JP3731935B2 - ダブリング仕様化粧板用フイルム - Google Patents

ダブリング仕様化粧板用フイルム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダブリング仕様化粧板用フイルムに関するものであり、詳しくは、特定物性のポリエステルフイルムから成り化粧板適合性に優れたダブリング仕様化粧板用フイルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
基材の上に接着剤層、フイルム層、絵柄印刷層を順次に形成して成る化粧板は、単層表刷り化粧板と呼ばれ、基材の上に接着剤層、内側フイルム層(A)、絵柄印刷層、接着剤層、外側フイルム層(B)を順次に形成して成る化粧板は、ダブリング仕様化粧板と呼ばれる。なお、基材としては、木質系ボード類(合板、パーティクルボード等)、無機系ボード類、鋼板などが適宜に使用される。
【0003】
ダブリング仕様化粧板は、外側フイルム層(B)により、絵柄印刷層を保護することが出来、外側フイルム層(B)の形成に透明なフイルムを使用することにより、絵柄印刷の高級感を現出することが出来、更には、外側フイルム層(B)を形成するフイルムにエンボス加工などを施して木目調の立体感を現出することが出来る等のため、単層表刷り化粧板よりも高級な用途に使用される。
【0004】
ダブリング仕様化粧板は、上記の特性を活かし、特に、各種家具類、ドア等の表面加飾に使用される。そして、特に木質系ボードを主体とした家具やドア等の場合、端部の仕上げは、平面が直角に交わる様に行われて角部が形成され、この角部は、化粧板の折り曲げ加工により形成される。
【0005】
化粧板の折り曲げ加工においては、V字カット加工と呼ばれる方法が一般的に採用される。この加工方法では、化粧板の基材表面に基材の厚さより若干浅い深さを持つV字型の切れ目を入れ、この切れ目が内側となる様に折り曲げられる。そのため、化粧板の折り曲げ加工適性は、化粧板に使用されているフイルムの折り曲げ加工適性に強く依存する。特に、2枚のフイルムを使用するダブリング仕様化粧板の場合、1枚のフイルムしか使用しない単層表刷り化粧板に比し、折り曲げ加工適性に優れるフイルムが必要となる。この折り曲げ加工適性が劣ると、V字カット加工の際、化粧板の折り曲げ形状が固定されずに元の形状に戻り、また、この際、基材と化粧シート(内側フイルム(A)層、絵柄印刷層、接着剤層、外側フイルム層(B)から成るシート)が剥がれ、外観や意匠性が損なわれる。従って、ダブリング仕様化粧板には、V字カット加工性に優れたフイルムが要求される。
【0006】
また、化粧板は、家具類やドア等の表面材として使用されるため、例えば掃除具の先端や手足先の爪などとの接触が避けられない。基材に貼着されたフイルムの自己回復性(復元性)が乏しい場合は、上記の接触により化粧板に打痕が残って絵柄印刷層の高意匠性を保持できず、また、基材に貼着されたフイルムに適度な強度がない場合、上記の接触の際の塑性変形が大きくなり復元不能となる。従って、ダブリング仕様化粧板においては、基材に貼着されたフイルムとして、上記の自己回復性と適当な強度とを総合した特性として打痕回復性(耐打痕性)に優れたフイルムが要求される。
【0007】
従来、化粧板用フイルムとしては、塩化ビニル樹脂フイルムが最も一般的であり、ダブリング仕様化粧板にも多く使用されている。塩化ビニル樹脂フイルムは、変形し易いため、V字カット加工適性に優れる等の利点を持つ反面、適当な強度がないため耐打痕性に劣り、フイルム厚さを十分に厚くしなければならない等の問題がある。
【0008】
また、塩化ビニル樹脂フイルムは、その焼却時において、人体に有害である塩素ガスを発生し、近年、この塩素ガスは、酸性雨やダイオキシン発生の要因になるとも言われている。そのため、健康および環境問題の観点から、化粧板用フイルムとして、塩化ビニル樹脂フイルムに代わるフイルムが強く要望されている。更に、塩化ビニル樹脂フイルムは、基材と接着した際に、塩化ビニル樹脂中に配合された安定剤や可塑剤が接着剤層に移行して接着不良を惹起し易い。また、元来、塩化ビニル樹脂フイルムは、熱寸法安定性が悪く熱による伸縮が大きいため、化粧板表面にシワを惹起し易い。
【0009】
ところで、塩化ビニル樹脂フイルム以外のフイルムを使用したダブリング仕様化粧板としては、ポリオレフィン系合成紙と柔軟性ポリエステルフイルムとの積層体を使用した化粧板(特開平7−17005号公報)、スチレン系、オレフィン系、ウレタン系、フッ素ゴム系、ポリアミド系、エステル系の群から選択される熱可塑性透明エラストマーフイルムとポリオレフィン系樹脂との積層体を使用した化粧板(特開平6−79830号公報)等が提案されている。
【0010】
しかしながら、上記の様にポリオレフィン系樹脂フイルムを使用した化粧板は、例えば火災時の燃焼による発熱量が大きいため、家具や建築内装材用途には不適であり、ポリオレフィン系樹脂フイルム以外のフイルムを使用した化粧板が望まれている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、その目的は、V字カット加工性および耐打痕性が著しく改良され、且つ、焼却時にも環境汚染のないダブリング仕様化粧板用フイルムを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の要旨は、基材の上に少なくとも接着剤層、内側フイルム層(A)、絵柄印刷層、接着剤層、外側フイルム層(B)を順次に形成して成るダブリング仕様化粧板の内側フイルム層(A)の形成に使用され、縦および横方向の引張弾性率が共に600kg/mm2 以下であるポリエステルフイルムから成ることを特徴とするダブリング仕様化粧板用フイルムに存する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。本発明で言うポリエステルとは、ジカルボン酸とジオール又はヒドロキシカルボン酸から重縮合によって得られるエステル基を含むポリマーを指す。
【0014】
ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸などが挙げられ、ジオールとしては、エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ポリエチレングリコール等が挙げられ、ヒドロキシカルボン酸としては、p−ヒドロキシ安息香酸、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸などが挙げられる。
【0015】
代表的なポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレン−2,6ナフタレート等が例示される。本発明で使用するポリエステルは、ホモポリマーであってもよく、また、第3成分を共重合させたコポリマーでもよい。
【0016】
本発明のダブリング仕様化粧板用フイルムは、上記の様なポリエステルから成り、従って、それ自体の特性として、打痕回復性(耐打痕性)に優れる。そして、本発明で使用するポリエステルは、V字カット加工性を改良する観点から、縦および横方向の引張弾性率が共に600kg/mm2 以下であることが重要である。上記の引張弾性率は、好ましくは190〜550kg/mm2 、更に好ましくは190〜500kg/mm2 の範囲とされる。
【0017】
上記の引張弾性率が600kg/mm2 を超える場合は、V字カット加工を施しても弾性変形により、加工前の形状に戻り易く、長期間に渡り安定した形状を保持することが出来ない。上記の引張弾性率が190kg/mm2 未満の場合は、基材などに貼付る際の張力により、シワ等が発生して化粧板表面が波打ち状になり易い傾向にある。
【0018】
本発明のフイルムの厚さは、通常5〜100μm、好ましくは12〜80μmの範囲から選択される。フイルムの厚さが5μm未満の場合は、化粧板の表面から受ける衝撃が基材に作用する度合いが増大する。その結果、特に、基材表面の硬度が高い場合、基材よりも硬度が低い化粧板表面のクリアー層や印刷層の損傷度合いが増大する。フイルムの厚さが100μmを超える場合は、折り曲げ加工に必要な力が増大し、また、加工後の形状保持が困難となる。
【0019】
本発明のフイルムは、基材の色調に影響されずにフイルム表面に施される図柄印刷の高意匠性を保持する観点から、隠蔽性を備えているのが好ましい。隠蔽性の指標はフイルムの透過濃度で規定することが出来る。本発明において、フイルムの透過濃度は、通常0.1以上、好ましくは0.5以上とされる。透過濃度が0.1未満の場合は隠蔽性が不足し、基材表面の色調によって化粧シートの図柄印刷の色調が大きく影響を受ける。
【0020】
隠蔽性を付与するために使用される粒子としては、二酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、カーボンブラック等が例示される。そして、ポリエステル中での分散性や化粧板の耐候性を向上させるため、アルミニウム、ケイ素、亜鉛などの酸化物および/または有機化合物で表面処理された粒子を使用してもよい。
【0021】
ダブリング仕様化粧板により木質系材料の色調を表出せしめる場合は、ポリエステルフイルムのb値が−5.0以上であるのが好ましい。b値が−5.0未満の場合は、化粧板における表面色調において青みが増大し、寒々とした外観となるため、本来木質系材料の有する暖かみのある色調が損なわれる。本発明のフイルムには次の様な染料および/または顔料を使用することが出来る。
【0022】
染料としては、インジゴ(藍)等の天然染料、アゾ染料、アントラキノン染料、インジゴイド染料、硫化染料、トリフェニルメタン染料、ピラゾロン染料、スチルベン染料、ジフェニルメタン染料、キサンテン染料、アリザリン染料、アクリジン染料、キノンイミン染料(例えば、アジン染料、オキサジン染料、チアジン染料)、チアゾ−ル染料、メチン染料、ニトロ染料、ニトロソ染料、シアニン色素などの合成染料が例示される。
【0023】
顔料としては、フタロシアニン系、ジオキサジン系、アントラキノン系などの有機顔料、チタン白、亜鉛華、鉛白、カーボンブラック、ベンガラ、朱、カドミウム赤、黄鉛、群青、コバルト青、コバルト紫、ジンククロメート等の無機顔料が例示される。
【0024】
本発明において、前記の粒子や染料などをポリエステルに配合する方法としては、特に限定されず、公知の方法を採用することが出来る。なお、本発明のフイルムの表面には、必要に応じ、帯電防止や易接着などの機能を付与するために塗料を施してもよい。
【0025】
【実施例】
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。なお、本発明で使用した測定法は次の通りである。
【0026】
(1)透過濃度:
マクベス濃度計(TD−904)を使用し、Gフィルター下の光線透過率を測定した。この値が大きいほど隠蔽力が高いことを示す。
【0027】
(2)色調:
カラーアナライザー(東京電色(株)製「TC−1800MKII型」)を使用し、JIS Z−8722の方法に準じ、色調をL、a、b値として測定した。
【0028】
(3)引張弾性率:
引張試験機((株)インテスコ製「インテスコモデル2001型」)を使用し、温度23℃、湿度50%RHに調節された室内において、長さ300mm、幅20mmの試料フイルムを10%/minのひずみ速度で引張り、引張応力−ひずみ曲線の初めの直線部分を使用し次の式によって計算した。式中、Eは引張弾性率(kg/mm2 )、△σは直線上の2点間の元の平均断面積による応力差、△εは同じ2点間のひずみ差を表す。
【0029】
【数1】
E=△σ/△ε
【0030】
(4)加工適性:
表面が黒色の平面基材である合板に下記構成の化粧シートを貼合して化粧板を作成する。化粧板にV字カット加工を施し、折り曲げた後、化粧板が元の形状に戻るか否かでV字カット加工適性を判断した。化粧板が戻らない場合を○、戻る場合を×で表した。
【0031】
化粧シートは次の様にして作成した。すなわち、先ず、内側フイルム(A)、の上に任意の絵柄模様を印刷し、その上に外側フイルム(B)として50μmのポリエステルフイルム(ダイアホイルヘキスト(株)製「T600−50」)又は50μmのアクリルフイルム(三菱レイヨン(株)製「アクリプレンHBS」)を積層して化粧シートを作成する。積層には、飽和ポリエステル樹脂系接着剤(日本合成化学(株)製「ニチゴーポリエスター(LP−035)」)を使用した。次いで、この化粧シートを平面基材である合板と貼り合わせてダブリング仕様化粧板を作成した。上記の貼り合わせは、内側フイルム(A)面が合板と貼り合わされる面になる様に行い、エチレン−酢酸ビニル系接着剤(コニシ社製「CVC−36」)を使用した。
【0032】
(5)耐打痕性:
上記の化粧板を化粧シート面が上面になる様に水平に静置し、50cmの高さから、質量100g、直径3cmの鉄球を化粧板上に落下せしめ、鉄球が落下した部分の絵柄を観察し、落下痕が無い場合を○、落下痕が明確に分かる場合を×、その中間を△で表した。
【0033】
(6)隠蔽性:
化粧シートの表面から印刷された絵柄模様の色調変化を観察し、意匠性が保持されている場合を○、色調の変化が著しくて意匠性が低下した場合を×、その中間を△で表した。
【0034】
実施例1
二酸化チタン13.5重量%、湿式法シリカ0.5重量%を添加したポリエチレンテレフタレートを180℃で4時間乾燥した後、溶融押出機により290℃で押し出し、静電印加密着法を適用し、表面温度が40℃に設定された冷却ロール上で冷却固化して未延伸シートを得た。得られたシートを85℃で2.5倍縦方向に延伸してフイルムを得た。
【0035】
次いで、得られたフイルムをテンターに導き、120℃で3.2倍横方向に延伸した後、210℃にて熱固定を行い、50μmの2軸延伸ポリエステルフイルムを得た。この2軸延伸ポリエステルフイルムを内側フイルム(A)として使用し、外側フイルム(B)に前記のポリエステルフイルムを使用し、前記の要領でダブリング仕様化粧板を作成し、その評価を行った。結果を表1に示す。
【0036】
実施例2
二酸化チタン7.0重量%、湿式法シリカ0.5重量%を添加したポリエチレンテレフタレートを使用した以外は、実施例1と同様にして得た2軸延伸ポリエステルフイルムを得た。この2軸延伸ポリエステルフイルムを内側フイルム(A)として使用し、外側フイルム(B)に前記のアクリルフイルムを使用し、前記の要領でダブリング仕様化粧板を作成し、その評価を行った。結果を表1に示す。
【0037】
実施例3
二酸化チタン7.3重量%、カーボンブラック0.01重量%、ベンガラ0.2重量%、アントラキノン系黄色顔料を0.4重量%、湿式法シリカ0.5重量%を添加したポリエチレンテレフタレートを使用した以外は、実施例1と同様にして得た2軸延伸ポリエステルフイルムを得た。この2軸延伸ポリエステルフイルムを内側フイルム(A)として使用し、外側フイルム(B)に前記のポリエステルフイルムを使用し、前記の要領でダブリング仕様化粧板を作成し、その評価を行った。結果を表1に示す。
【0038】
実施例4
二酸化チタン7.3重量%、カーボンブラック0.01重量%、ベンガラ0.2重量%、アントラキノン系黄色顔料0.4重量%、湿式法シリカ0.5重量%を含有するイソフタル酸成分を30mol%含有するポリエチレンテレフタレートを真空乾燥機にて70℃で1週間乾燥した後、溶融押出機により250℃で押し出し、静電印加密着法を適用し、表面温度が10℃に設定された冷却ロール上で冷却固化して未延伸シートを得た。得られたシートを50℃で2.5倍縦方向に延伸してフイルムを得た。
【0039】
次いで、得られたフイルムをテンターに導き、90℃で3.0倍横方向に延伸した後、150℃にて熱固定を行い、50μmの2軸延伸ポリエステルフイルムを得た。この2軸延伸ポリエステルフイルムを内側フイルム(A)として使用し、外側フイルム(B)に前記のポリエステルフイルムを使用し、前記の要領でダブリング仕様化粧板を作成し、その評価を行った。結果を表1に示す。
【0040】
実施例5
二酸化チタン0.6重量%、湿式法シリカ0.5重量%を添加したポリエチレンテレフタレートを使用し、実施例1と同様にして押し出して冷却ロール上で冷却固化して100μmの未延伸フイルムを得た(二軸延伸は行わなかった)。この未延伸ポリエステルフイルムを内側フイルム(A)として使用し、外側フイルム(B)に前記のポリエステルフイルムを使用し、前記の要領でダブリング仕様化粧板を作成し、その評価を行った。結果を表1に示す。
【0041】
実施例6
二酸化チタン5重量%、湿式法シリカ0.5重量%を添加したポリエチレンテレフタレートを使用し、実施例1と同様の製造方法により、引張弾性率が縦方向で500kg/mm2 、横方向で550kg/mm2 に調整された2軸延伸ポリエステルフイルムを得た。この2軸延伸ポリエステルフイルムを内側フイルム(A)として使用し、外側フイルム(B)に前記のポリエステルフイルムを使用し、前記の要領でダブリング仕様化粧板を作成し、その評価を行った。結果を表1に示す。
【0042】
比較例1
ポリエチレンテレフタレートを使用し、実施例1と同様の製造方法により、引張弾性率が縦方向で610kg/mm2 、横方向で570kg/mm2 に調整された2軸延伸ポリエステルフイルムを得た。この2軸延伸ポリエステルフイルムを内側フイルム(A)として使用し、外側フイルム(B)に前記のポリエステルフイルムを使用し、前記の要領でダブリング仕様化粧板を作成し、その評価を行った。結果を表1に示す。
【0043】
【表1】
Figure 0003731935
【0044】
【発明の効果】
以上説明した本発明によれば、V字カット加工性および耐打痕性が著しく改良され、且つ、焼却時にも環境汚染のないダブリング仕様化粧板用フイルムが提供され、本発明の工業的価値は大きい。

Claims (1)

  1. 基材の上に少なくとも接着剤層、内側フイルム層(A)、絵柄印刷層、接着剤層、外側フイルム層(B)を順次に形成して成るダブリング仕様化粧板の内側フイルム層(A)の形成に使用され、縦および横方向の引張弾性率が共に190kg/mm 2 以上で且つ600kg/mm2 以下であるポリエステルフイルムから成ることを特徴とするダブリング仕様化粧板用フイルム。
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