JP3723619B2 - 有線駆動システムにおける誤動作防止装置 - Google Patents

有線駆動システムにおける誤動作防止装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば、電動椅子の座席を自動昇降させたり、あるいは、椅子の背板を所定角度傾斜したり、更に、ベッドの床面とか机等の家具類を任意の高さ昇降させる駆動源を有線操作にて駆動する際、前記駆動源を駆動制御する制御装置と、この制御装置を操作するスイッチ手段との間に配線した信号線に異常が生じたとき、前記駆動源に電力の供給を停止させるようにした有線駆動システムにおける誤動作防止装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、駆動ロッドを直線状に往復駆動させて、例えば、電動椅子の座席や身体不自由者用ベッドの床面、更には、吊戸棚等の家具類を任意の高さ位置まで昇降させる駆動源として電動アクチュエータが広く使用されている。前記電動アクチュエータは、一般に電動機により減速装置を介して減速回転するねじ軸に、ナット部材を介して駆動ロッドを連結し、前記駆動ロッドを、前記ねじ軸による回転運動を直線運動に変換して直線移動できるように構成されている。
【0003】
次に、前記電動アクチュエータを例えば、寝たきりの療養者とか身体不自由者等が使用するベッド装置に実施した例を図6によって説明する。図6において、前記ベッド装置1は背床フレーム2と座床フレーム3と下床フレーム4とに分割されてフレーム体5を構成し、前記背床フレーム2と座床フレーム3には背床及び座床マットを兼ねたマット体6が、又、下床フレーム4には下床マット体6aをそれぞれ敷設して、前記背床フレーム2及び下床フレーム4が、個々に上方及び下方に所定の角度で起伏動作できるように構成されている。
【0004】
そして、前記背床フレーム2,下床フレーム4を起伏させる装置としては、一般に床部起伏機構がベッド装置1の下側に具備されており、本例では図6に示すように、背床フレーム2を起伏させる背床起伏機構7のみ示す。この背床起伏機構7としては、一般に前述した回転運動を直線運動に変換する電動アクチュエータ8が使用されており、その取付けは例えば図6で示すように、フレーム体5の下側において、電動アクチュエータ8の基端部を座床フレーム3に垂設した取付体3aに、ねじ軸の回転によって直線移動する駆動ロッド9の先端側は、背床フレーム2に取付けた作動腕10にそれぞれ枢着されている。
【0005】
なお、図6においては特に図示していないが、前記電動アクチュエータ8は背床フレーム2を駆動する他に、下床フレーム4を座床フレーム3の図示しない枢支部を中心として所定の角度起伏させる場合とか、ベッド装置1を上下方向に所定の寸法分昇降する場合を含めて、ベッド装置1には最低3台取付けられているが、この従来技術の説明では以下その代表例として、背床フレーム2を起伏させる背床起伏機構7に実施した場合について説明する。
【0006】
次に前記電動アクチュエータ8を駆動操作する場合について説明する。図6,7で示すように、ベッド装置1上の患者あるいは介護者の手の届く位置には、ベッド装置1を変位・移動調節するためのスイッチ手段11を収容するスイッチボックス12が配設され、ベッド装置1床部の電動アクチュエータ8側には、該電動アクチュエータ8に駆動電力を供給する指令信号を出力するためのコントローラ13(図8参照)を収容した制御装置14が取付けられている。又、前記スイッチ手段11と制御装置14とは、図6〜図8で示すように、複数の信号線L1〜L7 よって電気的に接続されている。
【0007】
つづいて、前記スイッチ手段11と制御装置14内のコントローラ13の構成を図8によって概略的に説明する。一般に電動家具類は安全性を考慮してスイッチを投入しているときのみ作動することが基本となっている。このため、図8においてスイッチ手段11は、所要数の例えば、モーメンタリタイプのスイッチS1〜S6を具備して構成されており、これら各スイッチS1〜S6 は信号線L1〜L6 接続されており、又、前記信号線L1〜L6 並行するL7前記の各スイッチS1〜S6と直列接続する共通線(接地線)としてスイッチ手段11から導出されている。
【0008】
一方、制御装置14側のコントローラ13は、前記スイッチ手段11との間で信号線L1〜L6を介して種々の信号のやり取りを行う入出力インターフェース(I/O)15と、演算処理を行うCPU16とによって構成され、前記CPU16の出力端(コントローラ13の出力端)には、前記CPU16からの指令信号に基づき電動アクチュエータ8に駆動電力の供給/遮断制御を行う駆動回路17が接続されている。そして、前記制御装置14とスイッチ手段11は、CPU16,入出力インターフェース15を介して前記信号線L1〜L6により接続されており、又、前記スイッチ手段11からはスイッチS1〜S6と直列的に接続した前記共通線L7が導出され、制御装置14内の図示しない部位に接地接続されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
然るに、前記スイッチ手段11と電動アクチュエータ8側に設けた制御装置14とは、前記のように信号線L1〜L6と共通線L7とにより有線方式で電気的に接続されているので、今、例えば、ベッド装置1の背床フレーム2を図6の状態から図7で示す所定の角度で起す場合は、スイッチ手段11のスイッチS1を投入すると、このスイッチS1が接続された信号線L1を介して操作信号が入出力インターフェース15の入力端子に出力され、前記入出力インターフェース15の入力端子の電圧が変化(例えば、信号線L1が接続される入出力インターフェース15の入力端子の電圧が通常5Vであるものが0Vに変化する。図9(a)参照)し、これに基づきスイッチ手段11から操作信号が制御装置14に送出され、この制御装置14において、前記操作信号に対応した指令信号がコントローラ13のCPU16から駆動回路17に出力され、前記指令信号に対応する駆動電力を電動アクチュエータ8に供給して、ベッド装置1の背床フレーム2を起床する。
【0010】
次に前記背床フレーム2の起床動作を停止する場合、即ち、電動アクチュエータ8の駆動を停止させるときは、前記スイッチS1の投入状態を解除すると、信号線L1には前記スイッチ手段11からの操作信号の出力が解除されるため、入出力インターフェース15の入力端子の電圧は、例えば、0Vから再び5Vに変化する。この結果、コントローラ13から駆動電力供給の指令信号の出力が停止されるため、電動アクチュエータ8は通電が断れて駆動を停止し、背床フレーム2の起床動作を中止する(図9(a)参照)。
【0011】
そして、前記の状態で、今、信号線L1〜L6と共通線L7とが、何等かの理由、例えば、ベッド装置1の駆動部の隙間に挟み込まれたり、あるいは、外力が加えられたり、更には、信号線の絶縁劣化等により損傷して、例えば、信号線L2と共通線L7とが短絡すると、信号線L2が接続される入出力インターフェース15の入力端子の電圧は、図9の(b)で示すように、0Vに変化する。この短絡現象は人為的なスイッチS2の投入・遮断に関係なく、スイッチS2が実質的に投入された状態となる。
【0012】
即ち、スイッチS2を人為的に投入しなくても、信号線L2と共通線L7との前記短絡現象に伴い、実質的にスイッチS2が投入されたと同じ状態となって、前記信号線L2に接続される入出力インターフェース15の入力端子の電圧は変化する(例えば、通常5Vであるものが0Vに変化する)。この結果、コントローラ13はスイッチS2が投入されたと判断して駆動回路17にCPU16から指令信号が出力され、駆動源たる電動アクチュエータ8に駆動電力が供給されてこれを駆動させることになる。前記スイッチS2が背床フレーム2を起床状態から図6に示す水平状態に復帰させる役割のスイッチであるとすれば、背床フレーム2は操作者(患者等)の意志に反して水平状態に戻る方向に回動する。従って、例えば、背床フレーム2に凭れかけてベッ装置1上に座っていた患者は、前記背床フレーム2の予期しない駆動に驚くことはもとより、手足等体の一部や衣服等をベッド装置1のリンク部で誤って挟み込む等のおそれがあった。
【0013】
特に、患者がベッド装置1上に横たわっているときに、背床フレームが急に起床したり、ベッド装置1が不意に昇降したりすると、ベッド上の患者はもとより介護人も驚嘆するばかりか、ベッド装置1の駆動部に挟まれたりして身体の一部や荷物等を損傷させるおそれがあった。
【0014】
本発明は、前記の問題点に鑑み、スイッチ手段の各スイッチと電動アクチュエータ等の駆動源を駆動制御するコントローラとを、有線である複数の信号線により接続し、前記信号線や共通線が踏付けや機器の隙間に挟みつけられたり、あるいは、絶縁劣化等により損傷して、前記信号線と各スイッチを共通的に接続する共通線とが接触して短絡事故が生じた場合、制御装置から指令信号が出力されて駆動源が不意に作動して人体等に損傷を与えるといった問題を確実に阻止するようにした有線駆動システムにおける誤動作防止装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記の目的を達成するために、複数のスイッチ群からなる第1のスイッチ回路と、駆動源を任意に駆動制御する制御装置内のコントローラとを有線による複数の信号線を介して電気的に接続するとともに、前記制御装置のコントローラから出力される制御信号により一定周期毎にON,OFF制御する第2のスイッチ回路とからなり、この第2のスイッチ回路は、その出力端の一方が第1のスイッチ回路の各スイッチと直列接続され、他方の出力端は前記第1,第2のスイッチ回路からなるスイッチ手段の共通線(コモン)として制御装置に接地接続されている。
【0016】
一方、制御装置内の前記コントローラは、前記スイッチ手段の第1のスイッチ回路と第2のスイッチ回路とを、前記のように複数の信号線を介して種々のやりとりを行う入出力インターフェースに接続し、この入出力インターフェースは演算処理を行うCPUと接続され、このCPUからの指令信号に基づき駆動源に、駆動電力をその供給/遮断制御を行う駆動回路を介して供給するように構成されている。
【0017】
【作用】
本発明は、スイッチ手段と制御装置のコントローラとの間に配線接続した複数の信号線において、該信号線の一つとスイッチ手段から制御装置に接続さる共通線(コモン)との間で短絡が生じた場合、信号線が接続される入出力インターフェースの入力端子の電圧は0Vとなり、前記短絡した信号線からはスイッチを投入しなくても、該信号線に同期した操作信号が入出力インターフェースに入力されようとする。しかし、本発明は、スイッチ手段の第2のスイッチ回路から前記共通線には、常時一定周期毎にON,OFFする制御信号が出力され、このうち、第2のスイッチ回路をOFFする制御信号を送出している期間において、前記信号線接続されている入出力インターフェースの入力端子の電圧が“L”レベルとなっている場合、コントローラはスイッチ手段とコントローラとを接続している信号線において短絡事故が発生したと判定する。
【0018】
この結果、前記コントローラは作動せず、これによって、駆動源が不意に作動することによって生じる弊害を確実に回避することができる。又、本発明は、スイッチ手段に2つのスイッチ回路が設けられ、一方のスイッチ回路はスイッチ手段の操作に利用するものの、他方のスイッチ回路はコントローラからの制御信号により信号線と共通線との間の導通状態を変化させる機能を具備しているため至便であり、しかも、前記スイッチ手段は機能の異なるスイッチ回路を具備していても、その構造を特別に複雑化することもないので、有線駆動システムの誤動作防止手段を簡易に、かつ、経済的に製作することができる。
【0019】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図1ないし図5によって説明する。なお、本発明は、例えば、身体不自由者用ベッド装置の駆動源を必要に応じて、有線により駆動制御する制御装置に実施した例について説明するもので、前記駆動源である電動アクチュエータ及びこの電動アクチュエータにより駆動するベッド装置については、図6,7に基づいて説明する。
【0020】
図1において、21は駆動源である電動アクチュエータ8を駆動操作するスイッチ手段であり、22はスイッチ手段21の操作信号によって駆動源となる電動アクチュエータ8を駆動制御するコントローラを示す。スイッチ手段21は図6に示すように、ベッド装置1近傍において患者あるいは、介護者が操作しやすい場所に設置したスイッチボックス12に取出し自在に収容されている。又、コントローラ22も同じく図6に示す電動アクチュエータ8の基端部後縁側に設置した制御装置25内に収容保持されている。
【0021】
次に前記スイッチ手段21の構成を説明する。このスイッチ手段21は図1で示すように、第1のスイッチ回路23と第2のスイッチ回路24とからなり、前記第1のスイッチ回路23には、背床フレーム2を起伏操作するスイッチS11,S12と、下床フレーム4を上下方向に操作するスイッチS13,S14と、ベッド装置1を昇降操作するスイッチS15,S16とをそれぞれ並列接続して構成されており、前記各スイッチ11〜S16はモーメンタリタイプのものを使用している。なお、前記下床フレーム4の上,下操作とベッド装置1の昇,降操作については、前述したように、駆動源となる電動アクチュエータを図6に図示するのを省略したので、その説明は省く。
【0022】
第2のスイッチ回路24は図1で示すように、2つのトランジスタQ1,Q2によって構成されており、この第2のスイッチ回路24のトランジスタQ1,Q2は、エミッタ接地(即ち、トランジスタQ1,Q2のエミッタはスイッチ手段21の共通線(コモン)L18を介してコントローラ22を収容した制御装置25内の図示しない部位に接地接続されている)されており、トランジスタQ1のコレクタは、トランジスタQ2のベース及び抵抗を介して前記トランジスタQ2のコレクタとともに、第1のスイッチ回路23の各スイッチ群S11〜S16に直列接続されている。又、トランジスタQ1のベースは図1で示すように、所定の抵抗および後述する信号線L 17 を介してコントローラ22の入出力インターフェース15と接続されている。
【0023】
そして、前記第1,第2の各スイッチ回路23,24と制御装置25のコントローラ22とは、複数の信号線L11〜L17と共通線L18による有線方式によって電気的に接続されている。制御装置25内のコントローラ22は、図1で示すように、スイッチ手段21との間で信号線L11〜L17を介して所要の信号のやりとりを行う入出力インターフェース(I/O)15と、前記入出力インターフェース15の入力情報に基づいて演算処理を行うCPU16とによって構成されている。又、コントローラ22の出力端には、前記CPU16からの指令信号に基づき、電動アクチュエータ8に駆動電力を供給/遮断制御を行う駆動回路17が接続されており、その出力端には駆動源となる電動アクチュエータ8が接続されている。
【0024】
なお、本実施例では説明を行わないが、下床フレーム4を駆動する電動アクチュエータ及びベッド装置1を昇降駆動する電動アクチュエータにも、前記各電動アクチュエータを駆動制御するための駆動回路17が、前記コントローラ22の出力端にCPU16と電気的に接続されて具備されていることは言うまでもない。
【0025】
前記スイッチ手段21とコントローラ22とを接続する信号線L11〜L17のうち、信号線11〜L16は第1のスイッチ回路23を構成する各スイッチS11〜S16と入出力インターフェース15とを接続し、コントローラ22の入出力インターフェース15からCPU16に操作信号を送出するようになっている。又、第2のスイッチ回路24の入力端側は、信号線L17を介してコントローラ22の入出力インターフェース15と接続し、コントローラ22から一定周期の制御信号(方形波)が所定時間毎にON,OFF制御されてトランジスタQ1のベースに供給されるように構成されている。
【0026】
次に、本発明の動作について説明する。本発明は例えば、身体不自由者用ベッド装置1の駆動装置に実施した例について説明するもので、今、例えば、図6で示すように、背床フレーム2が水平状態にあるとき、ベッド装置1の使用者(患者)がベッド上で背床フレーム2を所定の角度起立させてベッド装置1上で座るような場合、即ち、ベッド装置1の背床フレーム2を図7で示すように、所定の角度引き起す場合は、第1のスイッチ回路23のスイッチS11を投入して行う。
【0027】
この場合、第2のスイッチ回路24にはコントローラ22の入出力インターフェース15より、信号線L17を通じて、一定周期の制御信号が所定時間毎にON・OFF制御されて送出されており、前記第2のスイッチ回路24のON時は第1のスイッチ回路23のオン・オフ状態の判定を行う期間で、入出力インターフェース15の当該入力端子で検出される電圧が“L”レベルであるとき第1のスイッチ回路23が投入されたと判定し、“H”レベルのときは開放されたと判定する。一方、第2のスイッチ回路24のOFF時は信号線L11〜L16の異常検出を行う期間で、入出力インターフェース15の当該入力端子で検出される電圧が“L”レベルであるとき「異常」と判定し、“H”レベルであるときは「正常」と判定する。
【0028】
前記スイッチS11の投入により、このスイッチS11が接続された信号線L11 を介して入出力インターフェース15に操作信号が一定周期の投入信号として出力される。前記の状態を図3で説明すると、スイッチS11の投入(ON)により信号線L11には一定周期の方形波状の操作信号が発生する。この場合、スイッチS11と信号線L11を介して接続されるコントローラ22の入出力インターフェース15の当該入力端子で検出される電圧は、前記操作信号の周期と同じ周期で変化する(図3の波形図参照)。この場合、第2のスイッチ回路24がONの場合は、前記入出力インターフェース15の当該入力端子で検出される電圧は前記第2のスイッチ回路24のONにより電圧が低下した状態となるため、“L”レベル(0V)であり、第2のスイッチ回路24のOFF時は、前記入出力インターフェース15の当該入力端子で検出される電圧が“H”レベル(5V)であるので、信号線L11は正常な状態でスイッチS11が投入されたことを確認することができる。
【0029】
この結果、コントローラ22のCPU16からは、前記信号線L11を通じて送出される操作信号と対応した指令信号を駆動回路17に出力し、その指令信号に対応する駆動電力を電動アクチュエータ8に供給して、ベッド装置1の背床フレーム2を起床する(図2(a)の正常時の図表における駆動源ONの欄参照)。
【0030】
次に、電動アクチュエータ8の駆動を例えば、図7で示す傾斜位置で停止させる場合、即ち、正常時スイッチS11を開放すると、第2のスイッチ回路24のON時に前記入出力インターフェース15の当該入力端子で検出される電圧は“L”レベルであるが、前記第2のスイッチ回路24のOFF時に前記入出力インターフェース15の当該入力端子で検出される電圧は“H”レベルなので、信号線L11が正常な状態でスイッチS11を開放したことを確認することができる。このため、コントローラ22のCPU16からの指令信号の出力が停止され、電動アクチュエータ8は通電が断れてその駆動を停止する(図2の(a)及び図3参照)。従って、背床フレーム2は図7で示すように、スイッチS11 を開放した時点でその起床動作を中断する(図2(a)の正常時の図表参照)。なお、図2の(a)に示す正常時とは、信号線L11〜L16と共通線L18とが導通(短絡)していないことを示している。
【0031】
なお、図2(a)において第2のスイッチ回路24のOFF時、第1のスイッチ回路23のON,OFF状態は把握できないが、第2のスイッチ回路24がON・OFFする周期を短くすることにより、例えば、2ms程度とすることによって、第1のスイッチ回路23の操作に対する実用上の応答性を十分にはかることができる。
【0032】
つづいて、前記の状態、即ち、第1のスイッチ回路23及び第2のスイッチ回路24が正常の場合で、第1のスイッチ回路23とコントローラ22の入出力インターフェース15とを有線方式で接続している信号線L11〜L16のうち、例えば、信号線L12(信号線L12と接続するスイッチS12を例えば、駆動源を駆動して背床フレーム2を起床状態から伏床(水平)状態に復帰させるスイッチとする)が外力によって損傷し、これが原因で共通線L18と導通(短絡)状態となった場合、第2のスイッチ回路24のON時に信号線L12が接続する入出力インターフェース15の入力端子で検出される電圧は“L”レベル(0V)であり、かつ、前記第2のスイッチ回路24のOFF時における前記入出力インターフェース15の入力端子で検出される電圧も“L”レベル(0V)となる。これにより、信号線L12が「異常」状態であることを確認することができる(図2(b)及び図4参照)。
【0033】
前記図2(b)の図表は、信号線L12と共通線L18とが導通(短絡)している状態にあることを示している。そして、前記のように信号線L12と共通線L18とが短絡していると、図4で示すように、信号線L12が接続されている入出力インターフェース15の入力端子検出される電圧が“L”レベル(0V)となる。即ち、信号線L12は“L”レベルの状態となっている。
【0034】
この状態では、例えば、図4で示すように、スイッチS12を投入あるいは投入しなくても、第2のスイッチ回路24にはコントローラ22から一定周期の制御信号が所定時間毎に送出されてON,OFF制御を行っている。そして、前記第2のスイッチ回路24のOFF時点に信号線L12が接続されている前記入出力インターフェース15の入力端子で検出される電圧は“L”レベルの状態にあるため、即ち、信号線L12は共通線L18との間で短絡して0Vであるため、コントローラ22のCPU16は第2のスイッチ回路24のOFF時、入出力インターフェース15の入力端子で検出される電圧も“L”レベル(0V)となっていることによって、前記入出力インターフェース15の入力端子において5Vの電圧を検出することができず、この時点で「異常」と判断することになる。この場合も前述と同様に、コントローラ22のCPU16は前記の異常判断を例えば、8回繰り返して検出精度の確実性を高めている。
【0035】
従って、コントローラ22のCPU16は、信号線L12に発生する信号(データ)が異常であると判断し、正常時にスイッチS12を投入したときと対応する指令信号の出力を駆動回路17に出力しない。このため、駆動源は第1及び第2のスイッチ回路23,24がON,OFF状態にあるか、否かに関係なく、OFF状態を維持して駆動源である電動アクチュエータ8が、信号線L12の短絡現象により不意に駆動するという問題を確実に回避して安全性を確保する。この結果、図7に示すベッド装置1の背床フレーム2が前記信号線L12の短絡により伏床方向に不意に動作して、ベッド装置1上の患者を驚嘆させたり、これによって患者等にベッド装置1に対する不快,不信感を与えるといった問題を確実に解消することができる。
【0036】
前記信号線L12の短絡に際して駆動源が作動しないメカニズムを、図5に示すフローチャート図によって再度説明する。データの取り込みは第2のスイッチ回路24のON時とOFF時の両方で行われ、図5は第2のスイッチ回路24のOFF時に取り込まれたデータにより異常(信号線L12と接続する入出力インターフェース15の入力端子で検出される電圧が約0V(“L”レベル)の場合)を判定するフローを表している。
【0037】
信号線L12共通線18 との間で短絡事故が発生すると、ステップS10で取り込まれたデータのうち信号線L12に接続される入出力インターフェース15の入力端子で検出される電圧は第2のスイッチ回路24がOFFしているにもかかわらず“L”レベル(0V)となっている。誤動作防止のためステップS11で複数回、例えば8回、前回のステップS10で取り込んだデータと照合する。ステップS12では照合済みのデータを現在のスイッチS 12 の状態として、ステップS11より次のデータが出力されるまで一時的に保存する。ステップS13ではステップS12に保存されているデータ(入出力インターフェース15の入力端子で検出される電圧が“L”レベル(0V)のデータ)が異常時のデータと一致するので「要(Y)」と判定される。このように信号線11〜L16共通線18との間で短絡事故が生じた場合は「異常」と判定し、駆動源である電動アクチュエータ8に電力を供給することがないので、電動アクチュエータ8が不意に駆動してベッド装置1上で休んでいる患者や付添いの介護者等を驚かせたり、不安に陥れるといった問題を良好に回避することができる。
【0038】
なお、信号線L17が断線したり、信号線L 17 共通線L18短絡した場合は、第2のスイッチ回路24がOFF状態のままとなるので、第1のスイッチ回路23がONの間信号線L17が接続される入出力インターフェース15の出力端子で検出される電圧は、第2のスイッチ回路24のON・OFFに関係なく“L”レベルに固定されるので、上記判定条件により「異常」状態を検出できる。即ち、信号線L 17 が断線した場合、第2のスイッチ回路24のトランジスタQ 1 には図1に示すように、コントローラ22の入出力インターフェース15より一定周期の制御信号が所定時間毎にON・OFF制御されて送出されないため、前記第2のスイッチ回路24はOFF状態のままとなる。また、信号線L 17 と共通線L 18 が短絡した場合、入出力インターフェース15より信号線L 17 を通じて一定周期の制御信号が所定時間毎にON・OFF制御されて送出されるものの、前記制御信号は図1に示すように、第2のスイッチ回路24のトランジスタQ 1 のベースに供給されることなく、共通線L 18 に流れることにより、前記第2のスイッチ回路24には前記コントローラ22の入出力インターフェース15より一定周期の制御信号が所定時間毎にON・OFF制御されて送出されないので、第2のスイッチ回路22はOFF状態のままとなる。この結果、前記信号線L 17 が接続される入出力インターフェース15の出力端子で検出される電圧は、図4に示す如く、前記信号線L 12 と共通線L 18 とが短絡した場合と同様に、0V(“L”レベル)に固定されることにより「異常」と判定する。
【0039】
また信号線L11〜L16や共通線L18が断線した場合は、第1のスイッチ回路23をONしても入出力インターフェース15の各入力端子は接地側に接続されていないため、前記各入力端子で検出される電圧は“H”レベルに固定されるものの、電動アクチュエータ8は動作しない。更に、信号線L11〜L16信号線17間で短絡した場合、第2のスイッチ回路24はOFF状態のままとなり、入出力インターフェース15の各入力端子で検出される電圧は“H”レベルに固定されるものの電動アクチュエータ8は動作しない。
【0040】
なお、本発明は、ベッド装置1の背床フレーム2を起伏する場合に用いる、駆動源としての電動アクチュエータ8を動作させる場合の実施例について説明したが、これに限らず下床フレーム4の起伏動作及びベッド装置1の昇降動作に用いる電動アクチュエータ8にも実施できることは勿論、電動椅子、電動吊戸棚等各家具類を電動駆動する有線方式の駆動装置の誤動作防止手段にも適用できることは言うまでもない。
【0041】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように、スイッチ手段と駆動源に駆動信号を出力するコントローラを内蔵した制御装置とを複数の信号線により接続し、この信号線と接続するコントローラの入出力インターフェースの入出力端子検出される電圧が所定電圧以下に降下したとき、前記スイッチ手段内に設けた検出手段によりこれを検出して、駆動源にコントローラから指令信号を出力しないように構成したので、前記信号線に何等かの異常(短絡)が生じたとき、スイッチ手段の投入・遮断にかかわらず、コントローラから駆動源にこれを駆動するための信号を出力しない結果、駆動源は信号線に短絡事故等の異常事態が生じても駆動することが全くないので、該駆動源が例えば、介護用のベッド装置の駆動源であっても、前記ベッド装置は動作することがないので、ベッドの一部が不意に作動して患者,介護人に不安感や不快感を与えるといった問題を確実に解消することができる。
【0042】
又、スイッチ手段は、駆動源を操作するための複数のスイッチからなる第1のスイッチ回路と、前記のように信号線に異常が生じた場合、これを検出するための第2のスイッチ回路とを具備して構成してあるので、前記のように、信号線に異常が生じた場合、直ちに駆動源が勝手に作動するのを阻止することができるとともに、スイッチ手段自体は、複数のスイッチからなる第1のスイッチ回路に、コントローラから供給される制御信号により一定周期でON,OFF制御する第2のスイッチ回路を直列接続し、この第2のスイッチ回路のOFF時点で信号線に印加される電圧を検出し、この検出電圧が正常な電圧か、否かによって、信号線の正常,異常を確認することができるため、スイッチ手段は駆動源の正常な駆動操作と、操作者の意思に全く関係なく事故等によって駆動源が勝手に動作するのを確実に防ぐという2つの機能を備えているので利便である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の有線駆動システムにおける誤動作防止装置を概略的に示す回路図である。
【図2】 誤動作防止装置の動作状況を示すものであり、図中(a)は正常時を、図中(b)は異常時の状況をそれぞれ示す図表である。
【図3】 誤動作防止装置の正常時の動作状況を示すタイムチャート図である。
【図4】 誤動作防止装置の異常時における動作状況を示すタイムチャート図である。
【図5】 誤動作防止装置の概略的な動作を説明するフローチャート図である。
【図6】 本発明装置を例えば、介護用のベッド装置に実施した例を示すもので、本図はベッド装置の背床フレームが水平状態にある場合の説明図である。
【図7】 同じく、ベッド装置の背床フレームが所定の角度起立している状態を示す説明図である。
【図8】 従来の有線駆動システムを概略的に示す電気回路図である。
【図9】 従来の有線駆動システムの動作状況を示すもので、図中(a)は正常時を、図中(b)は異常時の状況を示すタイムチャート図である。
【符号の説明】
1 ベッド装置
2 背床フレーム
8 電動アクチュエータ
9 駆動ロッド
10 作動腕
11,21 スイッチ手段
13,22 コントローラ
14,25 制御装置
15 入出力インターフェース
16 CPU
23 第1のスイッチ回路
24 第2のスイッチ回路
11〜L17 信号線
18 共通線
11〜S16 スイッチ

Claims (2)

  1. 電動駆動する駆動装置を任意に駆動操作するスイッチ手段と、前記駆動装置に電力を供給する指令信号を出力するコントローラを内蔵した制御装置とを複数の信号線によって電気的に接続し、前記スイッチ手段には、制御装置から送出される制御信号によって制御可能なスイッチが具備され、前記制御装置のコントローラには、スイッチ手段のスイッチに信号線を介して制御信号を送出したとき、その信号に対応してスイッチ手段から送出される操作信号の状態に応じて、前記駆動装置に電力を供給しない手段を具備したことを特徴とする有線駆動システムにおける誤動作防止装置。
  2. 前記スイッチ手段は、駆動装置を任意に操作するための複数のスイッチを備えた第1のスイッチ回路と、この第1のスイッチ回路と直列接続されて制御装置からの制御信号により信号線と共通線との間の導通状態が変化する第2のスイッチ回路とを備えたことを特徴とする請求項1記載の有線駆動システムにおける誤動作防止装置。
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