JP3742412B2 - 光学ユニットの製造方法及びその製造方法で得られた光学ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、例えば複合光学レンズなどの光学ユニット及びそれを用いた光学装置に係り、特にデジタルカメラ、カメラ付き携帯電話機に用いられるのに好適な光学ユニットに関するものである。
これまで、民生用の撮像レンズは主に銀塩カメラやデジタルカメラに搭載されていたが、近年ではカメラ付き携帯電話機の出現により、全く新たな市場が創出されつつある。このカメラ付き携帯電話機には当初、CIF(Common Intermediate Format10万画素),VGA(Video Graphics Array31万画素)と呼ばれる画素数のものが実用化されていたが、最近ではメガピクセルと呼ばれるSXGA(Super extended Graphics Array131万画素)の画素数を有するものが実用化されており、画質的にデジタルカメラに匹敵するものが要求されている。
一方、携帯電話機へのカメラの搭載率は現在約20%であり、その搭載率は今後増加するものと予測されている。これに伴い、メガピクセルに対応する高解像度を有する撮像レンズを多量生産する技術が不可欠となる。
なお、光学レンズの保持構造などに関しては、例えば下記のような特許文献を挙げることができる。
特開平11―202177号公報 特開2000−19371号公報 特開2000−39547号公報 特開2003−75700号公報 特開2003−177291号公報
ところで従来のデジタルカメラに代表される撮像レンズは、鏡筒と呼ばれるレンズ収納部材の内径同軸度を確保して、複数枚のレンズを1枚ずつ鏡筒に挿入して、鏡筒の内周面とレンズの外周部との隙間に接着剤を流し込んでレンズを個々に鏡筒に固定し、鏡筒内に複数枚のレンズからなるレンズ群を形成していた。
しかしこの方法によれば、鏡筒の内径とレンズの外周部を当接させながらレンズの光軸を合わせて組み合わせるので、鏡筒の内径の同軸度がずれていたり、各レンズの光軸がずれている場合には、焦点が合わなかったりする等光学特性が低下し、メガピクセルに対応する高解像度を有する光学ユニットを得ることが難しかった。
またこのように鏡筒と各レンズの間に接着剤が介在された構造では、折角、鏡筒の内径同軸度を確保しても、両者の間に介在される接着剤の乾燥固化時の収縮の影響で、レンズの位置がずれてしまい、レンズ間の光軸中心にずれを生じ、高い光学的精度を確保することが難しく、前述のSXGAクラスの画素数を実現するには性能的に問題があり、品質に優れた光学ユニットを得ることが難しかった。
本発明の目的は、このような従来技術の欠点を解消し、品質に優れた信頼性の高い光学ユニットの製造方法及びその製造方法で得られた光学ユニットを提供することにある。
前記目的を達成するため本発明の第1の手段は、光学機能面とその外周にフランジ部を有する複数の光学素子の各々に光を照射し、その光を撮像素子で受光して撮像画像を得ることにより、光学素子の光学機能面の光軸を求め、これらの光学素子の光学機能面の光軸を合わせた状態で一体化して素子積層体を形成した後、前記中央部に透孔を有し、後面に開口部を有し、前記素子積層体の各光学素子の外径より大径の内周を有する筒状の収納部材に、前記開口部から前記素子積層体を挿入・収納して、前記透孔を有する内面に前記素子積層体の前面側光学素子の前記フランジ面を当接させ、前記素子積層体の外周に部分的な突出があった場合でも、前記各光学素子の外周と前記収納部材の内周との間に隙間を形成させ、前記収納部材の開口部に積層体押さえ部材を装着し、収納部材と積層体押さえ部材を連結して収納部材内に収納した素子積層体を固定したことを特徴とするとするものである。
本発明の第2の手段は前記第1の手段において、前記収納部材の透孔は前絞りとして機能する透孔であることを特徴とするものである。
本発明の第3の手段は前記第1または第2の手段において、前記素子積層体の外周と前記収納部材の内周との間に形成される隙間が10〜100μmであることを特徴とするものである。
本発明の第4の手段は前記第1ないし第3の手段において、前記素子積層体はピラミッド状に積層されており、その素子積層体の前面側光学素子が前記前面透孔に露出するように挿入、固定されていることを特徴とするものである。
本発明の第5の手段は、光学ユニットが前記第1ないし第4の手段によって製造されたことを特徴とするものである。
前記第1の手段は、光学機能面とその外周にフランジ部を有する複数の光学素子の各々に光を照射し、その光を撮像素子で受光して撮像画像を得ることにより、光学素子の光学機能面の光軸を求め、これらの光学素子の光学機能面の光軸を合わせた状態で一体化して素子積層体を形成した後、前記中央部に透孔を有し、後面に開口部を有し、前記素子積層体の各光学素子の外径より大径の内周を有する筒状の収納部材に、前記開口部から前記素子積層体を挿入・収納して、前記透孔を有する内面に前記素子積層体の前面側光学素子の前記フランジ面を当接させ、前記素子積層体の外周に部分的な突出があった場合でも、前記各光学素子の外周と前記収納部材の内周との間に隙間を形成させ、前記収納部材の開口部に積層体押さえ部材を装着し、収納部材と積層体押さえ部材を連結して収納部材内に収納した素子積層体を固定したことを特徴とするものである。
そのため複数の光学素子の光軸が精度よく一致するように、光学素子を積層することが容易且つ確実に行なうことができ、素子積層体の外周に部分的な突出があっても素子積層体に無理な力が加わることなく、複数の光学素子の光軸が精度よく一致した状態で素子積層体を収納部材に収納固定することができる。
前記第3の手段は、素子積層体の外周と前記収納部材の内周との間に形成される隙間が10〜100μmであることを特徴とするものである。そのため素子積層体の外周に部分的な突出があっても素子積層体に無理な力が加わることなく、確実に素子積層体を収納部材に収納することができる。
前記第4の手段は、素子積層体はピラミッド状に積層されており、その素子積層体の前面側光学素子が収納部材の前面透孔に露出するように挿入、固定されている。そのため最底部の光学素子を基準として複数の光学素子の光軸を一致するように積層することが容易となる。
前記第5の手段は、光学ユニットが前記第1ないし大4の手段によって製造されたことを特徴とするものである。従ってメガピクセルに対応する高解像度を有する光学ユニットとすることができる。
次に本発明の実施形態を図とともに説明する。本実施形態はカメラ付き携帯電話機に使用する光学ユニットの例を示しており、図1はその光学ユニットの断面図である。
図1に示すように光学ユニット1は、ポリオレフィン系樹脂からなるレンズ状の第1光学素子2と第2光学素子3と第3光学素子4とを積層して一体化した素子積層体5と、その素子積層体5を収納する鏡筒と呼ばれるポリオレフィン系樹脂とカーボンブラック等の黒色顔料とからなる黒色の収納部材6と、収納部材6内に収納した素子積層体5を固定するポリオレフィン系樹脂とカーボンブラック等の黒色顔料とからなる黒色の積層体押さえ部材7とから主に構成されている。本実施形態の場合は第1〜3光学素子2〜4は全てプラスチックレンズから成るが、一部をプラスチックレンズ、その他をガラスレンズで構成する場合もあり、また、一部を光学レンズ、その他をフィルター等の他の光学素子で構成する場合もある。
図2は第1光学素子2の拡大平面図、図3は図2A―A線上の断面図である。第1光学素子2は図3に示すように、一方の面に凸状非球面の第1の光学機能面8をaの範囲で形成し、反対側の面に凹状非球面の第2の光学機能面10をbの範囲で形成している。
前記光学機能面8,10の外周にフランジ部12が一体に設けられ、図3に示すように光学機能面10の外周とフランジ部12との間に平面形状が環状の突出部13が設けられている。一方、光学機能面8側のフランジ部12の上面には溝状で平面形状が円弧状あるいは長方形の接着剤溜め部14が、光学機能面8を間にして対称位置に形成されている。本実施形態の場合、第1光学素子2の光学機能面8の光軸O1と同軸状に円弧状の接着剤溜め部14を形成している。
図2に示す符号15は第1光学素子2を射出成形する際のゲート部であり、射出成形時に溶融樹脂がこのゲート部15を通って成形金型のキャビティー内に流れ込んで、第1光学素子2が形成される。また前記接着剤溜め部14は、金型内に設けられた突出部(図示せず)によって形成される。この接着剤溜め部14を樹脂の流れに逆らうように、例えば接着剤溜め部14を第1光学素子2の中心部から外周部に向けて長方形に形成すると、成形時に樹脂の流れが乱れて、第1光学素子2の光学特性に悪影響を及ぼす。そのため本実施形態では、金型内の樹脂の流れに沿うように、すなわち図2に示すようにゲート部15のカットを容易にするように形成されるゲートカット部面15aと鎖交する方向に延びるように接着剤溜め部14が形成される。
この接着剤溜め部14を第1光学素子2の全周にわたって形成することもできるが、そうすれば接着剤溜め部14に注入する接着剤の絶対量が多くなり、接着剤が乾燥固化する際の収縮力が光学素子の光学特性に悪影響を及ぼす心配がある。そのため本実施形態では、図2に示すように第1光学素子2の周方向に沿って少なくとも1個、好ましくは断続的に複数個所(例えば2〜5個所程度)で、光学機能面8からできるだけ離れた外周縁に近い位置、すなわちフランジ部12の幅方向の中心線Lよりも径方向外側の位置で、好ましくは光学機能面8を間にして対象位置または(ならびに)周方向に沿って等間隔に接着剤溜め部14が形成されている。このような接着剤溜め部14は、フランジ部12の上面に限らず、底面、側面に設けてもよく、これらの表面の少なくとも一面にあれば十分である。このような接着剤溜め部の位置の考慮は、後述する第2,3光学素子3,4においても同様である。
図3に示すように、光学機能面8の外周に平面部16が設けられており、その光学機能面8と平面部16の境界になだらかでない明確な屈曲部17が形成され、この屈曲部17は図2に示すように第1の光学機能面8の外周に沿って円環状に形成されている。
図4は、図3に示した光学機能面8と平面部16の境界部付近の要部拡大断面図である。光学機能面8と平面部16との間の屈曲部17の曲率半径Rは1.0mm以下、好ましくは0.5mm以下、さらに好ましくは0.1mm以下で可能な限り0に近い値である。本実施形態の場合、屈曲部17の曲率半径Rは0.05mmに設定されている。光軸中心Oを求める他の屈曲部においても、その曲率半径Rは0.05mmに設定されている。
本実施形態では成形された第1光学素子2の光軸中心O1を、この断面形状がシャープな円環状の屈曲部17を利用して求める。図5は同軸落射法によって、光学素子2(3,4)の光軸中心Oを求める光学的手段の概略構成を示す図である。
同図に示すように光源18から出射された光19はハーフミラー20で反射され、カメラレンズ21を通過することにより所定の面積を照射する平行光になって光学素子2(3,4)の平面を照射する。光学素子2(3,4)で反射した反射光はカメラレンズ21とハーフミラー20を透過し、CCDなどの固体撮像素子22で受光され、受光情報はパーソナルコンピュータ23でデータ処理され、その結果が光学素子2(3,4)の撮像画像24として表示画面25に表示される。
この場合、固体撮像素子22は10万〜100万画素の素子で形成されており、この画素数が多いほど前記屈曲部17の輪郭を鮮明に撮像できる。この際画素の細分化処理を行うことにより、より鮮明な輪郭を得ることができる。更に、ここで使用される光源18としては、可視光および紫外光を使用することができるが、紫外光を使用した際には前記輪郭がよりシャープに撮像可能となり好ましい。
図6と図7は、その撮像画像の例を示す図である。図6の例は、光学素子における光学機能面8と平面部16の境界に形成されている屈曲部17の曲率半径Rが0.2mmで極めて明確(シャープ)であるため、屈曲部17(光学機能面8の周縁)は外側にはみ出た凹凸が無く、綺麗な円になっている。この屈曲部17(光学機能面8の周縁)によって形成される検出環上の多数の座標情報に基づいて、パーソナルコンピュータ23で当該光学素子の中心位置、すなわち光軸中心Oを演算で求め、その光軸中心Oの座標位置をパーソナルコンピュータ23の記憶部に記憶しておく。
なお、円周上の座標情報に基づいて当該円の中心位置を演算する手法は周知であるので、その説明は省略する。屈曲部17によって形成される検出環は、隣接する2つの部分(この場合は凸状の光学機能面8と平面部16)は光源18から出射した光19の反射率の差異によって生じるものである。例えば透明体の反射率は、スネルの法則、フレネルの式によって求めることができる。即ちこの反射率差または反射率変化がより急峻なほど良好な信号対ノイズ特性を得ることができ、シャープな輪郭画像が得られる。なお、図6中の符号9は、光学素子2のフランジ部12に形成された成形時の突き出しピンの跡である。
一方、図7の例は、光学素子における光学機能面8と平面部16の境界に形成されている屈曲部17が比較的なだらかで明確な境界がないため(曲率半径Rが2.8mm)、画像上、屈曲部17によって形成される検出環の外周にひげ状の凹凸が形成され、シャープな輪郭の円になっておらず、外形がぼやけた状態になっている。このような検出環に基づいて光軸中心を求めても、正確な中心座標が得られないため、曲率半径Rの小さい境界の明確な屈曲部17を利用して光軸中心Oを求める必要がある。なお、図6と図7は、光学素子の形状が若干異なっている。
素子積層体5の組み立て方法によっては、光軸中心Oを求めるときに前述の屈曲部17が利用できない場合がある。そのような場合は図3に示すように、反対側の第2の光学機能面10と突起部13の境界にある屈曲部34を利用して光軸中心O1を求める。従ってこの屈曲部34も曲率半径Rが前述のように小さく規制されている。
図4では凸状の非球面を有する光学機能面8と平面部16の境界にある屈曲部17を利用する場合について説明したが、図8に示すように断面形状がほぼ三角形に突出した山形(凸部)の屈曲部17、図9に示すように断面形状がほぼ三角形に窪んだV溝形(凹部)の屈曲部17、図10に示すようにほぼ直角の段差部における下側の角部に当る屈曲部17あるいは図11に示すようにほぼ直角の段差部における上側の角部(エッジ部)に当る屈曲部17などを利用して、光学素子の光軸中心Oを求めることも可能である。
光学素子の光軸中心Oを求めるのに光学素子の外周部を利用することも考えられるが、光学素子の外周部は寸法精度が低く、しかも光学機能面から離れているため、好ましくない。その点、光学素子の面上に形成されている屈曲部は寸法精度が高く、しかも光学機能面に近いことから、精密に光軸中心Oを求めることができる。特に光学機能面に隣接した屈曲部を利用すると、光学機能面に最も近いから光軸中心Oが精度良く求まる。
図12は第2光学素子3の拡大平面図、図13は図12B―B線上の断面図である。第2光学素子3は図13に示すように、一方の面に凹状非球面の第1の光学機能面26をcの範囲で形成し、反対側の面に凸状非球面の第2の光学機能面28をdの範囲で形成している。
前記光学機能面26,28の外周にフランジ部30が設けられ、図13に示すように光学機能面26の外周とフランジ部30の間に環状の段差部31が設けられ、フランジ部30の光学機能面26側の表面には溝状で平面形状が円弧状あるいは長方形の接着剤溜め部32が、光学機能面26を間にして対称位置に形成されている。本実施形態の場合も、第2光学素子3の光学機能面26の光軸O2と同軸状に円弧状の接着剤溜め部32が形成され、その接着剤溜め部32はゲートカット部面35aと鎖交する方向に延びている。
光学機能面28側のフランジ部30の表面には、平面形状が環状の突出部33が設けられている。図12に示す符号35は第2光学素子3を射出成形する際のゲート部である。また符号64a,64b,64cは、後述する吸引装置62の吸引口である。
この第2の光学素子3では図13に示すように、第1の光学機能面26の外周と段差部31の境界にある屈曲部36、あるいは第2の光学機能面28の外周とフランジ部30の境界にある屈曲部37が、第2の光学素子3の光軸中心O2を求めるのに利用される。
図14は第3光学素子4の拡大平面図、図15は図14C―C線上の断面図である。第3光学素子4は図15に示すように、一方の面に凹状非球面の第1の光学機能面38をeの範囲で形成し、反対側の面に凸状非球面の第2の光学機能面40をfの範囲で形成している。
前記光学機能面38,40の外周にフランジ部41が設けられ、図15に示すように光学機能面38の外周とフランジ部41の間に平面形状が環状の段差部42が設けられ、フランジ部41の光学機能面38側の表面には溝状で平面形状が円弧状あるいは長方形の接着剤溜め部43が、光学機能面38を間にして対称位置に形成されている。本実施形態の場合も、第3光学素子4の光学機能面38の光軸O3と同軸状に円弧状の接着剤溜め部43を形成し、この接着剤溜め部43はゲートカット部面44aと鎖交する方向に延びている。図14に示す符号44は第3光学素子4を射出成形する際のゲート部である。
この第3の光学素子4では図15に示すように、第1の光学機能面38の外周と段差部42の根元部との境界にある屈曲部45、あるいは段差部42の光学機能面38寄りの屈曲部46、または第2の光学機能面40の外周とフランジ部41の境界にある屈曲部47が、第3の光学素子4の光軸中心O3を求めるのに利用される。
図14に示すようにフランジ部41の光学機能面38側の表面には、1個あるいは周方向に沿って所定の間隔をおいて配置された複数個(本実施形態では2個)のレンズ側基準部48(48a,48b)が設けられている。本実施形態の場合このレンズ側基準部48は、フランジ部41と一体に形成された球面状凸部から構成されている。このレンズ側基準部48は、後述するように第1及び第2の光学素子2及び3を第3の光学素子4上に積み重ね、これら光学素子2〜4の光軸O1〜O3を調芯する際に利用される。
図16は収納部材6の断面図、図17は収納部材6の左側面図、図1 8は収納部材6の右側面図である。なお、図16は図17のD―D線上の断面図である。収納部材6は、例えばガラス繊維を所定量混合分散したポリカーボネ−ト樹脂の黒色成形体で構成され、この収納部材6内に入光される光線の反射を抑制するようになっている。
図16に示すように、図1に示す素子積層体5を収納する円筒の筒状部49と、その筒状部49の一方の端部に設けられた絞り部50とを有している。図1に示されているように第1光学素子2,第2光学素子3,第3光学素子4は順次径大になっているため、それに対応して筒状部49の内径も絞り部50側から反対の開口部側に向けて順次階段状に径大になっている。
筒状部49のうちで、第1光学素子2を収納する部分の内径D1は第1光学素子2の外径より若干大きく、第2光学素子3を収納する部分の内径D2は第2光学素子3の外径より若干大きく、第3光学素子4を収納する部分の内径D3は第3光学素子4の外径より若干大きく設計されている。後述するように第1光学素子2と第2光学素子3と第3光学素子4を一体に接合する際に互いに光軸中心Oが一致するように位置調整するため、一部の光学素子の外周が部分的に突出することがある。その突出寸法を許容できるように前記内径D1〜D3が設定されている。そのため図1に示すように、収納部材6に素子積層体5を収納したときに両者の間には通常、10μm以上、1000μmまでの幅の隙間51が形成されることになる。
従って、後述するように第1〜3光学素子2〜4をこれらの光軸O1〜O3が一致するように積み重ねられ、接着一体化された素子積層体5を収納部材6に組み込む際、収納部材6の内面11と素子積層体5の第1光学素子2のフランジ上面27のみが当接することになり、この収納部材6の内面が素子積層体5に対する基準面として作用し、収納部材6の中心軸と素子積層体5の光軸を合わせた状態で組み込みが可能となる。
前記絞り部50の中心部には前絞りとして機能する透孔52が形成され、その透孔52から外側に向けて徐々に径大となった拡大部53が設けられている。図16と図17に示すように、絞り部50の前面の外周部には周方向に沿って複数個(本実施形態では4個)の切欠部54が形成されている。そしてその外周部の切欠部54と切欠部54とを結ぶ円弧状の領域は光学ユニット取り付け基準面55になっており、図16に示すようにその基準面55の内側領域よりも一段低くなっている。この基準面55は、収納部材6の絞り部50を底面として収納部材6に光学素子2,3,4を組み込みする場合の基準面として作用する。
そして図17に示すように前記切欠部54と基準面55を除く内側領域(拡大部53を含む)の表面には、ブラスト処理などによってシボ模様の微細な凹凸56が形成されている。この微細な凹凸56は光学ユニットのゴースト対策のために設けられているが、この微細な凹凸56を有する表面を光学ユニット取り付け基準面とすると、表面の平坦性が確保できないため、本実施形態では微細な凹凸56を有しない別の平面を光学ユニット取り付け基準面55としている。
なお、前記切欠部54は、素子積層体5を組み込んだ収納部材6(光学ユニット1)のねじ部58でカメラなどの光学装置に螺合する際、収納部材6を回転させる取付け装置の係合部と係合して、収納部材6を回転させる機能を有するが、この切欠部54を前記基準面55として利用することも可能である。
図18に示すように、絞り部50の上面には、1個あるいは複数個(本実施形態では2個)の収納部側基準部57(57a,57b)が形成されている。本実施形態では、収納部側基準部57は有底状の角孔から構成されている。筒状部49の外周には、光学ユニットを取り付ける取付部材と螺合するためのねじ部58が設けられている。
光学ユニットの組み立てには大きく分けて、第1〜3光学素子2〜4を順次積層して素子積層体5を作り、その素子積層体5を収納部材6に収納して光学ユニットとする方法と、収納部材6に第1〜3光学素子2〜4を順次装着して光学ユニットとする方法とがある。
本実施形態での前者の方法は、第3光学素子4の上に第2光学素子3を固定し、その上に第1光学素子2を固定して行く方法を採用する。X−Y方向ならびに回転方向(Θ方向)に精密に移動可能なステージ上に第3光学素子4をセットし、ステージを動かして図5に示すように第3光学素子4をカメラレンズ21の真下に移動する。この状態で撮像画像24を得て、それからの座標情報に基づいて図14に示す第3光学素子4の光軸中心O3とレンズ側基準部48a,48bの位置、光軸中心O3とレンズ側基準部48aとの距離、光軸中心O3とレンズ側基準部48bとの距離、ならびにレンズ側基準部48aと光軸中心O3とレンズ側基準部48bがなす角度(Θ1)などを演算して、パーソナルコンピュータ23の記憶部に記憶させる(画像処理)。
なおこの場合、レンズ側基準部48a,48bの2個の基準部を使用したが、1個の基準部48a(48b)を使用し、撮像画像24上にX軸,Y軸,σ座標を設定し、σ座標(基準座標)からの光軸O3までの座標等を利用して、位置を認識することもできる。
次に図1に示すように第3光学素子4の段差部42の上に、所定の内径及び段差部42の外径とほぼ等しい外径を有するドーナツ状の後絞り部材59を載置する。この後絞り部材59と後述する中絞り部材60は、例えばカーボンブラックを練り込んだポリエチレンテレフタレート(PET)などの合成樹脂フィルムの表面に更に黒色の遮光性塗料を塗布したもので、画像の隅部にボヤケが生じる、いわゆるゴーストの発生を抑制するために使用される。
また、第3光学素子4の接着剤溜め部43には、接着剤61が注入される。接着剤61としては、例えばアクリル系樹脂やエポキシ系樹脂などの光硬化性接着剤やエポキシ系樹脂などの熱硬化性の接着剤が用いられる。本実施形態では光学素子が透明体であることから、光学素子上から紫外線を照射することにより容易に接着可能な紫外線硬化樹脂を使用している。液状の接着剤61は、注射針状のディスペンサーにより接着剤溜め部43に過不足なく規定量注入される。接着剤61の注入が終わると、前記ステージ上に載置されている第2光学素子3をカメラレンズ21の真下に移動させる。
図19に示すように第2光学素子3は第1の光学機能面26側を上にして、前記ステージ上で第2光学素子3の光軸O2を前記屈曲部36を利用して画像処理により第2光学素子3の光軸O2の位置を画像上で認識し、さらに前記第3光学素子4の際認識、記録したレンズ側基準部48a,48bの位置と合うように、第2の光学素子3をステージの移動を調整して第2光学素子3の第3光学素子4への積み重ね位置を設定する。
.そして第3光学素子4の上に第2光学素子3を載置する作業に移る。図19と図20は、第2光学素子3を吸引装置62で吸引する様子を示す図である。吸引装置62には、3本の吸引孔63a,63b,63cが三叉状に設けられ、吸引孔63aの先端部に吸引口64aが、吸引孔63bの先端部に吸引口64bが、吸引孔63cの先端部に吸引口64cが、それぞれ形成されている。
図19に示すように第2光学素子3は第1の光学機能面26側を上にして積み重ね位置を画像処理上で認識、設定された状態でステージ65(図20参照)上に置かれており、その上に吸引装置62が降下し、図12に示すように第2光学素子3の一方の接着剤溜め部32上に吸引口64aが乗り、他方の接着剤溜め部32上に吸引口64bが乗る。吸引口64a,64bは接着剤溜め部32より広い面積を有しているため、溝状の接着剤溜め部32があっても吸引には支障をきたさない。吸引口64cは、図12に示すように第2光学素子3のゲート部35と反対側のフランジ部30上を吸着する。
第2光学素子3は、吸引装置62によって吸引された状態で上昇する。吸引装置62は、撮像装置による撮像に支障のない配置となっている。図示していないが、吸引装置62や撮像装置の付近には接着剤の注入装置や紫外線照射装置なども配置されている。
第2光学素子3が上昇した状態で今度は前記ステージが移動して第3光学素子4の光軸O3が認識された位置に戻り、吸引装置62により吸引された第2光学素子4の真下に来る。第3光学素子4は第2光学素子3の外径より大きく、第3光学素子4のレンズ側基準部48a,48bは第2光学素子3の上からでも監視できるから、このレンズ側基準部48a,48bを監視しながら第2光学素子3を第3光学素子4上に設定する。その結果、前記画像処理により認識された第3光学素子4の光軸中心O3と第2光学素子3の光軸中心O2が一致することになる。
第2光学素子3を降下させると、第2光学素子3の突出部33を第3光学素子4の段差部42に嵌合し、第3光学素子4の接着剤溜め部43に注入している接着剤61に紫外線を照射して、第3光学素子4と第2光学素子3を一体に接着する。
次に第2光学素子3の段差部31の上に中絞り部材60(図1参照)を乗せ、第2光学素子3の接着剤溜め部32に接着剤61を注入し、後は第2光学素子3と同様に第1光学素子2を吸引装置62で持ち上げる。図21と図22は、第1光学素子2を吸引装置62で吸引する様子を示す図である。
第1光学素子2の光軸中心O1を第3光学素子4の光軸中心O3(第2光学素子3の光軸中心O2)と合わせる場合も、第3光学素子4のレンズ側基準部48a,48bを光学的に検知して行う。そのため、第3光学素子4の外径は第1光学素子2および第2光学素子3の外径よりも大きく、各光学素子を積層した際に第3光学素子4の基準部48が第1光学素子2および第2光学素子3から露呈するようになっている。本実施形態の場合、第1光学素子2の外径は5.7mm,第2光学素子3の外径は5.9mm,第3光学素子4の外径は6.4mmで、第3光学素子4のレンズ側基準部48a,48bは,第3光学素子4の設計上の中心位置から3.05mmの位置に設けられており、各光学素子を積層した際に第3光学素子4の基準部48a,48bが第1光学素子2および第2光学素子3から露呈するように設計されている。
このようにして第1〜3光学素子2〜4を組み合わせて素子積層体5が構成され、それが収納部材6内に挿入されて固定される。その際最上段にある第1光学素子2の接着剤溜め部14に接着剤61が注入され、ステージ65が移動して収納部材6がカメラレンズ21の真下に来る。収納部材6は絞り部50側を上にしてステージ65上にセットされており、収納部材6の透孔52を撮像し、それに基づいて透孔52の光軸中心O4を求める。
そして収納部材6を吸引装置62で持ち上げ、素子積層体5をその収納部材6の真下に移動し、レンズ側基準部48a,48bを光学的に検知しながら、素子積層体5の光軸中心O1〜O3が透孔52の光軸中心O4と一致すように位置調整して、収納部材6を降下させて素子積層体5と収納部材6とを接着剤61で接着する。従って収納部材6の絞り部50の内面が素子積層体5の取付け基準面となる。
光学素子2,3と収納部材6の上昇、下降動作は、1つの吸引装置62によってなされるから、光学素子2,3と収納部材6は共通の吸着面を有している。
前述の例では収納部材6の透孔52を撮像し、それに基づいて透孔52の光軸中心O4を求めたが、収納部材6の透孔52と収納部材側基準部57a,57bを撮像し、それからの座標情報に基づいて図18に示す収納部材6の光軸中心O4と収納部材側基準部57a,57bの位置、光軸中心O4と収納部材側基準部57aとの距離、光軸中心O4と収納部材側基準部57bとの距離、ならびに収納部材側基準部57aと光軸中心O4と収納部材側基準部57bがなす角度などを演算して、これらの情報に基づいて素子積層体5との光軸合わせをすることもできる。
また前述の例では、まず素子積層体5を構成し、これを収納部材6に挿入したが、光学素子2〜4を1枚ずつ収納部材6に挿入して、収納部材6の中で素子積層体5を構成することもできる。この場合は、収納部材6の透孔52での光軸中心O4と、各光学素子2〜4の光軸中心O1〜O3を個別に求めて、光軸中心の位置合わせをしながら光学素子2〜4を1枚ずつ収納部材6に挿入する。
なお前記実施形態では、第1〜第3光学素子2〜4の光軸O1からO3を前述のように画像処理によって求めているが、第1光学素子2は画像処理を使用することなく、そのフランジ部の外径と収納部材6の段差での嵌合等の他の光軸検出手段により行い、その上に積層される第2,第3光学素子3,4を画像処理でその光軸を求め、その光軸を第1光学素子2の光軸と一致するように組み込むことができる。
図1に示すように素子積層体5を接着した後、収納部材6の開口部から積層体押さえ部材7が装着され、収納部材6と積層体押さえ部材7の間も接着剤(図示せず)で連結される。なお、素子積層体5の形成は、接着剤によらずレーザーなどを使用して光学素子のフランジ部を溶融接着することもできる。
このようにして組み立てが完了した光学ユニット1が図1に示されており、同図に示すように光学素子2〜4の各光学機能面は隙間をおいて組み合わせられるとともに、収納部材6の筒状部49と素子積層体5との間には隙間51がある。本実施形態での隙間51は、第1光学素子2では20μm、第2光学素子3では50μm、第3光学素子4では80μmであるが、第1〜第3光学素子2〜4で同一幅であってもよい。
この光学ユニット1は、図1に示すように例えば固体撮像素子(CCDやCMOSなど)の受光面66を有するユニット支持部材67に螺合される。そして収納部材6の前記切欠部54を利用して光学ユニット1を回転しながら受光面66上に焦点を合わせ、その焦点合わせが終わると、光学ユニット1とユニット支持部材67の螺合部に接着剤(図示せず)を流し込んで、光学ユニット1とユニット支持部材67を一体化する。この光学ユニット1を例えばカメラに内蔵する場合、前記ユニット支持部材67はカメラ本体部かあるいはそれに類似した部材となる。
図23は、光学素子の変形例を示す平面図である。この例の場合、成形金型内で光学素子を射出成形した後に成形金型から光学素子を押し出す(離型)ための押し出しピン68が当るピン当接部69を、光学素子の外周部に一体に成形されている。このピン当接部69は、光学素子の設計中心を中心にして対称位置に設けられている。光学素子の成形後、このピン当接部69はゲート部44と共に光学素子から切除される。
前記実施形態では光学ユニットをカメラ付き携帯電話機に適用する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばデジタルカメラ、画像読取装置、画像形成装置、内視鏡、テレビドアホーン、車載用画像センサーなど他の技術分野にも適用可能である。
本発明の実施形態に係る光学ユニットの断面図である。 第1光学素子の拡大平面図である。 図2A―A線上の断面図である。 第1光学素子における屈曲部付近の要部拡大断面図である。 屈曲部を利用して光学素子の光軸中心を求めるためのシステム構成図である。 光学素子の撮像画像図である。 他の光学素子の撮像画像図である。 光学素子における他の屈曲部付近の要部拡大断面図である。 光学素子における他の屈曲部付近の要部拡大断面図である。 光学素子における他の屈曲部付近の要部拡大断面図である。 光学素子における他の屈曲部付近の要部拡大断面図である。 第2光学素子の拡大平面図である。 図12B―B線上の断面図である。 第3光学素子の拡大平面図である。 図14C―C線上の断面図である。 収納部材の断面図である。 収納部材の左側面図である。 収納部材の右側面図である。 吸引装置で第2光学素子を吸引する様子を示す平面図である。 吸引装置で第2光学素子を吸引する様子を示す側面図である。 吸引装置で第1光学素子を吸引する様子を示す平面図である。 吸引装置で第1光学素子を吸引する様子を示す側面図である。 光学素子の変形例を示す拡大平面図である。
符号の説明
1:光学ユニット、2:第1光学素子3:第2光学素子、4:第3光学素子、5:素子積層体、6:収納部材、7:積層体押さえ部材、8:第1の光学機能面、9:ピンの跡、10:第2の光学機能面、11:内面、12:フランジ部、13:突出部、14:接着剤溜め部、15:ゲート部、15a:ゲートカット部面、16:平面部、17:屈曲部、18:光源、19:光、20:ハーフミラー、21:カメラレンズ、22:固体撮像素子、23:パーソナルコンピュータ、24:撮像画像、25:表示画面、26:第1の光学機能面、27:フランジ上面、28:第2の光学機能面、30:フランジ部、31:段差部、32:接着剤溜め部、33:突出部、34:屈曲部、35:ゲート部、35a:ゲートカット部面、36:屈曲部、37:屈曲部、38:第1の光学機能面、40:第2の光学機能面、42:段差部、43:接着剤溜め部、44:ゲート部、44a:ゲートカット面、45:屈曲部、46:屈曲部、47:屈曲部、48:レンズ側基準部、49:筒状部、50:絞り部、51:隙間、52:透孔、53:拡大部、54:切欠部、55:光学ユニット取り付け基準部、56:微細な凹凸、57:収納部材側基準部、58:ねじ部、59:後絞り部材、60:中絞り部材、61:接着剤、62:吸引装置、63:吸引孔、64:吸引口、65:ステージ、66:受光面、67:ユニット支持部材、68:押し出しピン、69:ピン当接部、a:第1の光学機能面の範囲、b:第2の光学機能面の範囲、c:第1の光学機能面の範囲、d:第2の光学機能面の範囲、e:第1の光学機能面の範囲、f:第2の光学機能面の範囲、O1:第1光学素子の光軸中心、O2:第2光学素子の光軸中心、O3:第3光学素子の光軸中心、R:屈曲部の曲率半径、L:フランジ部の幅方向の中心線。

Claims (5)

  1. 光学機能面とその外周にフランジ部を有する複数の光学素子の各々に光を照射し、その光を撮像素子で受光して撮像画像を得ることにより、光学素子の光学機能面の光軸を求め、これらの光学素子の光学機能面の光軸を合わせた状態で一体化して素子積層体を形成した後、
    前記中央部に透孔を有し、後面に開口部を有し、前記素子積層体の各光学素子の外径より大径の内周を有する筒状の収納部材に、前記開口部から前記素子積層体を挿入・収納して、前記透孔を有する内面に前記素子積層体の前面側光学素子の前記フランジ面を当接させ、前記素子積層体の外周に部分的な突出があった場合でも、前記各光学素子の外周と前記収納部材の内周との間に隙間を形成させ
    前記収納部材の開口部に積層体押さえ部材を装着し、収納部材と積層体押さえ部材を連結して収納部材内に収納した素子積層体を固定したことを特徴とする光学ユニットの製造方法。
  2. 請求項1記載の光学ユニットの製造方法において、前記収納部材の透孔は前絞りとして機能する透孔であることを特徴とする光学ユニットの製造方法。
  3. 請求項1または2記載の光学ユニットの製造方法において、前記素子積層体の外周と前記収納部材の内周との間に形成される隙間が10〜100μmであることを特徴とする光学ユニットの製造方法。
  4. 請求項1ないし3記載のいずれか1項記載の光学ユニットの製造方法において、前記素子積層体はピラミッド状に積層されており、その素子積層体の前面側光学素子が前記前面透孔に露出するように挿入、固定されていることを特徴とする光学ユニットの製造方法。
  5. 請求項1ないし4記載のいずれか1項記載の光学ユニットの製造方法によって製造されたことを特徴とする光学ユニット。
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