JP3746021B2 - 超音波診断装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、配列振動子により送受信を行なう超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
配列振動子を構成する複数の振動子を同時に用い、ビームの収束をおこなうフォーカシング技術は、現在では公知のものとなっている。
【0003】
図8は、従来のリニア走査を行う超音波診断装置における送受信部の構成例を示すブロック図である(従来例1)。図8において、1は探触子で、配列された複数の振動子2〜17を含む。18〜33は使用する開口を選択する高耐圧スイッチ、34〜41は送信パルスを発生する駆動回路(パルサ)、42は駆動回路34〜41で発生するパルスのタイミングおよび幅を制御するトリガ発生器、43〜50は高圧パルスから受信回路を保護するリミタ、51は受信信号を並び替えるクロスポイントスイッチ、52〜55は受信信号をアナログ−ディジタル変換するA/D変換器、56はディジタル変換されたデータを遅延加算するビームフォーマである。
【0004】
このように構成された従来の超音波診断装置の動作については既に公知であり、説明は省くことにする。
【0005】
配列振動子を用いた超音波診断装置は、複数の振動子を同時に駆動したり、受信信号を同時に処理する必要があるため、同時に使用する振動子の数に応じて、駆動回路、A/D変換器、ビームフォーマが必要となり、装置の部品点数が多くなり、コストが高くなることが問題であった。
【0006】
駆動回路の数の問題に対しては、特開昭61−288845号公報に解決策が提案されている。以下で、上記公報に開示されている超音波診断装置について、図9を用いて説明する。
【0007】
図9は、従来の超音波診断装置における送受信部の他の構成例を示すブロック図である(従来例2)。図9に示すように、駆動回路の数を半分にするとともに、ダイオード58〜65を用いて、振動子2〜17のうち高耐圧スイッチ18〜33により選択された振動子を駆動する。ここで、駆動回路34〜37で発生するパルスは、正方向のユニポーラパルスとする。受信時には、ダイオード58〜65はOFFとなり、リミタ43〜50にはそれぞれ別個の振動子で受信した受信信号が入力さる。このようにして、送信時には、1つの駆動回路で2つの振動子を駆動し、受信時には、各振動子ごとの受信信号を遅延加算することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図9に示す従来例において、送信時に2つの振動子を同じ駆動回路で駆動することは、チャンネルピッチを2倍にするのと等価であり、振動子によっては、メインビームに近接してグレーティングローブが発生し、ビーム形状が劣化することがある。
【0009】
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、少ない送信回路構成で優れたビーム形状を実現し、高い画質が得られる超音波診断装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、本発明に係る超音波診断装置は、アレイ状に配列された複数の振動子と、複数の振動子のうちそれぞれ隣り合う2つの振動子を駆動するためのバイポーラパルスを発生する複数の駆動回路と、複数の駆動回路から出力されるバイポーラパルスを駆動対象の振動子を選択する複数の切換手段(例えば、高耐圧スイッチ)と、振動子で受信した信号を遅延加算するビームフォーマと、複数の駆動回路のそれぞれの出力端子と複数の切換手段との間に接続され、隣り合う2つの振動子のうち一方の振動子を駆動するために、バイポーラパルスのうち正極性パルスを導通させる複数の第1のダイオードと、2つの振動子のうち他方の振動子を駆動するために、バイポーラパルスのうち負極性パルスを導通させる複数の第2のダイオードとを備えたことを特徴とする。
【0011】
この構成によれば、同一の駆動回路からバイポーラパルスが供給される2つの振動子のうち、一方の振動子に対しては正極性パルスを導通させる第1のダイオードを設け、他方の振動子に対しては負極性パルスを導通させる第2のダイオードを設けることで、グレーティングローブを抑え、ビーム形状を向上させることができる。
【0012】
本発明に係る超音波診断装置において、複数の駆動回路のそれぞれは、隣接する2つの振動子の駆動タイミングが重なった場合、一方の振動子の駆動タイミングを送信周波数の1周期分に相当する時間だけ遅らせるあるいは早くすることが好ましい。
【0013】
この構成によれば、正極性パルスと負極性パルスのうち一方のタイミングをずらすことで、隣接する2つの振動子の駆動タイミングが重なることを回避することができる。
【0014】
また、本発明に係る超音波診断装置において、複数の駆動回路のそれぞれは、正電源電圧を出力端子に導通または遮断し、バイポーラパルスのうち正極性パルスを選択出力する第1のスイッチと、負電源電圧を出力端子に導通または遮断し、バイポーラパルスのうち負極性パルスを選択出力する第2のスイッチと、第1のスイッチにより正極性パルスが選択出力される期間と、第2のスイッチにより負極性パルスが選択出力される期間との間で接地電位を出力端子に導通させる第3のスイッチとを備えることが好ましい。
【0015】
この構成によれば、正極性パルスの発生期間と負極性パルスの発生期間との間に接地電位となる期間を設けることで、同一の駆動回路で駆動される2つの振動子間の干渉を防ぐことができ、ビーム形状を向上させることができる。
【0016】
また、本発明に係る超音波診断装置において、複数の切換手段は、それぞれ複数の第1のダイオードからの正極性パルスが供給される複数の第1のパッケージと、それぞれ複数の第2のダイオードからの負極性パルスが供給される複数の第2のパッケージに実装されることが好ましい。
【0017】
この構成によれば、正極性パルスと負極性パルスの振幅を大きくとることができ、結果としてS/N比が向上し、画質向上を実現することができる。
【0018】
本発明に係る超音波診断装置はさらに、駆動回路の出力端子と第1のダイオードとの間に接続された第1のコンデンサと、駆動回路の出力端子と第2のダイオードとの間に接続された第2のコンデンサと、第1のコンデンサと第1のダイオードの共通接続部に一端が接続された第1の抵抗と、第2のコンデンサと第2のダイオードの共通接続部に一端が接続された第2の抵抗と、第1の抵抗の他端に正電源電圧あるいは接地電位を選択的に供給する第4のスイッチと、第2の抵抗の他端に負電源電圧あるいは接地電位を選択的に供給する第5のスイッチとを備えることが好ましい。
【0019】
この構成によれば、チャンネルピッチの狭い振動子においては、一方の振動子に供給される駆動パルス対しては正電源電圧のバイアスを重畳し、他方の振動子に供給される駆動パルス対しては負電源電圧のバイアスを重畳することで、2つの振動子を同じユニポーラパルスで駆動することが可能となり、ビーム形状を向上させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0021】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る超音波診断装置における送受信部の一構成例を示すブロック図である。本実施形態と従来例2とが異なるのは、本実施形態では、駆動回路34〜37がバイポーラパルスを出力する点と、そのため駆動回路34〜37の出力端子に接続されたダイオード66〜73のうち、ダイオード67、69、71、73の極性が、従来例2のダイオード59、61、63、65の極性とは逆になっている点にある。その他の構成は、従来例2と同じであるので、同一の符号を付して説明を省略する。
【0022】
図3Aは、本実施形態における駆動回路34の内部構成(他の駆動回路35、36、37も同じ)を示す回路図であり、図3Bは、図3Aの制御信号S3a、S3b、S3cおよび駆動回路34から出力されるバイポーラパルスS2aのタイミングチャートである。
【0023】
図3Aにおいて、スイッチSW200(第1のスイッチ)が正電源(+V)と出力端子341との間に接続され、制御信号S3aに応じて開閉動作する。また、スイッチSW201(第2のスイッチ)が負電源(−V)と出力端子341との間に接続され、制御信号S3aに応じて開閉動作する。さらに、スイッチSW202(第3のスイッチ)が接地電位(GND)と出力端子341との間に接続され、制御信号3cに応じて開閉動作する。
【0024】
図3Bに示すように、まず、制御信号S3aに応じてスイッチSW200が導通し、出力端子341に正極性パルスが出力される。次に、スイッチSW200が遮断状態になると、制御信号S3cに応じてスイッチSW202が導通し、接地電位GNDが出力端子341に出力される。次に、スイッチSW202が遮断状態になると、制御信号S3bに応じてスイッチSW201が導通し、出力端子341に負極性パルスが出力される。
【0025】
このようにして、駆動回路34から正極性パルス期間と負極性パルス期間との間に接地電位GNDとなる期間を有するバイポーラパルスS2aが出力される。これにより、同一の駆動回路で駆動する2つの振動子間の干渉を防ぐことができる。
【0026】
次に、このように構成された本実施形態の動作について、図2を用いて説明する。図2は、図1の駆動回路34により振動子2、3を駆動する場合における各部信号のタイミングチャートである。
【0027】
図2において、S2aは駆動回路34から出力されるバイポーラパルスである。バイポーラパルスS2aのうち、正極性パルスがダイオード66(第1のダイオード)を通過し、S2bとなる。振動子2は正極性パルスS2bで駆動され、振動子2から信号S2cが出力される。
【0028】
また、バイポーラパルスS2aのうち、負極性パルスがダイオード67(第2のダイオード)を通過し、S2dとなる。振動子3は負極性パルスS2dで駆動され、振動子3から信号S2eが出力される。振動子3からの出力信号S2eは、振動子2からの出力信号S2cと比較して極性が逆である。振動子から出力される波形としては、この極性を考慮すると、信号S2fのような波形とみなすことができる。
【0029】
以上のように、本実施形態によれば、2つのユニポーラ出力の駆動回路を1つのバイポーラ出力の駆動回路として用いることができ、2つの振動子を独立したタイミングで駆動することができるので、グレーティングローブを抑え、少ない送信回路構成で優れたビーム形状を実現し、高い画質が得られる超音波診断装置を提供することができる。
【0030】
(第2の実施形態)
同一の駆動回路により駆動される2つの振動子の駆動タイミングが重なった場合、同一の駆動回路でバイポーラパルスを発生することはできなくなる。この場合に、駆動回路において正極性パルスと負極性パルスのうち一方のタイミングを調整し、2つの振動子を駆動する方法を第2の実施形態として、図3を用いて説明する。
【0031】
図4は、図1の駆動回路34により振動子2、3を駆動するのに必要とされる各部信号のタイミングチャートである。図4において、S4aは振動子2に要求されている出力信号、S4cは振動子3に要求されている出力信号である。振動子2から信号S4aが出力されるためには、ダイオード66から正極性パルスS4bが出力される必要があり、また、信号S4cを逆位相の信号S4dに換算すると、ダイオード67から負極性パルスS4eが出力される必要がある。しかし、駆動回路34からは、正極性パルスS4bと負極性パルスS4eを同時に出力することはできない。そこで、信号S4dの位相(タイミング)を360度(送信周波数の1周期)だけ変更して信号S4fとすることで、ダイオード67からは負極性パルスS4gが出力されればよいことになる。よって、駆動回路34に要求されるバイポーラパルスは、S4hのような正極性パルスと負極性パルスのタイミング関係になる。
【0032】
このようにして、正極性パルスと負極性パルスのうち一方のタイミングをずらすことで、破綻なく、第1の実施形態を実現することができ、優れた形状のビームを実現できる。
【0033】
なお、本実施形態では、負極性パルスS4eのタイミングを送信周波数の1周期分だけ遅らせて負極性パルスS4gとしたが、正極性パルス4bのタイミングを送信周波数の1周期分だけ早めてもよい。
【0034】
(第3の実施形態)
図5は、本発明の第3の実施形態に係る超音波診断装置において、高耐圧スイッチの一般的なパッケージ例を示すブロック図である。一般に、高耐圧スイッチはいくつかの回路が1つのパッケージに実装されており、1つのパッケージの電源端子は共通となっている。ここでは、パッケージ74、75、76、77にそれぞれ4つの高耐圧スイッチ18〜21、22〜25、26〜29、30〜33が実装されている場合を想定している。図5においては、正極性パルスと負極性パルスを同一のパッケージに供給している。高耐圧スイッチの電源電圧には限界があるが、例えば駆動回路から出力されるバイポーラパルスの電圧レベルが−V〜+Vであったとすると、高耐圧スイッチのマイナス電源は−V以下、プラス電源は+V以上に設定しなければならない。高耐圧スイッチの電源電圧の上限値と下限値の範囲が狭ければ、正極性パルスと負極性パルスの振幅を小さくせざるを得なくなり、結果としてS/N比が低下し、画質劣化につながる。
【0035】
そこで、図6のように、正極性パルスが供給される4つの高耐圧スイッチ18、20、22、24および26、28、30、32をそれぞれ1つのパッケージ74および76(第1のパッケージ)に実装し、負極性パルスが供給される4つの高耐圧スイッチ19、21、23、25および27、29、31、33をそれぞれ別々のパッケージ75および77(第2のパッケージ)に実装した。
【0036】
この結果、正極性パルスが供給される高耐圧スイッチの電源は−0.5V〜+1.5V、負極性パルスが供給される高耐圧スイッチの電源は−1.5V〜+0.5Vとなり、正極性パルスと負極性パルスの振幅を大きくとることができ、結果としてS/N比が向上し、画質向上を実現することができる。
【0037】
(第4の実施形態)
図7Aは、本発明の第4の実施形態に係る超音波診断装置における駆動回路の出力端子に接続される回路の回路図である。図7Aにおいて、駆動回路P1と、正極性パルスを導通させるダイオードD1(第1のダイオード)との間にはコンデンサC1(第1のコンデンサ)が接続され、駆動回路P1と、負極性パルスを導通させるダイオードD2(第2のダイオード)との間にはコンデンサC2(第2のコンデンサ)が接続されている。さらに、コンデンサC1とダイオードD1の共通接続部に抵抗R1(第1の抵抗)の一端が接続され、抵抗R1の他端はスイッチSW100(第4のスイッチ)を介して正電源(+V)あるいは接地電位(GND)に接続される。また、コンデンサC2とダイオードD2の共通接続部に抵抗R2(第2の抵抗)の一端が接続され、抵抗R2の他端はスイッチSW101(第5のスイッチ)を介して負電源(−V)あるいは接地電位(GND)に接続される。
【0038】
次に、このように構成された回路の動作について、図7Bおよび図7Cを用いて説明する。駆動回路P1から出力されるバイポーラパルスのうち正極性パルスおよび負極性パルスでそれぞれの振動子を駆動する場合は、図7Cに示すように、スイッチSW100、SW101の共通接点はいずれもb接点側(接地電位GND)に接続され、正極性パルスである出力信号OUT1および負極性パルスである出力信号OUT2がそれぞれの振動子に送られる。
【0039】
ところで、チャンネルピッチが狭い振動子を用いる場合もあり、この場合は、2つの隣り合った振動子を同じユニポーラパルスで駆動しても、グレーティングローブによるビーム形状の劣化が起きない。この場合には、SW100、SW101の共通接点はa接点側に接続される。この結果、図7Bに示すように、出力信号OUT1は、正電源電圧+Vのバイアスが重畳され、0〜+2Vの振幅を有するユニポーラパルスとなり、出力信号OUT2は、負電源電圧−Vのバイアスが重畳され、0〜−2Vの振幅を有するユニポーラパルスとなる。振動子に直流電圧(0)を与えても音に変換されないので、出力信号OUT1、OUT2はともに同じユニポーラパルスと見ることができる。
【0040】
このようにして、チャンネルピッチの狭い振動子においては、2つの振動子を同じユニポーラパルスで駆動することが可能となり、ビーム形状を向上させることができる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、バイポーラパルスを発生する1つの駆動回路1つにより、2つの振動子を独立に駆動することができ、ビーム形状を向上させ、高い画質が得られる超音波診断装置を実現することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る超音波診断装置における送受信部の一構成例を示すブロック図
【図2】 第1の実施形態における各部信号のタイミングチャート
【図3A】 第1の実施形態における駆動回路の内部構成を示す回路図
【図3B】 図3Aの駆動回路における各部信号のタイミングチャート
【図4】 本発明の第2の実施形態に係る超音波診断装置の送受信部における各部信号のタイミングチャート
【図5】 本発明の第3の実施形態に係る超音波診断装置の送受信部において、高耐圧スイッチの一般的なパッケージ例を示すブロック図
【図6】 第3の実施形態において、図5のパッケージ構成の変形例を示すブロック図
【図7A】 本発明の第4の実施形態に係る超音波診断装置の送受信部における駆動回路の出力端子に接続される回路の回路図
【図7B】 図7AのスイッチSW100、SW101の共通接点が共にa接点側に接続された場合の出力信号OUT1、OUT2のタイミングチャート
【図7C】 図7AのスイッチSW100、SW101の共通接点が共にb接点側に接続された場合の出力信号OUT1、OUT2のタイミングチャート
【図8】 従来例1としての超音波診断装置における送受信部の構成例を示すブロック図
【図9】 従来例2としての超音波診断装置における送受信部の構成例を示すブロック図
【符号の説明】
1 探触子
2〜17 振動子
18〜33 高耐圧スイッチ
34〜41 駆動回路
42 トリガ発生器
43〜50 リミタ
51 クロスポイントスイッチ
52〜55 A/D変換器
56 ビームフォーマ
57 制御器
58〜73 ダイオード
74〜77 高耐圧スイッチのパッケージ
SW100、SW101、SW200、SW201、SW202 スイッチ
P1 駆動回路
D1、D2 ダイオード
C1、C2 コンデンサ
R1、R2 抵抗
【発明の属する技術分野】
本発明は、配列振動子により送受信を行なう超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
配列振動子を構成する複数の振動子を同時に用い、ビームの収束をおこなうフォーカシング技術は、現在では公知のものとなっている。
【0003】
図8は、従来のリニア走査を行う超音波診断装置における送受信部の構成例を示すブロック図である(従来例1)。図8において、1は探触子で、配列された複数の振動子2〜17を含む。18〜33は使用する開口を選択する高耐圧スイッチ、34〜41は送信パルスを発生する駆動回路(パルサ)、42は駆動回路34〜41で発生するパルスのタイミングおよび幅を制御するトリガ発生器、43〜50は高圧パルスから受信回路を保護するリミタ、51は受信信号を並び替えるクロスポイントスイッチ、52〜55は受信信号をアナログ−ディジタル変換するA/D変換器、56はディジタル変換されたデータを遅延加算するビームフォーマである。
【0004】
このように構成された従来の超音波診断装置の動作については既に公知であり、説明は省くことにする。
【0005】
配列振動子を用いた超音波診断装置は、複数の振動子を同時に駆動したり、受信信号を同時に処理する必要があるため、同時に使用する振動子の数に応じて、駆動回路、A/D変換器、ビームフォーマが必要となり、装置の部品点数が多くなり、コストが高くなることが問題であった。
【0006】
駆動回路の数の問題に対しては、特開昭61−288845号公報に解決策が提案されている。以下で、上記公報に開示されている超音波診断装置について、図9を用いて説明する。
【0007】
図9は、従来の超音波診断装置における送受信部の他の構成例を示すブロック図である(従来例2)。図9に示すように、駆動回路の数を半分にするとともに、ダイオード58〜65を用いて、振動子2〜17のうち高耐圧スイッチ18〜33により選択された振動子を駆動する。ここで、駆動回路34〜37で発生するパルスは、正方向のユニポーラパルスとする。受信時には、ダイオード58〜65はOFFとなり、リミタ43〜50にはそれぞれ別個の振動子で受信した受信信号が入力さる。このようにして、送信時には、1つの駆動回路で2つの振動子を駆動し、受信時には、各振動子ごとの受信信号を遅延加算することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図9に示す従来例において、送信時に2つの振動子を同じ駆動回路で駆動することは、チャンネルピッチを2倍にするのと等価であり、振動子によっては、メインビームに近接してグレーティングローブが発生し、ビーム形状が劣化することがある。
【0009】
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、少ない送信回路構成で優れたビーム形状を実現し、高い画質が得られる超音波診断装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、本発明に係る超音波診断装置は、アレイ状に配列された複数の振動子と、複数の振動子のうちそれぞれ隣り合う2つの振動子を駆動するためのバイポーラパルスを発生する複数の駆動回路と、複数の駆動回路から出力されるバイポーラパルスを駆動対象の振動子を選択する複数の切換手段(例えば、高耐圧スイッチ)と、振動子で受信した信号を遅延加算するビームフォーマと、複数の駆動回路のそれぞれの出力端子と複数の切換手段との間に接続され、隣り合う2つの振動子のうち一方の振動子を駆動するために、バイポーラパルスのうち正極性パルスを導通させる複数の第1のダイオードと、2つの振動子のうち他方の振動子を駆動するために、バイポーラパルスのうち負極性パルスを導通させる複数の第2のダイオードとを備えたことを特徴とする。
【0011】
この構成によれば、同一の駆動回路からバイポーラパルスが供給される2つの振動子のうち、一方の振動子に対しては正極性パルスを導通させる第1のダイオードを設け、他方の振動子に対しては負極性パルスを導通させる第2のダイオードを設けることで、グレーティングローブを抑え、ビーム形状を向上させることができる。
【0012】
本発明に係る超音波診断装置において、複数の駆動回路のそれぞれは、隣接する2つの振動子の駆動タイミングが重なった場合、一方の振動子の駆動タイミングを送信周波数の1周期分に相当する時間だけ遅らせるあるいは早くすることが好ましい。
【0013】
この構成によれば、正極性パルスと負極性パルスのうち一方のタイミングをずらすことで、隣接する2つの振動子の駆動タイミングが重なることを回避することができる。
【0014】
また、本発明に係る超音波診断装置において、複数の駆動回路のそれぞれは、正電源電圧を出力端子に導通または遮断し、バイポーラパルスのうち正極性パルスを選択出力する第1のスイッチと、負電源電圧を出力端子に導通または遮断し、バイポーラパルスのうち負極性パルスを選択出力する第2のスイッチと、第1のスイッチにより正極性パルスが選択出力される期間と、第2のスイッチにより負極性パルスが選択出力される期間との間で接地電位を出力端子に導通させる第3のスイッチとを備えることが好ましい。
【0015】
この構成によれば、正極性パルスの発生期間と負極性パルスの発生期間との間に接地電位となる期間を設けることで、同一の駆動回路で駆動される2つの振動子間の干渉を防ぐことができ、ビーム形状を向上させることができる。
【0016】
また、本発明に係る超音波診断装置において、複数の切換手段は、それぞれ複数の第1のダイオードからの正極性パルスが供給される複数の第1のパッケージと、それぞれ複数の第2のダイオードからの負極性パルスが供給される複数の第2のパッケージに実装されることが好ましい。
【0017】
この構成によれば、正極性パルスと負極性パルスの振幅を大きくとることができ、結果としてS/N比が向上し、画質向上を実現することができる。
【0018】
本発明に係る超音波診断装置はさらに、駆動回路の出力端子と第1のダイオードとの間に接続された第1のコンデンサと、駆動回路の出力端子と第2のダイオードとの間に接続された第2のコンデンサと、第1のコンデンサと第1のダイオードの共通接続部に一端が接続された第1の抵抗と、第2のコンデンサと第2のダイオードの共通接続部に一端が接続された第2の抵抗と、第1の抵抗の他端に正電源電圧あるいは接地電位を選択的に供給する第4のスイッチと、第2の抵抗の他端に負電源電圧あるいは接地電位を選択的に供給する第5のスイッチとを備えることが好ましい。
【0019】
この構成によれば、チャンネルピッチの狭い振動子においては、一方の振動子に供給される駆動パルス対しては正電源電圧のバイアスを重畳し、他方の振動子に供給される駆動パルス対しては負電源電圧のバイアスを重畳することで、2つの振動子を同じユニポーラパルスで駆動することが可能となり、ビーム形状を向上させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0021】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る超音波診断装置における送受信部の一構成例を示すブロック図である。本実施形態と従来例2とが異なるのは、本実施形態では、駆動回路34〜37がバイポーラパルスを出力する点と、そのため駆動回路34〜37の出力端子に接続されたダイオード66〜73のうち、ダイオード67、69、71、73の極性が、従来例2のダイオード59、61、63、65の極性とは逆になっている点にある。その他の構成は、従来例2と同じであるので、同一の符号を付して説明を省略する。
【0022】
図3Aは、本実施形態における駆動回路34の内部構成(他の駆動回路35、36、37も同じ)を示す回路図であり、図3Bは、図3Aの制御信号S3a、S3b、S3cおよび駆動回路34から出力されるバイポーラパルスS2aのタイミングチャートである。
【0023】
図3Aにおいて、スイッチSW200(第1のスイッチ)が正電源(+V)と出力端子341との間に接続され、制御信号S3aに応じて開閉動作する。また、スイッチSW201(第2のスイッチ)が負電源(−V)と出力端子341との間に接続され、制御信号S3aに応じて開閉動作する。さらに、スイッチSW202(第3のスイッチ)が接地電位(GND)と出力端子341との間に接続され、制御信号3cに応じて開閉動作する。
【0024】
図3Bに示すように、まず、制御信号S3aに応じてスイッチSW200が導通し、出力端子341に正極性パルスが出力される。次に、スイッチSW200が遮断状態になると、制御信号S3cに応じてスイッチSW202が導通し、接地電位GNDが出力端子341に出力される。次に、スイッチSW202が遮断状態になると、制御信号S3bに応じてスイッチSW201が導通し、出力端子341に負極性パルスが出力される。
【0025】
このようにして、駆動回路34から正極性パルス期間と負極性パルス期間との間に接地電位GNDとなる期間を有するバイポーラパルスS2aが出力される。これにより、同一の駆動回路で駆動する2つの振動子間の干渉を防ぐことができる。
【0026】
次に、このように構成された本実施形態の動作について、図2を用いて説明する。図2は、図1の駆動回路34により振動子2、3を駆動する場合における各部信号のタイミングチャートである。
【0027】
図2において、S2aは駆動回路34から出力されるバイポーラパルスである。バイポーラパルスS2aのうち、正極性パルスがダイオード66(第1のダイオード)を通過し、S2bとなる。振動子2は正極性パルスS2bで駆動され、振動子2から信号S2cが出力される。
【0028】
また、バイポーラパルスS2aのうち、負極性パルスがダイオード67(第2のダイオード)を通過し、S2dとなる。振動子3は負極性パルスS2dで駆動され、振動子3から信号S2eが出力される。振動子3からの出力信号S2eは、振動子2からの出力信号S2cと比較して極性が逆である。振動子から出力される波形としては、この極性を考慮すると、信号S2fのような波形とみなすことができる。
【0029】
以上のように、本実施形態によれば、2つのユニポーラ出力の駆動回路を1つのバイポーラ出力の駆動回路として用いることができ、2つの振動子を独立したタイミングで駆動することができるので、グレーティングローブを抑え、少ない送信回路構成で優れたビーム形状を実現し、高い画質が得られる超音波診断装置を提供することができる。
【0030】
(第2の実施形態)
同一の駆動回路により駆動される2つの振動子の駆動タイミングが重なった場合、同一の駆動回路でバイポーラパルスを発生することはできなくなる。この場合に、駆動回路において正極性パルスと負極性パルスのうち一方のタイミングを調整し、2つの振動子を駆動する方法を第2の実施形態として、図3を用いて説明する。
【0031】
図4は、図1の駆動回路34により振動子2、3を駆動するのに必要とされる各部信号のタイミングチャートである。図4において、S4aは振動子2に要求されている出力信号、S4cは振動子3に要求されている出力信号である。振動子2から信号S4aが出力されるためには、ダイオード66から正極性パルスS4bが出力される必要があり、また、信号S4cを逆位相の信号S4dに換算すると、ダイオード67から負極性パルスS4eが出力される必要がある。しかし、駆動回路34からは、正極性パルスS4bと負極性パルスS4eを同時に出力することはできない。そこで、信号S4dの位相(タイミング)を360度(送信周波数の1周期)だけ変更して信号S4fとすることで、ダイオード67からは負極性パルスS4gが出力されればよいことになる。よって、駆動回路34に要求されるバイポーラパルスは、S4hのような正極性パルスと負極性パルスのタイミング関係になる。
【0032】
このようにして、正極性パルスと負極性パルスのうち一方のタイミングをずらすことで、破綻なく、第1の実施形態を実現することができ、優れた形状のビームを実現できる。
【0033】
なお、本実施形態では、負極性パルスS4eのタイミングを送信周波数の1周期分だけ遅らせて負極性パルスS4gとしたが、正極性パルス4bのタイミングを送信周波数の1周期分だけ早めてもよい。
【0034】
(第3の実施形態)
図5は、本発明の第3の実施形態に係る超音波診断装置において、高耐圧スイッチの一般的なパッケージ例を示すブロック図である。一般に、高耐圧スイッチはいくつかの回路が1つのパッケージに実装されており、1つのパッケージの電源端子は共通となっている。ここでは、パッケージ74、75、76、77にそれぞれ4つの高耐圧スイッチ18〜21、22〜25、26〜29、30〜33が実装されている場合を想定している。図5においては、正極性パルスと負極性パルスを同一のパッケージに供給している。高耐圧スイッチの電源電圧には限界があるが、例えば駆動回路から出力されるバイポーラパルスの電圧レベルが−V〜+Vであったとすると、高耐圧スイッチのマイナス電源は−V以下、プラス電源は+V以上に設定しなければならない。高耐圧スイッチの電源電圧の上限値と下限値の範囲が狭ければ、正極性パルスと負極性パルスの振幅を小さくせざるを得なくなり、結果としてS/N比が低下し、画質劣化につながる。
【0035】
そこで、図6のように、正極性パルスが供給される4つの高耐圧スイッチ18、20、22、24および26、28、30、32をそれぞれ1つのパッケージ74および76(第1のパッケージ)に実装し、負極性パルスが供給される4つの高耐圧スイッチ19、21、23、25および27、29、31、33をそれぞれ別々のパッケージ75および77(第2のパッケージ)に実装した。
【0036】
この結果、正極性パルスが供給される高耐圧スイッチの電源は−0.5V〜+1.5V、負極性パルスが供給される高耐圧スイッチの電源は−1.5V〜+0.5Vとなり、正極性パルスと負極性パルスの振幅を大きくとることができ、結果としてS/N比が向上し、画質向上を実現することができる。
【0037】
(第4の実施形態)
図7Aは、本発明の第4の実施形態に係る超音波診断装置における駆動回路の出力端子に接続される回路の回路図である。図7Aにおいて、駆動回路P1と、正極性パルスを導通させるダイオードD1(第1のダイオード)との間にはコンデンサC1(第1のコンデンサ)が接続され、駆動回路P1と、負極性パルスを導通させるダイオードD2(第2のダイオード)との間にはコンデンサC2(第2のコンデンサ)が接続されている。さらに、コンデンサC1とダイオードD1の共通接続部に抵抗R1(第1の抵抗)の一端が接続され、抵抗R1の他端はスイッチSW100(第4のスイッチ)を介して正電源(+V)あるいは接地電位(GND)に接続される。また、コンデンサC2とダイオードD2の共通接続部に抵抗R2(第2の抵抗)の一端が接続され、抵抗R2の他端はスイッチSW101(第5のスイッチ)を介して負電源(−V)あるいは接地電位(GND)に接続される。
【0038】
次に、このように構成された回路の動作について、図7Bおよび図7Cを用いて説明する。駆動回路P1から出力されるバイポーラパルスのうち正極性パルスおよび負極性パルスでそれぞれの振動子を駆動する場合は、図7Cに示すように、スイッチSW100、SW101の共通接点はいずれもb接点側(接地電位GND)に接続され、正極性パルスである出力信号OUT1および負極性パルスである出力信号OUT2がそれぞれの振動子に送られる。
【0039】
ところで、チャンネルピッチが狭い振動子を用いる場合もあり、この場合は、2つの隣り合った振動子を同じユニポーラパルスで駆動しても、グレーティングローブによるビーム形状の劣化が起きない。この場合には、SW100、SW101の共通接点はa接点側に接続される。この結果、図7Bに示すように、出力信号OUT1は、正電源電圧+Vのバイアスが重畳され、0〜+2Vの振幅を有するユニポーラパルスとなり、出力信号OUT2は、負電源電圧−Vのバイアスが重畳され、0〜−2Vの振幅を有するユニポーラパルスとなる。振動子に直流電圧(0)を与えても音に変換されないので、出力信号OUT1、OUT2はともに同じユニポーラパルスと見ることができる。
【0040】
このようにして、チャンネルピッチの狭い振動子においては、2つの振動子を同じユニポーラパルスで駆動することが可能となり、ビーム形状を向上させることができる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、バイポーラパルスを発生する1つの駆動回路1つにより、2つの振動子を独立に駆動することができ、ビーム形状を向上させ、高い画質が得られる超音波診断装置を実現することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る超音波診断装置における送受信部の一構成例を示すブロック図
【図2】 第1の実施形態における各部信号のタイミングチャート
【図3A】 第1の実施形態における駆動回路の内部構成を示す回路図
【図3B】 図3Aの駆動回路における各部信号のタイミングチャート
【図4】 本発明の第2の実施形態に係る超音波診断装置の送受信部における各部信号のタイミングチャート
【図5】 本発明の第3の実施形態に係る超音波診断装置の送受信部において、高耐圧スイッチの一般的なパッケージ例を示すブロック図
【図6】 第3の実施形態において、図5のパッケージ構成の変形例を示すブロック図
【図7A】 本発明の第4の実施形態に係る超音波診断装置の送受信部における駆動回路の出力端子に接続される回路の回路図
【図7B】 図7AのスイッチSW100、SW101の共通接点が共にa接点側に接続された場合の出力信号OUT1、OUT2のタイミングチャート
【図7C】 図7AのスイッチSW100、SW101の共通接点が共にb接点側に接続された場合の出力信号OUT1、OUT2のタイミングチャート
【図8】 従来例1としての超音波診断装置における送受信部の構成例を示すブロック図
【図9】 従来例2としての超音波診断装置における送受信部の構成例を示すブロック図
【符号の説明】
1 探触子
2〜17 振動子
18〜33 高耐圧スイッチ
34〜41 駆動回路
42 トリガ発生器
43〜50 リミタ
51 クロスポイントスイッチ
52〜55 A/D変換器
56 ビームフォーマ
57 制御器
58〜73 ダイオード
74〜77 高耐圧スイッチのパッケージ
SW100、SW101、SW200、SW201、SW202 スイッチ
P1 駆動回路
D1、D2 ダイオード
C1、C2 コンデンサ
R1、R2 抵抗
Claims (5)
- アレイ状に配列された複数の振動子と、
前記複数の振動子のうちそれぞれ隣り合う2つの振動子を駆動するためのバイポーラパルスを発生する複数の駆動回路と、
前記複数の駆動回路から出力されるバイポーラパルスを供給する駆動対象の振動子を選択する複数の切換手段と、
前記振動子で受信した信号を遅延加算するビームフォーマと、
前記複数の駆動回路のそれぞれの出力端子と前記複数の切換手段との間に接続され、前記隣り合う2つの振動子のうち一方の振動子を駆動するために、前記バイポーラパルスのうち正極性パルスを導通させる複数の第1のダイオードと、
前記2つの振動子のうち他方の振動子を駆動するために、前記バイポーラパルスのうち負極性パルスを導通させる複数の第2のダイオードとを備えたことを特徴とする超音波診断装置。 - 前記複数の駆動回路のそれぞれは、前記隣接する2つの振動子の駆動タイミングが重なった場合、一方の振動子の駆動タイミングを送信周波数の1周期分に相当する時間だけ遅らせるあるいは早くする請求項1記載の超音波診断装置。
- 前記複数の駆動回路のそれぞれは、
正電源電圧を出力端子に導通または遮断し、前記バイポーラパルスのうち正極性パルスを選択出力する第1のスイッチと、
負電源電圧を出力端子に導通または遮断し、前記バイポーラパルスのうち負極性パルスを選択出力する第2のスイッチと、
前記第1のスイッチにより前記正極性パルスが選択出力される期間と、前記第2のスイッチにより前記負極性パルスが選択出力される期間との間で接地電位を出力端子に導通させる第3のスイッチとを備える請求項1または2記載の超音波診断装置。 - 前記複数の切換手段は、それぞれ前記複数の第1のダイオードからの正極性パルスが供給される複数の第1のパッケージと、それぞれ前記複数の第2のダイオードからの負極性パルスが供給される複数の第2のパッケージに実装される請求項1から3のいずれか一項記載の超音波診断装置。
- 前記超音波診断装置はさらに、
前記駆動回路の出力端子と前記第1のダイオードとの間に接続された第1のコンデンサと、
前記駆動回路の出力端子と前記第2のダイオードとの間に接続された第2のコンデンサと、
前記第1のコンデンサと前記第1のダイオードの共通接続部に一端が接続された第1の抵抗と、
前記第2のコンデンサと前記第2のダイオードの共通接続部に一端が接続された第2の抵抗と、
前記第1の抵抗の他端に正電源電圧あるいは接地電位を選択的に供給する第4のスイッチと、
前記第2の抵抗の他端に負電源電圧あるいは接地電位を選択的に供給する第5のスイッチとを備える請求項1から4のいずれか一項記載の超音波診断装置。
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