JP3730811B2 - 視線誘導柱 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
積雪期、遊歩道などの路肩や分離帯に設置され、除雪による道路周辺の工作物破損防止や除雪範囲の目標とするための視線誘導柱に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から積雪地域における遊歩道などでは、積雪によって路肩や分離帯が埋没してしまうためにその位置が確認できず、歩行者の目印を失して不安な気持ちで歩行することがあったり、また除雪作業などによって道路周辺の工作物に損傷を与えることがあった。また、積雪のない時期には必要としないことから、路面に開孔された穴にポールが挿着して着脱自在に自立され、オフシーズンには倉庫などに保管するようになされたり、一方では実公昭58−29369公報の記載によると、地中に埋設された外筒からポールが出没自在になされポールの下方に係止機能が設けられて伸長係止され、又は埋没収納される形態が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、着脱方式は積雪期になると倉庫に保管された視線誘導柱を運搬して現場に持ち込み、全線に渡って1本づつ挿着しなければならず、春先には再び離脱、撤去する作業が伴ってくる。このように毎年着脱する形態は作業工数や保管スペース及び管理などの経費面で非効率的であるのみならず、必然的に視線誘導柱の損傷が激しくなって耐用年数を短くしてしまうものであった。
【0004】
一方、地上に出没自在になされた視線誘導柱は、地中に埋設された外筒にポールが収納されるために、外筒よりも短か目のポールが地上に立設保持されることになり、従ってポールを高くする必要が有ればあるほど、外筒は地中により深く埋設しなければならない。よってそれに伴う設置工事に多大な費用を要すると共に、水道、ガスなどの配管や下水道などが地下に多く埋設されている場所では、深く掘削することが出来ない。換言すれば、内管が短い為にポールが地上に立設されると背が低くて雪に埋没してしまうことがあった。よって、積雪の多い地域においてはポールをより高く設置することが求められている。
【0005】
また、積雪によって周囲の景色が白一色に染まるので、視線誘導柱の使用目的からより視認性の優れた暗色系が選択的に使用されるよう求められている。
【0006】
そこで、本発明は上記の如き問題を解決し、出没自在になされるポールを段付きとし、地中浅く没入されてポール上端に冠着された蓋で密嵌収納される視線誘導柱を提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
少なくとも2段の段付きポールが地中に埋設された埋設管に摺動されて地上に出没自在になされ、該段付きポールの上端に蓋本体が冠着され、蓋本体の上面には引っかかり部を有し、下面には止栓が設けられる。積雪期には段付きポールが引き上げられて伸長係止され、オフシーズンには段付きポールが埋設管に没入されて埋設管頭部の上縁部に前記止栓が密嵌されることによって、蓋本体が地上面一になされる。
【0008】
前記埋設管は段付きポールが各段収納されて埋設されるに必要な長さに設定され、段付きポールが伸長したときに大きく揺動しないように各段のポール間の隙間を少なくさせる配慮がなされる。また、形状的に積雪に耐え得る円筒状が好ましく、溶融亜鉛メッキ鋼管、アルミ合金成型品、ポリエチレン、FRP、AAS製管材など耐久性に優れた材質が使用される。一方、段付きポールの色調は積雪期に優れた視認性が得られる暗色系の明度(L値)60以下が選定される。
【0009】
また、前記蓋本体の下面に設けられた止栓は、地中に埋設された埋設管の上縁部に密嵌されて水や砂塵が内部に流入されないようになされ、併せて歩行者などの踏みつけに耐えうる強度を得るために、止栓は天然ゴム、合成ゴムなどのブロック体もしくは可撓性合成樹脂成型品などがよく、蓋板は金属板、アルミ鋳物、合成樹脂成型品などが用いられてよい。また、蓋板と止栓とが一体化されて前記の密嵌性と強度が付与され、金属加工品または合成樹脂成型品で形成されてもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態の一例について図面を参照して説明する。図1は視線誘導柱の積雪期とオフシーズンの設置図であり、積雪期(a)には路面が雪に埋没して周辺の状況が判断出来ない為に、歩行者が安心して歩行できるように段付きポールが背高く立設されて誘導路を確保し、併せて道路周辺の工作物の破損防止や除雪範囲の目安とされている。また、オフシーズン(b)には段付きポールが完全に地中に埋設されて、路面に突起物のない状態にて蓋がなされている。
【0011】
図2は図1の設置状態を示す正面図であり、積雪期(a)に段付きポールが伸長されて保持され、オフシーズン(b)には地中に収納される。段付きポール1は上段パイプ11が下段パイプ12に出没自在に摺動され、且つ地中に埋設された埋設管2に下段パイプ12が出没自在に挿入されるようになされ、且つ上段パイプ11の先端には止栓を有する蓋本体3が冠着されている。段付きポール1は引き上げられて好適に係止され、また埋設管2に収納されて前記蓋本体3が埋設管上端縁部に密嵌されて路面と面一に形成されている。
【0012】
図3は図2の埋設管2に段付きポール1が収納された状態を示すA−A部切欠き断面図であり、蓋本体3は蓋板31の下面に筒体32が立設され、筒体32に該筒体の外径と同じ内径穴を有するリング状止栓33が貫通されて蓋板31に当接されていて、更に上段ポール11の上端に筒体32が挿入されて、挿入部の対向壁に橋架する枢軸34によって軸着されている。かかる止栓33は埋設管2の上端縁部23に密嵌されるようになされ、埋設管2の内部に雨水や砂塵などが流入されないようになされている。かかる上段パイプ11は下段パイプ12に、下段パイプは埋設管脚部22にそれぞれ出没自在に挿入されてパイプキャップ13によって揺動防止がなされている。尚、埋設管頭部21と埋設管脚部22とは強く接合されて一体化をなしている。
【0013】
埋設管頭部21の上端縁部23には、止栓33が密嵌される本管とかかる本管の外周縁に溝が配設され、蓋板31の下面に当接された止栓33が前記本管に密嵌されると蓋板31が溝の外周壁内に収まるようなされ、該蓋板31と外周壁上縁とが面一になるようになされている。尚、外周壁上縁と路面とは面一に施設されるため、該蓋本体3は路面と面一になって歩行者がつまづくことはない。また前記溝は蓋本体3と外周壁上縁との隙間から雨水や砂塵が溜まるが、かかる溝に砂塵などを溜めることによって、埋設管に流入させない配慮がなされている。尚、溝は前記砂塵などを溜めることと併せて、路面のアスファルト舗装体が溝の外周壁面で規制されているので、蓋本体が圧迫されないで無理なく開閉することが出来る。
【0014】
図4、5は蓋本体の一形態を示す別の実施例であり、図4は蓋板下面に突出された雌ネジにブロック成形された止栓33が嵌合、螺着され且つ上段パイプが冠着されている。止栓33は埋設管頭部21の上端縁部に押圧されて密嵌し、雨水や汚泥が流入されないようになされて挿入周面がテーパー状に形成されている。しかし、止栓33の挿入周面は必ずしもテーパー状に形成される必要はなく、例えば同心円の階段状に上方に広がりを持たせた形状であってもよい。止栓33の材質は天然ゴム或いは合成ゴムのブロック体もしくは合成樹脂成型品などの弾性体が好ましいが、密嵌できる形状に形成されれば金属材料でもよい。また図5は蓋板31と止栓33とが一体成型されて蓋本体となされ、目的とする強度と密嵌性能が付与されて合成樹脂またはアルミ合金などで形成されてよい。
【0015】
図6は、本発明に用いられる視線誘導柱の蓋板31の一実施の形態を示す平面図と断面図であり、(a)は蓋板31の中央が凹部になって係止棒が蓋板面にそって橋架されている。(b)は蓋板31の中央に遊貫してネジが螺着され、ネジ頭部で係止される。(c)は蓋板31の端面の一部が切欠かれていて溝部との隙間を作っている。これら取っ手や切欠きなどが設けられて、適宜引っかけ具を用いて引き上げられるようになされ、かかる蓋板31と蓋板下部に有する止栓33とが前記の図3、図4の如くに接合され、または図5のように一体化されている。
【0016】
なお、視線誘導柱は積雪期のみ地上に伸長されて遊歩道などの路肩や分離帯に設置され、除雪による道路周辺の工作物破損防止や除雪範囲の目標とされるので、雪中で視認されやすい明度(L値)60以下の赤、茶、緑、青、黒などの暗色が使用され、単色または縞模様などに着色されている。
【0017】
以上のようにして、段付きポールの上端に蓋本体が冠着され、地中に埋設された埋設管に出没自在に摺動されるようになされた視線誘導柱において、積雪期には段付きポールが高く伸長されて係止し、オフシーズンには、埋設管頭部の上縁部に蓋本体が密嵌されて路面と面一に収納されるようになされるのである。
【0018】
【発明の効果】
段付きポールが地中に埋設された埋設管に出没自在に摺動されるために、積雪期には伸長されて役割をなし、オフシーズンには没入されて地表面一に収納されるので、着脱方式における現場への搬入搬出や倉庫への収納、保管スペースの確保などは必要なく、また移動や取り扱いによる損傷を伴わないので耐用年数が長い。
【0019】
また、視線誘導柱が段付きポールとして出没自在に形成されているため、路上に伸長されたときには背高く保持されて積雪期の視線誘導として大きな役割を果たす一方、オフシーズンには埋設管に短く没入収納されるので、埋設管の長さを短くすることが出来、よって深く掘削する必要がないので、地下の数多い埋設施設に支障を来すことなく埋設工事を容易にさせることが出来るのである。
【0020】
段付きポールの上端には蓋本体が冠着されており、積雪期には伸長されて高い位置に保持され、オフシーズンには埋設管に密嵌されて蓋をされ、地表と面一に形成される。それ故に蓋が紛失することなく、また埋設管に雨水や砂塵が流入して段付きポールが汚染されたり、引き上げ作業に支障を来さない。更に路面に突起物が残らないので通行や美観上の妨げとならない。
【0021】
段付きポールの色は、積雪時に周囲の白とコントラストが大きくとれる明度(L値)60以下の所謂暗色に着色されているので、視線誘導として高い視認性が得られる。
【0022】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る視線誘導柱の使用状態の一例を示し、(a)は積雪期で(b)はオフシーズン時の斜視図である。
【図2】本発明に係る図1の視線誘導柱の取付状態を示し、(a)は積雪期で(b)はオフシーズン時の正面図である。
【図3】本発明に係る図2(b)のA−A部切欠き断面図である。
【図4】本発明に用いられる視線誘導柱の蓋本体の一形態で図3の他の実施例を示す一部切欠き断面図である。
【図5】本発明に用いられる視線誘導柱の蓋本体の一形態で別の実施例を示す一部切欠き断面図である。
【図6】本発明に用いられる視線誘導柱の蓋板形状での実施の数例を示す平面図と断面図である。
【符号の説明】
1 段付きポール
11 上段パイプ
12 下段パイプ
13 パイプキャップ
2 埋設管
21 埋設管頭部
22 埋設管脚部
23 埋設管上端縁部
3 蓋本体
31 蓋板
32 筒体
33 止栓
34 枢軸
Claims (3)
- 地中に埋設された埋設管に摺動して地上に出没自在になされた段付きポールにおいて、前記段付きポールの上端に蓋本体が冠着され、蓋本体は上面に引っかかり部と下面に止栓とを有し、段付きポールが埋設管に没入して止栓部が埋設管上端縁で密嵌され、蓋本体が地上面一に収納されることを特徴とする視線誘導柱。
- 蓋本体が上面に引っかかり部と下面に止栓とが具備されて一体成型となされた請求項1記載の視線誘導柱。
- 段付きポールの表面色彩の明度(L値)が60以下の暗色系で構成される請求項1または請求項2記載の視線誘導柱。
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