JP3745455B2 - 電子価格ラベルシステム及び電子価格ラベルへのデータ送信方法 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は電子価格ラベル（ＥＰＬ）システムに関し、特に、実行時間環境におけるＥＰＬメッセージ送信の再試行を判定するシステム及び方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
ＥＰＬシステムでは、一般的に商店においてそれぞれの商品項目のために複数のＥＰＬを備える。ＥＰＬは商店の棚に対応する商品項目の価格を表示し、一般的には、棚の全面に沿ったレールか、又は棚に直接取り付けられる。商店は、商品項目の価格を表示するために数千個のＥＰＬを備える。ＥＰＬは、一般的にＥＰＬに関する情報がＥＰＬデータファイルに保管されている中央サーバに結合されている。ＥＰＬデータファイルは、ＥＰＬ識別情報、ＥＰＬ商品項目情報、及び売上総額を含む。ＥＰＬによって表示された価格情報は、ＰＬＵファイルから得られる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
中央サーバからＥＰＬまで送られるメッセージは、ＥＰＬシステムの雑音レベルによって影響される。ある特定のＥＰＬに関連する雑音レベルが高過ぎると、価格変更はＥＰＬによって受信されない。
【０００４】
したがって、ＥＰＬに関連する雑音レベルを監視し、ＥＰＬにメッセージを届けるのに必要なメッセージ送信の再試行数を判定する方法を提供することが望ましい。
【０００５】
本発明の目的は、前述の問題を軽減するＥＰＬ送信の再試行を判定する方法及びシステムを提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明は、一形態として、電子価格ラベル（ＥＰＬ）にデータを無線送信する方法において、前記ＥＰＬへのデータメッセージの第１の送信回数を表すステータスフラグをＥＰＬデータファイルに格納するステップと、前記ＥＰＬデータファイルから前記ステータスフラグを読み出すステップと、前記データメッセージを前記第１の送信回数だけ送信するステップと、前記ＥＰＬから前記データメッセージのリターン信号を受信するステップと、前記リターン信号の信号対雑音（Ｓ／Ｎ）比を判定するステップと、前記Ｓ／Ｎ比が前記ステータスフラグに関連して予め設定された所定のＳ／Ｎ比よりも小さいか否かを判定するステップと、前記リターン信号の前記Ｓ／Ｎ比が前記所定のＳ／Ｎ比よりも小さい場合に、前記第１の送信回数より多いデータメッセージの第２の送信回数を表す新しいステータスフラグを前記ＥＰＬデータファイルに書き込むステップと、次のデータメッセージを前記第２の送信回数だけ送信するステップと、の各ステップを有することを特徴とするデータ送信方法を提供するものである。
【０００７】
本発明は、他の形態として、電子価格ラベルシステムにおいて、データメッセージをＥＰＬに無線送信する送信機と、前記ＥＰＬからの前記データメッセージのリターン信号を受信する受信機と、前記データメッセージが前記送信機によって前記ＥＰＬに送信される第１の送信回数を表すステータスフラグを格納するＥＰＬデータファイルと、前記データメッセージのリターン信号のＳ／Ｎ比を判定する手段と、前記判定したＳ／Ｎ比が前記ステータスフラグに関連して前記格納手段に予め設定されたＳ／Ｎ比よりも小さいか否かを判定するステップと、前記判定の結果、前記リターン信号のＳ／Ｎ比が、前記ＥＰＬデータファイルに予め設定されたＳ／Ｎ比よりも小さい場合に、前記第１の送信回数より多い第２の送信回数を表す新しいステータスフラグを提供する手段と、の各手段を備え、前記送信機は、次のデータメッセージを前記第２の送信回数だけ送信することを特徴とする電子価格ラベルシステムを提供するものである。
【０００９】
【発明の実施の形態】
ここで、図１を参照して、ＥＰＬシステム１０は、コンピュータ１２、記憶媒体１４、通信基地局（ＣＢＳ）１６、及び電子価格ラベル（ＥＰＬ）１８を備える。
【００１０】
コンピュータ１２はＥＰＬインタフェースソフトウェア２０を動作させ、ＥＰＬインタフェースソフトウェア２０はＣＢＳ１６を介してＥＰＬ１８に価格変更の記録、スケジューリング、及び送信を行い、ＣＢＳ１６を介してＥＰＬ１８からのステータスメッセージの受信及び分析を行う。ＥＰＬインタフェースソフトウェア２０はＥＰＬデータファイル２８を使用し、ＥＰＬデータファイル２８はＥＰＬ１８のそれぞれのための項目情報、識別情報、項目価格検証情報、及びステータス情報を有する。
【００１１】
ＣＢＳ１６はワイヤケーブルを介して一続きになってコンピュータ１２に結合されている。ＣＢＳ１６は、ＥＰＬ１８とワイヤレス通信を行うための送受信機をそれぞれ含む。
【００１２】
主として、ＥＰＬインタフェースソフトウェア２０は、データスケジューラ２２及びＣＢＳマネージャ２４を備える。データスケジューラ２２は、ＣＢＳマネージャ２４とＣＢＳ１６とを介してＥＰＬ１８に送られるＥＰＬ価格変更メッセージのスケジューリングを行う。
【００１３】
ＣＢＳマネージャ２４は、予め定められたタイムスロットでのＥＰＬ１８に対する価格変更メッセージの実際の伝達及びＥＰＬ１８からのステータスメッセージの受信のスケジューリングを行う。送信及び受信のスケジューリングを行うために、ＣＢＳマネージャ２４は、ＥＰＬデータファイル２８からステータスフラグを読み出す。また、ＣＢＳマネージャ２４は、実行アプリケーションからステータス情報を受信する。ステータスフラグは、テーブルＩの情報に従って構成される。
【００１４】
このように、例えば、「４」のステータスフラグは、ＣＢＳ１６のすべてが４つの異なった時間フレームでＥＰＬ１８の１つに価格変更の送信を要求することをＣＢＳマネージャ２４に対し命令する。各フレームは、ＣＢＳマネージャ２４及びＣＢＳ１６によって管理された１２個のタイムスロットを含む。ＣＢＳマネージャ２４は、４つの時間フレームで１つのＥＰＬからの応答を待つ。第１、第２、又は第３の時間フレームのいずれかにおいて応答がＣＢＳマネージャ２４に届いた場合、残っている時間フレームが報告される。ＣＢＳマネージャ２４は、ＥＰＬログファイル３０にその１つのＥＰＬから応答を受信するために必要な時間フレーム数を書き込む。
【００１５】
ＣＢＳマネージャ２４は、それぞれの応答時間フレームの間に、信号強度と雑音情報を監視する。第１の試行が失敗した場合、ＥＰＬログファイル３０のそれぞれのＥＰＬの信号対雑音（Ｓ／Ｎ）比情報を記録する。
【００１６】
また、第１の送信の試行が失敗した場合、ＣＢＳマネージャ２４は送信の再試行を行う。ＣＢＳマネージャ２４は、ＥＰＬをより高い再試行ステータスに一時的に格上げし、再びＥＰＬとの通信を試みる。ＣＢＳマネージャは、通信試行に従うステータスメッセージを登録する。このステータスメッセージは、後で実行時間分析器２６によって更に分析を行うために、ステータス（良好又は不良）とＳ／Ｎ比とを含む。
【００１７】
また、コンピュータ１２は、ＥＰＬログファイル３０においてステータスフラグ及びＳ／Ｎデータを読み出す実行時間分析器２６を動作し、変更中の特定のＥＰＬ１８のステータスフラグとなるような判定を行う。実行時間分析器２６は、それぞれのＥＰＬ１８のピーク及び平均Ｓ／Ｎ比を判定し、それぞれのステータスフラグのＳ／Ｎしきい値及び範囲を確立する。実行時間分析器２６は、測定されたＳ／Ｎ比が小さすぎるかどうかを決定するためにログファイル３０を読み出し、小さすぎる場合にはステータスフラグを変更する。これを行うために、実行時間分析器２６は、記録されたステータスフラグに関連している予め定められたＳ／Ｎ範囲と記録されたＳ／Ｎ比を比較する。記録された比が予め定められたＳ／Ｎ比の範囲内でない場合、実行時間分析器２６は、適切な範囲及びステータスフラグを決定し、それに従ってＥＰＬデータファイル２８を変更する。
【００１８】
実行時間分析器２６は、コンピュータ１２が一括処理等のプロセッサ集約型タスクにかかわらない場合には、システムをリセットして実行時間分析器２６を再初期化するように継続して動作するとよい。
【００１９】
記憶媒体１４は、ＥＰＬデータファイル２８及びＥＰＬログファイル３０を含む。
【００２０】
ここで図２に戻ってＣＢＳマネージャ２４の動作をスタート４０からより詳しく説明する。
【００２１】
ステップ４２では、ＣＢＳマネージャ２４はＥＰＬデータファイル２８からＥＰＬ１８のステータスフラグを読み出す。
【００２２】
ステップ４４では、ＣＢＳマネージャ２４（又は、アプリケーションプログラム）は、ステータスフラグが「２５５」か「０」に等しいかどうかを判定する。等しい場合、ＣＢＳマネージャは、別のＥＰＬ１８のデータを読み出すためにステップ４２に戻る。
【００２３】
ステータスフラグが「２５５」か「０」に等しくない場合、ＣＢＳマネージャ２４はステップ４６においてステータスフラグに応じてスケジューリングされたメッセージをＥＰＬ１８に送る。したがって、ステータスフラグが「２」に等しい場合、ＣＢＳマネージャ２４は２回メッセージを送り、リターン信号を２つのタイムスロットで待つ。
【００２４】
ステップ４８では、ＣＢＳマネージャ２４はＥＰＬ１８からのリターン信号を待ち、Ｓ／Ｎ比を決定する。
【００２５】
ステップ５０では、ＣＢＳマネージャ２４がリターン信号を受信しない場合、ステップ５２において、ＣＢＳマネージャ２４はＥＰＬログファイル３０にエラー及びＳ／Ｎ比を書き込み、ステップ４２に戻る。
【００２６】
ＣＢＳマネージャ２４がリターン信号を受信した場合、ステップ５４において、ＣＢＳマネージャ２４はＥＰＬログファイル３０にＳ／Ｎ比を書き込み、ステップ４２に戻る。
【００２７】
ここで図３に戻って、実行時間分析器２６の動作をスタート６０からより詳しく説明する。
【００２８】
ステップ６２では、実行時間分析器２６は、ＥＰＬログファイル３０からＳ／Ｎ比及び特定のＥＰＬ１８のためのエラーメッセージを読み出す。
【００２９】
ステップ６４では、実行時間分析器２６は、エラーメッセージがＥＰＬ１８に対して存在するかどうかを判定する。エラーメッセージが存在する場合、ステップ６６において、実行時間分析器２６はＥＰＬ１８のステータスフラグを「０」か「２５５」に変更する。
【００３０】
ＥＰＬログファイル３０がＥＰＬに対するエラーを含まない場合、ステップ６８において、実行時間分析器２６は、Ｓ／Ｎ比がステータスフラグに関連しているＳ／Ｎ比の範囲内であるかどうかを判定する。範囲内である場合、実行時間分析器２６はステップ６２に戻って、別のＥＰＬ１８を処理する。
【００３１】
範囲内でない場合、ステップ７０において、実行時間分析器２６はＳ／Ｎ比が小さすぎるかどうかを判定する。小さすぎる場合には、ステップ７２において、実行時間分析器２６は、ステータスフラグを次の最も高いステータスフラグに格上げし、ステップ７４において、ＥＰＬデータファイル２８に新しいステータスフラグを書き込み、ステップ６２に戻って別のＥＰＬ１８を処理する。ステータスフラグを格下げすると、ＥＰＬ１８を調べるために必要とされているより短い時間になる。
【００３２】
Ｓ／Ｎ比がそれほど小さくない場合、本方法はステップ６２に戻る。
【００３３】
【発明の効果】
自動再試行の分析及び再試行ステータスの設定は、システム１０を自動的に調整して商店環境に対し再構成することができるために効果的である。再試行ステータスを設定するためのバッチ又は短い間隔の手順ではできないことである。本発明は、システム１０を商店又はシステム１０の制御外の干渉に対し自己で調整させ、商店を商店とシステム１０内の至る所に、より容易にＥＰＬ１８を移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】ＥＰＬシステムのブロック図である。
【図２】本発明の方法によるＣＢＳマネージャの動作を例示するフローチャートである。
【図３】本発明の方法による実行時間分析器の動作を例示するフローチャートである。
【符号の説明】
１０ ＥＰＬシステム
１２ コンピュータ
１４ 記憶媒体
１６ 通信基地局（ＣＢＳ）
１８ 電子価格ラベル
２０ ＥＰＬインタフェースソフトウェア
２２ データスケジューラ
２４ ＣＢＳマネージャ
２６ 実行時間分析器
２８ ＥＰＬデータファイル
３０ ＥＰＬログファイル
【発明の属する技術分野】
本発明は電子価格ラベル（ＥＰＬ）システムに関し、特に、実行時間環境におけるＥＰＬメッセージ送信の再試行を判定するシステム及び方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
ＥＰＬシステムでは、一般的に商店においてそれぞれの商品項目のために複数のＥＰＬを備える。ＥＰＬは商店の棚に対応する商品項目の価格を表示し、一般的には、棚の全面に沿ったレールか、又は棚に直接取り付けられる。商店は、商品項目の価格を表示するために数千個のＥＰＬを備える。ＥＰＬは、一般的にＥＰＬに関する情報がＥＰＬデータファイルに保管されている中央サーバに結合されている。ＥＰＬデータファイルは、ＥＰＬ識別情報、ＥＰＬ商品項目情報、及び売上総額を含む。ＥＰＬによって表示された価格情報は、ＰＬＵファイルから得られる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
中央サーバからＥＰＬまで送られるメッセージは、ＥＰＬシステムの雑音レベルによって影響される。ある特定のＥＰＬに関連する雑音レベルが高過ぎると、価格変更はＥＰＬによって受信されない。
【０００４】
したがって、ＥＰＬに関連する雑音レベルを監視し、ＥＰＬにメッセージを届けるのに必要なメッセージ送信の再試行数を判定する方法を提供することが望ましい。
【０００５】
本発明の目的は、前述の問題を軽減するＥＰＬ送信の再試行を判定する方法及びシステムを提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明は、一形態として、電子価格ラベル（ＥＰＬ）にデータを無線送信する方法において、前記ＥＰＬへのデータメッセージの第１の送信回数を表すステータスフラグをＥＰＬデータファイルに格納するステップと、前記ＥＰＬデータファイルから前記ステータスフラグを読み出すステップと、前記データメッセージを前記第１の送信回数だけ送信するステップと、前記ＥＰＬから前記データメッセージのリターン信号を受信するステップと、前記リターン信号の信号対雑音（Ｓ／Ｎ）比を判定するステップと、前記Ｓ／Ｎ比が前記ステータスフラグに関連して予め設定された所定のＳ／Ｎ比よりも小さいか否かを判定するステップと、前記リターン信号の前記Ｓ／Ｎ比が前記所定のＳ／Ｎ比よりも小さい場合に、前記第１の送信回数より多いデータメッセージの第２の送信回数を表す新しいステータスフラグを前記ＥＰＬデータファイルに書き込むステップと、次のデータメッセージを前記第２の送信回数だけ送信するステップと、の各ステップを有することを特徴とするデータ送信方法を提供するものである。
【０００７】
本発明は、他の形態として、電子価格ラベルシステムにおいて、データメッセージをＥＰＬに無線送信する送信機と、前記ＥＰＬからの前記データメッセージのリターン信号を受信する受信機と、前記データメッセージが前記送信機によって前記ＥＰＬに送信される第１の送信回数を表すステータスフラグを格納するＥＰＬデータファイルと、前記データメッセージのリターン信号のＳ／Ｎ比を判定する手段と、前記判定したＳ／Ｎ比が前記ステータスフラグに関連して前記格納手段に予め設定されたＳ／Ｎ比よりも小さいか否かを判定するステップと、前記判定の結果、前記リターン信号のＳ／Ｎ比が、前記ＥＰＬデータファイルに予め設定されたＳ／Ｎ比よりも小さい場合に、前記第１の送信回数より多い第２の送信回数を表す新しいステータスフラグを提供する手段と、の各手段を備え、前記送信機は、次のデータメッセージを前記第２の送信回数だけ送信することを特徴とする電子価格ラベルシステムを提供するものである。
【０００９】
【発明の実施の形態】
ここで、図１を参照して、ＥＰＬシステム１０は、コンピュータ１２、記憶媒体１４、通信基地局（ＣＢＳ）１６、及び電子価格ラベル（ＥＰＬ）１８を備える。
【００１０】
コンピュータ１２はＥＰＬインタフェースソフトウェア２０を動作させ、ＥＰＬインタフェースソフトウェア２０はＣＢＳ１６を介してＥＰＬ１８に価格変更の記録、スケジューリング、及び送信を行い、ＣＢＳ１６を介してＥＰＬ１８からのステータスメッセージの受信及び分析を行う。ＥＰＬインタフェースソフトウェア２０はＥＰＬデータファイル２８を使用し、ＥＰＬデータファイル２８はＥＰＬ１８のそれぞれのための項目情報、識別情報、項目価格検証情報、及びステータス情報を有する。
【００１１】
ＣＢＳ１６はワイヤケーブルを介して一続きになってコンピュータ１２に結合されている。ＣＢＳ１６は、ＥＰＬ１８とワイヤレス通信を行うための送受信機をそれぞれ含む。
【００１２】
主として、ＥＰＬインタフェースソフトウェア２０は、データスケジューラ２２及びＣＢＳマネージャ２４を備える。データスケジューラ２２は、ＣＢＳマネージャ２４とＣＢＳ１６とを介してＥＰＬ１８に送られるＥＰＬ価格変更メッセージのスケジューリングを行う。
【００１３】
ＣＢＳマネージャ２４は、予め定められたタイムスロットでのＥＰＬ１８に対する価格変更メッセージの実際の伝達及びＥＰＬ１８からのステータスメッセージの受信のスケジューリングを行う。送信及び受信のスケジューリングを行うために、ＣＢＳマネージャ２４は、ＥＰＬデータファイル２８からステータスフラグを読み出す。また、ＣＢＳマネージャ２４は、実行アプリケーションからステータス情報を受信する。ステータスフラグは、テーブルＩの情報に従って構成される。
このように、例えば、「４」のステータスフラグは、ＣＢＳ１６のすべてが４つの異なった時間フレームでＥＰＬ１８の１つに価格変更の送信を要求することをＣＢＳマネージャ２４に対し命令する。各フレームは、ＣＢＳマネージャ２４及びＣＢＳ１６によって管理された１２個のタイムスロットを含む。ＣＢＳマネージャ２４は、４つの時間フレームで１つのＥＰＬからの応答を待つ。第１、第２、又は第３の時間フレームのいずれかにおいて応答がＣＢＳマネージャ２４に届いた場合、残っている時間フレームが報告される。ＣＢＳマネージャ２４は、ＥＰＬログファイル３０にその１つのＥＰＬから応答を受信するために必要な時間フレーム数を書き込む。
【００１５】
ＣＢＳマネージャ２４は、それぞれの応答時間フレームの間に、信号強度と雑音情報を監視する。第１の試行が失敗した場合、ＥＰＬログファイル３０のそれぞれのＥＰＬの信号対雑音（Ｓ／Ｎ）比情報を記録する。
【００１６】
また、第１の送信の試行が失敗した場合、ＣＢＳマネージャ２４は送信の再試行を行う。ＣＢＳマネージャ２４は、ＥＰＬをより高い再試行ステータスに一時的に格上げし、再びＥＰＬとの通信を試みる。ＣＢＳマネージャは、通信試行に従うステータスメッセージを登録する。このステータスメッセージは、後で実行時間分析器２６によって更に分析を行うために、ステータス（良好又は不良）とＳ／Ｎ比とを含む。
【００１７】
また、コンピュータ１２は、ＥＰＬログファイル３０においてステータスフラグ及びＳ／Ｎデータを読み出す実行時間分析器２６を動作し、変更中の特定のＥＰＬ１８のステータスフラグとなるような判定を行う。実行時間分析器２６は、それぞれのＥＰＬ１８のピーク及び平均Ｓ／Ｎ比を判定し、それぞれのステータスフラグのＳ／Ｎしきい値及び範囲を確立する。実行時間分析器２６は、測定されたＳ／Ｎ比が小さすぎるかどうかを決定するためにログファイル３０を読み出し、小さすぎる場合にはステータスフラグを変更する。これを行うために、実行時間分析器２６は、記録されたステータスフラグに関連している予め定められたＳ／Ｎ範囲と記録されたＳ／Ｎ比を比較する。記録された比が予め定められたＳ／Ｎ比の範囲内でない場合、実行時間分析器２６は、適切な範囲及びステータスフラグを決定し、それに従ってＥＰＬデータファイル２８を変更する。
【００１８】
実行時間分析器２６は、コンピュータ１２が一括処理等のプロセッサ集約型タスクにかかわらない場合には、システムをリセットして実行時間分析器２６を再初期化するように継続して動作するとよい。
【００１９】
記憶媒体１４は、ＥＰＬデータファイル２８及びＥＰＬログファイル３０を含む。
【００２０】
ここで図２に戻ってＣＢＳマネージャ２４の動作をスタート４０からより詳しく説明する。
【００２１】
ステップ４２では、ＣＢＳマネージャ２４はＥＰＬデータファイル２８からＥＰＬ１８のステータスフラグを読み出す。
【００２２】
ステップ４４では、ＣＢＳマネージャ２４（又は、アプリケーションプログラム）は、ステータスフラグが「２５５」か「０」に等しいかどうかを判定する。等しい場合、ＣＢＳマネージャは、別のＥＰＬ１８のデータを読み出すためにステップ４２に戻る。
【００２３】
ステータスフラグが「２５５」か「０」に等しくない場合、ＣＢＳマネージャ２４はステップ４６においてステータスフラグに応じてスケジューリングされたメッセージをＥＰＬ１８に送る。したがって、ステータスフラグが「２」に等しい場合、ＣＢＳマネージャ２４は２回メッセージを送り、リターン信号を２つのタイムスロットで待つ。
【００２４】
ステップ４８では、ＣＢＳマネージャ２４はＥＰＬ１８からのリターン信号を待ち、Ｓ／Ｎ比を決定する。
【００２５】
ステップ５０では、ＣＢＳマネージャ２４がリターン信号を受信しない場合、ステップ５２において、ＣＢＳマネージャ２４はＥＰＬログファイル３０にエラー及びＳ／Ｎ比を書き込み、ステップ４２に戻る。
【００２６】
ＣＢＳマネージャ２４がリターン信号を受信した場合、ステップ５４において、ＣＢＳマネージャ２４はＥＰＬログファイル３０にＳ／Ｎ比を書き込み、ステップ４２に戻る。
【００２７】
ここで図３に戻って、実行時間分析器２６の動作をスタート６０からより詳しく説明する。
【００２８】
ステップ６２では、実行時間分析器２６は、ＥＰＬログファイル３０からＳ／Ｎ比及び特定のＥＰＬ１８のためのエラーメッセージを読み出す。
【００２９】
ステップ６４では、実行時間分析器２６は、エラーメッセージがＥＰＬ１８に対して存在するかどうかを判定する。エラーメッセージが存在する場合、ステップ６６において、実行時間分析器２６はＥＰＬ１８のステータスフラグを「０」か「２５５」に変更する。
【００３０】
ＥＰＬログファイル３０がＥＰＬに対するエラーを含まない場合、ステップ６８において、実行時間分析器２６は、Ｓ／Ｎ比がステータスフラグに関連しているＳ／Ｎ比の範囲内であるかどうかを判定する。範囲内である場合、実行時間分析器２６はステップ６２に戻って、別のＥＰＬ１８を処理する。
【００３１】
範囲内でない場合、ステップ７０において、実行時間分析器２６はＳ／Ｎ比が小さすぎるかどうかを判定する。小さすぎる場合には、ステップ７２において、実行時間分析器２６は、ステータスフラグを次の最も高いステータスフラグに格上げし、ステップ７４において、ＥＰＬデータファイル２８に新しいステータスフラグを書き込み、ステップ６２に戻って別のＥＰＬ１８を処理する。ステータスフラグを格下げすると、ＥＰＬ１８を調べるために必要とされているより短い時間になる。
【００３２】
Ｓ／Ｎ比がそれほど小さくない場合、本方法はステップ６２に戻る。
【００３３】
【発明の効果】
自動再試行の分析及び再試行ステータスの設定は、システム１０を自動的に調整して商店環境に対し再構成することができるために効果的である。再試行ステータスを設定するためのバッチ又は短い間隔の手順ではできないことである。本発明は、システム１０を商店又はシステム１０の制御外の干渉に対し自己で調整させ、商店を商店とシステム１０内の至る所に、より容易にＥＰＬ１８を移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】ＥＰＬシステムのブロック図である。
【図２】本発明の方法によるＣＢＳマネージャの動作を例示するフローチャートである。
【図３】本発明の方法による実行時間分析器の動作を例示するフローチャートである。
【符号の説明】
１０ ＥＰＬシステム
１２ コンピュータ
１４ 記憶媒体
１６ 通信基地局（ＣＢＳ）
１８ 電子価格ラベル
２０ ＥＰＬインタフェースソフトウェア
２２ データスケジューラ
２４ ＣＢＳマネージャ
２６ 実行時間分析器
２８ ＥＰＬデータファイル
３０ ＥＰＬログファイル
Claims (2)
- 電子価格ラベル（ＥＰＬ）（１８）にデータを無線送信する方法において、
前記ＥＰＬ（１８）へのデータメッセージの第１の送信回数を表すステータスフラグをＥＰＬデータファイル（２８）に格納するステップと、
前記ＥＰＬデータファイル（２８）から前記ステータスフラグを読み出すステップと、
前記データメッセージを前記第１の送信回数だけ送信するステップと、
前記ＥＰＬ（１８）から前記データメッセージのリターン信号を受信するステップと、
前記リターン信号の信号対雑音（Ｓ／Ｎ）比を判定するステップと、
前記Ｓ／Ｎ比が前記ステータスフラグに関連して予め設定された所定のＳ／Ｎ比よりも小さいか否かを判定するステップと、
前記リターン信号の前記Ｓ／Ｎ比が前記所定のＳ／Ｎ比よりも小さい場合に、前記第１の送信回数より多いデータメッセージの第２の送信回数を表す新しいステータスフラグを前記ＥＰＬデータファイル（２８）に書き込むステップと、
次のデータメッセージを前記第２の送信回数だけ送信するステップと、
の各ステップを有することを特徴とするデータ送信方法。 - 電子価格ラベルシステムにおいて、
データメッセージをＥＰＬ（１８）に無線送信する送信機（１２，１６）と、
前記ＥＰＬ（１８）からの前記データメッセージのリターン信号を受信する受信機（１２，１６）と、
前記データメッセージが前記送信機（１２，１６）によって前記ＥＰＬ（１８）に送信される第１の送信回数を表すステータスフラグを格納するＥＰＬデータファイル（２８）と、
前記データメッセージのリターン信号のＳ／Ｎ比を判定する手段（１６）と、
前記判定したＳ／Ｎ比が前記ステータスフラグに関連して前記格納手段に予め設定されたＳ／Ｎ比よりも小さいか否かを判定するステップと、
前記判定の結果、前記リターン信号のＳ／Ｎ比が、前記ＥＰＬデータファイル（２８）に予め設定されたＳ／Ｎ比よりも小さい場合に、前記第１の送信回数より多い第２の送信回数を表す新しいステータスフラグを提供する手段（２６）と、
の各手段を備え、
前記送信機（１２，１６）は、次のデータメッセージを前記第２の送信回数だけ送信することを特徴とする電子価格ラベルシステム。
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