JP3736976B2 - 燃焼装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、供給される燃料を燃焼させるバーナに、燃料を燃焼させるための燃焼用酸素として、被駆動機を駆動する燃焼式の原動機からの燃焼排ガスを供給すると共に、燃焼用酸素の不足分を補う空気を送風手段にて供給するように構成された燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
かかる燃焼装置では、燃料を燃焼させるための燃焼用酸素の全量を原動機からの燃焼排ガスのみで賄えるときは、バーナの燃焼状態を、供給される燃料を原動機からの排ガスのみで燃焼させる状態(以下、排ガス燃焼状態と略記する場合がある)にする。
燃焼用酸素を原動機からの燃焼排ガスのみで賄えないときは、バーナの燃焼状態を、供給される燃料を原動機からの排ガスと送風手段からの空気との混合気にて燃焼させる状態(以下、混合気燃焼状態と略記する場合がある)とし、燃焼用酸素の不足分を補うように送風手段からの空気の供給量を調節する。
又、原動機が停止されているときは、バーナの燃焼状態を、供給される燃料を送風手段からの空気のみで燃焼させる状態(以下、空気燃焼状態と略記する場合がある)とする。
【0003】
従って、燃焼用酸素の供給源として、空気と原動機の燃焼排ガスという酸素含有率の異なる2種類の気体を用いることになるが、従来では、バーナに供給される燃焼用酸素の量を検出せずに、バーナの燃焼状態を見ながら、送風手段からの空気の供給量を手動にて調節することにより、燃焼用酸素の不足分を補うようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、かかる燃焼装置では、バーナを燃焼させているときに、原動機の作動停止や作動開始等に伴って、原動機からの燃焼排ガスの供給が停止されたり開始されたりするときがある。そのときには、バーナの燃焼状態を、排ガス燃焼状態と空気燃焼状態との間や、混合気燃焼状態と空気燃焼状態との間で切り換える必要があるが、燃焼状態の切り換え前後で、空気の供給量及び燃焼排ガスの供給量を大きく変化させる必要がある。
従来では、原動機からの燃焼排ガスの供給停止又は供給開始に伴って、バーナの燃焼状態を切り換えるときには、バーナの燃焼を一時停止させるか、あるいは、バーナの燃焼を一時停止できないときには、バーナの火炎の状態を見ながら、空気の供給量及び燃焼排ガスの供給量を徐々に変化させることにより、バーナの燃焼状態を切り換えるようにしていた。
しかしながら、バーナの燃焼を一時停止させるのは面倒であり、又、バーナの火炎の状態を見ながら空気の供給量及び燃焼排ガスの供給量を徐々に変化させる作業も時間がかかって面倒であるばかりか操作が難しいので、改善が望まれていた。
【0005】
ちなみに、原動機からの燃焼排ガスの酸素含有率を検出する酸素センサを設け、その酸素センサの検出情報と燃焼排ガスの供給量情報とに基づいて、燃焼排ガスによってバーナに供給される燃焼用酸素の量を求めて、バーナの燃焼量に対応する必要酸素量に対する不足分を求め、その不足分を補うように、送風手段からの空気の供給量を自動調節するように構成することにより、原動機からの燃焼排ガスの供給停止又は供給開始に伴うバーナの燃焼状態の切り換えを自動化することが想定される。
しかしながら、かかる酸素センサは、被検出用の気体を吸引して酸素含有率を検出する必要があってその検出に時間がかかり、しかも、酸素センサは、原動機とバーナを接続する燃焼排ガス供給用のダクト内に設けるが、その設置場所が原動機から離れる程、応答遅れが生じる。又、ダクト内の位置により燃焼排ガスの酸素含有率が異なる、つまり、ダクト内には、酸素含有率の分布があるため、酸素含有率を精度良く検出することができない。
従って、バーナの燃焼を継続した状態で燃焼状態を切り換えることができず、このような酸素センサを設けてバーナの燃焼状態の切り換えを自動化することは、実用的なものではない。
【0006】
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、バーナの燃焼を安定的に継続させた状態で、バーナの燃焼状態を排ガス燃焼状態又は混合気燃焼状態と空気燃焼状態との間で自動的に切り換えることができるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の特徴構成によれば、空気供給量調節手段は、被駆動機の出力情報と、その出力情報から原動機からの燃焼排ガスの酸素含有率を求めるために予め設定された演算情報とに基づいて、原動機からの燃焼排ガスの酸素含有率を求め、並びに、そのようにして求めた酸素含有率と、原動機からバーナに供給される燃焼排ガスの供給量情報とに基づいて、燃焼排ガスによってバーナに供給される燃焼用酸素の量を求めて、バーナの燃焼量に対応する必要酸素量に対する不足分を求め、その不足分を補うように送風手段からの空気の供給量を調節する。
つまり、原動機の性能により、原動機によって駆動される被駆動機の出力情報と原動機の燃焼排ガスの酸素含有率との間の関係が決まるので、予め、被駆動機の出力情報から燃焼排ガスの酸素含有率を求めるための演算情報を定めておいて、その演算情報と被駆動機の出力情報とにより、燃焼排ガスの酸素含有率を求める。そして、そのように求めた酸素含有率と、原動機からバーナに供給される燃焼排ガスの供給量情報とに基づいて、燃焼排ガスによってバーナに供給される燃焼用酸素の量を求めて、バーナの燃焼量に対応する必要酸素量に対する不足分を求めるのである。
被駆動機の出力情報や燃焼排ガスの供給量情報は、速やかにフィードフォワードで得ることができて、バーナに到達する燃焼排ガスに含まれる酸素量を速やかにフィードフォワードで求めることができるので、必要酸素量に対する不足分を速やかに求めることができる。
従って、酸素センサのように応答遅れが生じることなく速やかに、且つ、正確に、必要酸素量に対する不足分をフィードフォワードで求めることができる。
その結果、バーナの燃焼を安定的に継続させた状態で、バーナの燃焼状態を排ガス燃焼状態又は混合気燃焼状態と空気燃焼状態との間で自動的に切り換えることができるようになった。
【0008】
請求項2に記載の特徴構成によれば、原動機からの燃焼排ガスの酸素含有率を求めるための演算情報が、被駆動機の出力情報と原動機において燃料の燃焼のために吸気される空気の吸気温度情報とに基づいて、燃焼排ガスの酸素含有率を求めるように定められている。
つまり、かかる原動機は、軸回転数が一定になるように制御すると、原動機において燃料の燃焼のために吸気される空気の吸気量は一定になるので、空気の吸気温度により、吸気空気の標準状態での量が決まる。そこで、原動機からの燃焼排ガスの酸素含有率を求めるための演算情報を、原動機の吸気温度情報により決まる吸気空気の標準状態での量と被駆動機の出力情報とから、燃焼排ガスの酸素含有率を求めるように定めると、燃焼排ガスの酸素含有率を精度良く求めることができ、延いては、必要酸素量に対する不足分を精度良く供給することができる。
従って、バーナの燃焼状態を排ガス燃焼状態又は混合気燃焼状態と空気燃焼状態との間で切り換えるときのバーナの安定燃焼性を一層向上させることができる。
【0009】
請求項3に記載の特徴構成によれば、空気供給量調節手段は、原動機からの燃焼排ガスの流量とその燃焼排ガスの温度に基づいて、燃焼排ガスの供給量情報を例えば標準状態における量として求めて、その燃焼排ガスの標準状態での量、及び、被駆動機の出力情報と前記演算情報とにより求めた燃焼排ガスの酸素含有率に基づいて、燃焼排ガスによってバーナに供給される燃焼用酸素の量を求める。
従って、単に燃焼排ガスの流量を供給量情報とする場合に比べて、燃焼排ガスによってバーナに供給される燃焼用酸素の量を精度良く求めることができ、延いては、必要酸素量に対する不足分を精度良く供給することができるので、バーナの燃焼状態を排ガス燃焼状態又は混合気燃焼状態と空気燃焼状態との間で切り換えるときのバーナの安定燃焼性を一層向上させることができる。
【0010】
請求項4に記載の特徴構成によれば、空気供給量調節手段は、送風機からの空気の流量とその空気の温度とに基づいて、バーナに供給される空気の量を例えば標準状態での量として求め、その標準状態での量と空気の酸素含有率を示す情報(例えば21%)とにより、空気によってバーナに供給される燃焼用酸素の量を求めて、必要酸素量に対する不足分を補うように、送風手段からの空気供給量を調節する。
従って、空気によってバーナに供給される燃焼用酸素の量を、単に空気の流量と空気の酸素含有率を示す情報とにより求める場合に比べて、精度良く求めることができ、延いては、必要酸素量に対する不足分を精度良く供給することができるので、バーナの燃焼状態を排ガス燃焼状態又は混合気燃焼状態と空気燃焼状態との間で切り換えるときのバーナの安定燃焼性を一層向上させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
以下、図1及び図3に基づいて、コージェネレーションシステムに用いる燃焼装置に本発明を適用した場合の第1の実施の形態を説明する。
図1に示すように、コージェネレーションシステムは、燃焼式の原動機としてのガスタービンGT、そのガスタービンGTにて駆動する被駆動機としての発電機40、供給される燃料ガスを燃焼させるバーナ1に、燃料ガスを燃焼させる燃焼用酸素としてガスタービンGTからの燃焼排ガス(以下、タービン排ガスと略記する場合がある)を供給すると共に、燃焼用酸素の不足分を補う空気を送風手段としての送風機3から供給するように構成した燃焼装置BS、その燃焼装置BSで発生する熱を熱源とする排熱ボイラ20、コージェネレーションシステムの各種制御を司る制御装置C、及び、その制御装置Cに各種の制御指令を送る操作部50等を備えて構成してある。
【0012】
排熱ボイラ20には、給水路21を通じて給水し、排熱ボイラ20にて生成された蒸気は蒸気送出路22を通じて蒸気利用先(図示せず)に供給するように構成してある。
排熱ボイラ20から排出される排ガスは、煙道23により煙突24まで導いて、煙突24から排出するように構成してある。
給水路21には、その給水路21を通流する水を煙道23を通流する排ガスにて加熱する予熱用の第1熱交換器25及び第2熱交換器26を設けると共に、それら第1熱交換器25と第2熱交換器26との間に位置させて脱気器27を設けてある。又、給水路21には、脱気器27に給水するための脱気器給水用ポンプ28、及び、脱気器27から排熱ボイラ20に給水するためのボイラ給水用ポンプ29を設けてある。
又、排熱ボイラ20の負荷を検出する負荷検出手段として圧力センサLを設けてある。
【0013】
ガスタービンGTは、吸気路30から吸気される空気を圧縮する圧縮機31と、その圧縮機31から圧縮空気路32を通じて供給される圧縮空気によって燃料供給路33から供給される燃料ガスを燃焼させる燃焼器34と、その燃焼器34から燃焼ガス路35を通じて供給される燃焼ガスにより駆動されるタービン部36等を備えて構成し、そのタービン部36によって、発電機40及び圧縮機31を駆動するように構成してある。
発電機40にて発電された電力は、送電電路41を通じて出力される。
吸気路30には、ガスタービンGTの吸気温度Tiを検出する吸気温センサ37を設け、送電電路41には、発電機40から出力される出力電力Pを計測する電力計42を設けてある。
【0014】
燃焼装置BSについて説明を加える。
燃焼装置BSには、バーナ1と、そのバーナ1に燃料ガスを供給する燃料ガス供給路2と、バーナ1に空気を供給する送風手段としての送風機3を備えてある。又、送風機3からの空気と、ガスタービンGTのタービン部36からのタービン排ガスとを混合器4にて混合し、その混合器4にて混合された混合気をバーナ1に供給するように、送風機3からの空気を導く空気供給路5と、タービン部36からのタービン排ガスを導く排ガス供給路6とを混合器4に接続し、その混合器4にて混合された混合気を導く混合気供給路7をバーナ1に接続してある。
【0015】
又、送風機3をインバータ制御するインバータ制御部9を設けてある。
燃料ガス供給路2には、2台の遮断弁12、及び、バーナ1への燃料ガス供給量を調節する流量調節弁13を介装してある。
排ガス供給路6には、そこを通流するタービン排ガスを排気するように排気路8を分岐させてあり、その排気路8に排ガス用第1ダンパ10を、排ガス供給路6における排気路8の分岐箇所よりも下流側箇所に排ガス用第2ダンパ11を夫々介装してある。
【0016】
そして、送風機3の作動・停止、第1ダンパD1及び第2ダンパD2夫々の開閉により、バーナ1に対して、ガスタービンGTからのタービン排ガスのみを供給する状態、送風機3からの空気とガスタービンGTからのタービン排ガスとの混合気を供給する状態、及び、送風機3からの空気のみを供給する状態のいずれかに切り換えられるように構成してあり、送風機3から空気を供給している状態においては、インバータ制御部9により、空気の供給量を調節することができるように構成してある。
【0017】
又、空気供給路5には、そこを通流する空気の温度Taを検出する空気温度センサ14、及び、流量を検出する空気流量計15を設け、排ガス供給路6における排気路8の分岐箇所よりも下流側箇所には、そこを通流するタービン排ガスの温度Teを検出する排ガス温度センサ16、及び、流量Qeを検出する排ガス流量計17を設けてある。
燃料ガス供給路2には、燃料ガスの流量を検出する燃料ガス流量計Fを設けてある。
操作部50には、ガスタービンGTの作動開始及び停止を指令するタービン運転スイッチ51を設けてある。
【0018】
次に、制御装置Cの制御作動について説明する。
制御装置Cは、圧力センサLの検出情報及び燃料ガス流量計Fの検出情報に基づいて、バーナ1を排熱ボイラ20の負荷に応じた燃焼量にて燃焼させるべく、燃料ガスの流量が排熱ボイラ20の負荷に応じた流量になるように、流量調節弁13を制御する。
又、制御装置Cは、操作部50のタービン運転スイッチ51の指令情報に基づいて、ガスタービンGTの運転開始が指令されると、ガスタービンGTを起動させ、続いて、排ガス用第1ダンパ10を開状態から閉状態に切り換え、且つ、第2ダンパ11を閉状態から開状態に切り換えて、ガスタービンGTからのタービン排ガスがバーナ1に供給される状態とし、ガスタービンGTの停止が指令されると、排ガス用第1ダンパ10を閉状態から開状態に切り換え、且つ、第2ダンパ11を開状態から閉状態に切り換え、続いて、ガスタービンGTを停止させて、ガスタービンGTからバーナ1へのタービン排ガスの供給を停止する。
【0019】
又、制御装置Cは、バーナ1の燃焼量に対応する必要酸素量Sに対する不足分を求め、その不足分を補うように、インバータ制御部9を制御して送風機3からの空気の供給量を調節するように構成してある。従って、制御装置Cを利用して、空気供給量調節手段を構成してある。
そして、制御装置Cは、電力計42にて検出される発電機40の出力電力Pと、その出力電力PからガスタービンGTからのタービン排ガスの酸素含有率Oeを求めるために予め設定した演算情報と、ガスタービンGTからバーナ1に供給されるタービン排ガスの供給量情報とに基づいて、タービン排ガスによってバーナ1に供給される燃焼用酸素の量を求めて、必要酸素量Sに対する不足分を求めるように構成してある。
【0020】
更に、ガスタービンGTからのタービン排ガスの酸素含有率Oeを求めるための演算情報を、発電機40の出力電力Pと吸気温センサ37にて検出されるガスタービンGTの吸気温度Tiとに基づいて、タービン排ガスの酸素含有率Oeを求めるように定めてある。
【0021】
制御装置Cにより、ガスタービンGTのタービン排ガスの酸素含有率Oeを求める方法について説明を加える。
ガスタービンGTは、軸回転数が一定になるように制御される。
従って、軸回転数が一定になるように制御されることから、吸気温度Tiにより吸気空気の標準状態での量が決まり、又、発電機40の出力電力Pは、燃焼器34への燃料供給量と吸気空気の標準状態での量とにより決まる。即ち、発電機40の出力電力Pは、燃焼器34への燃料供給量と吸気空気の標準状態での量との関数になる。
従って、吸気温度Ti及び出力電力Pにより、吸気空気の標準状態での量と燃焼器34への燃料供給量との相関関係が決まることから、吸気温度Ti及び出力電力Pにより、ガスタービンGTから排出されるタービン排ガスの酸素含有率Oeが決まることになる。そこで、予め、吸気温度Tiと出力電力Pとタービン排ガスの酸素含有率Oeとの関係を設定することができる。
出力電力が1200kW級のガスタービンGTでは、例えば、図3に示す如き、吸気温度Tiと出力電力Pとタービン排ガスの酸素含有率Oeとの関係がある。
【0022】
そこで、この関係に基づいて、予め、例えば、吸気温度Tiと出力電力Pとタービン排ガスの酸素含有率Oeとの関係のマップデータを作成し、そのマップデータをタービン排ガスの酸素含有率Oeを求めるための演算情報として、制御装置Cの記憶部(図示せず)に記憶させておく。
そして、吸気温センサ37にて検出されるガスタービンGTの吸気温度Ti、電力計42にて検出される発電機40の出力電力P、及び、吸気温度Tiと出力電力Pとタービン排ガスの酸素含有率Oeとの関係の記憶情報に基づいて、タービン排ガスの酸素含有率Oeを求めることができる。
【0023】
次に、制御装置Cにより、必要酸素量Sに対する不足分を補うための空気流量Qaを求める方法について説明する。
必要酸素量Sは、予め、バーナ1の燃焼量に応じて設定して、前記記憶部に燃焼量に対応させて記憶させてある。尚、バーナ1の燃焼量は、例えば、流量調節弁13の制御情報や、燃料ガス流量計Fの検出情報に基づいて得ることができる。
そして、空気流量Qaを、必要酸素量S、空気温度センサ14にて検出される送風機3からの空気の温度Ta、予め設定された空気の酸素含有率を示す情報Oa(21%)、排ガス温度センサ16にて検出されるガスタービンGTからのタービン排ガスの温度Te、排ガス流量計17にて検出されるガスタービンGTからのタービン排ガスの流量Qe、及び、前述のようにして求めたタービン排ガスの酸素含有率Oeに基づいて、下記の数式1により求める。
【0024】
【数1】
Figure 0003736976
【0025】
そして、制御装置Cは、空気流量計15の検出値が求めた空気流量Qaになるように、インバータ制御部9を制御する。
つまり、制御装置Cは、ガスタービンGTからのタービン排ガスの流量Qeとそのタービン排ガスの温度Teに基づいて、燃焼排ガスの供給量情報を求めるように構成してある。
又、制御装置Cは、送風機3からの空気流量とその空気の温度Taとに基づいて、その空気によってバーナ1に供給される燃焼用酸素の量を求めて、必要酸素量Sに対する不足分を補うように、送風機3からの空気供給量を調節するように構成してある。
【0026】
従って、バーナ1を送風機3からの空気のみにて燃焼させている状態で、タービン運転スイッチ51にてガスタービンGTの運転開始が指令されると、必要酸素量Sのうちの一部がガスタービンGTからのタービン排ガスにより賄われるので、それに見合うように、送風機3の回転速度を減速して空気の供給量を減らすべく、インバータ制御部9を制御することになる。
従って、必要酸素量SをガスタービンGTからのタービン排ガスのみで賄えるときには、送風機3が停止されることになる。
【0027】
又、ガスタービンGTの運転中のときで、バーナ1を送風機3からの空気及びガスタービンGTからのタービン排ガスにて燃焼させているとき、あるいは、バーナ1をガスタービンGTからのタービン排ガスのみで燃焼させているときに、タービン運転スイッチ51にてガスタービンGTの停止が指令されて、バーナ1に対するタービン排ガスの供給が停止しても、速やかにバーナ1に対して必要酸素量Sの酸素を供給するための空気流量Qaが求められて、空気流量計15の検出値が求めた空気流量Qaになるように、送風機3の回転速度を増速して空気流量を増やすべく、インバータ制御部9を制御することになる。従って、バーナ1に対する燃焼用酸素の供給量を速やかに(例えば、数秒以内に)必要酸素量Sにすることができるので、バーナ1の燃焼を安定して継続することができる。
【0028】
〔第2実施形態〕
以下、図2に基づいて、コージェネレーションシステムに用いる燃焼装置に本発明を適用した場合の第2の実施の形態を説明する。
本第2実施形態においては、燃焼装置BSにおいて、上記の第1実施形態におけるインバータ制御部9を省略して、その代わりに、空気供給路5に空気用ダンパ18を設けて、その空気用ダンパ18の開度を制御することにより、バーナ1への空気の供給量を調節するように構成してある。
又、第1実施形態における排ガス温度センサ16及び排ガス流量計17を省略して、その代わりに、混合気供給路7にそこを通流する気体の温度Tmを検出する混合気温度センサ19を設けてある。
【0029】
制御装置Cにより、ガスタービンGTからタービン排ガスの温度Teを、吸気温センサ37にて検出されるガスタービンGTの吸気温度Ti、電力計42にて検出される発電機40の出力電力P、及び、予め設定されたガスタービンGTの吸気温度Tiと発電機40の出力電力PとガスタービンGTの排ガス温度Teとの関係に基づいて求めるように構成してある。
又、制御装置Cにより、バーナ1に供給されるタービン排ガス流量Qeを、混合気温度センサ19にて検出される気体の温度Tm、空気温度センサ14にて検出される送風機3からの空気の温度Ta、空気流量計15にて検出される送風機3からの空気の流量Qa、及び、前述のようにして求めたガスタービンGTからのタービン排ガスの温度Teに基づいて求めるように構成してある。
又、制御装置Cは、第1実施形態と同様に、吸気温センサ37にて検出されるガスタービンGTの吸気温度Ti、電力計42にて検出される発電機40の出力電力P、及び、吸気温度Tiと出力電力Pとタービン排ガスの酸素含有率Oeとの関係の記憶情報に基づいて、バーナ1に供給されるタービン排ガスの酸素含有率Oeを求める。
【0030】
制御装置Cにより、ガスタービンGTのタービン排ガスの温度Teを求める方法について説明を加える。
ガスタービンGTは、上述のように、軸回転数が一定になるように制御されるので、吸気温度Ti及び出力電力Pにより、吸気空気の標準状態での量と燃焼器34への燃料供給量との相関関係が決まることから、吸気温度Ti及び出力電力Pにより、ガスタービンGTから排出されるタービン排ガスの温度Teが決まることになる。そこで、予め、吸気温度Tiと出力電力Pとタービン排ガスの温度Teとの関係を設定することができるので、そのように設定した吸気温度Tiと出力電力Pとタービン排ガスの温度Teとの関係をマップデータ等により前記記憶部に予め記憶させておく。
そして、吸気温センサ37にて検出されるガスタービンGTの吸気温度Ti、電力計42にて検出される発電機40の出力電力P、及び、吸気温度Tiと出力電力Pとタービン排ガスの温度Teとの関係の記憶情報に基づいて、バーナ1に供給されるタービン排ガスの温度Teを求めることができる。
【0031】
次に、制御装置Cにより、バーナ1に供給されるタービン排ガスの流量Qeを求める方法について説明を加える。
混合気供給路7を通流する気体の温度Tmは、混合器4に流入する空気の温度Ta及び流量Qa、並びに、混合器4に流入する(換言すれば、バーナ1に供給される)タービン排ガスの温度Te及び流量Qeに基づいて、下記の数式2により決まる。
【0032】
【数2】
Figure 0003736976
【0033】
従って、制御装置Cは、混合器4に流入するタービン排ガスの流量Qeを、混合気温度センサ19にて検出される気体の温度Tm、空気温度センサ14にて検出される送風機3からの空気の温度Ta、空気流量計15にて検出される送風機3からの空気流量Qa、及び、前述のようにして求めたタービン排ガスの温度Teにより、上記の数式2に基づいて求める。
又、制御装置Cは、必要酸素量Sに対する不足分を補うための空気流量Qaを、上記の数式1により求める。
そして、制御装置Cは、空気流量計15の検出値が求めた空気流量Qaになるように、空気用ダンパ18の開度を制御する。
【0034】
〔別実施形態〕
次に別実施形態を説明する。
(イ) 上記の各実施形態においては、制御装置Cによる空気供給量調節制御、即ち、必要酸素量Sに対する不足分を補うための空気流量Qaを求めて、空気流量計15の検出値が求めた空気流量Qaになるようする制御を、常に行う場合について例示した。
これに代えて、操作部50のタービン運転スイッチ51にてガスタービンGTの運転開始又は停止が指令されて、排ガス用第1ダンパ10及び第2ダンパ11の開閉制御を行うときのみ、前記空気供給量調節制御を実行するように構成しても良い。
尚、タービン運転スイッチ51にてガスタービンGTの運転開始又は停止が指令されたとき以外の通常運転時は、ガスタービンGTの負荷の変化は小さく、バーナ1に対するガスタービンGTからの燃焼排ガスの供給量の変化は小さいと考えられる。そこで、通常運転時は、例えば、予めバーナ1の燃焼量に応じて送風機3からの空気の目標流量を設定しておいて、空気流量計15の検出流量が前記目標流量になるようにインバータ制御部9を制御する、いわゆる、フィードフォワード制御を行うように構成してもよい。
【0035】
(ロ) タービン排ガスの酸素含有率Oeを求めるための演算情報の具体例は、上記の各実施形態において例示した如きマップデータに限定されるものではなく、例えば、関数でもよい。
【0036】
(ハ) 上記の各実施形態においては、送風機3からの空気の供給量の調節は、空気流量計15の検出値が求めた空気流量Qaになるように制御する、いわゆるフィードバック制御にて行う場合について例示した。これに代えて、送風機3の回転速度を空気流量Qaに応じて予め設定した目標値になるように制御したり、空気用ダンパ18の開度を空気流量Qaに応じて予め設定した目標値になるように制御する、いわゆるフィードフォワード制御にて行うように構成してもよい。
【0037】
(ニ) 被駆動機の出力情報の具体例としては、種々のものを適用することができる。上記の各実施形態においては、被駆動機として発電機40を設けた場合において、出力情報として電力を適用する場合について例示したが、これに代えて、例えば、出力電力の要求情報を適用しても良い。
あるいは、被駆動機としてコンプレッサを設けた場合には、コンプレッサにて生成される圧縮気体の圧力や温度を適用することができる。
【0038】
(ホ) 上記の各実施形態においては、燃焼式の原動機としてガスタービンGTを、及び、被駆動機として発電機40を夫々設けたコージェネレーションシステムに用いる燃焼装置に本発明を適用する場合について例示したが、本発明は、種々の用途において用いる燃焼装置に適用可能である。例えば、燃焼式の原動機として、上記の各実施形態において例示したガスタービンGTに代えて、ガスエンジンを設けたコージェネレーションシステム用の燃焼装置に適用することができる。
あるいは、被駆動機としてコンプレッサを設けたシステム用の燃焼装置や、バーナ1にて加熱炉を加熱するように構成したシステム用の燃焼装置にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態にかかる燃焼装置を用いたコージェネレーションシステムの全体構成を示すブロック図
【図2】第2実施形態にかかる燃焼装置を用いたコージェネレーションシステムの全体構成を示すブロック図
【図3】ガスタービンにおける吸気温度と出力電力とタービン排ガスの酸素含有率との関係を示す図
【符号の説明】
1 バーナ
3 送風手段
40 被駆動機
C 空気供給量調節手段
GT 原動機

Claims (4)

  1. 供給される燃料を燃焼させるバーナに、燃料を燃焼させるための燃焼用酸素として、被駆動機を駆動する燃焼式の原動機からの燃焼排ガスを供給すると共に、燃焼用酸素の不足分を補う空気を送風手段にて供給するように構成された燃焼装置であって、
    前記燃焼用酸素の不足分を求めて、その不足分を補うように前記送風手段からの空気の供給量を調節する空気供給量調節手段が設けられ、
    その空気供給量調節手段は、前記被駆動機の出力情報と、その出力情報から前記原動機からの燃焼排ガスの酸素含有率を求めるために予め設定された演算情報と、前記原動機から前記バーナに供給される燃焼排ガスの供給量情報とに基づいて、前記燃焼排ガスによって前記バーナに供給される燃焼用酸素の量を求めて、前記バーナの燃焼量に対応する必要酸素量に対する不足分を求めるように構成されている燃焼装置。
  2. 前記原動機からの燃焼排ガスの酸素含有率を求めるための演算情報が、前記被駆動機の出力情報と前記原動機において燃料の燃焼のために吸気される空気の吸気温度情報とに基づいて、前記燃焼排ガスの酸素含有率を求めるように定められている請求項1記載の燃焼装置。
  3. 前記空気供給量調節手段が、前記原動機からの燃焼排ガスの流量とその燃焼排ガスの温度に基づいて、前記燃焼排ガスの供給量情報を求めるように構成されている請求項1又は2記載の燃焼装置。
  4. 前記空気供給量調節手段が、前記送風機からの空気の流量とその空気の温度とに基づいて、その空気によって前記バーナに供給される燃焼用酸素の量を求めて、前記必要酸素量に対する不足分を補うように、前記送風手段からの空気供給量を調節するように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃焼装置。
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