JP3745770B2 - 車両用多重伝送装置 - Google Patents
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Description
図11において、1a〜1dはネットワークを構成するノード、2a〜2dは各ノード1a〜1dの通信部、3はネットワーク接続装置である。4は情報処理部、5a、5bはそれぞれ通信部2a、2dに接続される通信部、6はスイッチで、通信部5a及び通信部5b間で一方が受けたデータをスルーする(他方へ伝える)時に、両通信部間を接続するものであり、通常状態では開かれていて、データは破棄される(他方へ伝えない)。4〜6はネットワーク接続装置3を構成する。7は各ノード間を接続する配線、8は予備配線で、ノード1aとノード1dを、それぞれネットワーク接続装置3の通信部5aと通信部5bに接続する。
このとき、ネットワーク障害検出は、ネットワーク接続装置3の情報処理部4により、送信されてくるデータを監視することにより行う。
同様に、ネットワーク障害発生時におけるネットワーク復帰方法は、ディジーチェーン状ネットワーク構成にのみ対応しているため、プロトコルの異なる複数のディジーチェーン状ネットワーク系が、ゲートウェイを介して接続されているネットワーク構成においても、このネットワーク接続装置では対応できないという問題がある。
さらにまた、このネットワーク接続装置では、ネットワーク障害からの復帰後に、ネットワーク構成の変化に伴ったネットワークの初期化処理を行う手段が無く、手動で行わなければならないといった問題もある。
さらに、プロトコルの異なる複数のディジーチェーン状ネットワーク系が、ゲートウェイを介して接続されているネットワーク構成において、断線等のネットワーク障害発生時においても通信を確保することができる車両用多重伝送装置を得ることを第三の目的としている。
また、断線等のネットワーク障害からの復帰時において、自動的にネットワーク全体のクロックタイミングを取り直すために、ネットワークの初期化処理を行わせることができる車両用多重伝送装置を得ることを第五の目的としている。
それぞれ複数のノードがディジーチェーン状に接続された複数のネットワークが、ネットワーク間のプロトコルを変換するプロトコル変換手段を有するゲートウエイを介して接続された車両用多重伝送装置において、各ネットワークは、ネットワークの一端に配置され、ゲートウエイに接続された第三のノードと、ネットワークの他端に配置され、障害発生時にネットワーク間のプロトコルを変換する障害時プロトコル変換手段を有する第四のノードを備え、第四のノードは、隣接するネットワークの第四のノードに接続されると共に、障害発生時には、障害の発生したネットワーク内の通信は、第四のノードによって接続された隣接するネットワーク経由で行われるので、ゲートウエイを介してネットワークが接続された構成でも、障害発生時に、全ノード間の通信を確保することができる。
以下、この発明における実施の形態について説明する。
図1は、この発明の実施の形態1によるディジーチェーン状ネットワークにおけるネットワーク復帰装置をもつ車両用多重伝送装置を示す構成図である。
図1において、10a〜10dはネットワークを構成しているノード、11a〜11dは各ノード10a〜10dの通信部である。ノード10d(第二のノード)は、スイッチ12とスイッチ制御装置13を内蔵している。14は各ノード10a〜10dの通信部間を接続する配線である。15は予備配線であり、ネットワークの両端であるノード10a(第一のノード)とスイッチ12の一端と、ノード10dとスイッチ12の他端を接続している。スイッチ制御装置13は、通常は開かれている(接続されていない)スイッチ12の開閉(接続/非接続)を制御するものである。
また、両端ノード10a、10dには、スイッチ12が開いていることで、接続先ノードの無い予備配線15が接続されているが、それぞれのノードではこれらの接続されている通信部のポートは、接続先が無いために使用されていないとみなされ、予備配線15に対するデータ送信は行わない。仮に送信するとしても、スイッチ12に開いているときに機能する終端装置をつけるなどにより、送信されたデータを破棄してもよい。
図2において、10a〜15は図1におけるものと同一のものである。16はノード10b及びノード10c間に生じた断線である。
まず、ネットワークに断線等の障害が生じていない通常状態時には、スイッチ12を開いておき、ノード10aとノード10d間で通信ができない状態にする。こうすることで、ディジーチェーン状ネットワークとして、ノード10a〜ノード10dの間で通信が行われる。
図2に示すようにノード10bとノード10cとの間に断線16が生じたとする。このとき通常のネットワークにおいては、断線16をはさむノード間ではデータの送受信ができずに通信が不可能となる。
実施の形態1による車両用多重伝送装置においては、このような断線等のネットワーク障害が発生したときには、ノード10d内のスイッチ制御装置13に断線検出が伝えられ、スイッチ12に閉状態にするように命令を出す。この命令を受けたスイッチ12は、閉状態にすることで、ノード10aとノード10dを予備配線15によって接続することができる。
こうすることで、ノード10bとノード10c間の通信を予備配線15経由で行うことができるようになり、全ノードとの通信を確保することが可能となる。さらに、復帰に必要な装置を、全てノードに設置することで、ネットワーク構築スペースを減らすことができる。
図3は、この発明の実施の形態2によるツリー状ネットワークにおけるネットワーク復帰装置をもつ車両用多重伝送装置を示す構成図である。
図3において、20a〜20gは、ネットワークを構成するノードで、20aは親ノードであり、20d〜20gはリーフノードである。21a〜21gはノード20a〜20gにそれぞれ設けられた通信部である。22a〜22dは親ノード20aに設けられたスイッチで、スイッチ22aはノード20dに、スイッチ22bはノード20eに、スイッチ22cはノード20fに、スイッチ22dはノード20gに、それぞれ接続され、通常状態では、開状態で、リーフノード20d〜20gと親ノード20aを接続しないようにしている。23はスイッチ制御装置であり、スイッチ22a〜22dの開閉(接続/非接続)を制御する。
24はノード20a〜ノード20g間をツリー状に接続する配線、25はスイッチ22a〜22dに接続された予備配線である。26はノード20cとノード20f間に生じた断線である。
図4において、20a〜21g、24〜26は図3におけるものと同一のものである。29はノード20d、20e、20f、20gに接続された接点を有するスイッチ、30はスイッチ29の接続先を制御するスイッチ制御装置である。31はスイッチ29の開状態、32はノード20fに接続された接点である。
図4で、ネットワークに断線26で示す障害が生じたとき、スイッチ制御装置30により、スイッチ29を通常の開状態31からリーフノード20fと親ノード20aとを接続する接点32に切り替えて、断線個所以降のノードとの通信を確保することができる。こうすることで、全ノードとの通信を確保することができる。
図5は、この発明の実施の形態3によるプロトコルの異なる3つのディジーチェーン状ネットワーク系がゲートウェイを介して接続されているネットワークにおけるネットワーク復帰装置をもつ車両用多重伝送装置を示す構成図である。
図5において、40はゲートウェイであり、プロトコルの異なるネットワーク系41a〜41cを接続している。42a〜42iはノードであり、それぞれノード42a〜42c、ノード42d〜42f、ノード42g〜42iでデジィーチェーン状ネットワーク系42a、41b、41cを構成している。43a〜43iはそれぞれノード42a〜42iの通信部である。43jはゲートウェイ40の通信部である。44はゲートウェイ40のプロトコル変換手段であり、送信されてくるデータを別の系のプロトコルに変換する。
46はゲートウェイ40の障害情報連絡手段であり、断線検出時に各ノードに断線発生個所を伝える。47は配線であり、ネットワーク系内のノード間及び、ネットワーク系の端ノード42c、42d、42i(第三のノード)と、ゲートウェイ40を接続する。48は予備配線であり、最後尾ノード42a、42f、42g間を接続する。49はノード42bとノード42c間に生じた断線である。
つまり、ノード42cがノード42a、42bのどちらかにデータを送信したい場合は、ゲートウェイ40のプロトコル変換手段44で、ネットワーク系41cで使用されているプロトコルへ変換された後に、ノード42gの障害時プロトコル変換手段45でネットワーク系41aに使用されているプロトコルへ再び変換し直して通信を行う。ノード42a、42bのどちらかがノード42cにデータを送信したい場合は、これと逆の手順を踏むこととなる。
図6は、この発明の実施の形態4による障害検出装置を有する車両用多重伝送装置を示す構成図である。
図6において、50a〜50dはネットワークを構成するノード、51a〜51dはそれぞれ50a〜50dの通信部で、それぞれ第1ポートと第2ポートを有している。52はノード50dに設けられたスイッチ、53はスイッチ52の開閉を制御するスイッチ制御装置、54はノード50dに設けられた障害検出装置である。55はノード間を接続する配線で、各通信部51a〜51dの第1ポートまたは第2ポートに接続されている。56は予備配線で、ノード50aとスイッチ52を接続している。
図7において、54は障害検出装置、57は障害検出装置54の処理部、58は障害検出装置54の記憶装置である。
図8は、この発明の実施の形態4による断線が生じた車両用多重伝送装置を示す構成図である。
図8において、50a〜56は図6におけるものと同一のものである。59はノード50bとノード50c間に生じた断線である。
図9は、この発明の実施の形態4による断線前及び断線後のポート接続情報を示す図である。
障害検出装置は、図7に示すように、処理部57と記憶装置58で構成される。処理部57は、記憶装置58内のポート接続情報の制御を行う。また、記憶装置58は更新ポート接続情報と更新前ポート接続情報を保持する記憶領域から構成される。
このように構成された障害検出装置54は、通信部を通じて受信した各ポート接続情報を、記憶装置58内の更新ポート接続情報に記憶する。記憶の際に更新ポート接続情報に記憶されていたポート接続情報を更新前ポート接続情報に移す。このとき更新前ポート接続情報に入っていたポート情報を削除する。
そして、処理部57は、更新ポート接続情報と更新前ポート接続情報を比較し、その比較結果より断線等の障害検出や、障害個所の特定を行う。図9に、更新前ポート接続情報として、図6のポート接続情報及び、更新ポート接続情報として、図8に断線59が生じた時のポート接続情報を示す。この時、2つの情報が変化したことより、ネットワーク内に障害が生じていることがわかる。また、ノード50cの第2ポートにおいてポート接続情報が使用から未使用に変化していること、もしくはノード50a、50bのポート接続情報が不明になったことから、ノード50bとノード50cの間で障害が発生していることも特定することができる。
図10は、この発明の実施の形態5による車両用多重伝送装置の自動的にクロックタイミングを取り直す処理の流れを示すフローチャートである。
図10は、実施の形態1、実施の形態2、実施の形態3で示した方法などで、断線等のネットワーク障害状態から復帰したネットワークにおいて、ネットワーク内におけるクロックタイミングにずれを生じさせないように、ネットワークの初期化手段により、初期化処理を自動的に行わせる流れを示したものである。
図10に示すように、障害検出後のネットワークの復帰処理を行った後に、ネットワークの初期化処理を行うことで、ネットワーク内のクロックタイミングを合わせることができる。その方法として、障害からの復帰時に特定のノードから全ノードに向けてネットワーク初期化命令を出すようにしておく。
11a〜11d,21a〜21g,43a〜43j,51a〜51d 通信部、
12,22a〜20d,29,52 スイッチ、
13,23,30,53 スイッチ制御装置、
14,24,47,55 配線、15,25,48,56 予備配線、
16,26,49,59 断線、31 スイッチ開状態、32 接点、
40 ゲートウェイ、41a〜41c ネットワーク系、
44 プロトコル変換手段、45 障害時プロトコル変換手段、
46 障害情報連絡手段、54 障害検出装置、57 処理部、
58 記憶装置。
Claims (2)
- それぞれ複数のノードがディジーチェーン状に接続された複数のネットワークが、ネットワーク間のプロトコルを変換するプロトコル変換手段を有するゲートウエイを介して接続された車両用多重伝送装置において、各ネットワークは、ネットワークの一端に配置され、ゲートウエイに接続された第三のノードと、ネットワークの他端に配置され、障害発生時にネットワーク間のプロトコルを変換する障害時プロトコル変換手段を有する第四のノードを備え、第四のノードは、隣接するネットワークの第四のノードに接続されると共に、障害発生時には、障害の発生したネットワーク内の通信は、第四のノードによって接続された隣接するネットワーク経由で行われることを特徴とする車両用多重伝送装置。
- ゲートウエイは、障害情報を各ネットワークに伝える障害情報連絡手段を有することを特徴とする請求項1記載の車両用多重伝送装置
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