JP3744588B2 - 医療用資材向け積層体及びその製造方法 - Google Patents

医療用資材向け積層体及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は手術又は介護に用いられる医療用資材向け積層体及びその製造方法に関するものであり、さらに詳しくは、液体遮蔽性があり、切断面からの繊維くずの発生が極めて少なく、風合いの良好な手術又は介護に用いられる医療用資材向け積層体とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、手術の際にドレープ(手術時、患者にかける布)や手術台の覆い等として用いる医療用資材には、編物、織物、不織布、プラスチック薄膜等が使用されてきた。
一般に、織物、編物、不織布からなる布帛は、柔軟で風合いは良いが、多量の体液や水分などが付着した場合には、内部まで浸透することとなる。すなわち、ドレープとして使用する場合には、手術中に患者が自らの血液や薬品に汚染される恐れがでてくるし、手術台の覆いとして使用する場合でも血液や薬品が台そのものに浸透し、台上にある全てのものを汚染する恐れがあった。
【0003】
また、織物、編物、不織布等からなる布帛は、繊維くずの発生が問題になっている。すなわち、手術中にこれら布帛から発生する繊維片がほぐれ出て、患者を汚染する恐れがある。例えば、ドレープの場合では手術中に実際手術作業を行うための窓を現場でつくる場合があるが、このような場合では特に繊維くずの問題は大きい。このような意味で、短繊維を撚糸して得た糸によって構成される編物や織物は望ましくないし、不織布の場合でも短繊維系では同じ問題が発生している。このように繊維くず等を最小限にすることは、異物片による手術室の環境や手術切開部位の汚染を防ぐ為に必要とされることである。
【0004】
そこで、従来ではこれらの問題を解決するために、布帛と液体不透過層としてフィルム状物とを一体化したシートが用いられてきた。すなわち、柔軟で風合いの良い布帛が患者または台を覆い、液体不透過層としてフィルム状物が、手術中に発生する血液や洗浄液等の種々の液体が、他の部位に拡散することを防いでいた。
【0005】
例えば、布帛と液体不透過層の一体化された医療用資材の一例としては、押しだし成形フィルム積層布帛(特開平4−203848号公報、特開平05−148759号公報)がある。例えば、特開平05−148759号公報では、不織布に撥水加工し、押し出しラミネートを行っている。これによれば、撥水加工された不織布の表面繊維は押し出し成型された液体不透過性層で被覆され、不織布と不透過性層が接着し一体化する。
【0006】
しかし、このような構成では、ピンホールが発生し易く、せっかく存在する液体不透過層が役目を果たせず、血液等の浸透による暴露の危険が生じる。すなわち、布帛の表面は一般には凹凸が存在するために、この上にピンホールがなく均一に薄く液体不透過層を形成するのは非常に困難な技術となる。
このようなピンホールをなくすための方策としては、押しだし積層する液体不透過層の厚みを厚くすることがあげられる。実際、液体不透過層の厚みを増すことによって当初の問題であったピンホールの発生は防ぐことができる。しかしながら、液体不透過層の厚みを増すと製品自体の厚みが増すこととなり、結果として手術時に覆布として用いるような医療用資材としては、硬く風合いが損なわれることとなってしまう。以上のように、従来のような押しだし成形フィルム積層布帛では満足するものが得られていなかった。
【0007】
医療用資材の製造に使用されている従来技術の別の方法に、布帛自体に接着性を持たせるもの、または溶融フィルム化性を持たせたものがある。例えば、前者の布帛自体に接着性を持たせるものとして、(a)溶融ポリマーを使用した不織布の場合、繊維自体を鞘心構造として鞘側に配位した低融点のポリマーを溶融化(実公平2−22317号公報、特開平4−203848号公報)したり、(b)溶融温度の違う2種類のポリマー繊維を混抄して低融点のポリマーからの繊維だけを溶融させる方法(特開平5−125647号公報)等がとられている。これらの方法は、ウェブを構成する低融点の繊維が熱により溶融することによって他のフィルム状物を接着して医療用資材とする。しかしながら、これらの接着方法では接着強さが上がらず、できた成形品に不良が発生し易かった。
【0008】
また、後者の布帛自体に溶融フィルム化性を持たせたものとして、2種類の溶融ポリマーを用いて、低融点のポリマーが溶解して、再固化することでフィルム化する方法では、押し出し成型層の時と同様にピンホールが発生し易く不良率が高いという問題があった。また、鞘芯構造の繊維自身の製造コストが高い為、医療用資材としての製品の値段も高いという欠点があった。
【0009】
さらに、別の構成(特開昭55−37390号公報、実開昭62−25534号公報)は、上記の問題を解決するために、例えば塩化ビニルの様な柔軟性があるフィルムを使用して接着剤を介して、布帛と一体化したものがある。
接着剤の種類には、水系または溶剤系の高分子樹脂や、エポキシ樹脂のエステル架橋の様な化学架橋させる方式の接着剤と、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド系に代表される熱可塑性樹脂による、いわゆるホットメルト剤がある。この中で、化学架橋による接着剤は、特定の素材に対しての接着力は高いものの、接着剤自身に含まれる溶剤や可塑剤のために、これらが揮発したり移行したりすることで、製品の性能を損ねる危険があった。
【0010】
また、接着層の形態には、接着層が全面に及ぶ全面接着と、一部分のみを接着させた部分接着がある。全面接着の場合は接着力が強い。さらに、任意に布帛を切断しても、布帛の片面を接着剤が固定しているため、フィルムの無い布帛に比べ、繊維くずの発生を減少させる効果がある。しかし、全面接着では、布帛とフィルムが完全に固定される為に、風合いが硬くなる傾向があった。部分接着には、筋状の接着、点状の接着が知られている。これらの部分接着された試料では、全面接着に比べ、風合いは柔らかい。しかし、布帛を切断する時、接着されていない部分を切断すると、フィルムの無い布帛と同じになってしまい、繊維くずの発生を減少させる効果は得られない。
【0011】
以上のように従来用いられてきた手術又は介護に用いられる医療用資材向け積層体は、その性能や安全性の点でまだ満足できるものではなかった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは、上記従来技術のもつ課題を検討した結果、長繊維布帛とフィルムとの間に、3次元交絡した極細繊維からなる繊維層を接着層として用いることにより、柔軟性があり、液体遮閉性が有り、切断面からの繊維くずの発生が極めて少なく、安全で風合いの良好な手術又は介護に用いられる医療用資材向け積層体が得られることを見いだした。
【0013】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、
目付が20〜80g/mである長繊維布帛とフィルムとの間に、熱可塑性樹脂からからなり、目付が2〜15g/mの3次元交絡した極細繊維からなる繊維層が接着層として構成されていることを特徴とする手術又は介護に用いられる医療用資材向け積層体であり、また、長繊維布帛またはフィルム上に、加熱溶融した熱可塑性樹脂を紡孔から吐出すると同時に、該紡孔近傍の細孔から噴出される加熱流体で繊維状に延伸させて3次元交絡をもつ繊維層を形成した後、該繊維層上にフィルムまたは長繊維布帛を置いて圧着ロールで圧着することを特徴とする前記の医療用資材向け積層体の製造方法である。
【0014】
以下、に本発明を詳細に説明する。
本発明の長繊維布帛とは、長繊維織物、長繊維編物、長繊維不織布である。長繊維織物、長繊維編物は長繊維を用いたものであれば、公知のいずれの織編物でも使用可能である。長繊維不織布を得るためには、公知の製造方法で作られたいずれの不織布でも使用可能であるが、本発明の目的である繊維くずの発生をおさえることからすれば、特に熱可塑性樹脂を紡糸孔直下において、エアーサッカーで延伸した繊維をネット上位に積層し、部分的に熱接合または熱圧着したスパンボンド不織布等の長繊維不織布を使用することがより好ましい。また、布帛の繊維には、風合や柔軟性を向上させる目的で公知の方法等で得られる伸縮糸やクリンプ糸を用いることも、より好ましい。
【0015】
本発明の長繊維布帛を構成する熱可塑性樹脂としては、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12等のポリアミド系樹脂、エチレン、プロピレン、ブテン等のモノオレフィン重合体及びこれらの共重合体を主成分とするポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂等が使用される。また、これらの長繊維不織布を構成する繊維は単一成分でも混合成分でもよい。すなわち、上記に記載した樹脂単独でもよく、例えばポリエチレン/ポリプロピレン、ポリエチレンまたはポリプロピレン/ポリエステル等を混合した複合繊維であってもよい。しかしながら、柔軟な風合を考えた場合には、ポリアミド系繊維、特に好適にはナイロン6繊維からなる布帛がより好ましい。また、長繊維不織布として、セルロース銅アンモニア溶液から湿式凝固して得られるセルロース系長繊維不織布も用いられる。この不織布はそれ自体吸液性があるので、特に吸液処理等の加工の必要が無く、生体適合性にも優れるので好ましい。
【0016】
本発明の長繊維布帛の目付は、20g/m2〜80g/m2が好ましい。不織布層の目付は、20g/m2未満では薄すぎて十分な強度や医療用資材としての風合いが不足し、一方80g/m2を越えると風合が硬くなり、医療用資材として好ましくない。
本発明の長繊維布帛を構成する繊維径としては、布帛及び積層体の風合いを損なわなければ特に限定されないが、0.5〜6デニールが好ましく、さらに好ましくは1.0〜3デニールであることが強度と風合のバランスがとるため好ましい。
【0017】
本発明の医療用資材向け積層体に吸水性能を付与するために、公知の親水性界面活性剤等の吸水剤を不織布に付与して用いることが好ましい。
また、本発明に用いるフィルムは、公知のフィルムが使用できる。すなわち、ポリエチレンポリマー、ポリプロピレンポリマー等のポリオレフィンポリマーフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリテトラフルオロエチレンフィルム、エチレン酢酸ビニル共重合ポリマーからなるフィルム等である。これらのポリマーは単独、または混合して用いても良いし、あるいは異なるポリマーのフイルムを積層して用いても良い。このうち、柔軟性、接着性、易燃焼性、価格の観点から、ポリエチレンポリマー、ポリプロピレンポリマー、アモルファスポリプロピレン等のポリオレフィンポリマーフィルム、またはポリオレフィンポリマーとエチレン酢酸ビニル共重合ポリマーを混合、あるいは積層したフィルムが好ましい。
【0018】
本発明のフィルムの厚みは、5μm〜35μmがよい。フィルムの厚みが5μm未満の場合は、製品にした場合にピンホールが発生し易いなど、製品としての信頼性が低下する恐れがある。一方、フィルムの厚みが35μmを越える場合には、製品としての柔らかさが低下してしまい使いづらくなる。この意味で、本発明のフィルムの厚みは5μm〜35μmがよく、より好ましくは15μm〜25μmがよい。
【0019】
本発明の医療用積層資材の製造には、長繊維布帛の上に加熱溶融した熱可塑性樹脂を紡孔から吐出し、吐出された熱可塑性樹脂を紡孔に近接して設けられた細孔から噴出される加熱流体により延伸して極細繊維化し、この極細繊維を長繊維布帛上に3次元交絡をもつ繊維層、いわゆるマイクロウエブとして形成した後、この繊維層の上にフイルムを置いて圧着ロールで圧着し、長繊維布帛、繊維層、フィルムとからなる積層体を一体化する方法がとられる。この方法のように、長繊維布帛上に繊維層を形成した後、続いてこの繊維層の上にフイルムを置き圧着ロールで圧着して積層体を一体化することもできるが、逆にフイルム上に繊維層を形成し、引き続きこの繊維層の上に長繊維布帛を置いて圧着ロールで圧着し、積層体を一体化する方法をとることもできる。
【0020】
上記の3次元交絡をもつ極細繊維の製造には、1例として、サンツール製のカーテンスプレーを用いることができる。この装置は、スリット状の紡孔をもち、この紡孔の近傍にスリット状の加熱流体の噴出孔を備えている。スリット状の紡孔の直下には櫛の歯型の分繊体があり、紙状で紡糸される熱可塑性樹脂が近傍のスリット状の加熱流体の噴出孔から噴出される加熱流体(通常は加熱された空気、ホットエアー)により延伸をうけると同時に分繊体により分繊され極細繊維となり、長繊維布帛もしくはフイルム上に繊維層として形成される。
【0021】
また、これ以外の方法で、熱可塑性樹脂を紡孔から吐出し、該熱可塑性樹脂を紡孔に近接して設けられた細孔から吐出される加熱流体により延伸して極細繊維化する、いわゆるメルトブロー方式として知られている不織布の製造方法を用いてもよい。したがって、本発明の繊維層を構成する極細繊維は1デニール以下、さらに好ましくは0.01デニール以下の極めて細い繊維であり、長繊維布帛とフイルムとを接着する接着層として用いるとその3次元交絡構造と相まって極めて柔軟性のある一体化された積層体となる。
【0022】
このようにして得られた繊維層を長繊維布帛(または、フイルム)上に3次元交絡をもつ繊維層として形成した後、この繊維層の上にフイルム(または、長繊維布帛)を置いて圧着ロールで圧着することにより、一体化された積層体、すなわち医療用資材が得られる。ここで、圧着ロールとして、長繊維布帛側にはゴムロールが接するように、フイルム側には金属ロールが接するように用いれば、接着効果を高める上で有効である。
【0023】
また、繊維層を形成してから圧着ロールで圧着するまでの時間により、圧着ロールの温度を調整する必要がある。その理由は、紡孔から吐出された溶融熱可塑性樹脂繊維が十分に凝固しない間は、常温程度の温度の冷ロールで長繊維布帛とフイルムは接着されるが、時間が経過して繊維が凝固してしまった後は、圧着ロールの表面温度を繊維の溶融点付近に保った熱ロールで圧着しないと長繊維布帛とフイルムは接着されない。
【0024】
本発明は上記の冷ロールまたは熱ロールのどちらも用いえるが、長繊維布帛とフイルムを柔軟性をもたせて繊維層で接着するには、ロール表面温度が10〜30℃の冷ロールを用い、繊維層を形成してから圧着ロールで圧着するまでの時間は、熱可塑性樹脂の種類や加熱流体の温度にもよるが、2秒以内に行うことが好ましい。また、熱ロールを用いる場合は、用いる熱可塑性樹脂の種類にもよるが、80〜200℃で行うことが好ましい。
【0025】
こうして得られた本発明の圧着、一体化された積層体は、長繊維布帛とフイルム間に3次元交絡構造をもつ繊維層が接着機能をもち、かつ均一な厚さで介在しているので、柔軟でかつ繊維くずの発生が少ない。
長繊維布帛とフィルムとの間に介在する熱可塑性樹脂の繊維層は、3次元交絡構造で均一な厚さで、不特定の方向に分散している。この均一な厚さの繊維層は、その目付けは2g/m2〜15g/m2が必要であり、好ましくは3g/m2〜10g/m2である。2g/m2未満では接着力が不足すると共に、繊維くずの発生を防止する効果がなくなるし、30g/m2を越えると柔軟性がなくなるため、医療用資材として好ましくない。
【0026】
繊維層を構成する繊維に用いる熱可塑性樹脂には、エチレン、プロピレン、ブテン等オレフィンの重合体、またはこれらオレフィンの共重合体、オレフィンと酢酸ビニル、アクリル酸、メタクリル酸等の共重合体、ジカルボン酸成分としてダイマー酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバチン酸等を、ジアミンとしてエチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、キシリレンジアミン、PP’−メチレンジアミン、アルカノールアミン等を用いたポリアミド樹脂、上述のジカルボン酸成分と、ジオール成分としてグリコール等を用いたポリエステル樹脂、スチレン・ブタジエンのブロック重合エラストマー、スチレン・イソプレンのブロック重合エラストマー、スチレン・エチレン・プロピレン・スチレンのブロック重合エラストマー等の熱可塑性エラストマー樹脂等が用いられる。
【0027】
これらの熱可塑性樹脂の中で、スチレン・ブタジエンのブロック重合エラストマー、スチレン・イソプレンのブロック重合エラストマー、スチレン・エチレン・プロピレン・スチレンのブロック重合エラストマー等の熱可塑性エラストマー樹脂が、特に好ましくはスチレンーイソプレンースチレン(SIS)、スチレンーブタジエンースチレン(SBS)、スチレンーエチレンーブタジエンースチレン(SEBS)が単独で、または他の樹脂にブレンドすることにより用いると布帛とフイルムとの接着性をさらに向上させることができる。
【0028】
また、オレフィンと酢酸ビニル、アクリル酸、メタクリル酸等の共重合体、その代表的な例としてエチレン酢酸ビニル(EVA)系樹脂も好ましく用いることができる。
このようにして得られる本発明の医療用資材は、柔軟性があり、また繊維くず等のリントの発生が少なく、液体遮蔽性のある柔軟なシートであることから、手術の際に用いられるドレープや手術着、帽子、マスク又は介護シートや失禁パッド、パンツ等のメディカル関連用のシートとして好適である。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施例により、さらに詳細に説明する。
本発明で得られた実施例は、以下の評価方法で各項目を評価した。
(1)一体化の評価方法
不織布とフィルムが一体化されたか否かを、不織布とフィルムの接着強力で評価した。評価方法は、JIS−L−1086に準拠した。即ち、長さ15cm、幅5cmの試料を縦、緯各々5点採取し、フィルム側にニチバン(株)製の布テープNo.102(幅50mm)を貼り合わせ、不織布とフィルムの間を試料片の長さ方向に端から5cmを正確に剥離し、引張試験機につかみ間隔5cmで取り付け、引張速度100mm/分で剥離長さ5cmをT型剥離し、チャート上より剥離強度の極大値3点と極小値3点をとり、計6個の平均値を算出した。
【0030】
(2)液体遮蔽性の測定方法
液体遮蔽性はJIS−L−1092の耐水度試験方法(静水圧法)にて評価した。
また、フィルムのピンホールの有無の確認を、試料のフィルム側に20×20cmの範囲に赤インクで着色したIPA(2−プロパノール)を2ml塗布し、ふき取って観察した。
【0031】
(3)発塵性の測定
発塵性はJIS−B−9923の(2)光散乱式粒子計数器法に準拠して測定した。発塵装置は、タンブリング法を用いた。光散乱式粒子計数器の流量は500ml/分とし、0.01立方フィート中の粒子数、すなわち34秒間に計測される粒子数を12回測定し、最大値と最小値を除いた10回の平均より試料から1秒間に発生する粒子数を計算した。
【0032】
試料は、ブランクとして、経50cm、緯100cmの試料を用意し、縁をセロテープで包んで、切断面からリントが発生しないようにした。測定試料として、ブランクと同様の布帛に、長さ30cmの切り目を経20本、緯20本入れた。計算は、切り目を入れた布帛からの粒子数から、ブランクからの粒子数を引いた。
【0033】
(4)剛軟度の測定
柔軟性を評価するため、試料の剛軟度(gf/cm2 /cm)をKES(Kawabata’s Evaluation System)法の曲げ特性により測定した。
(5)風合の評価
官能検査による風合の評価を、試料を手で触って評価した。評価は○、△、×で示し、柔らかいものを○、硬いものを×、中間を△とした。
【0034】
【実施例1】
長繊維布帛として、ナイロン6繊維からなる市販スパンボンド不織布(目付50g/m2 )を用いた。この不織布に、吸水加工を行った。即ち、サンノプコ(株)製ノプコウェットSN20−Tを1g/m2 となるように水で希釈し含浸させた上で乾燥した。フィルムとして、厚さ14μmのエチレン酢酸ビニル共重合ポリマーフイルム、厚さ8μmの特殊低密度ポリエチレンフイルム、厚さ3μmの低密度ポリエチレンポリマーとポリプロピレンポリマーの混合物フイルムからなる全体の厚みが25μmの多層フィルムを用いた。
【0035】
走行するコンベヤー上に上記の不織布を載せ、その上にサンツール製カーテンスプレーを用い、加熱溶融した溶融粘度2000cpsのエチレン酢酸ビニル(EVA)樹脂を吐出し、圧力0.6Kg/cm2 、温度160℃のホットエアーで延伸して繊維化し、目付けが7g/cm2 の3次元交絡をもつ均一な厚さの繊維層を不織布上に形成した。
【0036】
この繊維層が形成されてから2秒後、この繊維層上に上記の多層フイルム中のエチレン酢酸ビニル共重合ポリマーフイルムが繊維層側に接するように重ね合わせ、不織布側にゴムロール、フイルム側に金属ロールが接するようにそれぞれの表面温度が21℃のゴムロールと金属ロール間に通した。ゴムロールはJIS−K−6301で定めたゴム硬度で75度であり、ロール圧力5kg/cm2で圧着した。これにより不織布とフィルムは一体化され、柔軟性があり、切断面からの繊維くずの発生が極めて少なく、また液体遮蔽性があり、風合いの良好な医療用資材向け積層体が得られた。この結果を表1に示した。
【0037】
【実施例2】
布帛は、ナイロン6繊維からなるスパンボンド不織布(目付30g/m2 )を用い、フィルムは、低密度ポリエチレンポリマー20μmのフィルムを用いた。この不織布とフィルムとの間に実施例1と同じ方法で3次元交絡をもつ均一な厚さの繊維層を介在させ、ロールで圧着し、一体化した。これから、柔軟性があり、切断面からの繊維くずの発生が極めて少なく、また液体遮蔽性があり、風合いの良好な医療用資材向け積層体が得られた。この結果は表1に示した。
【0038】
【実施例3】
布帛は、銅アンモニアから湿式凝固して得られるセルロース長繊維からなる長繊維不織布(目付30g/m2 )を用い、フィルムは、低密度ポリエチレンポリマー20μmのフィルムを用いた。この不織布とフィルムとの間に実施例1と同じ方法で3次元交絡をもつ均一な厚さの繊維層を介在させ、ロールで圧着し、一体化した。これから、柔軟性があり、切断面からの繊維くずの発生が極めて少なく、液体遮蔽性があり、風合いの良好な医療用資材向け積層体が得られた。この結果を表1に示した。
【0039】
【実施例4】
布帛は、ナイロン66繊維からなる長繊維織物(平織り、目付40g/m2 )を用い、フィルムは、低密度ポリエチレンポリマー20μmのフィルムを用いた。この長繊維織物とフィルムとの間に、実施例1と同じ方法で3次元交絡をもつ均一な厚さの繊維層を介在させ、ロールで圧着し、一体化した。これから、柔軟性があり、切断面からの繊維くずの発生が極めて少なく、液体遮蔽性があり、風合いの良好な医療用資材向け積層体が得られた。この結果を表1に示した。
【0040】
【比較例1】
不織布は、ナイロン6繊維からなるスパンボンド不織布(目付100g/m2 )を用い、フィルムは実施例1と同じ多層フイルムを用いた。この不織布と多層フィルムとの間に、実施例1と同じ方法で3次元交絡をもつ均一な厚さの繊維層を介在させ、ロールで圧着し、一体化した。この積層体は、液体遮閉性があったが、不織布の厚さが厚いため、柔軟性がなく、風合が悪く、医療用資材として好ましくなかった。この結果は表1に示した。
【0041】
【比較例2】
不織布は、ニードルパンチ法による短繊維不織布(目付40g/m2 )を用い、フィルムは、実施例1と同じ多層フィルムを用いた。この短繊維不織布と多層フィルムとの間に、実施例1と同じ方法で3次元交絡をもつ均一な厚さの繊維層を介在させ、ロールで圧着し、一体化した。得られた積層体に柔軟性があり、風合いは良好であったが、切断面からの繊維くずの発生が見られた。この結果を表1に示した。
【0042】
【比較例3】
不織布とフィルムは、実施例1と同様のものを用いた。実施例1で用いたエチレン酢酸ビニル(EVA)樹脂を押出しラミネート装置により押し出して不織布上に塗布し、直ちにこの上にフィルムを重ねて不織布とフィルムを一体化した。得られた積層物の液体遮蔽性は得られたが、柔軟性がなく、風合は硬くなり、医療用資材として好ましくなかった。この結果を表1に示した。
【0043】
【比較例4】
不織布とフィルムは、実施例1と同様のものを用いた。比較例3と同様に、 エチレン酢酸ビニル(EVA)系樹脂をスリットからドット状に押し出して不織布上に塗布し、直ちにこの上にフィルムを重ねて不織布とフィルムを一体化した。得られた積層体の液体遮蔽性は得られたが、各ドットのところで部分的に柔軟性に劣り、風合いも硬く、切断面からの繊維くずの発生が見られた。この結果を表1に示した。
【0044】
【実施例5】
長繊維布帛として、ナイロン6繊維からなる市販スパンボンド不織布(目付50g/m2 )を用いた。この不織布に、吸水加工を行った。即ち、サンノプコ(株)製ノプコウェットSN20−Tを1g/m2 となるように水で希釈し含浸させた上で乾燥した。フィルムとして、厚さ14μmのエチレン酢酸ビニル共重合ポリマーフイルム、厚さ8μmの特殊低密度ポリエチレンフイルム、厚さ3μmの低密度ポリエチレンポリマーとポリプロピレンポリマーの混合物フイルムからなる全体の厚みが25μmの多層フィルムを用いた。
【0045】
走行するコンベヤー上に上記の不織布を載せ、その上にサンツール製カーテンスプレーを用い、加熱溶融したスチレンーイソプレンースチレン(SIS)樹脂を吐出し、圧力0.6Kg/cm2 、温度160℃のホットエアーで延伸して繊維化し、目付けが7g/ 2 の3次元交絡をもつ均一な厚さの繊維層を不織布上に形成した。
【0046】
この繊維層が形成されてから2秒後、この繊維層上に上記の多層フイルム中のエチレン酢酸ビニル共重合ポリマーフイルムが繊維層側に接するように重ね合わせ、不織布側にゴムロール、フイルム側に金属ロールが接するようにそれぞれの表面温度が21℃のゴムロールと金属ロール間に通した。ゴムロールはJIS−K−6301で定めたゴム硬度で75度であり、ロール圧力5kg/cm2で圧着した。これにより不織布とフィルムは一体化され、柔軟性があり、切断面からの繊維くずの発生が極めて少なく、また液体遮蔽性があり、風合いの良好な医療用資材向け積層体が得られた。この結果を表1に示した。
【0047】
【実施例6】
長繊維布帛として、ナイロン6繊維からなる市販スパンボンド不織布(目付50g/m2 )を用いた。この不織布に、吸水加工を行った。即ち、サンノプコ(株)製ノプコウェットSN20−Tを1g/m2 となるように水で希釈し含浸させた上で乾燥した。フィルムとして、厚さ14μmのエチレン酢酸ビニル共重合ポリマーフイルム、厚さ8μmの特殊低密度ポリエチレンフイルム、厚さ3μmの低密度ポリエチレンポリマーとポリプロピレンポリマーの混合物フイルムからなる全体の厚みが25μmの多層フィルムを用いた。
【0048】
走行するコンベヤー上に上記の不織布を載せ、その上にサンツール製カーテンスプレーを用い、加熱溶融した溶融粘度2000cpsのエチレン酢酸ビニル(EVA)樹脂を吐出し、圧力0.6Kg/cm2 、温度160℃のホットエアーで延伸して繊維化し、目付けが7g/ 2 の3次元交絡をもつ均一な厚さの繊維層を不織布上に形成した。
【0049】
60秒後、この繊維層上に上記の多層フイルム中のエチレン酢酸ビニル共重合ポリマーフイルムが繊維層側に接するように重ね合わせ、不織布側にゴムロール、フイルム側に金属ロールが接するようにそれぞれの表面温度115℃のゴムロールと金属ロール間に通した。ゴムロールはJIS−K−6301で定めたゴム硬度で75度であり、ロール圧力5kg/cm2で圧着した。これにより不織布とフィルムは一体化され、柔軟性があり、切断面からの繊維くずの発生が極めて少なく、また液体遮蔽性があり、風合いの良好な医療用資材向け積層体が得られた。この結果を表1に示した。
【0050】
【実施例7】
長繊維布帛として、ナイロン6繊維からなる市販スパンボンド不織布(目付50g/m2 )を用いた。この不織布に、吸水加工を行った。即ち、サンノプコ(株)製ノプコウェットSN20−Tを1g/m2 となるように水で希釈し含浸させた上で乾燥した。フィルムとして、厚さ14μmのエチレン酢酸ビニル共重合ポリマーフイルム、厚さ8μmの特殊低密度ポリエチレンフイルム、厚さ3μmの低密度ポリエチレンポリマーとポリプロピレンポリマーの混合物フイルムからなる全体の厚みが25μmの多層フィルムを用いた。
【0051】
走行するコンベヤー上に上記の多層フィルムを、多層フイルム中のエチレン酢酸ビニル共重合ポリマーフイルムが上になるように載せ、その上にサンツール製カーテンスプレーを用い、加熱溶融した溶融粘度2000cpsのエチレン酢酸ビニル(EVA)樹脂を吐出し、圧力0.6Kg/cm2 、温度160℃のホットエアーで延伸して繊維化し、目付けが7g/ 2 の3次元交絡をもつ均一な厚さの繊維層を不織布上に形成した。
【0052】
この繊維層が形成されてから2秒後、この繊維層上に上記のスパンボンド不織布を重ね合わせ、不織布側にゴムロール、フイルム側に金属ロールが接するようにそれぞれの表面温度20℃のゴムロールと金属ロール間に通した。ゴムロールはJIS−K−6301で定めたゴム硬度で75度であり、ロール圧力5kg/cm2で圧着した。これにより不織布とフィルムは一体化され、柔軟性があり、切断面からの繊維くずの発生が極めて少なく、また液体遮蔽性があり、風合いの良好な医療用資材向け積層体が得られた。この結果を表1に示した。
【0053】
【比較例5】
長繊維布帛として、ナイロン6繊維からなる市販スパンボンド不織布(目付50g/m2 )を用いた。この不織布に、吸水加工を行った。即ち、サンノプコ(株)製ノプコウェットSN20−Tを1g/m2 となるように水で希釈し含浸させた上で乾燥した。フィルムとして、厚さ14μmのエチレン酢酸ビニル共重合ポリマーフイルム、厚さ8μmの特殊低密度ポリエチレンフイルム、厚さ3μmの低密度ポリエチレンポリマーとポリプロピレンポリマーの混合物フイルムからなる全体の厚みが25μmの多層フィルムを用いた。
【0054】
走行するコンベヤー上に上記の不織布を載せ、その上にサンツール製カーテンスプレーを用い、加熱溶融した溶融粘度2000cpsのエチレン酢酸ビニル(EVA)樹脂を吐出し、0.6Kg/cm2 、160℃のホットエアーで延伸して繊維化し、目付けが35g/ 2 の3次元交絡をもつ均一な厚さの繊維層を不織布上に形成した。
【0055】
繊維層を形成して2秒後、この繊維層上に上記の多層フイルム中のエチレン酢酸ビニル共重合ポリマーフイルムが繊維層側に接するように重ね合わせ、不織布側にゴムロール、フイルム側に金属ロールが接するようにそれぞれの表面温度21℃のゴムロールと金属ロール間に通した。ゴムロールはJIS−K−6301で定めたゴム硬度で75度であり、ロール圧力5kg/cm2で圧着した。これにより不織布とフィルムは一体化され、切断面からの繊維くずの発生が少なく、また液体遮蔽性があったが、柔軟性に劣り、風合いも芳しくなかった。この結果を表1に示した。
【0056】
【表1】
Figure 0003744588
【0057】
【発明の効果】
本発明により、柔軟性があり、液体遮蔽性があり、切断面からの繊維くずの発生が極めて少なく、風合いの良好な手術又は介護に用いられる医療用資材向け積層体を得ることができる。

Claims (2)

  1. 目付が20〜80g/mである長繊維布帛とフィルムとの間に、熱可塑性樹脂からなり、目付が2〜15g/mの3次元交絡した極細繊維からなる繊維層が接着層として構成され、柔軟で且つ繊維くずの発生が少ないことを特徴とする手術又は介護に用いられる医療用資材向け積層体
  2. 長繊維布帛またはフィルム上に、加熱溶融した熱可塑性樹脂を紡孔から吐出すると同時に、該紡孔近傍の細孔から噴出される加熱流体で繊維状に延伸させて3次元交絡をもつ繊維層を形成した後、該繊維層上にフィルムまたは長繊維布帛を置いて圧着ロールで圧着することを特徴とする請求項1記載の手術又は介護に用いられる医療用資材向け積層体の製造方法
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