JP3742210B2 - 田植機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は例えば苗載台及び植付爪を備えて連続的に苗植作業及び側条施肥作業を行う田植機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来、8条以上の多条施肥用ホッパ及び繰出ケースなど施肥機を、田植機の走行車の左右方向に一列状に並設させる構造のものにおいて、運搬用トラック荷台にこれら走行車を搭載して搬送する場合、荷台から機外側のホッパなど施肥機が突出して、施肥機が多条大型化する程容易に運搬が行えないという不具合がある。また多条施肥機と運転席間のステップなど足場に凹凸や段差がある場合、この後方の施肥機や植付部に対する肥料及び苗の補給作業などが不安定となる不具合がある。
【0003】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、走行車の運転席後方に多条用施肥機及び植付部を装設した田植機において、前記運転席とこの後方の前記施肥機との間の空きスペースに、前記施肥機と左右幅が略同一の略平坦な足場部を配設し、前記足場部を構成する車体カバーの左右幅の略中央部を上方に若干膨出させ、膨出させた前記車体カバーの中央部から左右方向に向けて傾斜が緩やかな左右の緩斜面を形成したものであるから、前記足場部の上面の落下肥料或いは雨水などを、前記足場部の左右両端側に排出でき、肥料及び苗補給などの作業性を向上させるものである。
【0004】
【0005】
請求項2に係る発明は、前記足場部の左右両端部には、前記足場部の上面に落ちた肥料などを入れるための受け容器が取外し自在に配置されているものであるから、前記足場部の上面の落下肥料などを前記受け容器に回収でき、落下肥料などの回収作業の能率を向上できるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1は乗用田植機の側面図、図2は同平面図を示し、図中(1)は作業者が搭乗する走行車であり、エンジン(2)を車体フレーム(3)前部上方に搭載させ、ミッションケース(4)前方にフロントアクスルケース(5)を介して水田走行用前輪(6)を支持させると共に、前記ギヤ変速ケース(4)の後部にリヤアクスルケース(7)を連設し、前記リヤアクスルケース(7)に水田走行用後輪(8)を支持させる。そして前記エンジン(2)等を覆うボンネット(9)両側に予備苗載台(10)を取付けると共に、乗降ステップ(11)を介して作業者が搭乗する車体カバー(12)によって前記ミッションケース(4)等を覆い、前記車体カバー(12)上部に運転席(13)を取付け、その運転席(13)の前方で前記ボンネット(9)後部に操向ハンドル(14)を設ける。
【0007】
また、図中(15)は10条植え用の苗載台(16)並びに10条分の植付爪(17)などを具備する植付部であり、前高後低の合成樹脂製の前傾式苗載台(16)を下部レール(18)及びガイドレール(19)を介して植付ケース(20)に左右往復摺動自在に支持させると共に、一方向に等速回転させるロータリケース(21)を前記植付ケース(20)に支持させ、該ケース(21)の回転軸芯を中心に対称位置に一対の爪ケース(22)(22)を配設し、その爪ケース(22)(22)先端に植付爪(17)(17)を取付ける。また前記植付ケース(20)の前側に支持フレーム(23)を設け、該フレーム(23)をヒッチフレーム(24)に連結させ、トップリンク(25)及びロワーリンク(26)を含むリンク機構(27)後部にヒッチフレーム(24)を取付け、走行車(1)後側にリンク機構(27)を介して植付部(15)を連結させ、前記リンク機構(27)を介して植付部(15)を昇降させる昇降シリンダ(28)をロワーリンク(26)に連結させ、前記前後輪(6)(8)を走行駆動して移動すると同時に、左右に往復摺動させる苗載台(16)から一株分の苗を植付爪(17)によって取出し、連続的に苗植え作業を行うように構成する。
【0008】
また、図中(29)は走行変速レバー、(30)は植付昇降兼作業走行変速用副変速レバー、(31)は植付け感度調節レバー、(32)は主クラッチペダル、(33)(33)は左右ブレーキペダル、(34)は2条分均平用センターフロート、(35)は2条分均平用サイドフロート、(36)は10条用の側条施肥機である。
【0009】
さらに、図2、図3、図4に示す如く、前記運転席(13)両側の車体カバー(12)両外側にステップである左右補助デッキ(37)(37)を固定させ、該デッキ(37)(37)前部に前記乗降ステップ(11)(11)を固定させると共に、前記補助デッキ(37)(37)後部の機外側に前後ブラケット(38)(38)及び位置決めバネ(39)及び脚フレーム(40)を介して左右サイドデッキ(41)(41)を起伏自在かつ脱着自在に連結させ、サイドデッキ(41)を略水平に倒伏させたとき、脚フレーム(40)を補助デッキ(37)のパイプフレームに当接させて作業者の体重を支える一方、サイドデッキ(41)を略垂直に起立させて上方に折畳み収納させるもので、前記バネ(39)が補助デッキ(37)に弾圧してサイドデッキ(41)を起伏位置または起立位置に倒伏自在に固定させると共に、前記ブラケット(38)を脱着してサイドデッキ(41)を脱着させるように構成している。
【0010】
さらに、図2、図5乃至図10に示す如く、6条用の中央施肥部(42)と、各2条用の左右分割施肥部(43)(43)とに、前記施肥機(36)を分割して構成すると共に、右分割施肥部(43)機外側に送肥ブロワ(44)を配設させる。また、6条分の施肥ホッパ(45)と肥料繰出ケース(46)…と施肥ホース(47)…と合成樹脂パイプ製エアタンク(48)を中央施肥部(42)の中央施肥フレーム(49)に配設させると共に、2条分の施肥ホッパ(45)と肥料繰出ケース(46)(46)と施肥ホース(47)(47)と合成樹脂パイプ製エアタンク(48)を左右分割施肥部(43)(43)の左右施肥フレーム(50)(50)に配設させる。
【0011】
そして、前記中央施肥フレーム(49)両端部の側板(51)(51)に支点アーム(52)(52)を一体固定させ、支点アーム(52)に回動支点軸(53)を介して回動アーム(54)を水平方向に回転自在に連結させ、左右施肥フレーム(50)(50)の側板(55)(55)に回動アーム(54)(54)を一体固定させると共に、前記各側板(51)(55)をピン(56)によって位置決め当接させてパッチン錠(57)により接離自在に固定させ、中央施肥フレーム(49)両側に左右施肥フレーム(50)(50)を一体固定させ、中央施肥部(42)両側に左右分割施肥部(43)(43)を連設させて10条施肥機(36)を作業状態に組立てる一方、パッチン錠(57)を外し、繰出ケース(46)の動力を入切する条止めワイヤ(58)(58)を連結させた状態の左右施肥フレーム(50)(50)を回動支点軸(53)回りに前方側に略180度回転させ、左右施肥フレーム(50)(50)の外側板(59)(59)部に固定させたサイドアーム(60)(60)を中央施肥フレーム(49)の受アーム(61)(61)にノブボルト(62)(62)により着脱自在に固定させ、中央施肥フレーム(49)前側に左右施肥フレーム(50)(50)を折畳み収納し、運転席(13)両側にレバー(29)(30)(31)取付け位置を隔てて左右分割施肥部(43)(43)を収納し、左右補助デッキ(37)(37)の最大幅内に施肥機(36)を支持させるように構成している。
【0012】
また、右施肥フレーム(50)の外側板(59)に縦アーム(63)下端部を固定させ、縦アーム(63)上端部に昇降支点軸(64)を介して昇降アーム(65)を上下方向に回転自在に連結させ、前記送肥ブロワ(44)を昇降アーム(65)に取付けるもので、送肥ブロワ(44)の側板(66)を外側板(59)に当接させてパッチン錠により着脱自在に固定させ、右分割施肥部(43)機外側に送肥ブロワ(44)を連設させ、送肥ブロワ(44)の送風口(67)をエアタンク(48)に連通接続させ、ブロワ(44)からエアタンク(48)に肥料搬送風を供給させると共に、昇降支点軸(64)回りに昇降アーム(65)を略180度上昇回転させて折畳み収納し、右分割施肥部(43)のホッパ(45)上面に送肥ブロワ(44)を載せ、前記各アーム(63)(65)をノブボルト(68)によって着脱自在に固定させ、右分割施肥部(43)上側に送肥ブロワ(44)を収納するように構成している。
【0013】
さらに、図10に示す如く、前記車体フレーム(3)後端部上側に取付ける台フレーム(69)に中央施肥フレーム(49)を固定させると共に、補助デッキ(37)のデッキフレーム(70)に中央施肥フレーム(49)を補強フレーム(71)により連結させ、補助デッキ(37)と中央施肥フレーム(49)を相互に補強している。
【0014】
さらに、図1、図2、図11に示す如く、6条分の中央苗台(72)と各2条分の左右苗台(73)とに苗載台(16)を分割して形成し、苗台支点軸(74)(74)回りに左右苗台(73)(73)を上昇させて中央苗台(72)上側に折畳み収納させると共に、2条分の植付爪(17)…及びフロート(35)を備える左右植付ケース(20)(20)とこれを支える左右アーム(75a)(75a)を中央苗台(72)後側の基アーム(75b)方向にケース支点軸(75)回りに回動させて折畳み収納させ、また左右2条分の下部レール(18)を左右植付ケース(20)(20)とともに折畳み収納させるもので、6条中央苗台(72)左右幅(A)よりも6条中央施肥部(42)左右幅(B)を小さく形成し、各苗台(72)(73)(73)左右幅(C)よりも各施肥部(42)(43)(43)左右幅(D)を小さく形成し、植付部(15)の最大左右幅内前方に送肥ブロワ(44)を設置させると共に、左右分割施肥部(43)(43)収納幅(E)を左右補助デッキ(37)(37)左右幅(F)と略等しく且つ折畳んだサイドデッキ(41)とは非ラップ状態に形成し、中央施肥部(42)左右幅(B)よりも左右分割施肥部(43)(43)収納幅(E)を大きく形成し、左右補助デッキ(37)(37)左右幅(F)内に植付部(15)両側2条分及び施肥機(36)両側2条分と送肥ブロワ(44)が折畳み収納される一方、収納位置の左右分割施肥部(43)(43)間と中央施肥部(42)前側とで形成する平面視凹部(76)に運転席(13)及び各レバー(29)(30)(31)を配設させている。また中央施肥部(42)と収納位置の左右分割施肥部(43)(43)の前後幅を施肥機スペース(H)に、予備苗載台(10)の前後幅を予備苗台スペース(I)に、これら予備苗台スペース(I)と施肥機スペース(H)間を作業者乗降スペース(G)にそれぞれ形成して、前記乗降スペース(G)には左右幅を比較的幅広に形成する補助デッキ(37)の前半部を配置させて、左右分割施肥部(43)(43)収納状態下で前記スペース(G)の補助デッキ(37)を利用して作業者が運転席(13)に乗降し、運転席(13)に作業者が座乗して各レバー(29)(30)(31)操作を行うと共に、左右分割施肥部(43)(43)収納状態下で田植作業を行う場合には補助デッキ(37)上で作業者は予備苗載台(10)から容易に苗を取出し、苗載台(16)に容易に苗の受継ぎを行うことを可能とさせるように構成している。
【0015】
図12、図13に示す如く、運転席(13)の後部及びその左右両側の車体カバー(12)上面と、左右補助デッキ(37)(37)と左右サイドデッキ(41)(41)の各上面とを略平坦な作業者用足場部(77)に形成して、施肥ホッパ(45)や苗載台(16)に対する肥料補給や苗継ぎ作業、或いは肥料や苗を補給しながらまたはかかえながら左右一端側から他端側までの移動などを容易に可能とさせるもので、特に補助作業者が足場部(77)に乗って植付走行作業中に同時に肥料や苗の補給作業を行う2人作業において効果的で、補給用としての肥料袋なども足場部(77)に安定良好に載置させるように構成したものである。
【0016】
図14に示すものは、足場部(77)を構成する車体カバー(12)の左右略中央部を上方に若干膨出させ、この左右に傾斜の緩やかな左右緩斜面(78)(78)を形成して、足場部(77)に肥料が零れ落ちた場合などにも左右両側方向への移動を促進させて足場部(77)上での滞留などを減少させるようにした構成例を示したものである。
【0017】
また図15に示すものは、前記緩斜面(78)(78)を中央部に形成する車体カバー(12)の左右両端側に、肥料など落下物を回収する四角立方形状の受け容器(79)を取外し自在に固定させた構成例を示すもので、車体カバー(12)の左右両側に開設する取付長孔(80)に、前記容器(79)一端側の折曲縁(79a)を係合させ、車体カバー(12)両側のテーパ外側面(12a)と容器(79)一側のテーパ外側面(79b)とを接合させて、容器(79)を適正姿勢で車体カバー(12)に取付固定させ、作業終了時などには前記容器(79)を簡単に取外して落下物の容易な回収を行うように構成したものである。
【0018】
図16、図17に示す如く、中央施肥部(42)と収納位置の左右分割施肥部(43)(43)のエアタンク(48)の各接続側開口部(48a)を閉塞する単一の蓋部材(81)を設けるもので、前記蓋部材(81)は金属・樹脂・ゴムなどの材質からなる板部材を屈折させ、中央及び左右施肥フレーム(49)・(50)(50)の各側板(51)(55)にボルト(81a)或いはノブボルト或いはパッチン錠を介して蓋部材(81)の前後両端側を固定させて、エアタンク(48)の各接続側開口部(78a)を蓋部材(81)で折畳み時には閉塞して、支持強度の向上や、洗車時の開口部(78a)からエアタンク(48)内への水の侵入防止や、搬送時の開口部(78a)からエアタンク(48)内へのねずみの侵入防止などを図るように構成している。
【0019】
また、左右分割施肥部(43)(43)の折畳み時には、中央施肥部(42)の施肥ホッパ(45)のホッパ蓋(82)と、収納位置の左右分割施肥部(43)(43)の施肥ホッパ(45)のホッパ蓋(83)とを、略L形状の板金(84)(85)の連結によって固定させるもので、中央施肥部(42)のホッパ蓋(82)の左右両端側に立上り部(84a)を前方に板金(84)後端をボルト或いはリベットなど締結部材(86)によって固設すると共に、収納位置のホッパ蓋(83)に前記板金(84)に対応する立上り部(85a)を有する板金(85)を締結部材(86)によって固設し、左右分割施肥部(43)(43)の収納時に前記板金(84)(85)の立上り部(84a)(85a)を接合させノブボルト(87)などで相互に固定させている。そして左右分割施肥部(43)(43)の折畳み収納時、中央施肥部(42)のホッパ蓋(82)と収納位置のホッパ蓋(83)とを一体的に固定させることによって、収納位置の左右分割施肥部(43)(43)の支持強度を向上させると共に、路上走行時路面の凹凸によって左右分割施肥部(43)のホッパ(45)に振動が発生するような場合でも、前記板金(84)(85)の連結でもって振動の発生を抑制して、ホッパ(45)と肥料繰出部との連結固定部の損傷などを防止するように構成している。
【0020】
図21に示す如く、前記左右施肥フレーム(50)或いは外側板(59)にスイッチ台(88)を介してブロワ接続スイッチ(89)を設けて、送肥ブロワ(44)の側板(66)を施肥フレーム(50)の外側板(59)に当接させるとき、前記スイッチ(89)をオンとさせるように構成している。また前記ブロワ(44)を駆動するブロワモータ(90)と電源(91)とを接続する電気回路間に、植付クラッチを入切操作する副変速レバー(30)の植付クラッチの入を検出する植付クラッチ入検出スイッチ(92)とブロワ接続スイッチ(89)を介設して、植付クラッチの入で、ブロワ接続スイッチ(89)のオン時(ブロワ接続時)にモータ(90)を回転させてブロワ(44)の駆動を行うように構成している。
【0021】
さらに図18に示す如く、前記送肥ブロワ(44)の空気吸込口(93)及び送風口(67)を覆うビニールなど柔軟材で形成する袋状の保護カバー(94)を、ブロワ(44)の箱形或いは袋状などのカバー収納体(95)に紐部材(96)を介して連結させるもので、該カバー(94)は開口する口元をゴムなど弾性材(97)ですぼめ、送肥ブロワ(44)のホッパ(45)上面への折畳み収納時に保護カバー(94)でブロワ(44)の空気吸込口(93)及び送風口(67)を覆って、雨水などがブロワ(44)内に侵入するのを防止する一方、未使用時には収納体(95)に保護カバー(94)を折畳み収納するように構成している。
【0022】
図19に示す如く、前記エアタンク(48)は合成樹脂パイプを用いて軽量化すると共に、中央施肥フレーム(49)左右両端の側板(51)(51)間及び左右施肥フレーム(50)の内外側板(55)(59)にエアタンク(48)両端を取外し自在に嵌合支持させるもので、中央施肥部(42)のエアタンク(48)の場合一方の側板(51)の内側に固設する輪状受部材(98)にエアタンク(48)の一端を嵌合させ、他方の側板(51)の外側よりボルト(99)を介し取外し自在に固定する受部材(100)にエアタンク(48)の他端を嵌合させて、左右受部材(98)(100)間に挾み込む状態に支持させる一方、受部材(100)を取外すことによって、この取外し方向にエアタンク(48)を引抜いて側板(51)(51)からの取外しを行うように構成している。
【0023】
図20は前記施肥ホッパ(45)の送肥ブロワ(44)とは反対側位置の側部に、掃除機(101)の収納ケース(102)を固設させ、施肥ホッパ(45)(45)間などケース(102)近傍の施肥機(36)適宜位置のソケット台(103)に例えば12V電源用のシガーライタソケット(104)を設置させ、作業後などに収納ケース(102)より掃除機(101)を取出しソケット(104)に接続させて、施肥機繰出ケース(46)の目皿の肥料取除きなど掃除を行うように構成したものである。
【0024】
このように、走行車(1)の運転席(13)後方に施肥機(36)及び植付部(15)を装設させると共に、施肥機(36)の左右両側の分割分割施肥部(43)を前方に折畳み自在に設けた田植機において、走行車(1)前部の左右両側に装備する予備苗載台(10)と、折畳んだ左右の分割分割施肥部(43)と間に補助デッキ(ステップ)(37)を配設することによって、分割分割施肥部(43)の折畳みの影響を受けることなくステップ(37)上に容易に作業者が乗って機体に対する良好な乗降が行われると共に、分割分割施肥部(43)を折畳んだ状態で田植作業を行う場合などにも例えば左右幅広に形成する補助デッキ(ステップ)(37)によって、作業者は予備苗載台(10)からの苗を後方の植付部(15)の苗載台(16)に良好に受継いでこの作業性を向上させることができる。
【0025】
また折畳んだ左右の分割分割施肥部(43)を、運転席(13)の左右外側に位置させるように設けることによって、施肥機(36)の左右全巾を縮小させた分割分割施肥部(43)のコンパクトな折畳みが行えると共に、運転席(13)に対する作業者の乗降も容易とさせて作業能率の向上化を図ることができる。
【0026】
さらに、分割分割施肥部(43)一方の上側或いは後側に送肥ブロワ(44)を折畳み自在に設けて、分割施肥部(43)前方の補助デッキ(ステップ)(37)上に送肥ブロワ(44)が突出するのを回避させることによって、分割分割施肥部(43)の折畳み状態で田植え作業のみを行う場合でも、折畳んだ送肥ブロワ(44)の悪影響を受けることなく、補助デッキ(ステップ)(37)位置で作業者は良好に植付部(15)に苗継ぎ作業などを行って、田植作業性を向上させることができる。
【0027】
またさらに、送肥ブロワ(44)の折畳み時には該ブロワ(44)の駆動を自動的に停止させることによって、施肥ブロワ(44)の折畳み時に不測にブロワから周囲に風が吹き出て、肥料が飛散するなどとした不都合を防止し、適正作業時のみブロワからの送風を可能とさせて、施肥作業性を向上させることができる。
【0028】
また、走行車(1)の運転席(13)後方に多条用施肥機(36)及び植付部(15)を装設した田植機において、運転席(13)とこの後方の施肥機(36)間の空きスペースに、施肥機(36)と略左右幅が同一の略平坦な足場部(77)を配設することによって、施肥機(36)や植付部(15)に対し肥料及び苗の容易にして確実な補給などを可能とさせるもので、肥料及び苗を補給しながら或いはかかえながらなどの作業をしながら足場部(77)の一端から他端までの移動なども容易とさせて、肥料及び苗補給などの作業性を向上させることができる。
【0029】
さらに、足場部を傾斜の緩やかな緩斜面に形成することによって、足場部(77)上面に落下肥料が散在或いは雨水が残留するなどの場合でも、その左右両端側への排出を促進させて、足場部(77)上面の清浄を容易に保って肥料及び苗補給などの作業性を向上させることができる。
【0030】
またさらに、足場部(77)の左右両端に肥料受け容器(79)を取外し自在に固定させることによって、足場部(77)上面の落下肥料などを受け容器(79)に容易に回収して、この回収作業の能率向上化を図ることができる。
【0031】
【発明の効果】
以上実施例から明らかなように、請求項1に係る発明は、走行車(1)の運転席(13)の後方に多条用施肥機(36)及び植付部(15)を装設した田植機において、前記運転席(13)とこの後方の前記施肥機(36)との間の空きスペースに、前記施肥機(36)と左右幅が略同一の略平坦な足場部(77)を配設し、前記足場部(77)を構成する車体カバー(12)の左右幅の略中央部を上方に若干膨出させ、膨出させた前記車体カバー(12)の中央部から左右方向に向けて傾斜が緩やかな左右の緩斜面(78)を形成したものであるから、前記足場部(77)の上面の落下肥料或いは雨水などを、前記足場部(77)の左右両端側に排出でき、肥料及び苗補給などの作業性を向上できるものである。
【0032】
【0033】
請求項2に係る発明は、前記足場部(77)の左右両端部には、前記足場部(77)の上面に落ちた肥料などを入れるための受け容器(79)が取外し自在に配置されているものであるから、前記足場部(77)の上面の落下肥料などを前記受け容器(79)に回収でき、落下肥料などの回収作業の能率を向上できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】田植機の全体の側面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】補助デッキ部の平面図である。
【図4】同背面説明図である。
【図5】走行車の平面図である。
【図6】走行車左側の平面図である。
【図7】走行車右側の平面図である。
【図8】右分割施肥部背面図である。
【図9】左右分割施肥部平面図である。
【図10】右分割施肥部側面図である。
【図11】全体の平面配置説明図である。
【図12】施肥部の正面説明図である。
【図13】施肥部の平面説明図である。
【図14】施肥部の正面説明図である。
【図15】受け容器部の説明図である。
【図16】施肥部の折畳み状態を示す側面説明図である。
【図17】施肥部の折畳み状態を示す平面説明図である。
【図18】送肥ブロワの折畳み状態を示す背面説明図である。
【図19】エアタンクの取付説明図である。
【図20】掃除機収納ケースの取付説明図である。
【図21】送肥ブロワの駆動回路図である。
【符号の説明】
(1)走行車
(12)車体カバー
(13)運転席
(15)植付部
(36)施肥機
(77)足場部
(78)緩斜面
(79)受け容器
Claims (2)
- 走行車の運転席後方に多条用施肥機及び植付部を装設した田植機において、
前記運転席とこの後方の前記施肥機との間の空きスペースに、前記施肥機と左右幅が略同一の略平坦な足場部を配設し、
前記足場部を構成する車体カバーの左右幅の略中央部を上方に若干膨出させ、
膨出させた前記車体カバーの中央部から左右方向に向けて傾斜が緩やかな左右の緩斜面を形成したことを特徴とする田植機。 - 前記足場部の左右両端部には、前記足場部の上面に落ちた肥料などを入れるための受け容器が取外し自在に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の田植機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36711797A JP3742210B2 (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 田植機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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