JP3727847B2 - ガスタービンの動翼翼端冷却構造 - Google Patents

ガスタービンの動翼翼端冷却構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はガスタービン動翼翼端冷却構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガスタービンが発電や、その他、色々な用途のために数多く使用されている。このガスタービンは圧縮機で高温に圧縮された空気に燃料を噴射して燃焼筒内で燃焼して燃焼ガスを発生し、この燃焼ガスを静翼で整流して動翼に導き、タービンを回転せしめて動力を得るものである。そして、ガスタービンの効率を上げるためには動翼へ導く燃焼ガス温度はできるだけ高い方がよく、動翼にあたる燃焼ガスの温度はますます高くなる傾向にある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような、燃焼ガスの高温化を実現させるためには、動翼の冷却を燃焼ガスの高温化の耐えられるように向上することが必要である。
ここで、動翼の先端は、腹側から背側への燃焼ガスの周り込み流れを抑制して作動効率を上げるべく、腹側部材と背側部材を集合して尖らせて1ヶ所で周り込み流れを防止するのではなくて、腹側部材と背側部材をそれぞれケーシング側に設けられる周囲シュラウドと近接させて二重に周り込み流れを防止する構造とすることが多く、例えば、特開昭62−223402号公報に記載の冷却構造がある。
【0004】
図11の(A)、(B)に示すのが上記公報の冷却構造であって、冷却空気は、翼端に、翼断面形状に沿うように形成された動翼の本体と蓋部材の間のスリットを通って流れるようにされているが、このスリットへ向かう冷却空気は軸心側から数カ所の供給穴を通って供給されている、供給穴とスリットの間には、空間が設けられているものの、供給穴は連続しておらず、必ずしも、充分均等に翼端部分を冷却できない可能性がある。
本発明は上記に鑑み、動翼の翼端部を充分均等に冷却できるガスタービンの動翼翼端冷却構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明によれば、圧縮機から供給された圧縮空気と燃料ノズルから噴射された燃料を燃焼筒内で燃焼し、その燃焼ガスを動翼に導き動力を得るガスタービンの、圧縮空気の一部を利用して動翼の翼端を冷却する動翼翼端冷却構造であって、
動翼本体の翼端面から軸心方向に深さを有して形成された凹部と、
動翼本体の前縁部材内部を通り凹部の前縁側の壁面に出口開口を有する翼端冷却空気導入通路と、
凹部の後縁側の壁面に入口開口を有し、動翼本体の後縁部材内部を通り、後縁または後縁に隣接する翼表面に出口開口を有する翼端冷却空気排出通路と、
動翼本体と別体に成形され、凹部内壁に密着接合して固定される蓋部材とを具備し、
蓋部材の凹部内壁に密着接合する面に、翼端冷却空気導入通路の出口開口と翼端冷却空気排出通路の入口開口を連通する複数の溝が設けられている、ガスタービンの動翼冷却構造が提供される。
このように構成されたガスタービンの動翼冷却構造では、蓋部材の凹部内壁に密着接合する面に設けられた複数の溝を冷却空気が流れるために、翼端を均等に冷却することができる。
【0006】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明において、凹部が、前縁側壁面、後縁側壁面、腹側壁面、背側壁面、底面を有し、
蓋部材が、凹部の前縁側壁面、後縁側壁面、腹側壁面、背側壁面、底面にそれぞれ密着する前面、後面、腹側面、背側面、下面を有し、
翼端冷却空気導入通路が前縁側壁面に出口開口を有し、
翼端冷却空気排出通路が後縁側壁面に入口開口を有し、
溝が、蓋部材の腹側面、背側面、下面の少なくとも一つに設けられている、ガスタービン動翼翼端冷却構造が提供される。
【0007】
請求項3の発明によれば、請求項1の発明において、溝が蛇行しているガスタービン動翼翼端冷却構造が提供される。
このように構成されたガスタービン動翼翼端冷却構造では冷却空気は蛇行して流れ、冷却空気の当たる面積が増える。
請求項4の発明によれば、溝の表面に突起が形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のガスタービン動翼翼端冷却構造。
請求項5の発明によれば、請求項1の発明において、溝が翼幅方向にずれた第1部分溝と第2部分溝をこれらに直角な連結溝でつないで成るクランク溝を、複数、隣接するクランク溝の第1部分溝と第2部分溝を翼幅方向で部分的にオーバーラップさせて配置して、これらオーバーラップせしめられた隣接するクランク溝の第1部分溝と第2部分溝を連通路でつないで形成されているガスタービン動翼翼端冷却構造が提供される。
このように構成されたガスタービンの動翼冷却構造では、さらに連通路を通過した冷却空気が連通路の出口側の部分溝の壁面をインピンジ冷却する。
【0008】
請求項6の発明によれば、請求項5の発明において、冷却空気が軸心側から翼端側に向かって流れるように、クランク溝と、連通路が配設されている、ガスタービン動翼翼端冷却構造が提供される。
このように構成されたガスタービンの動翼冷却構造では、冷却空気は連通路を翼端側に流れ、翼端に近い部分溝の壁面をインピンジ冷却することができる。
【0009】
請求項7の発明によれば、請求項1の発明において、溝の断面形状が、四角形、半円形、三角形のいずれかである、ガスタービン動翼翼端冷却構造が提供される。
【0010】
請求項8の発明によれば、請求項1の発明において、翼端冷却空気排出通路が後縁に隣接する腹側表面に出口開口を有する、ガスタービン動翼翼端冷却構造が提供される。
このように構成されたガスタービンの動翼冷却構造では、翼端冷却空気排出通路を出た冷却空気は、後縁に隣接する腹側から背側にむかうフィルム冷却をおこなう。
請求項9の発明によれば、請求項1の発明において、蓋部材の外側表面に前縁側から後縁側に延びる溝が形成されている、ガスタービン動翼翼端冷却構造が提供される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の各実施の形態について説明する。先ず、本発明が適用されるガスタービンの、燃焼器の周辺部分の、基本的な構造を図10を参照して説明する。
ケーシング1で形成される車室2内に燃焼器3が配設されていて、また車室2内には圧縮機4(一部のみ図示)で圧縮された高温の空気が矢印50で示されるように導入される。燃焼器3は、燃料と空気を燃焼して燃焼ガスを発生する燃焼筒6と、燃焼筒6に燃料と空気を燃焼筒6に導く導入部5から成り、燃焼筒6の後端は静翼シール7を介して静翼8に結合され、静翼8の後流側には動翼9が配設されている。
【0012】
導入部5は内筒10の内部に1つのパイロットノズル11と複数のメインノズル12を配設して構成されている。圧縮機4から車室2内に導入された高温の圧縮空気は矢印51で示されるように内筒10の周りを通って上流側に向かい、内筒10の上流端部に形成された燃焼空気入口13から矢印52で示されるように内筒10の内側に導入される。内筒10の内側に導入された空気は複数のそれぞれスワラー14を有して成るスワール流路15でスワール空気とされてから、メインノズル12から噴射される燃料が混合されて予混合気となって燃焼筒6に送られる。
【0013】
また、内筒10の内側に導入された空気はパイロットノズル11の周りの空気通路11aを通り、パイロットノズル11の下流でパイロットノズル11から噴射された燃料とともに拡散燃焼してパイロット火炎を生成する。このパイロット火炎が、スワール流路15から排出された予混合気を着火し、それにより、燃焼ガスが生成される。
なお、パイロットノズル11の先端部16はメガホン状に広がるパイロットコーン17内に配置されている。
【0014】
以下、上記のようなガスタービンに適用される本発明のガスタービン動翼冷却構造について、動翼に適用した場合を例に説明する。
図1は本発明のガスタービン動翼冷却構造の第1の実施の形態を示す分解図である。動翼9の本体90の翼端面に凹部91が形成され、この凹部に蓋部材100を嵌め込み、溶接等で固定することによって完成される。
【0015】
凹部91は翼端面から同じ深さを有する前縁側壁面91f、後縁側壁面91r、腹側壁面91a、背側壁面91b、底面91cを有し、前縁側壁面91fと後縁側壁面91rは、翼幅方向に直角な方向、すなわち、翼厚さ方向に真っ直ぐに延びているが、腹側壁面91aと背側壁面91bはそれぞれ腹側表面92aと背側表面92bに平行にカ−ブしながら翼幅方向に延びている。また、底面91cは翼端側の開口の形状と同じ形をしている。
【0016】
本体90を形成している部材の内の、凹部91(の前縁側壁面91f)より前側の部分を前縁部材90f、凹部91(の後縁側壁面91r)よりも後ろ側の部分を後縁部材90r、凹部91の腹側壁面91aと腹側表面92aの間の部材を腹側部材90a、凹部91の背側壁面91bと背側表面92bの間の部材を背側部材90bとする。また、底面91cが形成されている部材を凹部底面部材90cとする。
なお、前縁部材90f、後縁部材90r、腹側部材90a、背側部材90bは凹部91の周りの部分のみでなく、翼端から図示されない軸心側端部まで含むものとする。
【0017】
前縁部材90f内に翼端冷却空気導入通路93iが形成され、後縁部材90r内に翼端冷却空気排出通路93eが形成されている。
図2、3から明らかなように、翼端冷却空気導入通路93iは軸心側に延びていて、図示されない軸心側端部において、図示されない軸心部材に形成された冷却空気導入通路に接続されている。また、翼端冷却空気排出通路93eは後縁近傍の、凹部91の中間程度の翼長さ方向位置において、腹側表面92aに出口開口95eを有し、出口開口95eから出た冷却空気は腹側表面92aから背側表面92bに向かって翼端部をフィルム冷却する。
【0018】
また、底面部材90cの軸心側には3個の中央冷却空気通路93a、93b、93cが形成されていて、これらにも図示されない軸心部材に形成された冷却空気導入通路から冷却空気が導入され、腹側部材90a、背側部材90bに形成されている図示されない穴から排出され、腹側表面92a、背側表面92bをフィルム冷却する。
【0019】
一方、蓋部材100は、本体90の凹部91の前縁側壁面91f、後縁側壁面91r、腹側壁面91a、背側壁面91b、底面91cに、それぞれ密着接合する、前面100f、後面100r、腹側面100a、背側面100b、下面100c、及び、外側の上面100dを有する。
【0020】
蓋部材100の前面100f、後面100rは平面であるが、腹側面100a、背側面100bには、それぞれ、断面が四角形の溝101が2本形成されている。また、下面100cにも上記溝101と同じ断面の溝102が形成されているが、前縁側では3本あるが、後縁側では翼厚さ方向の大きさが小さくなるので集合されている。一方、上面100dには、大きな溝103が1本形成されているのみである。
【0021】
図4に示されているように、蓋部材100を取り付けた状態で、溝101、102の前縁側端部が翼端冷却空気導入通路93iの出口の開口94iの領域内にあるように翼端冷却空気導入通路93iの開口94iの形状が定められている。同様に、溝101、102の後縁側端部が翼端冷却空気排出通路93eの開口94eの領域内にあるように翼端冷却空気排出通路93eの入口の開口94eの形状が定められているが、図示しない。
【0022】
第1の実施の形態は、上記のように、構成されており、翼端冷却空気導入通路93iを通った冷却空気は、蓋部材の溝101と腹側壁面91a、背側壁面91bで形成される通路、および、溝102と底面91cで形成される通路を通り、その後、翼端冷却空気排出通路93eを通って排出される。したがって、蓋部材100は、前縁側から後縁側まで連続的に冷却される。
【0023】
なお、溝の断面形状は、適宜、変形することができ、例えば、図5の(A)に示すような半円形、(B)に示すような三角形にすることができる。
【0024】
次に、第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態は、蓋部材200が第1の実施の形態の蓋部材100と異なるが、本体90は同じであるので、蓋部材200についてのみ説明する。
図6が第2の実施の形態における蓋部材200を腹側から見た図であって、蓋部材200の腹側面には、翼幅方向にずれた内側溝210と外側溝220を放射方向溝230でつないだクランク溝201が形成されている。なお、背側面にも同様にされている。
第2の実施の形態は上記のように構成され、図6に矢印で示すように、冷却空気が蛇行して流れ、蓋部材200を、翼幅方向に連続して冷却することができるので冷却効率がよい。
【0025】
次に、第2の実施の形態の変形例について図7を参照して説明する。この変形例は第2の実施の形態の蛇行する溝の表面に突起240を多数設けたものである。このように構成することにより、冷却空気の流れの乱流大きくなり冷却性能がさらに、向上する。なお、このような突起は第1の実施の形態および後述の第3の実施の形態にも適用することができる。
【0026】
次に、第3の実施の形態について説明する。この第3の実施の形態は、蓋部材300が第1の実施の形態の蓋部材100と異なるが、本体90は同じであるので、蓋部材300についてのみ説明する。
図8が第3の実施の形態における蓋部材300を腹側から見た図であって、蓋部材300の腹側面300aには、翼幅方向にずれた内側溝310と外側溝320を放射方向溝330でつないだクランク溝301が複数形成され、隣接するクランク溝301の内側溝310と外側溝320が連通穴340で連通されている。図8では、前面300fに外側溝320の中間部があるように、また、後面300rに外側溝320の中間部があるように、されているが、連通穴340の設けられているところが、前面300f、後面300rにこないようにだけすれば、他の部分が前面300f、後面300rにあってもよい。
【0027】
図9の(A)は、図8のIXA-IXA 線に沿ってみたものであり、(B)は図8のIXB-IXB 線に沿ってみたものであり、(C)は図8のIXC-IXC 線に沿ってみたものであり、(D)は図8のIXD-IXD 線に沿ってみたものである。
第3の実施の形態は上記のように構成され、図8に矢印で示すように、冷却空気が流れ、蓋部材300を、翼幅方向に連続して冷却することができ、さらに、連通穴を通った空気が、溝の上側(外側)の面をインピンジ冷却しているので冷却効率がよい。
【0028】
また、図8の各図から明らかなように、背側面300bも、腹側面300aと同じようにされている。
そして、蓋部材300の下面300c、上面300dは、第1の実施の形態の蓋部材100の下面100c、上面100dとそれぞれ同じで、溝302、303が形成されている。
【0029】
以上、第1の実施の形態、第2の実施の形態(含む変形例)、第3の実施の形態を説明したが、これらはいずれも、凹部が、前縁側壁面、後縁側壁面、腹側壁面、背側壁面、底面を有し、蓋部材が、凹部の前縁側壁面、後縁側壁面、腹側壁面、背側壁面、底面にそれぞれ密着する前面、後面、腹側面、背側面、下面を有するものである。しかしながら、このような、はっきりと分けられる面を有することは、必ずしも必要ではなく、凹部を連続した曲面で形成されるバスタブ状にし、蓋部材もこれに密着する曲面としてもよい。
また、動翼の翼端面は、周囲に配設されるケーシングの面に均等な隙間を介して接するように、翼厚さ方向において、若干中央部分が盛り上がっている。
【0030】
【発明の効果】
各請求項に記載の発明は、圧縮機から供給された圧縮空気と燃料ノズルから噴射された燃料を燃焼筒内で燃焼し、その燃焼ガスを動翼に導き動力を得るガスタービンの、圧縮空気の一部を利用して動翼の翼端を冷却する動翼翼端冷却構造であるが、
動翼本体の翼端面から軸心方向に深さを有して形成された凹部と、
動翼本体の前縁部材内部を通り凹部の前縁側の壁面に出口開口を有する翼端冷却空気導入通路と、
凹部の後縁側の壁面に入口開口を有し、動翼本体の後縁部材内部を通り、後縁または後縁に隣接する翼表面に出口開口を有する翼端冷却空気排出通路と、
動翼本体と別体に成形され、凹部内壁に密着接合して固定される蓋部材とを具備し、
蓋部材の凹部内壁に密着接合する面に、翼端冷却空気導入通路の出口開口と翼端冷却空気排出通路の入口開口を連通する複数の溝が設けられていて、蓋部材の凹部内壁に密着接合する面に設けられた複数の溝を冷却空気が流れるために、翼端を均等に冷却することができる。
特に、請求項3のように、溝を蛇行させれば、冷却空気は蛇行して流れ冷却空気の当たる面積が増え冷却性能が向上する。
特に、請求項4のように、溝の表面に突起を設ければ、冷却空気の乱れが増大して冷却性能が向上する。
特に、請求項5のように、溝が翼幅方向にずれた第1部分溝と第2部分溝をこれらに直角な連結溝でつないで成るクランク溝を、複数、隣接するクランク溝の第1部分溝と第2部分溝を翼幅方向で部分的にオーバーラップさせて配置して、これらオーバーラップせしめられた隣接するクランク溝の第1部分溝と第2部分溝を連通路でつないで形成すれば、連通路を通過した冷却空気が連通路の出口側の部分溝の壁面をインピンジ冷却することができ冷却効率が向上する。
さらに、請求項6のように、冷却空気が軸心側から翼端側に向かって流れるように、クランク溝と、連通路が配設すれば、冷却空気は連通路を翼端側に流れ、翼端に近い部分溝の壁面をインピンジ冷却することができ、翼端側の冷却が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガスタービン動翼冷却構造を示す分解図である。
【図2】図1の線II-II を通る面で切った断面図である。
【図3】蓋部材を装着した状態で、動翼を翼長さ方向から示す図であって、
(A)は外側から見た図であり、
(B)は図2のIIIB-IIIB 線に沿って見た断面図であり、
(C)は図2のIIIC-IIIC 線に沿って見た断面図であり、
(D)は図2のIIID-IIID 線に沿って見た断面図である。
【図4】図2のIV-IV 線に沿って見た図である。
【図5】蓋部材に形成される溝の変形例を示す図であって、
(A)は断面が半円形のもの、
(B)は断面が三角形のものである。
【図6】第2の実施の形態の蓋部材の側面図である。
【図7】第2の実施の形態の変形例の蓋部材の側面図である。
【図8】第3の実施の形態の蓋部材の側面図である。
【図9】図8の蓋部材の断面図であって、
(A)は図8のIXA-IXA 線に沿ってみたものであり、
(B)は図8のIXB-IXB 線に沿ってみたものであり、
(C)は図8のIXC-IXC 線に沿ってみたものであり、
(D)は図8のIXD-IXD 線に沿ってみたものである。
【図10】ガスタービンの燃焼器まわりの構造を示す図である。
【図11】従来技術のガスタービンの動翼冷却構造であって、(A)は翼端側から見た図であって、
(B)は(A)のXIB-XIB 線に沿って見た図である。
【符号の説明】
9…動翼
90…(動翼)本体
90a…腹側部材
90b…背側部材
90f…前縁部材
90r…後縁部材
91…凹部
91a…(凹部の)腹側壁面
91b…(凹部の)背側壁面
91c…(凹部の)底面
91f…(凹部の)前縁側壁面
91r…(凹部の)後縁側壁面
92a…腹側表面
92b…背側表面
93i…冷却空気導入通路
93e…冷却空気排出通路
94i…(冷却空気導入通路の)出口開口
94e…(冷却空気排出通路の)入口開口
95e…(冷却空気排出通路の)出口開口
100…蓋部材
101、102、103…溝
100a…(蓋部材)腹側面
100b…(蓋部材)背側面
100c…(蓋部材)底面
100d…(蓋部材)上面
100f…(蓋部材)前面
100r…(蓋部材)後面
200…蓋部材
201…溝
210…内側溝
220…外側溝
230…放射方向溝
300…蓋部材
201,202,203…溝
300a…(蓋部材)腹側面
300b…(蓋部材)背側面
300c…(蓋部材)底面
300d…(蓋部材)上面
300f…(蓋部材)前面
300r…(蓋部材)後面
310…内側溝
320…外側溝
330…放射方向溝
340…連通穴

Claims (9)

  1. 圧縮機から供給された圧縮空気と燃料ノズルから噴射された燃料を燃焼筒内で燃焼し、その燃焼ガスを動翼に導き動力を得るガスタービンの、圧縮空気の一部を利用して動翼の翼端を冷却する動翼翼端冷却構造であって、
    動翼本体の翼端面から軸心方向に深さを有して形成された凹部と、
    動翼本体の前縁部材内部を通り凹部の前縁側の壁面に出口開口を有する翼端冷却空気導入通路と、
    凹部の後縁側の壁面に入口開口を有し、動翼本体の後縁部材内部を通り、後縁または後縁に隣接する翼表面に出口開口を有する翼端冷却空気排出通路と、
    動翼本体と別体に成形され、凹部内壁に密着接合して固定される蓋部材とを具備し、
    蓋部材の凹部内壁に密着接合する面に、翼端冷却空気導入通路の出口開口と翼端冷却空気排出通路の入口開口を連通する複数の溝が設けられている、ことを特徴とするガスタービン動翼翼端冷却構造。
  2. 凹部が、前縁側壁面、後縁側壁面、腹側壁面、背側壁面、底面を有し、
    蓋部材が、凹部の前縁側壁面、後縁側壁面、腹側壁面、背側壁面、底面にそれぞれ密着する前面、後面、腹側面、背側面、下面を有し、
    翼端冷却空気導入通路が前縁側壁面に出口開口を有し、
    翼端冷却空気排出通路が後縁側壁面に入口開口を有し、
    溝が、蓋部材の腹側面、背側面、下面の少なくとも一つに設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のガスタービン動翼翼端冷却構造。
  3. 溝が蛇行している、ことを特徴とする請求項1に記載のガスタービン動翼翼端冷却構造。
  4. 溝の表面に突起が形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のガスタービン動翼翼端冷却構造。
  5. 溝が翼幅方向にずれた第1部分溝と第2部分溝をこれらに直角な連結溝でつないで成るクランク溝を、複数、隣接するクランク溝の第1部分溝と第2部分溝を翼幅方向で部分的にオーバーラップさせて配置して、これらオーバーラップせしめられた隣接するクランク溝の第1部分溝と第2部分溝を連通路でつないで形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のガスタービン動翼翼端冷却構造。
  6. 冷却空気が軸心側から翼端側に向かって流れるように、クランク溝と、連通路が配設されている、ことを特徴とする請求項に記載のガスタービン動翼翼端冷却構造。
  7. 溝の断面形状が、四角形、半円形、三角形のいずれかである、ことを特徴とする請求項1に記載のガスタービン動翼翼端冷却構造。
  8. 翼端冷却空気排出通路が後縁に隣接する腹側表面に出口開口を有する、 ことを特徴とする請求項1に記載のガスタービン動翼翼端冷却構造。
  9. 蓋部材の外側表面に前縁側から後縁側に延びる溝が形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のガスタービン動翼翼端冷却構造。
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