JP3731162B1 - 車椅子用自走式三輪スクーター及びバイク - Google Patents

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Abstract

【課題】車椅子のままの乗車を安全かつ容易に走行時の安定性を確保する装置で運転者へ操縦する楽しみを寄与し車椅子利用者の生活圏を広げる三輪スクーター及びバイクを、提供する。
【解決手段】三輪スクーターの前部フレームと後部動力ユニットの間に電動式ラック&ピニオン装置を取り付けて左右の傾斜を運転者の左側ボタンの操作により意図的に傾斜復元させられるようにする。前輪操舵部と後部動力ユニットの間に車椅子を縦方向に搭載できる左側(左側通行の場合)へ移動可能なスライドテーブルを取り付け、車椅子の横からの乗り込みを可能した。市販されている車輌を改造使用し安価に提供できる車輌である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車椅子のまま乗込み運転操作ができるようにした車椅子用自走三輪スクーター及びバイクに関するものである。
従来の技術として車椅子用自走車として下記特許文献1・2などが既に知られており車輌後方からの車椅子の乗込みを行う為乗車時には安全を確認することが容易であるが降車時には、後方の安全確認が車椅子利用者の場合不十分となり危険を伴う。スロープの角度が大きい場合乗車には相当な腕力を必要とし降車の場合スロープの角度が大きいと増速され危険である。又、スロープの角度を小さく設定するとスロープが長くなり搭載位置が制約され最低地上高が不足して走行性能に著しく影響を与える。本発明は車輌横方向からの乗車の為に降車時の後方確認がしやすくより安全である。
第二の従来例は市販されている三輪スクーターは、前部フレーム部を傾斜させて旋回時の安定性を確保している為、低速走行時には揺動する場合がある。この為の技術として自動三輪車の自動自立装置として下記特許文献3などが既に知られている。本発明は前部フレーム部の傾斜を動力装置で制御するため自動自立装置を必要としない。
特公平6−59850 特開平9−299407 特開昭60−169382
車椅子利用者が安全に乗降車でき停車時の占有面積が小さく時速30km程度の最高速度を有し、尚且つ旋回時には安定して走行でき低速走行時も揺動がなく路面が左側下がりでも直立させることが出来、操縦を楽しめる車椅子用自走三輪スクーター及びバイクを低価格で提供することが課題である。
上記課題を解決する為に市販されている三輪スクーターに下記解決手段の装置を取付けることが低価格で提供できる第一の手段である。市販されている三輪スクーターは非常に安全な乗り物であり多くの女性が清涼飲料水などのデリバリー用として日常的に使用されており国内法規上は原動機付自転車として扱われ時速30km程度の走行性能があり一般道路に於いて交通に著しい障害をあたえる事はなく又、耐久強度も十分であり車椅子用車輌のベースとして優れている。
解決手段の装置として車輌の横方向から移動するプレートに乗り車椅子を固定し傾斜した前部フレーム部に引き上げられ傾斜を復元する装置は車椅子利用者が安全に乗降車する為の第二の手段である。
傾斜を復元する装置を使用して中速走行時はコーナーリング時に乗車位置を運転者の操縦により傾斜させ安定性を確保し又、路肩走行での左側下がり走行でも操縦により直立状態を維持する。車椅子利用者は体重移動が不得手でありバランスを崩した場合などの復元が動力装置により可能となり得る。
本発明による効果は車椅子利用者の移動手段として活用されることを目的としており生活圏を広げ地域社会への進出を容易にするものである。従来では車椅子のみでの行動範囲と公共交通による駅バス停付近及び身障者用自動車駐車場を備えた郊外型スーパーなどへの移動しかできなかったが本発明が低価格で提供されれば多くの車椅子利用者にあらゆる場所への移動を可能とする。
車椅子利用者は通常乗り物を操作することはなく操縦する楽しみを味わえる本発明は自主性を伸ばし精神衛生上有意義である。又車椅子利用者は日常、前後方向上下方向の刺激しか受けられないが本発明は左右方向の傾斜による新しい刺激が得られる。
市街地の商店街には離れた所に駐車場がある場合が多く自動車から車椅子を降ろして商店の前に車椅子で行こうとしても段差などによりいけない場合がある。三輪スクーターにて商店の前に行けば希望の商品を手に入れたりウィンドショッピングを楽しめたり出来る。この場合一部地域には、スクーターや自転車が駐車違反の対象となる地域も存在するが自動車の駐車違反地域に比べるとほんの一部でしかない。
最近電動車椅子が多く走行しているがデパートの中や商店の中にはそのまま入ることが出来ない自走式車椅子であれば殆どのデパートや商店の中にそのまま入ることが出来る。購入したものを移し変える必要がなく近くの自転車やオートバイの駐車場から三輪スクーターに乗ればスムーズに買い物が出来る。
三輪スクーターは駐車場所が少なくてすむ為に障害者を受け入れようとする事業者が多く現れ車椅子利用者の職業選択の範囲が広がりより希望の職種に就きやすくなる。また三輪スクーターは多くの荷物を運べて安定しているので車椅子利用者が様々な事業を立ち上げることが可能となる。例えば小荷物の配送、食品の配送、移動販売等である。
車椅子利用者にはオートバイによる不慮の事故により脊髄損傷等で下半身不随となり車椅子を利用している場合もある。その方々の中にはもう一度オートバイに乗りたい夢を持っているが現状では夢を叶えらず諦めるしかない本発明により以前のオートバイ仲間と一緒にツーリングできることが将来的に動力性能等向上すれば可能であるとの夢を与えることが出来る。又車椅子利用者が3輪スクーターで集まり一泊ツーリングに行くと受け入れる宿泊施設等もバリアフリー工事を施し新たな車椅子利用者を呼び込む相乗効果を生み出して各地にバリアフリーの施設がうまれ社会資本の充実をめざすことができる。
本発明は車椅子利用者に操縦させる楽しみを寄与するものであり国内法規上においては原動機付自転車の免許資格を最低限必要とするそこで車椅子利用者に自動車教習所において一定時間の教習を受けさせ一般道路への乗り出しをスムーズかつ安全なものとし免許資格のない車椅子利用者には免許を取得させる自動車教習所は少子化により免許取得希望者が激減しており経営的に厳しい状況である。本教習によりわずかではあるが受講生が増える可能性がある。また障害者に優しい教習所としての社会的地位を確立できる。
また近年災害等で、ボランティア活動が盛んであるが車椅子利用者がボランティア活動に参加することは不可能に近く活躍できる場所を与えられなかった。本発明を利用すれば、健常者の乗るオートバイと車椅子利用者の三輪スクーターでのコンビで非難物資等の輸送ができ障害者の社会貢献に役立つ可能性がある。
三輪スクーターは安定した乗り物であり転倒は一般的なオートバイに比べると非常に少ないが、万が一不慮の転倒時は傾斜ボタンを操作して後部フレーム部を反対方向に傾斜させることにより車体を起こしやすくすることができる。
最良の形態は市販されている三輪スクーターに下記内容を実施することが車輌を低価格で提供し安全で強度的にも優れたものとなり得る。次に本発明の実施の形態の一つを図面に従い説明する。
図1は本発明の概要図であり各構成部品の位置関係を示す。車椅子利用者及びカバー類の図示は省略又、三輪スクーターに本来装備されているメインスイッチ・前後サスペンション・ハンドル右側スイッチ等は省略。市販されている三輪スクーターの前部フレーム部1からシートを取り外し燃料タンク13とバッテリー12を後部フレーム部2上に移動させ、操舵装置8の後方に車椅子を搭載可能なスペースを設けその上に動力による横移動装置4を設置する。横移動装置4上には、自走式車椅子3を固定する為の車椅子固定装置5を備え、ハンドル中心下部の固定用レバー装置9を操作し自走式車椅子3を固定する。車椅子の固定位置は、市販されている三輪スクーターのシート位置付近となり重心位置が変化しない様にする。前部フレーム部1は、操舵装置8と自走式車椅子3を積載可能な横移動装置4を有し、横移動装置4の左右前方下部に転倒保護ローラー10を、転倒防止及び移動装置保護のために取付ける。後部フレーム部2には車輌を推進するための原動機及び駆動装置11と、前部フレーム部1を傾斜させるための傾斜用動力装置6を有する。又後部フレーム部2には、車椅子利用者23(図15参照)が乗車前に操作しやすいように電源スイッチサブキー14、後部傾斜スイッチ15、後部横移動スイッチ16を設置する。前部フレーム部1と後部フレーム部2は、前部フレーム部1後方下部に取り付けられた連結装置7によって接続される。図2は概要図の側面図である。
図3は傾斜用動力装置6の斜視図であり傾斜装置の実施例を示す。前部フレーム部1の後方下側に取付けられた連結装置7と、後部フレーム部2は、進行方向に設けられた円筒状の連結装置7と後部フレーム部2の前部円柱部分が嵌合し、進行方向に対して横方向の左右に傾斜することが可能なように連結される。横方向の左右に傾斜する場合は、この連結部分が中心となり支点となる。左右への傾斜は、後部フレーム部2に取付けられたDCモーター付ラック&ピニオンギヤーBOX17のラックギヤー18を、DCモーターへの電力により左右に動かすことにより、ラックギヤー18に取付けられたロッド側ボールジョイント20を有するスライドロッド19が左右に動き、ロッド側ボールジョイント20と前部フレーム部1の後方上面に取付けられた前部フレーム側ボールジョイント22は、ジョイントプレート21により接続されているので、ラックギヤー18の左右への動力は、前部フレーム側ボールジョイント22に伝達され力点となる。平坦な一般道においては、後部フレーム部2にはトレッド幅を有する左右のタイヤがあるために、一輪のタイヤの前部フレーム部1が傾斜する。万が一の転倒時においては、後部フレーム部2が傾斜する場合もあり車輌を容易に起こすことが可能となる。傾斜装置はハンドル左側の傾斜スイッチ55(図23参照)によるスイッチ操作で運転者が、意図的に前部フレーム部1を操作でき又、乗降車時には後部傾斜スイッチ15(図1参照)により操作される。DCモーター付ラック&ピニオンギヤーBOX17としては市販されているものとして軽自動車用の電動パワーステアリングなどが、補修部品として販売されている。図3は直立状態の傾斜装置の斜視図であり、図4は車輌の直進時及び低速コーナーリング時における前部フレーム直立状態図であり、傾斜スイッチ55(図23参照)がOFFの状態でDCモーターへの電力が供給されず、ラックギヤー18が動かず作動範囲の中心に位置する、前部フレーム側ボールジョイント22への動力も働かずに、前部フレーム部1は直立状態となる。前部フレーム部1が直立状態になる場合としては駐停車時、直進時、0kmから20kmまでの低速走行コーナーリング時などである。ラックギヤー18により前部フレーム部1が保持される為に、直立状態を保ち車椅子利用者23が足つきをしないで信号待ちが出来る。ジョイントプレート21とロッド側ボールジョイント20・前部フレーム側ボールジョイント22の接続には、少量の遊びを設け車輌前後のサスペンションと共に、路面のギャップを吸収する。
車輌の速度が、約20km以上(以後中速走行時)になるとコーナーリング時、三輪スクーターの性質上コーナー内側後輪が浮き上がる力が作用し、不安定となり前部フレーム部1を、内側に傾斜させる事により車輌を安定させることが可能である。図5は中速右コーナーリング走行時の傾斜装置の関係斜視図であり、中速走行時の右コーナーリング時の、ハンドル左側の傾斜スイッチ55(図23参照)を右へ操作して電力を供給してDCモーター付ラック&ピニオンギヤーBOX17により、ラックギヤー18が作動範囲右側に移動し、接続されたジョイントプレート21が前部フレーム側ボールジョイント22を右に動かし、連結装置7と後部フレーム部2の連結部分が、支点となり前部フレーム1は右側に傾き中速走行時の右コーナーリングを安定して行うことが出来る。図6は、中速右コーナーリング走行時前部フレーム右傾斜状態図である。コーナーリング脱出時には、ハンドル左側傾斜スイッチ55(図23参照)を左へ操作して上記とは逆の電力を供給してDCモーター付ラック&ピニオンギヤーBOX17により、ラックギヤー18が作動範囲中央に移動し、接続されたジョイントプレート21が前部フレーム側ボールジョイント22を作動範囲中央に動かし、連結装置7と後部フレーム部2の連結部分が、支点となり前部フレーム部1は中央へ復元する。左コーナーに於いても上記操作と反対の操作を行い安定した中速走行を可能にする。図7は中速左コーナーリング走行時傾斜装置関係斜視図であり、図8は中速左コーナーリング走行時前部フレーム左傾斜状態図である。S字コーナーにおいては、左側傾斜スイッチ55(図23参照)を左右へ連続的に操作上記傾斜を繰り返す。
国内の道路事情において、三輪スクーターが走行する路面は、かまぼこ状で左端下がりの場合が想定される、この場合にもハンドル左側の傾斜スイッチ55(図23参照)を右へ操作して直立状態を保つことが可能である。
図9は、横移動装置4(図1参照)の斜視図である。図10は移動部分a部の拡大図である。横移動装置は、動力となるウォームギヤー減速機付DCモーター26と横移動駆動シャフト35(図10参照)により連結された前後一対の横移動用ピニオンギヤー27を備えたスライドプレート24と、スライドテーブル・スライドプレートジョイント38(図10参照)により角度が自在になるよう連結されたスライドテーブル25、及び前後一対で前部フレーム部1のアンダーフレーム31に取付けられた横移動ガイド36と、ガイド上の横移動ラックギヤー28にて構成される。スライドテーブル25の左端の前後には移動用接地ローラー29が、取付けられ接地した後に地面上を転がりスライドテーブル25を円滑に横移動させる。またスライドテーブル25の左端前方には、プレート側移動防止装置39(図11参照)をとりつけ、前側の横移動ガイド36左端に取付けられた走行時移動防止装置30から突出した走行時移動防止装置用ワイヤー32の先端が、プレート側移動防止装置39(図11参照)に嵌り込み固定し走行時の浮き上がりを防止する。スライドテーブル25の上面には、車椅子固定装置5が左右一対で車椅子下部フレーム40(図20参照)の幅で設置され、左右の装置から固定装置操作ワイヤー33と固定用油圧ホース34が、固定用レバー装置9(図1参照)の固定装置ワイヤーロックレバー53(図23参照)及び油圧シリンダー51(図23参照)に接続される。前述の走行時移動防止装置用ワイヤー32も同様に走行時移動防止装置レバー54(図23参照)に接続される。横移動ガイド36は、スライドプレート24の前後にコの字断面の開口部を向い合せにてアンダーフレーム31に固定し、内部をスライドプレート24に取付けられた横移動ガイドローラー37が移動する。前後横移動ガイド上部には、横移動用ラックギヤー28を取り付け、ウォームギヤー減速機付DCモーター26から横移動駆動シャフト35により回転させられた、横移動用ピニオンギヤー27により横方向に移動する。
図11はスライドテーブル25が接地している横移動装置斜視図で、前部フレーム部1が左に最大に傾斜しスライドプレート24も左端に移動した状態であり、スライドテーブル25への車椅子利用者23(図15参照)が自走式車椅子3(図15参照)に乗ったままの乗車を、平易なものとしている。図15は乗車前の車輌と車椅子の位置関係を表示し、後方からスライドテーブル25に乗り込む様子である。図16はスライドテーブル25に車椅子利用者23が自走式車椅子3に乗ったまま乗車した図である。図15及び図16は共に横移動装置はスライドテーブル25が接地している図11の状態となる。
図12は前部フレーム部1が左に最大に傾斜し、スライドテーブル25が接地している状態の図11から右に少し移動した横移動の途中の状態における横移動装置斜視図である。スライドテーブル25は左端にある移動用接地ローラー29が地面上を転がり、右端はスライドテーブル・スライドプレートジョイント38(図10参照)を介して、スライドプレート24に連結され、ウォームギヤー減速機付DCモーター26にハンドル左側横移動スイッチ56(図23参照)又は後部横移動スイッチ16(図1参照)より電力が供給されると、横移動駆動シャフト35(図10参照)が回転し、両端の横移動用ピニオンギヤー27(図10参照)がアンダーフレーム31に取付けられた横移動ガイド36の上部の横移動用ラックギヤー28上を移動し、横移動ガイドローラー37の案内によりスライドプレート24が横移動し連結されたスライドテーブル25が移動する。左端の移動用接地ローラー29とスライドプレート24の位置によりスライドテーブル25の角度は変化し、スライドプレート24が右端に位置する時が最大に左端に位置する時は最小となる。図13は前部フレーム部1が左に最大に傾斜し、スライドプレート24が右端の位置となり、スライドテーブル25が通常時の位置に戻った状態の横移動装置斜視図であり、車椅子利用者23が乗車していると図17のような車輌全体図となる。図14図は前部フレーム部1の傾斜を直立状態に復元した状態の横移動装置斜視図で、車椅子利用者23が乗車していると図18のような車輌全体図となる。この状態は走行時、停車時、乗車完了時などである。
図19は車椅子固定装置5(図1参照)の側面図である。スライドテーブル25に取付けられた油圧キャリパー48と、車椅子下部フレーム40に固定ディスク取り付けホルダー42により取付けられた車椅子側固定ディスク43とで、構成され左右一組ずつ設置される。油圧キャリパー48の上部にはワイヤー式ロック装置46を備え、車椅子側固定ディスク43のワイヤーロック用ホール41にワイヤー式ロック装置爪部47が入ることによりロックされ仮固定される。解除は固定用レバー装置9(図22参照)の固定装置ワイヤーロックレバー53(図22参照)を操作し、固定装置操作ワイヤー33(図22参照)の先端のロック解除ワイヤー部45を作動させ、ワイヤー式ロック装置爪部47を解除する。当該車輌において自走式車椅子は、後方から乗り込み図19では、右から左へ車椅子側固定ディスク43が移動し、ガイドディスク44がガイドプレート49に従い、油圧キャリパー48内側に車椅子側固定ディスク43を挟み込み、操舵装置8(図1参照)下部に取付けられた固定用レバー装置9の油圧シリンダー51(図22参照)のロック式油圧レバー52(図22参照)を、操作して油圧キャリパー48に油圧シリンダーオイルタンク50(図22参照)からの油圧により車椅子側固定ディスク43を圧着し車椅子と車輌をさらに一体化させる。図20は固定前、図21は固定後の装置後方からの斜視図である。
図22は固定装置操作部9(図1参照)の斜視図である。走行中は操作することは無いために、操舵部8(図1参照)下部のフレームに取付けられる。油圧シリンダーオイルタンク50を備えた油圧シリンダー51を、ロック式油圧レバー52にて操作し、固定装置5(図1参照)に油圧をかける。ロック式油圧レバー52は、押し込み位置で固定できるようになっており走行中の車椅子を車輌と一体化させる。ロック式油圧レバー52の左側には、固定装置ワイヤーロックレバー53を取り付け、油圧レバー解除後に固定装置ワイヤーロックレバー53を操作して車輌から車椅子を分離させる。油圧シリンダー51右側の走行時移動防止装置レバー54は、車輌走行中はロック位置にあり、スライドテーブル25を横方向に移動するときにはワイヤーを引き上げ解除状態とする。図23はハンドル左側の傾斜・横移動装置の操作部の図であり、中立位置のある正逆切替タイプの傾斜スイッチ55・横移動スイッチ56が、ステアリングハンドル57の左側の左側グリップ58横に配置される。
図24は車椅子利用者の乗車から降車までのフローチャートである。車椅子利用者が車輌のどこの位置に配車して乗車し、駐車場に収納するまでは、概ね下記通りである。車椅子利用者23が、自走式車椅子3を後部フレーム部左横に止めて(図15参照)、電源スイッチサブキー14(図1参照)をONにして後部傾斜スイッチ15(図1参照)を左へONし前部フレーム部1を左に傾斜させ、後部横移動スイッチ16(図1参照)を左にONしスライドプレート24が左に横移動しスライドテーブル25が接地し、車椅子前面まで概ね水平状態に張り出したテーブル後方から車椅子のまま乗り込み(図16参照)、車椅子側固定ディスク43を車椅子固定装置のガイドプレート49の案内で油圧キャリパー48に差込み(図20参照)、ワイヤー式ロック装置爪部47がワイヤーロック用ホール41に入り車椅子を仮固定、ロック式油圧レバー52(図22参照)を操作して加圧し油圧キャリパー48で車椅子側固定ディスク43を固定しレバーをロックする(図21参照)。ハンドル左側の横移動スイッチ56を、右へONしスライドテーブル及び車椅子が右へ移動し前部フレーム部中央へ引き上げ、左ハンドル部の傾斜スイッチを、右へONし前部フレーム部を直立状態(図18参照)にして走行時移動防止装置レバー54(図22参照)によりスライドテーブル25を固定する(図17参照)。メインスイッチをONにしエンジン始動後、後方安全確認して走行開始0km〜20kmまでの低速走行時には路面状況に応じ傾斜スイッチ55にて直立を保持し(図4参照)、ハンドル操作によるコーナーリングが行われる。20km〜30kmまでの中速走行時には、ハンドル操作+曲がる方向への傾斜装置の操作によるコーナーリングが行われる(図6参照)(図8参照)。目的地到着、駐車場では車椅子のまま降車できるように、左側の車輌とのスペースを確保して駐車する。メインスイッチをOFFにしエンジン停止。左後方の安全を確認し走行時移動防止装置レバー54(図22参照)を操作して解除し、ハンドル部傾斜スイッチ55左へONして前部フレーム部1を左に傾斜させ、移動用接地ローラー29を地面に接地させる。(図17参照)横移動スイッチ56を左にONしてテーブルと車椅子が左に移動し接地し概ね水平位置になるところまで移動する(図16参照)。ロック式油圧レバー52のロックを解除して、車椅子側固定ディスク43と油圧キャリパー48を分離させる。(図20参照)固定装置ワイヤーロックレバー53を操作して、キャリパーからディスクを引離す。車椅子に乗ったまま後ろに下がり、スライドテーブルから降り降車する。(図16参照)短時間の駐車の場合や他者の通行の妨げにならない場合、スライドテーブルは接地した状態のままにし、長時間駐車する場合や他者への通行の妨げになる場合は、スライドテーブル25を収納するため後部横移動スイッチ16を右にONしてスライドテーブル25を引き上げる。後部傾斜スイッチ15を右にONして、前部フレーム部1を左へ傾斜した状態から直立状態に復元させる。(図1参照)電源スイッチサブキー14を、OFFにして車輌から離れる。
車椅子用自走三輪スクーター概要斜視図 車椅子用自走三輪スクーター側面図 傾斜装置の斜視図及び直進又は低速コーナーリング時位置関係図 車輌直進時及び低速コーナーリング時前部フレーム直立状態図 中速右コーナーリング走行時傾斜装置関係斜視図 中速右コーナーリング走行時前部フレーム右傾斜状態図 中速左コーナーリング走行時傾斜装置関係斜視図 中速左コーナーリング走行時前部フレーム左傾斜状態図 横移動装置斜視図 a部拡大図 車椅子乗車時テーブル接地図 横移動テーブル途中図 移動終了時テーブル図 傾斜復元走行時テーブル図 車椅子乗車時テーブル接地車輌全体図 車椅子固定時車輌全体図 テーブル引き上げ完了時車輌全体図 傾斜復元走行時車輌全体図 車椅子固定装置側面図 固定装置固定前斜視図 固定装置固定後斜視図 固定装置操作部斜視図 ハンドル左側傾斜・横移動装置操作部 車椅子利用者の乗車から降車までのフローチャート
符号の説明
1前部フレーム部
2後部フレーム部
3自走式車椅子
4横移動装置
5車椅子固定装置
6傾斜用動力装置
7連結装置
8操舵装置
9固定用レバー装置
10転倒保護ローラー
11原動機及び駆動装置
12バッテリー
13燃料タンク
14電源スイッチサブキー
15後部傾斜スイッチ(正逆切り替えタイプ)
16後部横移動スイッチ(正逆切り替えタイプ)
17DCモーター付ラック&ピニオンギヤーBOX
18ラックギヤー
19スライドロッド
20ロッド側ボールジョイント
21ジョイントプレート
22前部フレーム側ボールジョイント
23車椅子利用者
24スライドプレート
25スライドテーブル
26ウォームギヤー減速機付DCモーター
27横移動用ピニオンギヤー
28横移動用ラックギヤー
29移動用接地ローラー
30走行時移動防止装置
31アンダーフレーム
32走行時移動防止装置用ワイヤー
33固定装置操作ワイヤー
34固定用油圧ホース
35横移動駆動シャフト
36横移動ガイド
37横移動ガイドローラー
38スライドテーブル・スライドプレートジョイント
39プレート側移動防止装置
40車椅子下部フレーム
41ワイヤーロック用ホール
42固定ディスク取り付けホルダー
43車椅子側固定ディスク
44ガイドディスク
45ロック解除ワイヤー部
46ワイヤー式ロック装置
47ワイヤー式ロック装置爪部
48油圧キャリパー
49ガイドプレート
50油圧シリンダーオイルタンク
51油圧シリンダー
52ロック式油圧レバー
53固定装置ワイヤーロックレバ
54走行時移動防止装置レバー
55傾斜スイッチ(正逆切り替えタイプ)
56横移動スイッチ(正逆切り替えタイプ)
57ステアリングハンドル
58左側グリップ

Claims (2)

  1. 前輪一輪の操舵装置を有した前部フレーム部と、原動機による駆動装置を備えた後輪左右二輪からなる後部フレーム部とを、左右に傾斜する連結装置により連結させ、後部フレーム部に取り付けられた傾斜用動力装置により、前部フレーム部を運転者が意図的に傾斜復元させられることを特徴とした、車椅子用自走三輪スクーター及びバイク。
  2. 請求項1に記載された車椅子用自走式スクーター及びバイクにおいて、前部フレーム部の操舵装置後方に車椅子が乗車可能な長さと幅を有するスライドテーブルと、ウォームギヤー減速機付DCモーターに接続された横移動用ピニオンギヤーを有するスライドプレートとを回動可能に接続し、前部フレーム部に固定された前後一対の横移動用ラックギヤー上を該モーターによりスライドプレート及びスライドテーブルが横移動する横移動装置を設置して、前記傾斜用動力装置により前部フレーム部を傾斜して、前記スライドテーブルの端に設けた移動用接地ローラーを接地させ、横移動装置によりスライドプレートを横移動させて、スライドテーブルを水平にして車椅子のまま乗車できることを特徴とする、車椅子用自走三輪スクーター及びバイク。
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