JP3722219B2 - 金属検出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、食品等の検査ラインに用いられ、被検査体に金属異物が混入しているか否かを被検査体が搬送している間に検出する金属検出装置において、金属異物の検出を高感度に行なうための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
食品等の検査ラインに用いられる金属検出装置としては、被検査体が搬送されている間に混入金属の検出が行なえるように、被検査体の搬送路に磁界を発生させ、被検査体に混入している金属異物による磁界の変化を検出する方法が採用されている。
【0003】
図16は、磁界の変化を検出する金属検出装置10の構成を示している。
この金属検出機10は、被検査体1を搬送するためのコンベア11と、所定周波数の信号Dを出力する信号発生器12と、信号Dを受けてコンベア11の搬送路上に交番磁界Eを発生し、その交番磁界E中を通過する被検査体による磁界の変化を検出するためのヘッド13と、ヘッド13の出力信号を信号Dによって同期検波する検波部17と、検波部17の出力信号に基づいて被検査体1に金属が混入しているか否かを判定する制御部18とを有している。
【0004】
ここで、ヘッド13は、図17のように、コンベア11の搬送路と被検査体1を通過させるための穴14が中央に設けられた四角枠状に形成され、その内部には、図16に示しているように、穴14の内側に交番磁界Eを発生させるための送信コイル15と、その磁界Eの磁束を等量ずつ受ける位置で被検査体1の搬送方向に沿って配置され、互いに差動接続された2つの受信コイル16a、16bとが、互いの相対位置が変化しないように固定されている。
【0005】
ヘッド13の送信コイル15と受信コイル16a、16bの配置形式としては、ヘッド13の枠に沿ってコンベア11の搬送路を囲むように巻かれた送信コイル15の前後にそれぞれ受信コイル16a、16bを同軸状に配置する場合、ヘッド13の枠上部(または下部)に送信コイル15を配置し、枠下部(または上部)に2つの受信コイル16a、16bを配置する場合および搬送路の上面または下面に送信コイル15と2つの受信コイル16a、16bとを同一平面上に配置する場合とがある。
【0006】
このように、内部に送信コイル15と受信コイル16a、16bとを有し、枠型に形成されたヘッド13の穴14に被検査体を通過させて検査する金属検出装置は、例えば次の特許文献1に開示されている。
【0007】
【特許文献1】
特開2003−14866 図3
【0008】
このように構成された従来の金属検出装置10では、被検査体1がヘッド13の交番磁界E中に存在していないときには、2つの受信コイル16a、16bに生起される信号の振幅が等しく位相が反転している平衡状態となるため、その出力信号Rの振幅はゼロとなり、検波部17の出力もゼロとなるが、被検査体1がヘッド13の穴14の内部の交番磁界E中に存在している場合には、被検査体1自身および被検査体1に混入している金属の影響により、2つの受信コイル16a、16bに生起される両信号の平衡状態がくずれ、被検査体1の移動に伴い、振幅および位相が変化する信号(不平衡信号という)Rが出力される。
【0009】
この不平衡信号Rには、混入金属の交番磁界Eへの影響によって生じる信号成分だけでなく、被検査体1自身(包装材等も含む)の交番磁界Eへの影響によって生じる信号成分が含まれており、この被検査体1自身による信号成分によって混入金属の検出限界が決定されてしまう。
【0010】
この被検査体1自身の交番磁界への影響は、被検査体に含まれる水分の量、包装材の材質等によって大きく異なる。
【0011】
このため、従来では、予め被検査体1の良品サンプルをヘッド13内の交番磁界Eに通過させたときに、検波部17の出力信号の振幅が最小となるように、同期検波の位相を設定し、その最小の振幅値より大きな電圧値をしきい値として設定して、被検査体1に対する検査を行ない、被検査体1が交番磁界Eを通過したときに、検波部17の出力信号の振幅がしきい値を越えたときにその被検査体1に金属異物が混入していると判定していた。
【0012】
また、検波部17の出力信号の振幅は、検波位相だけでなく、被検査体がヘッド13の磁界中のどの位置を通過するかによっても大きく異なる。
【0013】
一般的に、被検査体や金属異物の通過位置が送信コイル15あるいは受信コイル16a、16bの巻線に近い程、磁界に与える影響が大きくなり、不平衡信号の振幅が大きくなる。
【0014】
このため、従来では、例えば前記した同軸配置の場合、ヘッド13の位置を、コンベア11の搬送路の下方を通過する巻線が搬送路に最も近接した状態に設定する、即ち、ヘッド13の穴14に対する被検査体1の通過位置を下限まで下げて、被検査体自身や金属異物の影響によって生じる不平衡信号成分の振幅を大きくし、被検査体自身の影響による信号成分が小さくなるように検波部17の検波位相を調整していた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、被検査体の種類によっては、上記のようにヘッド13とコンベア11を配置した状態で検波位相を調整しても被検査体自体の影響が大きく残り、金属異物の検出を高感度に行なえない場合がある。
【0016】
このため、被検査体に対する検査を開始する前に、コンベア11に対するヘッド13の高さを、被検査体自身による磁界への影響が小さく且つ金属異物による影響が大きくなるような位置に調整することが考えられる。
【0017】
しかし、従来の金属検出装置では、ヘッドに対する被検査体の通過位置が適切であるかどうかをユーザが容易に判断できるような情報を提供する機能がないため、被検査体の通過高さを適切な位置に調整する作業が極めて困難であった。
【0018】
本発明は、この問題を解決して、ヘッドに対する被検査体の通過位置を容易にその被検査体に適した位置に設定することができる金属検出装置を提供することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の請求項1の金属検出装置は、
被検査体を搬送するためのコンベア(30)と、該コンベアの搬送路上に磁界を発生させ、該磁界中を被検査体が通過する際に生じる磁界変化を検出するためのヘッド(40)と、該ヘッドの出力信号を検波する検波部(52)と、前記ヘッドに対する被検査体の通過位置を手動で可変するための機構(23、24)とを有し、前記検波部の出力信号に基づいて被検査体に金属が混入しているか否かを判定する金属検出装置において、
前記検波部の出力信号に基づいて、前記ヘッドに対する被検査体の通過位置が適切か否かを判定する通過位置判定手段(60)と、
前記通過位置判定手段によって被検査体の通過位置が不適切と判定されたとき、現状の通過位置と適切な通過位置とのずれ量を算出するずれ検出手段(61)と、
前記通過位置判定手段の判定結果および前記ずれ検出手段によって算出されたされたずれ量を通知する位置情報通知手段(62)とを設けたことを特徴としている。
【0021】
また、本発明の請求項の金属検出装置は、
被検査体を搬送するためのコンベア(30)と、該コンベアの搬送路上に磁界を発生させ、該磁界中を被検査体が通過する際に生じる磁界変化を検出するためのヘッド(40)と、該ヘッドの出力信号を検波する検波部(52)と有し、該検波部の出力信号に基づいて被検査体に金属が混入しているか否かを判定する金属検出装置において、
前記検波部の出力信号に基づいて、前記ヘッドに対する被検査体の通過位置が適切か否かを判定する通過位置判定手段(60)と、
前記通過位置判定手段によって被検査体の通過位置が不適切と判定されたとき、現状の通過位置と適切な通過位置とのずれ量を算出するずれ検出手段(61)と、
前記ヘッドに対する被検査体の通過位置を相対的に可変するための通過位置可変装置(70)と、
前記ずれ検出手段によって算出されたずれ量を受けて前記通過位置可変装置を制御し、前記ヘッドに対する被検査体の通過位置を適切な位置に自動設定する通過位置設定手段(71)とを設けたことを特徴としている。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1〜図3は本発明を適用した金属検出装置20の全体構造を示している。
【0023】
これらの図において、金属検出装置20は、基台21、コンベア30、ヘッド40およびコントローラ50により構成されている。
【0024】
基台21はコンベア30およびヘッド40を支持するためのものであり、その下部には、設置面(床面)に対する基台21の高さ調整ができるようにネジ式の脚22が設けられている。
【0025】
コンベア30は、上向きに開いたコの字状に形成され互いに対向する状態で基台21の上部に固定された一対の側板31、32を有している。
【0026】
両側板31、32の一端側(図1、図2で左端側)の上部の間には駆動ローラ33が回転自在に支持され、他端側上部の間には従動ローラ34が回転自在に支持されており、駆動ローラ33と従動ローラ34の間には搬入物品を搬送するための無端状の搬送ベルト35が掛け渡されている。
【0027】
また、側板31、32の一端側上部と他端側上部の間には、駆動ローラ33側から従動ローラ34側へ移動する上側の搬送ベルト35を上面で支えて、搬入物品を水平に搬送させるための下板36が固定されている。なお、従動ローラ34側から駆動ローラ33側に戻る下側の搬送ベルト35は、この下板36の下面に近接した経路を移動するように構成されている。搬送ベルト35および下板36は、磁界に対する影響が極めて少ない合成樹脂材で形成されている。
【0028】
また、駆動ローラ33は、その一端側に一体的に設けられているモータ37によって回転駆動される。
【0029】
側板31、32の中央上方には横長の矩形枠状に形成されたヘッド40が配置されている。ヘッド40の中央に形成されている横長矩形の穴41には、コンベア30の搬送ベルト35および下板36が通過している。
【0030】
ヘッド40の穴41の内壁部41aは全周にわたって磁束を透過させる合成樹脂の板材で形成され、ヘッド40の内部には、図4、図5に示しているようにその内壁部41aを囲むようにして送信コイル42が巻きつけられ、その送信コイル42の前後に2つの受信コイル43a、43bが同軸状に巻きつけられている。
【0031】
また、ヘッド40の外周部は、磁束を透過させない磁気シールド材で形成されている。
【0032】
したがって、図5に示しているように、送信コイル42が発生する磁界Eの磁束のほとんどは、ヘッド40の内部および穴41の内側を通過することになり、その磁束は2つの受信コイル43a、43bにほぼ等量ずつ交わる。
【0033】
なお、送信コイル42と2つの受信コイル43a、43bは、ヘッド40内に充填された接着材(図示せず)によって、その相対位置が変化しないように固定されている。
【0034】
このヘッド40は図1〜図3に示しているように、平板状のベース板45上に固定されており、ベース板45の四隅部には基台21上部に固定されたボルト23がそれぞれ挿通し、各ボルト23に締め付けられた上下2個のナット24によって、ベース板45が固定されている。
【0035】
このボルト23とナット24は、コンベア30に対するヘッド40の高さ、即ち、ヘッド40に対する被検査体の通過高さ位置を可変するための機構であり、各ボルト23に対するナット24の高さを変えることで、被検査体の通過高さ位置を相対的に可変することができる。
【0036】
なお、ここでは、コンベア30の下板36の下側を通過する搬送ベルト35がヘッド40の穴41の下面に最も近接した位置、即ち、穴41に対して被検査体の通過高さが最も低い位置を基準位置とする。
【0037】
基台21(コンベア30の側板31、32やヘッド40自体でもよい)には、コンベア30の一端側に搬入された被検査体がヘッド40の穴41に進入するタイミングを検出するための光学式の進入センサ48が設けられている。なお、この物品の進入タイミングは、後述する検波部52の出力信号X、Yの振幅変化によって検知することもでき、その場合、進入センサ48は省略できる。
【0038】
ヘッド40の上部に設けられたコントローラ50には、コンベア30のモータ駆動、ヘッド40の送信コイル駆動、受信コイルからの信号に対する処理等を行なうための回路が内蔵されている。
【0039】
図6は、コントローラ50の電気的な構成を含む金属検出装置20全体の構成を示している。
【0040】
図6において、信号発生器51は、所定周波数fの信号Dを発生してヘッド40の送信コイル42および後述する検波部52に供給する。
【0041】
送信コイル42が発生した交番磁界Eは受信コイル43a、43bで受信される。2つの受信コイル43a、43bは、前記したように交番磁界Eの磁束をそれぞれ等量受ける位置で且つ被検査体1の搬送方向に沿って並び、互いに差動接続され、その接続点間に現れる不平衡信号を出力する。なお、この不平衡信号を図示しない増幅器によって増幅して出力するように構成してもよい。
【0042】
2つの受信コイル43a、43bは、交番磁界Eの磁束を等量受ける位置で差動接続されているため、被検査体1や混入金属による交番磁界Eへの影響がないときには、両受信コイル43a、43bに生起される信号の振幅が等しく、位相が反転しているため、接続点間の信号Rの振幅はゼロとなる。
【0043】
なお、ここでは、2つの受信コイル43a、43bが差動接続されている場合について説明するが、2つの受信コイル43a、43bに生起される信号をアナログ減算器で減算処理して、差動信号を得るようにしてもよい。また、2つの受信コイル43a、43bに交わる磁束が等量でない場合には、両受信コイル43a、43bに生起される信号の差分を、可変抵抗器や増幅度の異なる増幅器によって補正してもよい。
【0044】
検波部52は、差動信号Rを交番磁界Eの周波数と等しい周波数の信号によって同期検波して、被検査体や混入金属の磁界への影響による低周波の信号を出力する。
【0045】
この実施形態の検波部52は直交2相型で、信号発生器51の出力信号Dを移相する移相器52a、移相器52aの出力信号Lと信号Rとを混合するミキサ52b、ミキサ52bの出力から被検査体1の搬送速度に対応した低周波成分を抽出するBPF52cと、信号Lの位相を90度移相する移相器52dと、信号Rと移相器52dの出力信号L′とを混合するミキサ52eと、ミキサ52eの出力から被検査体1の搬送速度に対応した低周波成分を抽出するBPF52fとによって構成されている。
【0046】
検波部52の2つのBPF52c、52fから出力される信号X、Yは、A/D変換器53、54によってそれぞれディジタル値に変換され、コンピュータ構成の制御部55に入力される。
【0047】
制御部55は、進入センサ48の出力信号(あるいは前記したように検波部の出力信号X、Yの振幅変化)から交番磁界Eに対する被検査体1の進入を検知して検波部52の出力信号X、Yの取り込みを行い、その取り込んだ信号のデータと予め設定されているしきい値とに基づき、被検査体1に金属が混入しているか否かを判定し、その判定結果を出力する判定手段56と、被検査体1の検査に必要な各種のパラメータを設定するための設定手段57と、そのパラメータおよびパラメータ設定に必要なデータ等を記憶するための不揮発性のメモリ58とを有している。
【0048】
また、この制御部55には、設定手段57によるパラメータ設定処理と並行して、ヘッド40に対する被検査体の通過位置が適切か否かを判定するための通過位置判定手段60と、通過位置判定手段60で通過位置が適切でないと判定されたときに、現状の通過位置と適切な通過位置とのずれを検出するずれ検出手段61と、通過位置判定手段60の判定結果およびずれ検出手段61によって検出されるずれを通知する位置情報通知手段62を有している。
【0049】
この制御部55は、コントローラ50の表面に設けられた操作部63および表示器64と接続され、操作部63によって設定モードが指定されたときには、通過位置の判定処理や、設定手段57による各種のパラメータの設定処理を行ない、操作部63によって検査モードが指定されたときには、判定手段56による被検査体1の金属の混入検査とその検査結果の出力処理を行なう。
【0050】
なお、検査に必要なパラメータは、被検査体1の長さおよび搬送速度、交番磁界Eの周波数(信号発生器51が出力する信号Dの周波数)、検波部52の検波位相(移相器52aの移相量)、異物の有無を判定するためのしきい値等である。
【0051】
ここで、被検査体の長さや搬送速度は、検波部52の出力信号X、Yの取り込み間隔や取り込み時間、検波部52のBPF52c、52fの帯域等を決定するためのパラメータである。
【0052】
また、検波部52の検波位相は、混入金属に対する感度を決定するためのパラメータである。
【0053】
また、判定のしきい値は、被検査体1に金属が混入されているか否かを判別するためのものであり、前記混入金属に対する感度に応じて決定される。
【0054】
設定モードでは、これらのパラメータを操作部62に対する操作で手動設定あるいは半自動設定できるように構成されているが、ここでは、磁界に対する被検査体の通過位置を適切な位置に設定し、検波位相を最適値に設定し、その検波位相において異物の有無を判定するためのしきい値を設定するための処理について説明する。
【0055】
なお、図6では、検波位相の設定処理のために必要な信号線のみを記載しているが、実際には、信号発生器51が出力する信号Dの周波数や検波部52のBPF52c、52fの帯域等を制御できるようになっている。
【0056】
図7〜図9は、通過位置判定、検波位相およびしきい値の設定に関する制御部55の処理手順を示すフローチャートであり、以下、このフローチャートにしたがって設定処理動作を説明する。
【0057】
例えば、操作部62の操作により設定モードが指定されると、図7に示しているように、これから検査を行なうとする被検査体の高さhと、ヘッド40に対するコンベア30の搬送面の現状の高さHを入力させるように指示する(S1)。この高さHは前記した基準状態を0として入力する。
【0058】
この指示にしたがって、オペレータが、被検査体の高さhと搬送面の現状の高さHを操作部62の操作によって入力すると、制御部55は、その入力値を記憶するとともに、移相器52aの移相量Δθを基準値(例えば0)に設定し、被検査体1の良品サンプルWgを磁界Eに通過させるように指示する(S2〜S4)。
【0059】
この指示にしたがって、オペレータが良品サンプルWgをコンベア30に搬入して磁界Eに通過させる。
【0060】
この良品サンプルWgは、通常は非磁性体であるが、その良品サンプルに含まれる水分、塩分、アルミ包装材等によって磁界が変化し、2つの受信コイル43a、43bに対する磁界の平衡状態がくずれて不平衡信号が出力されるが、その信号振幅は、交番磁界E中の良品サンプルの位置に応じて変化する。
【0061】
例えば、良品サンプルWgが磁束のエネルギーを消費(熱に変換する)する材質であるとすると、図10の(a)のように、良品サンプルWgの先頭部分が受信コイル43aに交わっていた磁束と交差する位置まで進んでその磁束を減らすと、受信コイル43a側に生起される信号の振幅Vaは、受信コイル43b側に生起される信号の振幅Vbより小さくなる。
【0062】
また、図10の(b)のように、良品サンプルWgがさらに進んで、2つの受信コイル43a、43cに交わっていた磁束とそれぞれ等しい数だけ交差する位置に達すると、2つの受信コイル43a、43bと交わっていた磁束がともに等量ずつ減少するため、2つの受信コイル43a、43bに生起される信号の振幅Va、Vbがほぼ等しくなる。
【0063】
また、図10の(c)のように、良品サンプルWgがさらに進んで、その後端部が受信コイル43bに交わっていた磁束のみに交差する位置に達してその磁束を減らすと、受信コイル43b側に生起される信号の振幅Vbは、受信コイル43a側に生起される信号の振幅Vaより小さくなる。
【0064】
したがって、良品サンプルWgが交番磁界Eを通過する際の信号Rの波形は、図11に示すように、振幅が増減変化する変調波となる。また、この信号Rに対して検波部52の同期検波処理によって得られる信号Xの波形は、検波部52の信号L、L′の振幅値を1とすれば、図11に示しているように信号Rの所定位相位置毎の瞬時値を結ぶ包絡線となり、信号Yの波形は信号Rの所定位相位置から90度ずれた位置(信号Dの周期をTとすればT/4だけずれた位置)毎の瞬時値を結ぶ包絡線となる。なお、図11では信号Xと信号Yとがほぼ反転した状態を示しているが、同相に近い状態になる場合もある。
【0065】
良品サンプルの磁界通過の指示を行なった後に、進入センサ48の出力信号から物品(良品サンプル)の進入が検知されると、制御部55は検波部52の出力信号X、Yの取り込みを所定時間行ない、そのデータDgを良品サンプルのデータとしてメモリ58の所定領域58bに記憶する(S5、S6)。
【0066】
このようにして得られた2つの信号X、Yで決まる座標点をxy座標上に示すと、例えば図12の(a)に示すように原点についてほぼ対称な8の字の波形(リサージュ波形)Hgとなる。
【0067】
この良品サンプルWgのデータの最大値は、図12の(a)に示すリサージュ波形Hgで原点から最も遠い位置Pの座標Xg、Ygに相当しており、その座標の原点からの距離(良品サンプルの検波出力の最大の振幅値)Aは、
A=(Xg+Yg1/2
となる。
【0068】
この振幅値Aは、磁界中の良品サンプルの通過位置に応じて変化し、通過位置が穴41の中央部に近い程小さくなるが、被検査体に混入している金属異物に対する検波出力成分も小さくなってしまう。
【0069】
また、磁界に対する被検査体自身の影響が大きい場合には、検波部52に入力される不平衡信号の振幅が過大となり、正常な検波動作が行なわれなくなる。
【0070】
そこで、先ず、前記した通過位置判定手段60が、図8に示しているように、上記振幅値Aを求めてその振幅値Aが予め設定されている所定範囲B±β(Bおよびβは正の値)に入っているか否かを判定し、範囲内であれば、位置情報通知手段62によって、通過高さが適切であること示す情報を表示器64に表示する(S7〜S9)。
【0071】
なお、ここで、B±βの範囲は、被検査体の材質等のバラツキがあってもその被検査体自体による検波出力が比較的小さい振幅で且つ高いSN比で得られるように、被検査体の材質等のばらつき、検波部52の雑音指数および許容入力範囲等を考慮して決められた値であり、例えば検波部52の正常状態における最大出力Xmax、Ymax(ここではXmax=Ymax=Fとする)に対して、B=F/10、β=B/10に等しい値とする。
【0072】
ここで、振幅値Aが範囲の上限値B+βより大きい状態とは、被検査体の通過位置が低過ぎて、被検査体自身の影響が大きくなり過ぎている状態である。また、逆に振幅値Aが範囲の下限値B−βより小さい状態とは、被検査体の通過位置が高過ぎて、被検査体自身の影響は小さいが、金属異物に対する感度も低いと予想される状態である。
【0073】
通過位置判定手段60によって振幅値AがB+βより大きいと判定された場合、ずれ検出手段61は、振幅値Aと上限値B+βとの差ΔA(=A−(B+β))を求め、その差ΔAに所定の係数(振幅と高さとを関係付ける係数)Uを乗じて、現在の高さHと適切と予想される通過高さとの差ΔHを、通過位置のずれとして求める(S10)。
【0074】
そして、現在の搬送面から穴41の上端までの距離Lに対して、(L−ΔH)が被検査体の高さhに所定の余裕値γを加えた値(h+γ)以上であること(被検査体が穴41を通過できること)を確認し、(L−ΔH)が(h+γ)以上と確認されたときには、位置情報通知手段62によって、被検査体の通過高さをΔH上げる(ヘッド40の高さをΔH下げる)ことで混入金属をより高感度に検出できることを示す情報を表示し(S11、12)、高さ調整後にその高さHを入力するように指示し、高さHが入力されたことを確認して位相設定処理に移行する(S13、S14)。
【0075】
また、(L−ΔH)が(h+γ)より小さいと確認されたとき、即ち、通過高さをΔH分上げると穴41の上端に接触する可能性があると判断したときには、ΔHの代わりにΔH′=L−(h+γ)をずれとして検出し、被検査体の通過高さをΔH′上げる(ヘッド40の高さをΔH′下げる)ことで混入金属をより高感度に検出できることを示す情報を表示し(S15、S16)、前記同様に高さ調整後にその高さHを入力するように指示し、高さHが入力されたことを確認して位相設定処理に移行する。
【0076】
この表示による位置情報の通知を受けたオペレータは、ボルト23に対するナット24の高さを指示された値ΔH(またはΔH′)だけ下げ、ヘッド40の穴41を通過するコンベア30の搬送面の高さをヘッド40に対して相対的に上げてから、操作部63の操作によって、高さ値Hを再度入力する。
【0077】
また、処理S8において振幅値AがB−βより小さいと判定された場合、ずれ検出手段61は、振幅値Aと下限値B−βとの差ΔA(=(B−β)−A)を求め、その差ΔAに前記係数Uを乗じて、現在の高さHと適切と予想される通過高さとの差ΔHを求める(S17)。
【0078】
そして、現在の高さHが差ΔH以上であること(搬送ベルト35に穴41の下端が接しないこと)を確認し、HがΔH以上であると確認されると、位置情報通知手段62によって、被検査体の通過高さをΔH下げる(ヘッド40の高さをΔH上げる)ことで混入金属をより高感度に検出できることを示す情報を表示し(S18、S19)、前記同様に、高さ調整後の高さ値Hの入力指示を行い、入力を確認して位相設定処理に移行する。
【0079】
また、HがΔHより小さいと確認されたとき、即ち、通過高さをΔH分下げると搬送ベルト35が穴41の下端に接触する可能性があると判断したときには、位置情報通知手段62によって、被検査体の通過高さを基準値まで下げることで混入金属をより高感度に検出できることを示す情報を表示し(S20)、前記同様に、高さ調整後の高さ値Hの入力指示を行い、入力を確認して位相設定処理に移行する。
【0080】
この表示による通過高さの通知を受けたオペレータは、ボルト23に対するナット24の位置を上げて、ヘッド40をΔHだけ(または基準状態まで)上げて、その穴41を通過するコンベア30の搬送面の高さをヘッドに対して相対的に下げてから、操作部63の操作によって、高さ値Hを再度入力する。
【0081】
このように、ユーザは、制御部55の指示にしたがって被検査体の良品サンプルを磁界中に通過させて、制御部55によって通知された距離だけヘッド40の高さを調整するだけで、被検査体の通過高さを最適な位置に設定することができる。
【0082】
なお、処理S14で高さHが入力された後に、処理S4に戻って通過高さが適切に調整されたか否かを確認できるようにしてもよい。
【0083】
また、ここでは位置情報通知手段62が表示器64に通過位置の情報を表示していたが、音声等で通知してもよい。
【0084】
次に、図9の検波位相の設定処理について説明する。
検波位相の設定処理では、移相器52aの移相量Δθを基準値(例えば0)に維持し、図9に示しているように、メモリ58の所定領域58aに異物サンプルのデータDmが記憶されているか否かを判定する(S21)。
【0085】
異物データDmが記憶されている場合には後述の処理S25へ移行し、異物データDmが記憶されていない場合には、検出対象の金属の異物サンプルを交番磁界中に通過させるように指示する(S22)。
【0086】
この指示を受けたオペレータは、所定の異物サンプルをコンベア30に搬入させてヘッド40の交番磁界Eに通過させる。
【0087】
この異物サンプルが交番磁界Eを通過する際、前記した良品サンプルの場合と同様に磁界に変化を与え、2つの受信コイル43a、43bの不平衡信号が出力され、その信号が検波部52で検波される。
【0088】
例えば、異物サンプルが磁束を集める作用を有する鉄のような磁性体であるとすると、異物サンプルが受信コイル43aの近傍を移動しているときには、受信コイル43aと交わる磁束が受信コイル43bと交わる磁束より多くなり、受信コイル43a側に生起される信号の振幅Vaが受信コイル43b側に生起される信号の振幅Vbより大きくなる。
【0089】
また、異物サンプルが2つの受信コイル43a、43bの中間の位置にあるときには、磁束が両受信コイルに等量ずつ交わるので、受信コイル43a側に生起される信号の振幅Vaと受信コイル43b側に生起される信号の振幅Vbとが等しくなる。
【0090】
また、異物サンプルが受信コイル43bの近傍を移動しているときには、受信コイル43bと交わる磁束が受信コイル43aと交わる磁束より多くなり、受信コイル43b側に生起される信号の振幅Vbが受信コイル43a側に生起される信号の振幅Vaより大きくなる。
【0091】
したがって、異物サンプルが交番磁界Eを通過する際の信号Rの波形も、図11で示した良品サンプルの波形と同様に振幅が増減変化する変調波となり、この信号Rに対して検波部52の同期検波処理によって得られる信号Xの波形は、信号Rの所定位相位置毎の瞬時値を結ぶ包絡線となり、信号Yの波形は信号Rの所定位相位置から90度ずれた位置(信号Dの周期をTとすればT/4だけずれた位置)毎の瞬時値を結ぶ包絡線となる。
【0092】
設定手段57は、異物サンプルの磁界通過の指示を行なった後に、進入センサ48の出力信号から物品の進入が検知されると、検波部52の出力信号X、Yの取り込みを所定時間行ない、そのデータDmをメモリ58の所定領域58aに記憶する(S23、S24)。
【0093】
このようにして得られた2つの信号X、Yで決まる座標点をxy座標上に示すと、前記図12の(a)に示しているように、良品サンプルのリサージュ波形Hgと異なる傾きをもち、原点についてほぼ対称なリサージュ波形Hnとなる。
【0094】
なお、上記のように交番磁界E中に金属の異物サンプルのみを通過させた場合には、波形Hnのように幅の狭いリサージュ波形が得られるので、波形全体の座標データの代わりに、頂点Qの座標(Xm,Ym)あるいはそれを極座標変換して得られる座標(r、θ)を異物サンプルの特徴点のデータとして記憶してもよい。
【0095】
ただし、原点からの距離r、および角度θは、
r=(Xm+Ym1/2
θ=tan−1(Ym/Xm)
で表される。
【0096】
このようにして異物サンプルのデータが得られた段階で、設定手段57は、前記した良品サンプルのデータを用い、良品サンプルの検波出力に対して、異物サンプルの検波出力の比αが最大となる位相を最適検波位相θiとして求め、メモリ58の所定領域58cに記憶する(S25、S26)。
【0097】
この処理は、図12の(a)に示した2つのリサージュ波形Hn、Hgのデータを用い、異物サンプルの波形Hnの各座標(前記点Qのみでもよい)からある検波位相θdに対応した角度をもつ直線Cまでの距離の最大値Lnと、良品サンプルの波形Hgの各座標から直線Cまでの距離の最大値Lgとの比α=Ln/Lgを異なる検波位相θdについて求め、図12の(b)のように、比αが最大となる位相を最適検波位相θiと決定し、この最適検波位相θiの情報を、被検査体1の検査時に検波部52の移相器52aに設定するパラメータとしてメモリ58の所定領域58cに記憶する。
【0098】
また、良品サンプルのリサージュ波形Hgについて、比αが最大となるときの直線Cと直交する方向の最大値(距離Lgに対応する電圧)の例えば2倍の値を、混入金属の有無を判定するためのしきい値Vrとしてメモリ58の所定領域58cに記憶する(S27)。
【0099】
以上の処理により、被検査体について通過高さ、検波位相およびしきい値が求められ、メモリ58の所定領域58cに記憶されることになる。
【0100】
そして、この被検査体に対する検査モードが指定されたときに、設定部57は、メモリ58の所定領域58cに記憶されている最適検波位相θiの情報を移相器52aに設定して検波部52の検波位相を最適検波位相θiに設定し、また、被検査体1の検査に必要な他のパラメータを必要な箇所に設定する。
【0101】
このようにして検査に必要なパラメータが設定された状態で、前記判定手段56による被検査体1に対する検査が行なわれる。
【0102】
図13は、この検査モード中の処理手順を示すものであり、判定手段56は、被検査体1が進入センサ48によって検知されると(S31)、検波信号X、Yを一定時間取り込み(S32)、その信号の大きさとメモリ58に記憶されているしきい値Vrとを比較して、その被検査体1に金属の異物が混入されているか否かを判定し(S33)、その判定結果を出力する(S34)。
【0103】
この検査モード中に、前記異物サンプルと同種の金属が混入した被検査体1が磁界E中を通過すると、検波部52から出力される信号X、Yのリサージュ波形は、図12のリサージュ波形Hn、Hgを、図14に示すように最適検波位相θi分だけ回転させた(直線Cがx軸に一致するように回転させた)リサージュ波形Hn′、Hg′を時間軸上で合成したものとなるが、y軸に沿った信号Yについてみると、被検査体1が交番磁界Eを通過する時間内で被検査体1自身による磁界への影響によって生じる信号の振幅Vgに対して、混入金属の影響によって生じる信号の振幅Vnの比Vn/Vgは、前記距離の比αに対応して最大となる。
【0104】
上記のような最適検波位相θiが設定されているとき、判定手段56は信号Yの最大振幅Vyとしきい値Vrとを比較して混入金属の有無を判定することになる。そして、このとき、信号Yの最大振幅Vyは2Vg(=Vr)以上でしきい値以上となるので、判定手段56からは金属が混入していることを示す信号が出力される。
【0105】
また、被検査体1に金属の異物が混入していない場合には、図14のリサージュ波形Hg′に対応した信号X、Yのみが出力されることになり、信号Yの最大振幅Vyはしきい値Vrより小さいため、判定手段56からは金属が混入していることを示す信号は出力されない。
【0106】
このように、実施形態の金属検出装置20では、被検査体の良品サンプルを交番磁界Eに通過させたときの検波出力に基づいて被検査体の通過位置が適切であるか否かを判定し、適切でないと判定されたとはきには、その適切な通過位置と現在の通過位置とのずれを求めて、これをユーザに通知している。
【0107】
このため、ユーザは良品サンプルを磁界に通過させて、通知されたずれ分の高さ調整を行なうだけの簡単な作業で、被検査体の磁界に対する通過高さを最適な状態にすることができる。
【0108】
なお、前記実施形態では、コンベア30に対するヘッド40の高さを、ボルト23に付けられたナット24の操作によって可変していたが、このボルト23とナット24による可変機構の代わりに、図15に示す金属検出装置20のように、制御部55からの信号でヘッド40の昇降制御が可能な通過位置可変装置70を設け、ずれ検出手段61によって検出された通過位置のずれΔHを受けた通過位置設定手段71が通過位置可変装置70を制御して、被検査体の通過高さを適切な位置に自動設定するように構成してもよい。
【0109】
なお、通過位置可変装置70としては、例えばモータの回転駆動によってヘッド40を昇降させるものが使用できる。
【0110】
また、上記説明では、基台21およびそれに固定されているコンベア30に対してヘッド40の高さを可変できるように構成していたが、基台21に対するヘッド40の高さは固定で、基台21に対するコンベア30の高さを可変できるように構成してもよい。
【0111】
ただし、この場合には、コンベア30とその前後のコンベアとの段差が生じないように、ヘッド40に対するコンベア30の高さを可変する際に、基台21自体の高さを脚22によって可変して、設置面(床面)からのコンベア30の高さを変えないようにする。
【0114】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の金属検出装置は、被検査体をヘッドの磁界に通過させたときの検波出力に基づいて、ヘッドに対する被検査体の通過位置が適切か否かを判定し、その判定結果を通知するように構成されているので、ユーザは、被検査体を磁界に通過させて、通知された結果に基づいて高さ調整するという簡単な作業で、その被検査体に適した通過高さを設定することができる。
【0115】
また、適切な通過位置と現在の通過位置のずれを検出して通知するようにしたものでは、通知されたずれ分の位置調整を一回行なうだけで、速やかに、被検査体に適した通過高さを設定することができる。
【0116】
また、通過位置可変装置をずれ検出手段の検出結果によって制御するものでは、ユーザが被検査体を磁界に通過させるだけの作業でその被検査体に適した通過位置に自動設定され、さらに便利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の正面図
【図2】本発明の実施形態の平面図
【図3】本発明の実施形態の側面図
【図4】本発明の実施形態の要部の配置を示す図
【図5】本発明の実施形態の要部の内部構造と磁界の状態を示す図
【図6】本発明の実施形態の電気的な構成を示す図
【図7】実施形態の要部の設定モード時の処理手順を示すフローチャート
【図8】実施形態の要部の設定モード時の処理手順を示すフローチャート
【図9】実施形態の要部の設定モード時の処理手順を示すフローチャート
【図10】良品サンプルの位置と磁界の変化との関係を説明するための図
【図11】磁界の変化に対応した信号図
【図12】検波出力のリサージュ波形図
【図13】実施形態の要部の検査モード時の処理手順を示すフローチャート
【図14】最適検波位相状態におけるリサージュ波形図
【図15】本発明の他の実施形態を示す図
【図16】従来装置の構成を示す図
【図17】従来装置の要部の構成を示す図
【符号の説明】
1……被検査体、20……金属検出装置、21……基台、22……脚、23……ボルト、24……ナット、30……コンベア、31、32……側板、33……駆動ローラ、34……従動ローラ、35……搬送ベルト、36……下板、40……ヘッド、41……穴、42……送信コイル、43a、43b……受信コイル、45……ベース板、48……進入センサ、50……コントローラ、51……信号発生器、52……検波部、55……制御部、56……判定手段、57……設定手段、58……メモリ、60……通過位置判定手段、61……ずれ検出手段、62……位置情報通知手段、63……操作部、64……表示器、70……通過位置可変装置、71……通過位置設定手段

Claims (2)

  1. 被検査体を搬送するためのコンベア(30)と、該コンベアの搬送路上に磁界を発生させ、該磁界中を被検査体が通過する際に生じる磁界変化を検出するためのヘッド(40)と、該ヘッドの出力信号を検波する検波部(52)と、前記ヘッドに対する被検査体の通過位置を手動で可変するための機構(23、24)とを有し、前記検波部の出力信号に基づいて被検査体に金属が混入しているか否かを判定する金属検出装置において、
    前記検波部の出力信号に基づいて、前記ヘッドに対する被検査体の通過位置が適切か否かを判定する通過位置判定手段(60)と、
    前記通過位置判定手段によって被検査体の通過位置が不適切と判定されたとき、現状の通過位置と適切な通過位置とのずれ量を算出するずれ検出手段(61)と、
    前記通過位置判定手段の判定結果および前記ずれ検出手段によって算出されたずれ量を通知する位置情報通知手段(62)とを設けたことを特徴とする金属検出装置。
  2. 被検査体を搬送するためのコンベア(30)と、該コンベアの搬送路上に磁界を発生させ、該磁界中を被検査体が通過する際に生じる磁界変化を検出するためのヘッド(40)と、該ヘッドの出力信号を検波する検波部(52)とを有し、該検波部の出力信号に基づいて被検査体に金属が混入しているか否かを判定する金属検出装置において、
    前記検波部の出力信号に基づいて、前記ヘッドに対する被検査体の通過位置が適切か否かを判定する通過位置判定手段(60)と、
    前記通過位置判定手段によって被検査体の通過位置が不適切と判定されたとき、現状の通過位置と適切な通過位置とのずれ量を算出するずれ検出手段(61)と、
    前記ヘッドに対する被検査体の通過位置を相対的に可変するための通過位置可変装置(70)と、
    前記ずれ検出手段で算出されたずれ量を受けて前記通過位置可変装置を制御し、前記ヘッドに対する被検査体の通過位置を適切な位置に自動設定する通過位置設定手段(71)とを設けたことを特徴とする金属検出装置。
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