JP3727917B2 - 超高熱分解炉 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は超高熱分解炉、より詳細には、医療廃棄物、高分子系廃プラスチック類等を、ダイオキシン、二酸化炭素、窒素化合物、硫黄酸化物等の有害物質の発生を抑えつつ、超高温で燃焼・熱分解処理する超高熱分解炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
廃棄物、特に医療廃棄物や廃プラスチック等の中には、800〜1200℃程度の一般的焼却処理によった場合にダイオキシン、二酸化炭素、一酸化炭素、炭化水素、窒素化合物、硫黄酸化物等の有害物質を発生するものがある。そこで、かかる有害物質を発生する廃棄物は、2000〜2500℃の超高温下で燃焼・熱分解処理される。
【0003】
上記用途に用いられる超高熱分解炉としては、図5に示される構成のものがある。これは、熱処理物の投入口51を備えた一次分解炉52と、一次分解炉52の上部に連通状態に連設され、上面に排気口54を有する二次分解炉53とから成るもので、各分解炉52、53の底部に、発熱体55、55aが配備される。二次分解炉53の底部には多孔性の受板56が配置され、その上に発熱体55aが置かれる。また、二次分解炉53の上部には、炉内に上昇気流を発生させるためのブロワー58が設置される。
【0004】
発熱体55、55aは、例えば、グラファイト、活性炭、木炭、石炭等の炭素質物質の粒体表面に、クロム、モリブデン、アルミニウム、マグネシウム等の金属被膜を形成したボールを多数集めて成り、これに電極57を当てて電流を印加し、ボール間にアーク放電を起こさせて超高温に発熱させるもので、発熱温度は2000〜2500℃程度に上げられる(特許第3192395号公報参照)。
【0005】
投入口51から一次分解炉52内に投入された医療廃棄物、廃プラスチック等の被処理物は、2000〜2500℃もの高温に晒されて熱分解され、ガス化されて上昇し、受板56を通過して二次分解炉53内入り込む。その後該ガスは、発熱体55aの隙間を通って上昇するが、その通過の際に再度高熱処理され、含有するダイオキシン等の有害ガスが分解されて無害化され、排気口54から排出される。
【0006】
ところで、被処理物の中には、使用済みオムツのように処理に時間がかかるものがある(通常処理物の4倍程かかる)。これらの処理に当っては、処理促進のために一次分解炉52内に空気を供給するが、その場合、二次分解炉53の発熱体55a自身が燃焼してしまうおそれがある。即ち、発熱体55aの本体は、十分に発火点が高くない炭素質物質であるために、焼損しやすいのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の超高熱分解炉の場合は、二次分解炉の発熱体が焼損するおそれがあったので、本発明はそのような問題のない、即ち、炉内へ給気しつつ熱分解処理を行なう状況下においても、発熱体が焼損することがない超高熱分解炉を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明に係る超高熱分解炉は、被処理物の投入口を有していて前記被処理物の一次高熱分解処理を行なう一次分解炉と、前記一次分解炉の上面にそれと連通状態にして設置される二次分解炉とから成り、前記二次分解炉に交流電源に接続された加熱コイルを非接触状態に巻装し、前記二次分解炉内に、多数のガス処理孔を傾斜状態に穿設した耐熱磁性材製発熱板を適宜間隔置きに多段に配設したことを特徴とする。
【0009】
好ましくは、前記発熱板モリブデン製とされ、また、前記発熱板は、例えば6段配設される
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図面に依拠して説明する。図1は本発明に係る超高熱分解炉の概略構成図で、該炉は、一次分解炉1と二次分解炉2とから成る。
【0011】
一次分解炉1の側壁には、被処理物を投入するための投入口3を設置する。一次分解炉1の底部には、発熱体4を配置する。発熱体4は、2000〜2500℃程度の超高熱を発するものであり、例えば、グラファイト、活性炭、木炭、石炭等の炭素質物質の粒体表面に、クロム、モリブデン、アルミニウム、マグネシウム等の金属被膜を形成したボール群で構成することができ、この発熱体4に電流を印加するための電極5を、一次分解炉1の炉壁に配設する。
【0012】
二次分解炉2は一次分解炉1の上面に、一次分解炉1と連通状態にして連設する。二次分解炉2は一次分解炉1よりも容積を小さくし、その底部に、底部全面に亘る発熱板6を、適宜間隔置きに複数段(図示した例では6段)配置する。
【0013】
発熱板6は、モリブデン、タングステン合金等の高融点の磁性材製で、例えば、直径300mm、厚さ20mmの円板とする。例えば、融点及び発火点が2500℃以上であるモリブデンが、ここで用いる発熱体6の材料として好適である。
【0014】
発熱板6には、孔径10mm程のガス処理孔7を多数(例えば、上記サイズの場合で148個)穿設する。ガス処理孔7は、ガスの接触距離をかせぐために、適宜角度傾斜させる(図4参照)。各発熱板6間には、各発熱板6間に適宜間隙を保持するための環状スペーサ8を挟み込む。
【0015】
二次分解炉2の炉壁9は十分な断熱性を有するものとする。例えば、ケイ石パーライト、塩化ナトリウム、マグネシウムケイ酸塩、ナトリウム酸塩、カルシウムの各粉末、水、及び、必要に応じてクロムやモリブデン等の金属粉末とを混合・混練し、この混練物を円筒形状に成形後、乾燥することにより形成したものを用いる。
【0016】
炉壁9の発熱板設置部の周りに、その部分を非接触状態にて取り巻く加熱コイル10を配装する。加熱コイル10は、交流電源に接続する。二次分解炉2はその上面に排気口11を備え、また、上部に、炉内に上昇気流を発生させるためのブロワー12を設置する。
【0017】
上記構成において、被処理物は、投入口3から一次分解炉1内に投入され、そこにおいて発熱体4により、2000〜2500℃の超高熱にて燃焼・熱分解処理され、ほとんど灰を残すことなくガス化される。
【0018】
このガスを含む煙は上昇して二次分解炉2内に流入するが、そこにおいて、強制的に発熱板6のガス処理孔7内に導入されることになる。発熱板6は、誘導加熱によって2000〜2500℃の発熱を行なう。即ち、加熱コイル10に交流電流が流れると、そこに磁力が発生し、その磁力によって各発熱板6にうず電流が流れることにより、各発熱板6が発熱するのである。
【0019】
上述したようにモリブデンの融点及び発火点は2500℃以上であり、発熱板6はその全体がモリブデン製とされるため、二次分解炉2内において十分な耐熱性を備え、焼損のおそれはない。
【0020】
ガスは、上記誘導加熱によって超高熱となった発熱板6のガス処理孔7を数段階に亘って通り抜けていくが、その間に、ダイオキシン、窒素化合物等の有害物質が確実に熱分解されて無害化され、ブロワー12からの空気の流れに引かれ、排気口11から排出される。ガス処理孔7は傾斜状態に穿設することにより、発熱板6の厚さを抑えつつ、ガスに対する十分な接触時間(処理時間)を確保することが可能となるので、発熱板6をモリブデン等の比較的高価な資材製としても、さして負担とならない。
【0021】
【発明の効果】
本発明は上述した通りであって、本発明に係る超高熱分解炉においては、モリブデンのような高融点資材製の発熱板で発熱するため、給気しつつ熱分解処理を行なう場合であっても、発熱体が焼損することがなく、各種廃棄物を完全に熱分解処理して無害ガス化して放出し得る効果がある。
【0022】
また、ガス処理孔が傾斜状態に穿設されるので、発熱板をモリブデンのような比較的高価な材料製としても、その厚さを抑えつつ有害ガスの処理時間を十分に確保することができるので、材料コストを抑えることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る超高熱分解炉の概略構成を示す縦断面図である。
【図2】本発明に係る超高熱分解炉の要部断面図である。
【図3】本発明に係る超高熱分解炉における発熱板の平面図である。
【図4】図3におけるA−A線断面図である。
【図5】従来の超高熱分解炉の概略構成を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 一次分解炉
2 二次分解炉
3 投入口
4 発熱体
5 電極
6 発熱板
7 ガス処理孔
9 炉壁
10 加熱コイル
11 排気口
12 ブロワー

Claims (3)

  1. 被処理物の投入口を有していて前記被処理物の一次高熱分解処理を行なう一次分解炉と、前記一次分解炉の上面にそれと連通状態にして設置されて前記被処理物の二次高熱分解処理を行なう二次分解炉とから成り、前記二次分解炉に交流電源に接続された加熱コイルが非接触状態に巻装され、前記二次分解炉内に、多数のガス処理孔を傾斜状態に穿設した高融点の磁性材製発熱板が適宜間隔置きに多段に配設されていることを特徴とする超高熱分解炉。
  2. 前記発熱板がモリブデン製である請求項1に記載の超高熱分解炉。
  3. 前記発熱板が6段配設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の超高熱分解炉。
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