JP3721779B2 - 積層位相差板 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示装置の視野角特性の改良に用いられる積層位相差板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示装置(以下LCD)は、小型のものから大表示容量のものまで、平面表示装置として広く用いられるようになった。しかしながら、斜め方向から見た場合にコントラストが低下したり、階調表示で明るさが逆転する階調反転等が起こることにより表示特性が悪くなったりするという視野角特性を有しており、その改良が強く要望されている。
【0003】
近年、この視野角特性を改良するLCDの方式として、例えば特許第 2548979号公報に開示されているような、垂直配向ネマチック型液晶表示装置(以下VAN−LCD)が開発されている。VAN−LCDは、SID 97 DIGEST の845頁〜848頁に記載されているように、フィルム面に垂直な方向に光学軸を有する負の一軸性位相差フィルムを2枚液晶セルの上下に用いることで、より広い視野角特性を得ることができ、このLCDにさらに面内のレターデーション値が50nmである正の屈折率異方性を有する一軸配向性位相差フィルムを用いることで、さらにより広い視野角特性を実現できることが知られている。このようなフィルム面に垂直な方向に光学軸を有する負の一軸性位相差フィルムと正の屈折率異方性を有する一軸配向性位相差フィルムとを組み合わせた位相差板は、全体としては二軸配向性位相差フィルムとほぼ同様の光学特性を示すものである。
【0004】
VAN−LCD以外にも、90度ねじれネマチック液晶表示装置に二軸配向性位相差フィルムを用いて視野角を改良する方法などが知られている。二軸配向性の位相差フィルムは、熱可塑性高分子からなるフィルムを二軸延伸することにより得られることが知られている。二軸延伸のための装置としては、フィルム小片を二軸延伸できる実験装置または、従来より包装用フィルム等の生産用に用いられている連続の二軸延伸装置が知られているが、実験装置ではLCDに適用できる程の大きさの位相差フィルムを量産することはできず、一方で連続の二軸延伸装置では、LCDに適用できる程のレターデーション値の均一性、遅相軸方向の均一性や表面性(傷つきなし)を大面積で実現することは困難である。また、従来のLCD用位相差フィルムを製造する延伸装置を用いた場合、十分な均一性を大面積で得ることはできるが、得られる光学特性は二軸配向性が非常に限定された範囲のものでしかなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは、上記の問題を解決するために鋭意検討した結果、少なくとも2枚の位相差フィルムを貼り合わせてなり、フィルム面内の遅相軸を傾斜軸として40度傾斜して測定したレターデーション値(R40 )とフィルム面内のレターデーション値(R0 )の比(β)が 1.1よりも大きい積層位相差板を開発することで、必要な光学特性が得られることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、正の屈折率異方性を有する高分子からなる少なくとも2枚の二軸配向性位相差フィルムを貼り合わせてなり、フィルム面内の遅相軸を傾斜軸として40度傾斜して測定したレターデーション値(R40)とフィルム面内のレターデーション値(R0)の比(β)が1.1よりも大きい積層位相差板に関するものである。
【0007】
一つの態様は、フィルム面内のレターデーション値(R0 )が20nm〜2000nmであり、かつフィルム面内の遅相軸を傾斜軸として40度傾斜して測定したレターデーション値(R40)とR0の比(β)が1.1よりも大きい少なくとも1枚の二軸配向性位相差フィルムと、R0が20nm以下であり、かつβが1.1よりも大きい少なくとも1枚の二軸配向性位相差フィルムとを、フィルム面内の遅相軸が直交または平行となるように貼り合わせてなる積層位相差板である。
【0008】
もう一つの態様は、フィルム面内のレターデーション値(R0 )が20nm〜2000nmであり、かつフィルム面内の遅相軸を傾斜軸として40度傾斜して測定したレターデーション値(R40)とR0 の比(β)が 1.1よりも大きい、少なくとも2枚のR0 が異なる二軸配向性位相差フィルムを、フィルム面内の遅相軸が直交または平行となるように貼り合わせてなる積層位相差板である。
【0009】
【発明の実施の形態】
少なくとも2枚の二軸配向性位相差フィルムを貼り合わせてなり、フィルム面内の遅相軸を傾斜軸として40度傾斜して測定したレターデーション値(R 40 )とフィルム面内のレターデーション値(R 0 )の比(β)が1 . 1よりも大きい積層位相差板は、フィルム面内のレターデーション値(R0 )が20nm以下であり、かつフィルム面内の遅相軸を傾斜軸として40度傾斜して測定したレターデーション値(R40)とR0の比(β)が1.1よりも大きい、少なくとも2枚の二軸配向性位相差フィルムを、フィルム面内の遅相軸が直交または平行となるように貼り合わせることによっても、得ることができる。
【0010】
この場合に用いるR0 が小さい二軸配向性位相差フィルムは、好ましくは熱可塑性高分子を適当な溶剤に溶解し、この溶液をステンレス製のベルト、ドラムまたは離型PET上に流延して、乾燥後、ベルト、ドラムまたは離型PETからフィルムを剥離する連続溶剤キャスト法により、連続して作製することができる。溶剤キャストにより製膜されるときに、高分子はその分子鎖が平均的にフィルム面に平行となるように配向するため、二軸配向性が容易に得られる。製膜時にフィルムの流れ方向にかかる応力を低く抑えることで、R0 を20nm以下とすることができる。また、用いる熱可塑性高分子は、均一な二軸配向が達成できる正の屈折率異方性を有する高分子であれば特に制限されないが、例えば、固有複屈折が小さく、光弾性係数が小さいセルロース系高分子や環状ポリオレフィン系高分子を用いることで、R0 を効果的に小さく抑えることができる。
【0011】
このようにして得られる熱可塑性高分子の連続溶剤キャストフィルム1枚だけでは、十分な二軸配向性を得ることができない。LCDの視野角特性を改良するには、式(1)で定義される位相差フィルムの光学特性(厚み方向のレターデーション値(R’))は、通常100nm以上、LCDの設計によっては200nm以上必要となる。
【0012】
R’=〔(nX+nY)/2−nZ〕×d ・・・(1)
ここで、nX:フィルム面内の遅相軸方向の屈折率
nY:フィルム面内でnX と垂直方向の屈折率
nZ:フィルム厚み方向の屈折率
d :フィルム厚み
【0013】
しかし、溶剤キャスト法で連続してフィルムを製膜する場合には、フィルム厚みが通常150μm 程度以下であり、このような厚みでは、固有複屈折が小さいセルロース系高分子や環状ポリオレフィン系高分子で、R’が100nm以下となり、固有複屈折が大きい芳香族系の高分子を用いても、R’は200nm程度が限界である。このため、十分なR’を得るためには、2枚以上の位相差フィルムを積層することが必要となる。特に、固有複屈折が小さいセルロース系高分子や環状ポリオレフィン系高分子では、R0 が20nm以下で均一性に優れた位相差フィルムとしやすいが、フィルム1枚ではR’を十分に大きくできないため、2枚以上を積層することが有効である。
【0014】
本発明の一形態では、フィルム面内のレターデーション値(R0 )が20nm〜2000nmであり、かつフィルム面内の遅相軸を傾斜軸として40度傾斜して測定したレターデーション値(R40)とR0の比(β)が1.1よりも大きい少なくとも1枚の二軸配向性位相差フィルムと、R0 が20nm以下であり、かつβが 1.1よりも大きい少なくとも1枚の二軸配向性位相差フィルムとを、フィルム面内の遅相軸が直交または平行となるように貼り合わせる。この場合に用いるR0が20nm〜2000nmでβが1.1よりも大きい二軸配向性位相差フィルムは、熱可塑性高分子フィルムを延伸配向処理することで、得ることができる。用いる熱可塑性高分子としては、均一な二軸配向が達成できる正の屈折率異方性を有する高分子であれば特に制限はないが、ポリカーボネート系高分子、ポリアリレート系高分子、ポリエステル系高分子、ポリサルフォン等の芳香族系高分子や、セルロース系高分子、環状ポリオレフィン系高分子等が例示される。延伸のための原反フィルムは、熱可塑性高分子を適当な溶剤に溶解し、この溶液をステンレス製のベルト、ドラムまたは離型PET上に流延して、乾燥後、ベルト、ドラムまたは離型PETからフィルムを剥離する溶剤キャスト法により製膜することが、均一性に優れたフィルムを得ることができるため好ましい。
【0015】
延伸配向処理としては、溶剤キャスト法により製膜した原反フィルムをテンター横一軸延伸法や低倍率のロール間縦一軸延伸法などにより延伸する方法や、溶剤キャストによる製膜の際、ベルト、ドラムまたは離型PETから剥離するときまたは乾燥工程で、若干の応力を加えてフィルム流れ方向に一軸延伸する方法等が用いられる。フィルム面内のレターデーション値(R0 )として約100nm以上の値が必要な場合には、芳香族系高分子からなる原反フィルムをテンター横一軸延伸法やロール間低倍率縦一軸延伸法で配向する方法が好ましく用いられる。中でもR0 が200nmを越える大きな値である場合には、延伸倍率を高くすることが必要であるが、ロール間縦一軸延伸法においては、延伸倍率が上がるにつれて二軸配向性が小さくなり、一軸配向性に近づくため、本質的に二軸配向性の延伸となるテンター横一軸延伸が好ましく用いられる。一方、R0 として20nm〜約100nmと小さい値が必要な場合には、芳香族系高分子の溶剤キャスト時に一軸延伸する方法が好ましく用いられる。
【0016】
このようにフィルム面内にレターデーション値を有する場合には、二軸配向性が相対的に小さくなることから、二軸配向性を補うために、前述のR0 が20nm以下であり、かつβが 1.1よりも大きい位相差フィルムを、少なくとも1枚積層する必要がある。積層することで、全体としてのR0 が20nm〜2000nmであり、かつ全体としてのβが 1.1より大きく、合計のR’と全体としてのR0 の比が2〜50となるように設定する。例えば、VAN−LCDの場合には、通常積層品全体としてのR0 が20〜100nmであり、各位相差フィルムのR’の合計が100nm〜300nmで、積層品全体としてのR0 に対する比(R’/R0 )が2〜50、好ましくは4〜20の範囲となるように設定される。
【0017】
本発明のもう一つの形態では、フィルム面内のレターデーション値(R0 )が20nm〜2000nmであり、かつフィルム面内の遅相軸を傾斜軸として40度傾斜して測定したレターデーション値(R40)とR0の比(β)が1.1よりも大きい二軸配向性位相差フィルムであって、R0 が異なる2枚以上を、フィルム面内の遅相軸が直交または平行となるように積層して、全体としてのR0 が所定の値となるようにする。ただし、この場合には、従来知られているような複数の位相差フィルムを直交または平行に積層して積層品全体としてのR0 を所定の値にするだけでなく、合計のR’が所定の値となるような光学特性の組合せで積層することが必要である。
【0018】
別の形態として、フィルム面内のレターデーション値(R0 )が20nm〜2000nmであり、かつフィルム面内の遅相軸を傾斜軸として40度傾斜して測定したレターデーション値(R40)とR0の比(β)が1.1である一軸配向性位相差フィルムであって、R0 が異なる2枚以上を、フィルム面内の遅相軸が直交または平行となるように積層して、全体としてのR0 が所定の値となるようにすることもできる。この場合には、各位相差フィルムは従来の一軸延伸フィルムであるため、各フィルムは均一性などの点で良好なものが製造可能であるが、全体としてのβが所定の値となるように光学特性を組み合わせるうえで制約が出てくるため、二軸配向性位相差フィルムを用いる方法のほうが好ましい。
【0019】
本発明で用いる熱可塑性高分子としては、前述のように特に制限はないが、ポリカーボネート系高分子、ポリアリレート系高分子、ポリエステル系高分子、ポリサルフォン等の芳香族系高分子は、屈折率異方性が発現しやすいために前述のようにRやR0 が得やすいという好ましい点もあるが、一方で光弾性係数が大きいために、応力に対するレターデーション値の変化が大きく、粘着剤を用いて液晶セルと偏光フィルムの間に貼合配置された状態で高温に曝された場合に、熱のために発生する応力によりレターデーション値がズレたり、透過型液晶表示装置の場合にはバックライトの熱のために発生する応力のムラによりレターデーション値のムラが発生したりして、コントラストの低下や表示のムラを引き起こすこともある。このような応力がかかる使用条件下で用いられる場合には、レターデーション値の均一性の低下が発生しないように、光弾性係数の絶対値が小さな高分子を用いることもできる。具体的には、ビスフェノールAからのポリカーボネートでは光弾性係数の絶対値が約100×10-13cm2/dyneであるのに対して、光弾性係数の絶対値が10×10-13cm2/dyne以下であるセルロース系の高分子や環状オレフィン系高分子が好ましい。
【0020】
本発明の積層位相差板を得るために、2枚の位相差フィルムを貼り合わせるにあたっては、光学的に透明で異方性のないアクリル系粘着剤を用いればよい。また、偏光フィルムとの貼り合わせ、LCDへの貼り付けにも、同様のアクリル系粘着剤を用いればよい。粘着剤の厚みは通常15μm〜30μmである。LCDへの積層についても、LCDの表示特性を損なわない限り、積層位相差板を片側の偏光フィルムと液晶セルの間に貼り付けてもよいし、片側に集めた場合にフィルム厚みが厚くなりすぎ、貼り付け難い場合などには、上下いずれかの偏光フィルムと液晶セルの間に分割して貼り付けても構わない。また、各位相差フィルムのLCDへの積層順序は、位相差フィルムの組合せにおいて視野角などのLCDの特性が最も良くなる構成で実施すればよい。
【0021】
【発明の効果】
本発明によれば、従来の方法では得られなかった大面積で均一性に優れ、かつ光学特性の設定範囲が広い二軸配向性位相差板を容易に製造することができるようになり、LCDの視野角改良を実現できる。
【0022】
【実施例】
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、評価は以下の方法により実施した。
【0023】
(1)フィルム面内のレターデーション(R)値
測定器:偏光顕微鏡〔(株)ニコン製、オプチフォト−ポル〕。
波長546nmの単色光で常法により測定した。
【0024】
(2)フィルム厚み方向のレターデーション(R’)値
面内レターデーション値(R)、遅相軸を傾斜軸として40度傾斜して測定したレターデーション値(R40)、位相差フィルムの厚み(d)および位相差フィルムの平均屈折率(n0)を用いて、以下の式(2)〜(4)からコンピュータ数値計算によりnX、nY およびnZ を求め、次いで式(1)により、厚み方向のレターデーション値(R’)を計算した。
【0025】
R=(nX−nY)×d (2)
R40=(nX−nY')×d/cos(φ) (3)
(nX+nY+nZ)/3=n0 (4)
R’=〔(nX+nY)/2−nZ〕×d (1)
ここで
φ=sin-1〔sin(40°)/n0〕
nY'=nY×nZ/〔nY 2×sin2(φ)+nZ 2×cos2(φ)〕1/2
【0026】
実施例1
ポリカーボネート製の二軸配向性位相差フィルム(住友化学工業(株)製:R0 =43nm、R40=76nm、R’=170nm)とトリアセチルセルロースのキャストフィルム(フジ TAC SH-80、富士写真フィルム(株)製:厚み=80μm、R0=8nm、R40=19nm、R’=50nm)を、遅相軸が平行となるように厚み約25μm のアクリル系粘着剤で貼り合わせた。このフィルムの光学特性は、合計のR0=54nm であり、全体としてのR40=98nmであった。また合計のR’=220nmであり、R’/R=4.07であった。
【0027】
実施例2
ポリカーボネート製の二軸配向性位相差フィルム(住友化学工業(株)製:R0 =59nm、R40=89nm、R’=168nm)とトリアセチルセルロースのキャストフィルム(KC80UVSF、コニカ(株)製:厚み=80μm 、R0 =7nm、R40=21nm、R’=64nm)を、遅相軸が直交するように厚み約25μm のアクリル系粘着剤で貼り合わせた。このフィルムの光学特性は、合計のR0=49nm であり、全体としてのR40=94nmであった。また合計のR’=232nmであり、R’/R=4.73であった。
【0028】
参考例
トリアセチルセルロースのキャストフィルム(フジ TAC SH-80、富士写真フィルム(株)製:厚み=80μm、R0=6nm、R40=16nm、R’=47nm)の2枚を、遅相軸が平行となるように厚み約25μm のアクリル系粘着剤で貼り合わせた。このフィルムの光学特性は、合計のR0=12nm であり、全体としてのR40=31nmであった。また合計のR’=94nmであり、R’/R=7.83 であった。
【0029】
実施例3
ポリカーボネートのキャストフィルム(住友化学工業(株)製:厚み=100μm、R0=7nm、R40=22nm、R’=81nm)とポリカーボネートのキャストフィルムを低倍率一軸延伸したフィルム(住友化学工業(株)製:厚み=100μm、R0=44nm、R40=59nm、R’=84nm)を、遅相軸が平行となるように厚み約25μm のアクリル系粘着剤で貼り合わせた。このフィルムの光学特性は、合計のR0=51nm であり、全体としてのR40=81nmであった。また合計のR’=165nmであり、R’/R=3.24 であった。
Claims (4)
- フィルム面内のレターデーション値(R 0 )が20 nm 〜2000 nm であり、かつフィルム面内の遅相軸を傾斜軸として40度傾斜して測定したレターデーション値(R 40 )とR 0 の比(β)が1 . 1よりも大きい正の屈折率異方性を有する高分子からなる少なくとも1枚の二軸配向性位相差フィルムと、R 0 が20 nm 以下であり、かつβが1 . 1よりも大きい正の屈折率異方性を有する高分子からなる少なくとも1枚の二軸配向性位相差フィルムとを、フィルム面内の遅相軸が直交または平行となるように貼り合わせてなり、貼り合わせた状態で、R 40 とR 0の比(β)が1.1よりも大きいことを特徴とする積層位相差板。
- 垂直配向ネマチック型液晶表示装置に用いられる請求項1記載の積層位相差板。
- フィルム面内のレターデーション値(R0 )が20nm〜2000nmであり、かつフィルム面内の遅相軸を傾斜軸として40度傾斜して測定したレターデーション値(R40 )とR0の比(β)が1.1よりも大きい正の屈折率異方性を有する高分子からなる少なくとも2枚のR 0 が異なる二軸配向性位相差フィルムを、フィルム面内の遅相軸が直交または平行となるように貼り合わせてなり、貼り合わせた状態で、R 40 とR 0 の比(β)が1 . 1よりも大きいことを特徴とする積層位相差板。
- 垂直配向ネマチック型液晶表示装置に用いられる請求項3記載の積層位相差板。
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