JP3726772B2 - 光学装置、被測定体載置部品、光出射位置制御装置、分析システム、本人照合方法及びアレルギー・副作用検査方法 - Google Patents

光学装置、被測定体載置部品、光出射位置制御装置、分析システム、本人照合方法及びアレルギー・副作用検査方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被測定体を測定する際に適用して好適な光学装置、被測定体載置部品、光出射位置制御装置、分析システム、本人照合方法及びアレルギー・副作用検査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、被測定体に光を照射した際に発光される信号光を検出し、該被測定体の性質を測定する装置が種々提案されてきた。
【0003】
このような装置により測定される被測定体として例えばDNAが挙げられる。DNAを測定する技術は遺伝子工学の一部をなし、この遺伝子工学は、遺伝子組み替え食品やクローン畜産などの農業畜産分野や、バイオ技術を利用した環境修復・ゴミ処理、バイオ技術を利用したCO2処理システム等の環境分野や、バイオマスを利用したエネルギー生産などのエネルギー分野などにおいて利用される。もちろん、遺伝子工学は上記以外の分野においても利用される。
【0004】
例えば、従来のDNAチップの分析方法として、特開2000−131237号公報に記載の「マイクロアレイチップの読取方法および読取装置」や、特表平9−504910号公報に記載の「分子生物学的分析および診断用の自己アドレス可能、自己組立て小型電子システムおよびデバイス」や、特表平10−512745号公報に記載された「DNA塩基配列決定およびDNA同定の方法および装置」などがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来技術の場合には、被測定体のスキャンを機械的に行っているため、スキャン用の駆動部が大きく、装置全体が大型化してしまうという問題点を有している。
【0006】
また、従来技術では、被測定体のスキャンが機械的なスキャンであるためスキャン時間の短縮が困難であるという問題点を有している。
【0007】
さらに、従来技術では、装置の大型化、部品点数の増大により高コストとなるという問題点を有している。
【0008】
本発明は上記の従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、小型化、高速化及び低コスト化を図ることが可能な光学装置、被測定体載置部品、光出射位置制御装置、分析システム、本人照合方法及びアレルギー・副作用検査方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る光学装置は、光を発する光源手段と、前記光源手段からの光の偏光状態を変換する偏光変換手段と、前記偏光変換手段から出射された光を第1の方向に導光する第1の導光手段と、前記第1の導光手段を導光している光の偏光状態を、前記第1の方向の所定の位置において変調させる第1の変調手段と、前記第1の導光手段の表面に形成された、光の偏光状態に応じて光の透過及び反射を制御する第1の透過反射制御手段と、前記第1の透過反射制御手段を透過した光を第2の方向に導光する第2の導光手段と、前記第2の導光手段を導光している光の偏光状態を、前記第2の方向の所定の位置において変調させる第2の変調手段と、前記第2の導光手段の表面に形成された、光の偏光状態に応じて光の透過及び反射を制御する第2の透過反射制御手段と、前記第2の透過反射制御手段を透過した光が照射される被測定体を複数載置する被測定体載置手段と、前記被測定体載置手段上の前記複数の被測定体から発せられた光のそれぞれを独立に測定する複数のCCD( charge-coupled device )から構成される受光手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る光学装置は、前記第1の変調手段が、前記第1の方向に複数配置された液晶セルからなる第1の液晶層と、前記第1の液晶層の面であって、前記第1の導光手段が形成されている側の面とは逆側の面に形成された第1の反射手段とを備え、前記第1の方向の所定の位置における液晶セルに対する電圧の印加によって、前記光の偏光状態を前記第1の方向の所定の位置において変調させることを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る光学装置は、前記第2の変調手段が、前記第2の方向に複数配置された液晶セルからなる第2の液晶層と、前記第2の液晶層の面であって、前記第2の導光手段が形成されている側の面とは逆側の面に形成された第2の反射手段とを備え、前記第2の方向の所定の位置における液晶セルに対する電圧の印加によって、前記光の偏光状態を前記第2の方向の所定の位置において変調させることを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る光学装置は、前記第1の変調手段を構成する第1の液晶層の液晶、又は、前記第2の変調手段を構成する第2の液晶層の液晶の少なくとも一方は、第1の配向膜と第2の配向膜とに挟まれ、第1の配向膜と第2の配向膜との捩れ角が45°であることを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る光学装置は、光を発する光源手段と、前記光源手段から出射された光を第1の方向に導光する第1の導光手段と、前記第1の方向の所定の位置において屈折率を変調させることにより、前記第1の導光手段を導光している光を入射させる第1の変調手段と、前記第1の変調手段の面であって、前記第1の導光手段の形成される側とは逆側の面に形成された、前記第1の変調手段に入射した光を前記第1の導光手段側に反射する第1の反射手段と、前記第1の導光手段から出射された光を第2の方向に導光する第2の導光手段と、前記第2の方向の所定の位置において屈折率を変調させることにより、前記第2の導光手段を導光している光を入射させる第2の変調手段と、前記第2の変調手段の面であって、前記第2の導光手段の形成される側とは逆側の面に形成された、前記第2の変調手段に入射した光を前記第2の導光手段側に反射する第2の反射手段と、前記第2の導光手段を出射した光が照射される被測定体を複数載置する被測定体載置手段と、前記被測定体載置手段上の前記複数の被測定体から発せられた光のそれぞれを独立に測定する複数のCCD( charge-coupled device )から構成される受光手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係る光学装置は、前記第1の変調手段が、前記第1の方向に複数配置された液晶セルからなる第1の液晶層を備え、前記第1の方向の所定の位置における液晶セルに対する電圧の印加によって、該液晶セルの前記屈折率を前記第1の方向の所定の位置において変調させることを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係る光学装置は、前記第2の変調手段が、前記第2の方向に複数配置された液晶セルからなる第2の液晶層を備え、前記第2の方向の所定の位置における液晶セルに対する電圧の印加によって、該液晶セルの前記屈折率を前記第2の方向の所定の位置において変調させることを特徴とする。
【0016】
また、本発明に係る光学装置は、光を発する光源手段と、前記光源手段からの光の偏光状態を変換する偏光変換手段と、前記偏光変換手段から出射された光を第1の方向に導光する第1の導光手段と、前記第1の導光手段を導光している光の偏光状態を、前記第1の方向の所定の位置において変調させる第1の変調手段と、前記第1の導光手段の表面に形成された、光の偏光状態に応じて光の透過及び反射を制御する第1の透過反射制御手段と、前記第1の透過反射制御手段を透過した光を第2の方向に導光する第2の導光手段と、前記第2の方向の所定の位置において屈折率を変調させることにより、前記第2の導光手段を導光している光を入射させる第2の変調手段と、前記第2の変調手段の面であって、前記第2の導光手段の形成される側とは逆側の面に形成された、前記第2の変調手段に入射した光を前記第2の導光手段側に反射する第2の反射手段と、前記第2の導光手段を出射した光が照射される被測定体を複数載置する被測定体載置手段と、前記被測定体載置手段上の前記複数の被測定体から発せられた光のそれぞれを独立に測定する複数のCCD( charge-coupled device )から構成される受光手段とを備えることを特徴とする。
【0017】
また、本発明に係る光学装置は、光を発する光源手段と、前記光源手段から出射された光を第1の方向に導光する第1の導光手段と、前記第1の方向の所定の位置において屈折率を変調させることにより、前記第1の導光手段を導光している光を入射させる第1の変調手段と、前記第1の変調手段の面であって、前記第1の導光手段の形成される側とは逆側の面に形成された、前記第1の変調手段に入射した光を前記第1の導光手段側に反射する第1の反射手段と、前記第1の導光手段から出射された光を第2の方向に導光する第2の導光手段と、前記光源手段から前記第2の導光手段に至る光の経路のいずれかの位置に配置された光の偏光状態を変換する偏光変換手段と、前記第2の導光手段を導光している光の偏光状態を、前記第2の方向の所定の位置において変調させる第2の変調手段と、前記第2の導光手段の表面に形成された、光の偏光状態に応じて光の透過及び反射を制御する第2の透過反射制御手段と、前記第2の透過反射制御手段を透過した光が照射される被測定体を複数載置する被測定体載置手段と、前記被測定体載置手段上の前記複数の被測定体から発せられた光のそれぞれを独立に測定する複数のCCD( charge-coupled device )から構成される受光手段とを備えることを特徴とする。
【0018】
また、本発明に係る光学装置は、被測定体載置手段の第1の方向における被測定体載置部分の数と同数の、前記第1の方向に配置された光源手段と、前記光源手段からの光の偏光状態を変換する偏光変換手段と、前記偏光変換手段からの光を第2の方向に導光する第2の導光手段と、前記第2の導光手段を導光している光の偏光状態を、前記第2の方向の所定の位置において変調させる第2の変調手段と、前記第2の導光手段の表面に形成された、光の偏光状態に応じて光の透過及び反射を制御する第2の透過反射制御手段と、前記第2の透過反射制御手段を透過した光が照射される被測定体を複数載置する被測定体載置手段と、前記被測定体載置手段上の前記複数の被測定体から発せられた光のそれぞれを独立に測定する複数のCCD( charge-coupled device )から構成される受光手段とを備えることを特徴とする。
【0019】
また、本発明に係る光学装置は、前記第2の変調手段が、前記第2の方向に複数配置された液晶セルからなる第2の液晶層と、前記第2の液晶層の面であって、前記第2の導光手段が形成されている側の面とは逆側の面に形成された第2の反射手段とを備え、前記第2の方向の所定の位置における液晶セルに対する電圧の印加によって、前記光の偏光状態を前記第2の方向の所定の位置において変調させることを特徴とする。
【0020】
また、本発明に係る光学装置は、前記第2の変調手段を構成する第2の液晶層の液晶は、第1の配向膜と第2の配向膜とに挟まれ、第1の配向膜と第2の配向膜との捩れ角が45°であることを特徴とする。
【0021】
また、本発明に係る光学装置は、被測定体載置手段の第1の方向における被測定体載置部分の数と同数の、前記第1の方向に配置された光源手段と、前記光源手段から出射された光を第2の方向に導光する第2の導光手段と、前記第2の方向の所定の位置において屈折率を変調させることにより、前記第2の導光手段を導光している光を入射させる第2の変調手段と、前記第2の変調手段の面であって、前記第2の導光手段の形成される側とは逆側の面に形成された、入射した光を前記第2の導光手段側に反射する第2の反射手段と、前記第2の導光手段を出射した光が照射される被測定体を複数載置する被測定体載置手段と、前記被測定体載置手段上の前記複数の被測定体から発せられた光のそれぞれを独立に測定する複数のCCD( charge-coupled device )から構成される受光手段とを備えることを特徴とする。
【0022】
また、本発明に係る光学装置は、前記第2の変調手段が、前記第2の方向に複数配置された液晶セルからなる第2の液晶層を備え、前記第2の方向の所定の位置における液晶セルに対する電圧の印加によって、該液晶セルの前記屈折率を前記第2の方向の所定の位置において変調させることを特徴とする。
【0023】
また、本発明に係る光学装置は、前記被測定体載置手段の下部に、該被測定体載置手段上の被測定体に照射される光を集光するための第1の集光手段を備えることを特徴とする。
【0024】
また、本発明に係る光学装置は、前記被測定体載置手段の上部に、該被測定体載置手段上の被測定体から発せられた光を集光するための第2の集光手段を備えることを特徴とする。
【0025】
また、本発明に係る光学装置は、前記被測定体載置手段における前記被測定体が載置されている面とは逆側の面に、前記被測定体に照射される光を集光するための第3の集光手段が形成されていることを特徴とする。
【0026】
また、本発明に係る光学装置は、前記被測定体載置手段における前記被測定体が載置されている面とは逆側の面を覆うカバー部を備え、該カバー部の材料の屈折率と前記第3の集光手段が形成されている部分の材料の屈折率とが異なることを特徴とする。
【0027】
また、本発明に係る光学装置は、前記被測定体載置手段と、前記第2の導光手段及び前記第2の変調手段との少なくとも一方とに、該被測定体載置手段の面方向における位置決めのための第1の位置決め手段を形成したことを特徴とする。
【0028】
また、本発明に係る光学装置は、前記被測定体載置手段と前記第2の導光手段との間に、該被測定体載置手段の面に垂直な方向における位置決めのための第2の位置決め手段を形成したことを特徴とする。
【0029】
また、本発明に係る光学装置は、前記第2の導光手段、前記第2の変調手段及び前記被測定体載置手段とが、それぞれの間に形成された固定手段により互いに固定されていることを特徴とする。
【0030】
また、本発明に係る光学装置は、前記第2の導光手段と前記第2の変調手段との間に形成された固定手段及び前記第2の導光手段と前記被測定体載置手段との間に形成された固定手段との少なくとも一方が、熱を加えられることにより上下の各部品の固定を解除する材料により形成されていることを特徴とする。
【0031】
また、本発明に係る光学装置は、前記被測定体載置手段がガラス基板であり、前記被測定体がDNAプローブであることを特徴とする。
【0032】
さらに、本発明に係る被測定体載置部品は、被測定体を載置した被測定体載置手段として機能する、上記に記載の光学装置に使用されることを特徴とする。
【0033】
さらに、本発明に係る光出射位置制御装置は、光源手段からの光の偏光状態を変換する偏光変換手段と、前記偏光変換手段から出射された光を所定の方向に導光する導光手段と、前記導光手段を導光している光の偏光状態を前記所定の方向の所定の位置において変調させる変調手段と、前記導光手段の表面に形成された、光の偏光状態に応じて光の透過及び反射を制御する透過反射制御手段とを備え、前記変調手段が、前記所定の方向に複数配置された液晶セルからなる液晶層と、該液晶層の面であって、前記導光手段が形成されている側の面とは逆側の面に形成された反射手段とを備え、前記所定の位置における液晶セルに対する電圧の印加によって、前記光の偏光状態を前記所定の方向の所定の位置において変調させることを特徴とする。
【0034】
また、本発明に係る光出射位置制御装置は、光源手段から出射された光を所定の方向に導光する導光手段と、前記所定の方向の所定の位置において屈折率を変調させることにより、前記導光手段を導光している光を入射させる変調手段と、前記変調手段の面であって、前記導光手段の形成される側とは逆側の面に形成された、前記変調手段に入射した光を前記導光手段側に反射する反射手段とを備え、前記変調手段が、前記所定の方向に複数配置された液晶セルからなる液晶層を備え、前記所定の方向の所定の位置における液晶セルに対する電圧の印加によって、該液晶セルの前記屈折率を前記所定の方向の所定の位置において変調させることを特徴とする。
【0035】
さらに、本発明に係る分析システムは、上記に記載の光学装置と、該光学装置から出力された測定情報と比較するための比較情報を格納した格納手段と、前記光学装置から出力された測定情報と、前記格納手段に格納されている比較情報とに基づいて被測定体の分析を行う分析装置とを備えることを特徴とする。
【0036】
さらに、本発明に係る本人照合方法は、上記の分析システムを用いた本人照合方法であって、前記光学装置がユーザの遺伝子情報を測定して測定情報とし、前記格納手段には本人を示す遺伝子情報が比較情報として格納され、前記分析装置は、前記光学装置により測定された遺伝子情報と前記格納手段に格納されている本人を示す遺伝子情報とに基づいて本人の照合を行うことを特徴とする。
【0037】
さらに、本発明に係るアレルギー・副作用検査方法は、上記の分析システムを用いたアレルギー・副作用検査方法であって、前記光学装置がユーザの遺伝子情報を測定して測定情報とし、前記格納手段にはアレルギー・副作用を発生するグループ情報が比較情報として格納され、前記分析装置は、前記光学装置により測定された遺伝子情報と前記格納手段に格納されているアレルギー・副作用を発生するグループ情報とに基づいてアレルギー・副作用を検査することを特徴とする。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0039】
また、以下の図面において既述の図面に記載された部品と同様の部品には同じ番号を付す。
【0040】
(本発明に係る光学装置の実施形態及び参考形態の概要)本発明に係る光学装置の各実施形態及び参考形態の説明をする前に、本発明に係る光学装置の実施形態及び参考形態の概要について図1を参照して説明する。図1は、本発明に係る光学装置の実施形態及び参考形態の概要を説明するための概略図である。
【0041】
図1に示されるように、本発明に係る光学装置は、入射部101、変調部102、導光部103、被測定体載置部104及び受光部105を主な部品として構成されている。もちろん、各実施形態及び各参考形態において、図1に示される部品以外の部品が付加されることもある。
【0042】
また、図1に示される例では各部品が大きく離間している状態が示されているが、これは説明の便宜のためであり、本発明に係る光学装置は各部品が大きく離間している必要は無く、各部品が上下の部品にそれぞれ、完全に密着している状態又は適度な距離を保って配置されていれば良い。この点については以下に説明する各実施形態及び各参考形態において同様である。
【0043】
入射部101は、導光部103に入射される光を発する部品であり、LEDや、方向2において光が出射される位置を選択するための変調部等により構成される。
【0044】
変調部102は、導光部103を導光している光の方向1の出射位置を選択する部品である。
【0045】
導光部103は、入射部101から出射された光を方向1に平行な方向に導光させる部品である。
【0046】
被測定体載置部104は、導光部103から出射された光により照射される被測定体を載置するための部品である。
【0047】
受光部105は、光が照射された被測定体から発せられた光を受光するための部品であり、例えば導光部と光検出器とを組み合わせた部品やCCD(charge-coupled device)などにより構成される。
【0048】
また、図1においては方向1及び方向2を定義している。以下の実施形態及び参考形態では、この方向1、方向2はそれぞれ直行するx方向、y方向に対応しているとして良いが、これらの方向は被測定体載置部104上の被測定体の位置を2次元的に特定するための方向であるため、この方向1、方向2は直行するx方向、y方向に対応している場合に限定されるものではなく、互いに非平行な方向であれば良い。
【0049】
そして、以下の実施形態及び参考形態は、上述の各部を変形したものを組み合わせた形態や、上述の各部にさらに他の部品を組み合わせた形態である。
【0050】
例えば、以下に説明する本発明に係る光学装置の第1の参考形態は、入射部101及び変調部102に液晶層を用いて光の偏光状態を変調して、被測定体に照射される光の出射位置を制御し、本発明に係る光学装置の第2の参考形態は、入射部101及び変調部102に液晶層を用いて、導光部103を導光する光の反射(屈折)状態を変調して、被測定体に照射される光の出射位置を制御している。
【0051】
しかし、本発明ではこのような第1の参考形態第2の参考形態のような光学装置に限定されるものでなく、例えば、入射部101の部分では液晶により光の偏光状態を変化させて光の出射位置を制御し、変調部102の部分では液晶により導光部103を導光する光の反射(屈折)状態を変調して被測定体に照射される光の出射位置を制御する場合、あるいはその逆の場合というように、光の出射位置を制御するために、光の偏光状態の変調と、光の反射(屈折)状態の変調との双方を任意に組み合わせて用いても良い。
【0052】
また、以下に説明する、本発明に係る光学装置の各実施形態及び参考形態の説明において、入射部101、又は、変調部102及び導光部103に該当する部分の説明は、本発明に係る光出射位置制御装置の各実施形態の説明を兼ねる。
【0053】
また、以下に説明する、本発明に係る光学装置の各実施形態及び参考形態の説明において、被測定体載置部104に対応する部分の説明は、本発明に係る被測定体載置部品の各実施形態の説明を兼ねる。
【0054】
(光学装置の第1の参考形態)次に、本発明に係る光学装置の第1の参考形態について図2から図5を参照して説明する。図2は、本発明に係る光学装置の第1の参考形態の全体概略図である。
【0055】
図2に示されるように、本発明に係る光学装置の第1の参考形態は、光を発する光源201aと、光源201aから発せられた光の偏光状態を変換する偏光変換素子201bとを備える。
【0056】
また、本発明に係る光学装置の第1の参考形態は、偏光変換素子201bから出射された光を導光する導光部201cと、導光部201cを導光している光の偏光状態を変調するための変調部201dとを備える。
【0057】
また、図2に示される本発明に係る光学装置の第1の参考形態は、導光部203を導光している光の偏光状態を変調するための変調部202と、導光部201cから出射された光を導光するための導光部203とを備える。
【0058】
また、図2に示される本発明に係る光学装置の第1の参考形態は、導光部203から出射された光が照射される被測定体を載置した被測定体載置部204を備える。
【0059】
また、図2に示される本発明に係る光学装置の第1の参考形態は、被測定体から発せられた光を導光するための導光部205と、導光部205を導光された光を受光するための光検出器206とを備える。
【0060】
光源201aは、例えは半導体レーザ、LEDなどにより構成され、所定の光を出射する。
【0061】
偏光変換素子201bは、光源201aから出射された光の偏光状態を、例えばP波又はS波というように変換する。
【0062】
導光部201c及び変調部201dは、y方向に向かう光のy方向の出射位置を制御する。この制御動作については後述する。
【0063】
なお、導光部201cには、導光部201c内部を導光する光に角度をつけるための、角度付与部201c−1が形成されている。
【0064】
光源201aを出射した光はこの角度付与部201c−1により、例えば図3に示されるような反射パターンをもって導光部201c内部を導光する。
【0065】
したがって、導光部201c内部の光の反射パターンは、この角度付与部201c−1により制御することができる。
【0066】
もちろん、角度付与部201c−1を形成せずに、光源201aを傾けることにより導光部201c内部の光の反射パターンを制御するとしても良い。
【0067】
変調部202及び導光部203は、x方向に向かう光のx方向の出射位置を制御する。この制御動作については後述する。
【0068】
なお、導光部203には、導光部203内部を導光する光に角度をつけるための、角度付与部203−1が形成されている。
【0069】
導光部201cを出射した光はこの角度付与部203−1により、例えば図4に示されるような反射パターンをもって導光部203内部を導光する。
【0070】
したがって、導光部203内部の光の反射パターンは、この角度付与部203−1により制御することができる。
【0071】
もちろん、角度付与部203−1を形成せずに、導光部201cを傾けることにより導光部203内部の光の反射パターンを制御するとしても良い。
【0072】
被測定体載置部104は被測定体を載置する。
【0073】
導光部205は、被測定体から出射した光をフォトダイオードなどにより構成される光検出器206へと導光する。図2に示される例では、導光部205は、2つのくさび型の導光部を組み合わせた導光部となっているが、導光部としてはこのようなくさび型の導光部に限定されるものではなく、例えば表面に導光するためのパターンが形成された導光部その他の適宜な導光部を用いることができる。
【0074】
(出射位置の制御動作)次に、図3及び図4を参照して、導光部201c及び変調部201dにおける光の出射位置の制御動作、変調部202及び導光部203における光の出射位置の制御動作のそれぞれについて説明する。
【0075】
図3は、図2に示される部分Aの拡大断面図であり、図4は、図2に示される部分Bの拡大断面図である。
【0076】
まず、図2に示される部分Aについて図3を参照して説明する。図3に示されるように、導光部201c及び変調部201dからなる部分は、ミラーなどにより形成される反射板301、液晶層302、導光部303、導光部303の表面に形成されたブラッググレーティングパターン304とから構成される。
【0077】
液晶層302は、y方向の方向で分割された複数の液晶セル305を備え、この液晶セル305のON、OFFはそれぞれ独立に制御することが可能である。
【0078】
ここで、液晶セルをON、OFFするとは、液晶セルに電圧を印加することにより、分子配列を変化させ、光の配向面を変化させることをいう。
【0079】
また、ブラッググレーティングパターン304は、S波又はP波の偏光の一方のみを透過させ、他方を反射させるという性質を有する。本参考形態の場合には、P波を透過するブラッググレーティングパターン304とした。しかし、全体で整合性をとるならば、S波を透過するブラッググレーティングパターンとしても良い。
【0080】
なお、図3に示される積層構造において、ブラッググレーティングパターン304が形成されている方向が、図2において導光部203に向かう方向である。
【0081】
次に、光源201aから出射された光が図3に示されるブラッググレーティングパターン304から出射されるまでの動作について図2及び図3を参照して説明する。
【0082】
まず、光源201aから光が出射される。この場合、出射された光の偏光方向は揃っていない状態である。
【0083】
次に、偏光変換素子201bにより光源201aから出射された光の偏光方向が揃えられる(ここではS波に揃えられたとする)。
【0084】
次に、偏光変換素子201bを通過した光はそのまま導光部201cに入射する。
【0085】
図3に示されるように、導光部303に入射した光は反射板301と導光部303の反対面に形成されたブラッググレーティングパターン304との間で反射を繰り返しながら導光していく。
【0086】
具体的には、液晶セルがON状態の場合、液晶層302を通過しても偏光方向は変わらず、S波のままである。
【0087】
そのため、導光部303を進行する光は、反射板301で反射されて導光部303に戻り、ブラッググレーティングパターン304に到達する。
【0088】
一方、液晶セルがOFF状態の場合、導光部303から液晶セルに入射し、反射板301で反射され、再び導光部303に出射された光の偏光状態は、液晶層302の偏光作用によってP波に変換されている。
【0089】
したがって、ブラッググレーティングパターン304をS波の場合は反射、P波の場合には透過するように形成しておけば、偏光状態がS波の光はそのまま反射を繰り返しながら導光するとし、所望の位置の液晶セルをON状態とすることにより、P波の光をブラッググレーティングパターン304のy方向における所望の位置から出射させることができる。
【0090】
さらに、導光部303と液晶層302の屈折率が同じになるようにしておけば、フレネル損等を低減することも可能である。
【0091】
ここで、上記液晶層302は、第1の配向膜と第2の配向膜とに挟まれ、第1の配向膜と第2の配向膜との捩れ角が45°であることが望ましい。
【0092】
次に、図2に示される部分Bについて図4を参照して説明する。図4に示されるように、変調部202及び導光部203からなる部分は、ミラーなどにより形成される反射板401、液晶セル405からなる液晶層402、導光部403、導光部403の表面に形成されたブラッググレーティングパターン404とから構成される。また、ブラッググレーティングパターン404上には、被測定体407を載置した被測定体載置部406が設けられている。
【0093】
すなわち、部分Bの構成は、前述の図3を参照して説明した部分Aの構成と略同様であり、その動作も略同様である。従って、以下の説明では、前述の図3の説明と異なる部分について主に説明する。
【0094】
部分Bでは、前述の図3に示されるブラッググレーティングパターン304から出射される光がP波に偏光している光であるため、ブラッググレーティングパターン404が、S波を透過し、P波を反射するブラッググレーティングパターン404としている。しかし、全体で整合性をとるならば、P波を透過するブラッググレーティングパターンとしても良い。
【0095】
そして、部分Bの動作も部分Aの動作と同様に、液晶層402のON、OFFを切り替えることにより、x方向において出射される光の位置を制御する。
【0096】
また、上記液晶層402は、第1の配向膜と第2の配向膜とに挟まれ、第1の配向膜と第2の配向膜との捩れ角が45°であることが望ましい。
【0097】
そして、ブラッググレーティングパターン404から出射された光は、被測定体載置部406上の被測定体407に照射される。
【0098】
ここで、変調部により選択される光の出射位置と、被測定体載置部上の被測定体の位置との関係について図5を参照して説明する。図5は、図2に示される光学装置において、変調部により選択される光の出射位置と、被測定体載置部上の被測定体の位置との関係の概略図である。
【0099】
図5に示されるように、被測定体載置板部505は、被測定体を載置するための複数の被測定セル503に分割されている。この被測定セル503の位置は、x方向及びy方向のそれぞれの位置を指定することにより一意に特定できる。
【0100】
また、変調部501及び変調部502はそれぞれ複数の位置に分割され、この位置に対応した位置を光の出射位置とすることができる。
【0101】
したがって、図3及び図4に示される構造を例に説明すると、図5に示すように(m,n)の位置にある被測定体に光を照射したい場合、まずy方向に配列された液晶層のn番目の液晶セル501aのみをOFFとする。
【0102】
また、x方向についても同様にm番目の液晶セル502aのみをOFFとする。
【0103】
したがって、(m,n)の位置にある被測定セルにある被測定体にのみ光が照射されるように動作する。
【0104】
次に、照射された被測定体はその照射光を参照光として信号光を放射する。このような被測定体として例えば、DNAチップにおける蛍光分子等を挙げることができる。
【0105】
そして、図2に示されるうように、放射された信号光は被測定体の上部に設けられた導光部205の中を導光し、最終的にフォトダイオード等の光検出器206に到達する。
【0106】
このように、従来は機械的に走査を行っていたため駆動用の各部品が必要となって装置全体が大きくなってしまっていたが、本形態では走査を電気的に行うので大幅な小型化が実現できる。
【0107】
また、部品数減、小型化に伴いコスト低減も可能となる。
【0108】
さらに、機械的な走査を電気的な走査にすることで測定にかかる時間を大幅に短縮することが可能となる。
【0109】
(光学装置の第2の参考形態)次に、本発明に係る光学装置の第2の参考形態について図6〜図12を参照して説明する。
【0110】
図6は、本発明に係る光学装置の第2の参考形態の全体概略図である。図6に示されるように、本発明に係る光学装置の第2の参考形態は、光を発する光源601aを備える。なお、本参考形態では、前述の第1の参考形態のように、偏光変換素子201bは不要である。
【0111】
また、本発明に係る光学装置の第2の参考形態は、光源601aから出射された光を導光する導光部601cと、屈折率を変調することにより導光部601cを導光している光の出射位置を制御するための変調部601bとを備える。
【0112】
また、図6に示される本発明に係る光学装置の第2の参考形態は、導光部201cから出射された光を導光するための導光部603と、屈折率を変調することにより導光部603を導光している光の出射位置を制御するための変調部602とを備える。
【0113】
また、図6に示される本発明に係る光学装置の第2の参考形態は、導光部603から出射された光が照射される被測定体を載置した被測定体載置部604を備える。
【0114】
また、図6に示される本発明に係る光学装置の第2の参考形態は、被測定体から発せられた光を導光するための導光部605と、導光部605を導光された光を受光するためのフォトダイオード等により構成される光検出器606とを備える。
【0115】
光源601aは、例えは半導体レーザ、LEDなどにより構成され、所定の光を出射する。
【0116】
導光部601c及び変調部601bは、y方向に向かう光のy方向の出射位置を制御する。この制御動作については後述する。
【0117】
なお、導光部601cには、導光部601c内部を導光する光に角度をつけるための、角度付与部601c−1が形成されている。
【0118】
光源601aを出射した光はこの角度付与部601c−1により、例えば図7に示されるような反射パターンをもって導光部601c内部を導光する。
【0119】
したがって、導光部601c内部の光の反射パターンは、この角度付与部601c−1により制御することができる。
【0120】
もちろん、角度付与部601c−1を形成せずに、光源601aを傾けることにより導光部601c内部の光の反射パターンを制御するとしても良い。
【0121】
変調部602及び導光部603は、x方向に向かう光のx方向の出射位置を制御する。この制御動作については後述する。
【0122】
なお、導光部603には、導光部603内部を導光する光に角度をつけるための、角度付与部603−1が形成されている。
【0123】
導光部601cを出射した光はこの角度付与部603−1により、例えば図9に示されるような反射パターンをもって導光部603内部を導光する。
【0124】
したがって、導光部603内部の光の反射パターンは、この角度付与部603−1により制御することができる。
【0125】
もちろん、角度付与部603−1を形成せずに、導光部601cを傾けることにより導光部603内部の光の反射パターンを制御するとしても良い。
【0126】
被測定体載置部604は被測定体を載置する。
【0127】
導光部605は、被測定体から出射した光を光検出器606へと導光する。図6に示される例では、導光部605は、2つのくさび型の導光部を組み合わせた導光部となっているが、本参考形態に適用される導光部としてはこのようなくさび型の導光部に限定されるものではなく、その他の適宜な導光部を用いることができる
【0128】
(出射位置の制御動作)次に、図7、図8及び図9を参照して、変調部601b及び導光部601cにおける光の出射位置の制御動作、変調部602及び導光部603における光の出射位置の制御動作のそれぞれについて説明する。
【0129】
図7は、図6に示される部分Cの拡大断面図であり、図8は、本参考形態の液晶層に利用される液晶分子の複屈折率構造の概略図であり、図9は、図6に示される部分Dの拡大断面図である。
【0130】
まず、図6に示される部分Cについて図7を参照して説明する。図7に示されるように、変調部601b及び導光部601cからなる部分は、ミラーなどにより形成される反射膜701、液晶層702、導光部703とから構成される。
【0131】
液晶層702は、y方向に向かって分割された複数の液晶セル705を備え、この液晶セル705のON、OFFはそれぞれ独立に制御することが可能である。
【0132】
ここで、液晶セルのON、OFFについては前述の本発明に係る光学装置の第1の参考形態の場合の説明と同様である。
【0133】
なお、図7に示される積層構造において、導光部703が形成されている方向が、図6において導光部603に向かう方向である。
【0134】
次に、光源601aから出射された光が図7に示される導光部703から出射されるまでの動作について図6及び図7を参照して説明する。
【0135】
まず、光源601aから光が出射される。この場合、出射された光の偏光方向は揃っていない状態である。光源601a光はそのまま導光部601cに入射する。
【0136】
図7に示されるように、導光部703に入射した光は液晶層702の表面と導光部703の導光部603側の面との間で反射を繰り返しながら導光していく。
【0137】
一方、液晶層702を構成する液晶分子は複屈折率構造を有しており、液晶をONにすることによってその部分の液晶セル705の屈折率はOFFの場合に比べて大きくすることができる。
【0138】
図8に示されるように、例えば液晶分子の屈折率にneとnoとがあるとして、Δn=ne−no≒0.13となる場合がある。もちろん、Δnは一例でありその他の値をとることもできる。
【0139】
したがって、屈折率の変化によって導光部703と液晶層702の境界で光が反射から透過になるように、導光部703の屈折率と導光する光の入射角度を決定しておけば、液晶セルをONにした部分でのみ光が透過して液晶層702に入射する。
【0140】
液晶層702に入射した光は液晶層702の基板に形成された反射膜701に入射する。
【0141】
この反射膜701には、凹凸パターンが形成されている。
【0142】
次に、反射膜701で反射された光は導光部703に再び入射されるが、導光部703の導光部603側の面で反射されずに透過する。
【0143】
これは、上記反射膜701の凹凸パターンにより、反射されないように光の導光部703の導光部603側の面への入射角を制限するためである。
【0144】
したがって、液晶層702の所望の液晶セル705のON、OFFを制御することにより、y方向における光の出射位置を制御することができる。
【0145】
次に、図6に示される部分Dについて図9を参照して説明する。図9に示されるように、液晶層702及び導光部703からなる部分は、反射膜901と、液晶セル905からなる液晶層902と、導光部903とから構成される。また、導光部903上には、被測定体906を載置した被測定体載置部904が設けられている。
【0146】
すなわち、部分Dの構成は、前述の図7を参照して説明した部分Cの構成と略同様であり、その動作も略同様である。
【0147】
また、部分Dの動作も部分Cの動作と同様に、液晶層902のON、OFFを切り替えることにより、x方向において出射される光の位置を制御する。
【0148】
そして、導光部903から出射された光は、被測定体載置部904上の被測定体906に照射される。
【0149】
そして、被測定体から発せられた光は、図6に示されるように、導光部605を導光し、その後、光検出器606により検出される。
【0150】
したがって、本実施形態においても、前述の本発明に係る光学装置の第1の参考形態のように、被測定体載置部上の(m,n)にある被測定体に容易に光を照射させ、その検出を行うことができる。
【0151】
次に、図7や図9に示される反射膜701又は反射膜901の凹凸形状の製造方法について図10から図12を参照して説明する。
【0152】
図7や図9に示される反射膜701又は反射膜901は、反射板上の膜として形成されるため、以下では反射板の製造方法について説明する。
【0153】
反射板の凹凸形状はスタンパと呼ばれる金型によって、大量に複製することができる。その製造方法である2P法を図10及び図11を用いて説明する。図10及び図11は、本発明に係る光学装置の第2の参考形態に用いられる反射膜を備える反射板の凹凸形状の2P法による製造方法の工程図である。
【0154】
反射板を製造する場合、図10に示されるように、(a)基板1001を用意し、その上に電子ビームのレジスト1002を塗布する。
【0155】
次に、(b)凸型の形状にするため、電子ビームによってレジスト1002を徹細加工し、凹凸形状の原盤1003を作製する。
【0156】
次に、(c)電鋳法によってニッケル等のスタンパ材料を原盤1003の上に推積し、スタンパ1004を作製する。
【0157】
次に、(d)スタンパ1004と原盤1003とを分離する。スタンパ1004は凸型の形状に対応して凹型の形状となり、凹凸形状の金型となる。
【0158】
次に、図11の(e)に示されるように、反射板の模型である原盤1003を作成した後、電鋳法によりスタンパ1004が作製され、該スタンパ1004には反射板表面形状の反転パターン1004aが形成されている。
【0159】
そして、ガラス基板や透明樹脂フィルム等の透明な基板1001(ただし、スタンパが紫外線を透過する場合には、基板1001は透明である必要はない。)の上に紫外線硬化樹脂1005を滴下した後、紫外線硬化樹脂1005の上から基板1001上にスタンパ1004を降下させ、基板1001とスタンパ1004との間に紫外線硬化樹脂1005を押し広げて基板1001とスタンパ1004との間に紫外線硬化樹脂1005を充填させる。
【0160】
ついで、(f)に示すように、基板1001側から紫外線硬化樹脂1005に紫外線を照射し、紫外線硬化樹脂1005を光硬化反応により硬化させる。紫外線硬化樹脂1005が硬化したら、紫外線硬化樹脂1005からスタンパ1004を剥離させると、(g)のように紫外線硬化樹脂1005の表面にはスタンパ1004の反転パターン1004aが反転してパターン1005aとして転写される。
【0161】
この後、紫外線硬化樹脂1005のパターン1005a上にAg、Alなどの金属薄膜をスパッタ形成などにより推積させ、(h)に示すように反射膜1006を形成し、これによって反射板1008が完成される。
【0162】
次に、上記反射板の他の製造方法としてエンボス法による製造方法について図12を参照して説明する。図12は、本発明に係る光学装置の第2の参考形態に用いられる反射膜を備える反射板の凹凸形状のエンボス法による製造方法の工程図である。
【0163】
図10の(d)の説明のように、反射板の模型である原盤1003を作成した後、電鋳法によりスタンパ1004が作製され、該スタンパ1004には反射板表面形状の反転パターン1004aが形成されている
【0164】
そして、図12の(i)に示される、基板1001の上にアクリルなどの樹脂1009をスピンコートした後、(j)に記載するように、該樹脂1009の上からスタンパ1004を降下させ、樹脂1009を押圧させる。
【0165】
この押圧により、(k)のように樹脂1009の表面にはスタンパ1004の反転パターン1004aが反転してパターン1009aとして転写される。
【0166】
この後、樹脂1009のパターン1009a上にAg、Alなどの金属薄膜をスパッタ形成により堆積させ、(l)に示すように反射膜1006を形成し、これによって反射板1008が完成される。
【0167】
以上が、本発明に係る光学装置の第2の参考形態における反射膜の製造方法の説明である。ただし、本発明に係る光学装置の反射膜は、上述のような製造方法により製造される場合に限定されるものではなく、その他の適宜な方法によって製造することができる。
【0168】
このように、本発明に係る光学装置の第2の参考形態では、前述の本発明に係る光学装置の第1の参考形態と同様の効果を得ることができると共に、光の偏光方向は不問であるため、変更変換素子やブラッググレーティングといった光学素子が不要となり、さらに低コスト化が可能となる。
【0169】
ここで、前述のように、本発明に係る光学装置では、第1の参考形態で用いた光の偏光状態の変調を利用して出射位置を制御する方法と、第2の参考形態で用いた光の反射(屈折)状態の変調を利用して出射位置を制御する方法とを、x方向、y方向のいずれかにそれぞれ組み合わせて実施することも可能である。
【0170】
例えば光の反射(屈折)状態の変調を利用した出射位置の制御をy方向の出射位置の制御に用い、光の偏光状態の変調を利用した出射位置の制御をx方向の出射位置の制御に用いた場合、偏光変換素子は、例えば図6の場合、光源601aから導光部603に至る光の経路のいずれかの位置に配置されることとなる。
【0171】
この場合であっても、前述の本発明に係る光学装置の第1の参考形態及び第2の参考形態の効果を得ることができる。
【0172】
(光学装置の第3の参考形態)次に、本発明に係る光学装置の第3の参考形態について図13を参照して説明する。図13は、本発明に係る光学装置の第3の参考形態の全体概略図である。
【0173】
参考形態は、前述の第1の参考形態の構造の光学装置において、光源201a、偏光変換素子201b、導光部201c及び変調部201dの代わりに、複数の発光素子1301−1、1301−2、・・、1301−nを設け、導光部1303の光入射面と平行な方向に複数の発光素子を配置したことを特徴とする。
【0174】
発光素子の数は、図13に示される例では10個であるが、発光素子の数は10個に限定されるものではなく、y方向における被測定体載置部1304のセルの分割数に応じて発光素子の数が定まる。
【0175】
次に、本参考形態の構成について説明する。本参考形態は、図13に示されるように、複数の発光素子1301−1、1301−2、・・、1301−nと、これらの発光素子から発せられた光の偏光状態を変換する偏光変換素子1301bとを備える。この偏光変換素子1301bは、前述の第1の参考形態における偏光変換素子201bと同様の機能を果たす。
【0176】
また、本参考形態の光学装置は、変調部1302と、導光部1303と、被測定体載置部1304と、導光部1305と、光検出器1306とを備える。
【0177】
ここで、変調部1302、導光部1303、被測定体載置部1304、導光部1305及び光検出器1306の構造及び動作は、それぞれ前述の第1の参考形態で説明した、変調部202、導光部203、被測定体載置部204、導光部205及び光検出器206の構造及び動作と同じであるためその詳細な説明を省略する。
【0178】
参考形態の光学装置では、被測定体載置部1304のy方向の部分に対応したそれぞれの発光素子1301−1、1301−2、・・、1301−nから発せられた光が偏光変換素子1301bに入射する。
【0179】
偏光変換素子1301bは、入射した光をS波又はP波のいずれかの偏光に変換し、導光部1303に出射する。
【0180】
なお、導光部1303には、前述の第1の参考形態と同様に角度付与部1303−1が設けられている。そして、この角度付与部1303−1の機能は、前述の第1の参考形態において説明した角度付与部203−1と同様の機能を果たすためその詳細な説明を省略する。
【0181】
変調部1302及び導光部1303は、入射した光のうち、前述の第1の参考形態に説明した動作によって、x方向及びy方向の所定の位置から光を被測定体載置部1304に出射する。
【0182】
被測定体載置部1304上の被測定体は、導光部1303から出射された光が照射されることにより信号光を発する。
【0183】
この信号光は、導光部1305に入射し、導光部1305内を導光し、光検出器1306に入射する。
【0184】
なお、本参考形態において、発光素子1301−1、1301−2、・・、1301−nは、それぞれ同時に発光しても良いし、バラバラに発光しても良いし、何らかの規則に従って順次発光するとしても良い。
【0185】
このように、本参考形態によれば、前述の第1の参考形態と同様の効果を得ることができると共に、y方向における導光部と変調部が不要となり、コストを低下させ、導光と変調でのロスとノイズを低減することができる。
【0186】
(光学装置の第4の参考形態)次に、本発明に係る光学装置の第4の参考形態について図14を参照して説明する。図14は、本発明に係る光学装置の第4の参考形態の全体概略図である。
【0187】
参考形態は、前述の第2の参考形態の構造の光学装置において、光源601a、導光部601c及び変調部601bの代わりに、複数の発光素子1401−1、1401−2、・・、1401−nを設け、導光部1403の光入射面と平行な方向に複数の発光素子を配置したことを特徴とする。
【0188】
発光素子の数は、図14に示される例では10個であるが、発光素子の数は10個に限定されるものではなく、y方向における被測定体載置部1404のセルの分割数に応じて発光素子の数が定まる。
【0189】
次に、本参考形態の構成について説明する。本参考形態は、図14に示されるように、複数の発光素子1401−1、1401−2、・・、1401−nを備える。
【0190】
また、本参考形態の光学装置は、変調部1402と、導光部1403と、被測定体載置部1404と、導光部1405と、光検出器1406とを備える。
【0191】
ここで、変調部1402、導光部1403、被測定体載置部1404、導光部1405及び光検出器1406の構造及び動作は、それぞれ前述の第2の参考形態で説明した、変調部602、導光部603、被測定体載置部604、導光部605及び光検出器606の構造及び動作と同じであるためその詳細な説明を省略する。
【0192】
参考形態の光学装置では、被測定体載置部1404のy方向の部分に対応したそれぞれの発光素子1401−1、1401−2、・・、1401−nから発せられた光が導光部1403の角度付与部1403−1に入射する。
【0193】
導光部1403には、前述の第2の参考形態と同様に角度付与部1403−1が設けられている。そして、この角度付与部1403−1の機能は、前述の第2の参考形態において説明した角度付与部603−1と同様の機能を果たすためその詳細な説明を省略する。
【0194】
変調部1402及び導光部1403は、入射した光のうち、前述の第2の参考形態に説明した動作によって、x方向及びy方向の所定の位置から光を被測定体載置部1404に出射する。
【0195】
被測定体載置部1404上の被測定体は、導光部1403から出射された光が照射されることにより信号光を発する。
【0196】
この信号光は、導光部1405に入射し、導光部1405内を導光し、光検出器1406に入射する。
【0197】
なお、本参考形態において、発光素子1401−1、1401−2、・・、1401−nは、それぞれ同時に発光しても良いし、バラバラに発光しても良いし、何らかの規則に従って順次発光するとしても良い。
【0198】
このように、本参考形態によれば、前述の第2の参考形態と同様の効果を得ることができると共に、y方向の方向における導光部と変調部が不要となり、コストを低下させ、導光と変調でのロスとノイズを低減することができる。
【0199】
(光学装置の第1の実施形態)次に、本発明に係る光学装置の第1の実施形態について図15を参照して説明する。図15は、本発明に係る光学装置の第1の実施形態の全体概略図である。
【0200】
本実施形態は、前述の第4の参考形態において、図14に示される導光部1405の代わりに、CCD(charge-coupled device)1505を受光部として用いた実施形態である。
【0201】
すなわち、本実施形態の構成は図14に示される導光部1405の代わりに、CCD1505を受光部として用いた点以外は前述の第4の参考形態と同様である。
【0202】
本実施形態では、変調部1402及び導光部1403は、発光素子1401−1、1401−2、・・、1401−nからの光をそれぞれ独立にx方向の所定の位置で選択し、被測定体載置部1404に出射する。
【0203】
この場合、発光素子1401−1、1401−2、・・、1401−nは全てが同時に発光するとしても良いし、1つ又は同時に複数の発光素子が発光するとしても良い。
【0204】
例えば、被測定体載置部1404上の複数の被測定体に同時に光が照射された場合、それぞれの被測定体から同時に信号光が発せられるが、これらの信号光は、CCD1505により測定される。
【0205】
CCD1505は、被測定体載置部1404上のそれぞれの被測定体に一対一に対応した独立の光測定部を備え、入射した光を測定することが可能である。
【0206】
このように、本発明に係る光学装置の第1の実施形態によれば、前述の本発明に係る光学装置の第4の参考形態と同様の効果を得ることができると共に、同時に複数の被測定体からの信号光の読み取りが可能となり、測定時間を短縮することができる。
【0207】
ここで、上記第1の実施形態では、第4の参考形態の構造において受光部にCCDを用いた場合を例に挙げたが、図13に示される前述の第3の参考形態の構造において、導光部1305及び光検出器1306に代えてCCDを用いるとしても良い。
【0208】
この場合であっても、前述の第3の参考形態と同様の効果を得ることができると共に、測定時間を短縮することができる。
【0209】
また、図2に示される前述の第1の参考形態の構造において、導光部205及び光検出器206に代えてCCDを用いる、又は、図6に示される前述の第2の参考形態の構造において、導光部605及び光検出器606に代えてCCDを用いるとしても良い。
【0210】
(光学装置の第2の実施形態)次に、本発明に係る光学装置の第2の実施形態について図16を参照して説明する。図16は、(a)が従来の光学装置の一部断面図及び(b)が本発明に係る光学装置の第2の実施形態の一部断面図である。
【0211】
本実施形態は、被測定体載置部の上下の少なくともいずれか一方にマイクロレンズアレイを配置した実施形態である。本実施形態は、マイクロレンズアレイを配置した点以外は前述の第1の参考形態から第4の参考形態及び第1の実施形態のいずれかとその構造は同様であるため、その同様の部分の詳細な説明は省略する。
【0212】
本実施形態は、光学装置の検出制度を向上させるための実施形態である。
【0213】
すなわち、図16の(a)に示されるように、マイクロレンズアレイ無しの場合、被測定体1602に照射される参照光1605は広がりが大きく、狙いのセル以外の部分に光が当たったりして、参照光のロス1606になって効率が下がったり、ノイズの発生原因となる可能性がある。
【0214】
また、被測定体1602から放射される信号光1606もさまざまな方向成分を持っているため、その一部は導光部からはずれたりして信号光のロス1607となり効率低下の原因となる。
【0215】
そこで、本実施形態では、図16の(b)に示されるように、被測定体載置部1601の下部にマイクロレンズアレイ1608を設け、さらに、被測定体載置部1601の上部にマイクロレンズアレイ1609を設けた。
【0216】
したがって、本実施形態では、図16の(b)に示されるように、被測定体1602に入射する光はマイクロレンズアレイ1608によって集光作用を受け、狙いのセルの被測定体1602に照射される光の強度が増加する。
【0217】
また、被測定体1602から放射する光もマイクロレンズアレイ1609を通過することで、散乱成分が低減されることにより、光検出部まで導光する信号光強度が増加する。
【0218】
よって、本実施形態では、前述の本発明に係る光学装置の第1の参考形態から第4の参 考形態及び第1の実施形態のいずれかと同様の効果を得ることができると共に、被測定体1602に照射される光強度が増加することで、被測定体から放射される信号光強度も増加して、検出感度が向上する。
【0219】
また、本実施形態では、不要な部分への照射も抑えることができるので、ノイズを低減することが可能となり、検出感度が上がる。
【0220】
さらに、本実施形態では、被測定体1602から放射される信号光もマイクロレンズアレイ1609によって制御されるので、結果として光検出部での信号光強度が増加して、検出感度が向上する。
【0221】
なお、本実施形態では、図16の(b)に示されるように、被測定体載置部1601の上下の双方にマイクロレンズアレイを設けているが、被測定体載置部1601の上下のいずれか一方にマイクロレンズアレイを設けるとしても良い。
【0222】
(光学装置の第3の実施形態)次に、本発明に係る光学装置の第3の実施形態について図17を参照して説明する。図17は、本発明に係る光学装置の第3の実施形態の一部断面図であり、図17の(a)は、本発明に係る光学装置の第3の実施形態の第1例の一部断面図、図17の(b)は、本発明に係る光学装置の第3の実施形態の第2例の一部断面図である。
【0223】
本実施形態は、前述の第1から第4の参考形態及び第1から第2の実施形態のいずれかにおいて、被測定体載置部の下部、又は被測定体載置部の内部にレンズ部を形成した実施形態である。
【0224】
本実施形態は、被測定体載置部の下部、又は被測定体載置部の内部にレンズ部を形成した点以外は前述の第1から第4の参考形態及び第1から第2の実施形態のいずれかとその構造は同様であるため、その同様の部分の詳細な説明は省略する。
【0225】
本実施形態は、前述の第2の実施形態と同様、光学装置の検出制度を向上させるための実施形態である。
【0226】
すなわち、前述の第2の実施形態では、光の強度を向上させるためにマイクロレンズアレイを用いたが、本実施形態では、光の強度を向上させるために、被測定体載置部にレンズ部を設けた。
【0227】
すなわち、例えば図17の(a)に示されるように、被測定体載置部1701上には被測定体1702が載置されている。
【0228】
そして、本実施形態では、被測定体載置部1701の下部、すなわち、被測定体1702を照射するための参照光が入射する面側の部分に、それぞれの被測定体の載置部分に対応したレンズ部1703を形成する。
【0229】
そのため、本実施形態では、被測定体1702に照射される参照光の強度を向上させることができる。
【0230】
なお、図17の(b)に示されるように、被測定体載置部1701の構造として、レンズ部1703を有する部分と、この部分を覆う部分1704とに分け、それぞれの部分を屈折率の異なる部分として形成しても良い。
【0231】
図17の(b)に示される実施形態は、図17の(a)に示される実施形態に、レンズ部1703を有する部分とは異なる屈折率の材料で覆ったものと同様の構造となっている。
【0232】
これら屈折率の異なる部分の少なくとも一方が樹脂で形成されるとしても良い。この図17の(b)に示されるようにしても、図17の(a)に示される被測定体載置部1701と同様の効果を得ることができる。
【0233】
したがって、本実施形態では、被測定体1702に入射する光はレンズ部1703によって集光作用を受け、狙いのセルの被測定体1702に照射される光の強度が増加する。
【0234】
よって、本実施形態では、前述の本発明に係る光学装置の第1から第4の参考形態及び第1から第2の実施形態のいずれかと同様の効果を得ることができると共に、被測定体1702に照射される光強度が増加することで、被測定体から放射される信号光強度も増加して、さらに検出感度が向上する。
【0235】
また、本実施形態では、不要な部分への照射も抑えることができるので、ノイズを低減することが可能となり、検出感度が上がる。
【0236】
(レンズ部の構造)ここで、前述の第2の実施形態及び第3の実施形態において用いられたレンズ部の構造について図18を参照して説明する。図18は、第2の実施形態及び第3の実施形態において用いられるレンズ部の構造の一部拡大図である。
【0237】
本発明に係る光学装置の実施形態に用いられるレンズ部は、図18の(a)に示されるようなレンズ形状だけではなく、図18の(b)に示されるようなプリズム形状であってもよい。
【0238】
また、本発明に係る光学装置の実施形態に用いられるレンズ部は、凸でも凹でもよい。また、レンズ部の屈折率は基板の材料などにより適宜選択することが可能である。
【0239】
(光学装置の第4の実施形態)次に、本発明に係る光学装置の第4の実施形態について図19を参照して説明する。図19は、本発明に係る光学装置の第4の実施形態の全体概略図である。
【0240】
本実施形態は、前述の本発明に係る光学装置の第1から第4の参考形態及び第1から第3の実施形態のいずれかにおいて、被測定体の測定位置の位置決めのための機能を付加した実施形態である。
【0241】
すなわち、本実施形態では、入射部1901から光が入射される導光部1903及び変調部1902の少なくとも一方と、被測定体載置部1904とに、被測定体載置部1904のx,y方向の位置決めのためのアライメントマーク1905を形成する。
【0242】
ここで、本実施形態において入射部1901は、図2に示される第1の参考形態では光源201a、偏光変換素子201b、導光部201c、変調部201dに対応する。
【0243】
また、変調部1902は図1に示される変調部102に対応し、導光部1903は図1に示される導光部103に対応し、被測定体載置部1904は図1に示される被測定体載置部104に対応する。
【0244】
さらに、本実施形態では、導光部1903と被測定体載置部1904との間に、被測定体載置部1904のz方向の位置決めのためのスペーサ1906を設けている。
【0245】
なお、本実施形態において、被測定体載置部1904は交換可能な構造となっていても良い。例えば、被測定体載置部としてのDNAチップ等は使い捨てが現在のところ基本である。
【0246】
本実施形態では、測定前に、本発明に係る光学装置を用いた分析装置に被測定体を設置する必要があるので、導光部や変調部にアライメントマークを形成しておき、被測定体にもそれに対応するようなマークをあらかじめ形成しておくことで設置時にそのマークを使用してx、y方向の設置アライメントを行う。
【0247】
そして、本実施形態においては、上記アライメントマーク使い、画像処理によってアライメントを行うような構成でも良いし、マーク自体を対応する凹凸パターンにしておいて物理的にアライメントを行うような構成でも良い。
【0248】
さらに、導光部1903と被測定体載置部1904との間に、被測定体載置部1904のz方向の位置決めのためのスペーサ1906を配置することで、z方向にも任意の距離に高さ制御することができる。
【0249】
なお、本実施形態では、アライメントマークを用いたx,y方向の位置決めと、スペーサを用いたz方向の位置決めとの双方を同時に実施した実施形態としたが、アライメントマークを用いたx,y方向の位置決めと、スペーサを用いたz方向の位置決めとのいずれか一方を実施した実施形態であっても良い。
【0250】
このように、本実施形態によれば、前述の本発明に係る光学装置の第1から第4の参考形態及び第1から第3の実施形態のいずれかの効果を得ることができると共に、被測定体の分析の精度を確保するためには、狙いの被測定体のセルに正確に光を照射することが必要となるが、アライメントマーク1905とスペーサ1906を設けることによって被測定体設置時の位置ズレによるノイズ、ロスが低減して分析の精度を向上させることができる。
【0251】
(光学装置の第5の実施形態)次に、本発明に係る光学装置の第5の実施形態について図20を参照して説明する。図20は、本発明に係る光学装置の第5の実施形態の概略構成図である。
【0252】
本実施形態は、前述の本発明に係る光学装置の第1から第4の参考形態及び第1から第3の実施形態のいずれかの構造に加えて、図1に示される構造の光学装置において、変調部102、導光部103及び被測定体載置部104が一体となって互いに位置的に固定されていることを特徴とする。
【0253】
すなわち、本発明に係る光学装置の第5の実施形態は、変調部2002と導光部2003との間に樹脂2010が挿入され、さらに、導光部2003と被測定体載置部2004との間に樹脂2011が挿入されている構成となっている。
【0254】
ここで、変調部2002は、図1に示される変調部102に対応し、導光部2003は、図1に示される導光部103に対応し、被測定体載置部2004は、図1に示される被測定体載置部104に対応する。
【0255】
本実施形態では、変調部2002と導光部2003との間に樹脂2010が挿入され、導光部2003と被測定体載置部2004との間の樹脂2011が挿入されているため、変調部2002、導光部2003及び被測定体載置部2004が互いに位置的に固定され一体となっている。
【0256】
ここで、樹脂2010及び樹脂2011は、熱等のエネルギーをかけられることで上下の部品間の固定を解除するようにしておくことが好ましい。
【0257】
このように、本実施形態では、前述の本発明に係る光学装置の第1から第4の参考形態及び第1から第3の実施形態のいずれかの効果を得ることができると共に、あらかじめ、変調部2002と導光部2003、導光部2003と被測定体載置部2004とを一体化し、互いに位置的に固定しておくことで、解析の際の位置合わせが不要となり、装置の簡便化に伴う低価格化、解析の高精度化、高速化が可能となる。
【0258】
また、変調部2002と導光部2003、導光部2003と被測定体載置部2004との一体化、互いの位置的な固定は分離することが可能であるようにしておくことで、被測定体載置部2004だけを使い捨てにして、変調部2002と導光部2003は簡単にリサイクルすることができる。それによって低コスト化、廃棄物の低減の効果が得られる。
【0259】
ただし、本実施形態において、変調部2002と導光部2003との間、導光部2003と被測定体載置部2004との間に挿入され、それぞれの上下の部品間を固定するものは樹脂に限定されるものではない。
【0260】
すなわち、本実施形態において、変調部2002と導光部2003との間、導光部2003と被測定体載置部2004との間に挿入され、それぞれの上下の部品間を固定するものは、上下の部品間を固定するのに適したものであれば良く、さらに前述の低コスト化、廃棄物の低減の効果を得る場合には、熱エネルギー等により上下の部品間の固定を解除することが容易なものであれば良い。
【0261】
(被測定体載置部及び被測定体の例)ここで、上記本発明に係る光学装置の各実施形態に用いられる被測定体載置部及び被測定体の例について説明する。
【0262】
被測定体載置部及び被測定体としては種々のものが考えられるが、例えば第1例として、DNAチップを挙げることができる。
【0263】
DNAチップは、多数の異なったDNAプローブをガラス基板上に高密度に固定し、そのDNAプローブをハイブリダイズさせ、その蛍光等の信号を検出してコンピューターで大量解析するためのものである。
【0264】
したがって、DNAチップでは、ガラス基板が被測定体載置部を構成し、DNAプローブが被測定体を構成する。
【0265】
また、被測定体載置部及び被測定体の第2例として、DNAマイクロアレイを挙げることができる。
【0266】
DNAマイクロアレイとは、DNAチップと構成・機能は同じであるが、作製方法がDNAチップは半導体工程を利用するのに対し、DNAマイクロアレイはスポッターと呼ばれるものでプローブを滴下して作製する。DNAチップの方が高密度にDNAプローブが配列されている。
【0267】
したがって、DNAマイクロアレイにおいては、ガラス基板が被測定体載置部を構成し、DNAプローブが被測定体を構成する。
【0268】
また、被測定体載置部及び被測定体の第3例として、ECAチップを挙げることができる。
【0269】
ECAチップは、DNAチップと構成・機能は同じであるが、検出に電気を用いるものである。電気と光の両方を用いる場合もある。
【0270】
したがって、ECAチップでは、ガラス基板が被測定体載置部を構成し、DNAプローブが被測定体を構成する。
【0271】
また、被測定体載置部及び被測定体の第4例として、プロテインチップを挙げることができる。
【0272】
プロテインチップは、DNAチップが遺伝子を解析するのに対し、プロテインチップはたんぱく質を解析するのに用いられる。
【0273】
したがって、ECAチップでは、ガラス基板が被測定体載置部を構成し、DNAプローブが被測定体を構成する。
【0274】
ただし、本発明に係る光学装置の実施形態に用いられる被測定体載置部及び被測定体としては上記の例に限定されるものではなく、その他種々のものを用いることができる。
【0275】
(分析システムの実施形態)次に、本発明に係る分析システムについて図21、図22及び図23を参照して説明する。図21は、本発明に係る分析システムの一実施形態の全体構成図、図22は、図21に示される分析装置の内部ブロック図、図23は、図21に示される分析システムの一実施形態の動作のフローチャートである。
【0276】
図21に示されるように、本発明に係る分析システムは、光学装置2101と、分析装置2102と、情報データベース2103とから構成される。
【0277】
光学装置2101は、前述の本発明に係る光学装置の第1の実施形態から第5の実施形態のうちのいずれかを用いる。
【0278】
分析装置2102は、光学装置2101及び情報データベース2103から入力した情報に基づいて比較、判定を行う装置である。
【0279】
情報データベース2103は、分析装置2102により分析を行う際に必要となる基準データが格納されている。この情報データベース2103は、例えばハードディスク等を有するサーバにより構成される。後述するようにこの情報データベース2103は、例えばカード等の情報を格納した記録媒体に変える又はこのようなカードと共に用いられることができる。
【0280】
光学装置2101と、分析装置2102と、情報データベース2103とはそれぞれネットワークにより接続されるとしても良いし、各装置が1つの装置(筐体)に収納されていても良いし、分析装置2102内部に光学装置2101及び情報データベース2103の一方が格納されているとしても良い。
【0281】
次に、図21に示される分析装置2102の内部構成について図22を参照して説明する。
【0282】
図21に示される分析装置2102は、制御部2201と、送受信部2202と、比較判定部2203と、記憶部2204とを備え、それぞれはバス2205により接続されている。
【0283】
制御部2201は、それぞれの部の動作を制御する。送受信部2202は、外部との情報のやりとりを行う。比較判定部2203は、入力した情報に基づいて比較、判定を行う。
【0284】
記憶部2204は、処理に必要なプログラムを記録したり、比較判定結果や入力した情報などを記憶する。
【0285】
図22に示される各部の機能は、分析装置が備えるCPUが、単体で、その他の部材と共に又は主記憶装置や補助記憶装置に記憶されているプログラムと協働することにより実現される。
【0286】
また、記憶部2204は、例えば、RAM、ROM、ハードディスク等により構成される。
【0287】
次に、図21に示される分析システムの動作について図23参照して説明する。
【0288】
まず、光学装置2101が測定を行い(ステップ2301)、この測定情報が分析装置2102に送信される。
【0289】
このステップ2301における光学装置の測定動作は前述の本発明に係る光学装置の第1の実施形態から第5の実施形態における測定動作と同様である。
【0290】
測定情報が送信された分析装置2102は、情報データベース2103から比較情報を受信し、測定情報と比較情報との比較を行う(ステップ2302)。
【0291】
そして、分析装置2102は比較結果に基づいて判定を行う(ステップ2303)。この判定は、例えば比較した結果、測定情報と比較情報とが一致した、あるいは一致しなかったなどがある。
【0292】
次に、分析装置2102は判定結果を出力し(ステップ2304)、動作を終える。
【0293】
以上のように、本発明に係る分析システムの一実施形態では、分析装置2102の分析により光学装置2101が測定した結果に基づいて判定結果を出力することが可能となる。
【0294】
ここで、上記実施形態では、分析装置2102が利用する情報として情報データベース2103に格納されている比較情報を用いるとしているが、分析装置2102が利用する情報としてカード等の記録媒体に格納される比較情報であるとしても良い。
【0295】
この場合、カード等の記録媒体内部の情報は、例えば分析装置に接続されたカードリーダ等の読み取り装置により読み取られて分析装置に送信されるとして良い。
【0296】
(分析システムを用いた本人照合方法)次に、上記本発明に係る分析システムの一実施形態を本人照合方法に適用した場合について図24を参照して説明する。この本人照合方法は本発明に係る本人照合方法の一実施形態となる。図24は、本発明に係る本人照合方法の一実施形態のフローチャートである。
【0297】
本発明に係る本人照合方法の一実施形態は、前述の本発明に係る分析システムの一実施形態を用いて本人照合を行う方法である。
【0298】
そして、本発明に係る本人照合方法の一実施形態を用いることにより、例えば、ある部屋に入室を許可するかしないかを照合結果に基づいて判定することによるセキュリティシステムを構築したり、クレジットカード等のカードの不正利用を防止する。
【0299】
本実施形態の本人照合方法では、図21に示される分析装置2102が、光学装置2101から得られる情報(ステップ2401)と、データベースやカードに格納された情報などの既知の情報(ステップ2402)に基づいて、本人の同一性を判断する(ステップ2403)。
【0300】
これらステップ2401からステップ2403までの動作は、前述の図23に示されるフローチャートのステップ2301からステップ2303までの動作に対応する。
【0301】
そして、分析装置により同一性が判断された後、その判断結果に基づいて、分析装置は、入室許可やカードの使用許可をしたり(ステップ2404)、入室の不許可やカードの使用の不許可を行う(ステップ2405)。
【0302】
したがって、本発明に係る本人照合方法の一実施形態を、遺伝子情報を用いたセキュリティシステムに適用した場合は以下のような動作となる。
【0303】
(1)部屋の入り口等に上記実施形態の分析システムを設置しておき、本発明に係る分析システムの実施形態は、入室しようとする人物の遺伝子情報を読み取る。
【0304】
(2)あらかじめ、入室を許可する人物の遺伝子情報をシステムにデータベースとして保存しておき、本発明に係る分析システムの一実施形態は、入室しようとする人物が許可されているかどうかをこのデータベースに格納された情報に基づいて比較判断する。
【0305】
(3)本発明に係る分析システムの一実施形態は、入室許可の人物であれば扉を開錠し、入室を許可していない人物の場合は開錠しない。
【0306】
また、本発明に係る本人照合方法の一実施形態を、遺伝子情報を用いたカード使用の許可方法に適用した場合は以下のような動作となる。
【0307】
(1)クレジットカード等に正規利用者の遺伝子情報を記録しておく。
【0308】
(2)本発明に係る分析システムの一実施形態は、クレジットカードを使用する際に、利用者の遺伝子情報を分析する。
【0309】
(3)本発明に係る分析システムの一実施形態は、カードの保存情報と解析結果を照合して、正規の利用者かどうかを判定する。
【0310】
(4)本発明に係る分析システムの一実施形態は、正規利用者の場合はカードの使用を許可し、正規利用者でない場合はカードの使用を認めない。
【0311】
以上のような本発明に係る本人照合方法の一実施形態により、指紋照合、顔認識などに比べて、より確度の高い本人照合方法とすることができる。
【0312】
(アレルギー・副作用検査方法)次に、本発明に係る分析システムの一実施形態を用いたアレルギー・副作用検査方法について図25を参照して説明する。この本発明に係る分析システムの一実施形態を用いたアレルギー・副作用検査方法は、本発明に係るアレルギー・副作用検査方法の一実施形態となる。よって、図25は、本発明に係るアレルギー・副作用検査方法の一実施形態のフローチャートである。
【0313】
本実施形態のアレルギー・副作用検査方法では、図21に示される分析装置が、光学装置から得られる情報(ステップ2501)と、データベースに格納された、アレルギー・副作用などを発生するグループ情報(ステップ2502)とに基づいて、利用者の遺伝子の属性を判断する(ステップ2503)。
【0314】
これらステップ2501からステップ2503までの動作は、前述の図23に示されるフローチャートのステップ2301からステップ2303までの動作に対応する。
【0315】
そして、分析装置により属性が判断された後、その判断結果に基づいて分析装置は、食品、薬の使用停止を指示したり(ステップ2504)、食品、薬の使用の許可を行う(ステップ2505)。
【0316】
このように、本発明に係る分析システムの一実施形態を用いた、本実施形態のアレルギー・副作用検査方法では例えば遺伝子情報を用いて判断する場合、以下のような動作となる。
【0317】
(1)開示された食品、薬を提供する際にアレルギー、副作用を発生するグループの遺伝子情報をデータベースに格納する。
【0318】
(2)本発明に係る分析システムの一実施形態は、利用者がその食品や薬等を利用する前に利用者自身の遺伝子情報を解析する。
【0319】
(3)本発明に係る分析システムの一実施形態は、利用者の遺伝子が提供されたグループ情報に属するか否かを判定する。この判定は、その食品、薬を利用してもアレルギー、副作用が発生しないかどうかを判定する。
【0320】
(4)本発明に係る分析システムの一実施形態は、グループに属さない場合は食品、薬の使用を許可し、属する場合はアレルギー等が発生する可能性があるので使用しないように指示する。
【0321】
したがって、本実施形態によるアレルギー・副作用検査方法では、従来アレルギーや副作用は摂取するまで分からない場合が多かったが、本システムを利用することで、あらかじめその判断をすることができ、危険性を回避することができる。
【0322】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、光の偏光状態又は反射(屈折)状態を変調することにより光の出射位置を制御して被測定体の測定を行っているため、小型化、高速化及び低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光学装置の実施形態の概要を説明するための概略図である。
【図2】本発明に係る光学装置の第1の参考形態の全体概略図である。
【図3】図2に示される部分Aの拡大断面図である。
【図4】図2に示される部分Bの拡大断面図である。
【図5】図2に示される光学装置において、変調部により選択される光の出射位置と、被測定体載置部上の被測定体の位置との関係の概略図である。
【図6】本発明に係る光学装置の第2の参考形態の全体概略図である。
【図7】図6に示される部分Cの拡大断面図である。
【図8】本発明に係る光学装置の第2の参考形態の液晶層に利用される液晶分子の複屈折率構造の概略図である。
【図9】図6に示される部分Dの拡大断面図である。
【図10】本発明に係る光学装置の第2の参考形態に用いられる反射膜を備える反射板の凹凸形状の2P法による製造方法の工程図である。
【図11】本発明に係る光学装置の第2の参考形態に用いられる反射膜を備える反射板の凹凸形状の2P法による製造方法の工程図である。
【図12】本発明に係る光学装置の第2の参考形態に用いられる反射膜を備える反射板の凹凸形状のエンボス法による製造方法の工程図である。
【図13】本発明に係る光学装置の第3の参考形態の全体概略図である。
【図14】本発明に係る光学装置の第4の参考形態の全体概略図である。
【図15】本発明に係る光学装置の第1の実施形態の全体概略図である。
【図16】(a)が従来の光学装置の一部断面図及び(b)が本発明に係る光学装置の第2の実施形態の一部断面図である。
【図17】本発明に係る光学装置の第3の実施形態の一部断面図である。
【図18】第2の実施形態及び第3の実施形態において用いられるレンズ部の構造の一部拡大図である。
【図19】本発明に係る光学装置の第4の実施形態の全体概略図である。
【図20】本発明に係る光学装置の第5の実施形態の概略構成図である。
【図21】本発明に係る分析システムの一実施形態の全体構成図である。
【図22】図21に示される分析装置の内部ブロック図である。
【図23】図21に示される分析システムの一実施形態の動作のフローチャートである。
【図24】本発明に係る本人照合方法の一実施形態のフローチャートである。
【図25】本発明に係るアレルギー・副作用検査方法の一実施形態のフローチャートである。
【符号の説明】
101 入射部
102 変調部
103 導光部
104 被測定体載置部
105 受光部
201a 光源(光源手段)
201b 偏光変換素子(偏光変換手段)
201c 導光部(第1の導光手段)
201c−1 角度付与部
201d 変調部(第1の変調手段)
202 変調部(第2の変調手段)
203 導光部(第2の導光手段)
203−1 角度付与部
204 被測定体載置部(被測定体載置手段)
205 導光
206 光検出器(受光手段、光検出手段)
301 反射板(第1の反射手段)
302 液晶層(第1の液晶層)
303 導光部
304 ブラッググレーティングパターン(第1の透過反射制御手段)
305 液晶セル
401 反射板(第2の反射手段)
402 液晶層(第2の液晶層)
403 導光部
404 ブラッググレーティングパターン(第2の透過反射制御手段)
405 液晶セル
406 被測定体載置部
407 被測定体
501 変調部
501a 液晶セル
502 変調部
502a 液晶セル
503 被測定セル
504 被測定体
505 被測定体載置板部
601a 光源(光源手段)
601b 変調部(第1の変調手段)
601c 導光部(第1の導光手段)
601c−1 角度付与部
602 変調部(第2の変調手段)
603 導光部(第2の導光手段)
603−1 角度付与部
604 被測定体載置部(被測定体載置手段)
605 導光
606 光検出器(受光手段、光検出手段)
701 反射膜(第1の反射手段)
702 液晶層(第1の液晶層)
703 導光部
705 液晶セル
901 反射膜(第2の反射手段)
902 液晶層(第2の液晶層)
903 導光部
904 被測定体載置部
905 液晶セル
906 被測定体
1001 基板
1002 レジスト
1003 原盤
1004 スタンパ
1004a 反転パターン
1005 紫外線硬化樹脂
1005a パターン
1006 反射膜
1008 反射板
1009 樹脂
1009a パターン
1301−1,1301−2,1301−n 発光素子(光源手段)
1301b 偏光変換素子(偏光変換手段)
1302 変調部(第2の変調手段)
1303 導光部(第2の導光手段)
1303−1 角度付与部
1304 被測定体載置部(被測定体載置手段)
1305 導光
1306 光検出器(受光手段、光検出手段)
1401−1,1401−2,1401−n 発光素子(光源手段)
1402 変調部(第2の変調手段)
1403 導光部(第2の導光手段)
1403−1 角度付与部
1404 被測定体載置部(被測定体載置手段)
1405 導光
1406 光検出器(受光手段、光検出手段)
1505 CCD
1601 被測定体載置部
1602 被測定体
1605 参照光
1606 参照光のロス
1606 信号光
1607 信号光のロス
1608 マイクロレンズアレイ(第1の集光手段)
1609 マイクロレンズアレイ(第2の集光手段)
1701 被測定体載置部
1702 被測定体
1703 レンズ部(第3の集光手段)
1704 覆う部分(カバー部)
1901 入射部
1902 変調部
1903 導光部
1904 被測定体載置部
1905 アライメントマーク(第1の位置決め手段)
1906 スペーサ(第2の位置決め手段)
2002 変調部
2003 導光部
2004 被測定体載置部
2010,2011 樹脂(固定手段)
2101 光学装置
2102 分析装置
2103 情報データベース(格納手段)
2201 制御部
2202 送受信部
2203 比較判定部
2204 記憶部
2205 バス

Claims (29)

  1. 光を発する光源手段と、
    前記光源手段からの光の偏光状態を変換する偏光変換手段と、
    前記偏光変換手段から出射された光を第1の方向に導光する第1の導光手段と、
    前記第1の導光手段を導光している光の偏光状態を、前記第1の方向の所定の位置において変調させる第1の変調手段と、
    前記第1の導光手段の表面に形成された、光の偏光状態に応じて光の透過及び反射を制御する第1の透過反射制御手段と、
    前記第1の透過反射制御手段を透過した光を第2の方向に導光する第2の導光手段と、
    前記第2の導光手段を導光している光の偏光状態を、前記第2の方向の所定の位置において変調させる第2の変調手段と、
    前記第2の導光手段の表面に形成された、光の偏光状態に応じて光の透過及び反射を制御する第2の透過反射制御手段と、
    前記第2の透過反射制御手段を透過した光が照射される被測定体を複数載置する被測定体載置手段と、
    前記被測定体載置手段上の前記複数の被測定体から発せられた光のそれぞれを独立に測定する複数のCCD( charge-coupled device )から構成される受光手段とを備えること
    を特徴とする光学装置。
  2. 前記第1の変調手段が、
    前記第1の方向に複数配置された液晶セルからなる第1の液晶層と、
    前記第1の液晶層の面であって、前記第1の導光手段が形成されている側の面とは逆側の面に形成された第1の反射手段とを備え、
    前記第1の方向の所定の位置における液晶セルに対する電圧の印加によって、前記光の偏光状態を前記第1の方向の所定の位置において変調させることを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  3. 前記第2の変調手段が、
    前記第2の方向に複数配置された液晶セルからなる第2の液晶層と、
    前記第2の液晶層の面であって、前記第2の導光手段が形成されている側の面とは逆側の面に形成された第2の反射手段とを備え、
    前記第2の方向の所定の位置における液晶セルに対する電圧の印加によって、前記光の偏光状態を前記第2の方向の所定の位置において変調させることを特徴とする請求項1又は2に記載の光学装置。
  4. 前記第1の変調手段を構成する第1の液晶層の液晶、又は、前記第2の変調手段を構成する第2の液晶層の液晶の少なくとも一方は、
    第1の配向膜と第2の配向膜とに挟まれ、第1の配向膜と第2の配向膜との捩れ角が45°であることを特徴とする請求項3に記載の光学装置。
  5. 光を発する光源手段と、
    前記光源手段から出射された光を第1の方向に導光する第1の導光手段と、
    前記第1の方向の所定の位置において屈折率を変調させることにより、前記第1の導光手段を導光している光を入射させる第1の変調手段と、
    前記第1の変調手段の面であって、前記第1の導光手段の形成される側とは逆側の面に形成された、前記第1の変調手段に入射した光を前記第1の導光手段側に反射する第1の反射手段と、
    前記第1の導光手段から出射された光を第2の方向に導光する第2の導光手段と、
    前記第2の方向の所定の位置において屈折率を変調させることにより、前記第2の導光手段を導光している光を入射させる第2の変調手段と、
    前記第2の変調手段の面であって、前記第2の導光手段の形成される側とは逆側の面に形成された、前記第2の変調手段に入射した光を前記第2の導光手段側に反射する第2の反射手段と、
    前記第2の導光手段を出射した光が照射される被測定体を複数載置する被測定体載置手段と、
    前記被測定体載置手段上の前記複数の被測定体から発せられた光のそれぞれを独立に測定する複数のCCD( charge-coupled device )から構成される受光手段とを備えること
    を特徴とする光学装置。
  6. 前記第1の変調手段が、
    前記第1の方向に複数配置された液晶セルからなる第1の液晶層を備え、
    前記第1の方向の所定の位置における液晶セルに対する電圧の印加によって、該液晶セルの前記屈折率を前記第1の方向の所定の位置において変調させることを特徴とする請求項5に記載の光学装置。
  7. 前記第2の変調手段が、
    前記第2の方向に複数配置された液晶セルからなる第2の液晶層を備え、
    前記第2の方向の所定の位置における液晶セルに対する電圧の印加によって、該液晶セルの前記屈折率を前記第2の方向の所定の位置において変調させることを特徴とする請求項5又は6に記載の光学装置。
  8. 光を発する光源手段と、
    前記光源手段からの光の偏光状態を変換する偏光変換手段と、
    前記偏光変換手段から出射された光を第1の方向に導光する第1の導光手段と、
    前記第1の導光手段を導光している光の偏光状態を、前記第1の方向の所定の位置において変調させる第1の変調手段と、
    前記第1の導光手段の表面に形成された、光の偏光状態に応じて光の透過及び反射を制
    御する第1の透過反射制御手段と、
    前記第1の透過反射制御手段を透過した光を第2の方向に導光する第2の導光手段と、
    前記第2の方向の所定の位置において屈折率を変調させることにより、前記第2の導光手段を導光している光を入射させる第2の変調手段と、
    前記第2の変調手段の面であって、前記第2の導光手段の形成される側とは逆側の面に形成された、前記第2の変調手段に入射した光を前記第2の導光手段側に反射する第2の反射手段と、
    前記第2の導光手段を出射した光が照射される被測定体を複数載置する被測定体載置手段と、
    前記被測定体載置手段上の前記複数の被測定体から発せられた光のそれぞれを独立に測定する複数のCCD( charge-coupled device )から構成される受光手段とを備えること
    を特徴とする光学装置。
  9. 光を発する光源手段と、
    前記光源手段から出射された光を第1の方向に導光する第1の導光手段と、
    前記第1の方向の所定の位置において屈折率を変調させることにより、前記第1の導光手段を導光している光を入射させる第1の変調手段と、
    前記第1の変調手段の面であって、前記第1の導光手段の形成される側とは逆側の面に形成された、前記第1の変調手段に入射した光を前記第1の導光手段側に反射する第1の反射手段と、
    前記第1の導光手段から出射された光を第2の方向に導光する第2の導光手段と、
    前記光源手段から前記第2の導光手段に至る光の経路のいずれかの位置に配置された光の偏光状態を変換する偏光変換手段と、
    前記第2の導光手段を導光している光の偏光状態を、前記第2の方向の所定の位置において変調させる第2の変調手段と、
    前記第2の導光手段の表面に形成された、光の偏光状態に応じて光の透過及び反射を制御する第2の透過反射制御手段と、
    前記第2の透過反射制御手段を透過した光が照射される被測定体を複数載置する被測定体載置手段と、
    前記被測定体載置手段上の前記複数の被測定体から発せられた光のそれぞれを独立に測定する複数のCCD( charge-coupled device )から構成される受光手段とを備えること
    を特徴とする光学装置。
  10. 被測定体載置手段の第1の方向における被測定体載置部分の数と同数の、前記第1の方向に配置された光源手段と、
    前記光源手段からの光の偏光状態を変換する偏光変換手段と、
    前記偏光変換手段からの光を第2の方向に導光する第2の導光手段と、
    前記第2の導光手段を導光している光の偏光状態を、前記第2の方向の所定の位置において変調させる第2の変調手段と、
    前記第2の導光手段の表面に形成された、光の偏光状態に応じて光の透過及び反射を制御する第2の透過反射制御手段と、
    前記第2の透過反射制御手段を透過した光が照射される被測定体を複数載置する被測定体載置手段と、
    前記被測定体載置手段上の前記複数の被測定体から発せられた光のそれぞれを独立に測定する複数のCCD( charge-coupled device )から構成される受光手段とを備えること
    を特徴とする光学装置。
  11. 前記第2の変調手段が、
    前記第2の方向に複数配置された液晶セルからなる第2の液晶層と、
    前記第2の液晶層の面であって、前記第2の導光手段が形成されている側の面とは逆側
    の面に形成された第2の反射手段とを備え、
    前記第2の方向の所定の位置における液晶セルに対する電圧の印加によって、前記光の偏光状態を前記第2の方向の所定の位置において変調させることを特徴とする請求項10に記載の光学装置。
  12. 前記第2の変調手段を構成する第2の液晶層の液晶は、
    第1の配向膜と第2の配向膜とに挟まれ、第1の配向膜と第2の配向膜との捩れ角が45°であることを特徴とする請求項11に記載の光学装置。
  13. 被測定体載置手段の第1の方向における被測定体載置部分の数と同数の、前記第1の方向に配置された光源手段と、
    前記光源手段から出射された光を第2の方向に導光する第2の導光手段と、
    前記第2の方向の所定の位置において屈折率を変調させることにより、前記第2の導光手段を導光している光を入射させる第2の変調手段と、
    前記第2の変調手段の面であって、前記第2の導光手段の形成される側とは逆側の面に形成された、入射した光を前記第2の導光手段側に反射する第2の反射手段と、
    前記第2の導光手段を出射した光が照射される被測定体を複数載置する被測定体載置手段と、
    前記被測定体載置手段上の前記複数の被測定体から発せられた光のそれぞれを独立に測 定する複数のCCD( charge-coupled device )から構成される受光手段とを備えること
    を特徴とする光学装置。
  14. 前記第2の変調手段が、
    前記第2の方向に複数配置された液晶セルからなる第2の液晶層を備え、
    前記第2の方向の所定の位置における液晶セルに対する電圧の印加によって、該液晶セルの前記屈折率を前記第2の方向の所定の位置において変調させることを特徴とする請求項13に記載の光学装置。
  15. 前記被測定体載置手段の下部に、
    該被測定体載置手段上の被測定体に照射される光を集光するための第1の集光手段を備えることを特徴とする請求項1から14のいずれか1項に記載の光学装置。
  16. 前記被測定体載置手段の上部に、
    該被測定体載置手段上の被測定体から発せられた光を集光するための第2の集光手段を備えることを特徴とする請求項1から15のいずれか1項に記載の光学装置。
  17. 前記被測定体載置手段における前記被測定体が載置されている面とは逆側の面に、
    前記被測定体に照射される光を集光するための第3の集光手段が形成されていることを特徴とする請求項1から16のいずれか1項に記載の光学装置。
  18. 前記被測定体載置手段における前記被測定体が載置されている面とは逆側の面を覆うカバー部を備え、
    該カバー部の材料の屈折率と前記第3の集光手段が形成されている部分の材料の屈折率とが異なることを特徴とする請求項17に記載の光学装置。
  19. 前記被測定体載置手段と、
    前記第2の導光手段及び前記第2の変調手段との少なくとも一方とに、
    該被測定体載置手段の面方向における位置決めのための第1の位置決め手段を形成したことを特徴とする請求項1から18のいずれか1項に記載の光学装置。
  20. 前記被測定体載置手段と前記第2の導光手段との間に、
    該被測定体載置手段の面に垂直な方向における位置決めのための第2の位置決め手段を形成したことを特徴とする請求項1から19のいずれか1項に記載の光学装置。
  21. 前記第2の導光手段、前記第2の変調手段及び前記被測定体載置手段が
    それぞれの間に形成された固定手段により互いに固定されていることを特徴とする請求項1から18のいずれか1項に記載の光学装置。
  22. 前記第2の導光手段と前記第2の変調手段との間に形成された固定手段及び前記第2の導光手段と前記被測定体載置手段との間に形成された固定手段との少なくとも一方が、
    熱を加えられることにより上下の各部品の固定を解除する材料により形成されていることを特徴とする請求項21に記載の光学装置。
  23. 前記被測定体載置手段がガラス基板であり、
    前記被測定体がDNAプローブであることを特徴とする請求項1から22のいずれか1項に記載の光学装置。
  24. 被測定体を載置した被測定体載置手段として機能する、上記請求項1から23のいずれか1項に記載の光学装置に使用されることを特徴とする被測定体載置部品。
  25. 光源手段からの光の偏光状態を変換する偏光変換手段と、
    前記偏光変換手段から出射された光を所定の方向に導光する導光手段と、
    前記導光手段を導光している光の偏光状態を前記所定の方向の所定の位置において変調させる変調手段と、
    前記導光手段の表面に形成された、光の偏光状態に応じて光の透過及び反射を制御する透過反射制御手段とを備え、
    前記変調手段が、
    前記所定の方向に複数配置された液晶セルからなる液晶層と、
    該液晶層の面であって、前記導光手段が形成されている側の面とは逆側の面に形成された反射手段とを備え、
    前記所定の位置における液晶セルに対する電圧の印加によって、前記光の偏光状態を前記所定の方向の所定の位置において変調させることを特徴とする光出射位置制御装置。
  26. 光源手段から出射された光を所定の方向に導光する導光手段と、
    前記所定の方向の所定の位置において屈折率を変調させることにより、前記導光手段を導光している光を入射させる変調手段と、
    前記変調手段の面であって、前記導光手段の形成される側とは逆側の面に形成された、前記変調手段に入射した光を前記導光手段側に反射する反射手段とを備え、
    前記変調手段が、
    前記所定の方向に複数配置された液晶セルからなる液晶層を備え、
    前記所定の方向の所定の位置における液晶セルに対する電圧の印加によって、該液晶セルの前記屈折率を前記所定の方向の所定の位置において変調させることを特徴とする光出射位置制御装置。
  27. 上記請求項1から請求項23のいずれか1項に記載の光学装置と、
    該光学装置から出力された測定情報と比較するための比較情報を格納した格納手段と、
    前記光学装置から出力された測定情報と、前記格納手段に格納されている比較情報とに基づいて被測定体の分析を行う分析装置とを備えることを特徴とする分析システム。
  28. 上記請求項27に記載の分析システムを用いた本人照合方法であって、
    前記光学装置がユーザの遺伝子情報を測定して測定情報とし、
    前記格納手段には本人を示す遺伝子情報が比較情報として格納され、
    前記分析装置は、前記光学装置により測定された遺伝子情報と前記格納手段に格納されている本人を示す遺伝子情報とに基づいて本人の照合を行うことを特徴とする本人照合方法。
  29. 上記請求項27に記載の分析システムを用いたアレルギー・副作用検査方法であって、
    前記光学装置がユーザの遺伝子情報を測定して測定情報とし、
    前記格納手段にはアレルギー・副作用を発生するグループ情報が比較情報として格納され、
    前記分析装置は、前記光学装置により測定された遺伝子情報と前記格納手段に格納されているアレルギー・副作用を発生するグループ情報とに基づいてアレルギー・副作用を検査することを特徴とするアレルギー・副作用検査方法。
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