JP3733350B2 - スポット接合方法およびスポット接合装置 - Google Patents

スポット接合方法およびスポット接合装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の被接合部材が重ね合されて設けられる被接合物を部分的に固相撹拌して、各被接合部材を局所的に接合するスポット接合方法およびスポット接合装置に関する。
本発明において、用語「回転」は、360度未満の角変位を含む。
【0002】
【従来の技術】
16は、従来の技術のスポット接合方法を示す断面図である。図17は、従来の技術のスポット接合方法によって接合された接合部1を示す断面図である。従来のスポット接合方法では、接合すべき2枚の板材2,3を積重し、本体部4からピン部5が突出する接合ツール6を用いて、接合ツール6を、その軸線L6まわりに回転させながら軸線L6に沿って、各板部材2,3に近づく方向A1へ変位させ、本体部4のショルダー部分7が板材2に当接する状態までピン部5を各板材2,3内に挿入し、各板材2,3を軟化および流動化させて、固相撹拌する。その後、接合ツール6を、軸線L6に沿って各板部材2,3から遠ざかる方向A2へ変位させ、ピン部5が各板部材2,3から退避させている。このように接合ツール6を自転させながら、その軸線に沿って変位させることによって、その軸線付近を、したがって図17に黒く塗りつぶして示す領域8を、局所的に撹拌し、各板材2,3を局所的に接合している(たとえば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−314982号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように局所的に接合するスポット接合では、ピン部5の外形が大きいほど、摩擦効率が良く、各板材2,3の軟化領域が大きくなって接合領域8が大きくなり、接合強度は高くなるが、次のような3つの問題点を有する。第1に、接合後に、ピン部5が挿入されていた場所に残る孔の内径が大きくなる。第2に、撹拌時に、板部材2,3の素材の一部の飛び散り量が多くなる。第3に、各板材2,3に、ピン部5を挿入しにくくなる。
【0005】
したがって本発明の目的は、前記課題を回避したうえで、接合領域を大きくすることができるスポット接合方法およびスポット接合装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明は、軸線に垂直な端面を有する本体部と、本体部の端面から軸線方向に突出する突出位置と、本体部の端面から退避した没入位置とにわたって、本体部に対して変位自在なピン部とを有する接合ツールを用い、ピン部を突出位置に配置して被接合物に挿入し、本体部の端面が被接合物に接触する状態で、接合ツールを自転軸線まわりに回転するとともに自転軸線に平行な公転軸線まわりに回転して、被接合物を固相撹拌し、
接合ツールを自転軸線および公転軸線まわりに回転しながら、ピン部を本体部に対して変位させて没入位置に退避させることを特徴とするスポット接合方法である。
【0014】
本発明に従えば、ピン部を突出位置に配置して被接合物に挿入し、ピン部によって撹拌するとともに、本体部の端面を被接合物に接触させて、本体部によっても撹拌することができる。このように本体部によっても被接合物を撹拌することができるので、ピン部だけによって撹拌する場合に比べて撹拌領域を大きくすることができる。その後、本体部の端面が被接合物に接触する状態で、接合ツールを自転および公転させて撹拌し、その後、接合ツールを自転および公転しながら、ピン部を没入位置に退避させる。これによって本体部による撹拌を続行しながらピン部を被接合物から退避させることができる。したがって本体部による撹拌によって、ピン部を退避させた後の領域に被接合物の素材を流動させて、ピン部を退避させた後にできる孔を小さく抑えることができ、接合強度を高くするとともに美感を良くすることができる。
【0015】
請求項記載の本発明は、複数の被接合部材が重ね合わされて設けられる被接合物を部分的に固相撹拌して、各被接合部材を局所的に接合するスポット接合装置であって、
予め定める自転軸線まわりに回転自在に、かつ自転軸線と異なる公転軸線まわりに回転自在に設けられるとともに、公転軸線に沿って変位自在に設けられ、接合ツールが装着されるツール保持具と、
ツール保持具を自転軸線まわりに回転駆動する自転駆動手段と、
ツール保持具を被接合物に対して相対的に公転軸線まわりに回転駆動する公転駆動手段と、
ツール保持具を被接合物に対して相対的に公転軸線に沿ってスライド変位駆動する変位駆動手段とを含むことを特徴とするスポット接合装置である。
【0016】
本発明に従えば、ツール保持具に接合ツールを保持し、自転駆動手段によってツール保持具を自転させて接合ツールを自転させ、公転駆動手段によってツール保持具を被接合物に対して相対的に公転させて接合ツールを公転させ、変位駆動手段によってツール保持具を被接合物に対してスライド変位させることができる。このようなスポット接合装置を用いれば、ツール保持具に保持した接合ツールを、部分的に被接合物に挿入した状態で、その接合ツールを、自転および公転させることができる。このように接合ツールを自転させるだけでなく、自転とともに公転させることによって、被接合物に挿入される部分を大きくすることなく、被接合物における軟化および流動化させて撹拌する撹拌領域を大きくし、接合領域を大きくすることができる。したがって接合後に残存する孔を小さく抑えるとともに、撹拌時における被接合物の素材の飛散量を少なく抑え、品質を高くすることができる。また接合ツールの被接合物への挿入を容易にし、作業性を良好にすることができる。
【0017】
請求項記載の本発明は、基体と、
基体に公転軸線まわりに回転自在に支持され、公転軸線から偏心した自転軸線まわりに回転自在にかつ公転軸線に沿ってスライド変位自在に、ツール保持具を支持する回転支持台とをさらに含み、
自転駆動手段は、
基体に固定される自転駆動部と、
自在継手を備え、自転駆動部の回転駆動力をツール保持具に伝達する自転伝達部とを有し、
公転駆動手段は、
基体に固定される公転駆動部と、
公転駆動部の回転駆動力を回転支持台に伝達する公転伝達部とを有することを特徴とする。
【0018】
本発明に従えば、回転支持台が公転軸線まわりに回転自在に基体に支持され、この回転支持台に公転軸線から偏心した自転軸線まわりに回転自在にツール保持具が支持される。これによってツール保持具を自転および公転自在に保持することができる。自転駆動手段は、自在継手を備える自転伝達部によって、基体に固定される自転駆動部の回転駆動力を、基体に対して公転する回転支持台に偏心して支持されるツール保持具に伝達して、ツール保持具を自転駆動することができる。また公転駆動手段は、公転伝達部によって、基体に固定される公転駆動部の回転駆動力を回転支持台に伝達して回転させ、ツール保持具を公転駆動することができる。このように簡単な構成によって、ツール保持具の自転および公転を実現することができる。また自転駆動部および公転駆動部のいずれも基体に固定される構成とし、これら各駆動部によって駆動する構成体を小さくし、装置全体を小形にすることができるとともに、ツール保持具の自転および公転駆動を容易にすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態であるスポット接合装置10における接合ガン15の主要な構成を示す断面図である。図2は、接合ツール11の先端部付近を示す断面図である。図3は、図2の切断面線S3−S3から見た断面図である。図4は、スポット接合装置10の全体の構成を簡略化して示す正面図である。スポット接合装置(以下、単に「接合装置」という場合がある)10は、複数の被接合部材12,13が重ね合わされて、被接合部保持手段によって固定位置に保持されて設けられる被接合物14を、接合ツール11によって部分的に固相撹拌し、各被接合部材12,13を局所的に接合する装置である。本実施の形態では、2枚の板状の被接合部材12,13を厚み方向に積重して接合し、たとえば自動車および鉄道車両の外板を形成する構造部材を得るために、接合装置10が用いられる。
【0020】
接合装置10は、装置本体である接合ガン15と、接合ガン15が装着されるロボット16とを含む。ロボット16は、工場の床などの設置対象17に設けられる汎用ロボットであって、本実施の形態では、先端部18を、直交3軸まわりに角変位させかつ前記直交3軸に沿ってスライド変位させることができる6軸ロボットである。接合ガン15は、大略的にC字状の基体19を有し、この基体19において、ロボット16の先端部18に固定される。この接合ガン15は、前記基体19と、ツール保持具21と、自転駆動手段22と、公転駆動手段23と、変位駆動手段24とを有する。
【0021】
接合ツール11は、大略的に円柱状の部材であって、本体部25と、ピン部26とを有する。本体部25は、軸線方向一端部が先細状に形成される略円柱状であって、その軸線方向一端部には、接合ツール11の軸線L11と同一軸線を有する円柱状の台座部分27を有する。この台座部分27は、接合ツール11の軸線L11に垂直な端面28が形成される。ピン部26は、台座部分27よりも外径が小さい円柱状であって、台座部分27と同軸に設けられ、端面28から接合ツール11の軸線L11に沿って突出する。
【0022】
ツール保持具21は、大略的に円柱状であり、軸線方向一端部に、接合ツール11が同軸に挿入されて、接合ツール11を着脱自在に保持する。ツール保持具21は、接合ツール11のピン部26側の部分を突出させ、ツール保持具21に対する接合ツール11の軸線L11まわりの回転および軸線L11に沿う変位を阻止して、接合ツール11を保持する。このツール保持具21は、予め定める自転軸線L11まわりに回転(以下「自転」という場合がある)自在に、かつ自転軸線L11と異なる公転軸線L30まわりに回転(以下「公転」という場合がある)自在に設けられるとともに、公転軸線L30に沿って変位自在に設けられる。本実施の形態では、自転軸線L11と公転軸線L30とは、平行である。自転軸線L11は、接合ツール11の軸線L11と一致するので、同一の符号「L11」を付す。
【0023】
自転駆動手段22は、ツール保持具21を自転軸線L11まわりに回転駆動する。公転駆動手段23は、ツール保持具21を被接合物14に対して相対的に、公転軸線L30まわりに回転駆動する。変位駆動手段24は、ツール保持具21を被接合物14に対して相対的に、公転軸線L30に沿ってスライド変位駆動する。
【0024】
図5は、図1の切断面線S5−S5から見た断面図である。図6は、図1の切断面線S6−S6から見た断面図である。図1および図4を併せて参照して、接合ガン15は、回転支持台30をさらに有する。回転支持台30は、軸線方向に挿通する挿通孔31が形成される大略的に円筒状の部材である。回転支持台30の軸線L30と挿通孔31の軸線L11とは、偏心している。回転支持台30の軸線L30は、公転軸線L30と一致するので、同一の符号「L30」を付し、挿通孔31の軸線L11は、自転軸線L11と一致するので、同一の符号「L11」を付す。
【0025】
回転支持台30は、回転支持台30に外嵌される複数、本実施の形態では2つの支持台軸受33,34を介して、回転支持台30の軸線L30まわりに回転自在に、基体19に支持される。また回転支持台30は、挿通孔31に嵌まり込んむ保持具軸受35,36を介して、環状の保持具スプライン受37,38を支持する。本実施の形態では、複数たとえば2つの保持具スプライン受37,38が、同数の保持具軸受35,36によって1つずつ、挿通孔31の軸線L11まわりに回転自在に支持される。一方の支持台軸受33、一方の保持具軸受35および一方の保持具スプライン受37は、軸線方向に関して同一の位置に配置され、他方の支持台軸受34、他方の保持具軸受36および他方の保持具スプライン受38は、軸線方向に関して同一の位置に配置される。
【0026】
ツール保持具21は、回転支持台30に支持される各保持具スプライン受37,38を共通に挿通して、挿通孔31と同軸に設けられる。ツール保持具21の外周部には、スプラインが形成されており、ツール保持具21は、各保持具スプライン受37,38にスプライン結合されて、各保持具スプライン受37,38に対して、ツール保持具21の軸線まわりの回転が阻止されかつツール保持具21の軸線に沿って変位自在に設けられる。このようにしてツール保持具21は、その軸線と一致する自転軸線L11まわりに回転自在かつ回転支持台30の軸線と一致する公転軸線L30まわりに回転自在に、さらに公転軸線L30に沿ってスライド変位自在に設けられる。
【0027】
自転駆動手段22は、自転モータ40と、自転伝達機構41とを有する。自転駆動部である自転モータ40は、サーボモータによって実現され、基体19に固定されて設けられる。自転モータ40の出力軸42は、自転軸線L11と平行に配置され、自転モータ軸受43を介して、その軸線まわりに回転自在に基体19に支持されている。
【0028】
自転伝達部である自転伝達機構41は、回転体45と、索条連結体46と、軸連結体47とを有する。基体19には、回転体軸受48〜50を介して、環状の回転体スプライン受51〜53が、軸線を公転軸線L30と一致させて支持されている。本実施の形態では、複数たとえば3つの回転体スプライン受51〜53が、同数の回転体軸受48〜50によって1つずつ、それらの軸線まわりに回転自在に支持される。回転体45は、略円柱状の部材であり、その軸線を公転軸線L30と一致させ、各回転体スプライン受51〜53を共通に挿通して設けられる。回転体45の外周部には、スプラインが形成されており、回転体45は、各回転体スプライン受51〜53にスプライン結合されて、各回転体スプライン受51〜53に対して、回転体45の軸線まわりの回転が阻止されかつ回転体45の軸線に沿って変位自在に設けられる。このようにして回転体45は、その軸線と一致する公転軸線L30まわりに回転自在かつ公転軸線L30に沿ってスライド変位自在に設けられる。
【0029】
索条連結体46は、回転自在である動力伝達輪間に無端状の索条が巻き掛けられて、動力を伝達可能に構成されている。動力伝達輪は、プーリ、有歯ベルト車およびスプロケットホイールなどであってもよく、索条は、ロープ、ベルト、タイミングベルトおよびチェーンなどであってもよいが、本実施の形態では、有歯ベルト車とタイミングベルトの組合わせが用いられる。したがって索条連結体46は、2つの有歯ベルト車55,56と、タイミングベルト57とを有する。一方の有歯ベルト車55は、自動モータ40の出力軸42に固定される。他方の有歯ベルト車56は、前記3つの回転体スプライン受のうち、中央に配置されるスプライン受52の外周部に、一体に形成される。タイミングベルト57は、各有歯ベルト車55,56にわたって巻き掛けられる。このような構成によって、自転モータ40の出力軸42の回転力を、回転体45に伝達することができる。
【0030】
軸連結体47は、軸部材59と、2つの自在継手60,61とを有する。軸部材59は、その軸線を自転軸線L11および公転軸線L30に対して傾斜させて設けられる。この軸部材59の軸線方向一端部は、一方の自在継手60によって、回転体45の軸線方向一端部に連結される。また軸部材59の軸線方向他端部は、他方の自在継手61によって、ツール保持具21の軸線方向他端部に連結される。このような構成によって、回転体45の公転軸線L30まわり回転力を、偏心したツール保持具21に、自転軸線L11まわりの回転として伝達することができるとともに、回転体45の公転軸線L30に方向に沿う変位力を、偏心したツール保持具21に、公転軸線L30に平行な自転軸線L11に沿う方向の変位として伝達することができる。また回転体45がツール保持具21の公転軸線L30まわりに回転自在に設けられているので、ツール保持具21は、公転軸線L30に沿って変位しないように公転することができる。もちろんこのようにツール保持具21が公転しても、回転体45の回転力をツール保持具21に伝達することができる。
【0031】
このような自転駆動手段22は、自転モータ40の回転駆動力を、自転伝達機構41によってツール保持具21に伝達し、ツール保持具21を自転駆動することができる。自転モータ40は、正逆両方向へ回転駆動力を出力することができ、自転駆動手段22は、ツール保持具21を自転軸線L11まわりの両方向へ回転駆動することができる。
【0032】
公転駆動手段23は、公転モータ65と、公転伝達機構66とを有する。公転駆動部である公転モータ65は、サーボモータによって実現され、基体19に固定されて設けられる。自転モータ65の出力軸67は、公転軸線L30と平行に配置され、公転モータ軸受68を介して、その軸線まわりに回転自在に基体19に支持されている。
【0033】
公転伝達部である公転伝達機構66は、歯車列によって実現され、本実施の形態では、2つの外歯平歯車である歯車70,71を有する。一方の歯車70は、公転モータ65の出力軸67に固定される。他方の歯車71は、回転支持台30の外周部に、支持台軸受33,34のほぼ中央位置に配置されて、一体に形成される。各歯車70,71は、互いに噛合している。このような構成によって、公転モータ65の出力軸66の回転力を、回転支持台30に伝達することができる。
【0034】
したがって公転駆動手段23は、公転モータ65の回転駆動力を、公転伝達機構66によって回転支持台30に伝達して回転支持台30を公転軸線L30まわりに回転し、これによって回転支持台30に偏心して支持されるツール保持具21を公転駆動することができる。公転モータ40は、正逆両方向へ回転駆動力を出力することができ、公転駆動手段23は、ツール保持具21を公転軸線L30まわりの両方向へ回転駆動することができる。
【0035】
変位駆動手段24は、ねじ軸75と、ナット部材76と、電磁ブレーキ77とを有する。ねじ軸75は、軸線方向一端部に外ねじが形成されるねじ部78を有し、その軸線を公転軸線L30と一致させて設けられる。このねじ軸75は、ねじ軸受79を介して、その軸線まわりに回転自在に、基体19に支持されている。ねじ軸受79は、スラスト軸受であり、ねじ軸75の軸線方向の変位を阻止して、ねじ軸75を支持している。ナット部材76は、ボールねじである内ねじが形成され、回転体45の軸線方向他端部に、回転体45と同軸に固定される。このナット部材76とねじ軸75とは相互に螺着されている。
【0036】
電磁ブレーキ77は、基体19に固定されて設けられ、ねじ軸75の軸線方向他端部が挿入されており、ねじ軸75の軸線まわりの回転に制動させるための手段である。電磁ブレーキ77は、内部にコイルを有しており、コイルが通電されて励磁される励磁状態と、コイルが通電されず励磁されていない非励磁状態とで、ねじ軸75の回転を制動する制動状態と、ねじ軸75の回転を制動しない非制動状態とに切り換わる。本実施の形態では、励磁状態において制動状態となり、非励磁状態において非制動状態となる。
【0037】
電磁ブレーキ77が非制動状態にあるとき、ねじ軸75は自在に回転できるので、回転体45が自転モータ40からの回転駆動力で回転されると、ねじ軸75は、回転体と共に回転し、回転体45に対しては回転しない。この状態では、回転体45は、公転軸線L30に沿って変位しない。
【0038】
電磁ブレーキ77が制動状態にあるとき、ねじ軸75は、回転阻止されているので、回転体45が自転モータ40からの回転駆動力で回転されると、ねじ軸75は、回転体45に対して相対的に回転する。この状態では、ねじ軸75とナット部材76とが相対的に回転するので、ナット部材76が固定される回転体45が、ねじ軸75に対して公転軸線L30に沿って変位する。ねじ軸75は、軸線方向の変位が阻止されているので、回転体45が公転軸線L30に沿って変位する。このような構成によって、変位駆動手段24は、自転駆動手段22による回転体45の回転を利用して、ツール保持具21を、公転軸線L30に沿って変位駆動することができる。
【0039】
回転体45が軸線に沿って変位する方向は、回転体45が回転する方向によって変化する。たとえばねじ軸75が右ねじである場合、自転モータ40を正転させて、接合ツール11の軸線方向他端部から軸線方向一端部に向かう方向(図1の下方:以下、この方向を前進方向といい、反対方向を後退方向という場合がある)に見て、回転体45を時計回りに回転させると、回転体45が前進方向へ変位(以下「前進」という場合がある)する。このように回転体45が前進すると、その変位が軸連結体47によってツール保持具21に伝達され、ツール保持具21が同様に前進する。ねじ軸75が右ねじである場合に、自転モータ40を逆転させて、前進方向に見て、回転体45を反時計回りに回転させると、回転体45が後退方向へ変位(以下「後退」という場合がある)する。このように回転体45が後退すると、その変位が軸連結体47によってツール保持具21に伝達され、ツール保持具21が同様に後退する。ねじ軸75が左ねじの場合は、回転体45の回転方向に対して軸線方向の変位方向が逆になる。
【0040】
このような摩擦撹拌接合装置10は、ツール保持具21に対向して基体19に設けられる裏当て部材80を有しており、ツール保持具21に保持される接合ツール11と裏当て部材80との間に、被接合物14が配置されるように、ロボット16によって接合ガン15が変位され、接合ツール11が被接合物14の接合すべき位置に臨むように配置される。裏当て部材87は、その中心が公転軸線L30と一致するように設けられており、接合ツール11は、公転軸線L30に垂直な平面に投影したとき、台座部分27が、裏当て部材87内に配置されるように構成されている。このような撹拌開始状態にされた後、接合ツール11を回転させながら、この接合ツール11と裏当て部材80とによって被接合物14を挟むようにして、接合ツール11を部分的に被接合物14に挿入し、被接合物14の接合ツール11に接触する部分を摩擦熱によって軟化させ、流動化させる。このように被接合物14を、軟化流動させて固相撹拌し、各被接合部材12,13を接合する。
【0041】
図7は、スポット接合装置10を用いて実行されるスポット接合方法を示すフローチャートである。ステップa0でスポット接合方法に従う接合動作を開始して、前述のような撹拌開始状態にする。この撹拌開始状態では、接合ツール11は、たとえば図2に仮想線で示すように、被接合物(以下「ワーク」という場合がある)14に対して間隔をあけた位置86に配置され、裏当て部材80は、図2に実線で示すように、接合ツール11と反対側からワーク14に当接する位置87に配置されている。また自転軸線L11および公転軸線L30は、平板状のワーク14に対して略垂直な状態にある。撹拌開始状態にした後、ステップa1で、自転駆動手段22によって、ツール保持具21を自転駆動し、接合ツール11を自転駆動する。
【0042】
次に、ステップa2で、変位駆動手段24によって、ツール保持具21を、被接合物(以下「ワーク」という場合がある)14に近づくように、公転軸線L30に沿って前進駆動し、接合ツール21を前進駆動する。このようにツール保持具21を、前進させることによって、ステップa3で、接合ツール11のピン部26をワーク14に当接させ、さらにツール保持具21を前進させることによって、ステップa4で、図2に実線で示す位置88に接合ツール11を配置して、接合ツール11のショルダー部81をワーク14に当接させる。ショルダー部81は、接合ツール11の台座部分27におけるピン部26寄りの端部であって、端面28が形成される軸線方向一端部であり、この状態でピン部26は、ワーク14内に没入されている。
【0043】
このようにショルダー部81をワーク14に当接させた状態で、ステップa5で、変位駆動手段24によるツール保持具21の公転軸線L30に沿う方向の変位を停止し、公転駆動手段23によって、少なくとも1回転、ツール保持具21を公転駆動して、接合ツール11を図2に仮想線で示す位置89を通るように公転駆動する。つまり、自転軸線L11が、被接合物14に対して相対的に、公転軸線L30を中心とする円軌跡90に沿って移動するように、接合ツール11が回転駆動される。自転方向および公転方向は、いずれの方向であってもよいが、本実施の形態では、自転方向と、公転方向とは同一である。つまり、図3に示すように前進方向に見て、自転方向が自転軸線L11まわりに時計まわり方向A1である場合、公転方向が公転軸線L30まわりに時計まわり方向B1となり、自転方向が自転軸線L11まわりに反時計まわり方向A2である場合、公転方向が公転軸線L30まわりに反時計まわり方向B2となるように、決定されている。また公転されるときに自転軸線L11が被接合物14に対して移動する軌跡90の直径(以下「公転直径」という場合がある)D90は、本体部の端面28における直径(以下「端面直径」という場合がある)D28、したがってショルダー部81の外径D28以下に決定される。
【0044】
1回転以上の予め定める回転だけ、たとえばちょうど1回転、ツール保持具21を公転させた後、ステップa6で、ツール保持具21の公転を停止し、ステップa7で、ツール保持具21を、ワーク14から遠ざかるように、変位駆動手段24によって、公転軸線L30に沿って後退駆動し、接合ツール21を後退駆動する。ツール保持具21のスライド変位駆動は、前述のようにツール保持具21の自転駆動を利用しており、前進駆動時と、後退駆動時とでは、自転方向を逆にしなければならいので、ステップa7では、ツール保持具21の自転駆動を一旦停止し、逆方向に自転駆動して、後退駆動する。このようにして接合ツール11をワーク14から離脱させ、接合ツール11がワーク14に対して間隔をあける位置、たとえば前述の位置86まで退避させた後、後退駆動を停止し、ステップa8で、自転駆動手段22によるツール保持具21の自転駆動を停止し、ステップa9で、接合動作を終了する。
【0045】
図8は、図7に示すスポット方法によって接合された被接合物14の接合領域S14を示す断面図である。図8には、接合領域S14を黒く塗りつぶして示す。図7を参照して説明したように、スポット接合装置10を用いて、接合ツール11を部分的に被接合物14に挿入して、接合ツール11を自転させるとともに公転させて、被接合物14を撹拌する。このようにして、接合ツール11を自転させるだけでなく、自転とともに公転させ、被接合物14を固相撹拌すれば、被接合物14に挿入される部分を大きくすることなく、換言すれば、外径D26が小さいピン部26を有する接合ツール11を用いて、被接合物14における軟化および流動化させて撹拌する撹拌領域を大きくし、接合領域S14を大きくすることができる。撹拌領域と同一である接合領域S14は、被接合物14における接合ツール11が接触する領域である。被接合物14は、ショルダー部81によっても撹拌されており、公転軸線L30に垂直な平面に投影した場合、接合領域S14は、図3に仮想線で示すように、ショルダー部81が公転によって通過する領域である。このように図3および図8に示すように、接合領域S14を大きくして接合強度を大きくすることができるうえ、接合後に残存する孔84を小さく抑えるとともに、被接合物14に接触するピン部26の外周面の速度を小さく抑えて撹拌時における被接合物14の素材の飛散量を少なくし、接合品質を高くすることができる。また接合ツール11の被接合物14への挿入を容易にし、作業性を良好にすることができる。
【0046】
また接合ツール11の自転方向と公転方向とを同一にすれば、接合時に形成される可能性のある空洞をできるだけ接合領域S14の外周部に分散させることができる。詳細に説明すると、接合ツール11の自転軸線L11を変位させると、その自転軸線L11の移動軌跡90に関して、自転によって接合ツール11が回転変位する方向と自転軸線L11の変位方向とが略同一に成る側(以下「方向同一側」という場合がある)からその反対側に、被接合物14の材料が流動されやすく、方向同一側に空洞ができやすくなる。この性質を考慮し、接合ツール11の自転方向と公転方向とを同一にすれば、空洞は接合領域S14の外周部に分散されるようになる。空洞が中心部に集中するよりも分散される場合の方が、局所的な強度低下が防がれ、接合強度は大きくなる。したがって自転方向と公転方向とが逆となって空洞が中心部に集中する場合に比べ、接合強度を高くすることができる。
【0047】
図9は、公転直径D90が、端面直径D28よりも大きい場合の接合領域S14を示す被接合物14の平面図である。前述のように、被接合物14が撹拌される領域は、公転時にショルダー部81が接触、つまり端面28が接触する領域であり、公転直径D90が、端面直径D28よりも大きい場合、公転軸線L30付近に撹拌されない領域が存在する。この領域は、接合されていない非接合領域S91である。このように中心部に非接合領域S91が形成されてしまうと、接合強度が低下してしまう可能性がある。これに対して、本実施の形態では、公転直径D90が、端面直径D28以下に決定されており、図3に示すように、公転軸線L30付近となる中心部に撹拌されない非接合領域が形成されることを防止することができる。したがって円形状の接合領域S14を得て、大きい接合強度で接合することができる。
【0048】
またスポット接合装置10では、回転支持台30が公転軸線L30まわりに回転自在に基体19に支持され、この回転支持台30に公転軸線L30から偏心した自転軸線L11まわりに回転自在にツール保持具21が支持される。これによってツール保持具21を自転および公転自在に保持することができる。自転駆動手段22は、自在継手60,61を備える自転伝達機構41によって、基体19に固定される自転モータ40の回転駆動力を、公転するツール保持具21に伝達して、ツール保持具21を自転駆動することができる。また公転駆動手段23は、公転伝達機構66によって、基体19に固定される公転モータ65の回転駆動力を回転支持台30に伝達して回転させ、ツール保持具21を公転駆動することができる。このように簡単な構成によって、ツール保持具21の自転および公転を実現することができる。また自転モータ40および公転モータ41のいずれも基体19に固定される構成とし、これら各モータ40,65によって駆動される構成体を小さくし、装置全体を小形にすることができるとともに、ツール保持具21の自転および公転駆動を容易にすることができる。
【0049】
また自転伝達機構41が、公転軸線L30まわりに回転自在である回転体45を設け、この回転体45とツール保持具21とを、軸部材59および2つの自在継手60,61を有する軸連結体47を用いて連結する構成とすることによって、ツール保持具21が、公転軸線L30に沿う方向に変位しない状態で、ツール保持具21を公転させながら自転させることができる。また回転体45は、軸線方向に関して、回転体軸受48,50によって支持される支持位置間の中央において、自転モータ40からの駆動力が入力されるので、安定した回転を実現することができ、接合ツール21の安定した自転を実現することができる。また回転支持台30は、軸線方向に関して、支持台軸受33,34によって支持される支持位置間の中央において、公転モータ65からの駆動力が入力されるとともに、この回転支持台30に対して、回転支持台30が支持される位置と同一の位置において、ツール保持具21が保持具軸受35,36に支持されるので、接合ツール21の安定した公転を実現することができる。
【0053】
10は、本発明の実施の他の形態であるスポット接合装置10Xの装置本体15Xを示す主要な構成を示す断面図である。図11は、スポット接合装置10Xの全体の構成を簡略化して示す正面図である。本実施の形態のスポット接合装置10Xは、図1〜図6に示すスポット接合装置10と類似しており、対応する部分には同一の符号を付し、異なる点についてだけ説明して、同様の構成については説明を省略する。装置本体15Xは、前述の実施の形態の接合ガン15に対応する構成であり、基体19を有し、この基体19において、ロボット16の先端部18に固定される。この装置本体15Xは、前記基体19と、ツール保持具21と、自転駆動手段22と、変位駆動手段24と、ピン駆動手段100とを有する。
【0054】
本実施の形態では、接合ツール11は、ピン部26が、本体部25の端面28から前述のように突出する突出位置と、本体部25の端面から退避する没入位置とにわたって、本体部25に対して、その軸線L11に沿って変位自在に設けられる。このような接合ツール11を保持するツール保持具21は、大略的に円柱状であり、軸線方向一端部に、接合ツール11が同軸に挿入されて、接合ツール11を保持する。ツール保持具21は、接合ツール11のピン部26側の部分を突出させ、ツール保持具21に対する接合ツール11の軸線L11まわりの回転および軸線L11に沿う変位を阻止して、接合ツール11を保持する。
【0055】
基体19には、保持具軸受軸受101,102を介して、環状の回転体スプライン受103,104が支持されている。本実施の形態では、複数たとえば2つの保持具スプライン受103,104が、同数の保持具軸受48〜50によって1つずつ、それらの軸線まわりに回転自在に支持される。ツール保持具21は、保持具スプライン受103,104を共通かつ同軸に挿通して設けられる。ツール保持具21には、軸線方向他端部寄りの部分の外周部にスプラインが形成されており、ツール保持具21は、各保持具スプライン受103,104にスプライン結合されて、各保持具スプライン受103,104に対して、接合ツール11の軸線L11と一致するツール保持具21の軸線まわりの回転が阻止されかつツール保持具21の軸線に沿って変位自在に設けられる。このようにしてツール保持具21は、その軸線と一致する接合ツール11の軸線(自転軸線)L11まわりに回転自在に、かつこの自転軸線L11に沿ってスライド変位自在に設けられる。
【0056】
自転駆動手段22は、自転モータ40と、自転伝達機構41とを有する。本実施の形態では、自転モータ40は、インダクションモータによって実現される。自転駆動機構41は、動力伝達輪間に無端状の索条が巻き掛けられて、動力を伝達する構成であり、本実施の形態では、動力伝達輪としてVベルト車と、索条としてVベルトとの組合わせが用いられる。したがって自転伝達機構41は、2つのVベルト車105,106と、Vベルト107とを有する。一方のVベルト車105は、自動モータ40の出力軸42に固定される。他方のVベルト車106は、前記2つの保持具スプライン受のうち、軸線方向他端部寄りに配置される保持具スプライン受103の外周部に、一体に形成される。Vベルト107は、各Vベルト車105,106にわたって巻き掛けられる。このような構成によって、自転モータ40の出力軸42の回転力を、ツール保持具21に伝達することができる。
【0057】
このような自転駆動手段22は、自転モータ40の回転駆動力を、自転伝達機構41によってツール保持具21に伝達し、ツール保持具21を自転駆動することができる。自転モータ40は、正逆両方向へ回転駆動力を出力することができ、自転駆動手段22は、ツール保持具21を自転軸線L11まわりの両方向へ回転駆動することができる。
【0058】
変位駆動手段24は、スライド駆動部であるスライドモータ110と、スライド伝達部であるスライド伝達機構111とを有する。スライドモータ110は、サーボモータによって実現され、基体19に固定されて設けられる。スライドモータ110の出力軸112は、自転軸線L11と平行に配置され、スライドモータ軸受113を介して、その軸線まわりに回転自在に基体19に支持されている。
【0059】
スライド伝達機構111は、スライド機構部120と、索条連結体121とを有する。スライド機構部120は、スライド部材125と、回転部材126とを有する。スライド部材125は、ツール保持具21の軸線方向一端部に外嵌して装着される。このスライド駆動部材20は、円筒状であり、2つの駆動部材軸受122,123を介して、ツール保持具21に対して、自転軸線L11まわりに回転自在に、かつ自転軸線L11に沿う方向の変位が阻止されて支持されている。このスライド部材125の外周部には、外ねじが形成されている。
【0060】
またこのスライド部材125の外周部には、軸線方向に延びる案内溝127が形成されている。スライド部材125には、環状の回転阻止部材128が外嵌されて、スライド部材125に対して自転軸線L11に沿う方向に変位自在に装着されている。回転阻止部材128は、内周部に突起が形成されており、この突起が前記案内溝127に嵌まり込んで、スライド部材125に対して、自転軸線L11まわりの回転が阻止されている。この回転阻止部材128は、基体19に固定されており、これによってスライド部材125の自転軸線L11まわりの回転が阻止されている。
【0061】
回転部材126は、環状の部材であって、内周部に内ねじが形成されている。この回転部材126は、スライド部材125に螺着されるとともに、回転部材軸受129によって、自転軸線L11まわりに回転自在に、基体19に支持されている。このようなスライド機構部120は、回転部材126が自転軸線L11まわりに回転することによって、スライド部材125が自転軸線L11に沿う方向へ変位する。これに伴って、ツール保持具21を自転軸線L11に沿う方向へ変位する。またスライド部材125がツール保持具21に対して回転自在であるので、ツール保持具21の自転に影響を与えることはない。
【0062】
索条連結体121は、動力伝達輪間に無端状の索条が巻き掛けられて、動力を伝達する構成であり、本実施の形態では、動力伝達輪として有歯ベルト車と、索条としてタイミングベルトとの組合わせが用いられる。したがって索条連結体121は、2つの有歯ベルト車130,131と、タイミングベルト132とを有する。一方の有歯ベルト車130は、スライドモータ110の出力軸112に固定される。他方の有歯ベルト車131は、前記回転部材126の外周部に、一体に形成される。タイミングベルト132は、各有歯ベルト車130,131にわたって巻き掛けられる。このような構成によって、スライドモータ110の出力軸112の回転力を、回転部材126に伝達することができる。
【0063】
このような変位駆動手段24では、スライドモータ110によって回転部材126を回転駆動することによって、スライド部材125を自転軸線L11に沿ってスライド変位駆動し、これによってツール保持具21を自転軸線L11に沿ってスライド変位駆動することができる。ツール保持具21が軸線に沿って変位する方向は、回転部材126が回転する方向によって変化する。たとえばスライド部材125に刻設されるねじが右ねじである場合、スライドモータ110を正転させて、前進方向に見て、回転部材126を時計回りに回転させると、ツール保持具は後退し、スライドモータ110を逆転させて、前進方向に見て、回転体45を反時計回りに回転させると、ツール保持具21は前進する。このようにツール保持具21をスライド変位駆動することができる。スライド部材25のねじが左ねじの場合は、回転部材126の回転方向に対して軸線方向の変位方向が逆になる。
【0064】
ピン駆動手段100は、前述のように出没自在に設けられる接合ツール11のピン部26を、本体部25に対して、軸線L11に沿ってスライド変位駆動する手段である。このピン駆動手段100は、ピン軸140と、駆動軸141と、ナット部材142と、ブレーキ軸体143と、電磁ブレーキ144とを有する。
【0065】
ピン軸140は、軸部材であり、自転軸線L11に沿って、接合ツール11およびツール保持具21を挿通し、接合ツール11およびツール保持具21に対して、自転軸線L11に沿って変位自在に設けられる。このピン軸140の軸線方向一端部に、接合ツール11のピン部26が一体に形成されている。
【0066】
駆動軸141は、軸線方向一端部に外ねじが形成されるねじ部145を有し、その軸線を自転軸線L11と一致させて設けられる。この駆動軸141は、その軸線方向一端部で、ピン軸140の軸線方向他端部に固定されている。ナット部材142は、ボールねじである内ねじが形成され、ツール保持具21の軸線方向他端部に、ツール保持具21と同軸に固定される。このナット部材142と駆動軸141とは相互に螺着されている。
【0067】
ブレーキ軸体143は、自転軸線L11まわりに回転自在に支持される。ブレーキ軸体143の一端部には、外周部にスプラインが形成されており、駆動軸141の軸線方向他端部に同軸に挿入されている。駆動軸141の軸線方向他端部には、スプライン孔が形成されており、一方の軸部材147と駆動軸141とは、スプライン結合され、自転軸線L11まわりの相互の回転が阻止され、かつ自転軸線L11に沿って相互に変位自在に設けられる。
【0068】
電磁ブレーキ144は、駆動軸141の軸線まわりの回転に制動させるための手段であり、基体19に固定されて設けられる。この電磁ブレーキ144は、ブレーキ軸体143の他端部が、挿入されている。電磁ブレーキ144は、内部にコイルを有しており、コイルが通電されて励磁される励磁状態と、コイルが通電されず励磁されていない非励磁状態とで、駆動軸141の回転を制動する制動状態と、駆動軸141の回転を制動しない非制動状態とに切り換わる。本実施の形態では、励磁状態において制動状態となり、非励磁状態において非制動状態となる。
【0069】
電磁ブレーキ144が非制動状態にあるとき、ブレーキ軸体143は自在に回転できるので、駆動軸14も自在に回転できる。この状態では、ツール保持具21が自転モータ40からの回転駆動力で回転されると、駆動軸141は、ツール保持具21と共に回転し、ツール保持具21に対しては回転せず、駆動軸141およびこれに固定されるピン軸140は、自転軸線L11に沿って変位しない。
【0070】
電磁ブレーキ144が制動状態にあるとき、ブレーキ軸体143が回転阻止されているので、駆動軸141も回転阻止され、ツール保持具21が自転モータ40からの回転駆動力で回転されると、駆動軸141は、ツール保持具21に対して相対的に回転する。この状態では、駆動軸141とナット部材142とが相対的に回転するので、駆動軸141がツール保持具21に対して自転軸線L11に沿って変位し、ピン軸140がツール保持具21に対して自転軸線L11に沿って変位する。これによってピン軸140が接合ツール21の本体部25に対して自転軸線L11に沿って変位し、ピン部26が本体部25に対して自転軸線L11に沿って変位する。このような構成によって、ピン駆動手段100は、自転駆動手段22によるツール保持具21の回転を利用して、ピン部26を本体部25に対して、自転軸線L11に沿って、本体部25の端面28から突出する方向および端面28に対して没入する方向へ、変位駆動することができる。
【0071】
ピン部26が軸線に沿って変位する方向は、ツール保持具21が回転する方向によって変化する。たとえば駆動軸141が右ねじである場合、自転モータ40を正転させて、前進方向に見て、ツール保持具21を時計回りに回転させると、ピン部26は、本体部25に対して、端面28から没入する方向となる後退方向へ後退する。駆動軸141が右ねじである場合に、自転モータ40を逆転させて、前進方向に見て、ツール保持具21を反時計回りに回転させると、ピン部26は、本体部25に対して、端面28から突出する方向となる前進方向へ前進する。駆動軸141が左ねじの場合は、ツール保持具21の回転方向に対して軸線方向の変位方向が逆になる。
【0072】
本実施の形態では、ロボット16が、公転駆動手段として用いられる。ロボット16は、前述のように、先端部18を直交3軸まわりに回転させることができる構成であり、装置本体15Xの全体を、自転軸線L11と平行な公転軸線L30まわりに回転させることができる。このように装置本体15X全体を回転させることによって、接合ツール11を公転軸線L30まわりに公転駆動することができる。
【0073】
このような摩擦撹拌接合装置10Xは、設置対象17に設定されて設けられる被接合物保持台150を有しており、被接合物保持台150に被接合物14を載置して保持させ、ピン部26を端面28から突出させた突出位置に配置して、接合ツール11が被接合物14に臨むように配置される。このような撹拌開始状態にされた後、接合ツール11を回転させながら、この接合ツール11と裏当て部材80とによって被接合物14を挟むようにして、接合ツール11を部分的に被接合物14に挿入し、被接合物14の接合ツール11に接触する部分を摩擦熱によって軟化させ、流動化させる。このように被接合物14を、軟化流動させて固相撹拌し、各被接合部材12,13を接合する。
【0074】
12は、図10および図11に示すスポット接合装置10Xを用いて実行されるスポット接合方法を示すフローチャートである。図13は、図12に示すスポット接合装置10Xを用いたスポット接合方法を示す断面図である。本実施の形態のスポット接合方法は、図7に示す前述の実施の形態のスポット接合方法と類似しており、異なる点についてだけ説明し、同様の構成については説明を省略する。ステップc0で、接合動作を開始して、撹拌開始状態にする。撹拌開始状態にした後、ステップc1で、自転駆動手段22によって、ツール保持具21を自転駆動する。次に、ステップc2で、図7のステップa2と同様に、変位駆動手段24によって、公転軸線L30と平行な自転軸線L11に沿って、接合ツール21を前進駆動させ、図7のステップa3,a4と同様に、ステップc3で、ピン部26をワーク14に当接させ、さらにステップc4で、図13(1)に示すように、ショルダー部81をワーク14に当接させる。
【0075】
そしてステップc5で、ロボット16によって装置本体15Xを公転軸線L30まわりに回転させることによって、図7のステップa5と同様に、接合ツール11を少なくとも1回転、公転駆動する。予め定める回転回数だけ接合ツール11を公転させた後、ステップc6で、図13(2)に示すように、公転を維持した状態で、ピン駆動手段100によって、ピン部26を本体部25に対して没入駆動する。ステップc7で、図13(3)に示すように、ピン部26を没入位置まで没入させた状態で、さらに所定回転回数、接合ツールを公転させ、ステップc8で、ツール保持具21を、変位駆動手段24によって、ワーク14から遠ざかるように、公転軸線L30に沿って後退駆動し、接合ツール21を後退駆動する。このようにして接合ツール11をワーク14から離脱させ、接合ツール11がワーク14に対して間隔をあける位置まで退避させた後、後退駆動を停止し、ステップc97で、自転駆動および公転駆動を停止し、ステップc10で、接合動作を終了する。
【0076】
このような本実施の形態の方法は、図7を参照して説明した前述の実施の形態の方法と、ピン部26を撹拌後に引込む点で異なる。このような構成であっても、接合ツールを公転駆動することによる効果を、同様に達成することができる。またピン部26を被接合物14に没入させ、本体部25の端面28が被接合物14に接触する状態で、接合ツール11を自転および公転させて撹拌した後、接合ツール11を自転および公転しながら、ピン部26を没入位置に退避させる。これによって本体部25による撹拌を続行しながらピン部26を被接合物14から退避させることができる。したがって本体部25による撹拌によって、ピン部26を退避させた後の領域に被接合物14の素材を流動させて、ピン部26を退避させた後に孔ができることを防ぐことができ、接合強度を高くすることができる。しかも本実施の形態では、ピン部26を没入位置26に退避させた状態では、接合ツール11の先端部が前記端面28を含む平坦面となり、この状態でさらに公転を継続することによって、接合領域S14の表面をならすことができ、品質をさらに高くすることができる。
【0077】
14は、本発明の実施のさらに他の形態であるスポット接合方法における公転を説明するために、接合ツール11の一部を示す正面図である。本実施の形態のスポット接合方法は、図10および図11に示すスポット接合装置10Xを用いて実行される。本実施の形態のスポット接合方法は、図12に示す前述の実施の形態のスポット接合方法と類似しており、異なる点についてだけ説明し、同様の構成については説明を省略する。前述の実施の形態では、接合ツール11を、その軸線と一致する自転軸線L11と平行な公転軸線L30まわりに公転駆動したけれども、本実施の形態では、接合ツール11を、その軸線上の一点である錐揉み点140を中心にして錐揉み回転されるように、公転駆動する。詳細に述べると、接合ツール11を、自転軸線L11に対して予め定める傾斜角度θを成して傾斜する公転軸線L30まわりに回転駆動する。これによって、自転軸線L11と公転軸線L30との交点となる前記錐揉み点140を中心に錐揉み回転される。本実施の形態では、錐揉み点140は、接合ツール11のツール本体25の台座部27のピン部26から離間した位置に存在する。
【0078】
このような公転駆動は、6軸ロボットであるロボット16を用いて装置本体15Xを変位駆動すれば、容易に実現することができる。このように錐揉み回転状に公転する構成であっても、接合ツール11を公転させることによる効果を、前述の各実施の形態と同様に達成することができる。またこのような構成は、被接合物14が、凹状の部分を有する場合に、その凹状の部分を、凹となる側から接合ツール11で撹拌して接合するために好適に用いることができる。
【0079】
14に示す実施の形態では、錐揉み状に公転するにあたって、接合ツール11の台座部27のピン部26から離間する位置に存在する錐揉み点140が存在したけれども、その他の位置に錐揉み点が存在してもよく、たとえば図16に示すように、本体部25とピン部26との連結部付近に錐揉み点140が存在するように、公転駆動してもよく、同様の効果を達成することができる。
【0081】
また図10および図11に示す接合装置10Xにおいて、接合ツール11を自転駆動するとき、常に公転駆動するようにしてもよい。また接合装置10Xを用いる場合、被接合物保持台150を、被接合物14が載置される載置台と、載置台を公転軸線L30まわりに回転駆動する回転駆動部とを有する構成とし、ロボット16によって装置本体15Xを回転させずに、載置台を回転させて、被接合物14を回転駆動して、接合ツール11が、被接合物14に対して、自転軸線L11と異なる軸線まわりに相対的に回転するようにしてもよい。この場合、被接合物保持台150が、公転駆動手段として機能する。
【0082】
また図10および図11に示す接合装置10Xにも、接合ツール11を自転させているとき、常に公転駆動するようにしてもよい。
【0087】
【発明の効果】
発明によれば、ピン部を突出位置に配置して被接合物に挿入し、ピン部によって撹拌するとともに、本体部の端面を被接合物に接触させて、本体部によっても撹拌することができる。このように本体部によっても被接合物を撹拌することができるので、ピン部だけによって撹拌する場合に比べて撹拌領域を大きくすることができる。その後、本体部の端面が被接合物に接触する状態で、接合ツールを自転および公転させて撹拌し、その後、接合ツールを自転および公転しながら、ピン部を没入位置に退避させる。これによって本体部による撹拌を続行しながらピン部を被接合物から退避させることができる。したがって本体部による撹拌によって、ピン部を退避させた後の領域に被接合物の素材を流動させて、ピン部を退避させた後にできる孔を小さく抑えることができ、接合強度を高くするとともに美感を良くすることができる。
【0088】
また本発明によれば、ツール保持具に接合ツールを保持し、自転駆動手段によってツール保持具を自転させて接合ツールを自転させ、公転駆動手段によってツール保持具を被接合物に対して相対的に公転させて接合ツールを公転させ、変位駆動手段によってツール保持具を被接合物に対してスライド変位させることができる。このようなスポット接合装置を用いれば、ツール保持具に保持した接合ツールを、部分的に被接合物に挿入した状態で、その接合ツールを、自転および公転させることができる。このように接合ツールを自転させるだけでなく、自転とともに公転させることによって、被接合物に挿入される部分を大きくすることなく、被接合物における軟化および流動化させて撹拌する撹拌領域を大きくし、接合領域を大きくすることができる。したがって接合後に残存する孔を小さく抑えるとともに、撹拌時における被接合物の素材の飛散量を少なく抑え、品質を高くすることができる。また接合ツールの被接合物への挿入を容易にし、作業性を良好にすることができる。
【0089】
また本発明によれば、回転支持台が公転軸線まわりに回転自在に基体に支持され、この回転支持台に公転軸線から偏心した自転軸線まわりに回転自在にツール保持具が支持される。これによってツール保持具を自転および公転自在に保持することができる。自転駆動手段は、自在継手を備える自転伝達部によって、基体に固定される自転駆動部の回転駆動力を、基体に対して公転する回転支持台に偏心して支持されるツール保持具に伝達して、ツール保持具を自転駆動することができる。また公転駆動手段は、公転伝達部によって、基体に固定される公転駆動部の回転駆動力を回転支持台に伝達して回転させ、ツール保持具を公転駆動することができる。このように簡単な構成によって、ツール保持具の自転および公転を実現することができる。また自転駆動部および公転駆動部のいずれも基体に固定される構成とし、これら各駆動部によって駆動する構成体を小さくし、装置全体を小形にすることができるとともに、ツール保持具の自転および公転駆動を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の一形態であるスポット接合装置10における接合ガン15の主要な構成を示す断面図である。
【図2】 接合ツール11の先端部付近を示す断面図である。
【図3】 図2の切断面線S3−S3から見た断面図である。
【図4】 スポット接合装置10の全体を示す正面図である。
【図5】 図1の切断面線S5−S5から見た断面図である。
【図6】 図1の切断面線S6−S6から見た断面図である。
【図7】 スポット接合装置10を用いて実行されるスポット接合方法を示すフローチャートである。
【図8】 図7に示すスポット方法によって接合された被接合物14の接合領域S14を示す断面図である。
【図9】 公転直径D90が、端面直径D28よりも大きい場合の接合領域S14を示す被接合物14の平面図である。
【図10】 本発明の実施のさらに他の形態であるスポット接合装置10Xの装置本体15Xを示す主要な構成を示す断面図である。
【図11】 スポット接合装置10Xの全体の構成を簡略化して示す正面図である。
【図12】 スポット接合装置10Xを用いて実行されるスポット接合方法を示すフローチャートである。
【図13】 スポット接合装置10Xを用いたスポット接合方法を示す断面図である。
【図14】 本発明の実施のさらに他の形態であるスポット接合方法における公転を説明するために、接合ツール11の一部を示す正面図である。
【図15】 本発明の実施のさらに他の形態であるスポット接合方法における公転を説明するために、接合ツール11の一部を示す正面図である。
【図16】 従来の技術のスポット接合方法を示す断面図である。
【図17】 従来の技術のスポット接合方法によって接合された接合部1を示す断面図である。
【符号の説明】
10,10X スポット接合装置
11 接合ツール
14 被接合物
15 接合ガン
15X 装置本体
16 ロボット
19 基体
21 ツール保持具
22 自転駆動手段
23 公転駆動手段
24 変位駆動手段
25 本体部
26 ピン部
28 端面
100 ピン駆動手段
150 被接合物保持台
L11 自転軸線
L30 公転軸線

Claims (3)

  1. 軸線に垂直な端面を有する本体部と、本体部の端面から軸線方向に突出する突出位置と、本体部の端面から退避した没入位置とにわたって、本体部に対して変位自在なピン部とを有する接合ツールを用い、ピン部を突出位置に配置して被接合物に挿入し、本体部の端面が被接合物に接触する状態で、接合ツールを自転軸線まわりに回転するとともに自転軸線に平行な公転軸線まわりに回転して、被接合物を固相撹拌し、 接合ツールを自転軸線および公転軸線まわりに回転しながら、ピン部を本体部に対して変位させて没入位置に退避させることを特徴とするスポット接合方法。
  2. 複数の被接合部材が重ね合わされて設けられる被接合物を部分的に固相撹拌して、各被接合部材を局所的に接合するスポット接合装置であって、
    予め定める自転軸線まわりに回転自在に、かつ自転軸線と異なる公転軸線まわりに回転自在に設けられるとともに、公転軸線に沿って変位自在に設けられ、接合ツールが装着されるツール保持具と、
    ツール保持具を自転軸線まわりに回転駆動する自転駆動手段と、
    ツール保持具を被接合物に対して相対的に公転軸線まわりに回転駆動する公転駆動手段と、
    ツール保持具を被接合物に対して相対的に公転軸線に沿ってスライド変位駆動する変位駆動手段とを含むことを特徴とするスポット接合装置。
  3. 基体と
    基体に公転軸線まわりに回転自在に支持され、公転軸線から偏心した自転軸線まわりに回転自在にかつ公転軸線に沿ってスライド変位自在に、ツール保持具を支持する回転支持台とをさらに含み、
    自転駆動手段は、
    基体に固定される自転駆動部と、
    自在継手を備え、自転駆動部の回転駆動力をツール保持具に伝達する自転伝達部とを有し、
    公転駆動手段は、
    基体に固定される公転駆動部と、
    公転駆動部の回転駆動力を回転支持台に伝達する公転伝達部とを有することを特徴とする請求項2記載のスポット接合装置。
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