JP3201654U - 前2輪自転車の構造及び操向装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】幼児同乗時の低速走行中にふらつくことがなく、乗せ降ろしの時にも安定で、扱い易い前2輪自転車を提供する。【解決手段】前2輪の自転車において、左右輪を一本の車軸4に軸支し、車軸中央から前方へ伸び略鉛直に配設した左右転舵軸5とハンドルを支持するステアリング軸2とを連結部材7にて回転自在に繋いだことを特徴とする。左右輪を一本の車軸に取り付けた、いわゆるリジッドアクスルのため、自転車は揺動せず倒れ難いという利点がある。また、車軸を左右に転舵する回転軸とハンドルを支持するステアリング軸の2軸を個別にフレーム1に配設する事により、幼児用椅子が低く設置でき、旋回時も倒れ難く、且つ自転車の総幅をコンパクトに収める事ができる。【選択図】図1
Description
本考案は、子供を乗せても倒れ難い前2輪自転車の構造及び操向装置に関するものである。
平成21年7月1日に道路交通規則が一部改正され、幼児を2人まで乗せる事ができるようになった。その後、幼児同乗用の自転車が発売され普及してきているが、通常の自転車も含めて、子供を乗せた自転車の転倒は大きな社会問題となっている。 独立行政法人国民生活センターが平成23年9月22日に発表した資料では、7割の回答者が子供を乗せていた時に転倒した、又は転倒しそうになった経験があると報じている。
幼児同乗用の自転車は前後2輪で、前輪に20インチ程の小径ホイールを装着し、フレームのハンドル支持パイプを短くして幼児用椅子をハンドルパイプの間に設置している。このように重心を下げる工夫をしても、操向装置であるハンドルに設置した椅子に幼児を乗せる事から、走行中にふらつく問題があった。
幼児同乗用の自転車の多くは幅の広いスタンドを装着し、ハンドルをロックして停車時の安定性を向上させているが、幼児の乗せ降ろし時や子供が振り向いた時などの転倒の問題があった。
この改善策として、3輪とする車両がある。旋回時に横転し難いように、車体が揺動するタイプと固定式で前もしくは後2輪の取り付け幅を広くしたタイプがあるが、揺動するタイプでは極低速でふらき、幅広タイプでは車両が大きくなり駐輪場や日常の取り回しが煩雑になる問題があった。
独立行政法人 国民生活センター 商品テスト結果2011年9月22日 子どもを自転車に乗せたときの転倒に注意!
解決しようとする問題点は、幼児同乗用の自転車が低速走行中にふらつく、乗せ降ろしの時に不安定である、そして既存の前2輪の自転車は扱い難いという点である。
本考案は、前2輪の自転車において、左右輪を一本の車軸に軸支し、車軸中央から前方へ伸び略鉛直に配設した左右転舵軸とフレーム上に別に配設したハンドルを支持するステアリング軸とを連結部材にて繋いだフレーム構造と操向装置を主要な特徴とする。
本考案の前2輪の自転車は、左右輪を一本の車軸に取り付けた、いわゆるリジッドアクスルのため、自転車は揺動せず倒れ難いという利点がある。また、車軸を左右に転舵する回転軸とハンドルを支持するステアリング軸の2軸をフレームに配設する事により、幼児用椅子が低く設置でき、且つ自転車の総幅を600mm以内にコンパクトに収める事が可能となる。
ペダルで駆動される後輪を支えるリヤフレームと着座用サドルポストを備えたメインフレーム1は前方に回動可能に配され上端にハンドルを設けたステアリング軸2を取り付けるパイプ3と、前端に前2輪を取り付けた車軸4から前上方に伸びた転舵軸5を取り付けるパイプ6の両軸を設置した車体フレームである。左右一対の前2輪が軸支された車軸4は前方に該転舵軸5と一体で構成され、車体フレームに挿嵌された状態では転舵軸を中心として左右前輪と一体で回転する。前述の上端にハンドルを設けたステアリング軸2と転舵軸5とは夫々の軸に固着されたレバーを介して連結部材7で回転自在に連結され、ハンドルを切った方向へ車軸4が転舵される。
図1は、本考案装置の一実施例の側面図であって、前2輪の幼児同乗用の3輪自転車で、前2輪は幼児用椅子の低重心化を狙い小径ホイールを装備している。この例では、後輪は乗り心地やペダル踏力の伝達効率の良さから普通径の車輪を装着している。ハンドルを設けたステアリング軸と前輪の配置が自由に設定できるので、幼児用椅子を低く設定したり、前輪を幼児の足より前に置き、衝突した場合の安心感を得る事ができる。
図2は本考案装置の一実施例の上面図であって、低重心化できたことと、後述する旋回時に倒れ難いことから、車体全幅をコンパクトに収める事が可能となった。
図3はハンドルを左に切った時の実施例の上面図であって、ハンドルを設けたステアリング軸と前2輪車軸を転舵する転舵軸とが分かれているので、ハンドルの回転軌跡と前2輪の回転軌跡は異なる。図のようにハンドルを左に切った時、ハンドルに設置した幼児用椅子は左側に中心が移動するが、前2輪の右輪は外側へはみ出し、左輪は車体中心方向へ移動する。これにより重心は旋回の内側へ移動し、前2輪の接地点は外側へ移動するため、旋回時の遠心力に抗し、倒れ難くなる。
以下に本考案装置を図1〜3の実施例に基づいて詳細に説明する。
メインフレーム1の後部は通常の自転車のように、ペダルと駆動力を伝える後輪を支えるリヤフレームとサドルポストの後三角形を有し、前部はまたいで乗りやすいように低い位置に水平パイプが配置され、その前方に略鉛直方向に軸を挿入する2本のヘッドパイプ3,6が一体で構成された自転車用フレームである。ステアリング軸2はメインフレーム1の前から2番目のヘッドパイプ3に回転自在に軸支され、上端にハンドルを嵌合固定し、下端には左右に伸びたレバー8を固着したものである。前輪用車軸4は左右1対の車輪を繋ぐパイプであり、左右端には車輪を回転自在に軸支できる軸が一体化され、車軸中央部には前方へ伸びる部材から上方へ転舵軸5が一体で構成されている。この転舵軸5はメインフレームの前端部のヘッドパイプ6に回転自在に軸支され、上端に左右に伸びたレバー9が一体に回転するように嵌合固定される。ステアリング軸に固着されたレバー8と転舵軸に固結されたレバー9は左右両端で連結部材7にて回転自在に連結され、ステアリング軸2と転舵軸5は同じ方向へほぼ同じ角度で回転する。
メインフレーム1の後部は通常の自転車のように、ペダルと駆動力を伝える後輪を支えるリヤフレームとサドルポストの後三角形を有し、前部はまたいで乗りやすいように低い位置に水平パイプが配置され、その前方に略鉛直方向に軸を挿入する2本のヘッドパイプ3,6が一体で構成された自転車用フレームである。ステアリング軸2はメインフレーム1の前から2番目のヘッドパイプ3に回転自在に軸支され、上端にハンドルを嵌合固定し、下端には左右に伸びたレバー8を固着したものである。前輪用車軸4は左右1対の車輪を繋ぐパイプであり、左右端には車輪を回転自在に軸支できる軸が一体化され、車軸中央部には前方へ伸びる部材から上方へ転舵軸5が一体で構成されている。この転舵軸5はメインフレームの前端部のヘッドパイプ6に回転自在に軸支され、上端に左右に伸びたレバー9が一体に回転するように嵌合固定される。ステアリング軸に固着されたレバー8と転舵軸に固結されたレバー9は左右両端で連結部材7にて回転自在に連結され、ステアリング軸2と転舵軸5は同じ方向へほぼ同じ角度で回転する。
図4は一実施例の斜視図であり、ステアリング軸2からそれに固着されたレバー8と転舵軸5とそれに固結されたレバー9とを繋ぐ連結部材7、及び前輪用車軸4を図示している。
図5はハンドルを左に切った時の実施例の斜視図であり、ハンドルを切ることにより、ステアリング軸レバー8の左右端に連結された連結部材7が転舵軸レバー9を押し引きして、転舵軸5は左に回転し、前二輪はハンドルを切った方向と同じ方向へ転向する。
また本考案装置は駆動を人力だけに限定するものではなく、電動補助システムでも可能であり、車体も前後分離可能にして、切り離した前部を乳母車として利用し、駐輪場や建物内の移動にも便利なように改造した自転車にも適用が可能である。 図6は前部フレーム後部に折り畳み可能な補助輪を設置した前後分離可能な車体の実施例である。
本考案はメインフレームと前輪車軸の形体は新規だが、他の多くの部品は既存の自転車部品から転用でき、前述のフレームと車軸も一般的な製造方案で作製できることから、安価で作成可能である。 転倒し難い幼児同乗用の自転車として、利用者は子供の両親のみならず、高齢者等の2輪自転車に乗る事が不安な人も低速運転でき、利用範囲が広いことも有用である。
1 メインフレーム
2 ステアリング軸
3 メインフレーム上のステアリング軸用パイプ
4 前輪用車軸
5 前輪用車軸上の転舵軸
6 メインフレーム上の転舵軸用パイプ
7 連結部材
8 ステアリング軸レバー
9 転舵軸レバー
2 ステアリング軸
3 メインフレーム上のステアリング軸用パイプ
4 前輪用車軸
5 前輪用車軸上の転舵軸
6 メインフレーム上の転舵軸用パイプ
7 連結部材
8 ステアリング軸レバー
9 転舵軸レバー
Claims (1)
- 本考案は、前2輪の自転車において、左右輪を一本の車軸に軸支し、車軸中央から前方へ伸び略鉛直に配設した左右転舵軸と、フレーム上に別に配設したハンドルを支持するステアリング軸とを連結部材にて繋いだフレーム構造と操向装置である。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015004087U JP3201654U (ja) | 2015-08-11 | 2015-08-11 | 前2輪自転車の構造及び操向装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015004087U JP3201654U (ja) | 2015-08-11 | 2015-08-11 | 前2輪自転車の構造及び操向装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3201654U true JP3201654U (ja) | 2015-12-24 |
Family
ID=54933022
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015004087U Expired - Fee Related JP3201654U (ja) | 2015-08-11 | 2015-08-11 | 前2輪自転車の構造及び操向装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3201654U (ja) |
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2015
- 2015-08-11 JP JP2015004087U patent/JP3201654U/ja not_active Expired - Fee Related
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