JP3745436B2 - タイヤ構成部材の送り出し切断装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、タイヤ成型機で生タイヤの成型をするに当たり、帯状のタイヤ構成部材をタイヤの成型ドラム上に巻き付け切断する作業において、タイヤ構成部材を成型ドラム上に送り出し、所定の長さに切断する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
このような従来技術としては、図5、図6、図7に示した様なものが一般的に知られている。すなわち、成型ドラム1にタイヤ構成部材Tを巻き付けるに当たり、図5に示すごとく、送り出しガイドGによりタイヤ構成部材Tの芯をガイドして成型ドラム1上に巻き付け、所定の巻き付け長さに達した時点で、図6に示すように自動切断手段3によりタイヤ構成部材Tを切断し、切断された残りの部材を成型ドラム1に巻き付ける。次に、図7に示すように、送り出しローラーRにより新たにタイヤ構成部材Tを送り出しガイドGの中を通してタイヤ構成部材Tの先端が所定の長さだけガイドの先端より出るまで送り出して、図5に示す最初の状態となり、次の巻き付けが行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術は、図7に示すように送り出しローラーRによりタイヤ構成部材Tを送り出し、送り出しガイドGの中を通す時に、タイヤ構成部材Tの先端が曲がったり、めくれるように変形したりし、最悪の場合はうまく通らずに詰まってしまう等の現象が起こることがあった。そのため、成型ドラム1に対する巻き付け精度が悪くなり、タイヤ品質を低下させたり、修正のための作業により生産性が阻害される等の欠点があった。
【0004】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、タイヤ構成部材の先端が曲がったり、めくれるように変形したり、うまく通らずに詰まってしまう等の現象が起こることを皆無にして、成型ドラムに対する巻き付けを正確に行いタイヤ品質を向上させ、且つ生産性を向上させることのできる装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで、請求項1記載の発明は、図1、図2、図3を参照すると、
(1)タイヤ構成部材Tを切断する自動切断手段3と、
(2)タイヤ構成部材Tをタイヤの成型ドラム1上に送り出すに当たり、タイヤ構成部材Tの芯出しを行う送り出しガイド2と、
(3)当該送り出しガイド2上に配置されたタイヤ構成部材Tを、当該送り出しガイドに固定するため、当該送り出しガイド上に取り付けられているクランプ手段4と、
(4)当該送り出しガイド2と当該クランプ手段4との位置を、成型ドラム1の軸芯Cに対し直交する方向に沿って、前記自動切断手段3の前後に移動可能とする移動手段5とを備え、
タイヤ構成部材Tを成型ドラム1上に巻き付ける時には、成型ドラム1に対し、前記送り出しガイド2と前記クランプ手段4が、送り出しガイド上にタイヤ構成部材を固定したまま前記自動切断手段3の前方に移動して、その位置でタイヤ構成部材の固定を解除して巻き付け作業を行い、タイヤ構成部材Tを所定の長さで切断するときには、成型ドラム1に対し、前記送り出しガイド2と前記クランプ手段4が前記自動切断手段3の後方に移動し、そこでのタイヤ構成部材の固定下で切断作業を行うことを特徴とするタイヤ構成部材の送り出し切断装置とした。
【0006】
請求項1記載の発明によれば、図1に示すごとく、タイヤ構成部材Tを成型ドラム1上に巻き付ける時には、成型ドラム1に対し送り出しガイド2とクランプ手段4が自動切断手段3の前方に位置して巻き付け作業を行う。また、図2に示すごとく、タイヤ構成部材Tを所定の長さで切断する時には、移動手段5により成型ドラム1に対し送り出しガイド2とクランプ手段4を自動切断手段3の後方に移動し、クランプ手段4を作動させ送り出しガイド2上にタイヤ構成部材Tを固定した後、その位置で切断作業を行う。次に、図3に示すごとく、クランプ手段4を作動させ送り出しガイド2上にタイヤ構成部材Tを固定したまま、再び移動手段5により成型ドラム1に対し送り出しガイド2とクランプ手段4が自動切断手段3の前方に移動し、次の巻き付けに備える。従って、常に送り出しガイド2の中にタイヤ構成部材Tを通した状態で巻き付け切断作業ができる。このため、送り出しガイドの中にタイヤ構成部材を通す作業は不要となるので、従来技術の欠点を皆無とすることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図1乃至図3を参照して説明する。
まず最初に本発明に係わる装置の構成について述べる。
これらの図において、符号Tは帯状をしたタイヤ構成部材である。符号1はタイヤ成型機に取り付けられていて、生タイヤを成型するためにタイヤ構成部材を巻き付けるタイヤの成型ドラムである。符号Cはこの成型ドラム1の軸芯であり、この軸芯Cは紙面に対し垂直方向に通っている。成型ドラム1は、軸芯Cを中心にして矢印Aの方向に回転し、タイヤ構成部材Tを矢印Bの方向に引き出しながら自身の周囲にタイヤ構成部材Tを巻き付ける。
【0008】
符号2はタイヤ構成部材の芯出しを行う送り出しガイドである。送り出しガイド2はフレーム6により形成される。図1に示すように、フレーム6の先端部(タイヤ構成部材Tの進行方向の下流側)には一対のロール2aが水平方向に回転自在に且つタイヤ構成部材Tを上下に挟み込むように取り付けられている。フレーム6の後端部にも同様の一対のロール2aが取り付けられている。これらの一対のロール2a、2aの内側のフレーム6上には、垂直方向に回転自在に且つタイヤ構成部材Tの側面を挟み込むように一対のロール2bがそれぞれ2ヶ所取り付けられている。そしてこれらの一対のロール2a、2bは井桁状になりタイヤ構成部材Tを上下と両側面からガイドし、タイヤ構成部材Tの芯出しを行う。さらに一対のロール2b、2bの間のフレーム6上には、クランプ手段4が取り付けられている。このクランプ手段4は、クランプシリンダー4aが作動することによりタイヤ構成部材Tをフレーム6との間に挟み込み、タイヤ構成部材Tをタイヤ送り出しガイド2上に固定することができるようになっている。
【0009】
符号3はタイヤ構成部材Tを切断する自動切断手段であり、従来より公知の装置である。
符号5は送り出しガイド2とクランプ手段4との位置を、自動切断手段3の前後に移動可能とする移動手段である。この移動手段5はエヤシリンダー5aから成っており、エヤシリンダー5aのロッド5bの先端はフレーム6に固着されている。
自動切断手段3と移動手段5は図示していない共通のフレームに固着されている。送り出しガイド2とクランプ手段4を装着したフレーム6は、この共通のフレームに成型ドラム1の軸芯Cに対し直交する方向に沿って摺動自在に取り付けられている。従って、移動手段5のエヤシリンダーの作動により、送り出しガイド2とクランプ手段4との位置を、成型ドラム1の軸芯Cに対し直交する方向に沿って自動切断手段3の前後に移動可能とすることができるようになっている。
【00010】
以上、本発明の一実施形態としての装置の構成を述べた。本実施形態は、タイヤ構成部材Tを成型ドラム1の上側から巻き付けるものであるが、他の実施形態として、図4に示すごとく、成型ドラム1の下側から巻き付けても良い。
【00011】
次に、本装置によりタイヤ構成部材Tを成型ドラム1上に送り出し、切断する作用について説明する。
図1は、タイヤ構成部材Tが成型ドラム1上にこれから巻き付けられる初期状態を示している。この状態の時は、送り出しガイド2とクランプ手段4とは、成型ドラム1に対し自動切断手段3の前方に位置している。尚、クランプ手段4は作動しておらず、タイヤ構成部材Tは送り出しガイド2の中を通過自在となっている。この状態から、成型ドラム1は、軸芯Cを中心にして矢印Aの方向に回転し、タイヤ構成部材Tを矢印Bの方向に引き出しながら自身の周囲にタイヤ構成部材Tを巻き付ける。
【0012】
次に、図2に示すごとく、タイヤ構成部材Tを所定の長さ成型ドラム1上に巻き付ける作業が終了すると、移動手段5が作動し、成型ドラム1に対し送り出しガイド2とクランプ手段4を自動切断手段3の後方に移動する。この位置でクランプ手段4を作動させ、送り出しガイド2上にタイヤ構成部材Tを固定する。タイヤ構成部材Tは、成型ドラム1と送り出しガイド2の間に引っ張られた様な状態になっている。ここで自動切断手段3が作動し、タイヤ構成部材Tの切断が行われる。この間クランプ手段4は作動し続けており、タイヤ構成部材Tは送り出しガイド2上に固定されたままで動くことはない。切断作業が終了すると、切断された残りのタイヤ構成部材が成型ドラム1上に巻かれ、タイヤ構成部材Tの成型ドラム1上への巻き付け作業は完了する。
【0013】
次に、図3に示すごとく、クランプ手段4を作動させ送り出しガイド2上にタイヤ構成部材Tを固定したまま、再び移動手段5を作動させ、成型ドラム1に対し送り出しガイド2とクランプ手段4が自動切断手段3の前方に移動する。ここでクランプ手段4は解除され、図1に示す初期状態に戻り、次の巻き付けに備える。従って、常に送り出しガイド2の中にタイヤ構成部材Tを通した状態で巻き付け切断作業ができる。このため、送り出しガイドの中にタイヤ構成部材を通す作業は不要となるので、従来技術の欠点を皆無とすることができる。
【0014】
【発明の効果】
本発明によれば、送り出しガイドの中にタイヤ構成部材を通す作業を不要としたことにより、図7に示すように送り出しローラーRによりタイヤ構成部材Tを送り出し、送り出しガイドGの中を通す時に、タイヤ構成部材Tの先端が曲がったり、めくれるように変形したりし、最悪の場合はうまく通らずに詰まってしまう等の現象は皆無となった。従って、成型ドラム1に対する巻き付け精度が正確となり、タイヤ品質を向上させ、且つ修正のための作業が皆無となったことにより、タイヤ成型作業の生産性が著しく向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示す説明図、
【図2】タイヤ構成部材を切断している状態を示す説明図、
【図3】タイヤ構成部材を切断後再び送り出しガイドとクランプ手段とを自動切断手段の前方に移動した状態を示す説明図、
【図4】タイヤ構成部材をタイヤの成型ドラムの下側から巻き付ける状態を示した説明図、
【図5】従来の技術の構成を示す説明図、
【図6】従来の技術でタイヤ構成部材を切断している状態を示す説明図、
【図7】従来の技術でタイヤ構成部材を送り出しガイドに通している状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1:成型ドラム
2:送り出しガイド
2a、2b:一対のロール
3:自動切断手段
4:クランプ手段
4a:クランプシリンダー
5:移動手段
5a:エヤシリンダー
5b:シリンダーのロッド
6:フレーム
A、B:矢印
C:軸芯
G:従来の送り出しガイド
R:送り出しローラー
T:タイヤ構成部材
Claims (1)
- (1)タイヤ構成部材を切断する自動切断手段と、
(2)タイヤ構成部材をタイヤの成型ドラム上に送り出すに当たり、タイヤ構成部材の芯出しを行う送り出しガイドと、
(3)当該送り出しガイド上に配置されたタイヤ構成部材を、当該送り出しガイドに固定するため、当該送り出しガイド上に取り付けられているクランプ手段と、
(4)当該送り出しガイドと当該クランプ手段との位置を、成型ドラムの軸芯に対し直交する方向に沿って、前記自動切断手段の前後に移動可能とする移動手段とを備え、
タイヤ構成部材を成型ドラム上に巻き付ける時には、成型ドラムに対し、前記送り出しガイドと前記クランプ手段が、送り出しガイド上にタイヤ構成部材を固定したまま前記自動切断手段の前方に移動して、その位置でタイヤ構成部材の固定を解除して巻き付け作業を行い、タイヤ構成部材を所定の長さで切断するときには、成型ドラムに対し前記送り出しガイドと前記クランプ手段が前記自動切断手段の後方に移動し、そこでのタイヤ構成部材の固定下で切断作業を行うことを特徴とするタイヤ構成部材の送り出し切断装置。
Priority Applications (1)
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JP02769696A JP3745436B2 (ja) | 1996-02-15 | 1996-02-15 | タイヤ構成部材の送り出し切断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP02769696A JP3745436B2 (ja) | 1996-02-15 | 1996-02-15 | タイヤ構成部材の送り出し切断装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09216297A JPH09216297A (ja) | 1997-08-19 |
JP3745436B2 true JP3745436B2 (ja) | 2006-02-15 |
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ID=12228151
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP02769696A Expired - Fee Related JP3745436B2 (ja) | 1996-02-15 | 1996-02-15 | タイヤ構成部材の送り出し切断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3745436B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1996
- 1996-02-15 JP JP02769696A patent/JP3745436B2/ja not_active Expired - Fee Related
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