JP3728562B2 - 復水器フラッシュボックスの設置工法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は復水器に隣接して設置する復水器フラッシュボックスの設置工法に関し、特に予め復水器フラッシュボックスに配管モジュールを一体化し設置位置に搬入して設置するようにした復水器フラッシュボックスの設置工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
火力発電所などにおける蒸気タービンの排気は復水器で冷却して水に戻し、再び給水系統に戻される。このような蒸気タービンの排気のほかに、蒸気タービン回りには種々の蒸気もしくは気水混合体(以下、これらを雑排水という)が排出され、それらも給水系に戻して再利用される。
【0003】
雑排水を復水器に直接フラッシュする方法も考えられるが、復水器内の冷却配管に雑排水が直接吹き付けられるので、当該配管に損傷を与える可能性がある。そこで従来から復水器フラッシュボックスを復水器に隣接して設置し、雑排水を一旦復水器フラッシュボックス内にフラッシュさせて衝撃エネルギーを吸収してから、それをそのフラッシュボックスの下部から復水器内に供給するようにしている。
【0004】
図4は復水器とそれに隣接して設置された復水器フラッシュボックスを示す斜視図である。この例では3連の復水器1が密接配置され、その両側部に復水器フラッシュボックス2が設置される。これらはコンクリート製の柱、梁などで囲まれた設置領域に上方からクレーン等によりそれぞれ別個に吊り降ろして設置する。そして復水器フラッシュボックス2と復水器1の側部を互いに溶接等により接合すると共に、復水器フラッシュボックス2と復水器1の間に雑排水供給路を連通する。
【0005】
なお、図面には手前側に復水器フラッシュボックス2を設置した例が示されているが、手前側と奥側の両方に復水器フラッシュボックス2が設置されている。復水器の設置領域(復水器フラッシュボックスの設置領域も含む)の上方はコンクリート製のタービン設置部になっており、その上に設置された蒸気タービンの排気はタービン設置部の一部を貫通する開口部から復水器1の上部に導入される。そして復水器1に導入された排気は冷却配管と熱交換して復水し、下部から排出されてポンプ等により給水系統に戻される。
【0006】
復水器フラッシュボックス2に雑排水を導入するため、図示しない配管およびバルブ等(以下、これらを配管類という)が復水器フラッシュボックス2の側面に接続される。復水器フラッシュボックス2内へフラッシュした雑排水は気水混合体の形態でその下部から復水器1内に入り、そこで冷却されて復水と合流する。
【0007】
従来の復水器フラッシュボックス2の設置手順を説明すると、先ず復水器フラッシュボックス2を復水器の設置領域に上方の開口部から吊り降ろし、復水器フラッシュボックス2の設置スペースに仮配置する。次に復水器1を同様に上方の開口部から吊り降ろし、復水器1の設置スペースに設置する。次に復水器フラッシュボックス2を復水器1に密着するように位置調整し、両者を互いに固定する。次いで配管類を復水器の設置領域の上方の開口部から吊り降ろし、復水器フラッシュボックス2の側部に接続する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来の工法では復水器フラッシュボックス2の設置後に配管類を復水器の設置領域の上方の開口部から吊り降ろして接続する。しかし復水器1の設置後の狭い開口部から配管類を吊り降ろす作業には多くの手間と時間を必要とする。さらに、吊り降ろした配管類を復水器フラッシュボックス2に接続する際にも、作業スペースが狭いため同様に多くの手間と時間を必要としていた。そのため他の配管工事および建築工事の工程に影響を及ぼし、それが工期長期化の主原因の一つになっていた。
そこで本発明はこのような従来の復水器フラッシュボックスの設置工法における問題を解決することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、復水器フラッシュボックスとそれに接続される配管類を復水器に隣接した復水器フラッシュボックスの設置領域に設置する工法である。この工法は、前記復水器フラッシュボックスの設置領域には、復水器フラッシュボックスの設置スペースとそれに隣接した配管モジュールの設置スペースを設け、前記配管モジュールの設置スペースに収容可能な形状で前記配管類をモジュール化して復水器フラッシュボックスに接続することにより一体化し、その一体化した復水器フラッシュボックスと配管モジュールを前記復水器フラッシュボックスの設置領域に吊り降ろし、復水器フラッシュボックスと配管モジュールをそれぞれの設置スペースに収容するようにして設置することを特徴とする。(請求項1)
【0010】
上記設置工法において、架台を利用して配管モジュールを構成することができる(請求項2)。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面により説明する。図1は一体化した復水器フラッシュボックスと配管類の1例を示す斜視図である。復水器フラッシュボックス2の側部に配管モジュール3が取付けられている。配管モジュール3は架台4に配管5やバルブ6の配管類を組み込んで構成され、その架台4を復水器フラッシュボックス2の側部にボルト接合または溶接接合等により固定して一体化する。そしてこの配管モジュール3は、後述する復水器フラッシュボックスの設置領域における配管モジュールの設置スペースに収容可能な形状(または外形寸法)とされる。なお、図中30は復水器フラッシュボックス2と配管モジュール3の一体化物を示す。
【0012】
復水器フラッシュボックス2は図示のような厚さの比較的小さいステンレス鋼板製の箱状容器に形成され、下端一側が開口されている。そして配管モジュール3から復水器フラッシュボックス2内にフラッシュした雑排水は対向する内壁面に衝突して落下し、下部に設けた雑排水供給路から復水器1へ排出できるようになっている。
【0013】
図2は図1に示す復水器フラッシュボックス2と配管モジュール3の一体化物30を設置している状態を示す模式的な正面図であり、図3は図2のA−A矢視方向から見た平面図である。
これらの図において、1は設置されるべき復水器、2は復水器フラッシュボックス、3は配管モジュール、10は復水器の設置領域、11は復水器フラッシュボックス2の設置領域、12は復水器フラッシュボックスの設置スペース、13は配管モジュールの設置スペース、14は開口部、15,16,17は梁、18は復水排出路、19は設置基盤、20,21は柱、22は壁、23はクレーン、24は吊り具、25はワイヤ、30は一体化物である。
【0014】
この例では、梁15,16、壁22等で囲まれた空間に復水器の設置領域10が形成され、その復水器の設置領域10に隣接して復水器フラッシュボックスの設置領域11が形成される。また復水器フラッシュボックスの設置領域11は、復水器フラッシュボックスの設置スペース12とそれに隣接する配管モジュールの設置スペース13により構成される。そして配管モジュールの設置スペース13はその上方が梁17で規制(図2)され、左右が柱20,21で規制(図3)された空間からなる。そして配管モジュール3は、この配管モジュールの設置スペース13に収容可能な形状とされている。
【0015】
次にこれらの図を参照して設置手順を説明する。先ず図2のように復水器フラッシュボックス2と配管モジュール3を一体化した一体化物30をクレーン23の吊り具24に掛合したワイヤ25で水平に吊り上げて(a)の状態とする。次に吊り具24とワイヤ25を操作して一体化物30を傾斜させて(b)の状態とする。次いでその一体化物30の姿勢を維持しながら開口部14を通過して復水器の設置領域10内に吊り降ろして(c)の状態とする。
【0016】
次に、一体化物30を復水器フラッシュボックスの設置領域11に横移動して(d)の状態とする。この状態で復水器フラッシュボックス2が復水器フラッシュボックスの設置スペース12に収容され、配管モジュール3が配管モジュールの設置スペース13に収容される。次に一体化物30を仮吊り具26で仮吊りした後、一体化物30からワイヤ25を外す。
【0017】
次に、クレーンに掛合させた復水器1を開口部14から吊り降ろして復水器の設置領域10における設置基盤19上に固定して設置する。次いで一体化物30を復水器1側に水平に横移動して両者を連結すると共に、復水器フラッシュボックス2を設置基盤19上に固定して設置する。
そして復水器1と復水器フラッシュボックス2の間に雑排水供給路を接続し、さらに配管モジュール3の配管端部に雑排水供給源からの配管を接続する。これにより一体化物30の設置が完了する。
【0018】
【発明の効果】
以上のように本発明に係る復水器フラッシュボックスの設置工法は、配管モジュールの設置スペースに収容可能な形状で配管類をモジュール化して復水器フラッシュボックスに接続することにより一体化し、その一体化した復水器フラッシュボックスと配管モジュールを復水器フラッシュボックスの設置領域に吊り降ろし、復水器フラッシュボックスと配管モジュールをそれぞれの設置スペースに収容することを特徴とする。
【0019】
本発明の設置工法によれば、従来工法のように復水器の設置後の狭い開口部から配管類を吊り降ろす必要がなく、設置作業の手間と時間が少なくなる。さらに、従来工法のように吊り降ろした配管類を狭いスペース内で復水器フラッシュボックスに接続する必要がなくなるので、配管類の接続に要した手間と時間が不要になる。そのため本発明の設置工法を採用することにより、他の配管工事および建築工事の工程に影響を及ぼすおそれがないので全体工期の短縮化に大きく寄与できる。
【0020】
上記の設置工法において、架台を利用して配管モジュールを構成することができる。このような架台を使用することにより、配管類を安定に且つ精度よく所定形状に組み立ててモジュール化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】復水器フラッシュボックス2と配管モジュール3の一体化物の模式的な斜視図。
【図2】本発明の設置工法の手順を説明する模式的な図。
【図3】図2のA−A矢視方向から見た平面図。
【図4】復水器と復水器フラッシュボックスの設置状態を示す斜視図。
【符号の説明】
1 復水器
2 復水器フラッシュボックス
3 配管モジュール
4 架台
5 配管
6 バルブ
10 復水器の設置領域
11 復水器フラッシュボックスの設置領域
12 復水器フラッシュボックスの設置スペース
13 配管モジュールの設置スペース
14 開口部
15〜17 梁
18 復水排出路
19 設置基盤
20 柱
21 柱
22 壁
23 クレーン
24 吊り具
25 ワイヤ
26 仮吊り具
30 一体化物
【発明の属する技術分野】
本発明は復水器に隣接して設置する復水器フラッシュボックスの設置工法に関し、特に予め復水器フラッシュボックスに配管モジュールを一体化し設置位置に搬入して設置するようにした復水器フラッシュボックスの設置工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
火力発電所などにおける蒸気タービンの排気は復水器で冷却して水に戻し、再び給水系統に戻される。このような蒸気タービンの排気のほかに、蒸気タービン回りには種々の蒸気もしくは気水混合体(以下、これらを雑排水という)が排出され、それらも給水系に戻して再利用される。
【0003】
雑排水を復水器に直接フラッシュする方法も考えられるが、復水器内の冷却配管に雑排水が直接吹き付けられるので、当該配管に損傷を与える可能性がある。そこで従来から復水器フラッシュボックスを復水器に隣接して設置し、雑排水を一旦復水器フラッシュボックス内にフラッシュさせて衝撃エネルギーを吸収してから、それをそのフラッシュボックスの下部から復水器内に供給するようにしている。
【0004】
図4は復水器とそれに隣接して設置された復水器フラッシュボックスを示す斜視図である。この例では3連の復水器1が密接配置され、その両側部に復水器フラッシュボックス2が設置される。これらはコンクリート製の柱、梁などで囲まれた設置領域に上方からクレーン等によりそれぞれ別個に吊り降ろして設置する。そして復水器フラッシュボックス2と復水器1の側部を互いに溶接等により接合すると共に、復水器フラッシュボックス2と復水器1の間に雑排水供給路を連通する。
【0005】
なお、図面には手前側に復水器フラッシュボックス2を設置した例が示されているが、手前側と奥側の両方に復水器フラッシュボックス2が設置されている。復水器の設置領域(復水器フラッシュボックスの設置領域も含む)の上方はコンクリート製のタービン設置部になっており、その上に設置された蒸気タービンの排気はタービン設置部の一部を貫通する開口部から復水器1の上部に導入される。そして復水器1に導入された排気は冷却配管と熱交換して復水し、下部から排出されてポンプ等により給水系統に戻される。
【0006】
復水器フラッシュボックス2に雑排水を導入するため、図示しない配管およびバルブ等(以下、これらを配管類という)が復水器フラッシュボックス2の側面に接続される。復水器フラッシュボックス2内へフラッシュした雑排水は気水混合体の形態でその下部から復水器1内に入り、そこで冷却されて復水と合流する。
【0007】
従来の復水器フラッシュボックス2の設置手順を説明すると、先ず復水器フラッシュボックス2を復水器の設置領域に上方の開口部から吊り降ろし、復水器フラッシュボックス2の設置スペースに仮配置する。次に復水器1を同様に上方の開口部から吊り降ろし、復水器1の設置スペースに設置する。次に復水器フラッシュボックス2を復水器1に密着するように位置調整し、両者を互いに固定する。次いで配管類を復水器の設置領域の上方の開口部から吊り降ろし、復水器フラッシュボックス2の側部に接続する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来の工法では復水器フラッシュボックス2の設置後に配管類を復水器の設置領域の上方の開口部から吊り降ろして接続する。しかし復水器1の設置後の狭い開口部から配管類を吊り降ろす作業には多くの手間と時間を必要とする。さらに、吊り降ろした配管類を復水器フラッシュボックス2に接続する際にも、作業スペースが狭いため同様に多くの手間と時間を必要としていた。そのため他の配管工事および建築工事の工程に影響を及ぼし、それが工期長期化の主原因の一つになっていた。
そこで本発明はこのような従来の復水器フラッシュボックスの設置工法における問題を解決することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、復水器フラッシュボックスとそれに接続される配管類を復水器に隣接した復水器フラッシュボックスの設置領域に設置する工法である。この工法は、前記復水器フラッシュボックスの設置領域には、復水器フラッシュボックスの設置スペースとそれに隣接した配管モジュールの設置スペースを設け、前記配管モジュールの設置スペースに収容可能な形状で前記配管類をモジュール化して復水器フラッシュボックスに接続することにより一体化し、その一体化した復水器フラッシュボックスと配管モジュールを前記復水器フラッシュボックスの設置領域に吊り降ろし、復水器フラッシュボックスと配管モジュールをそれぞれの設置スペースに収容するようにして設置することを特徴とする。(請求項1)
【0010】
上記設置工法において、架台を利用して配管モジュールを構成することができる(請求項2)。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面により説明する。図1は一体化した復水器フラッシュボックスと配管類の1例を示す斜視図である。復水器フラッシュボックス2の側部に配管モジュール3が取付けられている。配管モジュール3は架台4に配管5やバルブ6の配管類を組み込んで構成され、その架台4を復水器フラッシュボックス2の側部にボルト接合または溶接接合等により固定して一体化する。そしてこの配管モジュール3は、後述する復水器フラッシュボックスの設置領域における配管モジュールの設置スペースに収容可能な形状(または外形寸法)とされる。なお、図中30は復水器フラッシュボックス2と配管モジュール3の一体化物を示す。
【0012】
復水器フラッシュボックス2は図示のような厚さの比較的小さいステンレス鋼板製の箱状容器に形成され、下端一側が開口されている。そして配管モジュール3から復水器フラッシュボックス2内にフラッシュした雑排水は対向する内壁面に衝突して落下し、下部に設けた雑排水供給路から復水器1へ排出できるようになっている。
【0013】
図2は図1に示す復水器フラッシュボックス2と配管モジュール3の一体化物30を設置している状態を示す模式的な正面図であり、図3は図2のA−A矢視方向から見た平面図である。
これらの図において、1は設置されるべき復水器、2は復水器フラッシュボックス、3は配管モジュール、10は復水器の設置領域、11は復水器フラッシュボックス2の設置領域、12は復水器フラッシュボックスの設置スペース、13は配管モジュールの設置スペース、14は開口部、15,16,17は梁、18は復水排出路、19は設置基盤、20,21は柱、22は壁、23はクレーン、24は吊り具、25はワイヤ、30は一体化物である。
【0014】
この例では、梁15,16、壁22等で囲まれた空間に復水器の設置領域10が形成され、その復水器の設置領域10に隣接して復水器フラッシュボックスの設置領域11が形成される。また復水器フラッシュボックスの設置領域11は、復水器フラッシュボックスの設置スペース12とそれに隣接する配管モジュールの設置スペース13により構成される。そして配管モジュールの設置スペース13はその上方が梁17で規制(図2)され、左右が柱20,21で規制(図3)された空間からなる。そして配管モジュール3は、この配管モジュールの設置スペース13に収容可能な形状とされている。
【0015】
次にこれらの図を参照して設置手順を説明する。先ず図2のように復水器フラッシュボックス2と配管モジュール3を一体化した一体化物30をクレーン23の吊り具24に掛合したワイヤ25で水平に吊り上げて(a)の状態とする。次に吊り具24とワイヤ25を操作して一体化物30を傾斜させて(b)の状態とする。次いでその一体化物30の姿勢を維持しながら開口部14を通過して復水器の設置領域10内に吊り降ろして(c)の状態とする。
【0016】
次に、一体化物30を復水器フラッシュボックスの設置領域11に横移動して(d)の状態とする。この状態で復水器フラッシュボックス2が復水器フラッシュボックスの設置スペース12に収容され、配管モジュール3が配管モジュールの設置スペース13に収容される。次に一体化物30を仮吊り具26で仮吊りした後、一体化物30からワイヤ25を外す。
【0017】
次に、クレーンに掛合させた復水器1を開口部14から吊り降ろして復水器の設置領域10における設置基盤19上に固定して設置する。次いで一体化物30を復水器1側に水平に横移動して両者を連結すると共に、復水器フラッシュボックス2を設置基盤19上に固定して設置する。
そして復水器1と復水器フラッシュボックス2の間に雑排水供給路を接続し、さらに配管モジュール3の配管端部に雑排水供給源からの配管を接続する。これにより一体化物30の設置が完了する。
【0018】
【発明の効果】
以上のように本発明に係る復水器フラッシュボックスの設置工法は、配管モジュールの設置スペースに収容可能な形状で配管類をモジュール化して復水器フラッシュボックスに接続することにより一体化し、その一体化した復水器フラッシュボックスと配管モジュールを復水器フラッシュボックスの設置領域に吊り降ろし、復水器フラッシュボックスと配管モジュールをそれぞれの設置スペースに収容することを特徴とする。
【0019】
本発明の設置工法によれば、従来工法のように復水器の設置後の狭い開口部から配管類を吊り降ろす必要がなく、設置作業の手間と時間が少なくなる。さらに、従来工法のように吊り降ろした配管類を狭いスペース内で復水器フラッシュボックスに接続する必要がなくなるので、配管類の接続に要した手間と時間が不要になる。そのため本発明の設置工法を採用することにより、他の配管工事および建築工事の工程に影響を及ぼすおそれがないので全体工期の短縮化に大きく寄与できる。
【0020】
上記の設置工法において、架台を利用して配管モジュールを構成することができる。このような架台を使用することにより、配管類を安定に且つ精度よく所定形状に組み立ててモジュール化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】復水器フラッシュボックス2と配管モジュール3の一体化物の模式的な斜視図。
【図2】本発明の設置工法の手順を説明する模式的な図。
【図3】図2のA−A矢視方向から見た平面図。
【図4】復水器と復水器フラッシュボックスの設置状態を示す斜視図。
【符号の説明】
1 復水器
2 復水器フラッシュボックス
3 配管モジュール
4 架台
5 配管
6 バルブ
10 復水器の設置領域
11 復水器フラッシュボックスの設置領域
12 復水器フラッシュボックスの設置スペース
13 配管モジュールの設置スペース
14 開口部
15〜17 梁
18 復水排出路
19 設置基盤
20 柱
21 柱
22 壁
23 クレーン
24 吊り具
25 ワイヤ
26 仮吊り具
30 一体化物
Claims (2)
- 復水器フラッシュボックス2と、それに接続される配管類を復水器1に隣接した復水器フラッシュボックスの設置領域11に設置する工法において、
前記復水器フラッシュボックスの設置領域11には、復水器フラッシュボックスの設置スペース12とそれに隣接した配管モジュールの設置スペース13を設け、
前記配管モジュールの設置スペース13に収容可能な形状で前記配管類をモジュール化して復水器フラッシュボックス2に接続することにより一体化し、
その一体化した復水器フラッシュボックス2と配管モジュール3を前記復水器フラッシュボックスの設置領域11に吊り降ろし、
復水器フラッシュボックス2と配管モジュール3をそれらの設置スペース12,13に収容するようにして設置することを特徴とする復水器フラッシュボックスの設置工法。 - 架台4を利用して配管モジュール3を構成することを特徴とする請求項1に記載の復水器フラッシュボックスの設置工法。
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JP2001388139A JP3728562B2 (ja) | 2001-12-20 | 2001-12-20 | 復水器フラッシュボックスの設置工法 |
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JP2001388139A JP3728562B2 (ja) | 2001-12-20 | 2001-12-20 | 復水器フラッシュボックスの設置工法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2003185359A JP2003185359A (ja) | 2003-07-03 |
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JP2009097788A (ja) | 2007-10-16 | 2009-05-07 | Toshiba Corp | 複圧式復水器及び復水再熱方法 |
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2001
- 2001-12-20 JP JP2001388139A patent/JP3728562B2/ja not_active Expired - Fee Related
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