JP3732970B2 - 電気機器収納用箱 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、キュービクル等の屋外で使用される電気機器収納用箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
キュービクル等の電気機器収納用箱は、前面および両側面に開口部が形成されており、前面の開口部には開閉可能な扉が取り付けられ、両側面の開口部は側板により封鎖されているのが普通である。キュービクル等の屋外で使用される電気機器収納用箱の開口部には、箱本体の内部に雨水等が浸入することを防止するための樋状の水切りが必要である。
【0003】
従来、これらの水切りは箱本体の開口部の4辺の外周に溶接等により取り付けられていたため、溶接作業に多くの手数を必要とし、製造コストが嵩むうえ、電気機器収納用箱の重量増加の原因ともなっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記した従来の問題点を解決し、溶接等による水切りの取付けを不要とし、製造工程を簡素化することができる電気機器収納用箱を提供するためになされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するためになされた本発明は、箱本体の外面と側板とを略同一平面となるように構成し、開口部の上辺に上部水切りを形成するとともに、この開口部に取り付けられる側板の両側辺を内側に折り曲げ、上部水切りの端部から流下する水を流す側部水切りを側板の内側に形成した電気機器収納用箱であって、前記側板の両側辺を断面コ字状に折り曲げ、このコ字状折り曲部と、箱本体側の側板受け面とに孔をあけ、箱本体の内側からL字型の落とし込みピンを落とし込んで連結したことを特徴とするものである。
【0006】
本発明によれば、箱本体の外面と側板とを略同一平面となるように構成し、内部に水が入らないようにし、箱本体と側板の上部との間から入るような水があったとしても、箱本体の開口部の上辺に上部水切りを形成するとともに、側板の両側辺を内側に折り曲げ、側板の内側に側部水切りを形成したので、上部水切りから流下する水は側板の内側を伝わって下部から排出される。このように、本発明は箱本体の内側に水の流路を形成するという従来にない発想を採用したことにより、従来のような箱本体の外周への溶接等による水切りの取付けを不要とし、製造工程を簡素化することができる。更に、落とし込みピンにより連結した構造としたため、扉を開かない限りは外側から側板を取り外すことができなくなり、側板のロック構造が簡素化される。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を示す。
図1は本発明の電気機器収納用箱の開口部を外側から見た状態を示す斜視図であり、1は箱本体、2はその開口部である。また3はこの開口部2を封鎖する側板である。箱本体1の開口部2には略側板3の厚さ分だけ内側に側板受け面9が形成され、側板3を取り付けた状態では箱本体1の外面と側板は略同一平面となる。なお、図3に示されるようにこの実施形態では側板3をボルト10で固定している。
【0008】
箱本体1の開口部2の上部には、樋状の上部水切り4が形成されている。この上部水切り4は開口部2の上辺を構成する横梁5の下端を外向きに折り曲げて一体に形成されており、樋状の上部水切り4の奥側の側板は前記した側板受け面9と同程度内側に構成され、手前側の側板は箱本体1の外面より少なくとも側板の板厚以上内側に構成されている。またこの上部水切り4の長さは、開口部2の幅よりも少し短く、側板受け面9の内側辺よりも長くなっている。
【0009】
図1に示される通り、側板3は4辺を内側に折り曲げた形状であるが、左右の両側辺には水平断面がコ字状となるように内側に二重に折り曲げられたコ字状折り曲部6が設けられている。この折り曲げ位置は上部水切り4の端部に対応させてあり、コ字状折り曲部6の内側に上部水切り4の端部から流下する水を受ける側部水切り7を形成している。また、側板3の左右の両側辺を水平断面がL字状になるように曲げるとともに、箱本体1に側板受け面9を設けて、この部分を側部水切り7としてもよい。図2、図3に示されるように、この側部水切り7は側板の内側に形成されており、上部水切り4の端部から流下する水を側板3の両端部の内側を通して、側部水切り7の下端の孔8から下方に排出するようになっている。また、コ字状折り曲部6の上端は上部水切り4が通るための切欠き11が設けられている。
【0010】
このように本発明の電気機器収納用箱は、箱本体1の外面と側板3とを略同一平面となるように構成し、箱本体1の開口部2の内側の上辺に上部水切り4を形成するとともに、側板3の両側辺を内側に折り曲げて側部水切り7を形成した。箱本体1の上部水切り4は一段内側に構成されており、従来のように水切りが箱本体外面より突出していないので、上部水切り4に流れる水はほとんどなくなり、溶接により開口部2の外周に水切りを設ける必要がない。このため電気機器収納用箱の軽量化を図ることができるとともに、溶接の手数を削減して製造コストを削減することができる。
【0011】
なお図4に示すように、本発明では側板3の両側辺のコ字状折り曲部6と、箱本体1側の側板受け面9とに孔11(図3にAとして示す)をあけ、これらの孔11に箱本体1の内側からL字型の落とし込みピン12を落とし込んでおく。L字型の落とし込みピン12は孔11より大きい頭部を持ち、直角に折れ曲がっているためナットを用いることなくコ字状折り曲部6と側板受け面9とを固定することができる。
【0012】
このような構造としておけば、仮に箱本体1の外側から全てのボルト10を外したとしても落とし込みピン12により側板3は係止されたままとなり、扉を開かない限りは外側から側板3を取り外すことができなくなる。このため、従来のように屋根を深く被せて側板3をロックしておく必要もなくなるから、構造が簡素化されるとともに、必要時には屋根を取り外さなくても側板3を取り外すことができる。
【0013】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の電気機器収納用箱は、溶接による水切りの取付けを不要とし、製造工程を簡素化することができるとともに、軽量化を図ることができる。またL字型の落とし込みピンによる連結構造を採用したことにより、更に構造を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す斜視図である。
【図2】上部水切りの部分の垂直断面図である。
【図3】側板の中央部の水平断面図である。
【図4】落とし込みピンによる連結構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 箱本体
2 開口部
3 側板
4 上部水切り
5 横梁
6 コ字状折り曲部
7 側部水切り
8 孔
9 側板受け面
10 ボルト
11 孔
12 L字型の落とし込みピン
Claims (1)
- 箱本体の外面と側板とを略同一平面となるように構成し、開口部の上辺に上部水切りを形成するとともに、この開口部に取り付けられる側板の両側辺を内側に折り曲げ、上部水切りの端部から流下する水を流す側部水切りを側板の内側に形成した電気機器収納用箱であって、前記側板の両側辺を断面コ字状に折り曲げ、このコ字状折り曲部と、箱本体側の側板受け面とに孔をあけ、箱本体の内側からL字型の落とし込みピンを落とし込んで連結したことを特徴とする電気機器収納用箱。
Priority Applications (1)
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JP14308999A JP3732970B2 (ja) | 1999-05-24 | 1999-05-24 | 電気機器収納用箱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14308999A JP3732970B2 (ja) | 1999-05-24 | 1999-05-24 | 電気機器収納用箱 |
Publications (2)
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JP2000332437A JP2000332437A (ja) | 2000-11-30 |
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Family
ID=15330666
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14308999A Expired - Fee Related JP3732970B2 (ja) | 1999-05-24 | 1999-05-24 | 電気機器収納用箱 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3732970B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
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JP5905269B2 (ja) * | 2012-01-18 | 2016-04-20 | 日本車輌製造株式会社 | 端子台装置 |
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1999
- 1999-05-24 JP JP14308999A patent/JP3732970B2/ja not_active Expired - Fee Related
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