は、カバープレート及びベースプレートを構成する材料、形状などに応じて適宜選択できる。望ましくは、支持部材はカバープレートの周縁部及びベースプレートの周縁部を支持する側壁を含む。こうすれば、容器の周縁付近で、容器に垂直方向にかかる大気圧を側壁によって受けることができる。
【0016】
望ましくは、支持部材はシール部材の中間部の大気圧側に設けられる。このように構成することにより、支持部材によりシール部材を破損等から保護できる。また、容器の製作も容易である。
【0017】
上記支持部材は緩衝材を含むことが望ましい。こうすれば、支持部材が弾性作用をもったものとして機能する。
【0018】
望ましくは、シール部材は第1端部から第2端部まで一体形成されてなる金属板で構成される。中間部の長さを、カバープレートとベースプレートの離間距離に比べて長く弛みを持たせ、例えば断面をU字状に形成することもできる。中間部の長さに余裕をもたせることで、仮にカバープレート及びベースプレートが相対運動したとしても気密性が確実に保持できる。
【0019】
上記目的を達成するために、カバープレートは少なくとも一つ湾曲部からなる窓部を有する。また、ベースプレートは少なくとも一つの湾曲部からなる底部を有することを特徴とする。
【0020】
上記構成によれば、湾曲部によって透明窓部又は底部を強化でき、それゆえ真空保持容器に全体としての剛性を高めることができる。あるいは、各部材の厚みを薄くしても十分な耐圧性を確保できるので、真空保持容器の軽量化という利点も享受できる。
【0021】
湾曲部は中央部が湾曲して形成された形態であって、後述するが例えば短手方向断面がアーチ形状を有した板、或いは中央部が凸状に湾曲したシェル構造有した板等があげられる。このような湾曲形状をもつことにより、湾曲部はそれ自身曲げ或いはねじれ等に強い構造であり、さらに例えばそれら湾曲部を複数配置してやることにより容器全体として、高い剛性を発揮することができる。また、湾曲部の端および境界は応力が集中しやすいので、支持部材でその部分を支持してやることが望ましい。
【0022】
また、第1の接合面または第2の接合面にガスケット部材を介してシール部材を接合することにより優れたシール機能を達成できる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
【0024】
図1は本発明の実施形態にかかる平板型真空保持容器を備えた太陽熱収集装置10を上方から見た図である。太陽熱収集装置10は受熱ユニット12とそれを収容する真空保持容器14とから構成される。
【0025】
受熱ユニット12は、太陽熱を受取る受熱板16を備えた複数の断熱容器18とそれらを連結したパイプ20とからなる。なお、本実施形態においては、3つの断熱容器18を設けているが、単数であってもよい。断熱容器18内部には熱輸送媒体として水100が封入される。図1中、左上方のパイプ20により注入された水は、断熱容器18内部を流れる間に太陽エネルギーによる熱を受取り、図中左下にあるパイプ20から高圧の水蒸気として取り出される(図中、矢印参照)。
【0026】
受熱板は16は平板形に形成されており、それゆえ熱放射が少なくエネルギー効率がよい。
【0027】
真空保持容器14は、カバープレート22、ベースプレート24、支持板26、側壁28、シール用の金属板30とを含んで構成され、真空保持容器14内部は真空が保持されている。
【0028】
カバープレート22は概ね平板形状であり、一辺の長さは数mである。ベースプレート24はカバープレート22と略同じ大きさであり、カバープレート22に対向して設けられる。支持板26はカバープレート22とベースプレート24との間に設けられ、それらを支持する。側壁28、及び金属板30は、真空保持容器の周縁に沿って設けられる。
【0029】
後に詳述するが、側壁28はカバープレート22及びベースプレート24の周縁部分を支持する。また、金属板30は、カバープレート22及びベースプレート24に接合され、真空保持容器14内部の気密性を保持するシール部材である。 上記受熱ユニット12はベースプレート24とカバープレート22との間に設けられる。ベースプレート24とカバープレート22との間の距離は例えば2〜10cm程度である。
【0030】
支持板26は細長の平板形状であり、両長辺部分でそれぞれカバープレート22及びベースプレート24を支持している。パイプ20と交差する場所において、パイプ20が貫通できる貫通孔32が設けられている。また、パイプ20と貫通孔32とは、非接触または断熱材が介されて接触しており、パイプ20に対する熱の絶縁対策がなされている。
【0031】
図2は図1の2−2’線断面図である。
カバープレート22は太陽光を透過する窓部34とその周囲に設けられたカバー周縁部36とからなる。カバー周縁部36は水平方向に広がった平坦な構造をしており、カバー周縁部36の下面には金属板30との接合面38が設けられている。
ベースプレート24は底部40とその周囲に設けられたベース周縁部42とからなる。ベース周縁部42は水平方向に広がった平坦な構造をしており、ベース周縁部の上面には金属板30との接合面44が設けられている。
【0032】
金属板30は上端部46と下端部48とそれらを連結する中間部50とが一体として形成される。上端部46はカバー周縁部36の接合面38に接合され、下端部48はベース周縁部42の接合面44に接合されている。また、中間部50はカバープレートとベースプレートの離間距離より長く、弛みをもたせて形成されており、断面は略U字状である。また、金属板30は変形容易で、中間部50の形状は自由に変形できる。
【0033】
側壁28は、緩衝材52、54を介して、金属板30の上端部46と下端部48を支持しており、中間部50の大気圧側に設けられている。
【0034】
カバープレート22の窓部34は、太陽光を透過する透明部材、例えばガラス等で構成される。窓部34は中央部が膨らんだ湾曲形状を有するセグメント56(湾曲部)が複数連結している。本実施形態においては、各セグメント56の短手方向の断面はアーチ形状であり、その形状は長手方向に一様である。 各セグメント56が連結されている境界部分58もセグメント56の長手方向に延びており、それらは支持板26の上辺60で支持されている。
【0035】
セグメント56のアーチ形状は、カバープレート22にかかる垂直方向の荷重による応力を境界部分58に集中させる。こうすれば、各セグメント56の厚みは薄くしても十分大気圧に耐えるようにできる。さらに、応力が集中する境界部分58は支持板26により支持される。それゆえ、全体として真空保持容器を比較的軽量にすることができ、かつその構造を強固にすることができる。
【0036】
ベースプレート24は真空保持容器14内部の気密性を保持するため金属又はガラス等で構成される。
【0037】
本実施形態においては、窓部34とカバー周縁部36は一体として形成されるが、それぞれ独立に形成したものも本発明の一態様である。また、底部40とベース周縁部42についても同様である。
【0038】
次に、図3を用いて真空保持容器14の側方の構成を詳しく説明する。
【0039】
金属板30のカバー周縁部36の下面に設けられた接合面38に金属板30の上端部46における一方の面62が接着剤64を介して接合される。また、ベース周縁部42の上面に設けられた接合面44に金属板30の下端部48の一方の面66が接着材68を介して接合される。
【0040】
側壁28は厚みの大きいブロック形状を有しており、断面は略矩形である。
側壁28の上面70と下面72にはそれぞれ緩衝材52,54が設けられており、側壁28はそれら緩衝材52,54を介して金属板30の両端部46,48を支持している。
側壁28の上面70は接着剤74を介して緩衝材52の下面76に接合される。また、側壁28の下面72は接着剤78を介して緩衝材54の上面80に接合される。
【0041】
金属板30の上端部46における他方の面82は緩衝材52の上面84に接着剤86を介して接合される。また、金属板30の下端部48における他方の面88は緩衝材54の下面90に接着剤92を介して接合される。
【0042】
カバー周縁部36及びベース周縁部42はともに水平方向に延びており、略平坦に形成しているので、金属板30との接合面38、44の面積を確保することができ、長期にわたり真空を保持できるようにすることができる。
金属板30の厚さは薄いもので十分である。一般に、カバープレート22及びベースプレート24の大きさに比べ、それらの離間距離は小さいために側方にかかる単位長さ当たりの大気圧による荷重は小さく、さらに、前述の荷重は金属板30に接着剤を介して接合されるカバープレート22、ベースプレート24、及び側壁28等の部材により分散されるためである。
【0043】
側壁28は容器垂直方向にかかる大気圧をうけるが一般にそれは大変大きな力であるので硬い部材、例えば金属、プラスティック、等で構成されるのが望ましい。
【0044】
側壁28の材質とカバープレート22との材質またはベースプレート24との材質が異なっている場合は、材質の違いによる熱膨張係数のひずみを生じる。金属板30は厚さが薄く変形容易であるので、それら材質の膨張収縮に応じてひずみを吸収しすることができ、接着剤にも余分な負担をかけないようにすることができる。それゆえ、真空保持容器は長期間の使用を可能にする。
【0045】
側壁28の上面70と下面72に緩衝材52、54をそれぞれ設けることで側壁28に弾性作用をもたらすことができる。こうすれば、例えば外力や熱膨張による垂直方向及び水平方向のひずみを弾性作用により吸収することができる。一般に、カバープレート22は衝撃に弱いガラス部材で作られることが多く、また側壁28も硬い部材により構成されることが多い。それゆえ、緩衝材52,54を設けることにより、カバープレート22と側壁28との間の衝撃を緩和し、カバープレート22を保護することができる。
【0046】
緩衝材52、54を備えた側壁28は、金属板30の両端部46、48を支持しており、またカバー周縁部36及びベース周縁部42は大気圧により押圧される。それゆえ、側壁28の作用によりカバー周縁部38と金属板30の上端部46との間及びベース周縁部42と金属板30の下端部48との間の密着状態が高まる。
【0047】
また、後述するように金属板30とカバープレート22の間にガスケット部材を設ければさらに真空保持容器の気密性は高まる。
【0048】
また、緩衝材52,54の作用により、薄い金属板30とカバープレート22周縁部との間に存在する微少な凹凸がある場合でも、両者を隙間なく一様に押し付けることができる。
【0049】
金属板30の両端部46、48に連結された中間部50は、断面略U字状で、真空保持容器内側に膨らんで形成されている。金属板30は変形容易であるので、中間部50の弛みにより、カバープレート22とベースプレート24間における、垂直方向及び水平方向の相対的なずれ等を吸収でき、例えプレート間が相対的に運動しても真空を確実に保持できる。
【0050】
側壁28の材料としては硬い部材が好ましいが、ある程度柔らかい材料、例えば金属ならば、鉛や錫等、プラスティックの場合も硬くないもの、或いはゴム等を使用してもよい。そうすれば、前述したカバープレート22の保護、或いは容器の気密性というはたらきを享受できるので、緩衝材52,54を特に設ける必要はない。
【0051】
なお、本実施形態においては、側壁28は一体として形成されているが、その代わりに、複数の支持部材を容器周縁にもうけるようにしてもよい。容器の気密性は金属板により保持されているからである。
【0052】
図4及び図5は側壁の別の形状を示す図である。側壁以外は図3に示した構成とほぼ同じであるので同一部分には同じ番号を付して説明は省略する。
【0053】
側壁が例えば金属等硬い材質の場合は、図4に示したように側壁96内部を中空にしてもよい。また、図5に示すように断面が略I字形状になるよう側壁98を形成してもよい。こうすれば、容器全体の重量を軽量化することができる。
【0054】
上記のように、本実施形態においてはカバープレート22及びベースプレート24は略平板型の構造を有しているので、平板型の受熱板16を収容するのに合理的であり、かつ構造が簡易であるので製作も容易である。
【0055】
また真空保持容器14の側方において、真空保持容器14の気密性の保持の機能とカバープレート周縁部36及びベースプレート42の周縁部の支持機能とを分離して前者を金属板30に、後者を側壁28にもたせた。そうすることにより、構造を強化し、真空保持機能をためることができるので、長期使用に耐え得る真空保持容器を構成することができる。
【0056】
次に、ガスケット手段を使用して真空を保持する方法を図5及び図6にしたがって説明する。
【0057】
図6は真空保持を高める手段として金属ガスケットを使用した場合の真空保持容器14を上方から見た図である。
【0058】
真空保持容器14の周縁に沿って、金属板30の上端部46とカバー周縁部36の間に線状の金属ガスケット102が設けられている。
【0059】
図7は図6の一部断面図である。金属ガスケット102以外は図3に示した構成とほぼ同じであるので同一部分には同じ番号を付して説明は省略する。
【0060】
金属ガスケット102は、カバー周縁部36における接合面38と金属板30の上端部46のとの間に設けられる。ここで、金属ガスケット102は変形して気密性を保持しやすい例えば鉛等で構成される。金属板30の上端部46は下方から支持柱により支持されており、また、カバー周縁部36には上方から大気圧による大きな圧力がかかっている。それゆえ、金属ガスケット102は押圧されて容易に変形して、真空保持容器14の内部の気密性を保持することができる。
しかも、金属ガスケットは大気圧によって自然に押圧されるので簡単な構成でしかも長期にわたり真空保持容器14の内部を気密に保つことができる。
【0061】
また、本実施形態においては、金属ガスケットをカバープレート22と金属板30との間に使用したが、もちろんベースプレート24と金属板30との間に使用してもよい。
【0062】
また、真空保持容器のカバープレート22は図8に示すように湾曲形状有した部分(湾曲部)103が単数であってもよい。図示された、カバープレート22は図2に示したセグメントと略同じアーチ形状を有したものである。また、湾曲形状は、前述の特定の方向の断面がアーチ形状を有するものに限らない。たとえば、ドーム形状等であってもよい。
【0063】
図9〜図13はベースプレート及びカバープレートの別の態様を示す図である。
【0064】
図9は本発明の別の実施形態にかかる真空保持容器104を上方から見た図である。
【0065】
カバープレート106は、透明材質で形成された窓部108とそれをとり囲むカバー周縁部110とから構成される。ベースプレート112は図示されていないが底部114とベース周縁部116とから構成されている。
【0066】
窓部108及び底部114はシェル構造を有する六角形の形状をした複数のセグメント118を備えている。各セグメント118は二次元的に隙間なく配列されてなるパターンで相互に連結されている。
【0067】
図10はセグメント118の斜視図であり、図11はセグメント118の断面図である。セグメント118は略六角形の形状を有し、中央部が膨らんだシェル構造を有している。
【0068】
シェル構造とはかく構造とも称され、一般に中央部が凸上に湾曲した湾曲形状を備えた形態である。このような湾曲形状を備えた各セグメント(湾曲部)は平板状のものに比べて曲げ或いは荷重に強い。また、図9に示すようにそれらが相互に連結されて配列されるとそれら全体として高い剛性を発揮する。
【0069】
シェル構造の形状としては、4角形、菱形、6角形等相互連結して隙間なく配列できる形状が好ましい。
【0070】
図12は図9に示した真空保持容器104の断面図である。真空保持容器104の構成のうち、カバープレート104及びベースプレート112以外の構造は図2の構造とほぼ同じじであるので対応する部材には同一番号をふり説明を省略する。また、図中受熱ユニット12は図示されていない。
【0071】
カバ−プレート106の窓部108はシェル構造が容器外側に膨らんだ構造である。またベースプレート112の底部114もシェル構造が容器外側に膨らんだ構造である。
【0072】
応力が集中する窓部108におけるセグメントの境界部120、及び底部112におけるセグメントの境界部122を支持柱124で支持しでやることにより、真空保持容器104の構造を強化できる。
【0073】
一般に窓部と底部における、シェル構造、セグメントの配列パターンは異なってもよいが、その配列パターンを対称的に設けることにより、窓部及び底部の境界部分が対称的に配置され、支持柱を効率的に配置できる等の利点を享受できる。
【0074】
窓部108及び底部114はともに容器外側に膨らんだ構造を有しているので、カバープレート106及びベースプレート108を、引張応力よりも圧縮応力に強い例えばガラス部材等で構成すれば、真空保持容器を強固にすることができる。
【0075】
図13はシェル構造を有した真空保持容器の別の態様を示す図である。
【0076】
カバープレート106は窓部108とカバー周縁部110とから構成される。また、ベースプレート126は底部128とベース周縁部130とから構成される。
【0077】
カバープレート106はシェル構造が容器外側に膨らんだ構造である。またベースプレート126の底部128はシェル構造が容器内側に膨らんだ構造である。
【0078】
底部128は容器内側に膨らんだ構造を有している。それゆえ、ベースプレート126を圧縮応力よりも引張応力に強い、例えば金属等の材料で構成すれば容器の構造を強化することができる。
【0079】
上記態様においては、窓部とカバー周縁部は一体として形成されるが、それぞれ独立して形成される態様も可能である。また、底部とベース周縁部についても同様である。
【0080】
[関連技術]
なお、参考までに説明すると一般に側壁の材料としてガラスを使用してもよい。その場合はベースプレートと側壁を一体化して作る。またカバープレートと側壁は直接気密に接合することができるので、この場合は金属板は不要となる。
【0081】
【発明の効果】
上記のように構成したので本発明に係る真空保持容器によれば長期間にわたって大気圧に十分耐え得る全体構造をもった堅牢でありながら、軽量でかつ製作容易な真空保持容器を提供することができる。また、高い真空保持機能をもった真空保持容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る真空保持容器を備えた太陽熱収集装置を示す図である。
【図2】 真空保持容器の2−2’線断面の斜視図である。
【図3】 真空保持容器の側方の断面図である。
【図4】 側壁が中空の場合における真空保持容器の側方の断面図である。
【図5】 側壁が断面字I型の場合における真空保持容器の側方の断面図である。
【図6】 金属ガスケットを使用した場合における太陽熱収集装置を示す図である。
【図7】 金属ガスケットを使用した場合における真空保持容器の側方の断面図である。
【図8】 湾曲部が一つだけ設けられた真空保持容器を示す図である
【図9】 シェル構造を有する真空保持容器を示す図である。
【図10】 シェル構造を備えたセグメントを示す図である。
【図11】 シェル構造を備えたセグメントの断面図である。
【図12】 シェル構造を有する真空保持容器の断面図である。
【図13】 シェル構造を有する真空保持容器の断面図である。
【符号の説明】
22 カバープレート、24 ベースプレート、26 支持柱、28 側壁、30 金属板、34 窓部、36 カバー周縁部、40 底部、42 ベース周縁部、46 上端部、48 下端部、50 中間部、52,54 緩衝材、56,118 セグメント、102 金属ガスケット、103 湾曲部。

Claims (8)

  1. 太陽熱収集装置に使用される真空保持容器において、
    全体として水平方向に広がった透明部材であって、周縁部に第1接合面を有するカバープレートと、
    前記カバープレートに対向しつつ配置され、全体として水平方向に広がった部材であって、周縁部に第2接合面を有するベースプレートと、
    前記第1接合面に接合された第1端部と、前記第2接合面に接合された第2端部と、前記第1端部と前記第2端部とを連結する中間部と、で構成され、容器内の気密を保持するシール部材と、
    前記カバープレートと前記ベースプレートとの間に前記シール部材と共に設けられ、それらを支持する支持部材と、
    を含み、
    前記シール部材は、カバープレートとベースプレートの離間距離に比べて長く弛みを持たせた中間部を有し、かつ、第1端部から第2端部まで一体形成されたU字状の部材であることを特徴とする真空保持容器。
  2. 請求項1記載の真空保持容器において、
    前記支持部材は、前記カバープレートの周縁部と前記ベースプレートの周縁部の間に設けられた側壁であることを特徴とする真空保持容器。
  3. 請求項2記載の真空保持容器において、
    前記支持部材は前記中間部の大気圧側に設けられることを特徴とする真空保持容器。
  4. 請求項1記載の真空保持容器において、
    前記支持部材は緩衝部材を含むことを特徴とする真空保持容器。
  5. 請求項1記載の真空保持容器において、
    前記シール部材は、前記第1端部から前記第2端部まで一体形成されてなる金属薄板であることを特徴とする真空保持容器。
  6. 請求項1記載の真空保持容器において、
    前記カバープレートは、少なくとも1つの湾曲部からなる窓部を有することを特徴とする真空保持容器。
  7. 請求項1記載の真空保持容器において、
    前記ベースプレートは、少なくとも1つの湾曲部からなる底部を有することを特徴とする真空保持容器。
  8. 請求項1記載の真空保持容器であって、
    前記第1接合面と前記第1端部との間又は前記第2接合面と前記第2端部との間のうち少なくとも一方の間に設けられたガスケット部材を含むことを特徴とする真空保持容器。
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