JP3727779B2 - 運転位置切換装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は複数の運転席を有する機器、例えば作業車両の運転位置切換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
機器としての作業車両は、通常一つの運転席から車両の運転操作を行なうようになっている。車両の用途や作業内容によっては、車両の前後に運転席を設けたり、更には可搬式の運転装置を設けて複数の運転席を備えたものがある。このような複数の運転席を持つ作業車両では、作業状況に応じて運転位置を切り換えることにより、作業性が向上する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
複数の運転席を備えた作業車両では、各運転席での運転装置のレバー位置等の状態に不整合があると、運転位置を切り換えた時に作業車両が急激な動作をする虞があった。また、作業中に別の運転席から運転操作を行なうと、作業車両が作業者の予想外の動きをする虞があった。
【0004】
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、現在運転中の運転席からのみ切り換える運転席を指定することができる運転位置切換装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の構成は、複数の運転席を有する機器の運転位置切換装置において、各運転席に備えられる切り換え先指定手段及び切り換え位置確認手段と、切り換え先指定手段及び切り換え位置確認手段の情報が入力され切り換え直前の運転席で切り換え先指定手段により切り換え先が指定され且つ切り換え先の運転席で切り換え位置確認手段により切り換え位置が確認されることで運転席の切り換えを完了する制御手段とを備え、前記制御手段には、運転席の切り換えが完了するまでの切り換え操作の間、切り換える側及び切り換えられる側の運転席の運転機能を停止状態に整合維持させると同時に機器の制動装置を作動状態に維持させる機能が備えられていることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1には本発明の一実施形態例に係る運転位置切換装置を備えた作業車両の概略構成、図2には運転位置切換スイッチの外観状態、図3には運転席の切り換え動作を表すフローチャートを示してある。
【0008】
図1に示すように、作業車両1には、固定式の前運転席2と、後運転席3とが備えられ、更に、上部の作業台4に着脱自在の可搬式の運転パネル5が備えられている。作業車両1には、運転席の切り換え、走行制御、作業機器の制御、フェイルセーフ処理、フールプルーフ処理等を行なうための制御装置としてのコントローラ6が搭載されている。各運転席の近傍には、コントローラ6と各種運転操作信号を送受信するための前リモートI/O 装置7、後リモートI/O 装置8及び作業台リモートI/O 装置9が設置されている。コントローラ6と前リモートI/O 装置7、後リモートI/O 装置8及び作業台リモートI/O 装置9とは、信号ケーブル10によってつながれている。
【0009】
運転位置の切り換え機能について説明する。前運転席2、後運転席3及び運転パネル5には、切り換え先指定手段及び切り換え位置確認手段として、図2に示した運転位置切換スイッチ11が備えられ、運転位置切換スイッチ11は、照光式前運転位置選択スイッチ(前部スイッチ)12、照光式上運転位置選択スイッチ(上部スイッチ)13及び照光式後運転位置選択スイッチ(後部スイッチ)14から構成されている。
【0010】
現在の運転位置が前運転席2にある場合、コントローラ6は全ての運転席の運転位置切換スイッチ11の前部スイッチ12を点灯し、現在の運転位置が前運転席2にあることを示す。この状態から、例えば、後運転席3に運転位置を切り換える場合は、前運転席2の後部スイッチ14を押す(切り換え位置指定)。切り換え位置指定が終了した後、後運転席3の運転位置切換スイッチ11の後部スイッチ14を押すことで、全ての運転席の運転位置切換スイッチ11の後部スイッチ14が点灯し、現在の運転位置が後運転席3であることが示される(切り換え位置確認)。
【0011】
この移動先の指定は、現在運転している運転席(前運転席2)からのみ可能となっており、後運転席3及び運転パネル5の運転位置切換スイッチ11からの指定を受け付けないようになっている。また、切り換えの確認は、移動先の運転席(後運転席3)でのみ可能となっており、前運転席2及び運転パネル5の運転位置切換スイッチ11からの確認は受け付けないようになっている。
【0012】
図3に基づいてコントローラ6での運転位置の切り換え判断処理の流れを説明する。図3のフローチャートは、前運転席2の運転位置切換スイッチ11の後部スイッチ14を押して切り換え位置を後運転席3に指定した場合を示してある。
【0013】
ステップS1で運転位置を移す側(前運転席2)と移される側(後運転席3)の運転席のトランスミッション(T/M) の変速段が中立状態にあるか否かが判断され、ステップS1でT/M の変速段が中立状態にあると判断された場合、ステップS2で前運転席2及び後運転席3のアクセルレバーの位置がアイドル位置(Idle)状態であるか否かが判断される。ステップS2で前運転席2及び後運転席3のアクセルレバーの位置がIdle状態であると判断された場合、ステップS3で駐車ブレーキが作動しているか否かが判断される。
【0014】
ステップS1、ステップS2及びステップS3での条件を全て満たした場合、即ち、運転席の切り換えが完了するまでの切り換え操作の間、機器としての作業車両1の運転機能を停止状態に維持させる(T/M の変速段が中立状態及びアクセルレバーの位置がIdle状態)機能が働いている場合と、同時に作業車両1の制動装置(駐車ブレーキ)を作動状態に維持させる機能とが働いている場合に、運転位置の切り換えが実行される。
【0015】
ステップS1、ステップS2及びステップS3での条件を全て満たした場合、ステップS4で切換警報ブザーを鳴らすと共に全ての運転席の運転位置切換スイッチ11の後部スイッチ14を点滅させ、後運転席3に切り換え可能となったことを知らせる。この状態で、後運転席3で運転位置切換スイッチ11の後部スイッチ14を押せば、後部スイッチ14が点滅から点灯に切り換わり運転位置が後運転席3に切り換わったことが確認される。
【0016】
つまり、ステップS4で後部スイッチ14を点滅させた後、ステップS5で後運転席3の運転位置切換スイッチ11の後部スイッチ14が押されたか否かが判断され、後運転席3の後部スイッチ14が押されたと判断された場合、ステップS6で運転位置を後運転席3に切り換えて切換警報ブザーを止める。
【0017】
ステップS5で後運転席3の後部スイッチ14が押されていない場合、ステップS7で前運転席2の運転位置切換スイッチ11の前部スイッチ12が押されたか否か、即ち、前運転席2が再選択されたか否かが判断される。ステップS7で前運転席2の前部スイッチ12が押されたと判断された場合、ステップS8で運転位置を前運転席2に戻して切換警報ブザーを止める。ステップS7で前運転席2の前部スイッチ12が押されていないと判断された場合、ステップS4に移行する。
【0018】
上述した切り換え操作は、前運転席2の運転位置切換スイッチ11の後部スイッチ14を押して切り換え位置を後運転席3に指定した場合を例に挙げて説明したが、他の運転席間の切り換えにおいても同様の手順により実施される。
【0019】
上記実施形態例では、機器として作業車両1を適用して説明したが、機器としては、各種建設機器や保守点検機器等他の機器に適用することも可能である。
【0020】
上述した運転位置切換装置は、運転位置を切り換える際、切り換える側の運転席の運転装置の操作入力状態と切り換えられる側の運転席の操作入力状態を監視し、両者に不整合がある場合には切り換えを不可としているため、運転位置を切り換えた時の予想外の動きを防止することができる。また、運転位置を切り換える際、駐車ブレーキを作動状態に維持させるようにしているので、運転位置を切り換えた時の予想外の動きを防止することができる。
【0021】
また、運転位置を切り換える手順として、切り換える側の運転席の運転位置切換スイッチ11で切り換え先を指定し、切り換えられる側の運転席の運転位置切換スイッチ11で切り換えの確認を行なうことで、運転位置の切り換えを完了するようになっているので、指定以外の運転席からの誤操作入力を防止することができる。
【0022】
【発明の効果】
本発明の運転位置切換装置は、複数の運転席を有する機器の運転位置切換装置において、各運転席に備えられる切り換え先指定手段及び切り換え位置確認手段と、切り換え先指定手段及び切り換え位置確認手段の情報が入力され切り換え直前の運転席で切り換え先指定手段により切り換え先が指定され且つ切り換え先の運転席で切り換え位置確認手段により切り換え位置が確認されることで運転席の切り換えを完了する制御手段とを備えたので、現在運転中の運転席からのみ切り換える運転席を指定することができ、指定以外の運転席からの誤操作入力を防止することが可能となる。
【0023】
また、制御装置には、運転席の切り換えが完了するまでの切り換え操作の間、切り換える側及び切り換えられる側の運転席の運転機能を停止状態に整合維持させると同時に機器のの制動装置を作動状態に維持させる機能が備えられているので、切り換える側と切り換えられる側に運転機能に不整合がある場合には、切り換えが不可となり、運転位置を切り換えた時の予想外の動きを防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例に係る運転位置切換装置を備えた作業車両の概略構成図。
【図2】運転位置切換スイッチの外観図。
【図3】運転席の切り換え動作を表すフローチャート。
【符号の説明】
1 作業車両
2 前運転席
3 後運転席
4 作業台
5 運転パネル
6 コントローラ
7 前リモートI/O
8 後リモートI/O
9 作業台リモートI/O
10 信号ケーブル
11 運転位置切換スイッチ
12 照光式前運転位置選択スイッチ(前部スイッチ)
13 照光式上運転位置選択スイッチ(上部スイッチ)
14 照光式後運転位置選択スイッチ(後部スイッチ)
Claims (1)
- 複数の運転席を有する機器の運転位置切換装置において、各運転席に備えられる切り換え先指定手段及び切り換え位置確認手段と、切り換え先指定手段及び切り換え位置確認手段の情報が入力され切り換え直前の運転席で切り換え先指定手段により切り換え先が指定され且つ切り換え先の運転席で切り換え位置確認手段により切り換え位置が確認されることで運転席の切り換えを完了する制御手段とを備え、前記制御手段には、運転席の切り換えが完了するまでの切り換え操作の間、切り換える側及び切り換えられる側の運転席の運転機能を停止状態に整合維持させると同時に機器の制動装置を作動状態に維持させる機能が備えられていることを特徴とする運転位置切換装置。
Priority Applications (1)
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JP14377798A JP3727779B2 (ja) | 1998-05-26 | 1998-05-26 | 運転位置切換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP14377798A JP3727779B2 (ja) | 1998-05-26 | 1998-05-26 | 運転位置切換装置 |
Publications (2)
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JPH11338501A JPH11338501A (ja) | 1999-12-10 |
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ID=15346780
Family Applications (1)
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JP14377798A Expired - Fee Related JP3727779B2 (ja) | 1998-05-26 | 1998-05-26 | 運転位置切換装置 |
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JP4847065B2 (ja) * | 2005-08-04 | 2011-12-28 | 東急車輛製造株式会社 | 鉄道車両用照明装置 |
-
1998
- 1998-05-26 JP JP14377798A patent/JP3727779B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11338501A (ja) | 1999-12-10 |
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