JP3727902B2 - 燃料電池モジュール - Google Patents

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    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池に関し、特に、筒型構造を有する燃料電池のモジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の円筒固体電解質型の燃料電池モジュール100の概略構成の一例を図11
に示す。図11では、発電された電力の集電に関わる部分は省略している。
【0003】
図11を参照して、燃料電池モジュール100は、燃料ガス供給部110と、酸化剤ガス供給室107と、発電部である燃料電池セル管105とを具備する。燃料ガス供給部110は、供給室108と排出室109とを有する。また、燃料電池セル管105は、外管104、内管103を有する。そして、酸化剤ガス供給室107は、側板121と底面板122を有する。
【0004】
上面板112、側板113及び底面板114で構成される供給室108は、円筒形状を有し、金属製である。燃料電池セル管105に燃料ガス1を供給する。上面板112は、円形の金属板である。側板113は、円筒側面の金属筒である。底面板114は、円形の金属板である。そして、上面板112と側板113とは溶接点118a(円状)で、側板113と底面板114とは溶接点118b(円状)でそれぞれ溶接されている。
また、底面板114、側板116及び底面板117で構成される排出室109は、円筒形状を有し、金属製である。燃料電池セル管105で使用済みの燃料ガス1を排出する。側板116は、円筒側面の金属筒である。底面板117は、円形の金属板である。そして、底面板114と側板116とは溶接点118c(円状)で、側板116と底面板117とは溶接点d(円状)でそれぞれ溶接されている。
底面板117、側板121及び底面板122で構成される酸化剤ガス供給室107は、円筒形状を有し、金属製である。燃料電池セル管105を含み、燃料電池セル管105へ酸化剤ガス2を供給する。側板121は、円筒側面の金属筒である。底面板122は、円形の金属板である。そして、底面板117と側板121とは溶接点118e(円状)で、側板121と底面板122とは溶接点f(円状)でそれぞれ溶接されている。
【0005】
燃料電池セル管105の外管104は、一端部を底面板117に開放されて接合され、他端部を酸化剤ガス供給室107へ延ばし閉止している。外管104は、固定冶具により底面板117に固定され、支持されている。内管103は、一端部を底面板114に開放されて接合され、他端部を外管104の他端部近傍へ延ばし開放されている。内管103は、固定冶具により底面板114に固定され、支持されている。
【0006】
上記構造における各室(供給室108、排出室109及び酸化剤ガス供給室107)は、各板を張り合わせて作製するため、板の切り出しや加工、溶接等工数が多くかかる。そして、各溶接点におけるガスタイト性が重要であるため、非常に高い工作精度や溶接精度などが要求される。
また、燃料電池モジュール100は、運転温度が900℃〜1000℃と高いため、熱膨張係数の影響が大きい。例えば、溶接点118bでは、底面板114の熱伸縮方向と、側板113の熱伸縮方向とが異なる。そのため、底面板114が側板113により拘束され、自由に熱伸縮することが困難となる。従って、底面板114は、熱伸縮の際、変形を起こすことが考えられる。その変形が、底面板117や底面板114に接続された外管104や内管103に悪影響を及ぼすことが考えられる。また、溶接点に対しても、悪影響を及ぼすことが考えられる。従って、温度管理や変形の管理が非常に重要となる。
【0007】
燃料電池モジュールの製造における溶接のような作業の工数を少なくし、製造にかかる手間を低減する技術が求められている。供給室や排出室関連の溶接の箇所を少なくし、溶接のガスタイト性を考慮する必要が無く、ガスタイト性を良くする技術が望まれている。燃料電池モジュール運転時の温度管理や変形の管理を容易とする技術が求められている。設備の容積及び設置面積の増加を招くことなく、簡潔な方法で燃料電池モジュールの構造を保持(支持)することが可能な技術が求められている。低コストな燃料電池モジュールを製造することが可能な技術が望まれている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、燃料電池モジュールの製造における工数が少なく、製造にかかる手間を少なくすることが可能な燃料電池モジュールを提供することである。
【0009】
また、本発明の他の目的は、燃料電池モジュール製造時の溶接箇所が少なく、気密性を向上することが可能な燃料電池モジュールを提供することである。
【0010】
本発明の更に他の目的は、燃料電池モジュール運転時の温度管理や変形の管理を容易とする燃料電池モジュールを提供することである。
【0011】
本発明の別の目的は、設備の容積及び設置面積の増加を招くことなく、簡潔な方法で構造を保持(支持)することが可能な燃料電池モジュールを提供することである。
【0012】
本発明の更に別の目的は、より低いコストで製造することが可能な燃料電池モジュールを提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
以下に、[発明の実施の形態]で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]との対応関係を明らかにするために括弧付で付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0014】
従って、上記課題を解決するために、本発明の燃料電池モジュールは、複数の燃料電池セル管(3)と、第1燃料室(8)と、第2燃料室(9)と、空気室(7)とを具備する。複数の燃料電池セル管(3)は、表面に燃料電池セル(21)を形成される。第1燃料室(8)は、複数の燃料電池セル管(3)の一端部が開放されて嵌合され、複数の燃料電池セル管(3)内に燃料ガス(1)を供給する。第2燃料室(9)は、複数の燃料電池セル管(3)の他端部が開放されて嵌合され、複数の燃料電池セル管(3)で使用済みの燃料ガス(1)を排出する。空気室(7)は、第1燃料室(8)と第2燃料室(9)との間に設置され、複数の燃料電池セル管(3)を含み、燃料電池セル(21)に酸化剤ガス(2)を供給する。第1燃料室(8)及び第2燃料室(9)の少なくとも一方は、複数の燃料電池セル管(3)が嵌合される一側面としての管板(14、15)と、管板(14、15)と接する他の側面としての側板(13、16)とが一体成型により形成されている。
ここで、一体成形による形成とは、板金プレス加工に例示される継目(溶接や接着剤、ネジ止め等の手法を用いた接合箇所)の無い成形方法を用いて成形されていることを意味する。継目(接合箇所)の無い成形方法として、その他に鋳型に溶融した金属を流して形成する方法等が利用できる。
【0015】
また、本発明の燃料電池モジュールは、その一体成型が、金属板のプレス加工である。
【0016】
また、本発明の燃料電池モジュールは、管板(14、15)と複数の燃料電池セル管(3)とは、締り嵌めにより嵌合している。
【0017】
また、本発明の燃料電池モジュールは、複数の燃料電池セル管(3)が、管板(14、15)に千鳥格子状又は正方格子状に配列して嵌合されている。
【0018】
また、本発明の燃料電池モジュールは、複数の燃料電池セル管(3)の各々を内側に結合した複数の嵌合リング(26、26’)を更に具備する。そして、管板(14,15)と複数の燃料電池セル管(3)とは、複数の嵌合リング(26、26’)を介して嵌合している。
【0019】
また、本発明の燃料電池モジュールは、管板(14、15)と複数の燃料電池セル管(3)との嵌合は、管板(14、15)と複数の嵌合リング(26、26’)とによる締り嵌めである。
【0020】
また、本発明の燃料電池モジュールは、第1燃料室(8)及び第2燃料室(9)のいずれか一方が、他方に対して、可動的に保持されている。
【0021】
また、本発明の燃料電池モジュールは、複数の燃料電池セル管(3)と、第1空気室(8)と、第2空気室(9)と、燃料室(7)とを具備する。複数の燃料電池セル管(3)は、表面に燃料電池セル(21)を形成される。第1空気室(8)は、複数の燃料電池セル管(3)の一端部が開放されて嵌合され、複数の燃料電池セル管(3)内に酸化剤ガス(2)を供給する。第2空気室(9)は、複数の燃料電池セル管(3)の他端部が開放されて嵌合され、複数の燃料電池セル管(3)で使用済みの酸化剤ガス(2)を排出する。燃料室(7)は、第1空気室(8)と第2空気室(9)との間に設置され、複数の燃料電池セル管(3)を含み、燃料電池セル(21)に燃料ガス(1)を供給する。そして、第1空気(8)室及び第2空気室(9)の少なくとも一方は、複数の燃料電池セル管(3)が嵌合される一側面としての管板(14、15)と、管板(14、15)と接する他の側面としての側板(13、16)とが一体成型により形成されている。
【0022】
また、本発明の燃料電池モジュールは、その一体成型が、金属板のプレス加工である。
【0023】
更に、本発明の燃料電池モジュールは、複数の燃料電池セル管(3)の各々を内側に結合した複数の嵌合リング(26、26’)を更に具備する。管板(14、15)と複数の燃料電池セル管(3)とは、複数の嵌合リング(26、26’)を介して嵌合している。
【0024】
更に、本発明の燃料電池モジュールは、管板(14、15)と複数の燃料電池セル管(3)との嵌合が、管板(14、15)と複数の嵌合リング(26、26’)とによる締り嵌めである。
【0025】
更に、本発明の燃料電池モジュールは、第1空気室(8)及び第2空気室(9)のいずれか一方が、他方に対して、可動に保持されている。
【0026】
更に、本発明の燃料電池モジュールは、複数の燃料電池セル管(3)と、第1燃料室(8)と、第2燃料室(9)と、空気室(7)とを具備する。複数の燃料電池セル管(3)は、表面に燃料電池セル(21)を形成された外管(5)と外管(5)の内部に配設された内管(4)とを含む。第1燃料室(8)は、複数の燃料電池セル管(3)の各々の内管(4)の一端部が開放されて嵌合され、内管(4)に燃料ガス(1)を供給する。第2燃料室(9)は、複数の燃料電池セル管(3)の各々の外管(5)の一端部が開放されて嵌合され、外管(5)で使用済みの燃料ガス(1)を排出する。空気室(7)は、第1燃料室(8)と反対側の第2燃料室(9)の隣に設置され、複数の燃料電池セル管(3)を含み、燃料電池セル(21)に酸化剤ガス(2)を供給する。そして、外管(5)は、外管(5)の他端部が、空気室(7)へ延び、閉止されている。内管(4)は、内管(4)の他端部が、外管(5)の他端部の近傍へ延び、開放されている。第1燃料室(8)と内管(4)とが嵌合する一側面としての第1管板(14)、及び第2燃料室(9)と外管(5)とが嵌合する一側面としての第2管板(15)の少なくとも一方は、他の側面としての側板(13、16)と一体に成型されている。
【0027】
更に、本発明の燃料電池モジュールは、複数の燃料電池セル管(3)と、第1空気室(8)と、第2空気室(9)と、燃料室(7)とを具備する。複数の燃料電池セル管(3)は、表面に燃料電池セル(21)を形成された外管(5)と外管(5)の内部に配設された内管(4)とを含む。第1空気室(8)は、複数の燃料電池セル管(3)の各々の内管(4)の一端部が開放されて嵌合され、内管(4)に酸化剤ガス(2)を供給する。第2空気室(9)は、複数の燃料電池セル管(3)の各々の外管(5)の一端部が開放されて嵌合され、外管(5)で使用済みの酸化剤ガス(2)を排出する。燃料室(7)は、第1空気室(8)と反対側の第2空気室(9)の隣に設置され、複数の燃料電池セル管(3)を含み、燃料電池セル(21)に燃料ガス(1)を供給する。そして、外管(5)は、外管(5)の他端部が、燃料室(7)へ延び、閉止されている。内管(4)は、内管(4)の他端部が、外管(5)の他端部の近傍へ延び、開放されている。第1空気室(8)と内管(4)とが嵌合する一側面としての第1管板(14)、及び第2空気室(9)と外管(5)とが嵌合する一側面としての第2管板(15)の少なくとも一方は、他の側面としての側板(13、16)と一体に成型されている。
【0028】
更に、本発明の燃料電池モジュールは、その一体成型が、金属板のプレス加工である。
【0029】
更に、本発明の燃料電池モジュールは、内管(4)を内側に結合する第1嵌合リング(26)を更に具備する。そして、第1管板(14)と内管(4)とは、第1嵌合リング(26)を介して嵌合している。
【0030】
更に、本発明の燃料電池モジュールは、外管(5)を内側に結合する第2嵌合リング(26’)を更に具備する。第2管板(15)と外管(5)とは、第2嵌合リング(26’)を介して嵌合している。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明である燃料電池モジュールの実施の形態に関して、添付図面を参照して説明する。
本実施例において、筒型のうち円筒型の燃料電池モジュールについて例を示して説明するが、他の筒型構造を有する燃料電池にも適用が可能である。なお、各実施の形態において同一又は相当部分には同一の符号を付して説明する。
【0032】
(実施例1)
本発明である燃料電池モジュールの第1の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明である燃料電池モジュールの第1の実施の形態の構成を示す図(断面図)である。燃料電池モジュール30は、複数の燃料電池セル管3、空気室としての酸化剤ガス供給室7、第1燃料室としての供給室8、第2燃料室としての排出室9、断熱体10(−1〜2)を備える。
第1燃料室としての供給室8は、蓋板12、側板13、第1燃料室の一側面としての管板A14、接合部18−1、燃料ガス供給口8−1及び(複数の)第1嵌合部8−2、を有する。
第2燃料室としての排出室9は、蓋板17、側板16、第2燃料室の一側面としての管板B15、接合部18−2、燃料ガス排出口9−1及び(複数の)第2嵌合部9−2を有する。
酸化剤ガス供給室7は、管板A14(及び側板13)、管板B15(及び側板16)、接合部18−1〜18−2、側板31、伸縮部32、酸化剤ガス供給口7−1及び酸化剤ガス排出口7−2を有する。
なお、図1の構成は、本図面においては、集電に関する構成について、省略している。
【0033】
本発明では、供給室8の側板13と管板A14が、金属薄板の(板金)プレス加工のような一体成形の手法により、形成されている。従って、側板13と管板A14との間の溶接が不要となり、工数及びコストの低減が可能となる。そして、側板13と管板A14との間の部分からのガスのリークの可能性が無くなり、ガスタイト性の信頼性が向上する。また、側板13と管板A14とが一体成形物なので、側板13が管板A14を拘束して、管板A14が変形する問題を回避することが出来る。排出室9の側板16と管板B15も一体成形されており、同様の効果が得られる。
また、複数の燃料電池セル管3は、その一端部において供給室8の管板A14に締り嵌めで接合(第1嵌合部8−2)されている。そして、管板A14の締め付け力により、供給室8側において、強固に保持されている。同様に、複数の燃料電池セル管3が、その他端部において排出室9の管板B15に締り嵌めで接合(第2嵌合部9−2)されている。そして、管板B15の締め付け力により、排出室9側において、強固に保持されている。この管板A14及び管板B15による燃料電池セル管3の両端保持の力と燃料電池セル管3の強度により、供給室8−燃料電池セル管3−排出室9が一つの構造体として、その構造が強く保持(支持、維持)される。その結果、構造を維持するための構造材を使用することなく、燃料電池モジュール30の構造の保持が可能となる。
【0034】
以下に各構成を詳細に説明する。
燃料電池セル管3は、多孔質セラミックスの円筒型の基体管である。外周面上には、発電を行う燃料電池セル21とリード膜23(後述)を有する。燃料電池セル管3は、一端部を供給室8の管板A14に、開放されて嵌合されている。同様に、他端部は排出室9の管板B15に、開放されて嵌合されている。材質は、安定化ジルコニアである。
【0035】
第1燃料室としての供給室8は、蓋板12と側板13と管板A14とで囲まれた中空の直方体や円柱等の形をしているガス分配室である。各板は、ステンレスや耐熱合金などの金属製の薄板である。側板13と管板A14とは、例えば1枚の金属薄板を(板金)プレス加工により、蓋無しの容器のような形状に一体成形された第1容器部19(後述)である。従って、第1容器部19の側板13と管板A14との間に溶接のような加工を行なう必要がない。蓋板12と第1容器部19(の側板13)と(側板31)とは、接合部18−1において、ガスリークしない方法で加工され(後述)、供給室8を形成する。
供給室8は、蓋板12に燃料ガス1の供給を受けるためのガス供給口8−1を有する。管板A14は、供給室8と酸化剤ガス供給室7とを隔て、燃料電池セル管3を接続するための孔を(燃料電池セル管3の数だけ)有している。管板A14は、供給室8に入った燃料ガス1が燃料電池セル管3へ供給されるように、燃料電池セル管3の一端部と第1嵌合部8−2で連結し、接合している。複数存在する各燃料電池セル管3へ、均等に燃料ガス1を供給する。内部にガスの流れを整え易くするために整流板のような機構を用いても良い。本実施例では、ステンレス製の直方体形状を有する。
【0036】
第2燃料室としての排出室9は、蓋板17と側板16と管板B15とで囲まれた中空の直方体や円柱等の形をしているガス分配室である。各板は、ステンレスや耐熱合金などの金属製の薄板である。側板16と管板B15とは、例えば1枚の金属薄板を(板金)プレス加工により、蓋無しの容器のような形状に一体成形された第2容器部20(後述)である。従って、第2容器部20の側板16と管板B15との間に溶接のような加工を行なう必要がない。蓋板17と第1容器部20(の側板16)と(側板31と)は、接合部18−2において、ガスリークしない方法で加工され(後述)、排出室9を形成する。
排出室9は、蓋板17に使用済みの燃料ガス1の排出を行なうためのガス排出口9−1を有する。管板B15は、排出室9と酸化剤ガス供給室7とを隔て、燃料電池セル管3を接続するための孔を(燃料電池セル管3の数だけ)有している。管板B15は、燃料電池セル管3から排出される使用済み燃料ガス1を収集可能なように、燃料電池セル管3の他端部と第2嵌合部9−2で連結し、接合している。内部にガスの流れを整え易くする整流板のような機構を用いても良い。本実施例では、ステンレス製の直方体形状を有する。
【0037】
空気室としての酸化剤ガス供給室7は、管板A14(第1容器19)と管板B15(第2容器20)と側板31とで囲まれた中空の直方体や円柱等の形をしているガス供給室である。各板は、ステンレスや耐熱合金などの金属製の薄板である。第1容器19と側板31とは接合部18−1(後述)でガスリークしない方法で接合されている。また、第2容器20と側板31とは接合部18−2(後述)で接合されている。そして、第1容器19と第2容器20と側板31は、酸化剤ガス供給室7を形成する。熱により燃料電池セル管3が伸縮し、供給室8と排気室9との距離が変化することに対応するために、伸縮部32を備える。伸縮部32は、例えば、側板31中に設けられた蛇腹状の伸縮可能な部位である。
ただし、管板A14及び管板B15の弾性変形や、燃料電池セル管3又は第1嵌合リングと管板A14との間(あるいは第2嵌合リングと管板B15との間)のスライド(摺動)により熱伸縮に対応することも可能である。
酸化剤ガス供給室7は、燃料電池セル管3を含み、燃料電池セル管3に酸化剤ガス2を供給する。酸化剤ガス2の供給を受けるための酸化剤ガス供給口7−1及び使用済みの酸化剤ガス2の排出を行なうための酸化剤ガス排出口7−2を有する。管板A14及び管板B15の近傍の内部に、断熱体10(断熱体A10−1及び断熱体B10−2)を固定している。本実施例では、ステンレス製の直方体形状を有する。
【0038】
断熱体10は、管板A14及び管板B15の近傍であって、供給室8及び排出室9の外側の酸化剤ガス供給室7内に固定されている。管板A14側が、断熱体A10−1であり、管板B15側が、断熱体B10−2である。そして、燃料電池セル管3上の両端部の近傍において、管板と共に酸化剤ガス2の流路を形成し、その流通を制限している。また、燃料電池セル管3の発電部21(後述)側の熱を遮断し、管板A14及び管板B15、あるいは、第1嵌合部及び第2嵌合部を、熱的に保護する。材料としては、多孔質シリカ、多孔質アルミナ、シリカ、アルミナ、マグネシアなどを主成分とする断熱材などである。
【0039】
図5(b)に、断熱体10(断熱体A10−1及び断熱体B10−2)の正面図(図1は、断面図である)を示す。図5(b)にあるように、断熱体10は千鳥格子状に燃料電池セル管3用の孔10−3が開口している。孔10−3の直径は、燃料電池セル管3の直径よりもやや大きい。燃料電池セル管3と孔10−3との隙間を酸化剤ガス2が通過するためである。
ただし、本発明における燃料電池の燃料電池セル管3の配置及びその本数が、図5(b)に示すような配置に限定されるものではない。
【0040】
なお、燃料ガス1は、燃料電池セル21が直接内部改質型の場合には、メタン、プロパン等の炭化水素と水蒸気との混合ガスである。そうでない場合には、水素と水蒸気とを含む混合ガスである。
また、酸化剤ガス2は、酸素、空気、あるいはそれらを含む混合ガスである。
【0041】
次に、図2を参照して、燃料電池セル管3の第1嵌合部8−2及びその周辺について説明する。図2は、図1の燃料電池セル管3の1本分の第1嵌合部8−2及びその周辺について拡大した図である。本図面においては、集電に関する構成について、省略している。
第1嵌合部8−2は、燃料電池セル21と発電部22とリード膜23とを含む燃料電池セル管3、管板A14、シール剤24、第1嵌合リング26及び充填材27を備える。その周辺の酸化剤ガス2の流れを断熱体A10−1が制限している。
【0042】
燃料電池セル21は、燃料電池セル管3の外周面上に、燃料極、電解質膜、空気極を順に少しずつずらして積層(図示せず)した燃料電池のセルである。それぞれの燃料電池セル21同士は、インターコネクタ膜(図示せず)で直列に接合されている。燃料電池セル管3の内側から拡散してくる燃料ガス1と、燃料電池セル管3の外側から供給される酸化剤ガス2とにより、発電を行う。
発電部22は、燃料電池セル管3上の燃料電池セル21が複数ある領域である。ここで、発電がなされ、それと同時に、セルの抵抗損などにより熱が発生し高温になっている。
【0043】
リード膜23は、発電部22で発電された電力を導く一方の極としての導電性の膜である。排出室9側にも同様にあり、両膜から引き出した電極から電力を取り出す。
【0044】
シール剤24は、第1嵌合リング26の外周面側と管板A14の第1嵌合部8−2での内周面側と間の領域に充填されるガスシール剤である。その隙間を埋め、供給室8の燃料ガス1と、酸化剤ガス供給室7の酸化剤ガス2との間をガスシールする。その周辺の最高使用温度に合わせたシール剤を用いる。
なお、第1嵌合リング26の表面と管板A14の第1嵌合部8−2の内周面とのすり合わせが非常に高精度の場合には、シール剤を用いない場合もある。
【0045】
第1嵌合リング26は、その内径が燃料電池セル管3よりもやや大きい円筒状のリングである。その外周面と、管板A14の第1嵌合部8−2の内周面とが密接している。燃料電池セル管3の寸法の多少のずれ、表面の凹凸を、この第1嵌合リング26と充填材27(後述)とが緩衝材として働き、吸収する。材料は、加工精度やコストの面から金属が好ましい。また、酸化雰囲気での使用なので耐酸化性を有する金属がより好ましい。そのような金属としては、ステンレス鋼が挙げられる。
【0046】
充填材27は、第1嵌合リング26の内周面側と燃料電池セル管3の両端の外周面側と間の領域に充填されるガスシール剤かつ接着材である。その隙間を埋め、供給室8及び排出室9の燃料ガス1と、酸化剤ガス供給室7の酸化剤ガス2との間をガスシールする。また、燃料電池セル管3の寸法の多少のずれを、その変形で吸収する。その周辺の最高使用温度に合わせてハンダを行う方法(リード膜23は絶縁膜で被覆)、接着剤や樹脂などを埋め込む方法などが使用できる。
【0047】
断熱体A10−1については既述の通りなのでその説明を省略する。
【0048】
管板A14は、第1嵌合リング26(及び燃料電池セル管3)を通す孔を有している。その孔の直径は、第1嵌合リング26の直径より、やや小さい。このようにすることにより、図2で示すように、その孔に第1嵌合リング26を通した時、管板A14の孔部の内周部分が、第1嵌合リング26を通した方向に内側に変形し、第1嵌合リング26の外周部と管板A14の孔部の内周部分が密着する。
【0049】
次に、図3を参照して、燃料電池セル管3の第2嵌合部9−2及びその周辺について説明する。図3は、図1の燃料電池セル管3の1本分の第2嵌合部9−2及びその周辺について拡大した図である。本図面においては、集電に関する構成について、省略している。
第1嵌合部9−2は、燃料電池セル21と発電部22とリード膜23とを含む燃料電池セル管3、管板B15、シール剤24’、第2嵌合リング26’及び充填材27’を備える。その周辺の酸化剤ガス2の流れを断熱体B10−2が制限している。
【0050】
燃料電池セル21と発電部22とリード膜23とを含む燃料電池セル管3は、既述の通りなのでその説明を省略する。断熱体B10−2、管板B15、シール剤24’、第2嵌合リング26’及び充填材27’は、断熱体A10−1、管板A14、シール剤24、第1嵌合リング26及び充填材27と同様であるので、その説明を省略する。
【0051】
次に、管板A14について更に説明する。
図5に、管板A14の正面図(図1は、断面図(図5(a)のA−A’断面)である)を示す。図5(a)にあるように、管板A14は千鳥格子状に第1嵌合リング26(及び燃料電池セル管3)用の孔34が開口している。各孔34の直径は、第1嵌合リング26の外径よりも小さい。
ただし、本発明における燃料電池の燃料電池セル管3の配置及びその本数が、図5(a)に限定されるものではない。その他の配置の例としては、正方格子状、蜂の巣状などがある。
【0052】
管板A14に第1嵌合リング26を通して密着させる方法として、深絞り加工や、焼嵌め加工などの締り嵌め加工がある。孔34は、締り嵌め加工を実施できるように、その直径が第1嵌合リング26の外径よりも小さい。ただし、第1嵌合リング26を用いず、直接燃料電池セル管3を通す場合には、燃料電池セル管3の外径よりも小さくする。
【0053】
管板A14の孔34の内周部分は、第1嵌合リング26と密接する際、締り嵌めによる弾性力により、強く密着し、ガスシール性を発揮する。それと同時に、第1嵌合リング(及びそれに接続している燃料電池セル管3)を強力に保持する。
また、孔34近傍の管板A14の弾性変形に伴い、その周辺部に強い反力が発生する。そのため、管板A14全体として、弾性変形能を有しながらも、変形し難くなる。すなわち、管板A14は、その強力な反力により、大きな荷重(複数の燃料電池セル管3)に対しても、変形することなくその形状を維持することが出来る。そして、複数の第1嵌合リング26及びそれに接続している複数の燃料電池セル管3を強力に保持することが可能となる。
【0054】
第1嵌合リング26の表面を滑らかにする、あるいは、シール剤24を潤滑性(固体)のあるものにすれば、管板A14の孔の内周面と第1嵌合リング26の外周面とを、ある大きさ以上の力で、互いに滑らせるようにすることも可能である。力の大きさ及び滑り具合は、第1嵌合リング26の表面状態、シール剤24の種類等に基づいて、実験的に決定する。
可動(摺動可能)になると、熱膨張係数の違いにより、熱による伸びの相違が発生した場合でも、滑りで吸収することが可能となる。
【0055】
次に、第1容器部19について、更に説明する。
図4は、第1容器部を説明する図である。図4(a)は、第1容器部19の断面図(上図)と平面図(下図)である。また、図4(b)及び(c)は、第1容器部19のバリエーションの断面図である。
【0056】
図4(a)を参照して、第1容器19は、結合部19−1と曲面部19−2と側板部19−3とを有する側板13、及び、曲面部19−4と平板部19−5とを有する管板A14を備える。
結合部19−1は、接合部18−1において蓋板12及び側板31と接合する。供給室8から外へ向かう環形状の板である。本実施例では、供給室8が概ね直方体であるので、矩形形状の環である。結合部19−1の成す面と蓋板12の成す面とは実質的に平行である。
曲面部19−2は、外周側を結合部19−1の内周側に接し、内周側を側板部19−3に接する環形状の板である。半径R1の1/4円の曲面を形成する。曲面部19−2の一方の側(外側)の接平面は、結合部19−1となる。また、他方の側(内側)の接平面は、側板部19−3となる。すなわち、結合部19−1の成す面と側板部19−3の成す面とは垂直である。
側板部19−3は、供給室8の側板13の主要な側面であり、筒形状を有する。一方の側を曲面部19−2に、他方の側を曲面部19−4に接続している。
曲面部19−4は、外周側を側板部19−3の内周部に接し、内周側を平板部19−5に接する環形状の板である。半径R2の1/4円の曲面を形成している。曲面部19−4の一方の側(外側)の接平面は、側板部19−3となる。また、他方の側(内側)の接平面は、平板部19−5となる。すなわち、側板部19−3の成す面と平板部19−5の成す面とは垂直である。
平板部19−5は、供給室8の管板A14の主要な部分を形成する。燃料電池セル管3を管板A14に保持する。燃料電池セル管3は、平板部19−5中に形成された孔34に嵌合する。
なお、(側板13の)結合部19−1と蓋板12と側板31との接合部18−1については、後述する。
【0057】
第1容器19は、金属製の一枚の薄板を(板金)プレス加工し、蓋の無い容器のような形状を形成した後、孔34を作ることにより形成される。例えば、一枚の薄いステンレス鋼を用い、板金プレス加工により、図4(a)の形状を一気に一体成形する。ただし、孔34は、プレス加工後に開口する。プレス加工時は、角の部分(曲面部19−2及び曲面部19−4)が急激な曲げにならないように、半径R1及び半径R2を適切に設定する。
R1及びR2は、小さ過ぎると金属の歪みが大きくなり、降伏点に達し、破損しやすくなる。従って、例えば、R1及びR2の下限は、降伏点達する直前のR1及びR2に基づいて決定される。また、大き過ぎると孔34を設ける平板部19−5の面積が小さくなり、燃料電池セル管3を有効に設置できなくなる。従って、例えば、R1及びR2の上限は、燃料電池モジュール30の設計時の単位体積あたりの発電量に基づいて決定される。
【0058】
管板A14を含む第1容器19は、第1嵌合部8−2が、燃料電池セル管3を支持する役割があるので、ある程度の強度を有する材料であることが好ましい。また、接合部分(第1嵌合部8−2)が、燃料電池セル管3と管板A14(のシール剤24と嵌合リング26及び充填材27)との隙間からガスをリークさせないように、且つ、応力などによる位置ずれや振動や衝撃を吸収することが可能なように、金属板のような弾性のある部材であることが好ましい。その際、酸化雰囲気で使用することから、耐熱合金などの耐酸化性の部材であることがより好ましい。そのような材料として、鉄系又はインコネル系の金属材料が好ましい。より好ましくは、SUS304やSUS316のようなオーステナイト系ステンレス鋼である。
【0059】
また、その厚みの上限は、プレス加工及び締り嵌め加工が可能な厚みであることから、また、下限は、燃料電池セル管3を支持することが可能な厚みであることから、それぞれ実験的に決定される。板の材料の種類により異なる。例えば、オーステナイト系ステンレスでは、0.1mm以上、2mm以下であることが好ましい。より好ましくは0.2以上、1mm以下である。
【0060】
図4(b)(c)は、図4(a)のバリエーションである。
図4(b)の場合、第1容器19は、結合部19−6と曲面部19−7側板部19−8とを有する側板13、及び、曲面部19−9と平板部19−10とを有する管板A14を備える。
結合部19−6は、接合部18−1において蓋板12及び側板31と接合する。供給室8から内へ向かう環形状の板である。本実施例では、供給室8が概ね直方体であるので、矩形形状の環である。結合部19−1の成す面と蓋板12の成す面とは実質的に平行である。
曲面部19−7は、内周側を結合部19−6の外周側に接し、外周側を側板部19−8に接する環形状の板である。半径R1の1/4円の曲面を形成している。曲面部19−7の一方の側(内側)の接平面は、結合部19−6となる。また、他方の側(外側)の接平面は、側板部19−8となる。すなわち、結合部19−7の成す面と側板部19−8の成す面とは垂直である。
なお、側板部19−8、曲面部19−9及び平板部19−10は、それぞれ、図4(a)の側板部19−3、曲面部19−4、及び平板部19−5と同様であるのでその説明を省略する。
また、(側板13の)結合部19−6と蓋板12と側板31とび接合部18−1については、後述する。
【0061】
図4(c)の場合、第1容器19は、結合部19−11と曲面部19−12と側板部19−13とを有する側板13、及び、曲面部19−14と平板部19−15とを有する管板A14を備える。
結合部19−11は、接合部18−1において蓋板12及び側板31と接合する。供給室8から外へ向かう帯環形状の板である。本実施例では、供給室8が概ね直方体であるので、矩形形状の帯状の環である。
曲面部19−12は、結合部19−11の内周部から、概ね360度の方向へ側板13を曲げる曲面を形成している。すなわち、結合部19−11の成す平面と側板部19−13の成す面とは平行である。
なお、側板部19−13、曲面部19−14及び平板部19−15は、それぞれ、図4(a)の側板部19−3、曲面部19−4、及び平板部19−5と同様であるのでその説明を省略する。
また、(側板13の)結合部19−11と蓋板12と側板31とび接合部18−1については、後述する。
【0062】
なお、第2容器20は、第1容器19と同様であるのでその説明を省略する。また、図4で示すような形状を製作可能な鋳型をつくり、そこに金属を流し込むことによっても、同様に一体物の第1容器19及び第2容器20は形成可能である。
【0063】
次に、接合部18−1について説明する。
図6は、接合部18−1の構成を示す断面図である。
図6(a)を参照して、接合部18−1は、蓋板12と第1容器部19と側板31との接合部である。蓋板12、第1容器部19、側板31、締付け具35、締付け具36、ガスケット37−1、ガスケット37−2とを備える。これは、図4(a)の第1容器19を用いた場合を示している。
【0064】
蓋板12、第1容器部19及び側板31は、接合部18−1に対応する部分において、互いに実質的に平行になるように成形されている。
蓋板12の接合部18−1となる部分は、蓋板12の辺縁部12−1であり、蓋板12には成形は無い。
第1容器部19の接合部18−1となる部分は、側板13の端部の結合部19−1(図4(a))であり、蓋板12と実質的に平行になるように外側へ開いている。
側板31の接合部18−1となる部分は、筒状の側板31の一端部である端部31−1であり、蓋板12と実質的に平行になるように外側へ開いている。
ガスケット37−1及びガスケット37−2は、それぞれ辺縁部12−1と結合部19−1との間、及び、結合部19−1と端部31−1との間に介設される。ガスケット37−1及びガスケット37−2は、両側の部材から締付けられることにより、両側の部材間の隙間を無くし、ガスがリークしないようにする。ゴム製のOリング、銅やアルミニウム、インジウムなどの金属ガスケットに例示される。
締付け具35及び締付け具36は、辺縁部12−1/ガスケット37−1/結合部19−1/ガスケット37−2/端部31−1とで形成される接合部18−1を、ガスリークを起こさないように、辺縁部12−1の側と、端部31−1の側とから挟みこみ締付ける。締付け具36及び締付け具37は、ボルトとナットに例示される。ただし、その場合、辺縁部12−1/結合部19−1/端部31−1を貫通する孔(ガスケット37−1及びガスケット37−2の無い位置)を開けておく。
【0065】
図6(a)では、接合部18−1は、辺縁部12−1/ガスケット37−1/結合部19−1/ガスケット37−2/端部31−1の順番で積層され、その部分を締付け具35及び締付け具36で締付けている。ただし、ガスケット37−1及びガスケット37−2は、接合部全体に連続的に存在するが、締付け具35及び締付け具36は、飛び飛びに存在していても良い。
【0066】
図6(b)を参照して、接合部18−1は、蓋板12と第1容器部19と側板31との接合部である。蓋板12、第1容器部19、側板31、締付け具35、締付け具36、ガスケット37−1、ガスケット37−2とを備える。これは、図4(b)の第1容器19を用いた場合を示している。
【0067】
蓋板12、第1容器部19及び側板31は、接合部18−1に対応する部分において、互いに実質的に平行になるように成形されている。
蓋板12の接合部18−1となる部分は、蓋板12の辺縁部12−1であり、蓋板12には成形は無い。
第1容器部19の接合部18−1となる部分は、側板13の端部の結合部19−6(図4(b))であり、蓋板12と実質的に平行になるように内側へ向いている。
側板31の接合部18−1となる部分は、筒状の側板31の一端部である端部31−2であり、蓋板12と実質的に平行になるように内側へ開いている。
ガスケット37−2及びガスケット37−1は、それぞれ端部31−2と結合部19−6との間、及び、結合部19−6と辺縁部12−1との間に介設される。ガスケット37−1及びガスケット37−2は、両側の部材から締付けられることにより、両側の部材間の隙間を無くし、ガスがリークしないようにする。ゴム製のOリング、銅やアルミニウム、インジウムなどの金属ガスケットに例示される。
締付け具35及び締付け具36は、端部31−2/ガスケット37−2/結合部19−6/ガスケット37−1/辺縁部12−1とで形成される接合部18−1を、ガスリークを起こさないように、辺縁部12−1の側と、端部31−2の側とから挟みこみ締付ける。締付け具36及び締付け具37は、ボルトとナットに例示される。ただし、その場合、端部31−2/ガスケット37−2/結合部19−6/ガスケット37−1/辺縁部12−1を貫通する孔を開けておく(ガスケット37−1〜37−2にも、ガスのシールに影響の無いように締付け具35及び36が貫通する孔を開ける)。
【0068】
図6(b)では、接合部18−1は、端部31−2/ガスケット37−2/結合部19−6/ガスケット37−1/辺縁部12−1の順番で積層され、その部分を締付け具35及び締付け具36で締付けている。ただし、ガスケット37−1及びガスケット37−2は、接合部全体に連続的に存在するが、締付け具35及び締付け具36は飛び飛びに存在していても良い。
【0069】
この場合、接合部18−1が、供給室8の外側に出ていないので、設置に必要な領域が小さくて済み、省スペースとなる。
【0070】
図6(c)を参照して、接合部18−1は、蓋板12と第1容器部19と側板31との接合部である。蓋板12、第1容器部19、側板31、締付け具35、締付け具36、ガスケット37−1、ガスケット37−2とを備える。これは、図4(c)の第1容器19を用いた場合を示している。
【0071】
第1容器部19及び側板31は、接合部18−1に対応する部分(結合部19−11、端部31−3)において、互いに実質的に平行になる(重なる)ように成形されている。
蓋板12の接合部18−1となる部分は、蓋板12の辺縁部12−2である。そして、缶の密封に用いられる二重巻締法を用いて接合部18−1が形成される。その場合、缶胴に対応するのが第1容器部19及び側板31の重なったもの(2枚で1つの缶胴として取り扱う)である。缶蓋に対応するのが蓋板12である。
二重巻締法により、第1容器部19の接合部18−1となる部分(側板13の端部の結合部19−11(図4(c))と側板31の接合部18−1となる部分(筒状の側板31の一端部である端部31−3)は、蓋板12の辺縁部12−2と実質的に平行になるように外側へ折り返すように曲げられている。また、辺縁部12−2は、結合部19−11及び端部31−3を外側から覆い、かつ、結合部19−11及び端部31−3とそれ以外の側板13及び側板31との間に入り込むことにより、結合部19−11及び端部31−3を包み込んでいる。そして、接合部18−1を強く締つけて(巻締めて)いる。
【0072】
図6(c)では、接合部18−1は、辺縁部12−2/結合部19−11/端部31−3の順番で積層され、缶を密封するための二重巻締法に例示される方法を用いて密封されている。その他の缶を密封するための方法を用いても良い。
【0073】
この場合、接合部18−1が、締付け具37−1及び37−2を用いていないので、構造が簡単になり、製造にかかる労力が軽減される。
【0074】
なお、酸化剤ガス2として空気を用いている場合には、酸化剤ガス供給室7内部と燃料電池モジュール30の外側とは共に空気雰囲気になる。そのため、図6(a)〜図6(c)で説明した側板31と第1容器19(の側板13)との接合部では、必ずしも厳密なシール性は必要ない。例えば、結合部19−1、19−6、19−11と、端部31−1〜31−3との接合として、平滑な金属板同士の重ね合わせのような方法でも対応可能である。その場合、ガスケット37−2のような気密性を高める部材の介設や、グリースの塗付などの処置を行う必要が無くなる。
【0075】
なお、接合部18−2は、接合部18−1と同様であるのでその説明を省略する。
【0076】
本実施例では、上記図2及び図3のように、第1嵌合リング26と充填材27及び第2嵌合リング26’と充填材27’を用いている。ただし、それらを用いず、直接、管板A14と燃料電池セル管3とを第1嵌合部8−2で嵌合、及び管板B15と燃料電池セル管3とを第2嵌合部9−2で嵌合することも可能である。
図7に、嵌合リングを用いない場合の第1嵌合部及びその周辺の拡大図を示す。各符号の意味は図2と同様であるので、その説明を省略する。燃料電池セル管3の寸法精度及び表面仕上げの状態によって嵌合リングを用いなくても良い。その場合、部材の点数が減少するので部品コストや製造コストを低減できる。
【0077】
次に、本発明である燃料電池モジュールの第1の実施の形態の動作に関して、図1(図2、図4)を参照して説明する。
【0078】
燃料ガス1について説明する。
図1において、供給室8内に水素と水蒸気とを含むの燃料ガス1が、ガス供給口8−1から供給される。燃料ガス1は、予熱されている(例えば、250℃程度)。その後、燃料ガス1は、燃料電池セル管3の一端部から、ばらつきの無い流量で流入する。
発電部22において、燃料ガス1は、燃料電池セル21に供給され、発電に寄与する。その際、燃料電池セル21は発熱するが、その熱は、燃料電池セル管3の外周部を流れる酸化剤ガス2により持ち去られるので、燃料電池セル21の温度は900℃〜1000℃に保持される。そして、燃料ガス1も、温度が上昇しない。燃料ガス1のうち、発電に用いられなかった燃料ガス1及び発電により発生した水蒸気は、燃料電池セル管3の排出室9側の他端部(左側)から排出室9へ送出される。
送出された使用済みの燃料ガス1は、排出室9で混合され、燃料ガス排出口9−1から排出される。
【0079】
次に、酸化剤ガス2について説明する。
図1において、酸素を含む酸化剤ガス2が、酸化剤ガス供給口7−1から酸化剤ガス供給室7に入る。そして、断熱体B10−2と管板B15とに挟まれ形成される空間を、管板B15に沿って移動する。排出室9側の燃料電池セル管3に達した酸化剤ガス2は、断熱体B10−2と燃料電池セル管3の外周部との間の空間に入る。そして、概ね燃料電池セル管3の外周部を、その排出室9側の他端部(左側)から供給室8の方向へ進む。
発電部14において、酸化剤ガス2は、燃料電池セル21に供給され、発電に寄与する。その際、燃料電池セル21は発熱するが、その熱は、酸化剤ガス2により持ち去られるので、燃料電池セル21の温度は900℃〜1000℃に保持される。また、酸化剤ガス2は、燃料電池セル21から発電によって生じた熱量を奪いながら温度を上昇させていく。そして、発電に用いられなかった酸化剤ガス2は、燃料電池セル管3の内側を対向して流れる燃料ガス1へ熱量を、燃料電池セル管3の側面(壁面)を介して放出し、温度を下降させていく。そして、燃料電池セル管3の外周部の供給室8側の一端部(右側)へ達する。その後、断熱体A10−1と管板A14との空間を進む。
使用済みの酸化剤ガス2は、断熱体A10−1と管板A14とに挟まれて形成された空間に沿って移動し、酸化剤ガス供給室7の酸化剤ガス排出口7−2から外部へ排出される。
【0080】
本発明では、側板13と管板A14とを一体(第1容器部)に形成するので、側板13と管板A14との間の溶接を行う必要が無くなり、製造の工数及びコストを低減することが可能となる。そして、側板13と管板A14とが一体なので、その部分からのガスのリークの可能性が無くなり、ガスタイト性の信頼性が向上する。また、燃料電池モジュール30の運転時に側板13が管板A14を拘束して管板A14が変形する問題を回避することが出来る。
排出室9の側板16と管板B15も一体成形されており、同様の効果が得られる。
【0081】
管板A14及び管板B15と燃料電池セル管3との嵌合(締り嵌め)に伴う各管板の締め付け力より、燃料電池セル管3が強固に保持される。そして、強固に保持された複数の燃料電池セル管3により、供給室8及び排出室9、供給室8と排出室9との間に配設された酸化剤ガス供給室7を備える燃料電池モジュール30の構造が保持(維持)される。それにより、構造を維持するための枠あるいは骨組のような構造材を用いる必要が無くなる。すなわち、設備の容積及び設置面積の増加を招くことなく、構造を保持(支持)することが可能となる。
【0082】
また、本発明においては、従来の部材の他に特別な部材を用いず、管板と燃料電池セル管との接合による簡潔な方法で構造を保持(支持)することが可能となる。
その際、特別に高価な材料や、多量の材料、手間をかけていないので、低コストで構造を保持(支持)することが可能である。
【0083】
なお、図1において、供給室8−燃料電池セル管3−排気室9内に燃料ガス1、酸化剤ガス供給室7に酸化剤ガス2を流している。しかし、燃料電池21の積層方法を逆(図1、図2の場合、燃料電池セル管3の表面に近い側から順にアノード電極/電解質/カソード電極と積層)にした場合には、供給室8−燃料電池セル管3−排気室9内に酸化剤ガス2、酸化剤ガス供給室7に燃料ガス1を流すことにより、上記実施例と同様に発電を行える。そして、本発明の効果を同様に得ることが出来る。
【0084】
図1で示した燃料電池モジュール30は、燃料電池セル管3が竪置きである。ただし、図1で示した燃料電池モジュール30を横に90度倒した横置きでも実施が可能である。
【0085】
また、図1の燃料電池モジュール30の酸化剤ガス2の流路を変形した図9のような形状の場合も、本実施例を適用することが可能である。
図9は、本発明である燃料電池モジュールの他の実施の形態の構成を示す図(断面図)である。また、図10は、図9の燃料電池セル管3の1本分の第1嵌合部8−2及びその周辺の拡大図である。
この場合の燃料電池モジュール30は、断熱材A10−1の孔34が小さく燃料電池セル管3の直径と概ね等しくなっている点、酸化剤ガス排出口7−2が断熱材A10−1の位置よりも排出室9側に設置されている点が、上記実施例の場合と異なる。
そのため、発電部22で使用済みの酸化剤ガス2は、断熱材A10−1の孔34を通らずに、断熱材A10−1の発電部22側に沿って酸化剤ガス排出口7−2へ向かう。
ただし、その他の構成及び動作は、上記実施例と同様であるので、その説明を省略する。
図9に示す実施の形態においても、上記実施例と同様の本発明の効果を得ること出来る。
【0086】
(実施例2)
次に、本発明である燃料電池モジュールの第2の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図8は、本発明である燃料電池モジュールの第2の実施の形態の構成を示す図(断面図)である。燃料電池モジュール30は、複数の燃料電池セル管3(内管4及び燃料電池セル21を有する外管5を含む)、空気室としての酸化剤ガス供給室7、第1燃料室としての供給室8、第2燃料室としての排出室9を備える。
【0087】
本実施例では、図11で示した2重管型の燃料電池モジュールにおいて、実施例1のような第1容器及び第2容器を用いて、酸化剤ガス供給室7、供給室8、排出室9を形成している。そのため、実施例1と同様に、各側板と各管板との間の溶接工程の低減、工数及びコストの低減、ガスのリークの可能性の低減、ガスタイト性の信頼性の向上、側板13の拘束による管板A14の変形等の効果を得ることが出来る。
【0088】
以下、各構成について説明する。
第1燃料室としての供給室8は、蓋板12、側板13、第1燃料室の側面としての管板A14、接合部18、燃料ガス供給口8−1及び(複数の)第1嵌合部8−2、を有する。
第2燃料室としての排出室9は、管板A14(及び側板13)、側板16、第2燃料室の側面としての管板B15、接合部18、燃料ガス排出口9−1及び(複数の)第2嵌合部9−2を有する。
酸化剤ガス供給室7は、側板31と、管板B15(及び側板16)、接合部18、底板41を有する。
なお、図8の構成は、本図面においては、集電に関する構成について、省略している。
【0089】
各部の構成は、供給室8に嵌合しているのが燃料電池セル管3の内管4であり、排出室9に嵌合しているのが燃料電池セル管8の外管5であること、蓋板17が管板14及び側板13であること以外は、図1、図2、図4、図5(a)、図6及び図7で説明した通りなので、その説明を省略する。
【0090】
次に、本発明である燃料電池モジュールの第2の実施の形態の動作に関して、図8(図2、図4)を参照して説明する。
【0091】
燃料ガス1について説明する。
図8において、供給室8内に水素と水蒸気とを含むの燃料ガス1が、ガス供給口8−1から供給される。燃料ガス1は、予熱されている(例えば、250℃程度)。その後、燃料ガス1は、燃料電池セル管3の内管4の一端部から、ばらつきの無い流量で流入する。内管4の他端部から出た燃料ガス1は、外管5に入る。そして、外管5の発電部22において、燃料ガス1は、燃料電池セル21に供給され、発電に寄与する。燃料ガス1のうち、発電に用いられなかった燃料ガス1及び発電により発生した水蒸気は、外管5の排出室9側の他端部から排出室9へ送出される。
送出された使用済みの燃料ガス1は、排出室9で混合され、燃料ガス排出口9−1から排出される。
【0092】
次に、酸化剤ガス2について説明する。
図1において、酸素を含む酸化剤ガス2が、酸化剤ガス供給口7−1から酸化剤ガス供給室7に入る。そして、燃料電池セル管3の外管5の外周部の燃料電池セル21へ酸化剤ガス2が供給される。
発電部22において、酸化剤ガス2は、燃料電池セル21に供給され、発電に寄与する。そして、酸化剤ガス供給室7の酸化剤ガス排出口7−2から外部へ排出される。
【0093】
本発明により、側板13と管板A14との間の溶接(118a〜118e)が不要となり、工数及びコストの低減が可能となる。そして、その部分からのガスのリークの可能性が無くなり、ガスタイト性の信頼性が向上する。また、側板13が管板A14を拘束して、管板A14が変形する問題を回避することが出来る。
【0094】
【発明の効果】
本発明の燃料電池モジュールにより、製造の際の溶接箇所が少なく、ガスタイト性が良好で、温度管理や変形の管理が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明である燃料電池モジュールの第1の実施の形態の構成を示す図(断面図)である。
【図2】燃料電池セル管の1本分の第1嵌合部及びその周辺の拡大図である。
【図3】燃料電池セル管の1本分の第2嵌合部及びその周辺の拡大図である。
【図4】(a)第1容器部の断面図及び平面図である。(b)第1容器部のバリエーションの断面図である。(c)第1容器部の他のバリエーションの断面図である。
【図5】(a)本発明である燃料電池モジュールの実施の形態における管板の正面図である。
(b)本発明である燃料電池モジュールの実施の形態における断熱体の正面図である。
【図6】(a)接合部の構成を示す断面図である。(b)接合部のバリエーションの断面図である。(c)接合部の他のバリエーションの断面図である。
【図7】嵌合リングを用いない場合の第1嵌合部及びその周辺の拡大図である。
【図8】本発明である燃料電池モジュールの第2の実施の形態の構成を示す図(断面図)である。
【図9】本発明である燃料電池モジュールの他の実施の形態の構成を示す図(断面図)である。
【図10】燃料電池セル管の1本分の第1嵌合部及びその周辺の拡大図である。
【図11】従来の円筒型固体電解質燃料電池モジュールの概略構成の一例をに示す図である。
【符号の説明】
1 燃料ガス
2 酸化剤ガス
3 燃料電池セル管
4 内管
5 外管
7 酸化剤ガス供給室
7−1 酸化剤ガス供給口
7−2 酸化剤ガス排出口
8 供給室
8−1 燃料ガス供給口
8−2 第1嵌合部
9 排出室
9−1 燃料ガス排出口
9−2 第2嵌合部
10 断熱体
10−1 断熱体A
10−2 断熱体B
10−3 孔
12 蓋板
12−1〜2 辺縁部
13 側板
14 管板A
15 管板B
16 側板
17 蓋板
18(−1〜2) 接合部
19 第1容器
19−1 結合部
19−2 曲面部
19−3 側板部
19−4 曲面部
19−5 平板部
19−6 結合部
19−7 曲面部
19−8 側板部
19−9 曲面部
19−10 平板部
19−11 結合部
19−12 曲面部
19−13 側板部
19−14 曲面部
19−15 平板部
20 第2容器部
21 燃料電池セル
22 発電部
23(’) リード膜
24(’) シール剤
26 第1嵌合リング
26’ 第2嵌合リング
27(’) 充填材
30 燃料電池モジュール
31 側板
31−1〜3 端部
32 伸縮部
34 孔
35 締付け具
36 締付け具
37−1〜2 ガスケット
41 底板
100 燃料電池モジュール
103 内管
104 外管
105 燃料電池セル管
107 酸化剤ガス供給室
108 供給室
109 排出室
110 燃料ガス供給部
112 上面板
113 側板
114 底面板
116 側板
117 底面板
118a〜f 溶接点
121 側板
122 底面板

Claims (19)

  1. 表面に燃料電池セルを形成された複数の燃料電池セル管と、
    前記複数の燃料電池セル管の一端部が開放されて嵌合され、前記複数の燃料電池セル管内に燃料ガスを供給する第1燃料室と、
    前記複数の燃料電池セル管の他端部が開放されて嵌合され、前記複数の燃料電池セル管で使用済みの前記燃料ガスを排出する第2燃料室と、
    前記第1燃料室と前記第2燃料室との間に設置され、前記複数の燃料電池セル管を含み、前記燃料電池セルに酸化剤ガスを供給する空気室と、
    を具備し、
    前記第1燃料室及び前記第2燃料室の少なくとも一方としての燃料室は、
    前記複数の燃料電池セル管が嵌合される一側面としての管板と、
    前記管板と対向する一側面としての蓋板と、
    前記燃料室の残りの側面としての側板と
    を備え、
    前記側板と前記管板とが曲面を介して連続し、前記管板に発生する応力を前記曲面により前記側板へ逃がすように、前記側板と前記管板とが一体成型により形成されている、
    燃料電池モジュール。
  2. 前記一体成型は、金属板のプレス加工である、
    請求項1に記載の燃料電池モジュール。
  3. 前記管板と前記複数の燃料電池セル管とは、締り嵌めにより嵌合している、
    請求項1又は2に記載の燃料電池モジュール。
  4. 前記複数の燃料電池セル管は、前記管板に千鳥格子状又は正方格子状に配列して嵌合されている、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の燃料電池モジュール。
  5. 前記複数の燃料電池セル管の各々と前記管板とを嵌合する複数の嵌合構造を更に具備し、
    前記嵌合構造は、
    前記燃料電池セル管を内側に通す嵌合リングと、
    前記嵌合リングと前記燃料電池セル管とを接合し、前記嵌合リングと前記燃料電池セル管との隙間を充填する充填材と
    を備える
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の燃料電池モジュール。
  6. 前記管板と前記複数の燃料電池セル管との嵌合は、前記管板と前記複数の嵌合リングとによる締り嵌めである、
    請求項5に記載の燃料電池モジュール。
  7. 前記第1燃料室及び前記第2燃料室のいずれか一方は、他方に対して、可動的に保持されている、
    請求項1乃至6のいずれか一項に記載の燃料電池モジュール。
  8. 表面に燃料電池セルを形成された複数の燃料電池セル管と、
    前記複数の燃料電池セル管の一端部が開放されて嵌合され、前記複数の燃料電池セル管内に酸化剤ガスを供給する第1空気室と、
    前記複数の燃料電池セル管の他端部が開放されて嵌合され、前記複数の燃料電池セル管で使用済みの前記酸化剤ガスを排出する第2空気室と、
    前記第1空気室と前記第2空気室との間に設置され、前記複数の燃料電池セル管を含み、前記燃料電池セルに燃料ガスを供給する燃料室と、
    を具備し、
    前記第1空気室及び前記第2空気室の少なくとも一方としての空気室は、
    前記複数の燃料電池セル管が嵌合される一側面としての管板と、
    前記管板と対向する一側面としての蓋板と、
    前記空気室の残りの側面としての側板と
    を備え、
    前記側板と前記管板とが曲面を介して連続し、前記管板に発生する応力を前記曲面により前記側板へ逃がすように、前記側板と前記管板とが一体成型により形成されている、
    燃料電池モジュール。
  9. 前記一体成型は、金属板のプレス加工である、
    請求項8に記載の燃料電池モジュール。
  10. 前記複数の燃料電池セル管の各々と前記管板とを嵌合する複数の嵌合構造を更に具備し、
    前記嵌合構造は、
    前記燃料電池セル管を内側に通す嵌合リングと、
    前記嵌合リングと前記対応燃料電池セル管とを接合し、前記嵌合リングと前記対応燃料電池セル管との隙間を充填する充填材と
    を備える
    請求項8又は9に記載の燃料電池モジュール。
  11. 前記管板と前記複数の燃料電池セル管との嵌合は、前記管板と前記複数の嵌合リングとによる締り嵌めである、
    請求項10に記載の燃料電池モジュール。
  12. 前記第1空気室及び前記第2空気室のいずれか一方は、他方に対して、可動に保持されている、
    請求項8乃至11のいずれか一項に記載の燃料電池モジュール。
  13. 表面に燃料電池セルを形成された外管と前記外管の内部に配設された内管とを含む複数の燃料電池セル管と、
    前記複数の燃料電池セル管の各々の前記内管の一端部が開放されて嵌合され、前記内管に燃料ガスを供給する第1燃料室と、
    前記複数の燃料電池セル管の各々の前記外管の一端部が開放されて嵌合され、前記外管で使用済みの前記燃料ガスを排出する第2燃料室と、
    前記第1燃料室と反対側の前記第2燃料室の隣に設置され、前記複数の燃料電池セル管を含み、前記燃料電池セルに酸化剤ガスを供給する空気室と、
    を具備し、
    前記外管は、前記外管の他端部が、前記空気室へ延び、閉止され、
    前記内管は、前記内管の他端部が、前記外管の他端部の近傍へ延び、開放され、
    前記第1燃料室は、
    前記第1燃料室と前記内管とが嵌合する一側面としての第1管板と、
    前記第1管板と対向する一側面としての第1蓋板と、
    前記第1燃料室の残りの側面としての第1側板と
    を備え、
    前記第2燃料室は、
    前記第2燃料室と前記外管とが嵌合する一側面としての第2管板と、
    前記第2管板と対向する一側面としての第2蓋板と、
    前記第2燃料室の残りの側面としての第2側板と
    を備え、
    前記第1管板と前記第1側板、及び、前記第2管板と前記第2側板の少なくとも一方としての管板と側板は、前記側板と前記管板とが曲面を介して連続し、前記管板に発生する応力を前記曲面により前記側板へ逃がすように、一体に成型されている、
    燃料電池モジュール。
  14. 表面に燃料電池セルを形成された外管と前記外管の内部に配設された内管とを含む複数の燃料電池セル管と、
    前記複数の燃料電池セル管の各々の前記内管の一端部が開放されて嵌合され、前記内管に酸化剤ガスを供給する第1空気室と、
    前記複数の燃料電池セル管の各々の前記外管の一端部が開放されて嵌合され、前記外管で使用済みの前記酸化剤ガスを排出する第2空気室と、
    前記第1空気室と反対側の前記第2空気室の隣に設置され、前記複数の燃料電池セル管を含み、前記燃料電池セルに燃料ガスを供給する燃料室と、
    を具備し、
    前記外管は、前記外管の他端部が、前記燃料室へ延び、閉止され、
    前記内管は、前記内管の他端部が、前記外管の他端部の近傍へ延び、開放され、
    前記第1空気室は、
    前記第1空気室と前記内管とが嵌合する一側面としての第1管板と、
    前記第1管板と対向する一側面としての第1蓋板と、
    前記第1空気室の残りの側面としての第1側板と
    を備え、
    前記第2空気室は、
    前記第2空気室と前記外管とが嵌合する一側面としての第2管板と、
    前記第2管板と対向する一側面としての第2蓋板と、
    前記第2空気室の残りの側面としての第2側板と
    を備え、
    前記第1管板と前記第1側板、及び、前記第2管板と前記第2側板の少なくとも一方としての管板と側板は、前記側板と前記管板とが曲面を介して連続し、前記管板に発生する応力を前記曲面により前記側板へ逃がすように、一体に成型されている、
    燃料電池モジュール。
  15. 前記一体成型は、金属板のプレス加工である、
    請求項13又は14に記載の燃料電池モジュール。
  16. 前記内管と前記第1管板とを嵌合する嵌合構造を更に具備し、
    前記嵌合構造は、
    前記内管を内側に通す第1嵌合リングと、
    前記第1嵌合リングと前記内管とを接合し、前記第1嵌合リングと前記内管との隙間を充填する充填材と
    を備える
    請求項13乃至15のいずれか一項に記載の燃料電池モジュール。
  17. 前記外管と前記第2管板とを嵌合する嵌合構造を更に具備し、
    前記嵌合構造は、
    前記外管を内側に通す第2嵌合リングと、
    前記第2嵌合リングと前記外管とを接合し、前記第2嵌合リングと前記外管との隙間を充填する充填材と
    を備える
    請求項13乃至16のいずれか一項に記載の燃料電池モジュール。
  18. 前記複数の燃料電池セル管と前記第1燃料室と前記第2燃料室とは構造的に一体となり荷重を保持する構造材である
    請求項1乃至7のいずれか一項に記載の燃料電池モジュール。
  19. 前記複数の燃料電池セル管と前記第1空気室と前記第2空気室とは構造的に一体となり荷重を保持する構造材である
    請求項8乃至12のいずれか一項に記載の燃料電池モジュール。
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