JP3732796B2 - 無線通信システム及び同システムの緊急時制御方法及び無線通信端末 - Google Patents

無線通信システム及び同システムの緊急時制御方法及び無線通信端末 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、災害やテロ発生時等の特別事態においても安定して移動体通信サービスを提供可能な無線通信システム、同無線通信システムの緊急時制御方法、および同無線通信システムに適用される無線通信端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
移動体通信は、携帯電話や自動車電話のように通信端末の利用者の一方あるいは両方が移動しながら実行できる通信の総称をいう。初期の移動体通信は船舶電話や列車電話から始まり、自動車電話の実用化によって大衆的な普及が進んだ。更に、電話機の小型軽量化の成功によって、携帯電話が爆発的に普及した。
【0003】
携帯電話は、人が持ち運びできる電話機あるいはこれを使う電話サービスの総称である。広い意味では移動電話(Mobile Telephone)と同じであるが、小型で軽量の電話機端末を持ち歩きながら使用できるという意味で、「携帯電話」という言葉が普及した。携帯電話システムは従来の有線電話システムの加入者線を無線にしたものであり、無線基地局と電話機の間が無線回線で繋がれている。一つの無線基地局がカバーする範囲をセルと呼ぶことから、携帯電話を「セルラー電話」ともいう。
【0004】
このようなセルラー方式の携帯電話システムには、無線周波数との関係から同時に接続できる携帯電話の数が制限されていて電話回線がパンクしやすいという問題、すなわち無線基地局の同一セル内に多数の携帯電話が存在し、これらが同時的に発信を行うと同無線基地局が過負荷となり、回線が繋がりにくくなるという問題がある。また携帯電話システムには、通話の優先順位という概念もない。例えば、大地震等の災害発生時や、近頃記憶に新しいニューヨーク−ワシントン同時多発テロのようなテロ発生時には、被災地等の周辺地域において身元安否等のための通話要求が短時間のうちに大量に発生し、回線が長時間にわたって繋がりにくくなってしまう。この場合、本来なら災害救助に力を発揮するはずの携帯電話が役に立っていない。
【0005】
そこで、無線基地局よりさらに先の電話局(交換機)側で接続を制御するという解決方法が考えられたが、無線基地局のみならず交換機についてもその能力は有限であるから、やはり過負荷になると回線が繋がりにくくなるという問題が生じ得る。
【0006】
したがって、携帯電話機(無線通信端末)側に発信規制等の新たな動作制御機能を設けておき、これを利用して上記のような災害等の緊急時においても通信サービスが全く利用できなくなるといった事態を回避するよう対策を講じるのが好ましいといえる。しかし、携帯電話機の新製品等においてこのような新たな動作制御機能を付加したとしても、これに対応していない旧型機種の存在が抜け道となってしまい、所要の効果が得られないおそれがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はかかる事情を考慮してなされたものであり、災害やテロ発生等の緊急時において、発信及び連続通話可能時間が適切に規制され、通信サービスが全く利用できなくなるといった事態を回避できる無線通信システム、同システムの緊急時制御方法、及び無線通信端末を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決し目的を達成するための本発明は次のように構成されている。
【0009】
本発明に係る無線通信システムは、一つの無線基地局に無線路を介して複数の無線通信端末が結合される無線通信システムにおいて、無線基地局は、複数の無線通信端末に対して各々を緊急時モードに切り替えさせるための緊急時モード切替信号を送信し、第1の無線通信端末は、前記無線基地局から送信された緊急時モード切替信号に応答して緊急時モードに切り替わり、特定領域のフラグがオンにセットされた制御フレームを用いて発呼要求し、前記無線基地局は、前記第1の無線通信端末からの発呼要求を許可する一方、前記制御フレームを用いない第2の無線通信端末からの発呼要求を拒否することを特徴とする。
【0010】
なお、前記第1の無線通信端末は、前記緊急時モードへの切替に伴い、前記無線基地局との間の無線通信動作の一部を規制する規制手段を具備するように構成してもよい。この前記規制手段は、前記第1の無線通信端末からの発信を規制する発信規制手段と、前記第1の無線通信端末の連続通話可能時間を規制する通話時間規制手段と、を含む。
【0011】
本発明に係る無線通信システムの緊急時制御方法は、一つの無線基地局に無線路を介して複数の無線通信端末が結合される無線通信システムの緊急時制御方法であって、無線基地局は、複数の無線通信端末に対して各々を緊急時モードに切り替えさせるための緊急時モード切替信号を送信し、第1の無線通信端末は、前記無線基地局から送信された緊急時モード切替信号に応答して緊急時モードに切り替わり、特定領域のフラグがオンにセットされた制御フレームを用いて発呼要求し、前記無線基地局は、前記第1の無線通信端末からの発呼要求を許可する一方、前記制御フレームを用いない第2の無線通信端末からの発呼要求を拒否することを特徴とする。
【0012】
なお、前記第1の無線通信端末が、前記緊急時モードへの切替に伴い、前記無線基地局との間の無線通信動作の一部を規制することとしてもよい。かかる規制は、前記第1の無線通信端末からの発信を規制すること、前記第1の無線通信端末の連続通話可能時間を規制することを含む。
【0013】
本発明に係る無線通信端末は、無線基地局から緊急時モード切替信号を受信し、これに応答して動作モードを緊急時モードに切り替える無線通信端末であって、前記緊急時モードにおいて、特定領域のフラグがオンにセットされた制御フレームを用いて前記無線基地局に発呼要求する発呼手段と、前記緊急時モードにおいて、前記無線基地局との間の無線通信動作の一部を規制する規制手段と、を具備することを特徴とする。
【0014】
なお、前記規制手段は、前記無線通信端末からの発信を規制する発信規制手段と、前記無線通信端末の連続通話可能時間を規制する通話時間規制手段と、を含む。また、前記規制手段による規制の程度を変動ポイントに応じて変化させるように構成してもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0016】
図1は、本発明の一実施形態に係る無線通信システムの概念図である。より具体的には、本システムはセルラー方式の移動体通信(携帯電話)システムである。同図に示す10は電話局、20は無線基地局であり、両者は有線接続されている。無線基地局20は数100mないし20km程度の無線電波のカバーエリアを有し、同エリア内に存在する無線通信端末(携帯電話)1aや1bと無線通信(電話)が可能である。本発明は、このような無線通信システムにおいて、災害やテロ等が発生した緊急時に無線基地局20が提供し得る通信回線の容量を遙かに超えた通話要求が多数の無線通信端末から発生することを緊急時モード動作によって回避し、移動体通信サービスが全く利用できなくなるといった事態を回避し、安定的なサービスを提供できるようにすることを意図している。
【0017】
このため、災害等が発生した緊急時に無線基地局20は、緊急時モードを表す制御フレームb1(b2)をブロードキャストし、同エリア内の無線通信端末1を同緊急時モードに動作切り替えさせる。図1に示すように、これに応じ得る無線通信端末1aには制御フレームの所定フィールドのビットを立て(「真」又は1の値)て発呼要求する(c1)。ここで、もとから緊急時モードを備えていない旧型機種の無線通信端末1bは、制御フレームの所定フィールドのビットを立てないで発呼要求する(c2)。本実施形態に係る無線基地局20はこのような制御フレーム(c1,c2)の相違を検知し、無線通信端末1bからの発呼要求を拒否する。これにより通話が可能であるのは旧型機種の無線通信端末1bを除いた無線通信端末1aのみ(当然ながら、無線通信端末1b及び1aはそれぞれ一台だけではない)となり、無線基地局20の回線容量への負荷が軽減され、回線が繋がりにくくなるという事態を回避できる。
【0018】
図2は、このような無線通信端末からの発呼要求時における無線基地局でのの処理手順を示すフローチャートである。
【0019】
まず、災害やテロ等の事態が発生したとき、無線基地局20は電話局10から緊急時モード切り替え指令を受信する(ステップS10)。電話局10から緊急時モード切り替え指令を受信しないときは、平常時モードである(ステップS11)。
【0020】
緊急時モード切り替え指令を受信した無線基地局20は、次に緊急時制御フレームb1,b2をブロードキャストする(ステップS12)。この緊急時制御フレームb1,b2は、図1に示したように所定フィールドのビットが立っている(「1」である)。これに応じて無線通信端末1aは緊急時モードに切り替わるが、無線通信端末1bはもとより緊急時モードを備えていない。
【0021】
ステップS13において無線通信端末1a又は1b等から発呼要求がなされると、無線基地局20は、その発呼要求に係る制御フレームの所定フィールドのビットが立っている(「1」である)か否かを判定する(ステップS14)。そして無線基地局20は、発呼要求に係る制御フレームの所定フィールドのビットが立っていない場合はステップS15において発呼要求を拒否し、ステップS13に戻る。これは上記無線通信端末1bの場合である。一方、無線通信端末1aの場合は発呼要求に係る制御フレームの所定フィールドのビットが立っているので、その発呼要求を受け付け、相手先との通話接続を許可する(ステップS16)。
【0022】
このように本実施形態では、無線基地局20が、送られてきた発呼要求に係る制御フレームを参照して、無線通信端末を選別し、緊急時モードを備えた端末について優先的に発信及び通話を許可する。その一方で、本実施形態に係る無線通信端末(1a)は、以下に説明するような端末側における自主的な発信及び通話時間の規制を行うものとなっている。
【0023】
図3は、本実施形態に係る無線通信端末の概略構成を示すブロック図である。
同図に示すように、本実施形態に係る無線通信端末(携帯電話)1は、無線基地局20と無線通信路を介して結合されるアンテナ2と、このアンテナ2に接続される受信機3および送信機4を備える。また、スピーカやマイクロフォン、および通話ボタンを含む各種機能ボタン、ダイヤル入力等のテンキーボタン等を備えた通話装置9を備える。
【0024】
受信機3は、無線基地局20から送信され、アンテナ2により受波され無線電波からデジタルの受信信号を生成する。この受信信号は通話装置9に送られてアナログの音声信号が生成され、スピーカより出力される。一方、送信機4は、通話装置9のマイクロフォンから入力された話者の音声等からデジタルの送信信号を生成する。この送信信号はアンテナ2を通じ、無線基地局20に送信される。
【0025】
また本実施形態に係る無線通信端末1は、災害等の緊急時に特別なモードで動作するための仕組みとして、モード記憶部5、モード判定部6、制御部7、ポイントテーブル8等を備えている。
【0026】
モード記憶部5は、無線基地局20からブロードキャストされた制御フレームの所定フィールドの値に応じて通常モード又は緊急時モードのいずれかに設定される動作モードを記憶する。このモード記憶部5はモード判定部6によって参照され、当該無線通信端末1の現在の動作モードが判定される。制御部7は、モード判定部6によって判定された現在の動作モードに応じて通常モード又は緊急時モードの動作に切り替わる。特に緊急時モードの動作時において、通話装置9と送信機4との間に設けられている制御部7は、ポイントテーブル8を参照するとともに発信又は通話時間の規制を行うよう動作する。ポイントテーブル8は、ポイントの値に応じた通話時間や待ち時間(例えば「分」)のしきい(閾)値を記憶するルックアップテーブルを構成している。
【0027】
図4は、以上のように構成された本実施形態に係る無線通信端末1の、緊急時モードにおける動作を示すフローチャートである。緊急時モードにおける無線通信端末1の動作は、発信時や通話時に、与えられたポイントに基づく条件に応じて、これらの動作を変動的に規制するというものである。
【0028】
緊急時モードにおける発信や通話に固定的な優先度を設けることとした場合、優先度が高ければその端末は頻繁に使用されることになり、結果として回線に負荷を与えることとなりかねない。そこで本実施形態では、無線通信端末1を使用すればするほど発信や通話時間の規制が厳しくなるように、変動するポイントに基づいた規制をその内部にて行うこととしている。これにより、無線通信端末1が、災害等の緊急時であるからといって過剰に使用されることなく、最低限必要な場合だけ使用されるといった好ましい抑制効果を期待できるようになる。
【0029】
以下、図4を参照してこのような本実施形態に係る無線通信端末1の緊急時モードにおける動作を詳細に説明する。
【0030】
先ず無線通信端末1の電源がONされ(ステップS1)ると、無線基地局20からの緊急時モード切り替え信号の受信判定を行う(ステップS2)。緊急時モード切り替え信号を受信しないときは、平常時モードとなり、発信や通話時間等について何ら規制は行われない(ステップS3)。一方、緊急時モード切り替え信号を無線基地局20から受信したとき、当該無線通信端末1の動作モードは緊急時モードとなり、ステップS4以降に従って動作する。
【0031】
まずステップS4において、モード判定部6はモード記憶部5を参照し、前回のモードが平常時モードであったか、それとも緊急時モードであったかを判定する(ステップS4)。前回のモードが平常時モードであった場合はステップS5においてポイントを初期化し、ステップS7に移行する(ステップS5)。
【0032】
ここで、ポイントとは、発信の時間間隔や通話時間等に応じて変動する値を有し、緊急時モードにおける当該無線通信端末1における発信や通話時間等の規制の程度を動的に変化させるためのものである。この規制の程度は、上述したように、無線通信端末1を使用すればするほど発信や通話時間の規制が厳しくなるようにするというものである。このようなポイントは、制御部7内において不揮発性メモリ等(図示しない)によって変数として保持されている。
【0033】
前回のモードが緊急時モードであるとステップS4にて判定された場合、制御部7はポイントテーブル8を参照する(ステップS6)。すなわち、ステップS6が実行されるのは、前回の発信や通話等を緊急時モードで行ったのち、この緊急時モード中に、再度、新たに別の発信等を行おうとしているときである。
【0034】
ポイントテーブル8は、上述したように、ポイントの値に応じた通話時間や待ち時間(例えば「分」)のしきい(閾)値をルックアップテーブルの形式で保持している。ステップS6では、現在のポイントの値でポイントテーブル8を参照し、該当する通話時間(分)や待ち時間(分)のしきい値を読み出す。
【0035】
以降、読み出されたしきい値に基づいて発信時規制動作(ステップS7)及び通話中規制動作(ステップS8)が行われる。
【0036】
図5は、発信時規制動作の手順を示すフローチャートである。
【0037】
発信時規制動作においては、まず現在の状態が依然として緊急時モードであるかどうかを判定し(ステップS71)、そうであるならば、前回の発信からの経過時間がしきい値を超えているか否かを判定する(ステップS72)。ここでのしきい値は、当該無線通信端末1の現在のポイントの値に基づいてポイントテーブル8から読み出された値である。図7はポイントテーブル8の一例を示している。例えば現在のポイントの値が「5」であるとき、ポイントテーブル8によれば待ち時間のしきい値は「1分」である。ステップS72におけるしきい値判定は、前回の発信からの経過時間が「1分」に満たない間はステップS74において当該無線通信端末1からの発信を不可にするためのものである。前回の発信から「1分」以上が経過した以後は、ステップS73において発信が可能になる。通話装置9と送信機4との間に介在する制御部7によってこのような発信時規制動作に係る制御が行われる。
【0038】
図6は、通話中規制動作の手順を示すフローチャートである。
【0039】
通話中規制動作においては、まず現在の状態が依然として緊急時モードであるかどうかを判定し(ステップS81)、そうであるならば、現時点までの通話時間がしきい値を超えているか否かを判定する(ステップS82)。ここでのしきい値は、先の場合と同様に、当該無線通信端末1の現在のポイントの値に基づいてポイントテーブル8から読み出された値である。図7のポイントテーブル8を参照するに、例えば現在のポイントの値が「5」であるとき、連続通話可能時間のしきい値は「7分」である。ステップS82におけるしきい値判定は、当方からの発信又は相手先からの着信のいずれかに依らず、現時点までの通話時間が「7分」を超えたときに、ステップS83において当該無線通信端末1と相手先との通話を強制的に切断するためのものである。通話時間が「7分」を超えない間は、ステップS84において通話を継続できる。
【0040】
そして、ステップS9ではポイント値の更新を行う。具体的には、発信回数や通話時間等の増加に応じてポイント値を変化(ここでは減少)させる。以下、ステップS10において電源がOFFとなるまで、上記ステップS2以降の動作が繰り返される。
【0041】
以上のような本実施形態に係る無線通信端末の動作によれば、無線基地局20から緊急時モード切り替え信号が送信されると、そのカバーエリア内の無線通信端末は全て緊急時モードに切り替わり、発信及び連続通話可能時間の規制が行われることになり、無線基地局20を中心に移動体通信サービスを全体から見ると、回線が繋がりにくくなりサービスが全く利用できなくなるといった事態を回避できる。しかも、緊急時モードにおいて実施形態に係る無線通信端末がこのような緊急時動作モードを備えていない旧型機種に対して優先されるようにしたことで、公平化を図ることができる。
【0042】
[ポイント制]
ポイント制の下に、災害等の緊急時において安定的な発信及び通話を可能にするポイント(の電子的データ)そのものは、例えばプリペイドにするなど有料の情報価値として流通させることが好ましい。ポイントの電子データは、別途設けられたサービスシステム等からネットワーク経由で無線通信端末1にダウンロード可能に構成してもよい。また、ポイントの電子データを利用者間で売買できるようにすることも一考である。あるいは、無線通信端末1の利用頻度が高いユーザや利用年月が高いユーザほど、キャリアから高いポイントが付与されるようにしてもよい。もちろん、キャリアが各無線通信端末1に対し無料で、公平に付与するようにしてもよい。なお、無線通信端末1が内部の記憶領域内に保持しているポイントは、容易に改変されることのないよう暗号化されていることが好ましい。
【0043】
本発明は上述した実施形態に限定されず種々変形して実施可能である。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、無線基地局から緊急時モード切り替え信号が送信されると、そのカバーエリア内の無線通信端末が緊急時モードに切り替わり、発信及び通話時間の規制が行われることになる。したがって、当該無線基地局を中心に移動体通信サービス全体から見て回線が繋がりにくくなりサービスが全く利用できなくなるといった事態を回避できる。しかも、緊急時モードにおいて本発明に係る無線通信端末がこのような緊急時動作モードを備えていない旧型機種に対して優先されるようにしたことで、公平化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る無線通信システム全体の概略構成を示す概念図。
【図2】同実施形態に係る無線基地局における緊急時モードの動作を示すフローチャート
【図3】同実施形態に係る無線通信端末の概略構成を示すブロック図
【図4】同実施形態に係る無線通信端末の緊急時モードの動作を示すフローチャート
【図5】同実施形態に係る無線通信端末における発信時規制動作を示すフローチャート
【図6】同実施形態に係る無線通信端末における通話中規制動作を示すフローチャート
【図7】同実施形態に係る無線通信端末におけるポイントテーブルの一例を示す図
【符号の説明】
1…無線通信端末(携帯電話)
2…アンテナ
3…受信機
4…送信機
5…モード記憶部
6…モード判定部
7…制御部
8…ポイントテーブル
9…通話装置
10…電話局
20…無線基地局

Claims (9)

  1. 無線基地局と複数の無線通信端末とがそれぞれ無線通信可能な無線通信システムであって、
    無線基地局は、複数の無線通信端末に対して各々を緊急時モードに切り替えさせるための緊急時モード切替信号を送信する送信手段を具備し、
    第1の無線通信端末は、
    前記無線基地局の送信手段から送信された緊急時モード切替信号に応答して緊急時モードに切り替わるモード切替手段と、
    前記モード切替手段により緊急時モードに切り替わると制御フレームの特定領域のフラグをセットし、該制御フレームを用いて前記無線基地局に発呼要求する発呼手段とを具備し、
    前記無線基地局が、前記第1の無線通信端末の発呼手段からの発呼要求を許可する一方、前記制御フレームを用いない第2の無線通信端末からの発呼要求を拒否することを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記第1の無線通信端末は、前記モード切替手段による緊急時モードへの切替に伴い、前記無線基地局との間の無線通信動作の一部を規制する規制手段を具備することを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記規制手段は、前記第1の無線通信端末からの発信を規制する発信規制手段と、
    前記第1の無線通信端末の連続通話可能時間を規制する通話時間規制手段と、
    を含むことを特徴とする請求項2に記載の無線通信システム。
  4. 無線基地局と複数の無線通信端末とがそれぞれ無線通信可能な無線通信システムの緊急時制御方法であって、
    無線基地局は、複数の無線通信端末に対して各々を緊急時モードに切り替えさせるための緊急時モード切替信号を送信し、
    第1の無線通信端末は、前記無線基地局から送信された緊急時モード切替信号に応答して緊急時モードに切り替わり、特定領域のフラグがオンにセットされた制御フレームを用いて発呼要求し、
    前記無線基地局は、前記第1の無線通信端末からの発呼要求を許可する一方、前記制御フレームを用いない第2の無線通信端末からの発呼要求を拒否することを特徴とする無線通信システムの緊急時制御方法。
  5. 前記第1の無線通信端末は、前記緊急時モードへの切替に伴い、前記無線基地局との間の無線通信動作の一部を規制することを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 前記第1の無線通信端末からの発信を規制し、前記第1の無線通信端末の連続通話可能時間を規制することを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 無線基地局から緊急時モード切替信号を受信し、これに応答して動作モードを緊急時モードに切り替える無線通信端末であって、
    前記緊急時モードにおいて、特定領域のフラグがオンにセットされた制御フレームを用いて前記無線基地局に発呼要求する発呼手段と、
    前記緊急時モードにおいて、前記無線基地局との間の無線通信動作の一部を規制する規制手段と、を具備することを特徴とする無線通信端末。
  8. 前記規制手段は、前記無線通信端末からの発信を規制する発信規制手段と、
    前記無線通信端末の連続通話可能時間を規制する通話時間規制手段と、
    を含むことを特徴とする請求項7に記載の無線通信端末。
  9. 前記規制手段による規制の程度を変動ポイントに応じて変化させることを特徴とする請求項7又は8のいずれか一項に記載の無線通信端末。
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