JP3745193B2 - 連続式処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数のワークに対して熱処理などの所定の処理を連続的に施すための連続式処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
連続炉は、ワークを処理ロットごとに定められた速度でコンベア搬送するとともに、この搬送中のワークに対して処理ロットごとに定められた処理条件での加熱処理を行う装置である。
連続炉には処理ロットが次々と投入されるから、或るロットの末尾のワークと、それに続くロットの先頭部分のワークとが炉内に混在する状況がしばしば発生する。また、コンベア速度は、処理ロット毎に定められており、しばしば変更されることになる。
【0003】
連続炉は、たとえば、ワークの搬送経路に沿って複数のゾーンからなっており、各ゾーン毎に加熱温度の制御が行われるようになっている。いずれかのゾーンで温度異常が生じれば、この異常が生じたゾーンを通過したワークは、処理不良となる。したがって、このようなワークを選別して、再処理を施したり、廃棄したりする措置が必要となる。
また、連続炉内の雰囲気は、一定範囲のカーボンポテンシャルに保持されるようになっているが、このカーボンポテンシャルが正常値の範囲外の値となれば、雰囲気異常となり、焼入れ処理が不良となる。この雰囲気異常が生じた期間中に連続炉内に存在するワークは、処理不良となる。
【0004】
従来からの連続炉のための制御システムでは、連続炉への処理ロットの投入時刻、異常が生じた処理設備(ゾーンまたは連続炉全体)の名称および異常発生時刻が、処理履歴として記録されるようになっている。しかし、異常発生時刻に基づいて連続炉内に仕掛かっていた処理ロットを正確に特定するのは、困難な場合も多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、この発明の目的は、上述の技術的課題を解決し、処理部で発生した異常の影響を受ける処理ロットの特定を支援することができる構成を備えた連続式処理装置を提供することである。
また、この発明の目的は、処理部における処理条件の変動と処理ロットの仕掛かり状況とを容易に対比することができるようにして、異常の影響を受ける処理ロットの特定を支援することができる表示装置を備えた連続式処理装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、ワーク(W)に予め定められた処理を施す処理部(1,11〜15)と、この処理部を通る経路に従って複数のワークを連続的に搬送する連続搬送機構(2)とを含み、上記連続搬送機構に順次投入される複数の処理ロットのワークに連続して処理を施す連続式処理装置であって、処理部における異常の発生を検知する異常検知手段(S1〜S5,23)と、上記連続搬送機構による搬送速度を監視する搬送速度監視手段(30)と、各処理ロットの先頭および末尾のワークの上記処理部への投入時刻を表す投入時刻情報を含む処理履歴情報を記録する処理履歴記録手段(23,25)と、上記異常検知手段によって異常が検知されたときに、上記搬送速度監視手段によって監視されている搬送速度と上記処理履歴記録手段により記録された投入時刻情報とに基づいて、当該異常の影響を受ける処理ロットを特定する処理ロット特定手段(23)と、この処理ロット特定手段によって特定された処理ロットの識別情報を含む異常履歴情報を記録する異常履歴記録手段(23,25)とを含むことを特徴とする連続式処理装置である。なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
【0007】
上記の構成によれば、処理部に異常が発生すると、この異常の影響を受ける処理ロットが特定され、この特定された処理ロットの識別情報が異常履歴情報として記録される。したがって、異常履歴情報を照会すれば、処理部に生じた異常の影響を受ける処理ロットを容易に特定することができる。
連続搬送機構によって搬送されるワークの位置は、その投入時刻が特定されれば、連続搬送機構の搬送速度に基づいて特定できる。一方、各処理ロットの先頭および末尾のワークの処理部への投入時刻は、処理履歴情報として記録されている。そこで、たとえば、異常発生時に先頭から末尾までのうちのいずれかのワークが処理部に存在している処理ロットを、当該異常の影響を受ける処理ロットとして特定することができる。
【0008】
なお、異常履歴情報には、異常の影響を受ける処理ロットの識別情報のほか、異常発生日時、異常発生箇所および異常の内容などが含まれてもよい。
処理部は、1つの処理設備全体であってもよいし、1つの処理設備の一部を構成するものであってもよい。
すなわち、1つの処理設備が複数の処理部で構成される場合もある。このような場合には、異常発生箇所として、処理部の識別情報が異常履歴情報として記録されてもよい。
【0009】
また、たとえば、複数の加熱ゾーンを直列に結合した連続式加熱炉のような場合、各加熱ゾーンにおける加熱温度異常は、当該加熱ゾーンを加熱温度異常発生期間中に通過したワークのみに及ぶ。これに対して、複数の加熱ゾーンが共通の雰囲気を共有している場合に、この雰囲気に異常が生じると、この雰囲気異常の影響は、連続式加熱炉を構成しているいずれかの加熱ゾーンを当該雰囲気異常発生期間中に通過した全てのワークに及ぶ。このような場合には、異常発生箇所としては、当該連続式加熱炉(処理設備)全体の識別情報が記録されることになる。
【0010】
請求項2記載の発明は、上記連続式処理装置の処理状況を表示するための表示装置(28)をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の連続式処理装置である。
請求項3記載の発明は、上記表示装置は、上記異常検知手段による検知結果に対応する監視画面を表示するものであることを特徴とする請求項2記載の連続式処理装置である。
請求項記載の発明は、上記表示装置が、処理部の処理条件に対応した検知量を時間軸に従ってチャート表示する処理条件表示部(41)と、処理部における各処理ロットの仕掛かり状況を上記処理条件表示部における時間軸と共通の時間軸に従ってチャート表示する仕掛かり状況表示部(42)とを含むことを特徴とする請求項2または3記載の連続式処理装置である。
【0011】
この構成によれば、処理部の処理条件に対応した検知量と、処理部における処理ロットの仕掛かり状況とが共通の時間軸に従ってチャート表示される。したがって、これらのチャートを突き合わせることにより、各処理ロットに対する処理の良否を容易に把握できる。とくに、処理条件に対応した検知量が異常値を示す時刻における処理ロットの仕掛かり状況を把握すれば、当該異常の影響を受ける処理ロットを容易に把握できる。
【0012】
請求項に記載のように、処理部の処理条件に対応した検知量を時間軸に従って記録する条件履歴記録手段(23,25)と、この条件履歴記録手段に記録された処理条件の検知量に基づいて、上記処理条件表示部に表示すべき処理条件チャートを作成する手段(23)とをさらに含むことが好ましい。
また、請求項記載のように、各処理ロットの先頭および末尾のワークの上記処理部への投入時刻を表す投入時刻情報、ならびに各処理ロットの先頭および末尾のワークの上記処理部からの退出時刻を表す退出時刻情報を含む処理履歴情報を記録する処理履歴記録手段(23,25)と、この処理履歴記録手段に記録された投入時刻情報および退出時刻情報に基づいて、上記仕掛かり状況表示部に表示すべき仕掛かり状況チャートを作成する手段(23)とをさらに含む構成としてもよい。
【0013】
この場合、各処理ロットの先頭および末尾のワークの投入および退出時刻を記録するだけで、処理ロットの仕掛かり状況を表示することができるので、記録情報量を少なくすることができる。
なお、上記処理条件表示部のチャートと上記仕掛かり状況表示部のチャートとを突き合わせるための突き合わせカーソルがさらに表示されることが好ましい。これにより、処理ロットに対する処理状況の把握が一層容易になる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る連続式熱処理装置の構成を説明するための概念図である。この連続式熱処理装置は、連続焼入れ炉1と、この連続焼入れ炉1内で熱処理対象のワークWを搬送する第1搬送コンベア2と、焼入れ用冷却油を貯留した油槽3と、この油槽3内のワークWを油槽3外へと搬送する第2コンベア5と、連続焼入れ炉1から油槽3へと落下するワークWを案内するワーク移送案内部6とを備えている。第1搬送コンベア2には、投入機21によって、複数の処理ロットが順次投入される。そして、連続焼入れ炉1は、処理条件の異なる複数の処理ロットのワークWに対して連続的に焼入れ処理を施していく。
【0015】
投入機21は、連続焼入れ炉1の外側において第1搬送コンベア2に関連して、設けられている。この投入機21は、ワークWを第1搬送コンベア2上に整列させて投入する。投入機21の近傍には、たとえば、バーコードリーダからなる情報入力装置が設けられている。この情報入力装置からの信号は、プログラマブルコントローラで構成される主情報処理装置22に与えられる。この主情報処理装置22は、コンピュータで構成される情報処理装置23との間で情報通信を行うことができるようになっている。主情報処理装置22は、各処理ロットのワークWに対応して予め定められた処理条件に応じて、連続焼入れ炉1、第1搬送コンベア2、油槽3および第2搬送コンベア5を制御する。すなわち、それぞれに付随した作動用制御器1a,2a,3a,5aに、加熱温度、加熱時間、冷却油温度などの処理条件に対応する制御信号が与えられ、それに応じて、各作動用制御器が対応する構成部分の制御を実行する。
【0016】
連続焼入れ炉1は、たとえば、個別に制御される複数のヒータがそれぞれ配置された複数(たとえば5個)の加熱ゾーン11,12,13,14,15を有している。そして、複数のヒータの各作動用制御器11a,12a,13a,14a,15aが主情報処理装置22によって個別に制御されるようになっている。より具体的には、各加熱ゾーン11〜15の作動用制御器11a〜15aに、加熱温度指令が与えられ、これに応じて各加熱ゾーンのヒータへの通電が制御される。
【0017】
また、第1搬送コンベア2に対応した作動用制御器2aには、加熱時間指令が与えられ、これに応じて第1搬送コンベア2によるワークWの搬送速度が可変制御される。このワークWの搬送速度をリアルタイムで検知するために、第1搬送コンベア2に関連して、搬送速度センサ30が設けられている。この搬送速度センサ30が検出する搬送速度データは、主情報処理装置22に与えられるようになっている。
【0018】
複数の加熱ゾーン11〜15には、さらに、各加熱ゾーン11〜15における熱処理状況を表すプロセスデータを時系列に従って検知するための検知機構S1〜S5がそれぞれ設けられている。検知機構S1〜S5によって検出されるプロセスデータには、各加熱ゾーン内の雰囲気の焼入れ能力を表すカーボンポテンシャルおよび加熱温度などがある。検知機構S1〜S5によって検知されたプロセスデータは、主情報処理装置22に与えられる。
【0019】
作業者は、情報入力装置(バーコードリーダ)を用いて、処理ロットの容器に付されたタグ上のバーコードの読取操作を行う。このバーコードにより表されるデータは、製品型番号およびロット番号(識別データ)を含む。主情報処理装置22は、投入機21が処理ロットの先頭のワークWを第1搬送コンベア2に移載する時刻を、作業者による投入機21の起動操作によって検出し、情報処理装置23に通知する。また、投入機21が当該処理ロットの末尾のワークWを第1搬送コンベア2に移載する時刻を、投入機21の投入終了信号を検出して、情報処理装置23に通知する。これにより、情報処理装置23は、情報入力装置により読み取られた識別データと、当該処理ロットの第1搬送コンベア2への移載開始および移載終了の各時刻を表す日時データと上記識別データとを得ることになる。
【0020】
情報処理装置23は、主情報処理装置22から、検知機構S1〜S5により検知されたプロセスデータ、ならびに上述の識別データおよび日時データを取得して、記憶部25に記憶する。これらに基づき、情報処理装置23は、熱処理プロセスにおける異常の有無の判断等を行う監視プログラムを実行して、監視信号を出力する。この監視信号に基づいて、表示装置28に監視画面が表示される。なお、記憶部25は、ハードディスク装置や光磁気ディスク装置などの外部記憶装置で構成されていてもよい。
【0021】
情報処理装置23は、各処理ロットの先頭および末尾のワークWが連続焼入れ炉1に投入された各時刻(投入時刻)を求めて、処理履歴情報として記憶部25に記録する。さらに、情報処理装置23は、各処理ロットの先頭および末尾のワークWが連続焼入れ炉1を退出した各時刻(退出時刻)を、同じく処理履歴情報として記憶部25に記録する。
投入時刻および退出時刻は、ワークWが第1搬送コンベア2に移載された時刻(記憶部25に記録されている。)と、搬送速度センサ30からの搬送速度データとに基づいて、情報処理装置23によって算出される。具体的には、個々のワークWの位置は、搬送速度センサ30によって検出される搬送速度を時間に関して積分することによって得られるから、ワークWが投入位置(連続焼入れ炉1の入口)および退出位置(連続焼入れ炉1の出口)に達した各時刻を求めることができる。
【0022】
一方、情報処理装置23は、検知機構S1〜S5からのプロセスデータを常時監視しており、このプロセスデータを時系列に従い、条件履歴情報として記憶部25に記録する。そして、プロセスデータが予め設定される正常値の範囲を逸脱すると、異常が発生したものとして、その異常の発生日時、その異常の種類および異常発生箇所(加熱ゾーン名など)を異常履歴情報として記憶部25に記録する。また、当該異常から復帰した場合には、その復帰日時、異常の種類および異常発生場所を異常履歴情報として記憶部25に記録する。
【0023】
このとき、情報処理装置23は、記憶部25に記憶されているデータに基づいて、当該異常が発生または復帰した箇所で処理されているワークWの処理ロット名を異常履歴情報として記録する。この場合、記録される処理ロット名は、1つの場合もあるが、ある処理ロットの末尾のワークWと次の処理ロットの先頭のワークWとが共通に当該異常発生箇所に存在する場合もあるから、2つの処理ロット名が記憶される場合もある。むろん、3つ以上の処理ロット名の記録が可能な構成としておくこともできるが、通常は、連続焼入れ炉1内に3つの異なる処理ロットにそれぞれ属するワークWが混在する場合を考慮する必要性は乏しい。
【0024】
図2は、異常履歴情報の記録例を示す図である。異常履歴情報を構成する各レコードは、異常の発生時刻または復帰時刻を表す日時と、異常の発生または復帰のいずれかを表す種別と、異常内容と、当該異常の発生時または復帰時において異常発生箇所において処理中であった処理ロット番号とを含む。「異常内容」としては、異常発生箇所および発生または復帰した異常の種類が記録される。
たとえば、第3加熱ゾーン13において加熱温度が正常値の範囲を逸脱したことが検出されると、この正常値を逸脱した時刻が日時フィールドF1に記録され、異常発生を表す種別「発生」が種別フィールドF2に記録され、第3加熱ゾーン13で温度異常が生じたことが異常内容フィールドF3に記録され、このときに第3加熱ゾーン13に位置しているワークWが属する1つまたは2つの処理ロットの番号が処理ロット番号フィールドF4に記録される。
【0025】
同様に、加熱温度が正常値の範囲に復帰すると、その時刻が日時フィールドF1に記録され、異常復帰を表す種別「復帰」が種別フィールドF2に記録され、第3加熱ゾーン13での温度異常であることが異常内容フィールドF3に記録され、このときに第3加熱ゾーン13に位置しているワークWが属する1つまたは2つの処理ロットの番号が処理ロット番号フィールドF4に記録される。
複数の焼入れ炉の監視が共通に行われる場合には、各焼入れ炉を制御する主情報処理装置が情報処理装置23に共通に接続される。そして、異常内容フィールドF3には、異常が発生した焼入れ炉を識別するための情報が「1号炉」、「2号炉」などのように記録されることになる。
【0026】
カーボンポテンシャルが正常値範囲を逸脱した場合には、雰囲気異常とされる。この雰囲気異常の影響は、1つの加熱ゾーンにとどまらず、連続焼入れ炉1の炉内全域に及ぶ。そのため、雰囲気異常が生じたときには、異常内容フィールドには、加熱ゾーンを特定する情報は記録されない。
一般に、1つの処理ロットを構成するワークWの列の長さと、1つの連続焼入れ炉の長さとの関係から、処理ロット番号フィールドF4は、2つの処理ロット番号を記録できる容量となっていればよく、3つ以上の処理ロット番号が記録可能な容量を確保する必要性は乏しい。むろん、必要に応じて、3つ以上の処理ロットの番号が記録できるようにしても構わない。
【0027】
連続焼入れ炉1内でワークWを搬送する第1搬送コンベア2による搬送速度は、処理ロットごとに定められる。すなわち、各処理ロットのワークWの加熱時間に応じて搬送速度が調整される。たとえば、処理ロット番号AAAAAのワークWの列が先行していて、これに処理ロット番号BBBBBのワークWの列が続く場合を想定する。そして、処理ロット番号AAAAAに対応した搬送速度がVAであり、処理ロット番号BBBBBに対応した搬送速度がVBであるとする。この場合、処理ロット番号AAAAA,BBBBBの2つの処理ロットのワークWが連続焼入れ炉1内で半々になったとき、すなわち、処理ロット番号AAAAAの末尾のワークWと処理ロット番号BBBBBの先頭のワークWとの間の中間点が、連続焼入れ炉1内における搬送方向中間位置に達した時点で、第1搬送コンベア2による搬送速度が速度VAから速度VBに切り換えられる。
【0028】
上述のとおり、情報処理装置23は、搬送速度センサ30によってリアルタイムで検出される搬送速度データを時間積分することによって、各処理ロットの先頭および末尾のワークWの位置変化を計算により求めているから、搬送速度が変化しても、各処理ロットの先頭および末尾のワークWの位置を正確に把握できる。
図3は、表示装置28における表示例を示す図である。情報処理装置23は、検知機構S1〜S5によって時系列に従って検出されるプロセスデータを条件履歴情報として記録しており、これに基づいて、時間軸に従う処理条件チャートを作成する。この処理条件チャートが、表示装置28の表示画面上の処理条件表示部41に表示される。
【0029】
また、情報処理装置23は、各処理ロットの先頭および末尾のワークWの連続焼入れ炉1への投入時刻および連続焼入れ炉1からの退出時刻を処理履歴情報として記憶部25に記録しており、これに基づいて、各処理ロットの仕掛かり状況を時間軸に従う仕掛かり状況チャートとして表示装置28の表示画面の仕掛かり状況表示部42に表示させる。この場合に、処理条件チャートおよび仕掛かり状況チャートは、共通の時間軸45に従って表示される。
【0030】
さらに、表示装置28の表示画面には、時間軸45を垂直に横切る方向(図3の例では上下方向)に沿う線状カーソル43が表示される。この線状カーソル43は、ポインティングデバイス、キーボードまたは表示装置28の画面上のタッチパネルなどの適当な操作入力手段の操作によって、時間軸45に沿って(図3の例では左右方向に沿って)移動させることができる。これにより、特定の時点におけるプロセスデータと処理ロットの仕掛かり状況とを詳細に突き合わせることができる。
【0031】
さらに表示装置28表示画面には、必要に応じて、各処理ロットのロット番号、連続焼入れ炉1への投入時刻、当該処理ロットのワークWの型番を表すリスト44が表示される。このリスト44の近傍には、このリストを上下にスクロールさせるための一対のスクロールボタン46,47が設けられる。
また、処理条件表示部41および仕掛かり状況表示部42の近傍には、処理条件チャートおよび仕掛かり状況チャートを時間軸45に沿って共通にスクロールさせるための一対のスクロールボタン48,49が設けられている。
【0032】
これらのスクロールボタン46〜49は、上述の操作入力手段から操作することができるようになっている。
処理条件表示部41には、プロセスデータ(図3の例ではカーボンポテンシャル)の時間変化が曲線Pにより表示されているとともに、当該プロセスデータの上限値および下限値をそれぞれ表す上限ラインPUおよび下限ラインPLが表示されている。したがって、参照符号A1で示すように、プロセスデータに異常が生じていれば、このことは、曲線Pと上限ラインPUおよび下限ラインPLとの比較により、直ちに把握される。そして、このプロセスデータに異常が生じた箇所に線状カーソル43を位置させることにより、そのときの処理ロットの仕掛かり状況を即座に視覚的に把握できる。
【0033】
仕掛かり状況表示部42には、各処理ロットの仕掛かり状況が台形50により表示される。各台形50のたとえば中央付近には、当該台形に対応した処理ロットの番号51が表示される。台形50の左下の頂点は、当該処理ロットの先頭のワークWが連続焼入れ炉1に投入された投入時刻に対応している。また、台形50の左上の頂点は、当該処理ロットの先頭のワークWが連続焼入れ炉1から退出した退出時刻に対応している。さらに、台形50の右下の頂点は、当該処理ロットの末尾のワークWが連続焼入れ炉1に投入された投入時刻に対応している。さらに、台形50の右上の頂点は、当該処理ロットの末尾のワークWが連続焼入れ炉1から退出した時刻に対応している。
【0034】
すなわち、仕掛かり状況表示部42に表示された仕掛かり状況チャートにおいて最下方のラインL1は、各処理ロットのワークWの投入時刻に対応し、最上方のラインL6は、各処理ロットのワークWの退出時刻(油槽3への投入時刻)に対応しているといえる。さらに、ラインL1,L6間を区切る破線のラインL2〜L5は、第2〜第5加熱ゾーン12へのワークWの投入時刻を表す。第1焼入れゾーン11への投入時刻は、ラインL1で表される。
【0035】
図3には、時刻t10において雰囲気異常が生じており、この時刻t10の位置に線状カーソル43を合わせた場合の表示例が示されている。この場合、線状カーソル43は、仕掛かり状況チャートにおいて処理ロット「2」に対応した台形50の右上角部と、処理ロット「3」に対応した台形50の左下角部とを横切っている。これを詳細に見ると、異常発生時刻t10において、処理ロット「2」のワークWの一部が第5加熱ゾーン15に残っていたことがわかる。また、処理ロット「3」の先頭のワークWが連続焼入れ炉1の中央付近にまで達していることがわかる。
【0036】
結局、この場合には、連続焼入れ炉1内には、処理ロット「2」および「3」が存在しており、これらは雰囲気異常の影響を受けたことになる。したがって、処理ロット「2」および「3」のワークWは、再処理を施すか廃棄するかして、最終製品として市場に流通することがないようにしなければならない。
処理条件表示部41には、複数のプロセスデータから任意に選択したプロセスデータのチャートを表示することができる。
【0037】
図4は、処理条件表示部41に加熱温度の時間変化を表す処理条件チャートを表示させ、これを利用して加熱温度異常の影響を受けたワークを特定する作業を説明するための図である。この図4には、第3加熱ゾーン13における加熱温度の時間変化が処理条件表示部41に表示されている。すなわち、処理条件表示部41には、温度変化が曲線Tで表され、加熱温度の正常範囲の上限および下限をそれぞれ表すラインTU,TLが表示されている。図4の例では、下限のラインTLを曲線Tが割り込んだ期間Δが異常発生期間であり、この期間Δの始まりの時刻t1が「異常発生時刻」となり、期間Δの終わりの時刻t2が異常からの「復帰時刻」となる。
【0038】
期間Δにおいて第3加熱ゾーン13を通過中であったワークWは、加熱温度異常の影響を受けている。そこで、線状カーソル43を用いて処理条件表示部41の処理条件チャートと仕掛かり状況表示部42の仕掛かり状況チャートとを突き合わせ、時刻t1,t2間における第3加熱ゾーン13への処理ロットの仕掛かり状況を把握することにより、加熱温度異常の影響を受けた処理ロットまたはワークを特定できる。
【0039】
具体的には、時刻t1に線状カーソル43を合わせたときに、この線状カーソル43と第3加熱ゾーン13からのワークWの退出時間(第4加熱ゾーン14へのワークWの投入時間)に対応するラインL4との交点55を見いだす。この交点55が位置する処理ロット(図4の例では処理ロット「2」)のワークWに対応した第1搬送コンベア2の搬送速度に基づき、この搬送速度に対応した勾配のライン56を交点55を通るように引く。これにより、ライン56とラインL1との交点57の時刻は、加熱温度異常の影響を受けた最初のワークWが連続焼入れ炉1に投入された時刻となる。また、ライン56とラインL6との交点58の時刻は、加熱温度異常の影響を受けた最初のワークWが連続焼入れ炉1から退出した時刻となる。
【0040】
さらに、時刻t2に線状カーソル43を合わせたときに、この線状カーソル43と第3加熱ゾーン13へのワークWの投入時間に対応するラインL3との交点59を見いだす。この交点59が位置する処理ロット(図4の例では、処理ロット「2」「3」の間に位置しているので該当なし。)のワークWに対応した第2搬送コンベア2の搬送速度(図4の例の場合は、たとえば、処理ロット「2」「3」の搬送速度の平均値をとる。)に基づき、この搬送速度に対応した勾配のライン60を交点59を通るように引く。これにより、ライン60とラインL1との交点61の時刻は、加熱温度異常の影響を受けた最後のワークWが連続焼入れ炉1に投入された時刻となる。また、ライン60とラインL6との交点62の時刻は、加熱温度異常の影響を受けた最後のワークWが連続焼入れ炉1から退出した時刻となる。
【0041】
したがって、図4の例においては、処理ロット「2」の先頭部のワークWは、加熱温度異常の影響を受けておらず、中央部および後端部のワークWは、加熱温度異常の影響を受けている。また、処理ロット「3」の先頭部のワークWは、第3加熱ゾーン13での加熱温度異常期間中に連続焼入れ炉1に投入されているが、それらが第3加熱ゾーン13に達するより早く、第3加熱ゾーン13の加熱温度異常が解消されている。したがって、処理ロット「3」のワークWは、期間Δにおける加熱温度異常の影響を受けていないことがわかる。結局、期間Δ1に連続焼入れ炉1に投入されたワークWが、加熱温度異常の影響を受けたことが理解される。
【0042】
これらの結果から、処理ロット「2」のワークWは、加熱温度異常の影響を受けていると判断されて、再処理または廃棄などの適当な措置がとられる。また、処理ロット「3」のワークWは、加熱温度異常の影響を受けていない良品であるものとして扱われる。
なお、ライン56,60を、情報処理装置23の働きによって、仕掛かり状況表示部42に表示するようにしておけば、加熱温度異常の影響を受けた処理ロットの特定が容易になる。ただし、このようなライン56,60は、必ずしも表示画面上に表示されなくとも、若干の経験を積むことにより、使用者は、容易に異常の影響を受けた処理ロットを特定することができる。
【0043】
以上のようにこの実施形態によれば、異常履歴情報には当該異常により影響を受ける処理ロットのロット番号が含まれている。そのため、たとえ経験の浅い作業員であっても、処理不良の可能性のある処理ロットを正確に特定できる。
さらに、表示装置28には、処理条件チャートと仕掛かり状況チャートとが突き合わせて表示されるので、各処理ロットの処理状況を容易に把握することができ、また、処理条件に異常が生じたときの処理ロットの仕掛かり状況を視覚的にかつ速やかに把握することができる。
【0044】
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は他の形態で実施することも可能である。たとえば、上述の実施形態では、連続熱処理装置を例にとったが、この発明は、熱処理以外の処理を行う連続式処理装置にも適用可能である。また、上述の実施形態では、各処理ロットの先頭および末尾のワークの投入時刻および退出時刻を記憶部25に記録するようにしているが、仕掛かり状況チャートの表示が不要な場合には、退出時刻については必ずしも記録する必要はない。
【0045】
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る連続式熱処理装置の構成を説明するための概念図である。
【図2】異常履歴情報の記録例を示す図である。
【図3】表示装置における表示例を示す図である。
【図4】加熱温度異常の影響を受けたワークを特定する作業を説明するための図である。
【符号の説明】
1 連続焼入れ炉
2 第1搬送コンベア
11〜15 加熱ゾーン
21 投入機
22 主情報処理装置
23 情報処理装置
25 記憶部
28 表示装置
30 搬送速度センサ
41 処理条件表示部
42 仕掛かり状況表示部
43 線状カーソル
45 時間軸
S1〜S5 検知機構
W ワーク

Claims (6)

  1. ワークに予め定められた処理を施す処理部と、この処理部を通る経路に従って複数のワークを連続的に搬送する連続搬送機構とを含み、上記連続搬送機構に順次投入される複数の処理ロットのワークに連続して処理を施す連続式処理装置であって、
    処理部における異常の発生を検知する異常検知手段と、
    上記連続搬送機構による搬送速度を監視する搬送速度監視手段と、
    各処理ロットの先頭および末尾のワークの上記処理部への投入時刻を表す投入時刻情報を含む処理履歴情報を記録する処理履歴記録手段と、
    上記異常検知手段によって異常が検知されたときに、上記搬送速度監視手段によって監視されている搬送速度と上記処理履歴記録手段により記録された投入時刻情報とに基づいて、当該異常の影響を受ける処理ロットを特定する処理ロット特定手段と、
    この処理ロット特定手段によって特定された処理ロットの識別情報を含む異常履歴情報を記録する異常履歴記録手段とを含むことを特徴とする連続式処理装置。
  2. 上記連続式処理装置の処理状況を表示するための表示装置をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の連続式処理装置。
  3. 上記表示装置は、上記異常検知手段による検知結果に対応する監視画面を表示するものであることを特徴とする請求項2記載の連続式処理装置。
  4. 上記表示装置は、
    処理部の処理条件に対応した検知量を時間軸に従ってチャート表示する処理条件表示部と、
    処理部における各処理ロットの仕掛かり状況を上記処理条件表示部における時間軸と共通の時間軸に従ってチャート表示する仕掛かり状況表示部とを含むことを特徴とする請求項2または3記載の連続式処理装置。
  5. 処理部の処理条件に対応した検知量を時間軸に従って記録する条件履歴記録手段と、
    この条件履歴記録手段に記録された処理条件の検知量に基づいて、上記処理条件表示部に表示すべき処理条件チャートを作成する手段とをさらに含むことを特徴とする請求項4記載の連続式処理装置。
  6. 各処理ロットの先頭および末尾のワークの上記処理部への投入時刻を表す投入時刻情報、ならびに各処理ロットの先頭および末尾のワークの上記処理部からの退出時刻を表す退出時刻情報を含む処理履歴情報を記録する処理履歴記録手段と、
    この処理履歴記録手段に記録された投入時刻情報および退出時刻情報に基づいて、上記仕掛かり状況表示部に表示すべき仕掛かり状況チャートを作成する手段とをさらに含むことを特徴とする請求項4または5記載の連続式処理装置。
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