JP3743534B2 - 新規な塩素イオン測定方法およびその試薬 - Google Patents

新規な塩素イオン測定方法およびその試薬 Download PDF

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【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、液体中の塩素イオン濃度の測定方法およびそのための試薬に関し、詳細にはザルコシンオキシダーゼ活性を有する蛋白質を使用する塩素イオン濃度の測定方法ならびにその試薬に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ザルコシンオキシダーゼ(EC 1.5.3.1)は、臨床的に筋疾患、腎疾患の診断の指標となっている体液中のクレアチン、クレアチニンの測定用酵素として、例えばクレアチニンアミドヒドロラーゼ、クレアチンアミジノヒドロラーゼおよびペルオキシダーゼと組み合わせて使用されている。すなわち、試料中のクレアチニンにクレアチニンアミドヒドロラーゼを作用させ、生成するクレアチンにクレアチンアミジノヒドロラーゼを作用させ、さらに生成するザルコシンにザルコシンオキシダーゼを作用させ、かつ、生成する過酸化水素をペルオキシダーゼおよび発色剤(例えば4−アミノアンチピリンとアニリン誘導体)により発色させ、その発色強度を吸光度測定して、試料中のクレアチニン量を測定する。
【0003】
ザルコシンオキシダーゼは、基質であるザルコシンに水または酸素の存在下で作用して、グリシン、ホルムアルデヒドおよび過酸化水素を生成する。このようなザルコシンオキシダーゼは、バチルス属(特開昭54-52789号公報)、コリネバクテリウム属(J. Biochem. 89, 599 (1981))、シリンドロカルボン属(特開昭56-92790号公報)、シュードモナス属(特開昭60-43379号公報)等の細菌が生産することが知られている。とりわけ、アースロバクター・エスピーTE1826(微工研菌寄第10637号)の生産するザルコシンオキシダーゼは、従来のザルコシンオキシダーゼよりも熱安定性に優れ、かつKm値の小さい実用的な酵素であることが既に知られている(特開平2-265478号公報)。これらのザルコシンオキシダーゼは、活性発現に対し塩素イオンや種々の金属イオン等を要求しない。
【0004】
本発明者らは、既に、アースロバクター・エスピーTE1826より抽出した染色体DNAよりザルコシンオキシダーゼ遺伝子の単離に成功し、そのDNAの全構造を決定し(Journal of Fermentation and Bioengineering Vol.75 No.4 pp239-244 (1993) に記載)、該ザルコシンオキシダーゼを遺伝子工学的手法によって形質転換体に高生産させることに成功し、高純度なザルコシンオキシダーゼを安価に大量供給することを可能にしている(特開平6-113840号公報)。
このザルコシンオキシダーゼも塩素イオンや種々の金属イオン等を要求しない。
【0005】
一方、塩素イオンは生体内にあってはナトリウムイオンと共に塩化ナトリウムとして、大部分は細胞外液中に存在し、血漿総陰イオン中の70%を占め、他の電解質との相互関係のもとに、水分平衡、浸透圧の調節、酸塩基平衡の調節などに重要な役割を演じている。
塩素イオンの定量法としては、塩素イオン測定用電極の利用が主流である。しかし、電極では生化学自動分析装置への組み込みが困難である。また、イオン特異性の点でも問題があり、生体中に存在するレベルの重炭酸イオン等の他イオンも計測してしまうことはよく知られている。
そこで、哺乳類由来のアミラーゼを用いた酵素法が開発された(特開昭63-126497 号公報など)。これは、アミラーゼとカルシウムイオンとの親和性が塩素イオンにより変化する性質を利用した方法であり、イオン特異性の点で電極利用の場合より優れている。しかしながら、その測定原理よりカルシウムイオンの影響を受けることは避けられない。ヒト検体中に存在する唾液及び膵液由来アミラーゼの影響やアミラーゼの基質である麦芽糖やオリゴ糖の影響も、当然受けることとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従って、塩素イオンのより正確な定量法として、試料中の夾雑物質の影響が少ない酵素法、すなわち試料中に存在する酵素やその基質の影響およびカルシウムイオンを含めたイオン特異性の点で問題がない酵素法が望まれていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成するために種々検討した結果、アースロバクター・エスピーTE1826得られたザルコシンオキシダーゼの性質をその活性発現が塩素イオン濃度に依存的であるように、改変した改変ザルコシンオキシダーゼを利用して、塩素イオン測定を行うことを見い出した。
【0008】
すなわち、本発明は試料に、ザルコシンおよびザルコシンオキシダーゼ活性発現が塩素イオン濃度に依存的であるザルコシンオキシダーゼ活性を有する蛋白質を水および酸素の存在下に作用させ、生成する過酸化水素、グリシンまたはホルムアルデヒドまたは消費する酸素を測定することにより、試料中の塩素イオン濃度を測定することを特徴とする塩素イオン測定方法である。
【0009】
また、本発明はザルコシン、ザルコシンオキシダーゼ活性発現が塩素イオン濃度に依存的であるザルコシンオキシダーゼ活性を有する蛋白質、ペルオキシダーゼ、4−アミノアンチピリンおよびフェノール誘導体またはアニリン誘導体を含む塩素イオン測定用試薬でる。
【0010】
さらに、本発明はザルコシン、ザルコシンオキシダーゼ活性発現が塩素イオン濃度に依存的であるザルコシンオキシダーゼ活性を有する蛋白質およびホルムアルデヒド測定用試薬を含む塩素イオン測定用試薬である。
【0011】
本発明はザルコシン、ザルコシンオキシダーゼ活性発現が塩素イオン濃度に依存的であるザルコシンオキシダーゼ活性を有する蛋白質およびグリシン測定用試薬を含む塩素イオン測定用試薬である。
【0012】
【発明の実施態様】
本発明において、測定しようとする液体とは、体液、例えば血液、唾液などに限られない。天然水、海水、廃液、研究用試料など、各種化合物の塩酸塩、緩衝液成分などを含む。
塩素イオンとしては、NaCl、KClなどの金属塩に由来するものなどがある。
【0013】
本発明のザルコシンオキシダーゼ活性発現が塩素イオン濃度に依存的であるザルコシンオキシダーゼ活性を有する蛋白質とは、水および酸素の存在下にザルコシンに作用して、過酸化水素、グリシンおよびアンモニアを生成するザルコシンオキシダーゼ活性を有する蛋白質であって、その発現に塩素イオンを必要とし、しかも塩素イオン濃度に比例してザルコシンオキシダーゼ活性が発現する蛋白質(以下、改変ザルコシンオキシダーゼと称する)を意味する。
【0014】
このような蛋白質としては、ザルコシンオキシダーゼの補酵素結合に関与する部位のアミノ酸が他のアミノ酸に置換されたアミノ酸配列を有する改変ザルコシンオキシダーゼがある。具体的な例としては、アースロバクター・エスピーTE1826(FERM P−10637)由来のザルコシンオキシダーゼ(Jounal of Fermentation and Bioengineering Vol.75 No.4 pp239-244 (1993)に記載)を構成するアミノ酸配列(配列表・配列番1)の第14番目のアラニン、第16番目のセリンおよび/または第17番目のメチオニンが他のアミノ酸に置換されたアミノ酸配列を有する改変ザルコシンオキシダーゼが挙げられる。
【0015】
さらに具体的な一例として、アースロバクター・エスピーTE1826のザルコシンオキシダーゼの改変ザルコシンオキシダーゼA14Lが挙げられる。これは、アースロバクター・エスピーTE1826が産生するザルコシンオキシダーゼを構成するアミノ酸配列の第14番目のアラニンがロイシンに置換されたアミノ酸配列を有する改変ザルコシンオキシダーゼである。
別な例としては、上記アミノ酸配列の第14番目のアラニンがイソロイシン、チロシンまたはトリプトファンに置換されたアミノ酸配列を有する改変ザルコシンオキシダーゼA14I、A14YまたはA14Wがある。
さらに別な例としては、上記アミノ酸配列の第16番目のセリンがプロリンに置換されたアミノ酸配列を有する改変ザルコシンオキシダーゼS16Pあるいは第17番目のメチオニンがグリシンに置換されたアミノ酸配列を有する改変ザルコシンオキシダーゼM17Gがある。
【0016】
該改変ザルコシンオキシダーゼの製造法としては、ザルコシンオキシダーゼ活性を有する蛋白質の遺伝情報を有するDNAの特定の塩基を変換することにより、改変蛋白質の遺伝子情報を有するDNAを作成する。DNA中の塩基を変換する具体的な方法としては、例えば市販のキット(TransformerTM; Clonetech 製、EXOIII/Mung Bean Deletion Kit; Stratagene 製) の使用、あるいはポリメラーゼチェインリアクション法の利用が挙げられる。
【0017】
作成された改変蛋白質の遺伝情報を有するDNAは、プラスミドと連結された状態にて宿主微生物中に移入され、改変蛋白質を生産する形質転換体となる。この際のプラスミドとしては、例えばエシェリヒア・コリーを宿主微生物とする場合には pBluescript 、pUC18などが使用できる。
【0018】
宿主微生物としては、例えばエシェリヒア・コリー W3110、エシェリヒア・コリーC600、エシェリヒア・コリーKM109 、エシェリヒア・コリー DH5αなどが使用できる。
【0019】
宿主微生物に組換えベクターを移入する方法としては、例えば宿主微生物がエシェリヒア属に属する微生物の場合には、カルシウムイオンの存在下で組換えDNAの移入を行う方法などを採用することができ、更にエレクトロポレーション法を用いてもよい。
【0020】
このようにして得られた形質転換体である微生物は、栄養培地で培養されることにより、多量の改変蛋白質を安定して生産し得る。形質転換体である宿主微生物の培養形態は宿主の栄養生理学的性質を考慮して培養条件を選択すればよく、通常多くの場合は液体培養で行うが、工業的には通気攪拌培養を行うのが有利である。
培地の栄養源としては、微生物の培養に通常用いられるものが広く使用され得る。炭素源としては資化可能な炭素化合物であればよく、例えばグルコース、シュクロース、ラクトース、マルトース、フラクトース、糖蜜、ピルビン酸などが使用される。窒素源としては利用可能な窒素化合物であればよく、例えばペプトン、肉エキス、酵母エキス、カゼイン加水分解物、大豆粕アルカリ抽出物などが使用される。その他、リン酸塩、炭酸塩、硫酸塩、マグネシウム、カルシウム、カリウム、鉄、マンガン、亜鉛などの塩類、特定のアミノ酸、特定のビタミンなどが必要に応じて使用される。
【0021】
培養温度は菌が発育し、改変蛋白質を生産する範囲で適宜変更し得るが、エシェリヒア・コリーの場合、好ましくは20〜42℃程度である。培養時間は条件によって多少異なるが、改変蛋白質が最高収量に達する時期を見計らって適当時期に培養を終了すればよく、通常は 6〜48時間程度である。培地pHは菌が発育し改変蛋白質を生産する範囲で適宜変更し得るが、特に好ましくはpH 6.0〜9.0 程度である。
【0022】
培養物中の改変蛋白質を生産する菌体を含む培養液をそのまま採取し、利用することもできるが、一般的には常法に従って改変蛋白質が培養液中に存在する場合は濾過、遠心分離などにより、改変蛋白質含有溶液と微生物菌体とを分離した後に利用される。改変蛋白質が菌体内に存在する場合には、得られた培養物から濾過または遠心分離などの手段により菌体を採取し、次いでこの菌体を機械的方法またはリゾチームなどの酵素的方法で破壊し、また必要に応じてEDTAなどのキレート剤および界面活性剤を添加して改変蛋白質を可溶化し、水溶液として分離採取する。
【0023】
このようにして得られた改変蛋白質含有溶液を、例えば減圧濃縮、膜濃縮、更に硫酸アンモニウム、硫酸ナトリウムなどの塩析処理、或いは親水性有機溶媒、例えばメタノール、エタノール、アセトンなどによる分別沈殿法により沈殿せいめればよい。また、加熱処理や等電点処理も有効な精製手段である。吸着剤あるいはゲル濾過剤などによるゲル濾過、吸着クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、アフィニティクロマトグラフィーにより、精製された活性発現が塩素イオン濃度に依存的である改変ザルコシンオキシダーゼを得ることができる。
【0024】
本発明の塩素イオンの定量法としては、改変ザルコシンオキシダーゼの酵素反応により生じる物質である過酸化水素、グリシンまたはホルムアルデヒドを直接或いは間接的に測定する方法であれば、如何なる方法も利用することができる。例えば、改変ザルコシンオキシダーゼの酵素反応により生じる過酸化水素に対し、ペルオキシダーゼの作用によりキノン色素を生成させ、その発色量より定量する方法などがある。
【0025】
また該酵素反応により生じるグリシンにNADおよびグリシン脱水素酵素を作用させ、生成するNADHを紫外部の吸光度により測定する方法などがある。
【0026】
さらには該酵素反応により生じるホルムアルデヒドにNADおよびホルムアルデヒド脱水素酵素を作用させ、生成するNADHを紫外部の吸光度により測定する方法などがある。
【0027】
本発明の塩素イオン測定用試薬としては、改変ザルコシンオキシダーゼとその基質、すなわちザルコシンを含み、ザルコシンオキシダーゼの酵素反応により生じる物質を直接或いは間接的に測定するための試薬を含んでなるものであれば、如何なる方法も利用することができる。
生成する過酸化水素を測定する塩素イオン測定用試薬は、例えば、ザルコシン、改変ザルコシンオキシダーゼ、ペルオキシダーゼ、4−アミノアンチピリン、などのカプラー、フェノール誘導体またはアニリン誘導体などの色原体を含む。該試薬に使用するカプラーとしては4−アミノアンチピリン、3−メチル−2−ベンゾチアゾリンヒドラシゾン等が使用される。
【0028】
また色原体としてはフェノール、2−クロロフェノール、4−クロロフェノール、2,4−ジクロロフェノールなどのフェノール類、アニリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、N,N−ジエチル−m−トルイジン、N,N−ジエチル−m−アニシジン、N−エチル−N−(3−メチルフェニル)−N’−アセチルエチレンジアミン、N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル)−m−トルイジン、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)m−トルイジン、N−エチル−N−スルホプロピル−m−トルイジン、N−エチル−N−スルホプロピル−3,5−ジメトキシアニリン、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリン、N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリン、N−エチル−N−スルホプロピル−m−アニシジン、N−エチル−N−(3−メチルフェニル)−N’−サクシニルエチレンジアミン、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−m−アニシジン、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−m−トルイジン(TOOS)などのアニリン類が用いられる。
【0029】
生成するグリシンを測定する塩素イオン測定用試薬は、例えば、ザルコシン、改変ザルコシンオキシダーゼ、NADおよびグリシン脱水素酵素を含む。
【0030】
生成するホルムアルデヒドを測定する塩素イオン測定用試薬は、例えば、ザルコシン、改変ザルコシンオキシダーゼ、NADおよびホルムアルデヒド脱水素酵素を含む。
【0031】
本発明の試薬中の酵素の添加量は、特に限定されるものではないが、好適には10〜100U/lである。該酵素の基質濃度は塩素イオンの測定に支障をきたさない限り、限定されるものではない。
【0032】
本発明の試薬のpHは、酵素反応を阻害しない範囲であれば、特に限定されるものではないが、好適には緩衝液によりpH5〜10に保たれているのが好ましい。また緩衝液の種類は、塩素イオンを含有しないものであれば、いかなるものでもよい。たとえばリン酸緩衝液、酢酸グアニジン緩衝液、各種GOOD緩衝液などが挙げられる。
【0033】
本発明の試薬には必要により、界面活性剤、防腐剤、安定化剤などを使用してもよい。界面活性剤としては、非イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤など、特に限定されるものではなく、約0.01〜0.5%で用いることができる。防腐剤としてはアジ化ナトリウム、抗生物質が用いられる。安定化剤としては、安定化効果を示すものであれば、特に限定されないが、グルコース、マンニトール、トレハロース、グルセロールなどの糖類またはアミノ酸類、アルブミンなどが用いられる。
【0034】
【実施例】
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。
参考例1 ザルコシンオキシダーゼの改変
ザルコシンオキシダーゼの遺伝情報を有する組換え体プラスミドpSAOEP3(図1参照)を Journal of Fermentation and Bioengineering Vol.75 No.4 pp239-244 (1993)に記載の方法に従い、以下に示すようにして調製した。
アースロバクター・エスピーTE1826(FERM P−10637)の染色体DNAを次の方法で分離した。同菌株を100mlの2×YT培地(1.6%ポリペプトン、1%酵母エキス、0.5%塩化ナトリウム(pH7.2))で37℃一晩振盪培養後、遠心(8000rpm, 10分) により集菌した。15mMクエン酸ナトリウム、0.15M塩化ナトリウムを含んだ溶液で菌体を洗浄した後、20%シュークロース、1mM EDTA、50mMトリス塩酸(pH7.6)を含んだ溶液5mlに懸濁させ、0.5mlのリゾチーム溶液(100mg/ml)を加えて、37℃、30分間保温した。次いで11mlの1%ラウロイルサルコシン酸、0.1M EDTA(pH9.6)を含む溶液を加えた。この懸濁液に臭化エチジウム溶液を0.5%、塩化セシウムを約100%加え、撹拌混合し、55,000rpm、20時間の超遠心でDNAを分取した。分取したDNAは、10mMトリス塩酸(pH8.0)、1mM EDTAを含んだ溶液(TE)で透析し、精製DNA標品とした。
【0035】
精製DNA標品1μgを制限酵素 Sau3AI (東洋紡製)で部分分解反応させ、3kbp以上の断片に分解した後、SalIII(東洋紡製)で切断したpUC18 0.5μgと M.G.Loftus らのBACKFILLING法(Biotechniques Vol12,No.2(1992)) に従い、T4−DNAリガーゼ(東洋紡製)1ユニットで16℃、12時間反応させ、DNAを連結した。連結したDNAは Hanahanの方法により作成したエシェリヒア・コリーJM109 のコンピテントセルを用いて形質転換した。使用したDNA1μg 当たり約 1×106 個の形質転換体のコロニーが得られた。得られたコロニーは50μg/mlアンピシリン、0.5%ザルコシン、0.005%パラロースアニリンおよび0.025%ソディウムハイドロジェンサルファイト入りL培地(1%ポリペプトン、0.5%酵母エキス、0.5%塩化ナトリウム)で37℃、18時間培養し、赤色コロニーを指標にザルコシンオキシダーゼ遺伝子の入った組換えDNAをスクリーニングした。
【0036】
その結果、約1,000個のコロニーのうち1株の割合で赤色を示すコロニーを得た。この中の1株が保有するプラスミドには、約8.7kbpの挿入DNA断片が存在しており、このプラスミドをpSAO1とした。次いでpSAO1より挿入DNA断片を種々の制限酵素により切断してpUC18にサブクローニングし、約1.7kbpの挿入DNA断片を有するpSA0EP3を得た。
配列表の配列番号5にpSAOEP3の挿入DNA断片のDNA配列を、配列表の配列番号1にpSAOEP3の挿入DNA断片中にコードされているザルコシンオキシダーゼのアミノ酸配列をそれぞれ記載している。
【0037】
該組換えプラスミドpSAOEP3を基に、配列表の配列番号6、7、8、9、10、11、12、13、14および15の10種のオリゴヌクレオチドとDNA中の塩基を変換するキットである TransformerTM(Clonetech 製)を用い、TransformerTM のプロトコールに従い変異処理操作を行った。その結果、配列表の配列番号1記載の第14番目のアラニンがバリン、イソロイシン、ロイシン、チロシン、トリプトファン、グルタミン酸、リジンにそれぞれ置換された改変蛋白質A14V、A14I、A14L、A14Y、A14W、A14D、A14K(配列表の配列番号2記載)、第16番目のセリンがプロリンに置換された改変蛋白質S16P(配列表の配列番号3記載)、第17番目のメチオニンがグリシンに置換された改変蛋白質M17G(配列表の配列番号4記載)、およびS16PとM17Gの二重変異である改変蛋白質S16P+M17Gの合計10種の改変ザルコシンオキシダーゼの遺伝情報を有するDNAを保持するプラスミドをそれぞれ作成した。
【0038】
それぞれの改変ザルコシンオキシダーゼの遺伝情報を有するDNAを種々の制限酵素で切断してサブクローンを調製し、常法に従い、SEQUENING PRO 7-deaza-dGTP kit(東洋紡製)を用いて塩基配列を決定し、改変されていることを確認した。
【0039】
それぞれの改変ザルコシンオキシダーゼの遺伝情報を有するDNAを保持する組換え体プラスミドでエシェリヒア・コリーJM109のコンピテントセルを形質転換し、形質転換体をそれぞれ得た。
【0040】
参考例2 形質転換体の培養と改変蛋白質の精製
2×YT培地(1.6%ポリペプトン、1%酵母エキス、0.5%塩化ナトリウム(pH7.2))50mlを500mlフラスコに分注し、121℃、15分間オートクレーブを行い放冷後、別途無菌濾過した50mg/mlアンピシリン(ナカライテスク製)を0.1%添加した。この培地に上記と同一組成の培地で予め37℃で18時間振盪培養した形質転換体の培養液1mlを接種し、37℃で通気撹拌培養した。
培養液より改変蛋白質を、Journal of Fermentation and Bioengineering Vol.75 No.4 pp239-244 (1993) 記載のザルコシンオキシダーゼの精製法に従い、超音波破砕、除核酸処理、硫酸アンモニウム塩析、DEAE−Sephdexカラムクロマトグラフィー、ゲル濾過カラムクロマトグラフィーの工程を順次、実施し、SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動にて単一のバンドを形成するまで精製した。
【0041】
参考例3 改変蛋白質の評価
精製された各改変ザルコシンオキシダーゼと野生型ザルコシンオキシダーゼの、0.1Mリン酸カリウム緩衝液(pH8.0)または10mM塩化カリウム含有0.1Mリン酸カリウム緩衝液(pH8.0)におけるミハエル数Km、kcat測定値を表1に示す。
【0042】
【表1】
Figure 0003743534
【0043】
表1から明らかなように、A14I、A14L、A14Y、A14W、S16P、M17Gの特性は、該酵素の活性発現が塩素イオン濃度に依存的であることを示している。
酵素の反応性を示す指標であるKm、kcatを見ると、野生型ザルコシンオキシダーゼは活性測定系中の塩素イオンの有無にかかわらず、同等の値を示すが、A14Vは塩素イオン存在下で非存在下の約1.3倍、A14Iは塩素イオン存在下で非存在下の約3.7倍、A14Lは塩素イオン存在下で非存在下の約130倍、A14Yは塩素イオン存在下で非存在下の約180倍、A14Wは塩素イオン存在下で非存在下の約34倍、S16Pは塩素イオン存在下で非存在下の約88倍、M17Gは塩素イオン存在下で非存在下の約4600倍であった。
すなわち、改変蛋白質はザルコシンオキシダーゼ活性発現が塩素イオン濃度に依存的であることが明らかとなった。
【0044】
実施例1 改変ザルコシンオキシダーゼを用いた塩素イオンの測定
検体中の塩素イオン濃度を、下記試薬を用いて下記測定法により測定した。
試薬
第1試薬(R1)
リン酸カリウム緩衝液(pH6.5) 0.1M
4−アミノアンチピリン 0.012%
フェノール 0.023%
ペルオキシダーゼ 6.3U/ml
ザルコシン 0.1M
第2試薬(R2)
リン酸カリウム緩衝液(pH7.5) 20mM
改変ザルコシンオキシダーゼA14L 1U/ml
【0045】
測定方法
KCl水溶液300mMまたはNaCl水溶液300mMの10段階希釈液を試料として、各試料を5μl採取し、これに上記第1試薬(R1)310μlを加えて、37℃で2分間加温後、上記第2試薬(R2)85μlを加えて、37℃で3分間反応させて、500nmにおける吸光度変化を求めた。なお、ブランクは塩素イオン含有被検液の代わりに蒸留水を用いた。
塩濃度と吸光度との関係(希釈直線性)を図2,3に示す。図2はKCl、図3はNaClの場合を示す。
図2,3から明らかなように、活性発現が塩素イオン濃度に依存的である改変ザルコシンオキシダーゼを用いる塩素イオンの定量法により、短時間に正確かつ簡単に塩素イオンを測定することが可能となる。
【0046】
実施例2 他イオンの影響
実施例1の塩素イオンの測定系における他イオンの影響を調査した。表1に示すように、検体(KCl,100mM水溶液)に種々のイオンを含有させ、塩素イオン濃度を測定したところ、カルシウムイオンを含めて、他のイオンの測定値への影響は見られなかった。
【0047】
【表2】
Figure 0003743534
【0048】
【発明の効果】
本発明のザルコシンオキシダーゼ活性を有する蛋白質を利用した新規な塩素イオンの定量法により、試料中の塩素イオン量を正確、迅速に測定することができる。
【0049】
【配列表】
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【0050】
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【0051】
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【0052】
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【0053】
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【0054】
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【0055】
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【0056】
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【0057】
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【0058】
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【0059】
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【0060】
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【0061】
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【0062】
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【0063】
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【図面の簡単な説明】
【図1】プラスミド pSAOEP3の制限酵素地図を示す。
【図2】塩素イオン(KCl)測定の希釈直線性を示す。
【図3】塩素イオン(NaCl)測定の希釈直線性を示す。

Claims (10)

  1. 試料に、ザルコシンおよびザルコシンオキシダーゼ活性発現が塩素イオン濃度に依存的であるザルコシンオキシダーゼ活性を有する蛋白質を水および酸素の存在下に作用させ、生成する過酸化水素、グリシンまたはホルムアルデヒドあるいは消費する酸素を測定することにより、試料中の塩素イオン濃度を測定することを特徴とする塩素イオンの測定方法であって、ザルコシンオキシダーゼ活性発現が塩素イオン濃度に依存的であるザルコシンオキシダーゼ活性を有する蛋白質が、アースロバクター・エスピーTE1826(FERM P−10637)由来のザルコシンオキシダーゼを構成するアミノ酸配列(配列表・配列番1)の第14番目のアラニンが他の中性アミノ酸に置換されたアミノ酸配列を有する改変ザルコシンオキシダーゼである塩素イオンの測定方法。
  2. ザルコシンオキシダーゼ活性発現が塩素イオン濃度に依存的であるザルコシンオキシダーゼ活性を有する蛋白質が、アースロバクター・エスピーTE1826(FERM P−10637)由来のザルコシンオキシダーゼを構成するアミノ酸配列(配列表・配列番1)の第14番目のアラニンがイソロイシン、ロイシン、チロシンまたはトリプトファンに置換されたアミノ酸配列を有する改変ザルコシンオキシダーゼA14I、A14L、A14YまたはA14Wである請求項1記載の塩素イオンの測定方法。
  3. 試料に、ザルコシンおよびザルコシンオキシダーゼ活性発現が塩素イオン濃度に依存的であるザルコシンオキシダーゼ活性を有する蛋白質を水および酸素の存在下に作用させ、生成する過酸化水素、グリシンまたはホルムアルデヒドあるいは消費する酸素を測定することにより、試料中の塩素イオン濃度を測定することを特徴とする塩素イオンの測定方法であって、ザルコシンオキシダーゼ活性発現が塩素イオン濃度に依存的であるザルコシンオキシダーゼ活性を有する蛋白質が、アースロバクター・エスピーTE1826(FERM P−10637)由来のザルコシンオキシダーゼを構成するアミノ酸配列(配列表・配列番1)の第16番目のセリンがプロリンに置換されたアミノ酸配列を有する改変ザルコシンオキシダーゼS16Pである塩素イオンの測定方法。
  4. 試料に、ザルコシンおよびザルコシンオキシダーゼ活性発現が塩素イオン濃度に依存的であるザルコシンオキシダーゼ活性を有する蛋白質を水および酸素の存在下に作用させ、生成する過酸化水素、グリシンまたはホルムアルデヒドあるいは消費する酸素を測定することにより、試料中の塩素イオン濃度を測定することを特徴とする塩素イオンの測定方法であって、ザルコシンオキシダーゼ活性発現が塩素イオン濃度に依存的であるザルコシンオキシダーゼ活性を有する蛋白質が、アースロバクター・エスピーTE1826(FERM P−10637)由来のザルコシンオキシダーゼを構成するアミノ酸配列(配列表・配列番1)の第17番目のメチオニンがグリシンに置換されたアミノ酸配列を有する改変ザルコシンオキシダーゼM17Gである塩素イオンの測定方法。
  5. ザルコシン、ザルコシンオキシダーゼ活性発現が塩素イオン濃度に依存的であるザルコシンオキシダーゼ活性を有する蛋白質、ペルオキシダーゼ、4−アミノアンチピリンおよびフェノール誘導体またはアニリン誘導体を含む塩素イオン測定用試薬であって、ザルコシンオキシダーゼ活性発現が塩素イオン濃度に依存的であるザルコシンオキシダーゼ活性を有する蛋白質が、アースロバクター・エスピーTE1826(FERM P−10637)由来のザルコシンオキシダーゼを構成するアミノ酸配列(配列表・配列番1)の第14番目のアラニンが他の中性アミノ酸に置換されたアミノ酸配列、第16番目のセリンがプロリンに置換されたアミノ酸配列、または第17番目のメチオニンがグリシンに置換されたアミノ酸配列を有する、塩素イオン測定用試薬。
  6. ザルコシン、ザルコシンオキシダーゼ活性発現が塩素イオン濃度に依存的であるザルコシンオキシダーゼ活性を有する蛋白質およびホルムアルデヒド測定用試薬を含む塩素イオン測定用試薬であって、ザルコシンオキシダーゼ活性発現が塩素イオン濃度に依存的であるザルコシンオキシダーゼ活性を有する蛋白質が、アースロバクター・エスピーTE1826(FERM P−10637)由来のザルコシンオキシダーゼを構成するアミノ酸配列(配列表・配列番1)の第14番目のアラニンが他の中性アミノ酸に置換されたアミノ酸配列、第16番目のセリンがプロリンに置換されたアミノ酸配列、または第17番目のメチオニンがグリシンに置換されたアミノ酸配列を有する、塩素イオン測定用試薬。
  7. ザルコシン、ザルコシンオキシダーゼ活性発現が塩素イオン濃度に依存的であるザルコシンオキシダーゼ活性を有する蛋白質およびグリシン測定用試薬を含む塩素イオン測定用試薬であって、ザルコシンオキシダーゼ活性発現が塩素イオン濃度に依存的であるザルコシンオキシダーゼ活性を有する蛋白質が、アースロバクター・エスピーTE1826(FERM P−10637)由来のザルコシンオキシダーゼを構成するアミノ酸配列(配列表・配列番1)の第14番目のアラニンが他の中性アミノ酸に置換されたアミノ酸配列、第16番目のセリンがプロリンに置換されたアミノ酸配列、または第17番目のメチオニンがグリシンに置換されたアミノ酸配列を有する、塩素イオン測定用試薬。
  8. ザルコシンオキシダーゼ活性発現が塩素イオン濃度に依存的であるザルコシンオキシダーゼ活性を有する蛋白質が、アースロバクター・エスピーTE1826(FERM P−10637)由来のザルコシンオキシダーゼを構成するアミノ酸配列(配列表・配列番1)の第14番目のアラニンがイソロイシン、ロイシン、チロシンまたはトリプトファンに置換されたアミノ酸配列を有する改変ザルコシンオキシダーゼA14I、A14L、A14YまたはA14Wである請求項7記載の塩素イオン測定用試薬。
  9. ザルコシンオキシダーゼ活性発現が塩素イオン濃度に依存的であるザルコシンオキシダーゼ活性を有する蛋白質が、アースロバクター・エスピーTE1826(FERM P−10637)由来のザルコシンオキシダーゼを構成するアミノ酸配列(配列表・配列番1)の第14番目のアラニンがイソロイシン、ロイシン、チロシンまたはトリプトファンに置換されたアミノ酸配列を有する改変ザルコシンオキシダーゼA14I、A14L、A14YまたはA14Wである請求項5記載の塩素イオン測定用試薬。
  10. ザルコシンオキシダーゼ活性発現が塩素イオン濃度に依存的であるザルコシンオキシダーゼ活性を有する蛋白質が、アースロバクター・エスピーTE1826(FERM P−10637)由来のザルコシンオキシダーゼを構成するアミノ酸配列(配列表・配列番1)の第14番目のアラニンがイソロイシン、ロイシン、チロシンまたはトリプトファンに置換されたアミノ酸配列を有する改変ザルコシンオキシダーゼA14I、A14L、A14YまたはA14Wである請求項6記載の塩素イオン測定用試薬。
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