JP3725111B2 - 液圧モータの容量切換装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、ウインチ等の速度を自動制御することができる液圧モータの容量切換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、液圧モータによってロープ等の巻取り/繰出し操作を行うウインチ等が知られている。例えば、ウインチは、負荷を支持しながらロープ等の巻取り/繰出し操作等を行ったり、ロープ等を所定位置まで引寄せる操作を行っている。船舶のムアリング・ウインチを例にすると、船舶の係船時等にロープを巻取り/繰出し操作し、係船状態まで引寄せるように操作する。このムアリング・ウインチの場合、ロープの巻取り/繰出し操作を行う時には、0.数トン(例えば、0.5トン)程度の小さい力であるため所要容量としては小容量でよいが、高速で巻取り/繰出し操作を行いたい。また、係船状態まで引寄せる時には数トン〜数十トン(例えば、20トン)程度の大きな力を要するため所要容量としては大容量が必要となるが、低速で引寄せればよい。
【0003】
一方、このような液圧モータは、高速時の小容量では漏れ量による回転(サグ)が多いので、前記した係船状態での停止時には強制的に低速位置の大容量にしたい。そこで、このような液圧モータの容量を、荷重および用途に応じて自動的に変化させたいという要望がある。しかし、自動化した場合には、停止時の強制的な低速の大容量から高速の小容量へ切換えたい時に、自己の圧力で切り替るのには時間を要してしまう。
【0004】
そのため、低速から高速へ迅速な速度変化を行うためには高速位置を設けたいという要望もあり、液圧モータの容量切換えは、一般的に、自動のみではなく、用途に応じて、低速・自動・高速の切換えが可能なように構成されている。
【0005】
なお、この種の従来技術として、2速度形液圧モータを自動的に且つ無断階に変速できるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特公平3−39955号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記したように低速・自動・高速の切換えが可能な構成では、通常の自動操作以外に、用途に応じて低速位置と高速位置への切換え操作を行うための判断を要するので、用途を把握しながら適切な切換え操作を行う煩雑な操作が必要となる。
【0008】
また、万一、大容量から小容量に切換える時に、液圧モータ側の液圧が負荷を支持できる圧力に達していない低い状態で小容量側に切替えてしまった場合、ロープが高速で繰り出されるおそれがある。そのため、熟練した作業者による操作が必要となる。
【0009】
なお、前記小容量時の漏れ量による回転(サグ)を避けるためにウインチ等に自動ブレーキ機構を付け、このブレーキでウインチ等を所定位置で保持することも考えられるが、この場合も、ブレーキ解除の瞬間に荷重を保持できる圧力がなければロープが高速で繰り出されるおそれがある。
【0010】
また、前記特許文献1に記載された発明は、液圧モータ側の液圧が低い場合、自動的に液圧モータを大容量に切換えてロープ等を安定して保持できるものではない。
【0011】
【課題を解決するための手段】
そこで、前記課題を解決するために、本願発明は、流路を介して圧液を供給する液圧ポンプと、該圧液の供給/停止又は供給方向を制御弁で切換えてドラムを巻出し又は巻込み駆動する2速度形液圧モータと、該2速度形液圧モータの大容量側ポート又は小容量側ポートに選択的に圧液を供給してモータ容量を制御する容量変換機構と、前記液圧ポンプと前記制御弁との間の流路から分岐して前記容量変換機構に圧液を供給する供給流路と、前記液圧モータ側から前記容量変換機構に圧液を供給する供給流路との合流点に、前記液圧ポンプ側の圧液圧力と前記液圧モータ側の圧液圧力との高圧側を選択して前記容量変換機構に圧液を供給する高圧選択弁とを設けた液圧モータの容量切換装置において、
前記制御弁が中立位置で、前記液圧ポンプに接続する流路を閉じ、液圧モータに接続する流路をタンクに連通するようになし、前記容量変換機構の制御室を前記液圧ポンプと前記制御弁との間の流路又はドレン流路のいずれか一方へ接続するように切換える高圧切換弁を設け、前記制御弁を中立位置にしたとき、前記高圧切換弁が前記容量変換機構の制御室を前記ドレン流路に接続して、前記容量変換機構を大容量側に切換えるように前記高圧選択弁から前記容量変換機構にポンプ側の圧液を供給するとともに、前記制御弁をモータ駆動位置に操作したとき、前記高圧切換弁が前記容量変換機構の制御室を前記液圧ポンプと前記制御弁との間の流路に接続して、前記容量変換機構を小容量側へ切換えるように前記高圧選択弁から前記容量変換機構にポンプ側の圧液またはモータ側負荷のいずれか高い方の液圧を供給するように構成している。このように、液圧モータを大容量又は小容量に切換える容量変換機構へ供給される圧液を、制御弁を中立位置にしたときには、ポンプ側の圧液によって自動的に大容量側へ切換えるようにしたので、煩雑な操作を要することなく、液圧モータの停止時には自動的に大容量側として保持することができる。また、液圧モータの停止時でも、制御弁をモータ駆動位置に操作することによって高圧選択弁から容量変換機構に供給される圧液で、大容量側から小容量側に切換えて運転する時の圧液を迅速に得ることができる。
【0012】
前記液圧モータを駆動する両圧液流路に圧液分岐流路をそれぞれ設け、該圧液分岐流路内の圧力差に応じて前記高圧切換弁が切換わるように構成し、両圧液分岐流路内の圧力が等しい場合は該高圧切換弁で前記容量変換機構を大容量側に切換えて液圧モータを大容量とするように構成することにより、液圧モータを駆動する時の駆動方向によって生じる圧液流路内の圧液の差圧で液圧モータを小容量側にし、圧液流路内の圧力が同圧(等しい)となる停止時には自動的に大容量側に切換えることが容易にできる。
【0013】
また、前記圧液分岐流路内に圧力安定化流路を設け、該圧力安定化流路に絞りを設けて前記高圧切換弁に作用させる圧液圧力を安定化させるようにすれば、簡単な構成で、液圧モータ駆動時には高圧切換弁に作用する圧液に差圧を生じさせ、液圧モータ停止時には両流路内の圧力が同圧となるように安定化させることができる。
【0014】
さらに、前記液圧ポンプの圧液を常に高圧選択弁に供給する流路を設け、該流路に圧液を所定圧力に減圧する減圧弁を設ければ、簡単な構成で、液圧モータ側に供給される圧液圧力が低い時でも高圧切換弁に供給される圧液を所定圧にして高圧選択弁から液圧モータへ供給するようにできる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本願発明の一実施形態を示す液圧回路図である。図示する例は、液圧モータを大容量側で保持してウインチを停止させた状態を示している。
【0016】
図示するように、タンク1から液圧ポンプ2によって供給される圧液は、流路3から制御弁4(流量制御機能付)を介して流路5又は流路6に供給され、2速度形の液圧モータ7が駆動されている。この液圧モータ7は駆動機構8を介してウインチのドラム9を回転駆動しており、制御弁4の切換え方向によってドラム9の回転方向が切換えられる。流路5にはカウンタバランス弁10が設けられ、カウンタバランス弁10のチェック弁10aと液圧モータ7とを連通させる流路30と流路6との間には安全弁11が設けられている。これらの流路30,6が液圧モータ7の駆動流路である。
【0017】
前記液圧モータ7には、小容量側ポート12又は大容量側ポート13へ選択的に圧液を供給するレギュレータ14が設けられている。このレギュレータ14には、液圧モータ7の小容量側ポート12又は大容量側ポート13へ圧液を供給する位置a,bと、圧液をブロックする位置cとを有するスプール15が設けられている。この実施形態では、レギュレータ14を切換えて液圧モータ7の小容量側ポート12又は大容量側ポート13に圧液を供給する構成が容量変換機構Vである。このレギュレータ14の一端には、スプール15との間にばね16を介装した制御液室17が設けられ、他端には、液圧シリンダ18と弱いばね19とが設けられている。前記ばね16は、前記制御液室17に圧液が導かれたときに所定のばね力でスプール15を押圧するように設定されている。
【0018】
前記制御液室17には、圧液を供給又は排出するための高圧切換弁20が接続されている。この高圧切換弁20には、液圧ポンプ2と制御弁4との間の流路3から分岐した高圧流路21が接続されており、液圧ポンプ2が吐出した圧力の圧液が供給されている。この高圧切換弁20から流路36を介して制御液室17に導かれた圧液によってレギュレータ14のスプール15がスライドさせられる。
【0019】
この高圧切換弁20は、スライド方向両端に、前記流路6から分岐した圧液分岐流路32の液圧と、流路5から分岐した圧液分岐流路33の液圧とがそれぞれ作用しており、これらの液圧の圧力バランスによって高圧切換弁20のスプールがスライドするように構成されている。また、前記圧液分岐流路32,33の間には、絞り35が設けられた安定化流路34が設けられている。この安定化流路34によって圧液分岐流路32,33の間を連結することにより、液圧モータ7を駆動している状態では圧液分岐流路32,33の間に圧力差を生じさせ、液圧モータ7を停止させた状態では圧液分岐流路32,33の間の圧液圧力が等しくなるようにしている。さらに、高圧切換弁20の出口ポートは、低圧ラインの流路37,液圧モータ7のドレンポートを介してタンク1に連通している。
【0020】
このような構成により、圧液分岐流路32又は圧液分岐流路33のいずれか一方が高圧になると、その圧液圧力によって高圧切換弁20のスプールが位置f又は位置g側のいずれかへスライドし、高圧流路21から流路36を介して制御液室17に圧液が供給され、レギュレータ14のスプール15を後述する図2,3に示す位置aの方向にスライドさせて、容量変換機構Vが小容量側に切換えられる。また、圧液分岐流路32,33内の圧力が等しくなると、高圧切換弁20のスプールは中立位置h(図1に示す位置)となり、高圧流路21をブロックして制御液室17の圧液が流路36から低圧ラインの流路37へと排出(抜け)され、レギュレータ14のスプール15はばね1によって図1に示す位置bにスライドさせられて、容量変換機構Vが大容量側に切換えられる。つまり、液圧モータ7を駆動するために圧液を供給する流路5,6のいずれかの圧力が上昇すると、流路5,6から分岐した圧液分岐流路32,33内の圧力に生じる差圧によって高圧切換弁20のスプールが左右いずれかにスライドさせられ、レギュレータ14の制御液室17内に圧液を供給し、圧液分岐流路32,33内の圧力がバランスすると制御液室17内の圧液を排出する操作が自動的に行われる。
【0021】
前記制御液室17に供給される圧液によってスライドさせられるレギュレータ14のスプール15は、スライドすることによって位置a又は位置bに切換えられた時に液圧モータ7の小容量側ポート12又は大容量側ポート13へ圧液を供給している。このレギュレータ14から液圧モータ7の小容量側ポート12又は大容量側ポート13に供給する圧液は、一方の入口ポート24aが前記高圧流路21から分岐した供給流路22に接続され、他方の入口ポート24bが前記流路30から分岐した供給流路23に接続され、これらの供給流路22,23のいずれか高圧側の圧液を選択する高圧選択弁24から供給されている。この実施形態では、供給流路22が高圧流路21から分岐するように設けられているが、流路3から独立して設けてもよい。
【0022】
前記高圧選択弁24は、供給流路22と供給流路23との圧力が異なる場合に、圧力が高い方の圧液を出口ポートから流路31を介してレギュレータ14へ供給するように動作する。図示する状態では、高圧流路21から分岐した供給流路22側の圧液圧力が高い状態であり、供給流路22から高圧選択弁24の出口側流路31を介してレギュレータ14へ圧液が供給されている。
【0023】
また、前記供給流路22には減圧弁38が設けられており、高圧流路21から高圧選択弁24へ供給される圧液の圧力を所定圧に減圧している。この減圧弁38の設定圧力は、レギュレータ14を介して液圧モータ7の容量変換機構Vを作動させることができる圧力に設定されている。
【0024】
一方、前記レギュレータ14の他端に設けられた液圧シリンダ18には、ピストン25が設けられている。このピストン25で区切られた液圧シリンダ18の外側液室26は、通路28によって前記供給流路23に接続され、内側液室27は通路29によって液圧モータ7を駆動する他方の流路6から分岐した圧液分岐流路32に接続されている。
【0025】
このようにレギュレータ14の両端部に設けられた構成により、スプール15のスライドは、通路28,29の液圧力が外側液室26と内側液室27とに作用してピストン25の前後に生じる差圧力と、制御液室17へ作用させた液圧によるばね16の撓みとの関係で行われる。このスプール15のスライドによって、高圧選択弁24の出口ポートに連なる流路31を、液圧モータ7の小容量側ポート12又は大容量側ポート13と連通させている。
【0026】
以上のように構成された容量切換装置40によれば、図1に示すように、制御弁4を中立にして液圧モータ7を駆動する流路5,6と流路3とを遮断して液圧モータ7を未駆動状態とすれば、流路5,6に液圧が作用せず、絞り35の働きによって圧液分岐流路32,33内の圧力が同一になる。これにより、高圧切換弁20の両端部に作用する圧液分岐流路32,33内の圧力はバランスして、高圧切換弁20は図1に示す中立位置hが選択され、レギュレータ14の制御液室17を流路36を介して低圧ラインの流路37と連通させる。
【0027】
このように制御液室17から圧液が排出されると、レギュレータ14のスプール15はばね19によって図1に示す位置bとなり、小容量側ポート12は低圧ラインの流路37と連通し、大容量側ポート13には高圧選択弁24から流路31を介して圧液が供給されるので、液圧モータ7は自動的に大容量となる。この時、レギュレータ14から液圧モータ7に供給される圧液は、高圧選択弁24に作用する供給流路22,23のいずれか圧力の高い方の圧液である。
【0028】
図2は図1に示す液圧回路の高圧切換弁が一方に切換えられた状態を示す液圧回路図であり、図3は同高圧切換弁が他方に切換えられた状態を示す液圧回路図である。これら図2,3に示すように、図1の状態から制御弁4を切換えて液圧モータ7を駆動すると、流路5又は流路6のいずれかの圧液圧力が上昇するので、その圧液圧力が圧液分岐流路32又は33から高圧切換弁20に作用する。
【0029】
図2に示すように、制御弁4を位置dに切換えた場合、流路3から流路6に圧液が供給され、圧液分岐流路32の圧力が上昇して、高圧切換弁20が位置fに切換えられる。これにより、高圧流路21から流路36を介してレギュレータ14の制御液室17に圧液が供給され、スプール15が位置aに切換えられる。この時には、供給流路23内の圧力よりも供給流路22内の圧力の方が高いので、供給流路22から高圧選択弁24に供給された圧液が流路31からレギュレータ14に供給されて液圧モータ7の小容量側ポート12に供給される。なお、流路30内の圧力が負荷により上昇して、供給流路23内の圧力が供給流路22内の圧力よりも上昇すると、高圧選択弁24によって供給流路23内の圧液がレギュレータ14へ供給される。
【0030】
また、図3に示すように、制御弁4を位置eに切換えた場合、流路3から流路5に圧液が供給され、圧液分岐流路33の圧力が上昇して、高圧切換弁20が位置gに切換えられる。これにより、高圧流路21から流路36を介してレギュレータ14の制御液室17に圧液が供給され、スプール15が位置aに切換えられる。この時、流路30内の圧力の方が供給流路22内の圧力よりも高い場合には、供給流路23から高圧選択弁24に供給された圧液が流路31からレギュレータ14に供給されて液圧モータ7の小容量側ポート12に供給される。
【0031】
これら図2,図3に示すように、制御弁4を切換えることによって液圧モータ7を駆動すると、高圧切換弁20に作用する圧液分岐流路32,33内の圧力に差圧が生じるので、高圧切換弁20はその作用した圧力によっていずれかの方向へスライドして、スプールを位置f側又は位置g側に切換える。このようにして高圧切換弁20が切換えられると、液圧ポンプ2から高圧流路21を介して供給された圧液がレギュレータ14の制御液室17へと供給され、レギュレータ14のスプール15を図示する位置aに切換える。これによりレギュレータ14へ圧液を供給する圧液供給流路31が液圧モータ7の小容量側ポート12と連通し、この流路31から供給される圧液によって液圧モータ7が小容量側に切換えられる。
【0032】
このように、液圧モータ7を駆動するために流路5又は流路6へ圧液が供給されると、その差圧によって高圧切換弁20が切り替るので、レギュレータ14の制御液室17内の圧力が一定圧力以上となって、レギュレータ14が自動的に液圧モータ7を小容量側に容量制御(速度制御)することができる。
【0033】
一方、制御弁4を切換えることによって液圧モータ7を停止させると、圧液分岐流路32と圧液分岐流路33との圧液が流路5,6からタンク1へ排出され、安定化流路34によって圧液分岐流路32,33内が同圧となるので、高圧切換弁20のスプールは中立位置hとなる。これにより、レギュレータ14の制御液室17から圧液が流路37へ排出されるので、レギュレータ14のスプール15はばね1によって位置bとなり、高圧選択弁24からレギュレータ14を介して大容量側ポート13に圧液が供給されて自動的に液圧モータ7を大容量側に容量制御(速度制御)することができる。
【0034】
そして、この大容量側で保持している状態から前記したように制御弁4を切換えて小容量側に切換えた場合、液圧モータ7が大容量で保持されている時でも、高圧流路21から減圧弁38を介して供給流路22から所定圧の圧液が常に高圧選択弁24に供給されているので、流路5,6内の圧力が低い状態でも供給流路22側の圧液が高圧選択弁24で選択されてレギュレータ14へ供給され、レギュレータ14の切換え時に比較的高い圧液を小容量側ポート12へ迅速に供給することができる。これにより、小容量への切換え操作が迅速に行える。
【0035】
つまり、高圧流路21からは常に所定圧の圧液が供給流路22を介して高圧選択弁24に供給されているので、流路5,6側の圧液圧力が低い場合でも、高圧流路21から所定圧の圧液をレギュレータ14へ迅速に供給することができる。したがって、ウインチのドラム9停止状態からロープの巻取り/繰出し操作のような軽負荷の作業へ切換える場合に、レギュレータ14のスプール15が位置bから位置aに切換えられるが、レギュレータ14には減圧弁38によって所定圧に減圧された一定圧力の圧液を高圧選択弁24から迅速に供給することができるので、ウインチの容量を切換えるレギュレータ14のポートi(図2,3に示す状態の高速側)には、一定圧力が迅速に供給されることとなり、液圧モータ7を迅速に高速(小容量)へ切り替えることができる。
【0036】
以上のように、この容量切換装置40によれば、大容量と小容量との安定した切換えが自動的に行えるので、ムアリング・ウインチとしても使用可能な高倍速(例えば、8倍速)のウインチが実現できる。また、係船作業にタグボートが使用される船においては、軽負荷時に高速が得られれば、ムアリング・ウインチ定格荷重時の速度は実質あまり必要とされないため、この容量切換装置40により、小電動機容量・小発電機容量、小配管径、小液量が実現できる。したがって、この容量切換装置40によれば、地球環境にやさしい省資源型製品を製作することが可能となる。
【0037】
なお、上述した実施形態では船舶の係船ロープを巻くウインチを例に説明したが、ロープを昇降させるような他の構成についても、上記と同様の性能が要求される構成においては、同様の効果が得られる。
【0038】
また、上述した実施形態は一実施形態であり、本願発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は可能であり、本願発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
【0039】
【発明の効果】
本願発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載するような効果を奏する。
【0040】
液圧モータの停止時には自動的に大容量側で安定して保持することができるので、煩雑な作業を要することなく大容量での保持が自動で可能となる。また、大容量側から小容量側に切換えて運転する時の圧液を常時安定して得ることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態を示す液圧回路図である。
【図2】図1に示す液圧回路の高圧切換弁が一方に切換えられた状態を示す液圧回路図である。
【図3】図1に示す液圧回路の高圧切換弁が他方に切換えられた状態を示す液圧回路図である。
【符号の説明】
1…タンク
2…液圧ポンプ
3…流路
4…制御弁
5,6…流路
7…液圧モータ
8…駆動機構
9…ドラム
10…カウンタバランス弁
11…安全弁
12…小容量側ポート
13…大容量側ポート
14…レギュレータ
15…スプール
16…ばね
17…制御液室
18…液圧シリンダ
19…ばね
20…高圧切換弁
21…高圧流路
22,23…供給流路
24…高圧選択弁
25…ピストン
26…外側液室
27…内側液室
28,29…通路
30,31…流路
32,33…圧液分岐流路
34…安定化流路
35…絞り
36,37…流路
38…減圧弁
40…容量切換装置
V…容量変換機構

Claims (4)

  1. 流路を介して圧液を供給する液圧ポンプと、該圧液の供給/停止又は供給方向を制御弁で切換えてドラムを巻出し又は巻込み駆動する2速度形液圧モータと、該2速度形液圧モータの大容量側ポート又は小容量側ポートに選択的に圧液を供給してモータ容量を制御する容量変換機構と、前記液圧ポンプと前記制御弁との間の流路から分岐して前記容量変換機構に圧液を供給する供給流路と、前記液圧モータ側から前記容量変換機構に圧液を供給する供給流路との合流点に、前記液圧ポンプ側の圧液圧力と前記液圧モータ側の圧液圧力との高圧側を選択して前記容量変換機構に圧液を供給する高圧選択弁とを設けた液圧モータの容量切換装置において、
    前記制御弁が中立位置で、前記液圧ポンプに接続する流路を閉じ、液圧モータに接続する流路をタンクに連通するようになし、前記容量変換機構の制御室を前記液圧ポンプと前記制御弁との間の流路又はドレン流路のいずれか一方へ接続するように切換える高圧切換弁を設け、前記制御弁を中立位置にしたとき、前記高圧切換弁が前記容量変換機構の制御室を前記ドレン流路に接続して、前記容量変換機構を大容量側に切換えるように前記高圧選択弁から前記容量変換機構にポンプ側の圧液を供給するとともに、前記制御弁をモータ駆動位置に操作したとき、前記高圧切換弁が前記容量変換機構の制御室を前記液圧ポンプと前記制御弁との間の流路に接続して、前記容量変換機構を小容量側へ切換えるように前記高圧選択弁から前記容量変換機構にポンプ側の圧液またはモータ側負荷のいずれか高い方の液圧を供給するように構成した液圧モータの容量切換装置。
  2. 前記液圧モータを駆動する両圧液流路に圧液分岐流路をそれぞれ設け、該圧液分岐流路内の圧力差に応じて前記高圧切換弁が切換わるように構成し、両圧液分岐流路内の圧力が等しい場合は該高圧切換弁で前記容量変換機構を大容量側に切換えて液圧モータを大容量とするように構成したことを特徴とする請求項1記載の液圧モータの容量切換装置。
  3. 前記圧液分岐流路内に圧力安定化流路を設け、該圧力安定化流路に絞りを設けて前記高圧切換弁に作用させる圧液圧力を安定化させるようにしたことを特徴とする請求項2記載の液圧モータの容量切換装置。
  4. 前記液圧ポンプの圧液を常に高圧選択弁に供給する流路を設け、該流路に圧液を所定圧力に減圧する減圧弁を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の液圧モータの容量切換装置。
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