JP3745910B2 - 受信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アンテナ部と、同調回路と、検波回路と、を有する受信装置に係り、特に前記アンテナ部に、磁気インピーダンス効果素子を用いることにより、アンテナ部を小型化することができ、受信装置全体を小型化することのできる受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は、従来の受信装置を示すブロック図である。
図7の受信装置は、アンテナ部1によって電波信号が電気信号に変換される。中波用の受信装置の場合、アンテナ部1は、フェライトなどの高透磁率磁心をコアとした巻線コイルによって形成される。フェライトコアの巻線コイルによって形成されるアンテナにより電波の磁界成分が検出される。
【0003】
前記巻線コイルは、1次巻線1aと2次巻線1bとから成り、両コイルは誘導結合されている。前記1次巻線1aと同調用のバリコン2aとが並列接続されて同調回路2が形成されている。この同調回路2により受波信号が周波数選択される。この周波数選択された受信信号は2次巻線1bから取り出され、高周波増幅回路3によって増幅される。高周波増幅回路3の出力は、搬送波と可聴周波信号の混合信号であり、その後段の検波回路4によって混合信号から搬送波が除去され、可聴周波信号が検波される。検波された可聴周波信号は、必要に応じて低周波増幅回路5によって増幅され、スピーカ6によって音声または音楽として出力される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の前記アンテナ部1に用いられているフェライトコアを有する巻線コイルは、小型化が困難であるという欠点があった。一般に、高透磁率磁心をコアとして用いて磁心の長さ方向に励磁すると、磁心内に反磁場が形成されるため、コアを10mm以下に短くすると磁界検出感度が急激に劣化してしまう。このため、従来のフェライトコアアンテナは、一般に約50mm以上の長さを有していた。また、フェライトは、材質の性質上もろいものであり、製造時の取り扱いが困難な面もあった。
【0005】
また、検波回路4や増幅回路3,5などの回路は、集積回路化によって容易に小型化できる。しかし、アンテナ部1が前記のように一定の長さ以上になるため、装置全体の小型化が困難である。
【0006】
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、アンテナ部を小型化できるようにして装置全体の小型化と集積化を可能とした受信装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、アンテナ部が、磁気インピーダンス効果素子と、前記磁気インピーダンス効果素子に駆動交流信号を与える駆動回路と、受信電波信号と前記駆動回路から与えられた駆動交流信号の混合信号を整流する整流回路と、前記混合信号から受信電波信号を分離抽出する周波数弁別器とを有し、前記アンテナ部の後段に、受信電波信号の搬送波の周波数を選択する同調回路及び可聴周波信号と搬送波との混合信号から可聴周波信号を取り出す検波回路が接続されていることを特徴とする受信装置である。
【0008】
磁気インピーダンス効果とは次のような現象をいう。リボン状あるいはワイヤ状の磁性体に、MHz帯域の交流電流を印加すると、磁性体の両端に素材固有のインピーダンスに基づく出力電圧が発生する。この状態で磁性体の長さ方向に外部磁界を印加すると、外部磁界が数ガウス程度の微弱磁界であっても、磁性体のインピーダンスが変化し、出力電圧の振幅が外部磁界の強度に対応して数10%の範囲で変化する。
【0009】
この磁気インピーダンス効果を有する素子は、素子の外周方向に励磁されるので反磁場がなく、磁化ベクトルの素子の長さ方向、すなわち交流電流が流れる方向へのわずかな回転で透磁率が急激に変化する。よって、長さ方向の反磁場が小さく、素子の長さを1mm程度にしても磁界検知感度がほとんど劣化しない。
【0010】
前記磁気インピーダンス効果素子に、両端に前記駆動回路と接続するための電極が形成され、駆動交流信号が流れる方向が磁化困難軸とされていると、その方向において透磁率が上昇し、印加される外部磁界に対する検知感度が上昇するので好ましい。
【0011】
また、前記磁気インピーダンス効果素子に、前記駆動交流信号が流れる方向にバイアス磁界が印加されていると、放送電波の磁界成分の変化に対応する磁気インピーダンス効果素子両端の出力電圧の変化が俊敏になり好ましい。
【0012】
前記磁気インピーダンス効果素子は、リボン状に形成されていてもよいし、またはワイヤー状に形成されていてもよい。
前記駆動交流信号の周波数が、受信電波信号の搬送波の周波数より高いことが好ましい。
【0013】
前記磁気インピーダンス効果素子は、前記駆動交流信号が高周波でなければ、磁気インピーダンス効果を現さない。前記駆動交流信号の周波数は、最低でも、数百kHz必要であるが、駆動交流信号の周波数が、受信電波信号の搬送波の周波数に近いと、後の段階で混合信号から駆動交流信号を除去することが困難になる。中波放送の周波数は、500kHzより高い帯域にあるが、駆動交流信号をこれより低くしようとしても、駆動交流信号と受信電波信号の周波数の差はせいぜい数百kHzしかとれないのでハイパスフィルタによって、駆動交流信号を除去することが困難になる。一方、駆動交流信号の周波数を、受信電波信号の搬送波の周波数より高くする分には、駆動交流信号を取り除くためのローパスフィルタが許容する限り高くすることができる。実用上は、駆動交流信号の周波数は、受信電波信号の周波数の数十倍であればよい。
【0014】
本発明の磁気インピーダンス素子に用いられる磁性体は、軟磁気特性を備えた強磁性体であることが必要である。また、数十MHz〜数百MHzの高周波領域において透磁率μが高くなくてはならない。高周波領域で透磁率μが高くなるためには、比抵抗ρが大きくなければならない。さらに、磁気インピーダンス効果素子に外的な応力がかかって磁気特性が劣化しないように、磁歪定数λが小さいことが好ましい。このような、磁性体として、例えば以下に示すようなものを用いることができる。
【0015】
▲1▼組成式が、(Fe1-aCoa)100-x-y(Si1-bBb)xMyで示される非晶質軟磁性合金からなり、MはCr、Ruのうちいずれか一方、あるいは両方を含む元素であり、組成比を表すa、bは0.05≦a≦0.1、0.2≦b≦0.8であり、x、yはat%で10≦x≦35、0≦y≦7の関係を満足するもの。
【0016】
前記では、aが0.05≦a≦0.1の範囲を越えると、磁歪が大きくなるので好ましくない。また、bが0.2≦b≦0.8の範囲を越えると、非晶質化が困難になり好ましくない。さらに、xが10≦x≦35の範囲を越えると非晶質化が困難になり好ましくない。また、x>35であると磁気特性が劣化するので好ましくない。
【0017】
▲2▼組成式が、ColTamHfnで表され、アモルファス構造を主体にした非晶質軟磁性合金からなり、l、m、nはat%で、70≦l≦90、5≦m≦21、6.6≦n≦15、1≦m/n≦2.5の関係を満足するもの。
【0018】
前記ColTamHfn系の軟磁性合金においては、飽和磁束密度BsはCoの含有量に依存しており、高い飽和磁束密度Bsを得るには、70≦lであることが必要である。しかし、l≧90であると、比抵抗ρが低くなるので好ましくない。
【0019】
TaおよびHfは軟磁気特性を得るための元素であり、5≦m≦21、6.6≦n≦15とすることにより、飽和磁束密度Bsが大きく、比抵抗ρも大きい軟磁性材料を得ることができる。また、Hfは、Co−Ta系において発生する負の磁歪定数λを解消するための元素でもある。磁歪定数λは、Taの含有量とHfの含有量の比に依存し、1≦m/n≦2.5の範囲内であると、磁歪定数λを良好に解消することができる。
【0020】
▲3▼組成式が、FehMiOjで表され、アモルファス構造を主体とした微結晶軟磁性合金からなり、Mは、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Wと希土類元素から選ばれる1種あるいは2種以上の元素であり、h、i、jはat%で、45≦h≦70、5≦i≦30、10≦j≦40、h+i+j=100の関係を満足するもの。
Feは大きい飽和磁束密度Bsを得るためのものであり、Mはアモルファス相中において酸化物を形成し、比抵抗ρを大きくするためのものである。
h、i、jが上記範囲であると、飽和磁束密度Bs、比抵抗ρ、透磁率μが大きい軟磁性合金を得ることができ、h、i、jが上記範囲を外れると、軟磁気特性が劣化する。
【0021】
なお、上記組成において元素Mが希土類元素から選ばれる1種あるいは2種以上の元素である場合には、h、jはat%で50≦h≦70、10≦j≦30であることがより好ましい。
【0022】
▲4▼組成式が、(Co1-cTc)xMyXzOwで表される微結晶軟磁性合金からなり、元素Tは、Fe、Niのうちどちらか一方あるいは両方を含む元素であり、元素Mは、Ti,Zr,Hf,V,Nb,Ta,Cr,Mo,Si,P,C,W,B,Al,Ga,Geと希土類元素から選ばれる1種または2種以上の元素であり、Xは、Au,Ag,Cu,Ru,Rh,Os,Ir,Pt,Pdから選ばれる1種あるいは2種以上の元素であり、組成比は、cが、0≦c≦0.7、x,y,z,wは原子%で、3≦y≦30、0≦z≦20、7≦w≦40、20≦y+z+w≦60の関係を満足し、残部がxであるもの。
【0023】
なお、軟磁性合金は、元素Mの酸化物を多量に含むアモルファス相に、Coと元素Tを主体とする微結晶相が混在し、さらに微結晶相は、元素Mの酸化物を含んだ構造を有するものであるとより好ましい。
【0024】
▲5▼組成式が、CoaZrbNbcで表されるアモルファス構造を主体とした非晶質軟磁性合金からなり、a、b、cはat%で、78≦a≦91、0.5≦b/c≦0.8の関係を満足するもの。
飽和磁束密度BsはCoの濃度に依存し、Bsを大きくするためには、78≦a≦91にする必要がある。a>91であると、耐食性が低下すると共にアモルファス構造になりにくくなり、結晶化し始めるので好ましくない。また、a<78であると、Coどうしが隣接する割合が減り、磁気的な結合が断たれてしまうため、軟磁気特性を示しにくくなるので好ましくない。透磁率μも、Coの濃度に依存し、78≦a≦91の範囲で高い値を示す。
【0025】
▲6▼組成式が、T100-d-e-f-gXdMeZfQgで表され、bcc−Fe、bcc−FeCo、bcc−Coの1種または2種以上の結晶粒を主体とした微結晶軟磁性合金からなり、元素Tは、Fe、Coのうちどちらか一方あるいは両方を含む元素であり、元素Xは、Si、Alのうちどちらか一方あるいは両方を含む元素であり、元素Mは、Ti、Zr、Hf,V,Nb,Ta,Mo,Wから選ばれる1種または2種以上の元素であり、元素Zは、C、Nのうちどちらか一方あるいは両方を含む元素であり、Qは、Cr,Re,Ru,Rh,Ni,Pd,Pt,Auから選ばれる1種または2種以上の元素であり、d、e、f、gはat%で。0≦d≦25、1≦e≦10、0.5≦f≦15、0≦g≦10の関係を満足するもの。
d、e、f、gが上記範囲内にあれば、透磁率μが大きく、保磁力Hcも低く、磁歪定数λも小さい軟磁性合金を得ることができる。
【0026】
▲7▼組成式が、T100-p-q-e-f-gSipAlqMeZfQgで表され、bcc−Fe、bcc−FeCo、bcc−Coの1種または2種以上の結晶粒を主体とした微結晶軟磁性合金からなり、元素Tは、Fe、Coのうちどちらか一方あるいは両方を含む元素であり、元素Mは、Ti、Zr、Hf,V,Nb,Ta,Mo,Wから選ばれる1種または2種以上の元素であり、元素Zは、C、Nのうちどちらか一方あるいは両方を含む元素であり、Qは、Cr,Re,Ru,Rh,Ni,Pd,Pt,Auから選ばれる1種または2種以上の元素であり、p、q、e、f、gはat%で、8≦p≦15、0≦q≦10、1≦e≦10、0.5≦f≦15、0≦g≦10の関係を満足するもの。
p、q、e、f、gが上記範囲内にあれば、透磁率μが大きく、保磁力Hcも低く、磁歪定数λも小さい軟磁性合金を得ることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態で用いられる磁気インピーダンス効果について説明する。ワイヤ状あるいはリボン状等に形成された軟磁性材料に微少高周波電流を通電すると、軟磁性材料の両端にインピーダンスによる出力電圧が発生する。磁気インピーダンス効果とは、微少高周波電流を通電した軟磁性材料に、外部磁界を印加すると軟磁性材料のインピーダンスが敏感に変化して、軟磁性材料両端の出力電圧が変化する効果のことである。
【0028】
外部磁界の印加による軟磁性材料のインピーダンスの変化は、磁性材料に交流電流を通電したときに、交流電流がその表面近くを流れようとする「表皮効果」が、外部磁界によって変化するためであることが知られている。
【0029】
具体的には、磁気インピーダンス効果とは、図6に示す閉回路において、薄膜状、ワイヤ状あるいは、リボン状の磁性体Miに電源EacからMHz帯域の交流電流Iacを印加している状態で、磁性体Miの長さ方向に外部磁界Hexが印加されると、磁性体Mi両端に素材固有のインピーダンスによる出力電圧Emiが発生し、出力電圧Emiの振幅が外部磁界Hexの強度に対応して数10%の範囲で変化する、すなわちインピーダンス変化を起こす現象をいう。
【0030】
この磁気インピーダンス効果を有する素子は、素子の外周方向に励磁されるので反磁場がなく、磁化ベクトルの素子の長さ方向、すなわち交流電流Iacが流れる方向へのわずかな回転で透磁率が急激に変化するので、長さ方向の反磁場も小さく、素子の長さを1mm程度にしても磁界検知感度がほとんど劣化しない。
【0031】
また、磁気インピーダンス効果素子は、10-5Oe程度の高分解能を有する微弱磁界センサが得られるという特性や、数MHz以上の励磁が可能であるために数百MHzの高周波励磁が振幅変調のキャリアとして自由に使用でき、磁界センサとして使用するときに、遮断周波数を10MHz以上に設定することが容易であるという特性や、消費電力を10mW以下にすることができるという特性を持つ。
【0032】
磁気インピーダンス効果を奏する軟磁性材料として、Fe−Co−Si−B系、例えば(Fe6Co94)72.5Si12.5B15の非晶質ワイヤ(毛利佳年雄ほか「磁気インピーダンス(MI)素子」、電気学会マグネティクス研究会資料Vol.1,MAG−94,No.75−84,p27−36,1994年発行)などが報告されている。
【0033】
このFe−Co−Si−B系材料の磁気―インピーダンス特性は、図4に示すように、印加する正負の外部磁界Hex(Oe)に対する出力電圧Emi(mV)が外部磁界Hex=0(Oe)を中心として略左右対称形状の特性を示す。図4に示す磁気インピーダンス特性の測定は、ワイヤー状の磁気インピーダンス効果素子に、3MHzの周波数の駆動交流信号を与え、外部磁界の大きさを−5(Oe)〜5(Oe)の範囲で変化させる条件で行った。
【0034】
従来、磁気インピーダンス効果素子は、地磁気を感知する方位センサや、ハードディスクやフロッピーディスクの駆動装置のスピンドルモータの回転角センサであるロータリエンコーダなどの用途に用いられていた。
本発明は、磁気インピーダンス効果素子を、受信装置のアンテナ部に用いたものである。
【0035】
図1は、本発明の受信装置の実施の形態を示すブロック図である。
アンテナ部11は、電波信号を捉える磁気インピーダンス効果素子11bと、磁気インピーダンス効果素子11bに駆動交流信号を与える駆動回路11aと、駆動交流信号と受信電波信号の混合信号を整流する整流回路11cと、駆動交流信号を除去する周波数弁別器11dから構成されている。
【0036】
磁気インピーダンス効果素子11bの形状はワイヤ状、リボン状などである。ワイヤ状、リボン状の磁気インピーダンス効果素子は、単ロール法、鋳造法、流体冷却法によって製造することができる。また、スパッタ法や蒸着法によって製造された、薄膜状の磁気インピーダンス効果素子11bを用いてもよい。
【0037】
また、磁気インピーダンス効果素子11bには、両端に駆動回路11aと接続するための電極が形成され、駆動交流信号が流れる方向が磁化困難軸となるように形成されている。したがって、駆動交流信号が流れる方向において透磁率が上昇し、受信する電波信号に対する検知感度が上昇する。
【0038】
磁気インピーダンス効果素子11bの駆動交流信号が流れる方向を磁化困難軸とする方法として、磁気インピーダンス効果素子11bを磁場中でスパッタ法などにより成膜する方法や、磁場の無い(あるいは小さい)状態で単ロール法、鋳造法、流体冷却法、スパッタ法、または蒸着法などによって製造した後、高温雰囲気下の磁場中に置き、磁場中アニールする方法がある。
【0039】
磁気インピーダンス効果素子11bは、長さ0.1〜10mm、厚さ1〜50μmの範囲で形成することができる。磁気インピーダンス効果素子の長さや厚さが異なると、磁気インピーダンス効果素子の磁気インピーダンス特性も異なるので、受信装置が必要とする感度や、受信装置の用途に応じて適切な大きさの磁気インピーダンス効果素子を使用するとよい。
【0040】
磁気インピーダンス効果素子11bの組成は、例えば、(Co0.94Fe0.06)72.5Si12.5B15である。この組成以外のFe−Co−Si−B系の軟磁性材料や、Co−T−M−X―O系(元素Tは、Fe、Niのうちどちらか一方あるいは両方を含む元素であり、元素Mは、Ti,Zr,Hf,V,Nb,Ta,Cr,Mo,Si,P,C,W,B,Al,Ga,Geと希土類元素から選ばれる1種または2種以上の元素であり、Xは、Au,Ag,Cu,Ru,Rh,Os,Ir,Pt,Pdから選ばれる1種あるいは2種以上の元素)、Co―Ta―Hf系、Fe―M―O系(Mは、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Wと希土類元素から選ばれる1種あるいは2種以上の元素)、Co−Zr−Nb系、T―Si−Al―M―Z―Q系(元素Tは、Fe、Coのうちどちらか一方あるいは両方を含む元素であり、元素Mは、Ti、Zr、Hf,V,Nb,Ta,Mo,Wから選ばれる1種または2種以上の元素であり、元素Zは、C、Nのうちどちらか一方あるいは両方を含む元素であり、Qは、Cr,Re,Ru,Rh,Ni,Pd,Pt,Auから選ばれる1種または2種以上の元素)などの軟磁性材料を用いて、磁気インピーダンス効果素子11bを形成してもよい。
【0041】
駆動回路11aが、磁気インピーダンス効果素子11bに与える駆動交流信号の電流と電圧の大きさは例えば、10mA、2Vである。また、駆動回路11aが自己発振方式の回路であると、磁気インピーダンス効果素子11bと駆動回路11aを一体化することができるので、回路の浮遊インピーダンスなどによる感度の不安定化を防ぐことができる。
【0042】
自己発振方式の駆動回路の1例として、図2に安定化コルビッツ発振回路を示す。
AM放送は、500kHz〜2000kHzの周波数帯の搬送波を音声や音楽などの可聴周波信号によって振幅変調して送出されたものである。本発明の受信装置は、電波信号の磁界成分の変化を検出して電気信号に変換する。
【0043】
ワイヤ状あるいはリボン状等の磁気インピーダンス効果素子11bには、駆動回路11aによって駆動交流信号が与えられ、磁気インピーダンス効果素子11bの両端にインピーダンスによる出力電圧が発生する。駆動交流信号の周波数は、AM放送の搬送波の周波数の10倍から20倍以上に設定するとよい。本実施の形態では、20MHzである。受信装置にAM波の電波信号が届くと、電波信号の磁気成分の振幅の変化に応じて、磁気インピーダンス効果素子11bの両端の出力電圧の振幅が変化する。
【0044】
図3は、磁気インピーダンス効果素子11bの両端の出力電圧が、受信電波信号によって変化する様子を示している。AM波の搬送波32は、可聴周波信号31によって振幅変調されている。磁気インピーダンス効果素子11bの両端の出力電圧の振幅は、搬送波32の振幅の変化に対応して変化するので、磁気インピーダンス効果素子11bの両端からの出力は、搬送波32の受信電波信号と駆動交流信号33との混合信号になる。
【0045】
図4に示したFe−Co−Si−B系材料の磁気―インピーダンス特性は、印加する正負の外部磁界に対する出力電圧が、外部磁界Hex=0を中心として略左右対称形状の特性を示している。したがって、搬送波32が正のときでも、負のときでも、出力電圧の振幅は同じになる。しかし、搬送波32は、復調段階で整流され、整流時に搬送波32の負の部分が除去されたり、正に変換されたりするものであるから、磁気インピーダンス効果素子11bによって搬送波32の正負が区別なく変換されても、可聴周波信号は正しく復調される。
【0046】
尚、Fe−Co−Si−B系材料を磁気インピーダンス効果素子11bに用いるときは、0.5〜1(Oe)のバイアス磁界を印加して、図4に示された磁気インピーダンス特性の曲線を横方向(磁界の軸方向)にシフトさせ磁界が0(Oe)付近であるときの出力電圧の変化を大きくしても良い。このようにバイアスを印加することにより、放送電波の磁界成分の変化に対応する磁気インピーダンス効果素子11b両端の出力電圧の変化が俊敏になる。
【0047】
磁気インピーダンス効果素子にバイアス磁界を印加する方法として、例えば、図5に示すように、磁気インピーダンス効果素子11bの周囲にコイルCを適宜巻数だけ巻回し、このコイルCに直流電流を流すことによりバイアス磁界を発生させる方法がある。
【0048】
磁気インピーダンス効果素子11bの両端から出力された搬送波32の受信電波信号と駆動交流信号33との混合信号は、整流回路11cに入力される。本実施の形態では、ダイオード11e、11e、11e、11eからなるブリッヂ回路によって、整流回路が構成されているので、混合信号の負の部分は、正に変換される。整流回路11cは、ダイオードのブリッヂ回路に限らず、整流作用を持つ回路であればどのようなものでもよい。たとえば、1個のダイオードが磁気インピーダンス効果素子11bと周波数弁別器11dの間に接続されるものでもよい。
搬送波32の受信電波信号と駆動交流信号33との混合信号は、整流後、周波数弁別器11dに入力され、駆動交流信号33が除去される。
【0049】
駆動交流信号の周波数が、受信電波信号の周波数より高く設定されている場合は、周波数弁別器11dはローパスフィルタによって構成される。逆に、駆動交流信号の周波数が、受信電波信号の周波数より低く設定されている場合は、周波数弁別器11dはハイパスフィルタによって構成される。
ただし、駆動交流信号の周波数は、受信電波信号の搬送波の周波数より高いほうが好ましい。
【0050】
磁気インピーダンス効果素子11bは、駆動交流信号が高周波でなければ、磁気インピーダンス効果を現さない。駆動交流信号の周波数は、最低数百kHz必要であるが、駆動交流信号の周波数が、受信電波信号の搬送波の周波数と近いと、周波数弁別器11dで、受信電波信号と駆動交流信号の混合信号から駆動交流信号を除去することが困難になる。
【0051】
中波放送の周波数は、500kHzより高い帯域にあるが、駆動交流信号をこれより低くしようとすると、駆動交流信号と受信電波信号の周波数の差はせいぜい数百kHzしかとれずハイパスフィルタによって駆動交流信号を除くことが困難になる。一方、駆動交流信号の周波数を、受信電波信号の搬送波の周波数より高くする分には、駆動交流信号を取り除くためのローパスフィルタが許容する限り高くすることができる。実用上は、駆動交流信号の周波数は、受信電波信号の周波数の数十倍であればよい。
【0052】
本実施の形態では、周波数弁別器11dは、コンデンサー11fと抵抗11gからなるローパスフィルタによって構成されている。コンデンサー11hは、受信電波信号と駆動交流信号の混合信号に混入した直流成分を除去するためのものである。
【0053】
周波数弁別器は、本実施の形態に示された回路のものに限らず、駆動交流信号を除去することができるものであればどのようなものでもよい。たとえば、ハイパスフィルタ、ローパスフィルタのかわりに受信電波信号の搬送波のみを通すバンドパスフィルタや、駆動交流信号を通さないバンドエリミネイトフィルタを用いてもよい。また、コンデンサーや抵抗によって構成されるフィルタを用いる代わりにバイアスをかけてもよい。バイアスをかけて、駆動交流信号を除去すると感度が高くなる。
【0054】
搬送波32の受信電波信号と駆動交流信号33の混合信号から、駆動交流信号33が除去された後、取り出された受信電波信号は、高周波増幅回路12によって増幅される。
【0055】
ところで、アンテナ部11は、受信電波信号の搬送波の周波数を選択する機能を有しない。すなわち、高周波増幅回路12の入力および出力は、受信したすべての周波数の電波信号が混合されている。後段に設けられた同調回路13は、高周波増幅回路12の出力から目的の周波数の信号を選択するものであり、検波回路14は、可聴周波信号と搬送波との混合信号から可聴周波信号を取り出すものである。
【0056】
同調回路13および検波回路14は、一般的なAM放送の受信機で用いられている回路を用いて構成されている。たとえば、コイルとコンデンサーからなる共振回路やバンドパスフィルターなどで同調し、ローパスフィルターなどで、搬送波を除去し可聴周波信号を取り出す。
取り出された可聴周波信号は、必要に応じて、低周波増幅回路15によって増幅され、スピーカ16によって音声または音楽として聞くことができるようになる。
【0057】
【発明の効果】
以上、詳細に説明した本発明の受信装置によれば、アンテナ部を、従来のフェライトコアの巻き線コイルを用いて形成する代わりに、磁気インピーダンス効果素子を用いて形成することにより、著しい小型化を可能にできる。
【0058】
また、磁気インピーダンス効果素子の、駆動交流信号が流れる方向を磁化困難軸とすること、および駆動交流信号が流れる方向にバイアス磁界を印加することにより受信装置の受信感度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の受信装置の実施の形態を示すブロック図。
【図2】本発明の駆動回路の1例を示す回路図。
【図3】図1の受信装置の磁気インピーダンス効果素子の出力電圧が、受信電波信号によって変化する様子を示すグラフ。
【図4】Fe―Co―Si―B系の磁気インピーダンス効果素子の磁気インピーダンス特性を示すグラフ。
【図5】磁気インピーダンス効果素子にバイアス磁界を印加する方法を示す概念図。
【図6】磁気インピーダンス効果素子に駆動交流信号を与え、外部磁界を印加する方法を示す概念図。
【図7】従来の受信装置を示すブロック図。
【符号の説明】
11 アンテナ部
11a 駆動回路
11b 磁気インピーダンス効果素子
11c 整流回路
11d 周波数弁別器
12 高周波増幅回路
13 同調回路
14 検波回路
15 低周波増幅回路
16 スピーカ
Claims (12)
- アンテナ部が、磁気インピーダンス効果素子と、前記磁気インピーダンス効果素子に駆動交流信号を与える駆動回路と、受信電波信号と前記駆動回路から与えられた駆動交流信号の混合信号を整流する整流回路と、前記混合信号から受信電波信号を分離抽出する周波数弁別器とを有し、前記アンテナ部の後段に、受信電波信号の搬送波の周波数を選択する同調回路及び可聴周波信号と搬送波との混合信号から可聴周波信号を取り出す検波回路が接続されていることを特徴とする受信装置。
- 前記磁気インピーダンス効果素子は、両端に前記駆動回路と接続するための電極が形成され、駆動交流信号が流れる方向が磁化困難軸とされている請求項1記載の受信装置。
- 前記磁気インピーダンス効果素子には、前記駆動交流信号が流れる方向にバイアス磁界が印加されている請求項1または請求項2に記載の受信装置。
- 前記磁気インピーダンス効果素子がリボン状またはワイヤー状に形成されている請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の受信装置。
- 前記駆動交流信号の周波数が、受信電波信号の搬送波の周波数より高い請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の受信装置。
- 前記磁気インピーダンス効果素子は、組成式が(Fe1-aCoa)100-x-y(Si1-bBb)xMyで示される非晶質軟磁性合金からなり、MはCr、Ruのうちいずれか一方、あるいは両方を含む元素であり、組成比を表すa、bは0.05≦a≦0.1、0.2≦b≦0.8であり、x、yはat%で10≦x≦35、0≦y≦7の関係を満足する請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の受信装置。
- 前記磁気インピーダンス効果素子は、組成式がColTamHfnで表され、アモルファス構造を主体にした非晶質軟磁性合金からなり、l、m、nはat%で、70≦l≦90、5≦m≦21、6.6≦n≦15、1≦m/n≦2.5の関係を満足する請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の受信装置。
- 前記磁気インピーダンス効果素子は、組成式がFehMiOjで表され、アモルファス構造を主体とした微結晶軟磁性合金からなり、Mは、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Wと希土類元素から選ばれる1種あるいは2種以上の元素であり、h、i、jはat%で、45≦h≦70、5≦i≦30、10≦j≦40、h+i+j=100の関係を満足する請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の受信装置。
- 前記磁気インピーダンス効果素子は、組成式が(Co1-cTc)xMyXzOwで表される微結晶軟磁性合金からなり、元素Tは、Fe、Niのうちどちらか一方あるいは両方を含む元素であり、元素Mは、Ti,Zr,Hf,V,Nb,Ta,Cr,Mo,Si,P,C,W,B,Al,Ga,Geと希土類元素から選ばれる1種または2種以上の元素であり、Xは、Au,Ag,Cu,Ru,Rh,Os,Ir,Pt,Pdから選ばれる1種あるいは2種以上の元素であり、組成比は、cが、0≦c≦0.7、x,y,z,wは原子%で、3≦y≦30、0≦z≦20、7≦w≦40、20≦y+z+w≦60の関係を満足し、残部がxである請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の受信装置。
- 前記磁気インピーダンス効果素子は、組成式がCoaZrbNbcで表されるアモルファス構造を主体とした非晶質軟磁性合金からなり、a、b、cはat%で、78≦a≦91、0.5≦b/c≦0.8の関係を満足する請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の受信装置。
- 前記磁気インピーダンス効果素子は、組成式がT100-d-e-f-gXdMeZfQgで表され、bcc−Fe、bcc−FeCo、bcc−Coの1種または2種以上の結晶粒を主体とした微結晶軟磁性合金からなり、元素Tは、Fe、Coのうちどちらか一方あるいは両方を含む元素であり、元素Xは、Si、Alのうちどちらか一方あるいは両方を含む元素であり、元素Mは、Ti、Zr、Hf,V,Nb,Ta,Mo,Wから選ばれる1種または2種以上の元素であり、元素Zは、C、Nのうちどちらか一方あるいは両方を含む元素であり、Qは、Cr,Re,Ru,Rh,Ni,Pd,Pt,Auから選ばれる1種または2種以上の元素であり、d、e、f、gはat%で、0≦d≦25、1≦e≦10、0.5≦f≦15、0≦g≦10の関係を満足する請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の受信装置。
- 前記磁気インピーダンス効果素子は、組成式がT100-p-q-e-f-gSipAlqMeZfQgで表され、bcc−Fe、bcc−FeCo、bcc−Coの1種または2種以上の結晶粒を主体とした微結晶軟磁性合金からなり、元素Tは、Fe、Coのうちどちらか一方あるいは両方を含む元素であり、元素Mは、Ti、Zr、Hf,V,Nb,Ta,Mo,Wから選ばれる1種または2種以上の元素であり、元素Zは、C、Nのうちどちらか一方あるいは両方を含む元素であり、Qは、Cr,Re,Ru,Rh,Ni,Pd,Pt,Auから選ばれる1種または2種以上の元素であり、p、q、e、f、gはat%で、8≦p≦15、0≦p≦10、1≦e≦10、0.5≦f≦15、0≦g≦10の関係を満足する請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の受信装置。
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