JP3724124B2 - 記録紙保持装置およびこれを用いたプリンタ装置 - Google Patents

記録紙保持装置およびこれを用いたプリンタ装置 Download PDF

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  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)
  • Unwinding Webs (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ロール状に巻回された記録紙の保持装置およびこれを用いたプリンタ装置の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図10は従来のロール状の記録紙であるロール紙の用紙保持部材の構造を示す斜視図であり、図11はこの用紙保持部材をロール紙に装着した状態を示す斜視図である。
また、図12は、このような従来のロール状の記録紙(ロール紙)の用紙保持部材を用いたプリンタ装置の概略構成を示す斜視図である。
図10および図11において、2は巻芯50に巻かれたロール状の印画媒体(即ち、記録紙)であるロール紙、51は巻芯50の一端に挿入され、ロール紙2をプリンタ装置本体に設けられた記録紙保持装置に装着した際に、記録紙保持装置側の受け部へ係合し、ロール紙2を保持する第1のフランジ、52は同様に巻芯50の他端に挿入され、ロール紙2をプリンタ装置の用紙装着部に装着した際に、装着部側の受け部へ係合し、第1のフランジと共にロール紙2を保持する第2のフランジである。
また、図12において、53はプリンタ装置、54はプリンタ装置53内に設けられたロール紙2の収納部、55は第1のフランジ51の受け部である。
尚、図には示さないが第2のフランジ52の受け部56も第1のフランジ51の受け部55と対で設けられている。
【0003】
このような従来のロール紙の用紙保持部材を用いたプリンタ用の記録紙保持装置においては、ロール紙2をプリンタ装置53の収納部54へ装着後、紙ロールより印画紙である用紙を引き出し、所定のペーパーパスを形成後、インクシート(図示せず)を装着する。
次に、インクシートを用紙に密着させ、印画ヘッドへ通電してインクシート上のインクを加熱することにより用紙へインクを転写し、印写された画像を得るものである。
この時、ロール紙2の巻芯50に装着されている第1のフランジ51および第2のフランジ52は、それぞれプリンタ53側の受け部55および56により回転可能に保持され、用紙排出動作時に新たな用紙が引き出され、給紙動作も同時に行うものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の用紙保持部材および記録紙保持装置を用いたプリンタ装置においては、図12に示すごとくロール紙2に取り付けられた第1のフランジ51および第2のフランジ52を手で持ち、この第1のフランジ51および第2のフランジ52をプリンタ装置53の内部の受け部55に係合させるため、ロール紙2の交換時に手がプリンタ装置内部の部品と当たりやすく、ロール紙2を容易に装着し難いという問題点があった。
また、ロール紙2の収納部54に設けられた第1のフランジ51および第2のフランジ52の受け部55および56は略U字形状の板状部材であり、単に第1および第2のフランジを受けているだけであるので、ロール紙2の位置が上下左右方向に移動しやすく、印画位置ズレ等が生じやすいという問題点があった。
さらに、従来の記録紙保持装置では第1のフランジ51と受け部55および第2のフランジ52と受け部56が相対的に摺動回転するため摩擦負荷が大きく、ロール紙2より用紙を引き出す際、用紙に過度の張力が生じて印画品質が悪くなる等の問題があった。
また、第1のフランジ51および第2のフランジ52は巻芯50の端部に単に挿入されているだけ確実に固定されていないので、第1のフランジ51および第2のフランジ52は巻芯50への挿入後にプリンタ装置へ装着する際、誤って抜けてしまうという問題点があった。
【0005】
この発明は上述のような課題を解決するためになされたもので、第1の目的は、ロール紙の交換が容易で速やかに行える記録紙保持装置あるいはプリンタ装置を得るものである。
また、第2の目的は、ロール紙をプリンタに装着した際、ロール紙の位置を常に一定の位置に位置決めできる記録紙保持装置あるいはプリンタ装置を得るものである。
また、第3の目的は、ロール紙より用紙を引き出す際、摩擦負荷が小さく用紙に過度の張力が生じるのを防ぐことのできる記録紙保持装置あるいはプリンタ装置を得るものである。
さらに、第4の目的は、第1のフランジおよび第2のフランジがロール紙の巻芯より容易に抜けてしまうことを防ぐことのできる記録紙保持装置あるいはプリンタ装置を得るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係わる記録紙保持装置は、ロール状に巻回された記録紙を回動自在に支持すると共に、記録紙に着脱可能に固定される固定手段と、一端に取手部を有し、他端に固定手段を回動可能に支持する支持手段と、中間部に第1の係合手段とを有した取手手段と、固定手段の被ガイド部を案内して支持するガイド部と前記第1の第1の係合手段と係合する第2の係合手段を有し、挿入された前記取手手段を所定の位置において着脱可能に保持して固定する保持手段とを備えたものである。
【0007】
また、この発明に係わる記録紙保持装置は、ロール状に巻回された記録紙の巻心の側面に嵌合挿入され、中央部に回転自在な軸受けを設けた第1のフランジと、巻心の他の側面に嵌合挿入され、中央部に回転自在な軸受けを設けた第2のフランジと、第1のフランジを固定保持する第1の固定部材と、第2のフランジを固定保持する第2の固定部材と、第1のフランジと第2のフランジとを支持し、かつ第1の固定部材と第2の固定部材とを係止させる溝部を設けた軸部と、軸部の両端に引っ係るU溝部と、このU溝部の対向側に設けられた取手部と、この取手部と前記U溝部との中間部分の一端に弾性力を有した第1の係合手段とを設けた取手手段と、軸部の両端を案内して支持する溝状のガイド部と、前記取手手段の第1の係合手段に係合し、所定の位置に取手手段を固定保持する第2の係合手段からなる保持手段とで構成したものである。
【0008】
また、この発明に係わる記録紙保持装置の第1のフランジおよび第2のフランジの中央部に設けられた回転自在な軸受はころがり軸受であることを特徴とするものである。
【0009】
また、この発明に係わる記録紙保持装置の第1の固定部材は、軸部に第1のフランジを固定保持する締結部材を備えたものである。
【0010】
また、この発明に係わる記録紙保持装置の第2の固の定部材は、軸部の溝部に係止する爪部を設けた弾性を有する第1部材と、この第1部材に係合し、相対的に移動可能な楔部を有する第2部材と、この第2部材と前記第1部材とを付勢する付勢部材とで構成されたものである。
【0011】
また、この発明に係わる記録紙保持装置の取手手段の第1の係合手段と保持手段の第2の係合手段は、いずれか一方が半球状の凸部であり、他方は半球状の凹部で構成されたものである。
【0012】
また、この発明に係わるプリンタ装置は、請求項1乃至5のいずれかに記載の記録紙保持装置を備えたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、この発明の一実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。尚、図において従来と同一符号は従来のものと同一あるいは相当のものを表す。
図1は、この発明の実施の形態1による記録紙保持装置を用いたプリンタ装置を示す斜視図である。
図において、1はプリンタ装置本体、2は記録紙であるロール紙、3は用紙保持部材、4は取手部4eと、この取手部4eの反対側の先端部に形成された略U字形状の溝部4aと、端部に凹または凸形状の係合部4bを有した可撓部4cとを有した取手手段であるハンドル、5はプリンタ装置本体1の上面に設けられた開口部、6は用紙保持部材3に設けられた凸部である。
尚、ハンドル4の溝部4aの近傍には端面ガイド部4dが形成されている。
また、7はプリンタ装置本体1側に設けられ、用紙保持部材3の凸部6と係合するガイド部である。
【0014】
また、図2はこの発明の実施の形態1である記録紙保持装置の用紙保持部材3とロール紙2との関係を示した正面図および両側面図、図3はこの発明の実施の形態1である記録紙保持装置のロール紙2と用紙保持部材3とハンドル4との関係を示した正面図および両側面図である。
図において、8は第1のフランジ、9は第1のフランジ8に回動自在に固定された第1のフランジ8側の凸部6を含む軸部、10は第2のフランジ、11は第1のフランジ8と第2のフランジ10を固定するストッパーであり、これらの部材により用紙保持部材3が構成されている。
即ち、この用紙保持部材は、ロール状に巻回された記録紙を回動自在に支持すると共に、記録紙に着脱可能に固定される固定手段の機能を備えている。
【0015】
図4は、ロール紙2を保持する用紙保持部材3にハンドル4を取り付ける際の動作を示す斜視図である。
図において、4aはハンドル4の先端部に設けられた略U字形状の溝部であって、用紙保持部材3の凸部6に係合し、かつ用紙保持部材3を回動可能に支持している。
さらに、この凸部6は、ロール紙2が支持・固定されている用紙保持部材3の装着されたハンドル4をプリンタ装置本体1側に設けられた溝状のガイド部7に沿って押し込む際の被ガイド部材としての機能も有している。
また、4bは弾性力を有した可撓部4cの一端に設けられた例えば穴形状の係合部、4dは溝部4aの近傍でハンドル4の端面に設けられた端面ガイド部、4eは溝部4aとは反対側の端部に設けられた取手部である。
尚、係合部4bは、穴形状ではなく凹形状あるいは凸形状であつてもよい。
【0016】
図5は、この発明の実施の形態1による記録紙保持装置の構造を示した側面透視図である。
図において、12は用紙装着部に設けられた回動可能な第1のレバー、12cは第1のレバー12に設けられた用紙保持部材3の凸部6との当接部、13は第一のレバー12を図中時計回りに付勢する付勢部材、14は用紙装着部に設けられたハンドル4の収納部、15は用紙装着部に設けられたハンドル4の収納時にハンドル4の係合部4bと係合する係合部である。
ハンドル4の係合部4bが穴形状あるいは凹形状の場合には係合部15は凸形状に、また、ハンドル4の係合部4bが凸形状の場合には係合部15は凹形状にする。
尚、この構造はプリンタ装置本体1の用紙装着部の両側面に有している。
【0017】
図6は、この発明の実施の形態1による記録紙保持装置の用紙装着状態を示す側面透視図である。
また、図7は、この発明の実施の形態1による記録紙保持装置の用紙保持部材3の第1のフランジ8と第2のフランジ10をストッパー11により固定している状態とロール紙2が用紙保持部材3により位置決めされている状態を示す正面断面図である。
図7において、9aは第1のフランジ8に固定された軸部9に設けられた溝部、16はストッパー11を構成する部材a、16aは先端に前記軸部9の溝部9aに係合する爪部を有した可撓部、16bは可撓部16aに設けられた係合部、17はストッパー11を構成する部材b、17aは部材a16の可撓部16bと係合する楔部、18はストッパー11内に設けられた部材a16の係合部16bと部材b17の楔部17aを離れる方向に付勢する付勢部材、19は軸部9と第2のフランジ10が回動自在となるように第2のフランジ10に取付けられた軸受け(例えば、ころがり軸受け)である。
【0018】
尚、ここでは第2のフランジ10に取り付けられた図を示しているが、第1のフランジ8と軸部9との間にも同様の軸受けが第1のフランジ8に取り付けられており第1のフランジ8と軸部9は回動自在となっている。
また、図示はしていないが、第1のフランジ8は回動可能な状態で、例えばネジ等の締結部材により軸部9に確実に固定されているものとする。
20は軸部9との当接部を有した回動可能な第2のレバー、20bは第2のレバー20に設けられた用紙保持部材3の凸部6に当接する当接部、21は第2のレバーを図中反時計方向に付勢する付勢部材である。
尚、第2のレバー20および付勢部材21は第1のフランジ8側か第2のフランジ10側かの片側のみに設けられる。ここでは第2のフランジ10側に設けた場合を示している。
【0019】
図8、図9は図7を上方から見た平面断面図であり、図において12aは第1のレバー12に設けられた凸部、12bはハンドル4の端面ガイド部4dとの当接部、20aは第2のレバー20に設けられた段差部である。
次に動作について説明する。
まず、図2において、ロール紙2の巻芯50の端部に第1のフランジ8および第2のフランジ10を取り付け、ストッパー11を第1のフランジ8の軸部に装着する。
その際、図7に示すようにストッパー11内の可撓部16aに設けた爪部16cが軸部9の溝部9aに係合する。
そして、付勢部材18により部材b17は図中左方向へ付勢され、軸受け19を介して第2のフランジ10を左方向に付勢し、芯50は第1のフランジ8と第2のフランジ10により押圧保持される。
【0020】
次に、図3および図4に示すごとくロール紙2の装着されたハンドル4の溝部4aを用紙保持部材3の凸部6に係合させ、図1に示すようにプリンタ装置本体1の上部開口部5よりロール紙2をプリンタ装置本体1に装着する。
この時、用紙保持部材3の凸部6を用紙装着部に設けられたガイド部7に係合させ、ロール紙2を所定の位置に装着する。
この動作を図5、図6、図7、図8、図9を用いて説明する。
図5において、ロール紙2が装着されたハンドル4をガイド部7に沿って降ろしてくると、ハンドル4の端面ガイド部4dが第1のレバー12の当接部12bと当接し、第1のレバーを図中反時計方向に回動させる。
この状態を上から見たのが図8で、第1のレバー12が回動すると第1のレバーの凸部12aと第2のレバー20の段差部が当接し、第2のレバー20を図7において図中時計方向へ回動させる。
【0021】
ついで、ロール紙2を所定の位置まで降ろしたところで図6に示すごとくハンドル4を図中時計方向へ倒すとハンドル4の可撓部4cが撓んでハンドル4はの係合部4bとハンドル収納部14内に設けられた係合部15とが係合してハンドル4はハンドル収納部14内に収納保持される。
この時、ハンドル4の端面ガイド部4dは回動して第1のレバー12との当接が解除され、第1のレバー12は付勢部材13により図中時計方向に回動して当接部12cが用紙保持部材3の凸部6をガイド部7の側面および底面に押圧保持する。
【0022】
さらに、第1のレバー12が回動すると、図9に示すように第1のレバー12の凸部12aが第2のレバー20の段差部20aとの当接が解除され第2のレバー20は図7に示すように付勢部材21により図中反時計方向に回動して当接部20bが用紙保持部材3の凸部6の端面を押圧してロール紙2を片側に付勢保持するものである。
この時、ロール紙2は軸受け19により用紙保持部材3の軸9に対して回転自在に保持されるものである。
【0023】
以上説明したように、実施の形態1による記録紙保持装置は、第1のフランジ8、第1のフランジ8に固定された第1のフランジ8側の凸部6を含む軸部9、第2のフランジ10、第1のフランジ8と第2のフランジ10を固定するストッパー11等の部材により構成され、記録紙に確実に固定された用紙保持部材3によりロール状に巻回された記録紙を回転自在に支持すると共に、ハンドル4の係合部4dとプリンタ装置本体1側の係合部15により記録紙の装着されたハンドル4を所定の位置に着脱可能に固定している。
即ち、用紙保持部材3は、ロール状に巻回された記録紙を回動自在に支持すると共に、記録紙に着脱可能に固定される固定手段の機能を有している。
また、取手手段であるハンドル4は、一端に取手部4dを有し、他端に上述の固定手段である用紙保持部材3を回動可能に支持する支持手段(即ち、溝部4a)と、プリンタ装置本体1側で着脱可能に係合するための係合部4bおよび可撓部4cからなる係合手段を有している。
さらに、用紙保持部材3の被ガイド部である凸部6を案内して支持するガイド部7を有すると共に、挿入された取手手段を所定の位置に着脱可能に保持して固定する係合部15、第1のレバー12あるいは第2のレバー20等で構成された保持手段とを備えている。
【0024】
従って、本実施の形態1によれば、ロール紙の交換が容易で速やかに行えると共に、ロール紙をプリンタに装着した際にロール紙の位置を常に一定の位置に位置決めできる。
また、ロール紙より用紙を引き出す際の摩擦負荷が小さくなり、用紙に過度の張力が生じるのを防ぐことができる。
あるいは、第1のフランジおよび第2のフランジがロール紙の巻芯より容易に抜けてしまうことを防ぐことができる。
【0025】
【発明の効果】
以上のように、この発明による記録紙保持装置は、ロール状に巻回された記録紙を回動自在に支持すると共に、記録紙に着脱可能に固定される固定手段と、一端に取手部を有し、他端に固定手段を回動可能に支持する支持手段と、中間部に第1の係合手段とを有した取手手段と、固定手段の被ガイド部を案内して支持するガイド部と、第1の係合手段と係合する第2の係合手段を有し、挿入された前記取手手段を所定の位置において着脱可能に保持して固定する保持手段とを備えたので、ロール紙の交換が容易で速やかに行えると共に、ロール紙をプリンタに装着した際にロール紙の位置を常に一定の位置に位置決めできる。
また、ロール紙より用紙を引き出す際の摩擦負荷が小さくなり、用紙に過度の張力が生じるのを防ぐことができる。
あるいは、ロール紙の装着時に、ロール紙が取手手段から容易に抜けてしまうことを防ぐことができるという効果がある。
【0026】
また、この発明による記録紙保持装置は、ロール状に巻回された記録紙の巻心の側面に嵌合挿入され、中央部に回転自在な軸受けを設けた第1のフランジと、巻心の他の側面に嵌合挿入され、中央部に回転自在な軸受けを設けた第2のフランジと、第1のフランジを固定保持する第1の固定部材と、第2のフランジを固定保持する第2の固定部材と、第1のフランジと第2のフランジとを支持し、かつ第1の固定部材と第2の固定部材とを係止させる溝部を設けた軸部と、軸部の両端に引っ係るU溝部と、このU溝部の対向側に設けられた取手部と、この取手部と前記U溝部との中間部分の一端に弾性力を有した第1の係合手段とを設けた取手手段と、軸部の両端を案内して支持する溝状のガイド部と、前記取手手段の第1の係合手段に係合し、所定の位置に取手手段を固定保持する第2の係合手段からなる保持手段とで構成したので、記録紙を装着した取手手段をガイド部に沿ってプリンタ装置内に押し込むだけの簡単な動作で記録紙を装着した取手手段を常に所定の位置に精度よく位置決めし、かつ着脱可能な状態で確実に固定できると共に、記録紙の交換も容易で速やかに行えるという効果がある。
【0027】
また、この発明による記録紙保持装置の第1のフランジおよび第2のフランジの中央部に設けられた回転自在な軸受はころがり軸受としたので、ロール紙より用紙を引き出す際の摩擦負荷が非常に小さくなり、用紙に過度の張力が生じるのを防ぐことができるという効果がある。
【0028】
また、この発明による記録紙保持装置の第1の固定部材は、軸部に第1のフランジを固定保持する締結部材を備えたので、第1のフランジを確実に軸部に固定でき、記録紙を装着した取手手段をプリンタ装置本体に装着する際に、第1のフランジが脱落することを防止できるという効果がある。
【0029】
また、この発明に係わる記録紙保持装置の第2の固定部材は、軸部の溝部に係止する爪部を設けた弾性を有する第1部材と、この第1部材に係合し、相対的に移動可能な楔部を有する第2部材と、この第2部材と前記第1部材とを付勢する付勢部材とで構成したので、着脱可能な状態で第2のフランジを確実に軸部に固定でき、記録紙を装着した取手手段をプリンタ装置本体に装着する際に、第2のフランジが脱落することを防止できるという効果がある。
【0030】
また、この発明による記録紙保持装置の取手手段の第1の係合手段と保持手段の第2の係合手段は、いずれか一方が半球状の凸部であり、他方は半球状の凹部で構成したので、簡単な構造でありながら記録紙の装着された取手手段を着脱可能な状態でプリンタ装置本体側の所定の位置に保持・固定することができるという効果がある。
【0031】
また、この発明によるプリンタ装置は、請求項1乃至5のいずれかに記載の記録紙保持装置を備えているので、ロール紙の交換が容易で速やかに行えると共に、ロール紙をプリンタに装着した際、ロール紙の位置を常に一定の位置に位置決めできるという効果がある。
あるいは、ロール紙より用紙を引き出す際に摩擦負荷が小さくなるので用紙に過度の張力が生じるのを防ぐことのできるプリンタ装置を実現できるという効果がある。
あるいは、第1のフランジおよび第2のフランジがロール紙の巻芯より容易に抜けてしまうことを防ぐことのできるプリンタ装置を実現できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1による記録紙保持装置を用いたプリンタ装置を示す斜視図である。
【図2】 実施の形態1による記録紙保持装置の用紙保持部材とロール紙との関係を示した正面図および両側面図である。
【図3】 実施の形態1による記録紙保持装置のロール紙と用紙保持部材とハンドルとの関係を示した正面図および両側面図である。
【図4】 実施の形態1による記録紙保持装置のロール紙を保持する用紙保持部材にハンドルを取り付ける際の動作を示す斜視図である。
【図5】 実施の形態1による記録紙保持装置の構造を示した側面透視図である。
【図6】 実施の形態1による記録紙保持装置の用紙装着状態を示す側面透視図である。
【図7】 実施の形態1による記録紙保持装置の用紙保持部材の第1および第2のフランジをストッパーにより固定している状態とロール紙が用紙保持部材により位置決めされている状態を示す正面断面図である。
【図8】 実施の形態1による記録紙保持装置においてロール紙が用紙収納部に位置決めされる過程を示す平面断面図である。
【図9】 実施の形態1による記録紙保持装置においてロール紙が用紙収納部に位置決めされた状態を示す平面断面図である。
【図10】 従来のロール紙を用いたプリンタ装置のロール紙の保持構造を示す斜視図である。
【図11】 従来の用紙保持部材をロール紙に装着した状態を示す斜視図である。
【図12】 従来のロール紙を用いたプリンタ装置の概略構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 プリンタ装置本体 2 ロール紙 3 用紙保持部材
4 ハンドル 4a 溝部 4b 係合部
4c 可撓部 4d 端面ガイド部 4e 取手部
5 開口部 6 凸部(被ガイド部)
7 ガイド部 8 第1のフランジ 9 軸部
10 第2のフランジ 11 ストッパー 12 第1のレバー
13 付勢部材 14 収納部 15 係合部
16 部材a 16a 可撓部 16b 係合部
16c 爪部 17 部材b 18 付勢部材
19 軸受け 20 第2のレバー 21 付勢部材
50 巻芯

Claims (6)

  1. ロール状に巻回された記録紙の巻芯の側面に嵌合挿入され、中央部に回転自在な軸受けを設けた第1のフランジと、
    前記巻心の他の側面に嵌合挿入され、中央部に回転自在な軸受けを設けた第2のフランジと、
    前記第1のフランジを固定保持する第1の固定部材と、
    前記第2のフランジを固定保持する第2の固定部材と、
    前記第1のフランジと第2のフランジとを支持し、かつ前記第1の固定部材と第2の固定部材とを係止させる溝部を設けた軸部と、
    前記軸部の両端に引っ係るU溝部と、このU溝部の対向側に設けられた取手部と、この取手部と前記U溝部との中間部分の一端に弾性力を有した第1の係合手段とを設けた取手手段と、
    前記軸部の両端を案内して支持する溝状のガイド部と、前記取手手段の第1の係合手段に係合し、所定の位置に前記取手手段を固定保持する第2の係合手段からなる保持手段とで構成したことを特徴とする記録紙保持装置。
  2. 第1のフランジおよび第2のフランジの中央部に設けられた回転自在な軸受はころがり軸受であることを特徴とする請求項1に記載の記録紙保持装置。
  3. 第1の固定部材は、軸部に第1のフランジを固定保持する締結部材を備えたことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の記録紙保持装置。
  4. 第2の固定部材は、軸部の溝部に係止する爪部を設けた弾性を有する第1部材と、この第1部材に係合し、相対的に移動可能な楔部を有する第2部材と、この第2部材と前記第1部材とを付勢する付勢部材とで構成されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の記録紙保持装置。
  5. 取手手段の第1の係合手段と保持手段の第2の係合手段は、いずれか一方が半球状の凸部であり、他方は半球状の凹部で構成されたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の記録紙保持装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の記録紙保持装置を用いたことを特徴とするプリンタ装置。
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